【あんこ】ロイヤル便所と遊ぼう (42)


「ふぅ……さすがナイフより重い物は持ったことの無い身体。柔らかくて涙が出るね」

「ぅ……」

まだ辛うじて清廉と言い訳できそうな閉じ方をした秘裂からは今さっき注ぎ込んだ白濁液がたっぷりと溢れている。

それは寝台の脚が折れてしまってもおかしくない程度の暴虐でもって弄び陵辱した一夜の証。

純潔を奪い幾日か過ぎたが暫くは飽きないだろう。

なんならば漸く根元まで咥え込めるようになって一安心、といったところ。

応えてくれる玩具の方が誰しも嬉しいものだ。稚児の玩具が欲しいわけじゃない。

それでなくとも、飽きる前に壊れてしまっては興醒めもいいところなのだから。



【男の身分】

1.傭兵隊長
2.中堅貴族
3.大貴族
4.王族
5.傭兵隊長
6.中堅貴族
7.大貴族
8.王族
9.王
0.聖職者


テキトーに遊ぶ感じ
特別なことが無ければ>>1 のコンマ一桁目で判定します


【3:大貴族】



今日もまた彼女は体力の無さ故か精神的な負荷故か気絶したまま譫言を漏らしている。

そろそろ慣れて最後のお掃除も仕込みたいところなのだが。

しかして、耐性の無い女に対して今すぐにそこまで求めるというのも酷なもの。

空を飛ぶ鳥だって大空への飛翔には勇気と成長が必要なのだ。

ただただ欲望を吐き捨てる生きた便所とはいえ、慣れというものが必要だろう。

人倫に悖る非道の自覚はあるが自分は駄々っ子ではない。

銀貨一枚で一山の草臥れた娼婦どもではあるまいし、多少は気長にやろう。

何せ、これは見てくれと作法に特化したメスとしての最高峰であるからして。



【女の身分】

1.第二王女
2.第一王位継承者
3.王妃
4.女王
5.第二王女
6.第一王位継承者
7.王妃
8.女王
9.王統の聖女
0.長耳の皇女


【7:王妃】



「どうだ、まだ、慣れないか」

「……………………」

「慣れてもらわねば困る……ということも無いが」

貴人の最たる者を弄ぶ、というのは一種男としての快感においては極致といえよう。

それが政略を主とする婚姻であればまた意味も意識も変わろうが。

「他人の最愛を所有物にするというのは……いやいや、最愛であったかなど知らないが」

姿形が麗しければそれでいいというわけでもない。

爵位を越えた特権を持つからこその、それは悦楽だった。



【性情】

1.陵辱
2.奉仕
3.獣
4.共に
5.陵辱
6.奉仕
7.獣
8.共に
9.戯れ
0.孕

エタらせたスレ依頼出せやゴミ


【3:獣】



「ま、ただ単に使われ消費されるというのも得難い経験ではあるだろう? 」

「…………」

場末の娼婦相手にでさえ、男というものは些少の気遣いをするものだ。

それが妻や妾であれば然もありなん。

そういう性格であれ、それ以外の理由であれ。

男の方でさえ義務感に似た陵辱を繰り返すのは、苦痛だ。

それならばいっそ片手で事足りる遣り方をした方が時間の浪費は少なくて済む。

「ただただ本能のままに貪るというのはなかなかに……いや、満たす部分が無意識である分、それは」

至極の、人間の根幹を芯から侵すモノなのだ。

「……………………私、は」



【王妃様】

1.亡国の
2.自国の
3.聖都の
4.亡国の
5.自国の
6.聖都の
7.亡国の
8.自国の
9.聖都の
0.嫁いだ姉

放置してるスレどうすんの?板のルールも守れない?


