亜美真美の部屋
真美「ふんふふんふふ~ん♪」ペラッ
亜美「真美ぃ!対戦しよーYO!」
真美「うーん…今はちょっと…」ペラッ
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亜美「えぇ…それ何読んでんの?」
真美「ん?これ?ファッション誌」ペラッ
亜美「ファッション誌?」
真美「うん、今度この雑誌でモデルやるからべんきょーちゅーなんだ!」
亜美「…ふーん」
真美「学校のべんきょーはやだけど、こういうべんきょーはたのしーね!」
亜美「…ゲームしてくれてもいいじゃん」
真美「ダメだよ、これお仕事だもん」
亜美「モデルなんて、用意された服着るだけじゃん!ゲームしよーYO!」
真美「ダメだよ!最近は兄ちゃんも真美の意見聞いてくれるんだから!」
亜美「最近って…真美、そんなにモデルのお仕事してるの?」
真美「え?うーん…そだね、亜美が竜宮入ってから増えたかも…」
亜美「えっ?」
真美「亜美が一人で仕事してる時は大体モデルのお仕事してるかも」
亜美「そ、そんなに!?」
真美「うん!…そういえばこないださ、めちゃんこ可愛い服があってね!」
亜美(そんなの…知らなかった…)
真美「亜美?聞いてる?」
亜美「う、うん!聞いてるっぽいよ!?」
真美「…変なの」
亜美(なんか…モヤモヤする…)
真美「ってことで今はゲームできないから」
亜美「…やだ!」
真美「やだって…」
亜美「やだ!ゲーム一緒にする!」
真美「いや、そんな…子供じゃないんだから…」
亜美「子供だもん!事務所で一番歳下じゃん!真美だって同い年じゃん!」
真美「そりゃそうだけど…」
亜美「いいからゲームしよーYO!」
真美「だから無理だって…」
亜美「…真美…変わっちゃったね」
真美「は?」
亜美「前は一緒にゲームしてくれたのに…」
真美「いや、だからしないとは言ってないじゃん!今はできないって…」
亜美「本読んでるだけじゃん!?何で一緒にしてくんないの!?」
真美「ほ、本読んでるだけじゃないもん!お仕事だもん!」
亜美「でも真美楽しそうじゃん!亜美とゲームするよりそっちの方が楽しいんでしょ?もうずっとべんきょーしときなよ」
真美「そんなこと言ってないじゃん!?」
亜美「あーあ、真美ったら変わっちゃったなー!つまんないなー!」
真美「…なの…」
亜美「ん?」
真美「そん…なの…」
亜美「何?はっきり言えばいいっしょ!?」
真美「そんなの!……先に変わったのは…亜美の方じゃん…」
亜美「え?あ、亜美は変わってなんて…」
真美「一人で竜宮に選ばれて…一人でお仕事始めて…真美のことなんて見てなかったじゃん!」
亜美「そ、そんなこと!」
真美「だから真美がどんなお仕事してるかも知らなかったじゃん」
亜美「!?」
真美「…亜美が先に変わったんだよ」
亜美「う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」ダッ
真美「ちょ!?亜美!どこ行くのさ!?」
事務所
P「もっしも~ピサの~斜塔が~♪」
小鳥「成人男性のビジョナリーって、中々ですね…」
P「まぁまぁ、ちょっとくらいいいじゃないですか」
ガチャッ
亜美「兄ちゃん!兄ちゃん!」
P「おう、どうした?血相変えて?」
亜美「今すぐ亜美と真美のこと同時におんぶして!」
P「なんだよ急に…」
亜美「いいからおんぶして!」
P「無茶言うな、俺の腰がイカレちまうよ」
亜美「なんで!?前はやってくれたじゃん!」
P「そりゃお前も真美も小さかったからな、それがこの一年でそんだけ成長すりゃ二人同時は流石に…」
亜美「やだやだやだ!何も変わってないもん!おんぶして!」
