ミカサ「あの時私は目覚めてしまった」(121)

844年・トロスト区

グリシャ「最近この街で何人も人が殺されているようだ」

カルラ「そう、物騒ね。犯人は捕まったの?」

グリシャ「いや、まだ手掛かりすら殆どみつかってないようだ」

カルラ「エレンとミカサに気をつけるように言っておくわね」

グリシャ「ああ、カルラ、君も十分に気をつけるんだよ」

カルラ「わかったわ、あなたも気をつけて下さい」

ガチャ

エレン「ただいま、ミカサ帰ってる?」

カルラ「お帰りなさい、ミカサはまだだけど、どうしたの?」

エレン「最近アルミンと一緒に遊んでると急にいなくなるんだ」

エレン「で、今日もいなくなってさ、探してもみつからないから」

エレン「もう家に帰ってると思ったんだけど……」

カルラ「あなた、もしかして……」

グリシャ「ああマズイ!早く憲兵団と駐屯兵団に連絡だ!」

グリシャ「エレン、ミカサが居ないと気付いたのは何時で何処だ?」

エレン「えっと、一時間くらい前にアルミンと川の横で話を……」

ガチャ

ミカサ「ただいま、エレンは帰ってきてる?」

エレン「ミカサ、お前どこに行ってたんだよ!探したんだぞ?」

カルラ「よかった、無事だったのねミカサ……」

グリシャ「ミカサ、怪我などはしてないかい?」

ミカサ「大丈夫です、怪我はしてません」

グリシャ「一人で何をしていたんだい?」

ミカサ「……カルラおばさんに花の冠山を作ろうと思って」

ミカサ「エレン達の話がつまらなかったから、花を探してた」

ミカサ「でも結局見つからなくて、エレン達の元に戻ったらいなかった」

ミカサまさか

ミカサ「……そして今にいたる……」

グリシャ「そうか、無事でよかったミカサ」

カルラ「本当に……」

エレン「父さんも母さんも心配しすぎだろ」

ミカサ「私は無事、安心してほしい」

グリシャ「二人に話しておこう。今この街で殺人事件が起きてる」

エレミカ「!?」

グリシャ「犯人も捕まってない、だから今後常に一緒にいなさい」

エレン「何で壁の中で人が人に殺されるんだ!相手が違うだろ!」

グリシャ「エレン、気持ちはわかるが私の言ったことはわかったな?」

エレン「……うん」

グリシャ「ミカサも」

ミカサ「はい……」

グリシャ「間違っても犯人探しなんてするんじゃないぞ!!?」

ミカサ「わかってます……」

グリシャ「エレン、返事は!!」

エレン「はい……わかりました」

グリシャ「いい子だ、二人ともお腹空いただろう、食事にしよう」

カルラ「そうね、今準備しますね。ミカサ手伝ってくれる?」

ミカサ「はい、カルラおばさん」

グリシャ「エレン、話がある」

エレン「なんだよ父さん」

グリシャ「もしもだ、もしも何かあったらミカサを守ってやるんだぞ」

グリシャ「男と男の約束だ!いいな?」

エレン「わかってるよ、何があっても守る!約束だ!」

今更だけど間違った、トロスト区じゃねえシガンシナ区だった
なんかおかしいと思ったんだ、これじゃジャン死んでしまう

グリシャ「何かあればミカサを連れて急いで逃げろ」

グリシャ「戦うだけが守る事ではない、わかったな?」

エレン「男なのに逃げるなんて……」

グリシャ「男だからこそだ。それにお前ならわかるだろう」

グリシャ「家族がいなくなる悲しみ、ミカサにもう一度させたいか?」

エレン「それだけはだめだ!」

グリシャ「ああ、そうだ。だからまずは逃げなさい」

エレン「わかったよ、言うとおりにするよ」

グリシャ「そうかありがとう、父さんも安心したよ」

次の日

グリシャ「……またか」

カルラ「どうしましたあなた」

グリシャ「どうも、また人が殺されたようだ。新聞に書いてある」

カルラ「なんてこと……」