【4:亡国の】



攻め滅ぼした国における最上位の女を組み敷いて啼かせるというのは、至上だった。

それが目的ではなかったとしても、既にこれが優先順位の上位。

凡ゆる後ろ盾を失って、それでもなお利用価値は誰もが理解する。

殺さなければそれでいい、そんな相手。

ただただ浪費して、いつかその出涸らしさえ闘争と栄達に利用する。

蛮族の謗りは免れ得まいけれど、構わない。

自分はどうしようもなくこの女に、負けたのだ。

見目も感触も反応も、それから背負って立つ立場にも。

「……………………ッ」


【王妃様】

1.経産
2.まだ
3.経産
4.まだ
5.経産
6.まだ
7.経産
8.まだ
9.石女
0.処女

>>7
十中八九あのスレの事言ってるんだろうけど2ヶ月以内に再開するならルール違反ではないぞ


>>5
>>7

本当に申し訳無いです
その辺りは再開します



【5:経産】



「こういうときは良人とするよりも楽しめたか? と訊ねるのがマナーだったかな」

「……………………」

「既に己の股座から子を放り出したのだから義理は果たしていようよ。
王にも子にも価値はある故殺してなどいないということもある」

「……………………」

気絶から戻ってきているのかいないのか。

譫言は無くなったけれど、反応は無い。

ただただ雑多な体液が染みた寝台の上で伏しているだけ。

どんな反応をしようと、明日もその次も行く末は変わらないのだが。

【志向】



1.諦念
2.復讐
3.雌伏
4.諦念
5.復讐
6.雌伏
7.諦念
8.復讐
9.雌伏
0.溺惑


【6:雌伏】



「……………………必ずや」

「あん? 」

「我が国の騎士たちは意気地の無い無能では、ない。あなたが生まれてきたことすら後悔する程の鉄槌を」

「それはそれは、楽しみだ」

うつ伏せに倒れ粘着質の体液に塗れて。

股座からは更に音を立てる程に大量のソレを逆流させて。

それでいてなお、気高く。

そんな女を圧し折ることに快楽を覚える人間がいることを彼女は知らないのだろう。

宮廷における極大の悪意を知ってはいても所詮それは政という大きな枠組みでの話。

一個人が溜め込んで歪み切った悪意になど触れることは無かったに違いない。

「確か、王国随一と謳われた剣聖がいたな」



【剣聖殿】

1.逃亡中
2.処断済
3.裏切者
4.逃亡中
5.処断済
6.裏切者
7.逃亡中
8.処断済
9.裏切者
0.くっ殺枠


【5:処断済】



「あれは最期まで王国に殉じた英傑だった。出来得るのならば是非配下に欲しかったくらいだ」

「なッ……ん、と? 」

「最期まであなたたちへの敬意を忘れず、また俺たちへの罵倒を忘れぬ御仁だった。それだけだ」

「……………………」

簡単に折ってしまっては面白くない、けれど。

心の芯を圧し折ってしまってもそれはそれで別の楽しみがある。

どうしようと身体は極上で、欲望のままに貪るのなら何も変わりはしないのだ。

寝台の縁に腰掛けくだらない話をする方向性が違うだけ。

嬲る手数と楽しむ手段は幾らでも、ある。



【独立意志】

1.無い
2.有る
3.無い
4.有る
5.無い
6.有る
7.無い
8.有る
9.した
0.その為の王妃


【8:有る】



「…………だとして、あなたの国はこの横暴を許しますまい」

「確かに。完膚無きまでに破壊し尽くし遺臣さえ擦り潰して女だけを得る。
言葉にしてしまえばそれは陛下への背信に他ならない」

そもそも、国家間の戦争というものには暗黙の規律が存在する。

ただでさえ婚姻と同盟による雁字搦めの世界なのだ。

ただただ破壊し尽くし奪ってしまえば良いというものでも無い。

人間は醜いけれど、そんな段階は既に卒業している。

「ま、その軛から離れる意志があるのなら問題はあるまいよ」

自らが頂点にあるのならば多少の劫掠は許される。

現時点で戴く王も、また目の前に伏せる無様な女の良人も、同じ。

彼らの始祖はどうせ似たようなことをしているのだから。



【軍事力】

1.大
2.普
3.小
4.大
5.普
6.小
7.大
8.普
9.小
0.禅譲秒読み


【6:小】



「あなたの動かせる兵は然程のものでは無かったはずですが」

