ハンジ「夏の思い出」(40)

(季節は夏という事で)

〜旧調査兵団本部食堂〜
シャリシャリシャリシャリ


ペトラ「うわぁ♪美味しそうですね!!」

オルオ「この音が涼しげだ…」

ペトラ「うんうんっ、オルオと共感はしたくないけど、音がいいよね♪」

エルド「夏場 氷は高価だというのに、ほんと兵長には感謝です!」

リヴァイ「…」シャリシャリシャリ


リヴァイ(ペンギンかき氷機のレバーを回す)

ペトラ「懐かしいなぁ…」


ペトラ「病気の時に、お父さんが氷を買って、作ってくれたなぁ…」

ペトラ「氷は高価だから、お父さん無理してたけど…」

ペトラ「小さい時に、病気で熱が高い時、氷を買ってくれたなぁ」

グンタ「いい親父さんだなぁ…」

ペトラ「エヘヘ♪」

グンタ「実は俺は初めて食べる、楽しみだ」

オルオ「ペトラ、感謝して食えよ…兵長の心遣いだからなっ」

ペトラ「オルオに言われるまでもない」


シャリシャリシャリ

リヴァイ「…おいお前ら…何味にするのか早く決めろっ」

ペトラ「ありがとうございます♪私その赤いのがいいです!!」

リヴァイ「いちご味だな…」
エルド「すみません兵長、では緑色でお願いします」
リヴァイ「メロン味か…」

グンタ「緑色いいなぁ」

リヴァイ「…メロン味2つとっ」

オルオ「その透明なやつを…俺が推測するには、きっと透明だから水味か」フッ

ペトラ「かき氷が水でできてるのに、水かけてどうするのよ気持ち悪い」

リヴァイ「みぞれ味…」


シャリシャリシャリ


バタンッ


エレン「庭の草むしり終わりました!」


ペトラ「あっ!エレン、ちょうど良かった!!」


ペトラ「兵長のシーナのお土産があるんだよ!?」


エレン「!?」


シャリシャリシャリ

かわいい

エレン「これは?何ですか!?」

ペトラ「かき氷って言うんだよ♪」

ペトラ「といっても、私もね、病気の時に、削り氷は食べたことあるけど、こんな色のついた液体は初めてみたの!」


オルオ「おいっ新兵!お前、兵長に感謝しろよ」


オルオ「お前みたいなションベン臭いガキにっ、兵長が自ら氷を削ってェェオオィッ!!」ガリッ ブシュー!!


ペトラ(無視)


エレン(えっ!?ペトラさん、ツッコミなしですか?)

エルド「夏場は氷は貴重なんだ」


エレン「氷って、暑いのにどうやって出来るんですか?」


オルオ「そんな事もしらねぇのか?」


オルオ「冬に水を凍らせて、おが屑や藁でくるんで氷庫という場所に保存しておくんだよ」


オルオ「沢山保存していても、夏まで残る氷は少ねぇんで希少品だ」


オルオ(物知りだろ?ペトラ) チラッ


ペトラ(無視して兵長を見てる)

エレン「そんな高価な物を、兵長が?」


シャリシャリシャリ


リヴァイ「…まあ、暑気払いだ」


ペトラ「わぁ♪氷に液をかけるとキレイですね!!」


リヴァイ「これは蜜だ…」


エルド「これはどうしたんですか!?」


リヴァイ「…街の商人から買った」


リヴァイ「できたぞ…」

一同「頂きます!!」


ペトラ「わぁ♪赤い蜜美味しい!!あまーい!」


ペトラ「氷は冷たいし、最高です!」


オルオ「俺の透明なやつも甘いぞ!透明なのに甘い」

オルオ「ペトラ、一口食うか?」アーン


ペトラ「エレンも透明な、えっと、みぞれ味よね?エレンのちょうだい?」


エレン「あっ、どうぞ」アーン

オルオ(エレン削ぐ)チッ

ペトラ「あっ!!兵長のは?」

リヴァイ「俺はいい」


ペトラ「もしかして、私達の分で無くなったとか…」

ペトラ「兵長!私のいちご味をどうぞ」 アーン


リヴァイ「…」


リヴァイ パクッ


ペトラ「!!」(言ってみたものの、本当に!?かっ間接キス!)


ブシュ!


エレン(ペトラさんが鼻血をふいて倒れた!?)

エレン「あの…兵長?」


エレン「頭の三角金は、いつものスタイルですが…割烹着はなぜですか?」


リヴァイ「…」ギロッ


リヴァイ「氷が飛び散ると、服が濡れるだろぅが」チッ

オルオ「お前なんざが、兵長の格好に文句をつけるとは百年早いわ!」


エルド(誰も触れてない話題にふれるとか、エレン恐ろしいやつ)

バタァン!!


ハンジ「リヴァイ班の皆さん!暑いけど いかがお過ごし!?」


ハンジ「ん?かき氷じゃない!?」


ハンジ「うっわぁ!いいなぁ!!」


リヴァイ(最速で割烹着をとる)