グリシャ「犯人もまだ捕まってないようだ」

カルラ「そうですか……」

グリシャ「二人とも、もし外に出ても気をつけるんだよ?」

エレン「ああ、わかってる」

ミカサ「……はい」

カルラ「はい、朝ごはんですよ」

エレミカグリカル「いただきます」





エレン「アルミン、知ってるか?殺人事件のこと」

アルミン「うん、まだ犯人が捕まってないんだってね」

アルミン「今朝の新聞に4人目の被害者って書いてあったよ」

エレン「4人か……」

アルミン「あっ!駄目だよエレン!犯人探しなんてしちゃ」

エレン「わかってるよアルミン、昨日父さんにも散々言われたからな」

アルミン「よかった、また無茶するのかと思ったよ」

あ、もうこれ絶対BADENDだわ

エレン「しねえよ、ミカサとずっと一緒にいろって言われたしさ」

アルミン「ははは、そっか確かにそれがいいかもね」

エレン「笑うなよ、でもずっと一緒も疲れるぜ?なあミカサ?」

…………

エレン「ミカサ?いねぇ、あいつどこいった!?」

アルミン「えっ?ミカサ!?」

エレン「また一人で消えやがった!」

アルミン「大変だ!早く探さないと!」

エレン「クソッ!アルミン二手に別れよう!」

エレン「俺は家に戻ってないか確認してくる!」

アルミン「わかった!僕はこの近くを探してみる!」

エレン「頼む!家にいてくれ!」タッタッ

ミカサーミカサーイタラヘンジヲシテクレーミカサー

結局この日、ミカサは帰ってこなった

カルラ「ああ、どうしましょう。死んだアッカーマンさんに顔向け出来ないわ」

グリシャ「まだ死んだと決まったわけじゃない」

グリシャ「それに憲兵団が数十人で捜索してくれている」

グリシャ「きっと無事発見される……」

エレン「クソッ!俺が少し目を離したばかりに!!」

グリシャ「エレン……あまり自分を責めるんじゃない……」

エレン「でも!!」

グリシャ「大丈夫だ、きっと見つかる!」

ガチャ

エレグリカル「!!!」

とりあえずここまで


続きが楽しみ

憲兵A「失礼します、君、入りなさい」

アルミン「……」

エレン「アルミン?アルミン!」

憲兵A「この子を知っているようですね」

グリシャ「ええ、うちの子と仲良くしてもらっていますので」

憲兵A「実はこの子の家族が殺されました」

エレン「はっ……?」

グリシャ「ほ、本当ですか……?」

憲兵A「はい、残念ですが……そこでお願いしたいのですが」

憲兵A「この子を預かってもらえないでしょうか?」

グリシャ「それはかまいませんが」

憲兵A「本来なら憲兵団や駐屯兵団で預かるのですが」

憲兵A「今、殆どの団員がこの事件に割かれてそれがかないません」

あかん
これはあかん…

グリシャ「それではまだミカサ、うちの娘はまだ……?」

憲兵A「はい、いくつか目撃情報はあったのですが、時間も経ってますので」

憲兵A「すでにその近くにはいないでしょう」

憲兵A「しかしこの街を出入りはここ数日許可されていないため」

憲兵A「街のどこかにいるはずです」

グリシャ「そうですか……」

憲兵A「しかしこれは逆に言うと犯人もまだいるという事です」

憲兵A「またこれはまだ公にはなっていないのですが」

憲兵A「今日だけで8人殺されました。」

グリシャ「え……」

憲兵A「新聞等の内容も規制されており、今日を含めると」

憲兵A「すでに23名が殺されています」

         ____         
       /   u \  
      /  \    /\    体が、、、か。。ら・・だが求める・・・・・・・・・・・・・・・
    /  し (>)  (<)\  
     ∪    (__人__)  J  
     \  u   `⌒´   /  

