穏乃「いやー、持ってきてないんだけどなー」
憧「そっか・・・うーん・・・」
穏乃「どうして?」
憧「いや・・・大したことじゃないんだけど・・・」
穏乃「ふーん」
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期待
憧「そうだ、買いに行って来ようかな・・・しずのジャージってどこの?」
穏乃「年季入ってるしなー・・・どこのブランドだろう?」
憧「まあいいか・・・しずはどうする?」
穏乃「んー、部屋に居るよ」
憧「明日は和と遊ぶ日だしね・・・」
穏乃「うん!」
憧「たっだいまー!」
穏乃「おかえり!早かったね」
憧「いやー、いい買い物したわー」
穏乃「えっと・・・ジャージと・・・包帯?」
憧「いやいや・・・まあ、見てのお楽しみ!」
穏乃「なんか楽しそうだね」
憧「まあね」
憧「じゃーん、どうよ!」
穏乃「ふおおおおお!憧、かっこいい!」
憧「そうでしょそうでしょ!」
灼「うわ・・・」
宥「ジャージのズボンと・・・さらしかな・・・あったかくない・・・」
玄「えっとペアルック・・・でもないんだね・・・」
晴絵「憧・・・」
支援
穏乃「和ー!」
和「穏乃!玄さん!憧・・・」
憧「なによその反応は」
和「いえ、なんでも・・・」
玄「まあ、すぐになれると思うよ」
和「そうですか」
穏乃「遊園地!遊園地!」
憧「しずったらもう・・・はしゃぎすぎでしょ!」
和(一番気合が入っているのは憧ですね)
玄(そうだね・・・)
穏乃「まわれまわれー!」
憧「しず!まわしすぎでしょ」
玄「気持ちいいねー!」
和「うっ・・・もうだめです」
玄「大丈夫?」
和「はあはあ・・・」
穏乃「和、だいじょうぶ?」
和「まわしすぎです穏乃」
憧「えー、あんなのどーってことないでしょうに」
和「3人ともなんで酔ってないんですか?」
玄「えっ、なんでだろうね?」
穏乃「車には酔いましたよね」
憧「そうだよね・・・」
穏乃「お菓子とか買ってきたよ!」
憧「まーた、あんたはそんなに買い込んできて・・・」
穏乃「はい、和!」
憧「ちょっと穏乃、こんなに食べられられません!」
穏乃「玄さんもどうぞ」
玄「ポップコーンかー、定番だねー」
穏乃「はい、憧も」
憧「なんか、あたしのだけ少なくない?」
穏乃「だって、憧ダイエット中なんでしょ」
憧「それはそうだけど・・・」
穏乃「じゃあ私のと交換する?」
憧「いや、いいわ・・・っていうか何それ?」
穏乃「美味しいのにー」
憧「へっへー、和と一緒かー。しずは悔しがってるかなー」
和「なに言ってるんですか・・・憧こそ穏乃とまわりたかったんじゃないですか?」
憧「そんなことないって・・・あ!でもつり橋効果ってあるしなー」
和「穏乃はこういうの得意じゃありませんでしたか」
憧「あれ・・・そうだっけ・・・じゃあ、あたしがひきつけられるだけだね」
和「それで、その服のことですが」
憧「なに?」
和「さらしだと、たれるとききましたよ」
憧「えっ!そうなの」
和「人づてに聞いただけですが・・・」
憧「まあどっちにしろ今日だけのつもりだしね」
和「もしかして私に関係ありますか?」
憧「・・・うわあ!」
和「なんですか憧・・・って玄さん!」
穏乃「玄さんが気絶しちゃって・・・どうしよう・・・」
憧「じゃああたしが頭をもつから和は足をもって」
和「はい」
穏乃「じゃあ私は・・・えっと玄さんの上に」
憧「遊ぶな!」
穏乃「えへへー」
玄「重いよー・・・」
玄「憧ちゃん・・・さっきはありがとね」
憧「玄ってばびびりすぎだって・・・」
玄「憧ちゃんは怖くないの?」
