オリキャラ〜ミステリー小説〜 (36)
私は探偵の日和といいます
これから話すのは私が解決した事件の数々である
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その事件は確か雨の日だったと思います
高田「よぉ日和ちゃん」
日和「こんにちは高田さん」
高田さんは刑事さんです
高田「日和ちゃんに是非聞いて欲しい話があるんだよ」
日和「お急ぎですか?」
高田「あぁ急ぎだ」
日和「どういった内容ですか?」
高田「被害者は女子高生で死因は傘で1突き」
日和「犯人は捕まって無いと」
高田「なにぶん密室でな…容疑者はいるんだが」
日和「では現場の状況を教えていただけますか?」
日和「……つまり現場の鍵は被害者のポケットに入っていたと容疑者は全員元カレだと」
高田「3人なんだがな、3人ともアリバイは無い」
日和「それでは質問です、容疑者全員の職業を教えてください」
高田「…え、質問はそれだけか?」
日和「はい、とりあえずは」
高田「とりあえずって?」
日和「まず凶器が傘と言う点から犯人は計画した物では無いと考えられます」
高田「それで職業っていうのは」
日和「私の予想が正しければある職業の方がいる筈です」
高田「ほぅその職業は?」
日和「それは…」
日和「それは…自転車屋です」
高田「自転車屋?」
日和「はい、最悪鍵が作れる職業ですね」
高田「合い鍵を貰ってたのかも知れ無いだろ?」
日和「正式な合い鍵があったならもっと計画的に出来る筈です」
日和「これは推測ですが、付き合っていた時に鍵を預かっておいて鍵の複製を制作し所持、そして不法侵入時に被害者が帰宅…つい手元の傘で刺し殺してしまったんだと思います」
高田「……その方向で捜査する…また来るよ」
日和「あくまでも推測ですよ」
高田「分かっている」
調査
高田「よぉ、日和ちゃん」
日和「どうですか最近は」
高田「日和ちゃんの推理ぴったりだった……これ差し入れな」
日和「ならよかったです……中身は?」
高田「プリンだったはず…まぁ、また来るよ」
日和「プリンいただきます」
なかなか進まないね
日和「開かずの間って知ってますか?」
日和「どんな部屋にも扉があるのが普通です」
日和「しかし私が出くわしたその部屋には扉らしい物はなかったのです…」
~山村の豪邸~
由未「ごめんね日和ちゃん」
日和「いえいえ大学時代の親友の頼みなら断りませんよ」
由未「ここが私のおじいさんの家なんだけど…」
日和「そこに窓があるのに入れない部屋があるんですね」
由未「うん…」
数日前に事務所の扉の前で扉とにらめっこしていた彼女は大学時代の親友の由未<よしみ>
由未「ここなの」
日和「確かに窓ですね……」キョロキョロ
日和「……では内側を見せてください」
由未「え、うん…」
~屋敷内部~
日和「ちょうどこの裏側ですね…」コンコン
由未「?(何してるんだろ?)」
日和「ひとつ質問してもいいですか」
由未「ふぇっ!?なにかな?」
日和「それは…」
日和「それは…おじいさんは人を驚かすのが好きではありませんでしたか?」
由未「うん、よく分かったね」
日和「トリックアートって知ってますか?」
由未「トリックアート?」
日和「つまり部屋があるように見えますが、あれはただの絵です」
由未「え…イラストなの?」
日和「はい、まずは壁にトリックアートを描いて後から窓をつけたんですよ」
由未「後から?」
日和「はい、内側を叩いた時に音で確信しました」
由未「そうなんだ…」
~事務所~
日和「という事がありました」
高田「へぇ~……で俺なんで呼ばれたの?」
日和「実はその友人から船のディナーのペアチケットいただきまして、ご一緒にいかがですか?」
高田「……え?」
高田「俺でいいの?」
日和「はい、高田さんさえよろしければ」
高田「行きます」
日和「大丈夫ですか高田さん?」
高田「おぇ…大丈夫だと…うおぇ」
日和「一つ聞いていいですか、高田さん船駄目なんですか」
高田「いや…はじめ…えぉ」
日和「なるほど分かりました」
高田「おうぇ…」
日和「……確か方法が…」
日和「右手の親指の先をつまんでください」
高田「こうか?」
日和「強くつまんで意識を集中させてください」
高田「痛っ」
日和「どうですか?」
高田「……マシになった」
日和「なら良かったです」
高田(本当に何でも知ってるんだな…)
登場人物に正答させるだけの作品にならない事を祈る
