【シャニマス】甘奈「甜花ちゃん、距離近すぎじゃない?」 (22)


(283プロ事務所)

甜花「え……?」

甘奈「近すぎだよ、プロデューサーさんと」

P「あ、ヤバい。やられる」

甜花「わわっ……緊急回避……!」

P「さすがだな甜花」

甜花「にへへ……」

甘奈「話聞いてる?」

甜花「うん、ちゃんと聞いてるよ……プロデューサーさんと、距離が近いって……」

甘奈「近いじゃなくて近すぎるよ! 膝の上に座ってるもん! プロデューサーさんを背もたれにして、めっちゃリラックスしてるもん!」

甘奈「思えば数週間前からだよね。やたらプロデューサーさんにくっついて、膝枕してもらったり頭撫でてもらったり」

甘奈「パパ以外の男の人にも……ううん、中学生になってからはパパにもこんなに甘えなかったよ!」

甜花「うん……確かに……」

甘奈「教えて甜花ちゃん、なにがあったの? どうしてプロデューサーさんとの距離がほぼゼロになったの?」

甜花「……」

甘奈「プロデューサーさんの口から説明してくれてもいいよ」

P「俺も理由はわからないんだ。ただこうすれば必要以上の休みはいらないし、レッスン頑張れるらしいから」

甘奈「え!?」

甘奈(そこまでしてプロデューサーさんとくっつきたいって……ひょっとして甜花ちゃん、プロデューサーさんのこと……)

甜花「あ……やった、ハイスコア……」

P「すごいな!」

甜花「にへへ……♪」

甘奈(ううん。この様子を見ると恋愛感情っていうより、仲の良いお友達と遊んでるって感じだし)

甘奈(単純にプロデューサーさんと遊びたいだけ?)

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甜花「プロデューサーさん……アルフォート、食べさせて……」

P「どうぞ」スッ

甜花「あーん……」パクッ

甘奈「!!」

甜花「おいひい……」モグモグ

甘奈「てててっ、甜花ちゃん!?」

甜花「なに、なーちゃん……」モグモグ

甘奈「今プロデューサーさんにあーんってしてもらったよね! アルフォートをあーんって!」

甜花「だって、両手はコントローラーで塞がってるから……」

甘奈「だからといって……! ぷ、プロデューサーさん! 甜花ちゃんを甘やかしすぎじゃないの!?」

P「このくらいどうってことないよ。それに、こうすれば仕事をいつもより頑張れるらしいから」

甜花「うん……甜花、もっと頑張れる……」

甘奈「……」

甘奈(やっぱり甜花ちゃん、プロデューサーさんのこと……)

P「あ、口周りに食べかすがついてるぞ」フキフキ

甜花「わぷ……ありがとう、プロデューサーさん……」

甘奈(っていうよりは、お兄ちゃんと妹みたい。本当に恋愛感情はなさそう)

甜花「プロデューサーさん……アルフォート、食べさせて……」

P「どうぞ」スッ

甜花「あーん……」パクッ

甘奈「!!」

甜花「おいひい……」モグモグ

甘奈「てててっ、甜花ちゃん!?」

甜花「なに、なーちゃん……」モグモグ

甘奈「今プロデューサーさんにあーんってしてもらったよね! アルフォートをあーんって!」

甜花「だって、両手はコントローラーで塞がってるから……」

甘奈「だからといって……! ぷ、プロデューサーさん! 甜花ちゃんを甘やかしすぎじゃないの!?」

P「このくらいどうってことないよ。それに、こうすれば仕事をいつもより頑張れるらしいから」

甜花「うん……甜花、もっと頑張れる……」

甘奈「……」

甘奈(やっぱり甜花ちゃん、プロデューサーさんのこと……)

P「あ、口周りに食べかすがついてるぞ」フキフキ

甜花「わぷ……ありがとう、プロデューサーさん……」

甘奈(っていうよりは、お兄ちゃんと妹みたい。本当に恋愛感情はなさそう)