「よく知っているな。血統の良さで生き続けた家系なのだ、荘園の規模は如何ともし難いのは確かだ」

今回の侵攻でさえ、諸家の兵を糾合した。

それを王国の軍とは言えても俺の兵とは言えない。

名目上の総大将とは名ばかりで、あくまでそれは戴くべき王の軍だった。

「それでも、遣りようは、ある」



【遣りよう】

1.政略
2.調略
3.腐敗
4.政略
5.調略
6.腐敗
7.政略
8.調略
9.腐敗
0.武勇


【3:腐敗】



「俺の国は今丁度酷い時代でな。半分逃げてきたようなところさえある」

「…………」

「王は奢侈に溺れ、奸臣が政を壟断し、各地では農民たちが五月蝿い」

「そうなると血筋だけは高貴な俺にも可能性が出てくるものだ。
俺の国にもこの国にも親戚はいることだし」

「…………」

「多少薄くはあっても俺にだって王統の血は生きている。
旗印として担がれる覚悟があるのならこれ程使いやすい手も無いだろう? 」

「…………」

「どうせならばこの地で独立した偶像を動かそう、そう思う野心家は少なくない」



【妻】

1.いる
2.いた
3.いない
4.いる
5.いた
6.いない
7.いる
8.いた
9.いない
0.目の前に


【9:いない】



「幸い、と言っていいかは分からんが妻もいない身だ。
未だかつて経験したことのないモテ振りだよ」

「……あなたは、それで」

「良いのかと? あなたとてそうでしょう? 元王妃様」

「…………」

「恋など初夜を過ぎれば勝手にできるものだ。それができないのならそれは生きる覚悟が足りない」

婚姻の申込みは後を絶たない。

それはこのまま国へ帰るとしてもこの地にて残るとしても有意義な鎖になる。

名目上の総大将とはいえ頭は頭。

ましてや若くして総大将を任じられる尊き家の当主である。

娘の一人や二人くれてやっても構わないのだろう。

「ま、顎が外れる程見てくれの悪い女では困るが……だからこそ、あなたが欲しい」

「…………」

経産婦とはいえその美貌に嘘偽りは無い。

寧ろ、それが彼女の魅力を押し上げているといっても過言では無い。

「私を、妾にすると……? 」

「あなたが是非正妻を、と望むのならば考えてもいいが」

「ッ……戯言を」

「戯言という程のものでも無いと思いますがね」



【魔術適性】

1.高い
2.普通
3.低い
4.高い
5.普通
6.低い
7.高い
8.普通
9.低い
0.兵器

つよい


【0:兵器】



「あぁ、そうだ。唐突ですが俺はこんなことができる」

「は? クズだとは思っていましたけれど女の腹を殴ッッ?! 」

おもむろに下腹部へ手をかざす。

そこは経産婦とは思えない程に白く平らで、ただそれだけで男の情欲を滾らせる場所で。

そこに、赤く輝くちょっとした文様を浮かび上がらせてやる。

「あッ、あぁッ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁッ……! 」

「先程はああ言ったが何も血筋や姻戚関係だけで国をつくろうとは思っていませんよ。
俺にはこうやって人を壊すことから大地を簡単に耕すことまでできる」

彼女の腹に浮かび上がらせた文様は所謂ところの淫紋というやつだった。

かつて存在したといわれる高位の魔術師が編み出した服従の道具。

痛みや快感を思い通りに感じさせる忘れられし技。

現代では失われたといわれて久しい外道の手管。

「どうです? 内臓の気持ち良い処を無理矢理蠢かされる気分は。
不快なのなら全てを灼かれる気分を味わっていただいても構わない」

「無理ッ、無理無理ッ、あアっ、こん、っなの、はッ……! 」

「大丈夫大丈夫。快感で死んだ人間はいませんよ、たぶん」

少なくともまだ見たことは無い。



【元、王妃様】

1.折れる
2.折れない
3.利用する
4.折れる
5.折れない
6.利用する
7.折れる
8.折れない
9.利用する
0.狂化


【6:利用する】



「やめッ、やめてッ、なんでも言うことッ、聞くからッ、お願いッ、後生ですからッ」

「他人に物を頼む作法を知りませんか? あぁ、野蛮で品の無い俺とは違いますものねぇ……」

手の平を広げ、親指と中指だけを閉じる。

摘み上げたイメージのままに、術の矛先を痛々しい程に腫れた淫核へ。

「アアアアァァァァァァァァッ……! 死ぬッ、死んじゃうッ……潰さ、ないでッ」