    ノ           \ 
  /´               ヽ
     l              


         ____      
       /      \    
      /  rデミ    \   殺人という快楽を
    /     `ー′ でン \ 
         、   .ゝ     
     \     ヾニァ'   /  

    ノ           \ 
  /´               ヽ
     l

グリシャ「にじゅ……さん、人?そんなに……?」

カルラ「いやぁぁあああぁああ!!!」

エレン「か、母さん……」

グリシャ「カルラ、落ち着いて、まだミカサが殺されたとは」

カルラ「ミカサぁ!ミカサぁああぁああ!!」

憲兵A「これは気休めになるかはわかりませんが」

憲兵A「今のところ被害者に子供は含まれておりません」

憲兵A「ですので……すみません、こんな事しか……」

グリシャ「いえ、ありがとうございます。引き続き捜索お願いします」

憲兵A「ハッ!それでは私は失礼しますが、十分に警戒お願いします」

休憩





ミカサ「また……また私は……」



グリシャ「エレン、とりあえずアルミンとお風呂に入ってきなさい」

エレン「わかった、アルミンいこう」

アルミン「うん……」

カルラ「ミカサ……ミカサぁ……」

グリシャ「カルラ、話がある」

アカン…

グリシャ「もしかしたらミカサは二度とこの家には帰ってこないかもしれない」

カルラ「!やっぱりミカサはもう……」

グリシャ「違う、そういう意味ではない。落ち着いて聞いて欲しい」

カルラ「どういう事ですか……?」

グリシャ「新聞の内容でだけでしか言えないが」

グリシャ「犯行が起きたとされている時間は全て昼間だ」

グリシャ「そしてこれはエレンに聞いて確かめたが」

グリシャ「ミカサが姿を消した時間に全て重なる」

カルラ「あなた……?何が、何が言いたいの……!?」

グリシャ「もしかしたら犯人はミカs」

エレン「ふざけんな!ミカサがそんな事するか!」

グリシャ「エレン……」

エレン「いくら父さんでも言っていい事と悪い事があるだろ!!」

グリシャ「そうだな……すまない、本当にすまない」

エレン「二度とそんな事言わないでくれ……頼むから……」

アルミン「ひとつだけいいかな……」

エレン「ごめんなアルミン、それでどうした?」

アルミン「これは憲兵団の人が言ってたんだけど」

アルミン「その、僕の家の中に女の人の黒髪が落ちてたって」

アルミン「僕の家に来る女の人で黒髪と言うとカルラおばさんと……」

アルミン「ミカサくらいしか……」

エレン「アルミン、お前まで何言ってんだよ!」

アルミン「だって二人が最後に来たのは二週間も前だ」

エレン「アルミン!!」

アルミン「僕も考えたくないよ、ミカサが僕の家族をなんて……」

アルミン「でも、でも!」

エレン「頼むから、頼むからそれ以上はやめてくれ……」

エレン「俺はミカサを信じてる、だからミカサを悪く言うのだけは……」

アルミン「ごめん、証拠も無いのに憶測だけで僕も言いすぎた」

グリシャ「私もだエレン、一緒にミカサを信じて待とう」

(アカン)

三日後

あれから被害者は日に日に増え、死者数は80人を越えた。


憲兵A「いまだに発見出来ず、申し訳ありません」


ミカサの捜索に8人と事件に対して200を越す捜査隊が組まれるもこの事態は異常だった。

殺害方法は刺殺のみで被害者の9割以上が成人した男性で、未成年の被害は0であった。


エレン「まだミカサは見つからないのかよ!」

憲兵A「本当にすまない」
エレン「毎日すまないすまないって謝る暇があったら!!」

グリシャ「やめなさいエレン、彼等も一生懸命やってくれているんだ」

エレン「でも!」

グリシャ「エレン!」

ミカサが切り裂きジャックの正体だったか…

エレンへの愛情は、どのように曲げられるのか

ミカサが正義に目覚めてたら犯人の最後は肉ひとかけら残ってるだけマシだよな…

零崎かよ

ゴクリ…

さらに二日が経った。

不思議な事にこの二日間、一人も犠牲者はいなかった。

しかしいまだに犯人の手掛かりは見付からず、ミカサの行方もわからなかった。


グリシャ「エレン、アルミン、今日も一日家で勉強だ、いいね」

アルミン「……はい、わかっています」

エレン「またかよ……」

グリシャ「事件が解決するまでは我慢してくれ」

エレン「わかってるけどさ……」

ドンッドンドン

ドア<イェーガー先生!いますか!?

グリシャ「その声はハンネスさんですか!?」

ドア<ミカサが、ミカサが見付かりました!!

