ネルフオペレーター殺人事件(50)

マヤ「今日も暑いですね~」

日向「ホントだよ、ここは冷房完備だからいいけど」

マヤ「わたし今からアイスコーヒー買ってくるけど日向君、何かいる?」

日向「悪いねマヤちゃん。じゃあ俺はロイヤルミルクティーで」

マヤ「いいのよ別に。…ところで青葉君はどうしたの?」

日向「それがあいつ午前中から来てないんだよ…全くどこでアブラ売ってんだか」

マヤ「ふーん…じゃあ、買ってくるね」

日向「ああ。悪いね」

シンジ・アスカ「初号機と零号機がメンテナンス入り?」

リツコ「そうよ。先日の戦いでの使徒との接触で微弱ながら精神汚染が確認されたわ」

リツコ「精密検査をしなきゃいけないから今日一日は起動できないわね」

綾波「…使徒迎撃に支障は?」

リツコ「MAGIの計算によると今日使徒が襲来する確率は0.0000000000721‰。だからこの日を選んだのよ」

リツコ「万一来たとしたら弐号機だけで頑張ってもらうしかないわね。N2兵器で多少の時間稼ぎもできるけれど」

アスカ「迎撃なんてあたし一人で十分よ!そのくらいでないと張り合いがないもの!」

リツコ「頼もしいわね」フフ

「キャアアアアアアアアアアアア!!!」

シンジ「!?何だ!?」

リツコ「この声は…マヤ!?」

マヤ「誰か!誰か来てえええええ!!」

リツコ「マヤ!どうしたの!?」

マヤ「セ、センパイ!センパイぃ!!」

リツコ「大丈夫よ、落ち着いて」

マヤ「こ、この…この部屋の中に…!」

リツコ「?この制御室がどうかしたの?」

まさかまた青ナントカさんが!

