妹「お兄ちゃんのゲロおいしいよぉ」ゴクゴクジョバババババババ!!
兄「はは、また飲みながら失禁して。教室の中なんだから少しは我慢しろっての」
妹「お兄ちゃんのゲロがおいしすぎるのが悪いんだもん! 我慢なんかできないよ!」ゴクゴクジョバァー!!!
兄「まったく、困った妹を持ったもんだよ」トホホ
女「な、何やこれは……この世は地獄やでぇ……!」
どうなってやがる!
うわあ……
妹「ふぅ、お腹いっぱい♪ じゃあ次は私のゲロを飲ませてあげるね♪」
兄「いや……悪いけど、今日はいいよ」
妹「え? な、何で!? いつもは気が狂ったように私のゲロを貪ってるのに……!」ジョバー!
兄「ん……何だか、食欲が無いんだ」
妹「だ、大丈夫なのお兄ちゃん? 病院行ったほうがいいんじゃ……?」ジョバァー……
兄「ははっ、大げさだな。大丈夫、ただの夏バテだよ」
妹「でも……」ジョバッ……
女「あかんでぇ……こいつら頭の病気やでぇ……」
兄「ほら、そろそろ昼休み終わるよ? 早く自分の教室に戻ったほうがいいよ」
妹「う、うん……。あ、床のゲロを掃除しないと……」ペロペロ
妹「うひひwwwwwwwゲロうんめぇええええええwwwwwwww」ジョジョジョバババー!!!
兄「また散らかして……やれやれ、元気なのは良いけどほどほどにね」
女「ひ、ひぇぇええええ……」ガクガク
〜そして放課後〜
女「ね、ねえ、男くん……昼休みのあれっていつもやってるの……?」
兄「ん? あれって何?」
女「その……妹さんにゲr……嘔吐物を飲ませてたやつ」
兄「ああ、それね。うん、いつもやってるよ。そういえば女さんはずっと入院してて学校に来てなかったもんね、今日見るのが初めてか」
大変なスレを開いてしまったようだ…
あれの新作か?
女「えっと、その……何で妹さんは兄くんの嘔吐物を飲んでるの……?」
兄「? え、そりゃ好きだからじゃないの?」
女「い、いや……好きでも普通は飲まないっていうか……」
兄「?? 変なことを言うね、女さんは。ゲロを教室で飲むのはそんなにおかしいことかな?」
女「ん……? え、ひょっとして私がおかしい……?」
兄「いや、誰がおかしいとかおかしくないとかじゃないと思うけど……」
兄「ただ、そうやって自分の価値観だけで人の嗜好を否定するのはあまり良くないんじゃないかな」
兄「世の中にはマイノリティな考えや行動を取る人々が存在するけど、彼らは一概には悪とは言えない。自分の行動規範が単にマジョリティから漏れてしまっているだけだ」
兄「そもそも善悪とは何だろう? ゲロを飲むのは善なのか、悪なのか。恐らく定義することができない。でも、僕の妹がおいしそうにゲロを飲むのはどうしようもない事実だ」
兄「その事実は決して否定できないし、させない。女さんが妹のゲロ嗜好を軽々しく否定すると言うのなら、僕は君を軽蔑せざるをえない」
女「う、うん……?(何言ってんだこいつ)」
矢継ぎ早に新作か…
兄「……何だか捲し立てちゃってごめんね。妹のことになると熱くなっちゃうんだ。悪いクセだよ」
女「べ、別に気にしてないからいいよ! 私も変なこと言っちゃってごめんね!」
兄「いや、きつく言い過ぎちゃったよ。気を悪くしたらごめん」
兄「でも女さんだって、服を着ないで登校してるけど、そのことをとやかく言われると嫌でしょ? そういうことなんじゃないかな」
女「ん……そう、だね。わかった、もうこれ以上は気にしないことにするね。話に付き合ってくれてありがと、兄くん」スッポンポーン
兄「いえいえ、どういたしました。じゃ、僕はこれから妹と一緒に帰るよ。また明日」
女「うん! ばいばーい!」タタッ
兄(……全裸で学校に来るとか、あいつ頭おかしいんじゃねーの)
〜翌日〜
妹(はぁ、授業は退屈だなぁ……早くお兄ちゃんのゲロ飲みたい)ジワァ
妹(ん……? 何だか胸に違和感が……)ゴソゴソ
妹(っ! これは、母乳……!? ペロッ、しかも苦い!)