エレン「え?今なんて……」

グリシャ「待ってください、今開けます!」

ガチャ

ハンネス「ミカサが発見されました!」

エレン「ハンネスさん、本当!?酒飲んでないよな!?」

ハンネス「ああ!ただかなり衰弱していて、先生来て下さい」

グリシャ「わかりました!エレン、待ってられるな?」

エレン「俺も行く!」

グリシャ「駄目だ、待っていなさい!」

エレン「何でだよ!俺も連れて行ってくれよ!」

グリシャ「エレン、まだ犯人が捕まったわけではない」

グリシャ「私がここにいない間、体調を崩しているカルラと」

グリシャ「アルミンを守ってくれ!これはお前にしか出来ない事だ」

エレン「……わかったよ」

グリシャ「ありがとうエレン、行ってくるが後は頼んだぞ?」

エレン「わかった、任せてくれ!」

グリシャ「よし!ではハンネスさん、案内お願いします」

ハンネス「馬車を用意してます、こちらです」

バタン カチャ

エレン「アルミン、ミカサは生きてた!よかった!」

アルミン「そうだね、おばさんにも教えてあげようよ」

エレン「そうだな!母さーん!」

零崎笠織 みたいな

ちょい調べたけど零崎さんって人殺しなのか、こえー

グリシャ「それでミカサの容態は?」

ハンネス「それが、服は血まみれで、意識は無いようです……」

グリシャ「血まみれ?外傷が酷いのか!?」

ハンネス「いえ、目立つ外傷は無いとの事です」

グリシャ「それは他人の血液と言う事かね……?」

ハンネス「おそらく……ただ早く助けてやって下さい!」

グリシャ「わかっている!何としても助ける!」

ミカサを信じる

ハンネス「着いたようです、部屋まで案内します。ついて来て下さい」

グリシャ「わかった」





グリシャ「?何故地下に向かってるんだ?」

ハンネス「詳しくは言えませんが、ミカサは疑われています」

グリシャ「なんだと!?」

ハンネス「すみません、こちらです」

ガチャ

ハンネス「連れてきました、医者のイェーガーです」

憲兵Z「ご苦労、下がっていい」

ハンネス「ハッ」

憲兵Z「どうぞ中に、彼女を診て下さい」

グリシャ「ミカサ!!無事でよかった……」

グリシャ「……脈拍、呼吸ともに正常……点滴も問題無しか……」

グリシャ「処置は完璧ですね、何故私をここに?」

憲兵Z「無差別連続殺人事件の事は知っていると思います」

グリシャ「ああ、今街はそのせいでパニック状態だ」

憲兵Z「それで、その犯人はそこで眠っている彼女ではないかと我々は疑っています」

グリシャ「疑っている?」

憲兵Z「ええ、ここ二日殺人が起きてない事はもちろん」

グリシャ「知っている」

憲兵Z「実は彼女は二日前に保護されたのです」

グリシャ「何が言いたい……」

憲兵Z「簡単に言えば彼女の身柄を押さえたら殺人が止まった」

憲兵Z「なので彼女が犯人だったのではないか?ということです」

グリシャ「ミカサが犯人だと!?そんな事があってたまるか!」

憲兵Z「落ち着いて下さい、まだ疑っているというだけです」

グリシャ「冷静に考えろ!こんな小さな女の子が80人以上も」

グリシャ「殺しただと!?そんな事があるわけないだろ!!」

憲兵Z「わかっています。普通に考えればありえない事くらい」

グリシャ「ならこの子を犯人のように言うのはやめろ!」

憲兵Z「ただ彼女は普通ではない」

グリシャ「まだ言うか!?」

憲兵Z「だって彼女、人を殺してますよね?」

グリシャ「そ、それは身を守るための正当防衛だ!自ら望んで殺したわけでは……」

憲兵Z「はい、確かに資料にはそう書かれていました」

憲兵Z「息子さんも人を殺しているともね」

グリシャ「二人を……二人を疑っているのか!?」

憲兵Z「いえ、息子さんの無実は証明されていますので安心を」

憲兵Z「ただ、彼女は無実である証拠が無いため、起きるのを待っているわけです」

憲兵Z「何か聞きたい事があれば内密にして頂けるのなら」

憲兵Z「それなりに答えますが?」

グリシャ「何故保護後、すぐに連絡をくれなかった?」

憲兵Z「多少綺麗にはしたのですが見ての通り、血まみれで」

憲兵Z「正直見るに堪えない酷い有様でしてね、気を使ったんです」

憲兵Z「それでもその日の内には連絡をとも思っていたのですが」

憲兵Z「保護後、一人も被害者がでないじゃないですか」

憲兵Z「なのでもう一日様子を見てみようと、最終的に連絡は今日になりました」

グリシャ「そうか、ではミカサは何処で発見を?」

憲兵Z「最後の犠牲者と思われる方の御自宅です」

グリシャ「え……?それはどういう……」

憲兵Z「被害者男性の遺体を上から抱きしめるような形で倒れていました」

グリシャ「何故ミカサはそんな所で……!?」

憲兵Z「わかりません、彼女に聞いてみない事には」

憲兵Z「ただ、この二つのせいで彼女は疑われていると言っていいでしょう」

憲兵Z「しかしまだ問題もありまして、凶器が見つかってないんです」

憲兵Z「ここだけの話、実は全員違う凶器により刺殺されています」

グリシャ「は?どういう事です?」

憲兵Z「言葉の通りです、同じ凶器ならわかるんですが」