マヤ「…くんが……ばくんが…!」

リツコ「何?もっとはっきり言ってくれないとわからないわ」

マヤ「青葉君が!青葉君が倒れてるんです!!!」

リツコ「何ですって!?」

マヤ「青葉君があ…!」

リツコ「あなたはここで待ってなさい。私が様子を見てくるから」

ウィーン

リツコ「!!これは…!」

リツコ「…マヤ、すぐに皆を集めてちょうだい」

マヤ「ひゃ、ひゃい…」

ミサト「これはひどいわね……」

シンジ「そんな…相葉さんが死ぬなんて…」

アスカ「一体誰がやったのかしら…」

日向「今朝いないと思ったらこんなことになってるなんて…」

冬月「ネルフは変死体が多いな。赤木博士(ナオコ)といい…」

ゲンドウ「…」

リツコ「皆集まったわね」

リツコ「被害者の名は青葉シゲル。死因は後頭部強打による脳内出血」

リツコ「検死によると死亡推定時刻は昨日の午後六時半。シンクロテストが終わって一時間ってところね」

リツコ「マヤ、発見したときのことを話してくれる?」

マヤ「…わたしがお昼に休憩所にアイスコーヒーを買いに行こうとしたんです」

マヤ「通路を歩いているといつもは真っ暗な制御室に電気がついているのに気がつきました」

マヤ「だからちょっと気になって覗いてみたんです。そしたら…そしたら…!」

ミサト「なるほど…」

リツコ「皆を集めたのは他でもないわ。昨日のシンクロテストの後、何をしてたのか聞こうと思って」

綾波「…ちょっと待って。この人血で床に何か書いてる」

ザワッ

シンジ「な、何て書いてあるの?」

アスカ「まさかダイイングメッセージ!?」

ミサト「なになに…これは『H』?」

リツコ「横から見ると『I』にも見えるわね」

ミサト「つまり青葉シゲルを殺したのはイニシアルに『H』または『I』が入ってる人物ってことか…」

リツコ「日向(Hyu-ga)、冬月(Huyutuki)、伊吹(Ibuki)そして碇(Ikari)…」

日向「ぼ、僕じゃないですよ!」

冬月「私はやってないぞ」

マヤ「わたし、人なんて殺せません…」

シンジ「そんな…僕が容疑者だなんて…」

ゲンドウ「…」

アスカ「オペレーターの二人は怪しいわね、いつも一緒に仕事してるし」

日向「…そういえばマヤちゃんってアイツの悪口言ってたよね」

日向「『わたしよりも髪が長くて気持ち悪い』って。もしかしてマヤちゃんが…」

マヤ「な!確かにそう言ったけど、そんなくだらない理由で殺したりしないわよ!」

マヤ「大体日向君だって青葉君のこと愚痴ってたじゃない!早く松代に左遷されないかなとかなんとか!」

日向「そ、それは一ヶ月も前の話だろ!今はそんなこと思ってないよ!」

マヤ「さあどうかしら?いつも青葉君がミスすると舌打ちしてたくせに!」

日向「お前なあ…!」

ギャアギャア

ミサト「うわあ…」

リツコ「無様ね」

リツコ「あの二人は置いといて、副司令が話してくれます?」

冬月「昨日の午後六時くらいは碇が委員会との会議だったからな。私もその連れ添いだったよ」

ゲンドウ「ああ」

冬月「確かに彼は私の部下だがそんなに接点もない。殺害する理由がないよ」

ミサト「でもマヤがさっきミスばっかりしてるって…迷惑かけてたんじゃないですか?」

冬月「…だから私は犯行時刻はここにはいなかったんだよ。それで十分だろう」

リツコ「…」

リツコ「じゃあ、次はシンジ君、お願いね」

シンジ「ぼ、僕は昨日はシンクロテストが終わったら綾波と一緒にスーパーに行ってました」

シンジ「そこで晩御飯の食材を買った後は綾波と別れて家で夕食の準備をしてましたよ」

シンジ「そ、そうだよね?綾波」

綾波「ええ」

アスカ(あたしの知らないところでエコヒイキと仲良くしてるなんて…!)イライラ

リツコ「そう、ならいいわ。ところでミサト、あなたまだシンジ君に家事やらせてるのね」

ミサト「しょ、しょーがないでしょ?あたし夜中は忙しいし」

リツコ「ほんと夜中にナニやってんのかしらね。加持君と」

シンジ「加持さんと何かやってるんですか?」

ミサト「そ、その話はもういいでしょ。それよりあの二人にも聞いとかないと」

マヤ「わたしが最初に青葉君を見つけたのよ!犯人がそんなことすると思う!?」

日向「第一発見者が犯人なんてよくあることじゃないか!」

ギャアギャア

ミサト「は~い、二人ともそこまで!大の大人が言い争うなんて見苦しいわよ?」

日向「す、すいません…」

マヤ「わたしとしたことが…」

リツコ「じゃあマヤから…って言いたいとこだけど昨日は私たちと飲みにいってたのよね」

マヤ「そうですね。ネルフの女性職員たちだけで女子会開いてたんですよね」

アスカ「ちょっと!あたし誘われてないんだけど!」

ミサト「当たり前でしょ?子供はお酒飲んじゃダーメ」

アスカ「ぐぬぬ…」

シンジ「どんなこと話したんですか?」

ミサト「やっぱり男の話ね。あの人はカッコいいとか、実家が金持ちだとか。そんなもんよ」

リツコ「女性版『雨夜の品定め』ってところかしらね」

シンジ「へえ」