>>3
すみません、同じ内容のを投下しました

甜花「ねえプロデューサーさん……ゲーム、やる……?」

P「俺は観てるだけでいいよ」

甜花「でも、これやりたいって言ってたし……甜花、休憩するから……」

P「いいのか?」

甜花「うん……はいコントローラー……」

P「じゃあお言葉に甘えようかな」スッ

甘奈「!?」

甘奈「ちょっ、ちょっとプロデューサーさんっ! なにしてるの!?」

P「え?」

甘奈「甜花ちゃんのお腹の横から手を出して、まるで抱きかかえるみたいに……!」

P「こうしないとコントローラーが持ちにくいし」

甘奈「よく考えて! 今の状況、甜花ちゃんをぎゅって抱きしめてるも同然だよ! プロデューサーがアイドルにやることじゃないよ!」

甜花「大丈夫……甜花とプロデューサーさんの今の関係は、ゲーム仲間だから……」

P「いや、甘奈の言うとおりだ。何事も限度ってものがあると思う」

甘奈「甘奈からすれば、膝に座ってる時点でアウトだけどね」

甜花「むう……甜花、別に気にしない……このままでいい……」ギュー

甘奈「あーーー! プロデューサーさんの腕をぎゅってしてる! ダメだって甜花ちゃん!」

甜花「甜花が良いって言ったら良い……!」ムギュー

甘奈「今日は一段とワガママだね、可愛い! だけどこれだけは譲れないよ? 妹のお願いを聞いて!」

甜花「プロデューサーさん、始めていいよ……」

P「でも……」

甜花「いいから……」ポチッ

P「あっ、スタートを」

甜花「これで始めざるを得なくなった……ふっふっふ……」

甘奈「ぐぬぬ……! 甜花ちゃん策士だね、可愛い……!」

P(ポーズ押せば一時停止できるけど、プレイしたいし黙っておこう)ポチポチ

甜花「わ……プロデューサーさん上手……」

P「そうか?」

甜花「うん、すごくいい……あっ、そこ……! もっと激しく攻めて……っ」

P「こんな感じか」

甜花「うん、いい感じ……! すごい気持ちいい……爽快……!」

甘奈「……」

甜花「次の敵が来た……今の、もっとやって……?」

P「甜花はこれが好きなのか」

甜花「好き……気持ちいいから、大好き……!」

甘奈「ねえ甜花ちゃん」

甜花「?」

甘奈「その、あまりそういうこと言わないほうがいいよ」

甜花「そういうこと……?」

甘奈「激しく攻めてとか、気持ちいいとか、プロデューサーさんが聞いたら……」モジモジ

P「よっ、それっ」ポチポチ

甜花「プロデューサーさん、ゲームに夢中だよ……?」

甘奈「みたいだね。気にしてないならいっか」

甜花「あ……なるほど……」


甜花「……なーちゃん、えっち……」ボソッ

甘奈「!?」


甜花「今の言葉で、そういうこと想像するなんて……えっち……」

甘奈「え、ええっ、えっちじゃないってっ! 誰が聞いてもそう思っちゃうよっ! 甜花ちゃんだって気づいたでしょ!?」カァァ

甜花「甜花は、よく考えてから気づいた……一方なーちゃんは……」

甘奈「甜花ちゃんは無意識だったから気づくのに遅れただけだよ!」

甜花「えっち……」

甘奈「甘奈えっちじゃないもん!」

P「あっ」チュインッ

甜花「あー、残念……一機減っちゃった……」

P「くそー悔しいな。もう1回いいか?」

甜花「いいよ……」

ポチポチ

甜花「話を戻す……なーちゃんは……」

甘奈「戻さなくていいからっ! それより、一区切りついたらプロデューサーさんと離れてねっ」

甜花「な、なんで……?」

甘奈「このままずっと甜花ちゃんのワガママに付き合わせちゃダメだよ。プロデューサーさん困っちゃうよ」

甜花「まだ1時間経ってない……」

甘奈「1時間?」

甜花「そう、プロデューサーさんと約束したの……甜花とだらだらゲーム、1時間やってくれる……」

甜花「今はまだ15分……あと45分残ってる……」

甘奈「そんな決まりがあったんだ」

甜花「時間がきたら、ゲームやめて片づける……」

甘奈「わかった。約束なら仕方ないね」

甜花「うん……」

P「これ結構難しいな。甜花は簡単そうにプレイしてたのに」

甜花「やり込んだから……敵との間合いとか、攻撃、回避のタイミングとか、全部頭に入ってる……」

P「すごいな」

甜花「にへへ……」

甘奈「……」ジー

甜花「なーちゃん……どうしたの……?」

甘奈「え?」

甜花「今日はこのあと、お買いものに行くって……行かなくていいの……?」

甘奈「あー、そうだね。甘奈も45分くらいここにいようかな」

甜花「なんで……?」

甘奈「ゲーム楽しそうだもん☆ 観てていい?」

甜花「もちろん……」

甘奈(なんとなくだけど、2人きりにするのはダメな気がする。なんとなくだけど)

甘奈(っていうか事務所でこんなことしてたら、誰か他の人に見られて誤解されちゃうよ)