憲兵Z「毎回違う凶器なので一つくらい見つかってもよさそうなんですが」

憲兵Z「なので彼女が犯人だとすると殺害後、凶器を処分」

憲兵Z「そして遺体の元に戻り倒れた。という事になりますね」

憲兵Z「犯人は現場に戻るとはいいますが、流石に不自然です」

グリシャ「そうだ、普通そんな事しない!ミカサは……」

「……んっ、ここは……?」

憲兵Z「起きたようですね」

休憩

サスペンスだな






エレン「母さん、ミカサが見つかったって!」

カルラ「本当に?ミカサは無事だったの!?」

エレン「詳しくはわからないけど生きてたって!な、アルミン」

アルミン「はい、だからおばさんも早く元気だして下さい」

カルラ「ありがとうアルミン、貴方の方が本当なら……」

アルミン「……いえ、僕は大丈夫ですから……」

カルラ「アルミン、気を張らなくていいのよ?泣く事は恥ではないのよ」

アルミン「うっ……でもミカ……サがいなぐなって……みん……な」

アルミン「ぞんなどごっに……ぎたっぼぐが……めいわぐがけぢゃっで!」

カルラ「いいのよ?辛かったわね、私こそ変な所みせちゃったしね」

アルミン「おばざん……!」

カルラ「今は泣きなさい、泣き止むまで一緒にいてあげるから、ね?」

アルミン「うあぁぁああぁあああぁああ!!」

エレン「アルミン……」

カルラ「エレンも、ミカサが見つかってよかったわね」

エレン「うん……ほんどっによがっだぁぁああ!!」

カルラ「二人とも……」





ガチャ

グリシャ「ただいま」

カルラ「おかえりなさい、ミカサは?」

グリシャ「無事だったよ、目も覚ました。二人は?」

カルラ「二人は泣きつかれて仲良く寝ていますよ」

グリシャ「そうか」

カルラ「はい、それでどうだったんですか?」

グリシャ「怪我も無く、意識もハッキリとしていた」

グリシャ「問題はここ一週間くらいの記憶を忘れてしまっている」

カルラ「え?」

グリシャ「もっとハッキリと言えば殺人事件が起きた日から」

グリシャ「今日目覚めるまでの記憶を無くしてしまっている」

グリシャ「無実を証明するか記憶を取り戻さない限りは帰ってこれないかもしれない」

カルラ「そんな!それに無実を証明って!疑われてるの!?」

グリシャ「そのようだ」

カルラ「そのようだって!?」

グリシャ「一応明日からは面会も出来るし私が担当医にもなった」

グリシャ「記憶喪失といっても事件前までの事は覚えているから」

グリシャ「明日皆で会いに行こう」

カルラ「わかったわ……」

グリシャ「一応ミカサの着替えだけ用意しておいてくれ」

カルラ「はい」

次の日

グリシャ「おかしい、建物の前に一人もいない……」

グリシャ「三人は馬車で待ってなさい、少し中を覗いてくる」

カルラ「わかりました、気をつけて下さいね」

グリシャ「ああ、わかっている」



ガチャ

グリシャ「イェーガーです、どなたかいらっしゃいませんか?」

グリシャ「地下か?」



コンコン

グリシャ「イェーガーです、ミカサ・アッカーマンの診察に来ました」

グリシャ「開けますよ」

ガチャ

(あかん)

エレンなら…エレンなら何とかしてくれる…はず

グリシャ「なっ!?」


死体が六体、いや七体転がっていた。

おそらく全て憲兵団の人間だろう。


グリシャ「ミカサ!ミカサいるか!?いたら返事をしてくれ!」


反応がないが部屋を探すしかない。

しかし見つからなかった。


グリシャ「駄目だ、早く、早く戻ってこの事実を誰かに!!」

エレン「父さん遅くない?」

カルラ「そうね、何かあったのかしら?」

アルミン「中で手続きみたいなのをしてるのかもね」

エレン「手続きねぇ……あ、父さん出てきた」

エレン「走ってるぞ?しかもすごい顔だ」

グリシャ「ハアハア、早く!早く馬車を出してくれ!」

エレン「どうしたんだ父さん!ミカサは?」

グリシャ「それどころではない!とにかく一番近い兵団の本部か支部に!早く!」

カルラ「どうしたのあなた?おかしいわよ?」

グリシャ「ミカサがいなくなっていた、そして死体が七体あった……」

カルラ「えっ……!?」

エレン「父さん、それどういう……」

グリシャ「どうしたもこうしたもない、そのままだ……」

グリシャ「連れ去られたのか、自分でどこかに行ったのかそれもわからん」

エレン「そんな……」

アルミン「ミカサ……」

グリシャ「この事実をどこでもいい、兵団に早く知らせなくては」

グリシャ「被害が拡がるおそれがある」

グリシャ「実は今日から数は少ないがトロスト区まで行く馬車が出ている」

グリシャ「そこに犯人が紛れてしまえば甚大な被害がでるだろう……」

グリシャ「シガンシナだけで80人を越えたのだ」

グリシャ「最悪、数百人が死ぬ事になりかねん」

エレン「そんな……巨人でもないのに……」

とりあえずここまで
レスくれている方ありがとうございます

犯人はミカサかあるいは・・・

おつおつ

スレみるかぎりミカサしか・・・・誰か来たようだ

一体どうなるんだ…

ミカサが犯人を追いかけてるようにもとれるし(震え声)

