G女「腹が減ったゴキ」男「デカイな」 (27)
第一話「出会い」
男「ついに俺の部屋にもゴキブリが出たのだが……」
G女「腹が減ったゴキ……」
男「デカイな」
G女「かれこれ3日は何も食べてないゴキ……」←全長1m50cm
男「ぶっちゃけ人間がゴキブリのコスプレをしてるようにしか見えん」ベシッ
G女「新聞紙は痛いゴキ!」
男「が、反応はゴキブリだな」ベシッ
G女「痛いゴキ……」ウルウル
男「傍から見ればゴキブリの格好した女と俺が、ハリセンの代わりに新聞紙を使って漫才をしているように見えるな」
G女「ハリセンとかwwwwwwいつの時代ゴキwwwwwwwww」
男「黙らっしゃい」ベシッ
G女「ひゃうっ!」
男「さてはて、こいつはどう処分すればいいのやら……」
G女「暫くお世話して欲しいゴキ!」
男「頼むから出ていけ」
G女「ゴキブリ館にして欲しいゴキ?」
男「マジかよ」
第一話「出会い」完
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第二話「通常撃退」
男「取り敢えずゴキブリにはゴキジェットだな」
G女「そんな物食べたら腹を壊すゴキ!」
男「死なないのかよ」
G女「死んでたまるかゴキ」
男「ま、ダメージがあるなら一応」
G女「少なくとも3時間以上は篭るゴキ」
男「なにそれこわい」
第二話「通常撃退」完
第三話「食べ物」
男「ところでゴキブリの主食はなんだ?やっぱり生ゴm」
G女「ご飯派ゴキ」
男「お前人間だろ?」
G女「ゴキブリだゴキ」バサバサ
男「うん、その生々しい羽で把握」
G女「今はアイスが食べたいゴキ」
男「ふーん。例えば?」
G女「ハーゲンダッツとかパルムゴキ!」
男「しっとるケは?」
G女「安っぽい味に興味は無いゴキ」
男「……そうか」
G女「ん?」
その後G女は1時間にわたりしっとるケを食わされ続け、舌をサワークリーム万歳に調教された。
第三話「食べ物」完
ゴキじゃなくてヤモリならみ手た
良作の予感。
危ない臭いがかなり……。
じょうじじょうじ
情事情事
第四話「自己紹介」
男「今更だけど自己紹介のお時間だ」
G女「ゴキブリだゴキ。好きな食べ物はマルゲリータ、嫌いな食べ物は湿布だゴキ」
男「湿布は食べ物じゃない」
G女「そうなのゴキ?」
男「もうどうでもいいよ……。次になんか言っとくことは?」
G女「実はこう見えて今年で16ゴキ!」
男「お前、実は人間だろ?」
G女「私はゴキブリなのゴキ!」ミョンミョン
男「触覚の動きで把握」
G女「次は男の番だゴキ」
男「俺は今年上京した19になったばかりの大学生だ」
G女「なんで上京したゴキ?」
男「田舎で燻っているのが嫌だったから」
G女「そんなこと言ったところで後数年後には社会に揉まれ、社畜として歯車の一部に嵌ってしまうゴキ……」
男「ゴキブリに言われるとウゼェな」
第四話「自己紹介」完
第五話「move」
男「さっきからお前二足歩行なんだが……」
G女「この方がいろいろと便利ゴキ」スタスタ
男「……殺虫剤浴びせてやるー」グオー
G女「そ、それは止めて欲しいゴキー!」ピョン!
カサカサカサカサカサカサ!!
男「背面張りになって床を高速移動してやがる……」ホレホレ
G女「嫌だゴキー!」カサカサカサカサカサカサ!!
男「腰に着けてるベルトの余った部分がまるで5本目と6本目の足みたいになってやがる。うん、ゴキブリみたいだな」ホレホレ
G女「うにゃぁぁぁぁぁ!ゴキー!!」カサカサカサカサカサカサ!!
男「冗談だよ」ポイッ
G女「……」ムクッ
男「どうした?」
G女「鼻がめっちゃ擦れて痛いゴキ……」ウルウル
男「やっぱりお前ゴキブリじゃねーだろ?」
G女「ゴキブリだゴキ……」イタイヨー
男「ま、いいさ。冷やしてやるからこっち来い」
G女「分かったゴキ」トテトテ
第五話「move」完
何このゴキかわいい
ドジっこ?