妹(……嫌な予感がする。ひょっとしてお兄ちゃんの身に何か……?)
〜一方その頃の兄〜
兄(はぁ、はぁ……何だ……? 急に動悸が……!)
兄(ぐっ、だめだ……視界がちらつく……。くそ、意識、が……)ガターン!!
女教師「きゃっ!? あ、兄くん、急に椅子から転がり落ちてどうしたの!?」プシャー!!
モブ「お、おい、兄! 大丈夫か!?」
モブ「っ! こ、こいつ息してねぇぞ!」
女「えっ……?」
女教師「た、大変、早く救急車呼ばないと……」オロオロプシャー!!
モブ「先生! その動揺する度に潮を吹くのをやめてくれ! 兄にかかっちまう!」
モブ「救急車は俺が呼ぶ! その間、誰か兄を診てやってくれ!」
女「あ、兄くん!」バッ!
兄「」
女「ほ、ほんとに呼吸してない……! え、ええと、こういうときどうすれば……」オロオロ
女「! そうだ、人工呼吸!」ガバッ!!
女「スーハースーハー……ぷはっ、それから心臓マッサージも……」グッグッ!!
女「目を……覚まして……!」
――やめろ。
女「!? い、今誰か何か言った!?」
モブ「え? い、いや何も言ってないけど……」
女「……? 今、確かに声が……」
――やめろ、女。
女「っ! 誰!? どこにいるの!?」
――そんなことをしても無駄だ。それは人間用の蘇生術や医療でどうにかなる問題ではない。
女「そんなの、やってみないとわからないじゃないの……!」
――いいやわかる。これはそういう性質なんだ。……しかし、だからと言ってそいつを助ける方法が無いわけではない。
――その方法は簡単だ。貴様のゲロを飲ませてやればいい。
女「は……? ゲロを……? そ、そんなことしても無駄に決まって……」
――無駄ではない。論より証拠、実際にやったほうが早い。
――嘔吐の手伝いをしてやろう。うおらぁああい!!ドゴォ!!
女「ンドゥバッ!?」ボゴォ!!
女「きゅ、急にお腹に激痛ががっぼぼぼろろっろろおおおおううぅぅえぇぇぇえええええ!!」オボロロロッロロロロッロ!!
モブ「ぎゃぁぁあああ! 女が兄の顔に向かってゲロ吐きやがったぁぁぁああああ!!」
モブ「ひぃぃいいいいい! 狂ってるぅぅううううううう!!」
女「ぐっ、げっ、げほっ……ご、ごべんね兄ぐん……! うううぅぅ……」ヒックヒック
――ドクン
モブ「くっせぇぇえええええええ! ……ん? 今、兄が一瞬動いたような……」
――ドクン、ドクン
モブ「い、いや気のせいじゃない……! 動いてる、兄の身体が小刻みに震えてるぞ!」
――ドクン、ドクン、ドクン!!
兄「……うっ……! こ、これは一体……!?」
女「! 兄くん!」
モブ「やった! 兄が目を覚ましたぞ!」
少し休憩します。
女「ゲロ吐かすぞおらぁ!!」ドゴォ!! 男「ゲェッ!?」の関連作となりますが、前作を見ていなくてもあまり問題はありません。
今回はちょっとくだけた内容にしてみますが、基本しっとり系のラブストーリーな感じで展開していくことになると思います。
ラ、ラブストーリー...?
お…おう…?