P「どうしたんだよ急に…小鳥さんからも言ってやってください」
小鳥「プロデューサーさん…おんぶ…幼女二人…腰がいかれるほど…何もおこらないはずがなく…」ブツブツ
P「あっ、ダメだこれ、しばらく戻ってこないぞ」
亜美「早く早く!おんぶしてったら!」
P「だから無理だって、大体真美もいないじゃないか…」
亜美「もういいよ!兄ちゃんのバカ!変態!ロリコン!」ダッ
P「あっ!?どこ行くんだよ!?亜美!?」
亜美「うあうあー!?兄ちゃんまで…嫌だよぉ…嫌だよぉ…」
ガチャッ
あずさ「おはようございます~」
亜美「あずさお姉ちゃん!」
伊織「おはよう、どうしたのよ?亜美」
亜美「いおりん!いおりんは変わらないよね!?」
伊織「は?」
あずさ「どういうこと?」
亜美「あずさお姉ちゃんも!ずっとずーっと亜美と一緒にアイドルやってくれるよね!?いくつになってもフリフリの衣装着て歌ってくれるよね!?」
あずさ「そ、それは厳しいかな…」
亜美「うあうあー!?」
伊織「どうしたのよ?」
亜美「だ、だって…みんな変わっちゃうんでしょ!?」
伊織「はぁ?」
あずさ「どういうこと?」
亜美「真美が…真美がぁ…」
カクカクシカジカトカトカチッチッ
伊織「なるほど…」
あずさ「そうねぇ、確かに人は変わるわね~」
亜美「やっぱりそうなんだ…」
あずさ「でもね、それって悲しいことじゃないのよ?」
伊織「そうよ、私たちだって変わったじゃない」
亜美「いおりんたちも?」
伊織「そうよ、髪型とかだけじゃなくて、歌の歌い方も変わったし、仕事に対する姿勢も変わっていってるわよ」
あずさ「そうよ、みんな少しずつ変わっていってるの…亜美ちゃんや真美ちゃんたちだけじゃないわ」
亜美「そうなの?」
あずさ「そうよ、それにね…」
亜美「それに?」
あずさ「人は確かに変わっていくわ…でもそれは全く違う人間になるということではないの…沢山の素敵な経験を少しずつ少しずつ積み上げて、もっと素敵になっていくのよ?」
亜美「もっと素敵に…」
伊織「私は亜美と出会って変わったわ。あんたと出会えて私は良かったと思ってる!あんたは違うの…?」
亜美「そりゃ亜美だって!いおりんたちと出会えて良かったよ!でも…でも…」
伊織「でも?」
亜美「いおりんたちが…いなくなっちゃったら…」
伊織「…いなくなったりなんて」
亜美「わかんないじゃん!変わっちゃうんなら…変わっちゃうんならわかんないじゃん!それなら…それなら亜美は変わんない方がいい!」ダッ
伊織「ちょっ!?亜美!?」
あずさ「亜美ちゃん!?」
亜美「もう…もうわかんないよぉ…」
美希「うーん…むにゃむにゃ…わかんないなら考えなくていいの…」
亜美「ミキミキ!?」
美希「あふぅ…ん?おはようなの…」
亜美「お、おはよう…あいも変わらずマイペースだね…」
美希「うん、ミキはいつでもミキだから」
亜美「そっか…ミキミキもいつまでも変わんない方がいいよね?」
美希「ん?どういうこと?」
亜美「あのね…」
カクカクシカジカトカトカチッチッ
美希「ふーん、変わるか変わらないか…かあ…」
亜美「ミキミキだって変わんない方がいいよね?」
美希「うーん、亜美の言うことも半分わかるし、真美の言うことも半分わかるの」
亜美「どーゆーこと?」
美希「…確かに、亜美の言う通り、今はすっごく楽しいの…でもね、このままだったら困ることもたくさんあるって思うな」
亜美「このままだとできないこと?」
美希「まずこのままだとミキはハニーと結婚できないの」
亜美「ミキミキ…」
美希「いや、これは重要な問題なの。変わることをしないっていうのは、新しい関係になれないってことなの」
亜美「そりゃそうだけど…」