甜花「……」ブルッ

甜花「プロデューサーさん……甜花、お手洗い行ってくる……」クイクイ

P「ん、そうか。手をどけるよ」

甜花「ついでに、お茶淹れてくるね……」

P「おお、ありがとう。ヤケドしないように気をつけてな」

甜花「にへへ……インスタントのやつだから、簡単にできる……」

甜花「……なーちゃん……」

甘奈「?」

甜花「もしよかったら、ゲームやる……?」

甘奈「え」

甜花「楽しそうって言ったから……やりたいなら、ぜひ……」

甘奈「難しいんでしょ? 甘奈がやってもすぐ倒されちゃうよ」

甜花「倒されてもいい……大事なのは、楽しめるかどうか……!」グッ

P「気軽にプレイしてみたらどうだ。交代するよ」

甘奈「じ、じゃあ1回だけ」

甜花「うん……はい、ここ座って……」ポンポン

甘奈「!?」

P「人の膝をソファーみたいに扱わないでくれ」

甜花「でも、そのくらい居心地がいい……なーちゃん、ほら……」

甘奈「そんな! 甘奈、普通にソファーに座るよ!」

甜花「落ち着くよ……」

甘奈「!」

甜花「落ち着く……パパの膝に座ったときと、一位二位を争う……」

甘奈「……」

P「冗談言ってあまり困らせるなよ?」

甜花「むぅ……甜花、本気で勧めてる……」

P「甘奈、俺の隣に座ろう。はいコントローラー」

甘奈「…………」

甘奈「……膝の上……座ってもいい……?」

P「え?」

甘奈「……」

P「ま、まあいいけど。嫌なら無理は……」

甘奈「嫌じゃないよ」

P「そうか?」

甘奈「うん」

甜花「じゃあ……甜花、行ってくる……」

タタタタ…

P「……」

甘奈「座るね」

P「どうぞ」

甘奈「失礼しますっ」ポフッ

甘奈(ホントに座っちゃった……プロデューサーさんの膝の上に……)ドキドキ

P「えっと、これコントローラー」

甘奈「……」

P「甘奈?」

甘奈「ふぇっ!? な、なに!?」

P「コントローラーだよ。持ち方は……甜花とゲームしてるしわかるか」

甘奈「こうだよね」スッ

P「そうそう。操作の仕方はわからないよな? 教えるよ」

甘奈「ありがとう」

P「難しそうに見えるけど意外と簡単なんだ。まずこれが……」

甘奈(甘奈の耳元で声がする! プロデューサーさんの声が……!)ドキドキ

P「まあこんなとこだ。実際にプレイしながら確認してくれ」

甘奈「うん、やってみる」ポチッ

甘奈「……」

P「そうそう、そんな感じ」

甘奈「わわっ、敵がいっぱい来た! どうすればいいの?」

P「落ち着いて。ここは簡単に動きを見極められる。攻撃を避けるんだ」

甘奈「あれ? プロデューサーさん、どうやって回避するんだっけ!」

P「×だよ。必殺技を使うのも手だぞ」

甘奈「必殺技ってどのボタン……あーっ! どんどん体力が減ってく!」


P「ちょっといいか甘奈」スッ

甘奈「!!」


P「ほら、こうやって回避するんだ」

甘奈(はわわわ……! ぷ、プロデューサーさんが……!)ドキドキ

P「必殺技はこのボタン」ポチッ

甘奈(甘奈をぎゅって! 後ろからぎゅって!)ドキドキドキ

P「あ、ごめん! つい勝手に」