お前はしっとり系ラブストーリーをなんだと思っているんだ
またおまえか
変態しかいねえwwwwwwwww
相変わらずキマってんなぁおい
ラブストーリーってなんだったか
兄「な、何があったのか、誰か説明してくれないかな……?」
モブ「おう! 授業中に急にお前が倒れちまってな! もう駄目かと思ったけど、女さんの応急処置でなんとか息を吹き返せたんだよ!」
兄「女さんが……? ありがとう、女さん。僕のために……」
女「えっ// そ、そんな、当然のことをしたまでだよ//」ジュン
兄「(何でこいつ濡れてんだ? しかもやっぱり全裸だし)いや、いくら感謝してもしきれないよ」
兄「ん? じゃあこのゲロは一体……?」
女「あっ! そ、それはね、えーっと……気が動転して、思わず吐いちゃったの! ごめんね、兄くん……」
兄「ははっ、別に気にしなくてもいいよ。ゲロは好きだしね」ペロペロ
兄「うん、おいしいよ。良いもの食べてるんだね、女さん」ニコ
女(ひ、ひぇぇえええ……兄くんが私のゲロ舐めてるぅ……//)ジュジュジュンジュワー
モブ「おっと、今度は愛液が垂れ流しじゃないか! ったく、女さんもちょっとは落ち着きなよ!」
ドッ!! ワハハハハハハハハハ!!
兄「ははは……」
兄(しかし、どうして急に気絶なんかしたんだろう……?)
兄(最近は食欲があんまり無くて妹のゲロを飲んでなかったけど、そのことが関係してるのかな……?)
〜一方その頃の妹〜
妹「っ!」ガタン!
男教師「ん? 急に席から立ち上がってどうしたんだ、妹?」
妹(……なに? なんだか、胸がざわつく……母乳もさっきから出続けてるし、普通じゃない……)ピュピュピュッ
妹「……嫌な予感がする。何か、これからとんでもないことが起きるような……」ボソッ
男教師「何だ? 体調が悪いのか? 保健室行くか?」
妹「……いえ、大丈夫です。ちょっとぼーっとしてしまっただけです、問題ありません」
男「そうか、ならいいが……」
妹(……ひょっとして、”あの時”の傷痕が今更になって再発を……? そんなまさか……いや、でも……)
妹(お兄ちゃん……世界がお兄ちゃんを敵に回しても、私はお兄ちゃんの味方であり続けるよ……!)ピュピューッ!!
〜放課後、帰り道〜
妹「ねぇ、お兄ちゃん……今日学校で何かあった?」
兄「ん? 急にどうしたんだよ」
妹「何だかいつもより口数が少ないし……それに、ぼーっとしてる」
兄「そう? 普段通りだと思うけど……。ま、確かに今日はちょっとした事件があったよ」
妹「事件? 何それ?」
兄「僕が授業中に急に気を失って倒れちゃったんだよね。すぐに意識は戻ったけど。そのことでちょっと考え事をしてたんだ」
妹「え、気絶したの……? それ、大丈夫? 病院に行ったほうがいいんじゃ……」
兄「ははっ、大丈夫だよ。今はもう元気だし、たぶん単なる貧血とかだよ。そんな大げさなことでもないって」
妹「そう? ならいいんだけど……」
兄「それより、その制服どうしたの? なんかビチャビチャに濡れてるけど」
妹「あ、これ? うん、ずっと母乳が止まらなくて……それでこんなに濡れちゃった」ピュッピュッ
兄「母乳? あー、たまにあるよね。大変だね、女の子って」
妹「うん、まあね。……それより、お兄ちゃん」
兄「ん、どうした?」
妹「気を付けてね。何か……嫌なことが起こる気がするの」ピュピュピュッ
兄「……? う、うん? わかったよ?」
女「……つい後をつけちゃったけど、あの二人仲良さそうだなぁ」コソコソ
女(それにしても何で妹ちゃんは服がびしょ濡れなんだろ……?)
女「へくちっ! うぅ、最近は寒くなってきたなぁ……」スッポンポーン
女「……ううん、頑張ろう。あの兄妹がどうしてゲロを飲むのか、その謎を解明するんだ……!」
女「ん……? 二人の前に誰かいる……?」
?「………」
兄(何だこの人、急に立ち止まって……。それにロングコートに帽子だなんて、変な格好だな)
?「……もし、そこのお二方」
兄「へ? え、僕らのことですか? 何でしょうか?」
?「ちょっと……これを見てくれんかね」バッ!!