「あぁ、品の無い……まるで下賤な娼婦だ」

涎を垂らし泡さえ吹きながら、叫ぶ。

嬌声は行き過ぎた快楽の最果て、じきに枯れそうな程だった。

細く程良く肉の付いた腰を痙攣させ股座からは白濁した液を飛び散らせる。

それは到底、元王妃にして貞淑と忠誠の塊と言われた女の所作ではなかった。

「……………………」



【淫謀】

1.気付く
2.気付かない
3.気付く
4.気付かない
5.気付く
6.気付かない
7.気付く
8.気付かない
9.遊び心
0.泳がせる


【8:気付かない】



「ッ…………はっ、あぁっ…………んぅ……」

「悪いな。遊び過ぎたかもしれない」

滂沱の涙を流して懇願されれば術を解いてやる他無い。

ちょっとした遊び心とはいえ嗜虐が過ぎただろうか。

豊かに実った乳が自重に潰されまた暴れる様はもう少し楽しみたかったのだが。

「ま、取り敢えずはそういうことで。あまり使い過ぎると化け物扱いされるので隠してはいるんだけど」

「…………ッ、ぅあ……んんっ…………ッ」

「よく眠れる薬湯でも用意しようか? どうせ疲れで眠れる気もするけど」

「け、っ構、……です」

「そう……ん、じゃあ俺は寝てくるからどうぞお好きに」

術を使ってしまえば服従するのは分かっていた。

人間というものは度を越えた痛覚や快楽に勝てるものではない。

意識が焼き切れる感覚に勝てる者など、いないのだから。



【王への感情】

1.真愛
2.踏み台
3.飾り
4.真愛
5.踏み台
6.飾り
7.真愛
8.踏み台
9.飾り
0.仇







………

……………

…………………



【6:飾り】



「……………………」

今でも思い出せば勝手に身体が疼くのは如何ともし難いけれど、

下肢にあった焼け付くような快感はもうなりを潜めている。

一晩明けてしまえばそれは残滓と成り下がった。

「…………魔術を巧みに操る外道、か」

鋼の様に鍛え込まれた肉体も、十重二十重に巡らせる謀の緻密さも。

それらは全て擬態でしかなかったというのだろうか。

今はどこに囚われているのかも分からない王に比べて、

悲しい程に凶悪で逞しい肉槍も栄達の道具なのだろうか。

本人には絶対に言いたくないがあの獣染みた交合で何度も気を遣るくらいには、負けている。

手練手管のそれよりも、単純な凶暴さは強かった。

けれど、遣りようは、ある。

彼も言っていたではないか。

私が真に愛するのはお飾りの王ではないのだから。



【利用】

1.歴史に名を
2.支配
3.奢侈
4.歴史に名を
5.支配
6.奢侈
7.歴史に名を
8.支配
9.奢侈
0.被支配






………

……………

…………………




【3:奢侈】



「ほう……宮殿に、住みたいと? 」

「ええ、あなたに隷属せざるを得ないのはもう嫌という程分からされました。
あなたがせよと命じるのなら娼婦の真似事だってしてみせましょう、だから」

「その対価を、と」

「その通りです」

初めて魔術を見せてやってからまた幾夜。

漸くただ貪られるだけではなく、奉仕にも積極的になってきたと思えば、これだ。

女の望みというものは際限無く、可愛らしい。

「宮殿が建てばそこには居並ぶ侍従が必要で、豪奢な丁度があらねばならず、食すものもまた隔絶したものでなければならない」

「当然でしょう? あなたにはその力がありますし……ね? 」

媚びられている、それが分かっていても完全に拒むことは難しい。

交合の果てにまだ火照ったままの全身でしなだれかかられてしまえば男が吐くのは自嘲か嘘か戯言か。

「はたまた迎合か……」

「? 」

「ま、この地で国をつくる算段はついたところだ。……それで? 」

「はい? 」

「あなたは一体何を返してくれると? 別にこのまま適当な邸宅で侍らせておいても俺は構わないんだが」

それでも、この極上の身体は味わい尽くせるのだから。

「それ以上になる対価が必要だとは、思いませんか? 」



【対価】

1.愛情
2.奉仕
3.妹
4.兵
5.愛情
6.奉仕
7.妹
8.兵
9.無い
0.魔術書


【2:奉仕】




「ただ、一心不乱の奉仕をあなたに捧げましょう」

「ほう……? 」