第六話「清潔」
G女「ちょっと疲れたゴキ。シャワー借りていいゴキ?」
男「お前からそれを言ってくるとは……」
G女「体は毎日可能なら洗ってるゴキ」
男「え?ゴキブリて、基本不衛生の汚い生物じゃねーの?」
G女「ゴキブリだからって女の子ゴキ!汚かったり、汗臭かったり、生ゴミ臭いのは御免だゴキ!」
男「普通は生ゴミ臭くはならない」
G女「と、いうわけで入ってくるゴキー!」ピューン
男「そこ段差があるぞ」
G女「うわっ!?ゴキ!」コテッ
男「おっと。大丈夫か?」フワットキャッチ
G女「大丈夫ゴキ……」
男「……」
G女「どうしたゴキ?」
男「いや、なんでもない。お湯は蛇口捻れば出る。温度に気をつけとけよ。結構暑いかもしれん」
G女「ありがとー!ゴキー!」タッタッタッ
男「……」
男(なんかフローラのいい香りがした……)
ゴキブリは思った以上にいい匂いだったようだ。←基本ゴキブリは臭い
第六話「清潔」完
マヂキチ(褒め言葉)
おい腹に呼吸穴あるんだから風呂入ったりしたら溺れるぞ
ジージョって名前の人いるし何もおかしくはないな、うん
第七話「1=30」
男「確かゴキブリって、1匹見たら他に30匹程度はそこにいるらしいんだよな」
G女「そうゴキ」
男「あっさり認めないでくれよ!つまりここには後30匹ぐらいゴキブリがいるんだろ!?」
G女「ここには後1匹しかいないゴキ」
男「一応いるのな」
G女「ちょっと呼んでくるゴキ」
男(ノーマルなゴキブリねら殺虫剤で殺すか……)スッ
G女「ちょっと出てくるゴキ」
押入れ<ガタタッ!
妹G「ちょっと狭かったなぁ……」ヨッコラセ
G女「贅沢言っちゃ駄目ゴキ!」
男「友、ちょっと今から家に来い」
友『おK』
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ー
男「と、言う訳だ」
友「まじかよ」
G女「誰ゴキ?」
男「俺の友達」
G女「なるほどゴキ」
妹G「……」
G女「どうしたゴキ?」
友「俺の顔に何かついてる?」
妹G「かっこいい……///」
友「ふぁっ!?」
男「よし、流石に2匹はキツイから持って帰れ」
友「ゴキブリをか!?」
妹G「無理ですか……?」ウルウル
友「そんな訳ねーだろ!」
その後、男には毎日友からの惚気けメールが送られてくるらしい。
第七話「1=30」完
イイハナシカナー?
第八話「光沢」
男「ゴキブリってさ、無駄に黒光りしてるから気色悪いんだよな」
G女「その偏見は今すぐ捨てるゴキ!」
男「何で?」
G女「ゴキブリは確かに黒光りしてるかもしれないゴキ……。けど!」
男「けど?」
G女「その輝きは一周回って贅沢に感じないゴキ?」
男「カナブンの方が贅沢感があるな」
G女「ば、馬鹿なゴキ……!」
男「でだ、その黒光りがお前らゴキブリの視覚的特徴なんだけどさ」
G女「そうゴキ?」
男「黒光りしていないお前を果たしてゴキブリと呼べるのか?と、思ったわけなんだが」
G女「」
男「羽はまぁ、黒光りしてるっちゃしてるけど。後は全部布じゃん」
G女「うう……」グスッ
男「」
G女「ひどいゴキ……」グスッ
男「なんかすまん」
第八話「光沢」完
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まあ、余計なお世話だとは思うが……
第九話「ヒストリー」
G女「そろそろ反撃するゴキ!」
男「どうぞ?」
G女「まず人類はゴキブリを敬った方がいいゴキ!」
男「理由は?」
G女「ヒト科よりゴキブリの方がその歴史が長いからゴキ!」
男「ゴキブリはどんくらい?」
G女「3億年ゴキ!」ドヤッ
男「ふーんで、他は?」
G女「それだけゴキ……」
男「あのなぁ……。3億年も種として生きてんのに全く進化しない奴と、ベースが生まれたのが1億7千年前で今現在はその気になれば地球環境を激変可能な奴。どっちが凄いと思う?」
G女「むむむ……」
男「3億年も存在しといて地べたとちょっとした高さしか知らない奴らと、挙句にはあの月よりも遠い所を目指せる奴。どっちがスゲェと思う?」
G女「で、でも!その代わり周囲の環境への適応能力は……!」
男「結果は後輩(笑)の敷地に勝手に住み込み、そのおこぼれを頂く適応能力でしょ?」
G女「……しぶといよ」フルフル
男「丸めた新聞紙でイチコロだよな?」
G女「うわぁぁぁぁぁぁぁあん!!」ダキッ
男「おっと」
G女「ゴキブリの3億年の歴史は無駄だったゴキ……?」グスグス
男「そーでもない」
G女「!」パァ
男「よしよし、無駄に種類ばっか増えやがって。そこだけは凄いと思う」ナデナデ
※4000種
G女「ゴキブリはまだちょっと人類には負けてない所があるゴキ!」
男「そうだぞー」
G女「て、そこだけとはなんゴキ!?やっぱりまだ馬鹿にしてるゴキ!」
男「バレたか」
G女「お仕置きゴキ!」ガブッ
男「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?」
※ゴキブリは下顎が発達している
第九話「ヒストリー」完
第十話「敏感(意味深)」
男「ゴキブリの触覚は敏感らしいな」ジリ
G女「ど、どうしたゴキ?」
男「いや、それの頭のやつは本当に触覚なのか?」
G女「本物ゴキ」ミョンミョン
男「では早速……」ニギ
G女「ふにぁっ!?」ビクンッ!