甘奈「ううん。おかげでよくわかったよ、ありがとう」

P「甘奈、やっぱり無理してるだろ。膝の上から降りて……」

甘奈「このままでいいからっ」

P「そうか……? じゃあ続きをやろうか。あとちょっとで、また敵が押し寄せてくるから頑張れ」

甘奈「オッケー!」

甘奈「……」ポチポチ

甘奈(うー、プロデューサーさんが気になってゲームに集中できない)

P「お、中ボスがきたな」

甘奈「この大きいの?」

P「ああ、なかなか強いぞ。上手く立ち回らないと」

甘奈「きゃっ! ビーム出してきた! 体力かなり減っちゃったよ!」

P「今のビームは予備動作があるんだ。ボスが上を向いたときに回避だ」

甘奈「わかった!」

甘奈「……待って、やっぱりわかんないかも。プロデューサーさんお手本見せてくれる?」

P「お手本? いいけど」

ギュッ

甘奈「……」ドキドキ

P「よく見ててくれ。このタイミングだ! ボスが上を向くから、横に回避だ」

甘奈「……」ドキドキ

P「甘奈?」

甘奈「はいっ! えっ、なに?」

P「この予備動作だよ。ほら、上を向いただろ」

甘奈「うん」

P「上を向いたら回避って覚えておけばオッケーだよ」

甘奈「ありがとう、やってみる!」

ポチポチ

甘奈「敵がどんどん出てきたよ」

P「こいつらも厄介なんだよな。ボスの動きを見ながら倒していかないと」

甘奈「あっ」チュインッ

P「あー」

甘奈「やられちゃった……思ってたとおり難しいね」

P「いや、良いところまで行ったし、すごいよ」

甘奈「そうかな」エヘヘ

甘奈「……ね、ねえプロデューサーさん」

P「もう1回やるか?」

甘奈「そうじゃなくて……その……あ、アルフォート……」

P「アルフォート?」

甘奈「……食べさせてほしいなー、なんて……」

甘奈「って、甘奈なに言ってるんだろ! 今の忘れて!」カァァ

P「はい」スッ

甘奈「!」

P「口を開けて」

甘奈「……あーん」

パクッ

甘奈「……」モグモグ

P「美味いか?」

甘奈「……うん……」プシュー

P「俺も一つもらおうかな」パクッ

甘奈(ま、まさかやってくれるなんて! 甜花ちゃん限定じゃないんだ! 甘奈もお願いすれば……)

甘奈「プロデューサーさん。今度は、プロデューサーさんがやってるとこ観せてくれる?」

P「俺がか? 甘奈はもういいのか」

甘奈「自分でやるより観てるほうが楽しいかも」

P「そうか」

甘奈「じ、じゃあ……はいっ」スッ

P「ん?」

甘奈「どうぞ!」

P「どうぞって……」

甘奈「さっきやったみたいに、お腹の横から手を出して」

P「膝に座るのは継続か。もう座らなくてもいいんだぞ」

甘奈「ここがいいの。ダメ?」

P「ダメじゃないけど」

スッ

甘奈「っ!」

P「よし、リベンジするか」ポチポチ

甘奈「……」ドキドキドキ

P「そういえば甜花、遅いな。トイレついでにお茶を淹れてくると言ってたけど」

甘奈「そ、そうだね」

P「ヤケドとかしてないだろうな」

甘奈「!?」

甘奈(甜花ちゃんがヤケド、ありえる。ちゃんとできてるのかな? 今すぐ見に行って……ああ、でもここから抜け出すのは……!)


