【モバマス】ある寒い日に愛しい人と (16)

『♪天に二つの日は照らず凌ぐは何ぞ星条旗~』

『♪見よ檣頭に思い出のZ旗高く翻る~』





モバP(以下P)「街頭やテレビでこの曲がかかると、もうクリスマスだなぁ……って感じるな」

愛梨「はい。もうそんな季節なんですね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1733621895

自分では面白いと思ってるなら二次創作のキャラに代弁させずに
堂々と発信し続ければ良いのに

愛梨「くちゅん!」

P「大丈夫か?」

愛梨「えへへ……少しだけ寒いです」

P「そんな愛梨にプレゼントだ」

フワァァ

愛梨「あ……マフラーですか?」

P「誕生日おめでとう」

愛梨「あ……ありがとうございます。とっても嬉しいです」

P「そうか」

愛梨「えへへ……」ギューッ

「私は……プロデューサーさんといる時間が好きです」

「ゆっくりと時間が流れて欲しいのに、ただ横にいるだけであっという間に過ぎちゃう……」

「そして」ギュッ

P「愛梨?」

愛梨「そんな時間を作り出してくれるプロデューサーさんが……」



chu!

「私は大好きです」

―それは俺と愛梨が付き合うきっかけになった、一年前の愛梨の誕生日のことだった

………………
…………
……

愛梨「というわけで、今日はPさんと一緒にディナーなんですよ♪」

みんな「……」

愛梨「あ、あれれ……?」



凪「うむ、一人孀をこじらせている人にはありがたいお言葉を感謝感激です」

愛梨「はい、あ。どういたしまして……?」



未央(ダメだ。まったく気がついてない)

柚(今日は、あの甘々っぷりに対抗できそうなはぁとサンや夕美サンもいないし……)

(ここはりあむサンをいけにえに……)

未央(よし、それで!)



りあむ「聞こえているか!ら!ね!」

二人『わー、怒った怒ったー!』

芳乃「愛梨殿ー」

愛梨「ん?どうしたの、芳乃ちゃん」

芳乃「愛梨殿もアイドルでしてー。きちんと理解しておりましてー?」

愛梨「うん、アイドル活動って楽しいもんね」

凪(……アイドル活動というより)

柚(アイドルしてて、プロデューサーサンといられるからとかじゃないよね)

未央(可能性が高そう……)

愛梨「でね」

みんな「?」

愛梨「今も楽しいけど、Pさんとずっと隣にいられるようになったら、もっと楽しいだろうな……って思うんだ」

みんな((うわぁ……砂糖吐きそう……))



芳乃「してー、そろそろ約束の時なればー?」

愛梨「あ、いっけない!じゃあ、みんなありがとう」

バタバタバタ




凪「……じゃあ、解散しますか?」

柚「ソダネ」

未央「帰る前にコーヒー飲んでいかない?」

芳乃「私はー、しぶーい緑茶などをー」

凪「わかる」

愛梨(あの日、Pさんに出会わなかったら……アイドルになれなかったのかな?)

(そしたら、Pさんに会うことはなかったのかな……)

(そう考えたことがある)

愛梨(ほかにも、Pさんが忙しくて、私にちっとも構ってくれなかったことだって沢山ある)

(もし、結婚したりして一緒になったりしたら、こんな時間が増えるのか……って、すごく恐くなったこともある)

愛梨(だけど)



P「愛梨!」

愛梨「Pさーん!」ダキツキッ

P「おっとっと」

愛梨「Pさん、今日はよろしくお願いしますね」

P「あぁ、愛梨が楽しめるよう頑張ってみせるよ」

愛梨「えへへー」

(そう、どんなに悩んでいたって、どんなに困っていたって)

(彼の顔を見るだけで、不安なんて全部飛んでいくから)

(だから、私は大丈夫なんだ)

P(さて……愛梨はいつもみたいに楽しそうだな)

(……さりとて一年付き合ってわかるが、決して脳天気というわけでも、笑ってごまかすわけでもない)

(きっと不安があっても頑張れる努力をしているんだろう)

(だから、愛梨を不安にしないのがまず第一目標)

(そして……)

―ディナーシーンは省略します

愛梨「えへへ、ありがとうございます」

P「何を言う。愛梨が生まれてこなかったら、こんな幸せな気分を味わえなかったからな」

愛梨「はぅわ……」





P「で、愛梨」

愛梨「あ、はいっ!」

P「今の俺では年に数回ディナーに誘うのが精一杯だ」

愛梨「え?そんな、Pさんは……」

P「でもな、10年後ぐらいにはきっと二人隣り合って、笑顔でいられるような生活ができるようになっている……と思う」

愛梨「え……それって……え?えっ?」

P「愛梨。絶対に幸せにするからな。楽しみにしていろよ」

愛梨「Pさん……」

「はぅ……嬉しいよぉ……」

「わ、私こそ、よろしくお願いします……」ペコリ





ジーッ






心「で、あの二人はどうなったんだ?」

芳乃「はいー、かのものがー」

夕美「そっか、ちゃんと将来のこと考えていたんだね」

藍子「ふふっ、愛梨さんも果報者だよね」

芳乃「まことにー」

心「じゃあ、新たな家庭持ちを祝してどっか食べに行くか」

みんな『はーい』





はっぴーばーすでー、十時愛梨

以上になります。ありがとうございました

おつー

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