ハンジ「私の分あるっ!?」


リヴァイ「ねぇよ!」


ハンジ「残〜念」 チェ

ペトラ「ハンジさん、私の食べますか?」


ハンジ「いいよ、いいよ、言ってみただけだから」

ペトラ「でも」


ハンジ「私、冷たいの歯がしみるんだぁ!年だから(笑)」


リヴァイ「年は否定できねぇな」

ハンジ「リヴァイもおっさんだけどね♪」


ハンジ「リヴァイってね、夏場はオシボリで顔ふくんだよ」


リヴァイ「…うるせぇ、早く帰れ」


ハンジ「はいはいっ」


ハンジ「この書類置いたら帰るね!!」


ハンジ「では、皆さん!かき氷楽しんでね!!」


リヴァイ「…」

数日後


コンコン


ハンジ「誰ー?」ドアヲアケル


リヴァイ「…」


ハンジ「リヴァイ、どうしたの!?家にまで来て?」


ハンジ「ちっちゃいリヴァイが大きい荷物かかえて」 クスクス


リヴァイ「うるせぇ、急いでるから早くあげろ!!」


ハンジ「まあ、今日は急だけど、いいよっ!」


テクテクテク

ハンジ「何?ペンギン!?」


リヴァイ「…」


シャリシャリシャリ


リヴァイ「何味だ…?」


ハンジ「えぇ!?どうしたの!?」


リヴァイ 「早く答えろ」


ハンジ「じゃあ♪いちご味かな」


リヴァイ「…」 トンッ


リヴァイ「食え、ほんとは好きだろうが…」


ハンジ「えぇ!?もしかして、この前の事気にしてた!?」 ビックリ

ハンジ「いっ頂きます♪」


ハンジ「あまーい!美味しい!!ほんと美味しい!!」


リヴァイ(満足げ)


ハンジ「ごめんね〜おっさんとか、ちっちゃいとか言って!」


ハンジ「リヴァイはさぁ、ほんと皆の事考えてて優しいやつだよね?」


ハンジ「見た目こわいけど、気にしぃだし」

ハンジ「でもさ…」


ハンジ「なんで割烹着なの?」


リヴァイ「…」


リヴァイ「黙ってくえ」


ハンジ「ねぇ、リヴァイ」


ハンジ「今日は」

(;-;)

冷たいカキ氷のあとは暑い、ではなく熱い夜になるのですか?(ゲス顔)

ハンジ「えっと、今日はさ」

ハンジ「あーかき氷ありがとう」ペコッ


ハンジ「…今日はさ」


ハンジ「とまっ…トマト味もいいよね?」


リヴァイ「…」


ハンジ「うんっ、と、とトーマスがさぁ」


リヴァイ「…」

リヴァイ「…泊まっていく」


ハンジ「…」


ハンジ「今までも、何回か泊まっていったよね」


ハンジ「夜、寝れないって話をした時…」


ハンジ「壁外調査行った後とか…」

ハンジ「仲間が死んでいくのに慣れてしまい…そんな冷静な自分がどこかおかしいんじゃないかって…」


ハンジ「そう思ったら、寝れなくてさ」


ハンジ「死ぬのが怖いんじゃくて、感情がなくなっていくのが怖いんだよ…」


リヴァイ「…」


「いつしか、そんな気持ちを埋めるように、巨人にのめり込んでた…」


リヴァイ「…」

ハンジ「あっ!!ごめんね!熱く語ってしまったよ」


ハンジ「リヴァイが、私が寝れないの心配してさ」


ハンジ「寝るまで手をつないでくれたり…」


ハンジ「抱きしめてくれてたよね…」


ハンジ「まあ、それだけの関係、というかリヴァイの優しさだね」


リヴァイ「…」

リヴァイ「…1年前の夏だったな」



リヴァイ「正確にいうと、373日前だ…」


ハンジ(ちょっ!?リヴァイ細かすぎ!!)


コトッ

リヴァイ「…」


ハンジ「あの〜」


ハンジ「指輪にみえますが?」


リヴァイ「ああ、指輪だな…それ以外に何に見える?」


ハンジ「あの〜」


ハンジ「今の状況が理解できない…」

リヴァイ「…俺は、1年は付き合わないと手は出さない」


リヴァイ「その上、未来への約束、つまりケジメをつけねぇと手は出せない」


ハンジ(付き合ってたんだね…知らなかったよ)


ハンジ「ケジメ…」

ハンジ「…それってさ、つまりは」


リヴァイ「…言わなくてもわかるだろうが?」


ハンジ「…女としては、言ってもらいたいもんだけど」


ハンジ「リヴァイだから、しょうがないね!!」

ハンジ「リヴァイはさ、見た目は怖いし、言動も怖いし、威圧感あるし」

ハンジ「でも世間が思うより、現実のリヴァイ兵長は、思いの外真面目で、気にしぃで細かい」


ハンジ「部下思いだしね!!私は現実のリヴァイはいいと思うよ?」


リヴァイ「いいと思う?」


リヴァイ「もっと分かりやすく言ってもらいてぇな…」ニヤ

ハンジ「いじわるだなぁ〜」

ハンジ「好きだよっ」


ハンジ「って、これ男が言うんじゃないの?」


リヴァイ「…じゃあ、そろそろ」


リヴァイ「抱いていいか?」

ハンジ「いきなりですね?」

リヴァイ「我慢してたからな」



リヴァイ「覚悟しろよ?」


ハンジ「!?」



ハンジ(リヴァイ風にいうと、373日目の夏にして、2人の関係がかわった…)


ハンジ(リヴァイといると、すごく安心できる)


ハンジ「どちらが欠ける事なく生きていきたい」




〜完〜

乙!
リヴァハンいいですね。
次も期待してます

>>33
ありがとうございます ペコリ 基本リヴァハンばかりです。

「兵長への仕返し」 ペトラ「兵長があやしい」 とかです また宜しくお願いします

なかなかいいとおもう
好き

これはいいものだ

かなり嬉しいです!!

ありがとうございます ペコリ

リヴァハン(リヴァイxハンジ、リヴァイ班両方の意味でw)が好きなので今後も楽しみにしてます!
がんばってください

>>38

ありがとうございます!
コメに癒されました。

私も リヴァイ班大好きです ペコリ

>>34
おおおどっちも好きなやつだ!
次も楽しみにしています

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