甜花「……」ジー

甜花(安心して、プロデューサーさん……今はお湯を沸かしてるところ……順調だから……)

甜花(それより、なーちゃん……プロデューサーさんの膝の、居心地の良さに気づいたみたい……にへへ……)

甜花(話しかけず……もうちょっと、様子見しよう……)ニコニコ

甘奈「プロデューサーさん。甘奈、甜花ちゃんを見てくるね」

甜花「!」

P「いや、俺が行くよ」

甘奈「甘奈が行く。心配だもん」

甜花(あぅ……予想以上に心配かけてる……甜花、お茶くらい淹れられるのに……)

甜花「プロデューサーさん、なーちゃん……」スッ

甘奈「あっ、甜花ちゃん!」

甜花「あとちょっとで、お湯が沸くから……ゲーム楽しんで……」

甘奈「大丈夫? ちゃんと淹れられる?」

P「俺が淹れようか?」

甜花「だ、大丈夫だから……!」

タタタタ…

甘奈「行っちゃった。本当に大丈夫かな?」

P「まあ、あまり過保護になりすぎるのも良くないしな。甜花に任せよう」

甘奈「そうだね」

甘奈(不安と嬉しさが混じったような、複雑な気持ち……)

P「……」ポチポチ

甘奈「……」

P「……」ポチポチ

甘奈「……」

甘奈(もうちょっと欲張ってみようかな。もたれたり、手を握ったり)

甘奈(そ、そこまでするのは流石にダメだよね……! ゲームしてる最中だもん、邪魔になっちゃう)

P「……」ポチポチ

甘奈(……なんか、眠くなってきちゃった。プロデューサーさんあったかくて……甜花ちゃんが言ってたとおり、すごく落ち着く……)


甜花「……」ジー

甜花(なーちゃん、まぶたが閉じそう……寝ちゃいそうになる気持ち、すごくわかる……)ウンウン

甜花(……もうお湯沸いたかな……? キッチンに……あっ)

