※「逃げ上手の若君」の諏訪雫×北条時行のエロパロSSです。
※フェラ・ロリ上位・搾精・アナル舐め・中出し要素あり
諏訪に着いても、北条時行の心に休まる暇は与えられなかった。
諏訪頼重は赤橋・大仏など鎌倉の名家に生き残りが居ないか調査し
各地に散らばった御家人たちに団結と連携を呼びかけている。
再び鎌倉を若君の手に、という確固たる意志を感じた。
さて、諏訪に着くなり巫女たちに絡まれた時行は、頼重によって前宮へと案内された。
そこには娘の諏訪雫がいた。ちょうど掃除を終えたばかりだという。
とりあえず慣れぬ逃避行で心身共に摩耗していた彼は、勉学の前にしばらく休息しようと横になった。
すると背中側からスルスルと衣擦れの音がする。
しばらくそのままにしていると、ファサっと衣の重なる音がした。
「時行様」
寝返りを打ち、ちらりと雫の方を向いた時行は思わず顔を背けた。
「雫……!? 何をやって……」
雫は小袖姿になっていた。この時代、小袖は下着であり、下には何も着けていない。
歳の近い乙女のあられも無い姿を目の当たりにした若君は困惑し、流石に二の句が継げずにいた。
「父様の言いつけです」
雫は、恥ずかしがる様子もなく若君ににじり寄ったまま淡々と説明した。
「貴方様の持つ生存本能とは即ち、生への執着であると父様は言いました。
その生存本能を高めるためには、死のもたらす解放よりも
現し世の栄華に恋い焦がれる必要があると私に話しておりました。
そのために、父様は私に言われたのです……
貴方様を今生に繋ぎ止める縄となれ、と」
雫は呆気に捕われている時行の単を脱がし、小袖の裾を乱れさせた。
身近に感じる少女の優しい匂いに、彼は鼓動が騒いで仕方なかった。
はだけた小袖の隙間に彼女の女手がスッと潜った。
その温もりに小さな茎が触れた瞬間、時行の小袖の一部は
訳も分からず疼いて熱を籠もらせ、布地を突き上げた。
「こ、これは……一体……」
「ご安心召されませ。女人と交わる時、殿方はこうなるものと教えられております。
とはいえ貴方様にはまだ心得がないご様子……
僭越ながら、私が貴方様のを丁寧に解きほぐし申し上げます」
時行のが小袖の外にまろび出た。
皮を先まですっぽりと被り、小さく震えているその様子は
まるで狼を知らない仔兎のように可憐だった。
その初々しい若茎を雫はしばらく指で作った輪を上下させて弄んだ。
この戯れの意味を知らない若君は、神聖な御霊の膝下で
このような行為に及ぶ事に名状しがたい罪悪感を覚えた。
その間にもあの指の輪が、段々と窮屈に感じ始めていく。
雫はその度に少しずつ輪を緩めてしごき続けた。
徐々にそれは皮が引っ張られて痛いほどに隆々とそそり立った。
あどけない雫の顔は鼻先がぶつかりそうなほど近づいている。
彼女の吐く息が柔肌をくすぐる度、彼の雄竹はしなった。
「あっ……!」
時行は思わず声を上げた。
雫の瑞々しい口唇が、彼の幼槍を内に含んだのだ。
その刹那、少年の体には得体の分からない閃光が強かに瞬いた。
冬夜に湯に手を浸したかのような口内の心地に
安堵と戸惑いが螺旋を描いて彼の感覚を犯していく。
小用以外に用いた事のないそれを、女人が食むなど考えた事も無かったのだ。
「ちゅむ……んふっ……はふ……」
雫はその幼さの残る桜唇を妖しくすぼめ、時行のを幾度も弄んだ。
舌は竿に妖しく絡みつき、淫らにうねった。
包皮の尖穴にぬるりと舌を強引に潜らせ、幼い擬宝珠を飴玉のように転がして戯れる。
その度にこの亡命の若君は、痛痒とも快美ともつかない悦感に支配され、魅了されていった。
年端も行かない乙女の口舌が、これほどの甘美をもたらすなど誰も彼には教えてくれなかった。
「あっ……! ……ッん……!」
執拗な舌の愛撫を受け続けた時行は、下腹に滾った火照りが鯉のように登っていくのを感じた。
それは未熟な雄塔を瞬く間に駆け上がり、雫の温かな口穴へと熱い昂りを下賜した。
尿とは違う、重たい泥のようなものが止めどなく尖端から噴き出ていく。
まるで己の体ではないかのように勝手に脈動するそれに、少年はおののかずにはいられなかった。
「んぅ……! んっ……んふぅ……!」