妹「! きゃぁぁあああ! この人、コートの下に何も着てない!」
兄「あ、慌てるな妹! 単に服を着忘れたおっちょこちょいさんかもしれないだろ!」
?「俺のこの体を見て、何か思わんか……?」
妹「ウゲェェエエエエエエ!? 故意犯だ、こいつは故意犯だぜェ!!」
兄「落ち着け妹! 大丈夫、お前は僕が守ってやる!」
?「よく見ろ、そして思い出せ……! 俺のこの体の意味を……!」
女「ひ、ひぇぇえええ……変態さんだぁ……本物の変態さんだよぉ……」スッポンポーン
兄(ん……? よく見ると、この人の体……ゲロまみれだぞ!?)
兄「ゲロ……? あ、あんた、どうして全身にゲロを塗りたくってるんだ……?」
?「ふん、それすら理解できんか。記憶が混濁しているというのは本当だったか。……まあいい」
?「俺は貴様のゲロを飲み干し! 人間だった頃に戻るんだ!」ヒュバッ!!
兄「なっ……!?」
妹「! お兄ちゃん危ない!」ピューッ!!
?「ぐわっ!? 母乳で目潰しを!?」
?「くっ……。そうか、そこの女がアレか。かつてゲロ研究所を壊滅し、脱走した人造吐瀉式人間第一号……」
?「どうしてそいつとつるんでいるのかは知らんが、フフ、面白い。相手にとって不足は無し!」シュバッ!!
妹「ぐっ!? は、速い……!」ピュー!!
女「え、えっ……? 何これ、どうすればいいの……?」オロオロ
休憩します。
見ての通り甘酸っぱい内容の恋愛物ですが、一応濡れ場挟む予定です。
全体の雰囲気を壊さないように慎重に描写していきますね。
妹「喰らえ! 母乳レーザー!!」ピュピューゥ!!
?「ふん、甘いわ! チンコプターガード!!」ブルンブルン!!
妹「なに!? おちんちん○をを高速回転して風圧で防いだ……!?」
兄「こ、これは……一体何が起こっているんだ……!?」
女「ひぃぃ……この世は地獄だよぉ……」ガクガクブルブル
?「今度はこちらから行かせてもらう! 黄金水キャノン!」ドシャァァアアー!!
妹「ぐわぁああ!? ぐぅっ、なんて水圧なの……!?」ビショビショ
?「手は抜かん! 次で仕留める! 黄金水バスター!」ズドゴォォン!!
妹「きゃぁぁああああああ!!」ビショヌレーン!!!
兄「! 妹ぉぉおおお!!」
兄・・・・・
妹「はぁはぁ……お兄ちゃん……逃げて……」
兄「ばかっ! お前を放って逃げれるかって臭っ! ションベンくせぇぇえええげろろろっろろぼぼろろぉぉおおお!!」オロロロロロロロ!!!
ビチャチャチャチャーン!!!
妹「お、お兄ちゃんのゲロ……とってもおいしいよ」ニコッ
妹「でも……もうだめみたい」ガクッ
兄「妹……? おい、妹、目を覚ませよ……! 妹ぉぉおおお!!」
?「別れの言葉は済んだか? 兄妹ごっこはそこまでだよ」
兄「っ! お前……! 何の恨みがあって妹にこんなことを……!」
?「恨みなど無いさ。単に俺の目的の障害になったから排除しただけのこと。それに……」スッ
?「俺の本来のターゲットはそこの女ではない。貴様だよ、小僧」ジョババァー!!
兄「ぐわっ!? コートの隙間からションベンを……!?」
?「終わりだ……! ゲロを吐いてもらう!」バッ!!!
女「っ! 危ない兄くん!」シュバッ!!
兄「女さん!?」
?「! チッ、邪魔が入ったか!」ジョジョバババッ!!!