P「よし、中ボスまで来たぞ。ここを最小限のダメージでクリアして……」

はづき「プロデューサーさ~ん」

P「!? び、ビックリした……はづきさん、お疲れ様です」

甘奈「ふぇっ? はづきさん?」

はづき「ふふ、甘奈さんおはようございます~」

甘奈「あ……お、お疲れ様ですっ! あっ、えっと、これには事情があって……!」

はづき「慌てなくてもいいですよ~。仲良くゲーム、楽しそうですね」ニコニコ

甘奈「うぅ……」カァァ

はづき「でも、ここまでですね~。プロデューサーさんにお仕事のお話があるので」

P「仕事の話ですか。わかりました」

甜花「プロデューサーさん……」タタタタ…

P「あ、甜花。ごめん、約束より早いけど一緒にゲームは終わりだ」

甜花「お仕事なら、仕方ない……」

P「甘奈も、付き合ってくれてありがとう」

甘奈「う、うん」

はづき「ここじゃなんですし、デスクに行きましょう」

P「はい。2人とも、もう帰るのか?」

甘奈「そだね、宿題もしなきゃだし」

P「お疲れ様。また明日な」

甜花「お疲れ様です……」

甘奈「お疲れ様ですっ」

~~~~~~

甜花「なーちゃん……顔が赤い……」

甘奈「そう? 夕日のせいじゃないかな」

甜花「……どうだった……?」

甘奈「なにが?」

甜花「プロデューサーさんの膝に乗って、ゲーム……」

甘奈「楽しかったよ! けど、事務所でああいうことはしないほうがいいと思うな。他の誰かに見られたら大変だもん」

甜花「どう大変なの……?」

甘奈「例えば社長さんに、『アイドルと不純な関係になるとは何事だ!』って怒られちゃうかも」

甜花「なるほど……気をつける……」

甘奈(っていうか、甜花ちゃんってプロデューサーさんのこと、本当に何とも思ってないんだよね? 確認したほうがいいかな)

甘奈「ねえ甜花ちゃん」

甜花「……あれ……なーちゃん……?」

甘奈「え」

甜花「千雪さんにもらった、ぬいぐるみの材料……どこ……?」

甘奈「あっ! しまった、事務所に置いてきちゃった! すぐ取ってくるから待っててくれる?」

甜花「うん……」

甘奈「危なかったー! 出たばかりで良かったよ!」タタタタ…

~~~~~~

甘奈(あったあった。ソファーの隣に置いたまま忘れちゃってた)

はづき「本当に気をつけてくださいね~」

甘奈(ん? この声は、はづきさん)

P「すみません」

甘奈(とプロデューサーさん。まだ話してるんだ)

はづき「何度も確認しますけど、下心があって、甜花ちゃんと甘奈ちゃんを膝に乗せていたんじゃないんですね~?」

甘奈「!」

P「はい、子供と接してるような感じで……その気は全くありません」

はづき「信じがたいですけどね~。ちょっとくらいはあるでしょう。女子高生なんですから」

P「ないですよ。俺はプロデューサーで、甜花と甘奈はアイドルですし、それに」

はづき「それに?」

P「あっ……いえ、なんでもないです!」

はづき「怪しいです」ジー

P「今のは口が滑ったというか、ってこれも口を滑らせてるな……。とにかく大したことない話なので」

はづき「ここには私とプロデューサーさんの2人だけしかいません。大したことないなら、気兼ねなく話してください~」

P「……」

はづき「そんなに話したくないんですか? もしかして、引かれるようなお話ですか?」

P「違いますよ! これはプライベートな話ですから、言う必要あるのかなと」

P「俺、年上が好きなんですよ。自分より歳が上の女性が。だから女子高生には興味ない……って言い方もどうかと思いますけど」

はづき「へ~、そうなんですね」

P「やっぱり言わなきゃよかった……」

はづき「なんでですか? 好きなタイプを話しただけじゃないですか~。ちなみに具体的には? プロデューサーさん、20代半ばですよね~?」

P「追及しないでください!」

はづき「ふふ、ごめんなさい。でもそれなら安心ですね~。今いるアイドルの子たちは守備範囲外ということですし」

P「そもそも恋愛対象として見ていないですよ」

はづき「何よりですね♪」

P「……いや、でも少し……」

はづき「え?」

P「何でもないです」

はづき「今なんて言いました? 教えてください」ズイッ

P「怖いですよはづきさん! 詰め寄らないでください!」


甘奈「……」

甘奈(そっか。だから甜花ちゃんや甘奈が乗っても、いつも通りに接してたんだ。甘奈たちのこと子供だと思ってるから……)

甘奈(……プロデューサーさん……年上が好きなんだ……)

甘奈「……」

ガチャ

甜花「なーちゃん……? フェルト、あったー……?」

甘奈(……望むところだよ)

甘奈(だって守備範囲外なら、守備範囲にしちゃえばいいだけだもん)

甘奈(諦めない、絶対。って、なんかストレイライトの曲みたい)

甜花「なーちゃん……」スッ

甘奈「甜花ちゃん? 戻ってきてくれたんだ、ごめんね」

甜花「ううん……」

甘奈「フェルトあったよ。帰ろっか♪」

甜花「うん……」

甘奈「あ、帰りに本屋寄っていいかな? 買いたい雑誌があるんだー」

甜花「いいよ……何を買うの……?」

甘奈「ひみつ☆」


おわり

読んでくださってありがとうございます

アルストロメリアは家族

今度千雪さんも交えたssを書きたいです

前回の限定ちょこ先輩のssも書き途中なので、いずれ投下します

こういういの嫌いじゃない。ありがとう…

おつおつ
限定なーちゃんめっちゃ攻め攻めでしたね

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