「この身以外であなたに捧げられるものなど私にはありません。ただ、誠意でもって捧げるのみです」

「…………」

確かにそれは、その通りだった。

格でいえば隣国の大貴族たる俺とその血筋は同格。

王家の血を流す高貴、それ故に政の道具となった。

そして嫁いで得た物は全て元王のものである。

なれば、彼女が捧げられるのはその意志だけに他ならない。

「勿論、あなたがただその強力な支配の術によってできた人形を真に愛せるというのであれば拒むことなどできませんけれど」

「…………」

見抜かれて、いたのだろうか。

力があり行使することに問題が無くとも、その結果得た産物に満足できていないことを。

確かに、ただ言いなりになったお人形を弄んでいるだけでは得られないものは存在する。

「弄っていない女の誠心誠意の奉仕と無垢な反応、欲しくはありませんか……? 」



【性技/耐性】

一桁目→ 男
二桁目→ 女


【男の耐性:7 女の性技:2】



「ふふん……まぁ、それが欲しくないとは言えない。あぁ、寧ろ真に望んでいるモノなのだろう」

「それでは

「だが、あなたにそれ程のモノがお有りかな? 」

「…………ッ」

「ご夫君が情け無い男だったのかあなたの美貌が打ち消していたのかは知りませんが……」

この女にそれ程の奉仕が可能だとは、一人の鬱屈した男を籠絡するだけの能力があるとは、思えなかった。

「ま、気分が乗れば豪奢な建物くらいは用意しよう。ただ暫くはこのままどうぞ遊ばれていなさい」

或いは、その間に少しでも技を磨いていくこともできよう。

それに籠絡されるのを待つのも楽しいかもしれない。

「ただ美しいだけなら女はまだいる。あなたには期待していますよ、ええ」

「……………………」

それは、心からの本心だった。


【数年後……】

1.元王妃様
2.長耳
3.市井
4.元王妃様
5.長耳
6.市井
7.元王妃様
8.長耳
9.市井
0.淫魔






………

……………

…………………




【1:元王妃様】




「んふ……」

「? どうした」

「いえ……色々とありましたけれど、私の勝ちに終わりましたね、と」

結局、最初に攻め滅ぼした王国の王統は紆余曲折の末根絶やしにしてしまった。

恐らく血の薄い者まで含めればまだ市井には紛れていようが、構うまい。

その後も何国かを取り潰し、時に力づくで破壊した。

今では大陸でも有数の王国を支配しているのだから、

過去の情け無い奴等の血筋など考慮に値しない。

「ま、確かに。その歳で若き国主の愛を受けるなど普通あり得ることではない」

「歳のことは言わないでくださいまし。これでも気にしているのですから」

寝台での戯言は、心の底から愉快だった。

火照ったままに絡み付く肢体のなんと美しく瑞々しいことか。

また、被支配でも恐怖でも政略でも無い心根のなんと自然なことか。

あの日、確かに彼女はただ美しいだけの麗人であった。

けれど、今の彼女はそれだけでは決して無い。

唯一無二の、下法の術を知る唯一人の共犯者である。



【女は】

1.愛妾
2.部下
3.愛妾
4.部下
5.愛妾
6.部下
7.愛妾
8.部下
9.後妻
0.王妃


【8:部下】



「まぁ、まさか私が魔術をおしえられるとは思ってもみませんでしたけれど」

「今でこそ感情を理解しているし、夜の手管も極上とはいえ……いやいや」

あの頃の彼女は、王妃という肩書きを背負っただけの美女はそれ以上でなかった。

意気だけはある身の程知らずの経産婦、その程度の存在。

ならば、多少は働いてもらわねば釣り合いは取れまい。

「……酷いお方」

「いや、本当に感謝しているのだ。つまらん見栄と誇りに塗れた王妃とは到底比べられない」

「莫迦。……他の女の話など」

「あぁ、それはすまない。ついお前相手だと安心してな」

王妃は確かに目の前の女と遜色無い程に美しく、また若い。

尊き血による政略結婚とはいえ相性も悪く無い上に、具合も悪くはない。

けれど、それだけだった。そこで終わり。

目の前の共犯者たる女とは、比べるべくも無い。



【子】

1.いない
2.一人
3.いない
4.いない
5.一人
6.一人
7.いない
8.いない
9.二人
0.二桁目+1


【3:いない】



「しかし……よかったのか? まだ遅くはあるまい」