ミサト「じゃあ最後は日向君ね」

日向「…昨日は居酒屋で飲んでました。週一くらいでアイツとよく飲むんですよ」

日向「仕事ぶりは嫌いですが、まあ話してみるとなかなかいい奴ですしね」

日向「昨日は携帯にメールが入ってて『遅れるから先に行っててくれ』ってありました」

日向「それで待ってたんですがちっとも来なくて。電話なんかもしたんですけどね」

日向「結局は一人で飲んでそのまま帰りました。今思えばあのときには…」

リツコ「既に殺害されていたみたいね」

ミサト「一応その携帯の履歴見せてくれる?」

日向「はい、これです」

ミサト「ふーん、ほんとみたいね」

リツコ「最終履歴は午後六時二十分。…どうやらこの直後に襲われたみたいね」

ミサト「でも一体誰が?動機の方は置いといて、皆アリバイは完璧なのよ?」

リツコ「そうねえ…なにか物的証拠でもあればいいけど…」

シンジ「部屋の中を見ると争った形跡は見られませんね」キョロキョロ

リツコ「死因からも分かるように後ろから急に襲われたってことみたいね」

リツコ「それにほら、彼の口から血が出てる。いきなりの衝撃で舌を噛んでしまったようだわ」

アスカ「この血であの文字を書いたのね」

綾波「あの…ちょっと引っかかることがあります」

ミサト「なに、レイ?言ってみて」

綾波「…この人は後ろから急に襲われたはず。なのに何故かこの人は仰向けに倒れている」

ミサト「確かに…」

リツコ「…なるほど。ということは彼はここで殺害されたのではなくて別の場所で殺害された…」

ザワッ

ミサト「どういうことよ?」

リツコ「よく見てみると彼の足は制御室の入口を指している」

リツコ「つまり、犯人は被害者の脇を持って別の場所からここまで運んできたってことになるわね」

シンジ「でも一体どうしてそんなことをしたんですか?誰かに見られる可能性だってあるのに」

リツコ「…それは本来の殺害場所で発見されると何かマズいことがあるからでしょうね」

ミサト「例えば?」

リツコ「そうね…特定の人物しか出入りしない場所だとか」

アスカ「でもそんなとこネルフの中にはいくらでもあるじゃない。全部探すのは無理よ」

綾波「…監視カメラ」

シンジ「?それがどうかしたの?」

綾波「ネルフ管内には一定区間ごとに監視カメラがついている。だからそう遠くからは運べないはず」

リツコ「そうね。じゃあここから一番近くてなおかつ、特定の人物しか出入りできない場所…」

ミサト「それって…まさかパイロット更衣室!?」

シンジ・アスカ・綾波「!!!」

ゲンドウ「冬月」

冬月「ああ、わかってる。諜報員に連絡しよう」

―一時間後―

リツコ「今、連絡があったわ。調査によると更衣室内で青葉シゲルの頭髪が見つかったそうよ」

マヤ「そ、それはどっちで…?」

リツコ「………男子更衣室よ」

ザワッ

冬月「ほう…」

ゲンドウ「…」

日向「なんてことだ…あのシンジ君が…」

アスカ「サイッテー…」

シンジ「そ、そんな…僕そんなことやってません!!」

ミサト「シンジ君…まさか本当にあなた…」

シンジ「僕はやってません!信じてくださいよミサトさあん!!」

リツコ「決めつけるのはまだ早いわ。シンジ君にはアリバイがあるし」

シンジ「リツコさん…!」

リツコ「レイ、本当に昨日はシンジくんとスーパーに行ってたのね?」

綾波「はい」

リツコ「嘘じゃないのよね?」

綾波「はい」

シンジ「そ、そうだ!そういえば確か財布にレシートを入れてたんだった!」ゴソゴソ

シンジ「ほ、ほら!コレ!」

ミサト「あら、ホントね」

マヤ「じゃあ一体誰が…」

リツコ「…」

ミサト「とりあえず皆の行動を書き出して見ましょうか」


・ゲンドウ…会議に出席
・冬月…ゲンドウの連れ添い
・マヤ…ミサトやリツコと女子会
・日向…居酒屋で一人酒
・シンジ…綾波とスーパー


ミサト「ふむ…どれも完璧なアリバイね…」

リツコ「ねえ…これを見て何か引っかからない?」

ミサト「?何がよ?」

リツコ「容疑者の皆のアリバイを見てみると容疑者じゃない人たちの名前も挙がってるわよね」

ミサト「ええ…」

リツコ「だけど一人だけ名前が挙がってない人物がいるのよ…」

ザワッ

シンジ「そ、それって―――」

アスカ「…」

リツコ「アスカ、昨日のシンクロテストの後、何してたか話してくれる?」

アスカ「…昨日はゲームセンターで遊んでたわよ」

リツコ「それを証明するものは?」

アスカ「…何?もしかしてあたしのこと疑ってんの?」

リツコ「少なからず、ね」

アスカ「そもそもあたしのイニシアルに『H』も『I』も入ってないじゃない!」

リツコ「式波」

アスカ「!!」

ミサト「!なるほど、確かに式波の『式』にも『エ』が入ってる…!」

リツコ「そうよ。この文字は完結した文字ではなくて途中のもの」

リツコ「おそらく書いている途中で力尽きてしまったようね」

マヤ「でも書き順が違いますけど…あっ(察し)」

シンジ「アスカ…まさか本当に…」

アスカ「………」

