P「紺色の爪痕」 (17)
律子「プロデューサー、気合い入ってますね」
P「ああ、でかい仕事だからな」
律子「下手すればゴールデンよりも影響力ありますよね、マカシンの巻頭って」
P「まあな。だからこそ失敗は許されないだろ?」
律子「でも力の入りすぎはよくないですよ。あの子たち人の不安とかには敏感ですから」
律子「コーヒーでも飲んで落ち着きましょう。プロデューサーはブラックでいいですよね?」
P「おう、ありがとさん」
小鳥「あ、私入れてきますよ」
律子「そうですか? ありがとうございます」
小鳥「亜美ちゃんと真美ちゃんの健康な肢体が白日のもとに晒されるの、楽しみですね」デュフフ
P「おい、そこの鳥」
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P「これ、結構いい豆使ってます?」
小鳥「わかります? あずささんと買い物に行ったときに見つけたんですよ」
律子「私にはまだわからないですね、コーヒーの良し悪しは」
P「そのうち分かるようになるさ」
小鳥「違いの分かる大人」キリッ
P「だばだーだーば だばだー」
律子「なんです? この茶番は」
小鳥「特に」
P「意味はない」
律子「まったく二人して……早くしないと中学生組はもうすぐ出社しますよ」
P「おっと、先に書類仕事は終わらせとかないとな」
ガチャ
亜美真美「おはおは〜」
P「間に合わなかったか……っておい」
P「お前らどうしたんだよその」
P「日焼けは!!!」
亜美「うあっ!何兄ちゃん」
真美「いきなり大きい声出さないでよ」
P「お、おう。すまん」
小鳥「これはこれは、きれいな小麦色ね」
律子「どうすれば一日でこんなに焼けるのよ……」
亜美「どうすればって、プールしかないっしょ?」
真美「3・4時間目の一番暑いときにプールとかめっちゃラッキーだよね」
律子「しかも一番日差しの強い時間じゃない……」
P「水泳の授業には出なくていいって言ってあっただろ」
亜美「でも兄ちゃん授業はマジメに受けろって言ったっしょ」
真美「真美たちマジいい子」
P「ちゃんと先生にも話は通してあったんだが……」
亜美「亜美たちだけプール入れないとかあんまりだよー」
真美「学校はクーラーもあんまりつけないんだよー」
P「律子、小鳥さん、あっちで二人の日焼けの具合をチェックしてきて下さい」
律子「はい。プロデューサー、心中お察しします」
小鳥「亜美ちゃん、真美ちゃん、ちょっと更衣室まで来てね」
亜美真美「あーい」
_____更衣室
小鳥「ウェルダン……ミディアム……ちょうどその中間かしら……」
律子「せめて日焼け止めくらい塗りなさいよ」
亜美「塗ったよ。でも水に入ったら解けちった」
律子「ウォータープルーフのとかあるじゃない」
真美「ζ*'ヮ')ζ<真美たち若いしべつにいいかなーって」
小鳥「ぐぬぬ」
律子「あんたたちやよいのモノマネすればなんでもごまかせるって思ってない?」
あみまみ「てへぺろ」
律子「ζ*'ヮ')ζ<うわー、ぶんなぐりたいかもー」
小鳥「プロデューサーさん! スク水焼けですよ、スク水焼け!」
P「ただでさえ個性の薄い子から口癖まで奪わないであげて下さい」
P「ってスク水焼け!? うわぁ、マジでグラビアどうしよう」
律子「水着じゃなくていいんじゃないですか? あの雑誌って服着てるグラビアも多いじゃないですか」
P「いや、それは無理なんだよ」
P「どじまえんとの協賛企画だから水着は絶対に外せない」
P「はぁ、マジでどうしよう。代役立てるか……」
ぽんっ
真美「兄ちゃん、暗い顔ばっかしてたら幸福ってやつぁ逃げちまうぜ」ニコッ
P「うるせぇえ!!」
P「もしもし、マカシン編集部さんですか?」
P「765プロのPというものですがグラビア担当のグラさんはいらっしゃいますか?」
P「あ、はい。お世話になっております。どじまえんさん協賛の巻頭の件についてお話がございまして、はい、かしこまりました」
律子「先方はなんて?」
P「1時間半後に編集部に行って会議」