男「ん、大丈夫か?」ニギ
G女「あんっ!?」ビクッ
男「ふむふむ……。敏感になるのは間違いなさそうだな」ニギニギ
G女「ふっ……んう……!」ビクンビクン
男「ふーん、やっぱり頭の触覚は敏感なんだな」パッ
G女「お、乙女に恥ずかしい声を出させた責任をとれゴキ!そんなToLoveるみたいな設定は要らないゴキ!」
男「なぁ、」
G女「……何ゴキ」
男「ゴキブリがいくらエロくなっても欲情するやつは流石にいないと思うんだよな」
G女「」
第十話「敏感(意味深)」完
男の言ったことは真理なのであった
また才能の無駄遣いスレか
第十一話「成長過程」
男「お前チビだよな」
G女「まだ成長するゴキ!」
男「ムネムネは今後も期待出来そうには無いが」
G女「それもこれからゴキ!」
男「今何歳?」
G女「16歳ゴキ」
男「ゴキブリはどんなに遅くても大抵は1、2歳で成虫になる」
G女「」
男「ホントにお前ゴキブリなのかよ……」
G女「ゴキブリゴキ」カサカサ
男「お前がゴキブリなのは分かったから腹這い移動はやめろ。畳が擦れる」
第十一話「成長過程」完
第十二話「脱皮」
G女「む……!この感じはゴキ……」
男「どーした?」
G女「むむむむむ……!!」
男「……」ジー
G女「ヒャッホーイ!ゴキ!!」ダッピーン
ポサッ
G女「脱皮してスッキリしたゴキ」
男「脱皮お疲れ。ところで……」
G女「……?」
男「パーカーとか脱げてんぞ」
G女「なっ……!///」ツルペターン
男「へぇ……。一応頭に触角、背中に羽根があるのな」
G女「効果音が気に食わないけどこっち見るなゴキー!!」ミョンミョン
男「へいへい……」チラッ
G女「早くあっち向けゴキ!」ツルリン
男「……なぁ、皮何回目?」
G女「12回目ゴキ!」
男「通常は7回ぐらいで成虫になるらしいぜ?」
G女「ふぁっ!?」
男「まぁ、なんだ。もう少し脱皮すれば大きくなるんじゃ無いのか?」
G女「……前よりちっちゃくなってるゴキ」シュルシュル
男「……なんか食べる?」
G女「……豆乳」グスッ
その日から男の卓食には毎日豆乳が置かれるようになったらしい。
第十二話「脱皮」完
第十三話「その血の定め」
男「ゴキブリは基本ぺちゃんこだよな」
G女「隙間に入るのには便利ゴキ!」
男「ゴキブリは潰しても最初から潰れてるようなフォルムだよな?」
G女「死んだふりするには便利ゴキ?」
男「ゴキブリは成長しても唯一胴体とか太くならねぇよな……」ジー
G女「胸の事を言うなゴキ!!」
第十三話「その血の定め」完
おつ
第十四話「洗濯」
男「今日はパーカー着てないのな」
G女「流石にいつも着てるわけがないゴキ」ミョンミョン
男(触角が無駄に動いてる)
男「ならそのパーカーは俺が洗っておくぞ」ヒョイッ
G女「待つゴキ!」ガシッ
男「なんだ?」
G女「それは私が洗うゴキ!」
男「洗濯機も使えないのにか?」
G女「そうゴキ……!」ゴゴゴゴゴゴゴ
男「わかったわかった。そのパーカーはお前が洗え」
G女「なら早速風呂で洗ってくるゴキ」
男「はい?」
G女「風呂で洗うと言ってるゴキ!覗くなゴキ!」タッタッタッ
ウォリャー!アフゥゥゥゥアァァァアア!ヌガルゴジャー!!
男「あのパーカーの照かり具合はあいつの体液なのか……?」
第十四話「洗濯」完
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