雫はというと、その整った細眉をひそめながら
健気に彼の下腹に縋りつき、その熱い奔流を全て受けてみせた。
長くも短い、若君の精通は数度の快頂を越えて、ようやく一区切りついた。
拭い難い気だるさの中、少女は静かに面を上げた。
口端からはどろりとしたとろろのようなものが、途切れもせずにだらしなくぶら下がっている。
「……。得宗家の御胤、しかとお受けいたしました」
恭しく頭を下げると、雫はまた、主君の幼槍を口に含んだ。
精の通ったばかりのそこは酷く敏感になっている。
時行は舐め拭う少女の舌に対し、妖しい吐息を漏らして、身をしきりにくねらせた。
「んっ……はふ……ちゅるっ……んぅ……」
美味しそうに咥えて啜る巫女の色香と、あどけない上目遣いの対比が彼の心を捉えて離さなかった。
彼女の口腔で彼のは再び若い脈を滾り巡らせ、鼓を打つように感応した。
残精を拭った雫は、涙滴を瞳に滲ませて快痴に浸る若君の姿を一瞥し
幼唇を閉じ、根元から尖端まで一気に啜りしごいてみせた。
「あぁ、雫……許してぇ……!」
時行は頬に深く朱を差したまま踊るように悶え
感極まった刹那、腰を突き出して、雫の口にあの青臭い蜜酒をドプドプと迸らせた。
# # #
「――頼重殿、これはどういう事です!」
事が終わった後、時行は頼重を問い詰めた。
凛々しい眉を吊り上げて怒る若君を前にして、彼は至って泰然とした様子でいる。
若君の叱責も小鳥の囀り程度にしか捉えていない。
「……雫から聞いておりませぬか。あれは若君を思っての事にござりまする」
「何を言……! 娘にあのような不埒な行為を強いて……
父親として恥ずかしいとは思わないのですか!」
「……若君」
地獄の底より引きずり出したかのような重みのある返しに、時行は思わず声を引っ込めた。
頼重は姿勢を正し、真剣な面持ちで真っ直ぐ主君を見つめた。
「貴方様の身のこなしは確かに異才。
あの五大院との戦いを見ずとも、それは天賦のものに相違ございませぬ。
ですがその才は、未だ原石の域を過ぎてはおりませぬ。
眩いあの金剛石とて、磨かなければ光は宿らぬもの」
彼はそのまま話を続けた。
「……これより貴方様には並々ならぬ試練が訪れる事でしょう。
いっそ死んだ方が、殺された方が救いとすら思える、地獄が待ち構えておりましょう。
さような時、何が今生に我が身を引き止めるのでしょうか。
それは生きる事による享楽、栄華、安寧に他なりませぬ。
とりわけその中で、食う事と交合する事は他の追随を許さぬほど強いものでありまする。
後者におけるの着とは、子孫繁栄の渇望も同義――生ある物の礎と言うべき力にございます。
さればこそ、私は娘を用いて細やかながらその研磨の労を肩代わりした次第で……」
「要らぬ世話を焼くな!」
時行は拳を固く握って、精一杯怒りをぶつけた。
「確かに私は……その……男女の理に疎いかもしれない。
その分今生に執着する力が弱いと言えばそうなのでしょう。
だが、そのような事はしなくても良い。そうまでして、私は……生きたくはない」
頼重は頭を横に振ると嘆息した。
「……なるほど。若君がそう仰せられるのならば致し方ありませぬ。
では、可哀想ながら雫には間者をしてもらうしかないでしょう」
「……? 可哀想とはどういう事ですか。
それに間者とは……何の話を……」
「雫には歩き巫女たちと共に鎌倉に馳せ戻らせるのです。そこで新田足利両軍の動向を探らせます」
「……。それは……危険では……」
「危険も危険。なれど、敵の懐に潜らなければ有用な情報は得られませぬ。
若君、敵も決して馬鹿ではございませんぞ。
北条家に味方する者を滅するため目を皿のようにしておりまする。
腰に刀を携えた武士など、潜り込む事すら出来ぬでしょう。
しかし、卑しい身の女人が相手となれば鼻の下を伸ばして得難い機密を得る事も可能なのです」
「……!?」
「万一偽の情報を掴まされぬよう、彼らは貴賤を問わず様々な者と関係を持たなければなりませぬ。
相手が武士だろうと破戒僧であろうと、それこそ垢だらけの河原乞食であろうと
進んでその女身を捧げ、有益となる知らせを携えてこの諏訪へと持ち帰ってもらうのです」