小鳥「これ、資料に使います? 今撮ったばかりの写真です」
P「ありがとうございます。」
亜美「うあうあー、兄ちゃん見るなー」
真美「真美たちのブラジャー写ってるよー」
P「小鳥さん、撮り直しで」
律子「監視してきます」
P「悪いな」
_____マカシン編集部会議室
P「かくかくしかじかあみまみぺろぺろ」
グラさん「ふーん、そっか。んでおたくとしてはどうしたいの?」
P「私どもとしては責任を持って代役を立てようと」
P「こちらがその候補の星井と我那覇の宣材写真です」
グラさん「ほうほうほうほう、765さんはかわいこちゃん揃いだね」
P「ええ、どちらも自信をもって派遣できる人材です」
グラさん「ところで亜美真美ちゃんはどれくらいローストされちゃってんの?」
P「こちらに先ほど撮影した写真がございます……まあ、しばらくは水着の仕事を断らなければならない状況ですね」
グラさん「ほうほう……ありじゃね?」
P「はあ、ありと言いますと?」
グラさん「ティンと来た! ってやつだよ」
____数週間後
小鳥「律子さーん、買ってきましたよー」
律子「ありがとうございます。小鳥さんも一緒に見ます?」
小鳥「ええ、もちろん。亜美ちゃん真美ちゃんの巻頭、楽しみですね」
律子「少し怖さもありますよ……」
ことりつこ「これは……」
____ロケ先
P「畜生、どこもマカシン売り切れじゃねぇか」
P「いつも次の週の火曜日まで売れ残ってるくせに、なんで今日に限って」
ケータイ<prrrrrrr
P「はい、765Pです。グラさん、お世話になってます 」
P「え、そうなんですか?あ、はい。光栄です」
P「ええ、本人たちも喜ぶと思います。では失礼します」ピッ
P「おーい、亜美、真美」
亜美「どったの、兄ちゃん?」
真美「呼んだ?」
P「すごいぞ、こないだのマカシンな、史上最高の売上だそうだ」
P「巻頭グラビアの評判がものすごくいいって編集部の人に褒められたぞ」
亜美「まあ亜美たちのせくちーぼでーにかかれば当然っしょ」
真美「全世界の兄ちゃんたちもメロメロ甘風、間違いなし」
P「ああ、しばらくはこの路線で頑張ろうな!」
あみまみ「おうよ!」
________事務所
律子「それにしても世も末ですよね」
律子「中学生のスク水焼けグラビアが大人気だなんて」
小鳥「いえいえ、律子さん」
小鳥「スク水焼けだけではここまでの社会現象にはなりませんよ」
小鳥「亜美ちゃんにスク水を着せて健康的に、真美ちゃんは大胆ビキニでスク水焼けを強調」
小鳥「その対比が勝因だと思いますよ」
小鳥「なによりも後半で亜美ちゃんと真美ちゃんが水着を交換したというのも見逃せないですよね」
小鳥「他人の着た水着を着るのはちょっと嫌だけど」
小鳥「双子だからはずかしくないもん」
小鳥「間接的に触れ合うおっぱい、おちり、そしておまた」
小鳥「ほかの誰にも出せない一体感と内に秘めたエロスを感じますよね」
律子「はあ、そういうものですか、ちょっとついていけそうにない世界ですね」
ドア<ガチャ
やよい「おはよーございまーっす」ガルーン
律子「おはよう、やよ……って、あんたどうしたの」
律子「その日焼けは!」
おわり
ぴよちゃん残念美人
律子「はあ、そういうものですか、ちょっとついていけそうにない世界ですね」
ドア<ガチャ
やよい「おはよーございまーっす」ガルーン
律子「おはよう、やよ……って、あんたどうしたの」
律子「その日焼けは!」
おわり
おつおつ
あちゃー、やよいのマイクロビキニ焼けがばれたかー
二重投稿すみません
最近ではスク水の形が変わり、スパッツ+タンクトップのような形態になっていると聞きました
このような改悪はまぎれもなく伝統に対する冒とくであり、凌辱です
COOL JAPANなどと言っておきながら誇るべき文化を大事にしない現代社会への警鐘をこのSSで鳴らしたいと思います
ブルマの悲劇を忘れるな
>>15
イェーイ ナイスブルマー
イエスロリータ、はい、たーっち!
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