美希「亜美が765プロに入った時、確かに自分で変わろうとしたはずなの。亜美だって変わることを望んでいたはずなの」
亜美「亜美が…」
美希「それにね…」
亜美「それに?」
美希「変わってもミキはミキなの。だから変わったって亜美は亜美だと思うな」
亜美「…そっか、亜美は亜美か…変わっていくのも悪くないかもね」
美希「亜美は亜美だし、真美は真美なの。どんなに変わったって二人が仲良しなのは変わらないって思うな」
亜美「そっか…そうだといいな…」
美希「きっとそうなの、亜美がそれを望むなら」
亜美「うん…」
亜美「そっか…大丈夫か…亜美がそれを望むなら…ってあれ?もしも真美が亜美と一緒にいることを望んでなかったらどうなるの?」
美希「へ?」
亜美「うあうあー!?ミキミキ大事なこと忘れてんじゃん!?亜美はともかく真美もそう思ってないと無理だYO!」
美希「いや、それは…」
亜美「うあうあー!?どうすんのさー!?」ダッ
美希「それこそ心配ないって思うな…」
亜美「うぅ…やだよぉ…やだよぉ…」
亜美(何よりも…真美と一緒にいられなくなるのが…)
ガチャッ
亜美「うぅぅ…」グスッ
真美「あっ…」
亜美「ま、真美!?」
真美「あ、あのね…その…」
亜美(なんか言いにくそうにしてる…まさか…)
真美「その…」
亜美「ごめんなさい!」
真美「へ?」
亜美「ごめんなさい!ごめんなさい!だかれ…だから…嫌いにならないでぇ…」
真美「…真美が亜美のこと嫌いになるわけないじゃん!」
亜美「え?」
真美「真美は…真美は、亜美のこと大好きだもん!誰より大好きだもん!…そりゃ、たまにはこうやって喧嘩しちゃうかもだけど…けど、真美は誰よりも亜美の味方だもん!」
亜美「け、けど…それも変わっちゃったら…」
真美「…どんなに変わったって、この気持ちは変わらないよ…亜美のこと、嫌いになんてなれないもん…」
亜美「う、うっ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」
真美「ちょ、ちょっと!?なんで泣くのさ!?」
亜美「らって!らって不安らったんらもん!?真美が…真美が変わっちゃったら…真美が亜美のこと嫌いになっちゃったらって…」
真美「だから、そんなことあるわけ…」
亜美「酷いこと…言っちゃったし…」
真美「それは真美もだよ…ごめんね、亜美だってわざとしてたわけじゃないのに、あんな言い方…」
亜美「いや、やっぱりそれは亜美がむしんけーだったから…」
真美「それを言うなら真美だって…」
亜美「いや、だから亜美が…」
真美「いや、真美が…」
亜美「亜美が!」
真美「真美が!」
P「なんでまた喧嘩してるんだよ…」
亜美真美「「兄ちゃん!?」」
P「よっ!」グイッ
亜美「うわぁ!?」
P「オラよっ…と!」グイッ
真美「おわぁ!?」
P「ふぎぎぎぎっ…ち、ちょっと…きつい…か?…いや!い、いける!」
真美「急にどうしたのさ!?2人もおんぶしたら…」
亜美「そうだYO!兄ちゃんの腰が壊れちゃうYO!」
P「あははは…くっ…ま、まだまだそんなやわじゃないさ…ふんっ…」ガクガクガクガク
真美「嘘じゃん!?脚に来てるじゃん!?」
P「な、なんのことだかわからない…なぁぁぁぁぁぁあ!」ダンッ
亜美「持ち直したけど時間の問題っしょ!?兄ちゃん自分で言ってたじゃん…もう2人ともは無理だって…」
P「けど…まだまだ…2人ともおんぶできるぞ!ふぎぎぎぎっ!」
真美「兄ちゃん…」
P「まだまだ俺に言わせりゃお前たちなんてケツの青いガキんちょだよ…焦るな焦るな…やり過ぎてたら止めてやる、サボってたらケツひっ叩いて動かしてやる、間違ってたら…全力で叱ってやる…そのための俺だ!」
亜美「兄ちゃん…プロデューサーっぽい…」