「そんな事を……あの雫に……」
「若君、貴方様はたった一人の北条得宗家の遺児。
如何ような場合でも死んではなりませぬ。
我ら諏訪家は、命を賭して貴方様を守護らねばならぬ身にございます。
この家の巫女として生まれたからには、愛娘であろうとも同じ。
彼女一人の操など、大事の前の小事に過ぎませぬ」
「……」
「とはいえ、親としてやはり娘は可愛いもの。
素性の分からぬ男共の慰み物になるよりかは、若君の世話を任せたいと思う。
これは当然の事でございましょう。
……ですが若君があくまで望まぬのであれば、心を鬼にして従う所存にございます。では……」
「……! よ、頼重殿……私は……!」
# # #
「あぁ……! し、雫……!」
諏訪大社で居候の身となった時行の傍には、常に雫が控えるようになった。
諏訪大社当主の娘が居るとなると、他の自由奔放な巫女も流石に気後れするらしく
一歩引いた状態で手を出そうとはしなくなった。
「んちゅ……ちゅぽっ……ちゅるる……」
前宮の一部を間借りして時行は勉学に励むつもりだった。
しかし、講師役の頼重が職務で席を外すととても自習してはいられなかった。
すまし顔でちょんと控える雫を一瞥する度
彼の分身は金剛のように硬く盛り上がり、炎のように熱を発した。
あの口淫の妙技は彼をしっかりと虜にしてしまったらしい。
雫はそんな若君の様子を察すると自ら静かにすり寄り、小袖の裾を捲り、口でたっぷりとあやした。
「あはぁッ……そ、そんな……!」
雫は根元まで味わうように頬を凹ませてチュバチュバと吸い食む。
美しい巫女の唇に彼の若竿は歓喜でパンパンに膨れ上がる。
唇と舌に交互に責め立てられ、若君は情けない蕩け顔を晒し
目にはじんと快涙を滲ませ、この淫靡に浸りきった。
「ううっ……! だっ、ダメぇ……!」
若君は腰を突き上げ、雫の喉奥深くにビュブビュブと濃厚な白蜜を勢い良く忙射した。
射精感に喘ぐ彼の声を聞きながら、雫は目を閉じて口内に注がれていく胤を受ける。
少年の強かな律動は女児の唇に包まれながらゆっくりと弱まっていく。
最後にチュルルッ、とひと啜りされ、彼は思わず天井を仰いだ。
「んっ……んくッ……」
口袋にたっぷりと少年の元気な精をもらった雫は、主君の見守る中でそれを喉へと落としていく。
瑞々しいあの朱唇を眺めていると、若君のそれは
出したばかりだというのに早くもへそに寄り添うまでそそり立った。
「……。まだ、残っている御様子ですね……」
雫は若君の小さな擬宝珠をペロペロと可憐な舌で舐め清めた。
ぬめりは消えたが、舌肉がなぞる度に
鈴口からじんわりと温かな先走りが溢れ出てきて収まりそうになかった。
雫は若君を赤子のように這わせると、その小袖を大きくまくった。
染み一つない玉のように愛らしい美童の尻が現れる。
「……っ……ひぁあんっ……!?」
時行は体が火照って仕方なくなった。
不浄の穴にぬるりと犯してきた柔らかなものが何なのか、一瞬分からなかった。
幼い巫女の小さな吐息が彼の尻肌を撫で、ようやくそれが「舌」だと気づいた。
「あんッ……し、雫……そんなぁ……ううっ……!」
ピチャピチャと猫が水を舐める音が少年の美臀の狭間から響き、彼の耳朶を赤くさせた。
信じられない。こんな事があるのだろうか。
あんな愛らしい巫女が、このような不浄の穴を淫らに舐め愛でているなど。
蛇のような彼女の舌は小さいながらに妖しい少年の窄まりを穿ち、内壁をクルクルと舐め回していく。
舌がその身を深く沈めると、少年の若筆は汁を垂らしながらビクビクと元気に跳ねた。
美肛に熱い口づけをされ、皺の一筋一筋を舌先で確かめるようになぞられると
時行は得も言われぬ痴奮に狂いそうになった。
「んくッ……むふ……んん……」
雫は若君の痴筆を逆手に握ってしごいた。
舌は容赦なく少年の童穴を穿ち犯していく。
昂り乱れる彼の若い性は逃げ場を求めて竿を膨れ満たし、張り詰めた糸のようになった。
その糸を彼女の細指はしきりに弾き、艶のある嬌声を響かせる。
「んッ……時行様、遠慮なさらず……果てなさいませ……」
「アッ……あんッ……ゆ、許してぇ……!」
ブビュッ、ブピュッ、ビュルルルンッ!