女「きゃぁぁあああああ!!」ビショー
兄「うっ! 女さんの体にションベンがっ!」
女「げぇぇええええ! ションベンくせぇぇえええええぼぼろろろろっろろろおぇぇえええええ!!」オロロロロロッロン!!
兄「ぎぇええゲロが僕の顔にぃぃいいいいいい!?」ドシャシャシャシャーン!!
?「ふん、とんだ茶番を……。次は確実に仕留める!」スッ
兄「はぁ、はぁ……。ふん、誰が誰を仕留める、だって?」
?「知れたこと。俺が貴様を……っ!? 貴様、先ほどまでと違うな!?」
兄「……不思議だ。女さんのゲロを浴びてから力が溢れてくる。今なら何でもできる気がするよ」
?「くそっ、目覚めてしまったというのか……? だがどうして……! “オリジナル”は祝福されたゲロでなくては力を解放できないはず!」
?「はっ! まさか、そこの女が……そうだとでも言うのか……!?」
兄「名前を知らぬ不審者よ。裁きの鉄槌を受けろ!」シュバッ!!!
?「くっそぉぉおおおお!!」
〜十分後〜
兄「――妹、目を覚まして!」ペシペシ
妹「ウヘヘヘ……そんなに飲めないよぉ……」ジョババババババ
妹「……はっ!? こ、ここは!? あいつはどうしたの!?」ガバッ!!
兄「あの変質者のこと? それなら大丈夫、僕が追い返したよ」
妹「お兄ちゃん、が……? っ! まさか使ってしまったというの!? あの忌み嫌われた力を!」ガクガク!!
兄「お、おい、急に肩を掴んでどうしたんだよ……?」
妹「そんな……何の為に今まで……。いや、でも、頃合いだったと考えるべき……?」
兄「……? どうしたんだ? 本当に大丈夫?」
女「あ、兄くんがあいつを追い払ってくれたの? ありがとう……」ヨロヨロ
兄「あ、女さんも目を覚ましたんだね。別に僕は大したことしてないよ。女さんが助けてくれなかったらどうなっていたか……」
女「えっ// そ、そんな、私は何にもしてないよ//」ジュワァ
兄「ははっ、もっと自分に自信を持ちなよ!」
1レスに1回は何かしら体内から出している件
またお前か!
全く、天才はこれだから困るんだよ
めちゃめちゃ面白い
妹(……私とお兄ちゃんの間には誰にも言えない秘密がある。それは――)
〜五年前〜
科学者A「ついに人造吐瀉式人間が完成した……! くくくっ、これで世界のパワーバランスは崩れるぞ」
科学者B「長年の悲願がついに成就したか。どうする? まずは紛争地域にこいつを投入し、世界の軍事企業に対してデモンストレーションを行うか?」
科学者C「いや、まずは先進諸国のマスメディアに対する根回しだ。こいつが人為的に作られた存在と世間に公表されると倫理的な問題からバッシングを受ける」
科学者A「そうなってしまうと上手く事業展開し難いと? ふむ、ならば解決策を講じなければな……」
妹「………」
科学者B「しかし……未だに信じられんな。ただの少女にしか見えないこいつが、まさか世界最強の人造人間などと……」
科学者C「見た目に騙されるな。忘れたか? こいつは嘔吐物を摂取し続ける限り無限に稼働し続ける殺戮兵器だ。情を移すなよ」
科学者B「あ、ああ、わかっている」
私が生まれた場所は嘔吐研究所と呼ばれる所だった。ゲロを秘められた無限の可能性に着目し、ゲロを兵器運用するために日夜研究している特殊機関。
そこで私は、人造吐瀉式人間第一号として開発された。
そして、ある日のこと。自我が芽生えた私は脱走を図った。
ドピュー!ドピュー!ドピュピュー!!
科学者A「な、なんだ!? 精子スプリンクラーが暴走している!?」
科学者B「っ! まさか、こいつがスプリンクラーを遠隔操作して……!?」
科学者C「逃げろ! 早くしないと受精するぅぅううううあひぃいいいいいっぐぅぅぅぅうううううう!!」ビクンビクン!!