憧「まあ怖くないわけじゃないんだけど・・・しずといるとなれっこだからね」
玄「そっか」
憧「まあね」
玄「憧ちゃんはメリーゴーランドに乗らなくてもいいの?」
憧「いや・・・しずだって和と二人きりになりたいんじゃないかと思ってさ・・・」
玄「そっか・・・」
憧「うん・・・」
玄「そういえばしずちゃんの髪もお馬さんなんだね」
憧「そうだね・・・馬と桜か・・・」
玄「憧ちゃん・・・」
穏乃「すごい!高い高い!あれ、会場じゃないかな!」
憧「あれ、うちらの泊まってるホテルじゃない?」
玄「和ちゃんのところは見える?」
和「いえ・・・ちょっと分かりませんね」
憧「あたし観覧車って、好きだなー」
穏乃「だよなー、ゆっくり登ってゆっくり降りていくところがいいよね」
憧「そうだね・・・」
穏乃「特になにが起きるわけでもなく・・・ただゆっくりと時間が流れていく」
玄「穏乃ちゃん?」
穏乃「この4人でいるの懐かしいな・・・」
和「穏乃・・・」
憧「・・・」
玄「楽しい時間にも終わりはくるんだね・・・」
穏乃「そういえばジェットコースターにのってない!」
玄「・・・」
和「・・・」
玄「私はパスかな・・・」
和「私も・・・絶叫マシンはちょっと」
穏乃「そうか・・・」
憧「しょうがないなー。あたしがついてったげる!」
穏乃「憧!よーし、行くぞー!」
憧「ちょっ、揺らすな!」
玄「怖いよお姉ちゃーん!」
和「玄さん・・・」
穏乃「ありがとな、憧!」
憧「うん・・・」
憧(きっと、あたしのために譲ってくれたんだろうな・・・)
憧(でも・・・やっぱりしずは気付いてないんだろうな・・・)
穏乃「どうしたの?やっぱり怖い?」
憧「いや、全然」
憧(あたしも、しずもこの日常が壊れるのを恐れてるのかな・・・)
穏乃「憧・・・手貸してくれない?」
憧「?」
穏乃「よかった、ぴったりだ」
憧「なにこれ、指輪?」
穏乃「うん、まあさっき買ったものなんだけどね・・・」
穏乃「和に諭されたんだ・・・感謝の気持ちをはっきり伝えなさい、って」
穏乃「いつも一緒にいてくれてありがと。これからもずっと一緒にいよう!」
憧「しず・・・」
穏乃「好きだうわあああああ憧おおおおお!!!」
憧「なにいってんのよしずううううう!!!」
玄「これでよかったのかな?」
和「さあ、どうでしょうか?」
玄「和ちゃん、耳貸して」
和「なんですか?」
玄「その指輪は誰宛のかな?」
和「お、教えられません!」
完
ちょいと蛇足
穏乃「うわー、花火だー」
和「きれいですねー」
玄「そうだねー」
憧「ラムネ買ってきたよ!」
穏乃「あれ、3本だけ?」
憧「ちょっと、出費がかさんじゃってね・・・はい、みんなとって」
和「いただきます」
玄「ごくごくごく、ううっ」
和「ごちそうさま」
玄「うっ、苦しい。おいしかったよありがとう。げほげほ」
穏乃「うーん、憧の分がないってのもなー。はんぶんこにしよっか!」
憧「しずがいいなら・・・」
玄「今日は遊んだねー」
和「そうですね・・・疲れました」
穏乃「そうだ憧、肩貸して」
憧「こ、こう?」
穏乃「よし、体育祭に向けて二人三脚の練習だ!」
憧「いきなりねー」
穏乃「駅まで競争だー!」
憧「ちょっと!趣旨変わってる!」
穏乃「うわああ!」
憧「ほら、いわんこっちゃない」
穏乃「いててー」
憧「ほら、手貸して」
穏乃「ありがとう、憧」
憧「どういたしまして」
蛇足完
前作
アコス「シズが死んじゃった・・・」
乙
前作も面白かった
乙ー!
面白かった!!
乙
毎回手軽に読めていいね
いいね
乙
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