アスカ「…ふっふっふ、参ったわね」

アスカ「さすがはリツコね。世界で五本の指に入るマッドサイエンティストは伊達じゃない…」

リツコ「あら、お世辞が上手ね」

アスカ「そうよ、あたしが殺したの」

ザワッ

冬月「ふむ…」

ゲンドウ「…」

ミサト「一体なんでまた…」

アスカ「おぇっ…思い出すだけでも気持ち悪い…」

アスカ「昨日シンクロテストが終わって更衣室で着替えをして帰ってたのよ」

アスカ「それで忘れ物をしているのに気づいて急いで更衣室に戻ったの」

アスカ「そしたらあたしのロッカーで青葉シゲルが何かやってたのよ…」

アスカ「よく見てみるとあたしのプラグスーツの臭いを嗅いだり、舐め回したりしてたわ…」

ミサト「うわぁ…」

マヤ「不潔…」

日向「…」

アスカ「気がついたときにはそいつが目の前で倒れてた。無意識の内に脳天に踵落としを食らわせてたみたい」

アスカ「これが事件の全てよ」

アスカ「確かに殺したあたしも悪いけど、あいつも同じくらい悪いのよ」

リツコ「でも彼の毛髪は男子更衣室にあったのよね…」

アスカ「大体更衣室はカーテンで仕切られてるだけじゃない!髪の毛なんて風が吹けばどこにでも行くわよ」

リツコ「それはまあ確かにそうだけど…」

シンジ「…情状酌量の余地があるみたいだね」

日向「あ、あのー」

ミサト「日向君?どうしたの?」

日向「いや、青葉のやつって実はゲイなんですよ」

アスカ「!?」

日向「この間一緒に飲みに行ったときに相談されて―」


―居酒屋―
ガヤガヤ

青葉「なあ、少し相談したいことがあるんだけど」

日向「なんだよ?」

青葉「最近女の子に魅力を感じないんだ…」

日向「おいおい、もうその年で枯れちゃったのかよ!」

青葉「いや…そうじゃない。ナニはするんだが…その、オカズが…男なんだよ…」

日向「えっ…」

日向「―って」

リツコ「衝撃の事実ね」

ミサト「アスカ…一体これはどういうこと…?」

アスカ「………」

アスカ「」ダッ

シンジ「逃げた!?」

アスカ(殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる)

アスカ(どいつもこいつも…あたしのジャマばっかりしやがって…)

アスカ(アレがバレるくらいなら全員殺したほうがマシよ…!)

アスカ「行くわよ!弐号機!」

キュピーン

マヤ「!エヴァ弐号機、起動しました!」

ミサト「何ですって!?」

ゲンドウ「総員、第二種警戒態勢」

日向「は、はい!」

シンジ「ミサトさん!早く僕たちも乗らないと!」

リツコ「無理よ!今日は精密検査で機動は不可能よ!」

シンジ「そ、そんな…!」


アスカ『うおおおおおおおお!!』リフトで外に移動中

アスカ『このネルフごとぶっ潰してやるわ!』

ゲンドウ「エントリープラグ、緊急射出」

マヤ「ダメです!信号受け付けません!」

ゲンドウ「アンビリカルケーブルを断線しろ」

日向「はい!」

バシュッ ピピッ

アスカ『チッ、そんなものなくても300秒もあればネルフなんて余裕で壊せるのよ!』

アスカ『どおおおうりゃあああああああああ!!』ガンガン

リツコ「マズいわね…このままだと本当に破壊されてしまうわ」

ミサト「アスカ!聞いて!ちゃんと話をしてちょうだい!」

アスカ『うるさい!全員殺してやる!!』ガンガン

シンジ「一体どうしちゃったんだよアスカ…」

綾波「…」

ゲンドウ「L.C.L濃度を限界まで上げろ」

マヤ「し、しかしそれではパイロットが…!」

ゲンドウ「構わん、やれ」

マヤ「は、はい!」

アスカ『!?ガボボボボ、な、なんのこれしきいぃぃぃぃぃいいいい!!』

マヤ「うそ!?まだ意識を保ってるなんて!?」

リツコ「ありえないわ」

ミサト「こうまでして知られたくないことって一体…」

冬月「万事休すか…」

ゲンドウ「…」

アスカ『ここまま全員ぶっ潰してやるわ!!』ガンガン

ヒュンッ グサッ

アスカ『ぎゃああああああああああああああああああああああ!??!!?!!!??』

ミサト「あれは…!?」

リツコ「ロンギヌスの槍!?」

カヲル『やあ、シンジ君。助けに来たよ』

シンジ「カヲル君!」

冬月「やれやれ、なんとか助かったな」

ゲンドウ「ああ」

アスカ『ああ!!ああ!!ああ!!』ガシャガシャ

カヲル『彼女は青葉シゲルを殺害した理由をどうしても知られたくなかった。とくにシンジ君にはね』

シンジ君「僕に…?ってカヲル君はその理由を知ってるの?」

カヲル『そう。僕は全てを知っている』

アスカ『言うなああああああああああああああああああああ!!!』

カヲル『それじゃ話そうか。実はあの時―』

~昨日~
―男子更衣室―

カヲル(…)

シンジ「ふ~っ今日も疲れたよ」ヌギヌギ

シンジ「今日もアスカにシンクロ率で負けちゃったよ…」

シンジ「帰ったらまた馬鹿にされるのかな…」

シンジ「よしっ、じゃ帰ろうっと」

プシュ

カヲル(行ったか…よし、今しかない!)

