坂本「そろそろこのリーネも廃棄する時期だろうか」 (7)

坂本「どうだシャーリー、修理できそうか?」

シャーリー「こりゃ駄目だ、魔導エンジンが完全にイカれちまってる」

シャーリー「これじゃバラして予備パーツにでもするしかないな」

坂本「まあ軍の消耗品だからな、仕方が無いか」

シャーリー「このリーネは中々調子が良かったからな、残念だよ」

坂本「じゃあ私はミーナに報告してくる」

シャーリー「んじゃ、あたしはこいつを倉庫にでもしまってくるよ」

宮藤「……え?……な、何を言って……」

よし

坂本「おっ、宮藤じゃないか」

宮藤「坂本さん、そのリーネちゃんは……?」

坂本「ああこれか。実はこのリーネはこの前の戦闘で故障したらしくてな」

坂本「今まで修理して使ってきたんだが……もう駄目だそうだ」

シャーリー「まあむしろ今までよく動いてたな、って感じだけどな」

シャーリー「確かこれって初期ロットだろ?今じゃ骨董品だぜ」

坂本「物は大切に使わねばな。わっはっはっは」

宮藤「……いやそうじゃなくて……さっきから何を言ってるのかよくわかりません」

宮藤「……リーネちゃんどうしちゃったんですか?病気何ですか?それなら私が治しますから!」

え・・・

坂本「そうか、宮藤には言っていなかったか」

坂本「このリーネ……と呼ばれていたのは軍の秘密兵器でな」

坂本「ウィッチ不足を補うため、魔導エンジンを搭載し人工的に作られたウィッチ」

坂本「これはその初期型だ」

宮藤「……そ、そんなの技術的にできるわけないじゃないですか」

坂本「私もそう思っていた、だがそれを実現させた科学者がいたんだ……」

坂本「その結果として人類は戦線を押し戻すことに成功した」

宮藤「じゃ、じゃあそのリーネちゃんは……壊れちゃったってことは……」

坂本「もちろん廃棄だ、当然だろう?」

宮藤「そ、そんな……リーネちゃんは私のお友達で……」

この技術は利用価値が高いな

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