犬のような姿勢のまま、若君は再びその幼い茎から白蜜を矢のように暴れ放った。
雫は掌を丸めた器で、その蜜酒を賜う。
しかし激しく頭を振り狂うそれは何度も器の外に噴き溢す。
蕩けた花房は甘く窄まり、巫女の舌肉を離すまいとしている。
少女によって残滓を発射し抜いた若君は、肩で息をしながら床に溶けた。
少女は掌に溜まった蜜胤を見つめると、やがてお神酒のように啜り飲んだ。
このような恥悦の日々を過ごすうち、時行の中で雫の存在が分かち難いものとなっていった。
元々は、戦の道具として使われる運命の乙女を救わんがためだった。
あの可憐な雫が慰み物となる事に堪えられずに望んだ事だ。
この肉とも心ともつかぬ所から生まれた歪んだ恋は、傷心を抱いた彼に唯一の居場所を与えた。
# # #
「雫……」
信濃へと落ち延びていく途上、時行は傍に控える雫を見やる。
あどけないこの諏訪巫女は今、虚ろな光を瞳に宿していた。
無理もない。破竹の勢いで進軍してきた足利尊氏率いる討幕軍に、時行たち北条軍は壊滅の憂き目に遭った。
雫はこの敗戦で、父である諏訪頼重を失った。
早馬の報によると、若君を逃がすため殿を務めた彼は、共に戦った郎党四十三人と共に自害し果てたという。
胡散臭く底の知れない人物だったが、思い返してみると並々ならぬあの忠節は比類なきものだった。
「申し訳ありません、若君……」
流石に彼女の状態を心配した時行は、途中廃寺を仮宿にして雫を休ませた。
美しい少女の頬には、涙の轍が痛々しく残っている。
必死に取り乱すまいとしてはいるものの、彼女の涙は却って堰を切ったかのように溢れていく。
やがてそれは悲痛な嗚咽を伴い、時行の心を痛く締め付けた。
時行は二年前の自分を思い出している。
異母兄を親族の裏切りと刑死で失った時も、少なからぬ喪失感を幼い身に抱いた。
その時、あの頼重の道化じみた振る舞いに助けられていたとようやく今になって分かった。
しかし、彼はもう居ない。死ぬとは、そういう事だ。
「泣ける時に、泣いておこうよ……」
時行は雫の華奢な身体を抱き寄せた。肩を震わせて泣いている。
「頼重殿の仇はきっと私が討つ。だから……」
「……ぅぅ……時行様ぁ……!」
時行の胸に顔を埋めた雫はようやく心底から泣き声を上げた。
# # #
「雫……」
時行は女人を慰める術をほとんど持たなかった。
唯一知っているのは毎夜のごとく交わしている笛の契りだけだ。
どちらからとなく幼い子供たちは舌を差し出した。
飴を舐めるように互いの舌と舌を絡め合う。
傷心の最中にある相手を不器用な二人はこうして慰め合った。
小さな鼻息が自然と熱を帯び始め、腰を抱く互いの手にも力が籠っていく。
互いに小袖まで脱ぎ捨て、生まれたままの姿となった両人は
薄い胸板同士を密着させて抱き締め合い、更に相手の甘い唾蜜を貪っていく。
「んッ……んッ……」
男親恋しさ故か、今宵の雫は不敬も忘れて若君を押し倒し、白い若股同士を絡めさせた。
若君のが強かに強張り、彼女の小さな下腹を押した。
この二年で若君の肉筆は、長足の進歩を遂げた。
早過ぎた性の目覚め故か、絶え間ない唇の愛撫を受け続けた結果か
その雄々とした隆起振りは大人のそれと全く引けを取らない。
太い脈を膨らませ、すっかり捲れ上がった黒みを帯び始めた肉の擬宝珠を見つめると
雫は、知らず自らの内に牝の疼きを覚えずにいられなかった。
「んッ……んうッ……」
裸の二人は陰陽魚の如く互いの頭側に足を向けて、それぞれの秘め所を慰め合った。