エレンの発破で殺人しているからそのせいで快楽覚えたのかも

その後、最寄であった駐屯兵団支部に先程見てきた事実を告げた。

すぐにトロスト区へ早馬が出され、壁は閉ざされた。

トロスト区も知らせを受け壁を閉ざしたがすでに何組かが門を通ってしまっていた。

この事実を受け、壁内全ての街は出入りを全て禁じた。

しかしこの時点で死者数は100を越えていた。

シガンシナの門の開閉などを行う駐屯兵5名

シガンシナ区~トロスト区までの道のりで商人等8名

ミカサを見張っていた憲兵7名

これまで確認されていた死者数83名

合計103名

しかしシガンシナでは喜ぶ者が何人、何十人と現れた。

殺人鬼が街からいなくなり、唯一平和が約束された街になったと。


エレン「狂ってる……!」

アルミン「確かに街から犯人がいなくなったのは事実だ」

アルミン「だけどいつ同じような事がおこるかわからないのに……」

グリシャ「その通りだ、今世間では犯人を祭り上げる者までいる始末だ」

グリシャ「このままでは模倣犯がいつ現れてもおかしくない……」

そんな話をした数時間後、模倣犯が現れた。


少女A「ちょっと刺したら倒れちゃった……」

少年B「前からムカついてたから」

商人C「取引に応じないのが悪いんだ」


この日だけで6人捕まった。死者数は2人で4人は大なり小なりの怪我ですんだ。

しかし困った事に模倣犯は罪だとわかりながらも悪いと思っていなかった。

最近の出来事のせいで死についての感覚が麻痺しまっていたのだった。

何も考えずにここまで書いてたけど方向がおかしくなってきたな……

ヒャッハー!!

切り裂きジャックみたいな話だな

数日後

コンコン

カルラ「はい、どなたでしょうか?」

ドア<駐屯兵団のハンネスです

カルラ「ハンネス?今開けますね」

ガチャ

ハンネス「どうも、今皆さんいらっしゃいますか?」

カルラ「え、ええ」

ハンネス「すみませんが中にいいでしょうか?玄関先で話すような内容ではないので」

カルラ「どうぞ……」

ハンネス「失礼します」

グリシャ「どうしました?」

ハンネス「エレンとアルミンも呼んでもらってもいいでしょうか?」

グリシャ「構いません、エレン!アルミン!こちらに来なさい!」

エレン「なんだよ父さん、ハンネスさん……」

アルミン「こんにちはハンネスさん」

グリシャ「ハンネスさんから話があるようだ」

エレン「?なんだよ、ミカサは見つかったのかよ」

ハンネス「ああ、その事について話にきたんだ」

エレン「見つかったのか!?ミカサは無事なの!?」

ハンネス「ミカサは見つかった」

エレン「ホントに!?」

ハンネス「ああ」

エレン「やった!やっとこれで会えるんだな!?」

ハンネス「いや、会えない……二度と……」

エレン「えっ……?」

スレタイから卑猥なこと想像したらなにこれこわい

えっ

ハンネス「ミカサは射殺された」

エレン「えっ?しゃさ……つ?えっ?」

ハンネス「実はミカサが人を殺している現場を目撃された」

エレン「そんな……ミカサがそんな事……嘘だ……」

ハンネス「嘘じゃない、目撃者の一人は俺だ……」

エレン「嘘だ……あれだろ?酒の飲み過ぎで……」

ハンネス「俺だけならまだかばいようがあったかもしれんが」

ハンネス「俺の隊の全員が目撃しているんだ」

エレン「そんな……」

ハンネス「その後、すぐに射殺命令が出され……」

エレン「じゃあもう……ここには……?」

ハンネス「……帰ってこない」

エレン「嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!」

ハンネス「嘘じゃない!!」

エレン「!!」

ハンネス「すまないエレン、だが事実だ」

ハンネス「残念ながら死に顔すらみせる事は叶わないが」

グリシャ「それはどういう?」

ハンネス「その……一発だけではないんです、何発と銃撃されて」

ハンネス「面影もなく……その場で焼かれました」

カルラ「そんな、残酷過ぎる……」

ハンネス「すみません、皆恐怖のあまり……私では抑えられず……」

ハンネス「それで、これはせめてもの形見と思いまして」

ハンネス「焼かれる前に少しですが髪の毛を……」

エレン「ミカサ……もうミカサはこれだけなのか!?」

ハンネス「本当にすまない、これだけしか持ち帰れなかった……」

カルラ「ミカサ……」

エレン「ミカサ?ミカサ!ミカサぁぁぁあああ!!」

グリシャ「エレン……」

ハンネス「すみません、私はこれで失礼します」

グリシャ「ハンネスさん、つらい役をさせてすまなかったね」

ハンネス「いえ……これが私の仕事ですので、でわ」

グリシャ「ありがとう……ございました……」

ガチャ バタン

最終的に死者136人という過去に類をみない猟奇的無差別連続殺人事件は犯人が射殺され幕を閉じた。

そして一年後、人々は死の恐怖を忘れかけていたその時、壁は崩壊した……



おわり

切り裂きジャックは名前を知っている程度の知識しかありません
零崎と言うキャラもこのスレへの書き込みで知りました
ミカサが犯人ではなかった編は需要があれば書こうかと思います。
最後見てくださった方、レスくれた方ありがとうございました