プシュ

カヲル(!?誰か来た!)サッ

アスカ「…」コソコソ

カヲル(あれは…セカンド!?どうしてこんなところに?)

アスカ「…」ガチャ ギィ

カヲル(シンジ君のロッカーを開けてる!もしかして彼女も!?)

アスカ「げへへへ、あったあった」ニヤニヤ

カヲル(やはり…)

アスカ「汗で蒸れ蒸れになってる…///」ハァハァ

アスカ「ここにシンジのアレが…///」

アスカ「…最っ高!最高だわこのニオイ!…やみつきになりそう…///」クンカクンカ

アスカ「あぁ…シンジぃ…シンジぃ…///」ペロペロ

カヲル(羨ましい…)

青葉「おい、そこで何してるんだ!?」

アスカ「!?」ビクッ

青葉「ってアスカじゃないか。こんなとこで何やってるんだ…ってそれはシンジ君のプラグスーツ!?」

青葉「アスカ…まさか、お前…」

アスカ「ち、違うわよ!そんなんじゃないから!」

青葉「…この件は葛城部長に報告しておくからな」

アスカ「な!」

青葉「これに懲りてもうこんなことしちゃダメだぞ。じゃあな」クルリ

青葉「おっともうこんな時間だ。日向に遅れるって連絡しとかなきゃ」ピッ

アスカ「違うって言ってんのに…!」ワナワナ

青葉「これでよしっと…」

アスカ「ふざけんなああああああああああああ!!!」ガン

青葉「ぐはァ!?」バタッ

青葉「」チーン

アスカ「あ…やっちゃった…」

アスカ「と、とりあえず人気のない場所に運ばないと…」ズリズリ

カヲル(とんでもないものを見てしまった…)

カヲル『―というワケさ』

リツコ「完璧な逆恨みによる犯行というワケね…」

マヤ「にしてもアスカがそんなことしてるなんて…うぷっ」

ミサト「きっしょ」

シンジ「幻滅だよアスカ…」

アスカ『うわああああああああああ!!死にたい!死にたい!死にたい!死にたい!!!』

アスカ『殺して!殺して!!!誰でもいいからもう殺してええええええええええ!!!!』

冬月「(彼女の人生)終わったな」

ゲンドウ「ああ」


「あいつはクビだ」


終劇

おまけ

リツコ「殺人に虚儀の供述、おまけにエヴァの私的所有と器物破損…罪は重くなりそうね」

ミサト「アスカもシンジ君に素直に言えばよかったのにねぇ…舐めさせてって」

リツコ「分かってないわねあなたは…背徳感の中でするのがいいんじゃないの」

ミサト「次元が違いすぎてあたしにはついていけないわ…」

マヤ「今回はお手柄でしたね、センパイ!」

リツコ「そうかしら?これで私も名探偵ね」フフ

リツコ「だけどレイの観察眼も中々だわ。彼女の発言がなかったら事件の解決には至らなかった…」

マヤ「レイの声って探偵もののアニメに出てくる女の子に似てますよね?」

リツコ「さあ…?私アニメはよくわからないの」

シンジ「いやあ、まさか更衣室にカヲル君がいたなんて気づかなかったよ」

カヲル「それはそうだよ。僕はロッカーの中に隠れていたからね」

シンジ「ええ?なんでだい?」

カヲル「僕はああいう狭くて暗いところが落ち着くんだよ」

カヲル「ところで君はその顔に似合わずいい身体をしているんだね」

シンジ「そ、そうかな…///」

カヲル「今度二人で温泉にでも行かないかい?」

シンジ「あ、いいね!行こう行こう!」

カヲル(今度こそは君を幸せにしてみせるよ…!)


本当に本当の終わり

以上で「ネルフオペレーター殺人事件」は終了です
最初はシンジ君が推理役だったんですが
リツコが活躍するSSもいいかなと思って書きました(最後あたりはそうでもないけど)
見てる人いるかわかんないけど読んでくれた人ありがとう!

おつ

碇シンジ探偵日記思い出した

乙、面白かったわ

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