無毛の幼瓜を押し開くと秘められた淫奮の香が馥郁と薫り出た。
すべらかなそれに口づけをしながら時行は牝戸を拝んだ時の様子を思い出す。
普段は無感動な雫が、若君の舌が筋をなぞる度に、小さな桜息を隠さず漏らすのにが新鮮だった。
若君の舌に、雫は幾度も快美にうち震え、気を遠くした。
彼女はその事を酷く恥ずかしがり、一月に一度しかその舌戯を許さなかった。
「んぅ……若君ぁ……」
少年の舌戯を受ける度、少女は声を長くし、その腰をくねらせた。
悶える美尻を鷲掴みにし、尖らせた舌で恥蜜を貪った。
小さな体に収まり切れない獣欲の奔流が
繋がった二人の身体をぐるぐると循環し、徐々に激しいものとなっていく。
「あぁ……雫っ……!」
雫は恥唇に含んだ若君の肉笛を巧みに弄している。
熱い脈動が少女の口に、悦びを刻み込んでいく。
雫はいつもより盛んに窄めた口を前後させ、雄種を求め啜った。
少年は快悦に足を悶えさせたながら、恥瓜にしゃぶりついて応酬する。
少女の白瓜から桃色の蜜が溢れ出て麗顔を塗らし
少年の舌は口穴一杯に膨れ上がり、濃い先走りを唾海に溶かしていく。
「あっ、時行様ぁ……!」
雫はいけないと知りながらも、若君の顔へ浅ましいつゆをしとどと迸らせた。
彼女はこの時初めて、男の舌により昇り詰めたのだ。
同時に時行も蜜種をビュクビュクと注ぎ込む。
恥悦の余り、雫の口穴を子室に見立てた彼は小刻みに腰を前後に振った。
雫は眉を八の字にしつつも若君の雄笛を最後まで咥え抜き、抽送を受け止めた。
互いが互いの蜜を味わった後、ようやく時行は腰をゆっくりと引き、雫の口を解放した。
彼女は活きの良い若君の御胤を口端に絡みませながら、切な気な吐息を漏らす。
「お願い申し上げます……」
吐精の余韻に浸っていた若君の前で、雫は恭しく頭を下げると
そのまま白く眩い股を大きく広げて見せた。
舌でじっくりと解されきった浄門は、歳不相応なまでの艶を発し
さらなる愛撫を求めて疼いていた。
「どうか貴方様の御胤を……この私めに……どうか……」
細い手弱女の指が浅ましく開帳し、月明かりの中で美しい桜色を魅せる。
対する少年の陽竿は、儚げで美しいこの娘に胤を宿さんと兜を揺らして隆々と反り返っていた。
雫がこのように若君を求めるのは初めての事だった。
有事の際、北条得宗家の忘れ形見の胤を賜われ、とは諏訪頼重の遺言である。
しかし、たとえ父の言葉が無くとも雫は彼の胤を欲しがった事だろう。
既に彼女はこの美貌の若君に恋焦がれていた。
時行はただ小さく頷くと姿勢を正した後、雫と重なり合った。
――幼い巫女はこの夜、とうとう若君に操を捧げたのだ。
「……ッ……んぁ……!」
あどけないそこへ、はち切れんばかりに肥大した少年の本能があてがわれた。
可憐な暖簾を潜り、奥までぐっと突き挿れられた瞬間、少女は堪らず苦悶を漏らした。
それほど若君の雄は成長著しかった。
毎日毎夜、少年の隆起を咥え込む度、秘かに少女は
この生存本能の塊をいつか受け入れる日を夢見ていた。
「雫……無理はするな」
「ん……私めは大丈夫にございます……
ですから、貴方様のお好きなように可愛がって下さいませ……」
拭い難い異物感を抱きながら、雫は健気に囁いた。
痛いくらいに締め付けてくる処女の隘路は、少年の若い性をしっかりと咥えて離さない。
しきりに蠢く肉の襞の洗礼を受けた時行は、堪らず肉欲の導くままに深く腰を突き入れ始めた。
「あっ……はぁッ……時行様ぁ……!」