そっちのほうもぜひ書いてほしい


しかしミカサが犯人はいいとして、何故やったのかがわからなくてすっきりしないんだが…

ハンネスの最後は
×でわ ○では
だった……
誤字脱字多かったと思います、すみませんでした。

>>83
サイコパスの思考ってそういうもんなんじゃね

ミカサはどういう経緯で殺人鬼に成り果てたんだ? 読み不足だったらすまん

ギャグの説明をするようであまり好きではないんですが
タイトルのあの時=エレン助けた時(犯人刺殺時)です。
一応まだ9歳か10歳という設定なのでわかりやすいと思ったんですが……

わかりやすかったと思うよ


まぁ動機はタイトル通りだわな
刺した時の感触が忘れられなかったんだろう

抱きついてたのはなんだったの?
暖かかったから?

ミカサアンチって姑息だね

>>90
サイコパスの思考は知らんよ

もしかしたらエレンに家族になろうと言われた暖かさを求めていたのかも

なんで?なんで?って言ってる奴はこのミカサが狂ってるってことくらいわからんのかね

>>91
何言ってんの?短絡的思考だなぁ
アンチ的表現なんか無かっただろ


とりあえず犯人じゃなかった編を待つ

そろそろ書きますね
>>90頭の中で理由付けが完結してしまって書くの忘れてました、すみません
こちらの方で書きたいと思いますのでよければ読んでみて下さい
書き溜め等は無いので今まで通りのペースになります

ちなみに>>35からです

エレン「え?今なんて……」

グリシャ「待ってください、今開けます!」

ガチャ

ハンネス「ミカサが発見されました!早く来て下さい!」

グリシャ「わかりました、エレン家はまかせたぞ!?」

エレン「俺も連れていってよ!」

ハンネス「エレン、お前もこい!カルラさんも連れて!」

グリシャ「重傷だから急いでるわけでは?もしや……」

ハンネス「はい、非常に危険です、危篤状態だそうです」

ハンネス「ですので最悪を考えて家族全員来て下さい!」

グリシャ「そうですか……アルミン、君も来なさい」

アルミン「はい……!」

三日前・夜・最後の被害者宅

ミカサ「お父さん……お父さん……死なないで……?」

ミカサ「お父さん?お父さん?ねえ、目を覚まして?」

ミカサ「お父さんったら、お父さん!」

ガチャ

憲兵Z「お嬢さんがミカサちゃんかい?」

ミカサ「えっ?お父さんのお友達?」

憲兵Z「そうだよ、ミカサちゃんのお父さんのお友達」

ミカサ「ホント?お父さんが起きないの、起こすの手伝って!?」

憲兵Z「無理だよミカサちゃん、お父さん死んじゃってるよ」

ミカサ「死んでないよ!寝てるだけ!だって温かいもん!」

憲兵Z「そりゃあだって、おじさんが殺したばかりだからね」

ミカサ「えっ?」

憲兵Z「後それ、お前のお父さんでも何でもない赤の他人だよ!!」

ミカサ「嘘っ!ミカサのお父さんだよ!」

憲兵Z「うるっせー!だまれ!」

ドゴッ キャッ

憲兵Z「お前だろ、最近ちょろちょろしてたの」

ボコッ イタイッ

憲兵Z「はぁ~、もうなんか冷めたわ……」

憲兵Z「お前に全部罪を被ってもらうわ」

ミカサ「おとう……さん……たすけ………て……」

憲兵Z「だからてめぇの親父じゃねえって言ってんだろ!!」

ボコッ カハッ

憲兵Z「吐くんじゃねえよ、きたねえな」

ドゴッ

憲兵Z「あ?もう気失ったのか?」

日は戻り、朝

ミカサ「んっ……ここは?エレンどこ?」

憲兵Z「おはようミカサちゃん」

ミカサ「あ……貴方は……」

憲兵Z「そしておやすみ、ミカサちゃん」

ザシュッ

ミカサ「え……お腹に……」

憲兵Z「大変だ!!容疑者の少女が自殺を図った!」

憲兵Z「すぐに応急処置と家族に連絡!事態は一刻を争う!急げ!」

憲兵J「ハッ!直ちに医者と家族を連れてきます!」

憲兵Z「確実に死んでもらうよミカサちゃん」

ザシュッ

憲兵Z「さて、血を止める振りだけでもしとくか」







ハンネス「こっちです!急いで!」

ガチャ バーン

エレン「ミカサ!!」

憲兵Z「ミカサ・アッカーマンの御家族で?」

グリシャ「はい、ミカサは?」

憲兵Z「あちらです……」
エレン「ミカサ!おい大丈夫か!ミカサ!!」

グリシャ「もしかしてこれは……」

憲兵Z「はい、15分程前に息を引取ました」

エレン「嘘だろ?なあ?嘘だって!こんな……!!」

うわああああ…

ええぇぇぇぇぇぇ?!