P「いや、そりゃプロデューサーだからな…」
真美「…兄ちゃん」
P「ん?」
亜美「亜美たち、これから多分ドンドン変わっていくよ…?」
P「…おう」
真美「変わらないこともあるかもしんないけど…」
亜美「それでも、亜美たちのことプロデュースしてくれる?」
P「当たり前だろ?どんな風に変わったって亜美は亜美だし、真美は真美だ。そして、俺はお前たちのことが大好きだ。この三つは変わらないよ」
亜美真美「「に、兄ちゃぁぁぁぁぁあん!?」」ギュウッ
P「あはは、まだまだ甘えん坊だ…」ギックリ
P「な…って…え?」ガクンッ
亜美真美「「え?」」
P「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁあ!?」
亜美真美「「兄ちゃぁぁぁぁぁあん!?」」
双海医院
亜美「兄ちゃん大丈夫かな?」
小鳥「大丈夫よ、亜美ちゃんと真美ちゃんのお父さんが診てくれるんだから…」
社長「うむ、素早く手配してくださって助かったよ」
ガチャッ
P「…」ヨタヨタ
真美「あ、出てきた…」
亜美「兄ちゃん!?大丈夫!?」
P「あぁ、ただのぎっくり腰だ…」
亜美「ただのって…」
真美「大怪我じゃん…」
P「ははは…変化の中には、『老化』もあるってことかな?」
社長「あはははは!キミぃ…若いのに情けないなぁ…いや、これも私が働かせ過ぎたせいか…とにかく治るまではゆっくり休みたまえ」
P「けど…」
小鳥「そうですよ!その間は私たちが代わりに頑張りますから!」
亜美「そーだよ、兄ちゃん。無理しない方がいいよ」
真美「まぁ、真美たちが言えることではないけど…」
P「そうか…そうだな…それじゃあお言葉に甘えて少し休暇を取らせてもらいます」
社長「うむ、そうしたまえ!さぁ、亜美くん!真美くん!そうと決まれば私が臨時で君たちのプロデューサーになろう!」
亜美「え?社長さんが!?」
社長「これでも昔は敏腕プロデューサーとしてならしていたんだ…久しぶりに実力を披露させてもらうよ!あははははははは…」ギックリ
社長「はぅっ!?」ガクッ
真美「あ、あれ?」
亜美「ど、どこかで見たような…」
社長「うわぁぁぁあ!?こ、腰が…腰がぁぁぁぁぁあ!?」
亜美「そんな…社長までぎっくり腰に…」
真美「ただ笑ってただけなのに…」
小鳥「社長!大丈夫ですか!?私に捕まってください!」
真美「ピヨちゃん!?」
亜美「危ない!」
社長「おぉ…た、助かるよ…」スッ
小鳥「いきますよ?せーのっ…」ギックリ
小鳥「あっ…」ガクンッ
亜美真美「「あっ…」」
小鳥「いやぁぁぁぁぁぁあ!?」
亜美「うあうあー!?」
真美「地獄絵図だYO!?」
黒井「ふふふ、情けない…情けないなぁ!高木ぃ!」
亜美「あ、黒ちゃん…」
P「クソ!よりにもよってこんな時に…」
真美「うん、兄ちゃん、多分大丈夫だよ?」
亜美「亜美も、もう嫌な予感しかしない…」
黒井「貴様らが腰痛に喘いでいる間に我々は上に行かせてもらう!アデュー!あはははは…」ギックリ
黒井「んっ?」
亜美真美「「あっ…」」
黒井「ぎゃぁぁぁぁあ!?」
P「く、こ、腰が…」
小鳥「あっ…こ、この体勢なら…いや、でもこれは…」
高木「だ、誰か…起こしてくれ…」
黒井「ひっ…ぐっ…ぁぁ…」
亜美真美「「…」」
亜美「真美…」
真美「ん?」
亜美「どんなに変わっちゃってもさ…」
真美「うん…」
亜美「運動はしとこうね…」
真美「そだね…」
終わり
【アイマス 】真美「人は変わるものだから…」
【アイマス 】真美「人は変わるものだから…」 - SSまとめ速報
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