灯りのない御堂の中で幼気な少年と少女の陰が重なり合う。
寒々とした夜闇の中で、二人の悩ましい吐息と嬌声が幾度となく漏れ、溶けていった。
硬い杵で水瓶の中を打ったような水音が響く。
「あぁ……素敵にございます……もっと、もっと、雫を可愛がってぇ……!」
青く猛々しい恥欲に敏感な芯奥を穿ち抜かれ、雫のの体に女の悦びが芽生えつつあった。
破瓜の血は豊潤な自らの蜜液に溶け、既に床板に染み込んで久しかった。
青い脈を強かに打つ若君の狼は処女の花園をかき乱して淫々たる未知の快美へと引き上げていく。
父を喪った深い悲しみを、美童のもたらす激しい愛奮が塗り替えていく。
「あぁ……! 雫、雫ぅッ……!」
華奢な幼巫女の肢体をギュッと抱き締めた時行は、彼女の口を貪るように吸った。
痴悦に身を尖らせた一対の乳首が、妖しく重なり合い互いを甘く刺激する。
唾汁、精汁、膣汁……絡み合う双蛇の纏う甘露は
果たしてどこからどこまで相手のものなのか、まるで解らないほどに溶けていく。
汁も、肉も、そして心も一つとなった二人はそのまま征く所までひたすら昂り、昇り詰めていく。
「駄目だッ……もう堪らない……ッ! 雫……ッ!
このまま注ぐ! 胤を宿せ! 私の妻になれ!」
「ッ……! はぁんッ……!
はいぃ……北条家の大切な御胤を、雫の子室へ……!
あっ……あはぁッ……来る……ッ……! もぉ、ダメぇ……!」
「くぅぅ……雫、雫ぅッ……!」
腰を深く落とした後、雷鳴のような激しい猛挿を喰らわせた時行は
猛り狂う己の煩悩の限りを巫女にぶつけた。
豪突の末に、美少年は暗い天井を仰ぎ見ながら少女の牝奥へ熱い宝胤をありったけ注ぎ込んだ。
若くしなった肉槍は大きな頭を振り乱し、暴れ狂う。
「あはぁッ……熱いぃ……熱いのが来て……ッ!
御胤が……はぁんッ……奥に、沢山流れて……ッ!」
雫は細い双脚で時行の白尻をしかと抱き寄せた。
快悦の余り彼の麗背に爪を立て、朱痕を描いた事にすら気づかないほど狂喜の渦中に呑まれている。
膣道に響く力強い律動と共に、ドプッ、ドプッ、と迸る重い雄蜜は瞬く間に彼女を牝に染め上げていく。
初めて見る諏訪雫の血の通った表情に、若君は頬を紅潮させながら授精の余韻を貪った。
「ッはぁッ……あはぁッ……!」
その夜は一度や二度では終わらなかった。
雫は若君を床に押し倒すと、断りもなく彼の下腹に跨った。
彼の肉筆を彼女は逆手で捉える。
それは射精したばかりだというのに、未だ興奮をその身に逞しく宿し、白露に濡れた兜を高々と掲げていた。
彼女は無遠慮に腰を深く下ろして、それを一気に根元まで咥え込んだ。
まるで見えぬものから逃れようとするかのように、彼女は無我夢中で細腰を円動させ、主君の雄を貪った。
あの幼い蜜孔が、まるで色狂いのように胤を乞い求めて絶えず蠢く。
ねっとりとした痴汁を次から次に引いて、愛尻が幾度も下腹に打ち付けられていった。
「雫」
時行は彼女と両手を繋いで言葉をかけた。
彼女の中でせめぎ合っている感情が、彼にはありありと解った。
「逃げていい……逃げていいんだ」
恐らく頼重を失った彼女の悲しみは時行以上に違いない。
何せ実父だ。
そしてその感情を押し潰しすぐ前に進めるほど、彼女は大人では無かった。
知らず知らず、美貌の若君と交合に耽る事で彼女は忘れようともがいていたのだ。
「時行様……」
「逃げずに心が潰れては、頼重も悲しむ。
さぁ、逃げよう。この私と一緒に……」
時行はグッと雫を引っ張ってみせた。
大勢を崩した彼女はそのまま時行の胸に顔を埋めた。