グリシャ「酷く血の臭いがしますがこれは?」

憲兵Z「彼女が自殺を図りました、止めた時にはもうそれなりの出血を……」

憲兵Z「我々の監視が甘かったせいです!本当に申し訳ありませんでした!!」

グリシャ「少し待って下さい、自殺?何故ミカサが?」

憲兵Z「おそらくですが、一連の事件の犯人だったからではないかと思われます」

グリシャ「どういうことだ?この子がミカサが犯人?」

憲兵Z「おそらく目を覚ました時に我々を見て捕まったのだと思ったのでしょう」

憲兵Z「これからされるであろう尋問や処刑、または今まで殺してしまった」

憲兵Z「罪の重さに耐えられなくなり自殺を選んだと思われます」

グリシャ「その、先程からミカサを犯人と決めつけた話し方ですが……」

憲兵Z「ああ、すみません。これはまだ公にしてない事です」

憲兵Z「実は三日前の夜に彼女は保護されました」

エレン「は?じゃあ何で今まで!」

憲兵Z「その、彼女は見るにたえない、ひどい見た目だった」

憲兵Z「ただその時点では命に別状があるわけではなかったので」

憲兵Z「その場での連絡は止めさせてもらったんだ。結果的にはよくない判断だった」

憲兵Z「ただ、彼女を保護してからは被害者が出なくなった」

憲兵Z「彼女を保護している事は一部の人間しか知らない」

憲兵Z「仮に彼女が犯人でないとしたら真犯人は何故犯行をやめた?」

憲兵Z「被害者は日に日に増えていたのに何故急に?」

エレン「ミカサに……罪をなすりつけるとか……」

憲兵Z「犯人はどうやって彼女が保護された事を知ったんだ?」

憲兵Z「まさか我々が犯人だと?」

エレン「いや……でもミカサが人殺しなんて!」

憲兵Z「あまり言いたく無いが君と彼女は少し前に人を殺しているね」

エレン「なっ!違う!あれは!」

憲兵Z「わかっている、正当防衛だ。もしかしたら彼女はその時に……」

グリシャ「それは言い過ぎだ、少なくとも今言う事では無い」

憲兵Z「そうですね、すみませんでした」

憲兵Z「おそらくこのまま被害者がでなければ彼女が犯人という事で受理されるでしょう」

憲兵Z「私もきついものがあります、彼女の第一発見者であり」

憲兵Z「彼女が自殺を図るところを見てしまいましたから……」

憲兵Z「私がもう少し早く気付いていれば、もっと適切な手当を施せていればと」

憲兵Z「本当に申し訳ありませんでした!!」

エレン「謝ってもミカサは帰ってこないんだろ?」

グリシャ「エレン……」

エレン「もういい……あんたの顔は見たくもねえ、出ていってくれ……」

憲兵Z「申し訳ない……」
ガチャ

エレン「ミガザぁああああぁぁあああ!!」

アルミン「ミカサ……」

カルラ「貴方……嘘よね……?ねえ……?」

グリシャ「私もそう思いたいが……」

カルラ「あっあ、あっあぁぁああぁあああ!!」






それから一ヶ月がたったが被害者は出なかった。

イェーガー家は殺人鬼を養子にする悪魔だと村八分の状況になり、引越しを余儀なくされた。

引越し当日、イェーガー家は見当たらず、代わりに3体の巨人が現れシガンシナは崩壊した。



おわり

最後まで見てもらった方、レスくれたかたありがとうございました

ミカサ生還を期待してた人はごめんなさい。
ミカサが死ぬ事だけは決めていました。
グリシャ黒幕とか考えましたがそれだとよくあるマッドサイエンティストグリシャになるのでやめました

結局身の証は立てられずじまいか…

ミカサが死体に抱き着く形だったのは父を思い出したみたいな感じです。
違う立場で書いたら思ってたようにならず解りにくくなってしまいました。
頭の中で即興で書いてたのですみませんでした

後味悪すぎ…

ある意味イェーガー家を救ったミカサさんマジイケメン

最後ミカサの死で一家が助かるとは、複雑な感じですね。最後の巨人たちは、あの3人ですね。乙。

ミカサの望み(エレンを守る)を叶っているからある意味幸せじゃないかな
とにかく乙

もっと残虐に殺せよ

何が書きたかったのか意味不明だな

ミカサアンチだと思われても仕方ない

悪が野放しなのは現実だけでいいって!
とりま乙


でもzは死んで欲しかったな

多分壁が破られた時に死んだだろ
四肢引き千切られて下から頭に向かって喰われただろ
きっと

このクズ憲兵Zには自分から死にたくなるくらいの報いを受けて欲しいな

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