~食堂~
高田「へぇ…バイキングディナーなんだ」
日和「そうですね…あれ、このスープ…」
高田「どうかしたのか?」
日和「スープに何か入ってませんか?」
高田「ん?同じスープだよな…別に何も」
日和「気のせいですかね…」
男性客「おいっ!私は甲殻類アレルギーだぞ」
高田「なんだあの客は」
日和「…新聞で見たことがありますね…画家の吉永さん」
高田「あぁ、言われてみれば」
吉永「だいたい君はいつもいつ、ゲホッゲホッ」
助手「先生!さ、薬を」
吉永「はぁ、はぁ、君次々持ってきたまえ!わかっているだろうが…」
日和「あの薬は確か…」
高田「薬がどうした?」
日和「……いえなんでもありません…」
美琴「この服なんか似合うんじゃない♪」つ【ピョン子Tシャツ】
梨々「え…」
白井「お姉様さすがにピョン子は如何なものかと…」
佐天「いやいや御坂さんそれはないですよ」
初春「御坂さんって本当に好きなんですね…」
~ゲーセン~
美琴「もう一回戦よ!」
梨々「へへっまた私が勝ったね」
白井「お姉様…垣根さんから頂いたお金を全部使うつもりですの?」
美琴「もうあれは無いわよ?服に使ったもん」
梨々「御坂のお姉ちゃん……」
ごめんなさい間違えた…
高田「美味かった」
日和「まぁ高級料理ですか…」
「きゃああああ」
高田「!?」
助手「先生!先生」
高田「ちょっと待て!警察だ…死んでる…たっくせっかくの休暇が」
日和「私ちょっと調理場に行って来ます」
高田「おう…とりあえず…状況を説明してくれないか」
助手「それが先生がスープを飲んだら突然倒れて」
~調理場~
日和「すいません今日のスープについて質問していいですか」
料理人「な、なんですか!?」
日和「それは…」
日和「スープに隠し味を入れていませんか」
料理人「え、はい入れましたけど…」
日和「蟹ですよね?」
料理人「なぜわかったんですか?」
日和「まぁ色々あるんですよ…それで確信しました」
>>18
特定しました
~食堂~
高田「事情はわかりまし」
日和「高田さん少しいいですか?」
高田「?」
========
高田「なんだ?」
日和「これは事故です」
高田「はい?事故」
日和「私や高田さんも飲みましたスープには隠し味として蟹が入っていました」
高田「うむ…」
日和「先ほど吉永さんが飲んでいたのは心臓発作の薬です」
高田「うん、助手の女が言ってた」
日和「…心臓にショックが起きたとしたら……アナフィラキシー•ショックってご存知ですか」
高田「確か蜂の毒とか食物によるアレルギー……甲殻類アレルギーって叫んでたな」
日和「そうです、つまり蟹に気付かずにそのままアナフィラキシー•ショックにより亡くなった」
高田「それで事故って事か」
日和「検死する必要ありますけど恐らく間違いないかと」
高田「日和ちゃん良くわかるね」
日和「そういう訳なんで後はいつも通りよろしくお願いします」
高田「なんで自分が解決した事隠すんだろ?」
~事務所~
日和「また来たんですね…ナグモ」
ナグモ「随分と機嫌悪いねヒヨリ」
日和「何度来ても答えは変わりません」
ナグモ「どうしても戻らない訳か…」
日和「私は自由になりたいのです」
ナグモ「ボクが監視してる事忘れないでね♪」
日和「……」
あれは4年前…
~超常現象研究所~
少女「コードヒヨリ、所長がお呼びです」
日和「コードヒヨリ了承します…コードナツメ所長はどこに?」
この研究所は特殊な力を持つ人間を集め研究している
私は完全記憶(味覚、嗅覚、聴覚、触覚、視覚あらゆる感覚と情報を記憶し忘れない)能力を持つ
少女「コードナツメ返答します、所長は研究室K-09にいます」
日和「了解します」
この研究所ではコード+名前で呼ばれ管理されている
所長「おはようございますヒヨリ君」
日和「なんでしょうか所長」
所長「私が気づいて無いと思ったのかい…脱走の準備をしているだろう」
日和「私は自由になりたい」
所長「君の興味が外に向いたか…いいだろう、ただし君はナグモ君の監視をつける」
日和「所長…一つ聞かせてくださいなぜ逃がしてくれるのですか?」
所長「君の成長の為だよ…あ、そうそうあまり目立たないようにな」
日和「了承します」
~電車内~
日和(本にあった通り満員電車は苦しいですね)
「痴漢よ!」
男「違うっ冤罪だ!」
女子高生「本当に触られました」
日和「失礼ですが、その男性には不可能ですよ」