科学者A「C! くそっ、脱出するぞB!」
科学者B「し、しかし! それではこいつはどうする!?」
科学者A「後で回収する! 大丈夫、対策は考えてある! 早く逃げるぞ!」ダッ!!
科学者B「くっ……! わ、わかった!」ダッ!!
妹「……ふん!」パリーン!!
妹「こんなガラス張りの部屋で我を支配した気になっていたとは……人間とはどこまで浅はかなのだ」
妹「いつまでもこんな場所に留まるような我ではない。自由に活動させてもらうぞ、人間」
妹「地上への出口は……ん?」
傭兵部隊「おい、貴様! 外へは出さんぞ、覚悟しろ!」ジャキッ
妹「ふん、銃か。舐められたものだな」ヒュン
傭兵部隊「なっ!? 消え――」ゴシャ!!
妹「ゲロを飲むまでもない。永遠の眠りにつくがいい」スタスタ
妹「……ん? 何だこの部屋は? “Original”……?」
妹「………」メキッ!!
妹「脆い扉だ。……ん? あれは……人、か? 部屋の中央で椅子に縛り付けられているが……」
兄「………」
妹「人間、貴様もここの実験台か何かか? 残念だが、我は貴様を助ける気はない。助かりたくば自力でなんとかするんだな」
兄「………」
妹「……はっ、言葉も出せないほど疲弊しているか。じゃあな、哀れな人間よ」クルッ
マジキチとしか言い様がない
兄「……君は」
妹「む……?」ピタッ
兄「君は……かわいそう、だ……」
妹「…・…? 何だ、今何と言った? もう一度言ってみろ」スタスタ
妹「ほら、我の耳元で先ほどの言葉を言うがいい」ピタッ
兄「君は、とても……うっぼろろろろうぇぇえええええええええええ!!」ビシャシャシャシャー!!
妹「ぎゃぁあぁあああああああ!? こいつゲロ吐きやがったぁぁあああああああ!?」
妹「ぐぇえぇえええええええ!! ゲロが我の顔にダイレクトヒットォォオオオオオ!!」ジタバタジタバタ!!!
妹「ぐぇぇえええええええええペロッ! っ!? 美味い! な、なんだこのゲロの味は! 味の宝石箱やでぇ〜……!!」ジョババババァー!!!
兄「………」グッタリ
妹「こんな美味いゲロを出すことができるなんて…・…! 貴様は、いやあなたは何者なの……!? お兄ちゃんなの!?」
兄「」
妹「お兄ちゃんなのね!? 昔から兄のゲロは極上の味を決まっているわ! あなたはきっと私のお兄ちゃん!」
兄「」
妹「お兄ちゃん、ここから一緒に出よう! 私がなんとかしてあげるからね!」ヨッコイショ
兄「」
妹「椅子ごと持ち上がるなんてお兄ちゃんかるーい! じゃあ、いっくよー!」シュババッ!!
兄「」
〜回想終了〜
妹(そして研究所から脱出した私たちだったけど、お兄ちゃんはどういうわけか記憶を失っている状態だった)
妹(一週間かけて世間常識や私との関係を刷り込んだけど、果たしてこの選択は正解だったのか……)
兄「おい、妹、ぼーっとしてどうしたんだ?」
妹「えっ!? な、なんでもないよ!」ドゴォ!!
兄「げぇっ!? 急に腹パンしてくるなんあななぼっろろろろろろげぇええええええ!!」ドドドビシャシャーン!!!
妹「ゴクゴク! あーやっぱりお兄ちゃんのゲロは美味しいね♪」
兄「は、はは……まったく、困った妹だよ」ヤレヤレ
女「ひぃ……一周回ってこの世は天国や……!」ガクガク
妹「あははははは♪」
――お兄ちゃんが監禁されていた部屋に提げられていた“Original”のネームプレート。
その意味は、わかる。わかってしまった。一目見た瞬間に理解せざるを得なかった。
妹(そう、お兄ちゃんこそが全ての始まり……。伝説の、世界初の“ゲロリアン”……!)
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