知り合って二年……あの頼りない若君の胸板がこれほどまで頼もしく感じたのは初めてだった。
二人は見つめ合うと魂の昂りを感じた。
この時、幼い二人はようやっと心底から恋情を抱き合った。
「んッ……あはぁ……ッ」
時行の胡座の上に腰を下ろした雫は、心のままに若君の唇を吸った。
これほど接吻が美味な夜は無かった。
羽目を外した雫は時行を再び押し倒し、腹上で激しく蜜尻を弾ませ、尖端から根元まで味わい始めた。
若君は膝を立てると、彼女の尻肉を鷲掴みにして下から荒々しく突き上げた。
水気を満たした淫らな音が、御堂に一晩中響き渡る。
若君は喘ぎながらあどけない巫女の胸に口づけし、愛らしい萌尖を吸い愛でた。
雫はもう全身が鐘のようになっていた。
打てば大きく響き、余韻が中々収まってくれなかった。
もう上も下も右も左も定まらない心地で、ただただ恋慕う若君の愛を一身に感じ浸っていた。
「あぁ……雫……! また、果てそうだ……!」
「はぁッ……んッ……! えぇ、一緒に……! 一緒にぃ……!」
時行は雫の奥にある幼宮に猛突を重ねた末、腰を浮かせたままビュックビュクと白龍を昇らせた。
雫は薄い胸を大きく反らし、喉元を晒して天を仰いだ。
桃尻に美指が深く食い込む間も、恥奥では分身が
肉色の兜を狂ったように揺らして熱い見つめ合う酒を振る舞っている。
二人の脳裡にいくつもの閃光が瞬いては、消えていく。
永遠に思われたその逞しい律動も、ようやく終わりの兆しが見えてきた。
やがて乙女の孔圧に負け、彼の宝槍が外へと滑るように押し出された。
頭をだらしなく垂らしたその向こうには、破瓜血をうっすらと残した白酒を覗かせた幼門が控えている。
「時行様……逃げて下さい……。
逃げて、逃げて、どこまでも生き長らえて……
必ず最後に、また私めを抱いて下さいませ……」
優しい夢幻の狭間に揺らいでいた二人は、白泥のようになりながらも
互いの甘唾を吸い合い、そのまま朝の日差しを迎えた。
# # #
世に言う中先代の乱、そして石津の戦いにおいて
北条時行は敗走しつつも、その命を落とす事はなかった。
そして彼の生存はそのまま北朝の基盤を揺さぶる脅威として最後の最後まで残った。
「くっ……! 北条時行はどこだ! 逃げたのは分かっているんだ! 探し出せ!」
足利尊氏は、南朝軍を下して時行処刑の報を聞いてもなおその死を信じようとはしなかった。
「あの逃げ上手の若君が、このようにあっけなく死ぬはずがない!
また私を謀っているに違いない! 探せ!」
征夷大将軍に就いてもなお、彼は最期まで北条時行の影に怯え続けた。
他の勇ましい武将ならば、戦場に散る事を誉とする本来の武士であったなら
彼はここまで若君を恐れはしなかっただろう。
鎌倉幕府の再興の旗印たり得る北条氏得宗家の末裔の存在は、是が非でも断絶すべきものだった。
彼が生きている限り、尊氏は謀反の汚泥を一生拭う事すら許されなかったのだ。
とうとう最期の時まで、彼はあの若君を見つける事は叶わなかった。
したたかなまでに生に縋りつく彼の才は畢竟、ついぞ名を
残す事のなかった一人の少女によって非凡の域にまで高められた。
さて、その後北条時行は果たしてどうなったのか――
残念ながら彼の名は歴史書からも逃げおおせてしまい、その行方は杳として知られなかった。
以上です
仕事が早い!
おつおつー
ファッ!?
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