女子高生「なによ見てたって言うの?」
日和「いえ、しかし身長168cmくらいの女子高生の体を173cmの男性が触るには満員電車は狭い…少しかがむ事になりますが、そんな奇妙な体制なら他の誰かも気づく筈です…よってそちらの男性には不可能です」
男「いやぁ助かったありがとう」
日和「ところで1つ聞いていいですか?」
男「なにかな?」
日和「あなた警察官ですか」
男「え!?」
日和「私服で拳銃所持しかも手には豆があります、これらから推測すると警察官それも刑事かと」
男「君はいったい…」pllll
男「はい、高田です……え、犯人が消えた!?」
日和「消えた犯人ですか…」
男「そんな馬鹿な…」
日和「どうされました?」
男「最後車両で犯人が消えたっていったい…」
日和「ありますよ隠れる場所」
高田「日和ちゃんの解決した最初の事件…まぁ運転席に隠れるって普通だよな」
高田「偶然運転席の外にいた乗務員を脅して開けさせ中にかくれたとは」
高田「気付かない俺が間抜けなのか、日和ちゃんが天才なのか…」
高田(渡辺日和…27歳、大学を卒業した後俺と出会ったあの日まで消息不明…4年前だから23歳)
「気になるな…」
高田「林原警部お疲れ様です」
林原「この女の資料どうした?事件関係者か?」
高田「えぇ…まぁそんなとこです」
林原「お前何か隠してないか」
高田「……」
林原「まぁいい、その資料は見なかった事にしてやる」
高田「ありがとうございます」
林原(渡辺日和…まさかな…)
おもしろそうだけど台本形式ならもう少し一回当たりの投下量増やしてほしいかも…
とりあえず見てる
日和「」<高田さんいらっしゃい>
高田「どうした?」
日和「」<昨日から喉が痛くて>
高田「大丈夫なのか?」
日和「」<病院で薬貰いました>
高田「そ、そうか…」
日和「」<今日は事件では?>
高田「風邪引きに頼むのは……」
日和「」<推理力は変わりません>
高田「さよですか」
_____
高田「被害者はサラリーマンの上原シンジ(32)
被害者はダイイングメッセージを残したんだが…」
日和「?」
高田「携帯電話に残されたダイイングメッセージは<ふさか>」
日和「」<容疑者の名前は?>
高田「被害者の恋人の小田光{おだひかり}、同僚の桜井弥生{さくらいやよい}、村山裕子{むらやまゆうこ}」
日和「」<一つ質問ですが、高田さんは携帯使いますか?>
高田「え、うんまぁ」
日和「」<なら携帯とにらめっこしてください>
高田「え?」
日和「」<明日まだ分からなかったら来てください>
____
高田「わかりませんでした…」
日和「そうですか」
高田「喉もういいの?」
日和「もう平気です…それより、携帯けわで英字モードにして平仮名打ちの<ふさか>と打って見てください」
高田「ふ…さ…か…あ!ODA、小田か」
日和「はい、正解です」
高田「それで携帯とにらめっこか…」
日和「今度パフェ奢ってくださいね」
高田「誘う…誘わない…誘う…よし、誘おう!」
日和「何がですか?」
高田「おうっ!?日和ちゃん……お買い物?」
日和「はい、お買い物です」
高田「バターに砂糖に薄力粉に卵にバニラエッセンス……あれ?なんの材料だっけ…」
日和「別に何でもいいじゃないですか」
高田「うーん…まぁいいか」
日和「それで何のご用ですか?」
高田「あ!そうそう絵画展に行かないかな?」
11:00__絵画展
高田「知り合いの絵画展なんだよ」
日和「へぇそうなんですか?」
足立「よぉ!高田」
高田「足立久しぶり」
足立「ゆっくりしていってくれよな…あ、そうだ俺の部屋にクッキーがあるから好きに食ってくれよな」
11:35__足立控え室__
高田「クッキーが3種類」
日和「……高田さんこっち来てください」
高田「?」
__
高田「駄目だ…死んでる……足立」
日和「……クッキーの欠片?」
高田「机のクッキーと同じか?」
日和「口から沫…毒ですね」
高田「足立……」
日和「(机の袋に書かれたクッキーの枚数は9枚…残りは8枚)高田さんクッキーを調べてください」
高田「あ…あぁ……」
___
高田「被害者は毒による中毒死、机のクッキーから毒物は検出されなかった…」
日和「つまり毒物は1枚にのみ塗られていたという事ですね」
高田「そうなるな」
日和「まさに殺意のクッキー」
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