レイ「あなた……誰」(21)
『あなた……誰」
黒波「私はアヤナミレイ」
『あなたは綾波レイじゃない」
黒波「私は……アヤナミレイ」
『……違うわ』
黒波『いいえ。私はアヤナミレイ」
『違う。……私が綾波レイ」
黒波「……そう。じゃあ私はダレ。……私は……ナニ」
『私は、あなたの事は知らない」
黒波「……そう」
『……碇君」
黒波「……」
『……碇君は何処」
てめえの血は何色だ
青です
黒波「碇君」
『碇君は何処。わたしは碇君に会いたい。…碇君は何処なの」
黒波「……碇君は……もう何処にもいない。碇君は死んだわ」
『嘘。あなたは嘘を言っている。教えて…碇君は何処」
黒波「……碇君は死んだの。いえ、殺されたの」
『……ほ、本当…な…の」
黒波「ええ。……嘘じゃないわ。私、見ていたから」
『……そう。本当…なの」
黒波「ええ」
『……………………教えて。あの人達は何をしていたの』
黒波「あの人達」
『……あの人達。葛城一佐と弐号機の人。…あの人達は何をしていたの…』
黒波「葛城。……葛城大佐の事を言っているの?」
『葛城ミサト』
黒波「葛城大佐の名前。……彼女が命令したの……碇君の処刑」
『……どう…し…て」
黒波「危険だから」
『……危険。どうして…碇君はエヴァには乗れないのに。私が…そう…していたのに…」
黒波「……」
『あ、あの人は…に…弐号機の…ひと…は…」
黒波「セカンドチルドレン。式波・アスカ・ラングレー」
『……』
黒波「あの人が殺したの…碇君を」
松
期待して保守
『……』
黒波「……」
ミサト「あなたっ!!!」
黒波 「なに」
ミサト「そこから離れなさい!」
黒波 「……」
ミサト「聞こえなかったの…」
黒波 「わかりました」
ミサト「あなた…こんな所で何していたの」
黒波 「いえ、声が…」
ミサト「声?…ここにはあなたしか居ないけど…」
黒波 「……」
ミサト「どんな声だったの…その声って…」
黒波 「……いえ……私の」
ミサト「……」
黒波 「私の声」
ミサト「あなたの…?」
黒波 「……」
ミサト「まあいいわ。取り合えず、ココから離れましょう…」
黒波 「はい」
ミサト「副艦長は…?」
サクラ「いえ、先ほどから見ていませんが…」
ミサト「そう」
黒波 「葛城大差」
ミサト「なに」
黒波 「私は…」
ミサト「……そうね。今は特になにもして貰う事はないわ」
黒波 「部屋に戻ってもいいですか」
ミサト「ええ、構わないわ。だけどネルフ本部に着いたらやって貰う事があるからそのつもりで…」
黒波 「はい」
ミサト「日向君」
日向 「はい、なんでしょうか」
ミサト「主機に何か異常は無かった?」
日向 「いえ、特に何も…。少し待って下さい、念の為に記録を確認します…。」
日向 「…出ました。…やはり異常は見られません」
ミサト「そう…」
日向 「何かありましたか?艦長」
ミサト「少し気になる事が…」
日向 「気になる事……ですか」
ミサト「副艦長を私の部屋へ」
日向 「了解」
ミサト「何処に居たの…」
リツコ「なに?怖い顔して…」
ミサト「……」
リツコ「……アスカのところ…よ」
ミサト「意識は戻らないんでしょ…行くだけ無駄よ」
リツコ「そうかも知れないわね」
ミサト「それより貴女に確認しておきたい事が…」
リツコ「なにかしら…?」
ミサト「主機の事よ」
リツコ「主機?……今更一体どんな確認が必要なのかしら…」
ミサト「現在は…只の器なのよね…」
リツコ「貴女、何が言いたいの」
ミサト「あのアヤナミタイプ…」
リツコ「あのクローンがどうかした?」
ミサト「声が聞こえたらしいわ…」
リツコ「声?一体、誰の…」
ミサト「アヤナミレイ」
リツコ「クローンの幻聴じゃないの?」
ミサト「……」
リツコ「有り得ないわよ?『綾波レイ』の声と言うのは…」
ミサト「貴女…そう断言できる?」
リツコ「ええ。副艦長として、さらに科学者として…そう断言できるわ」
ミサト「そう…。ならいいわ」
リツコ「……」
ミサト「私の杞憂ならいいんだけど…」
リツコ「貴女…疲れているんじゃなくって?」
ミサト「そうかもしれないわね。此処一ヶ月なにかとあったから」
リツコ「そうね…」
ミサト「駄目ね、こんな事じゃあ」
リツコ「……」
ミサト「副艦長」
リツコ「なに」
ミサト「明日、ネルフ本部へ…」
リツコ「決めたの?」
ミサト「ええ」
リツコ「そう…後悔はしない?」
ほしゅ
待ってます
ほしゅ
ほしゅ
待ってるよ
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つづき早よ