「いいのです。所詮子供など道具にしかさせてもらえないと分かっておりますから」

「ならばいっそ、と。……なるほど」

年増と言われる年齢に差し掛かっているとはいえ彼女もまだ遅くは無い。

既に出産の経験がある上に一晩掛かっても終わらない陵辱に耐える丈夫さもある。

それならば今の立場をより強くする為に子を為しておくのも悪くはないと思ったのだが。

「魔術とはなんでもできるのですね。まさかこんなことまで」

「…………」

彼女が撫でているであろう下腹は既に妊娠の機能を失っている。

術をおしえたのは自分だが施したのは彼女自身だった。

そこにどんな意志があったのかは知らないが勿体無いことをしたといまでも思う。

これでも我が子への愛はそれなりに持ち合わせる男だと自負しているのだ。

それが仮令、妾や一夜限りの女とその子供相手だとしても。



【奢侈】

1.満足
2.不足
3.まぁまぁ
4.満足
5.不足
6.まぁまぁ
7.満足
8.不足
9.まぁまぁ
0.やめた


【3:まぁまぁ】



「あぁ、そうだ。そういえば例の国への調略はどうなっておりますの? 」

「順調だな。……だがそういう話は

「偶の逢引中なんて悪巧みには絶好でしょう? 」

「…………」

クスクスと、よくも妖艶に笑えるようになったものだと感心する。

確かに彼女は奢侈を好む女で、欲望には際限が無い。

けれど反面そのためにおしえ込んだ術も使うし働きはする。

それがまだまだ満足していないからなのか、それとも単に習性染みた理念なのかは分からない。

その辺りは本当に、分からない。

だから、そういうときにすることは決まっている。

分からないことは全て、有耶無耶にしてしまうのだ。

「あっは……そうやってすぐ勃たせて突っ込もうと……ああもう分かりましたから、ええ、分かっていますから」

組み敷いて、貫いて、無心で貪る。

行動は変わらないけれど変わったものも幾つか。

「お前の方こそとんだ淫乱のくせに。……何度、気を遣ったことか」

「それは言わない約束でっんんっ……嗚呼……胸を掴まれるのは弱いんですからね……っ」







………

……………

…………………




ある時代、ある場所、ある二人の男女がいた。

歴史書には綴られない、否、綴ることのできない関係。

そんな二人はけれどお互いそれなりに満足のまま眠りについたとされる。

片や男は大陸でも屈指の強国を創り上げた不世出の王として。

片や女は亡国の王妃から転げ落ちた先に贅沢の極みと奉仕の快楽を知り。

それは誰にも理解できない、二人だけの関係。

出会いは最悪でも、切っ掛けは悪辣でも、それは過程だった。

終わり良ければ全て良し、そういうことなのだ。

満足のまま終われたのなら、それに勝る幸福など有りはしない。

歴史書に綴られる必要など、全く無い。

勿論、それ以外の幸せを否定するつもりなど、無いのだけれど。



【果て】

1.伝
2.生
3.資
4.伝
5.生
6.資
7.伝
8.生
9.資
0.二人


【1:伝】




「そこで暴虐な男は女の下腹に電撃を加え……そういう伝説が残ると良いと思いません? 」

「いや……お前、もしかして馬鹿なのか? 」

「失礼な。これでも文筆は得意な方で……」

寝物語に巫山戯て書いた日記が後々発掘され、

剰えその特異な文字列に後世の人間が惑うなど二人は思ってもみなかった。

古の魔術に使う古語が創作文字などと言われるとは誰にも予想しえないだろう。

だって、二人にはとても意味のある言葉たちだから。

けれど今はそう、もう誰も知らないのだ。





それは現在、ヴォイニッチ手稿と呼ばれ日夜解読に勤しまれてしまっている。








おわり


リハビリでした本当に申し訳無い
途中になっているスレは早めに再開します

いいね エタる可能性のない短編ならどんどん書いてくれ

おつおつ
やりたいように楽しむのでいいのよ
しっかり一割抜いてて草なんだ

別に打ち切ること自体は悪じゃないし無理に再開しなくても良いと思うの

どうしてもモチベーションわかないときってあるしな

飛行機ビュンビュンの単発末尾Oなんて無視していいよ

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