※ジャンプである意味大人気な作品「タイムパラドクスゴーストライター」
に出てくるアイノイツキと赤石元気のイチャラブSSです。本編があまりにひどいので赤藍で脳を護ります。
伊月は手にしたナイフの重みを掌で感じていた。
柄は赤く染まっている。取る時に誤って手を切ったのだ。
だが彼女は気にしなかった。どうでも良かった。
彼女の瞳はもう、何も映してはくれない。自らの手で紡ぐANIMAすらも――。
彼女はそれを逆手に構えると、自分の胸に向かって刺した。
# # #
漫画家アイノイツキ(本名・藍野伊月)は
佐々木哲平容疑者によって、無惨にもその視力を奪われた。
彼女は容疑者の所持していたGペンの先で瞳孔をそれぞれ突かれた。
泣き叫ぶ被害者の右手に容疑者は更に凶器を突き刺そうとし
叫びを聞きつけた人間によって押さえつけられたという。
何故、佐々木容疑者はそのような凶行に及んだのだろうか。
取材に応えた彼のアシスタントはこの事件に動揺しながらも
「二人の仲はむしろ良い方だった。彼女は恨みを買うような事は一切していない」と話している。
被害者本人もまた彼を日頃から尊敬していた。
今回の事件で彼女は病院で療養中だが、心的外傷が著しく取材は拒否されている。
また容疑者の担当編集である宗岡氏は、アニメ終了以降
ホワイトナイトの単行本も売れなくなっている旨を話した。
ホワイトナイトは爆発的にヒットした少年ジャンプの人気作。
アニメ化もされたが、その間に原作は迷走に迷走を重ねていた。
ラブコメテイストの強い学園ものが始まったかと思えば
ワールドカップ開催時にはサッカーに似たスポーツがこのファンタジー作品で始まったり
読者は困惑させられたという。
一方で被害者の人気作であるANIMAは、ジャンプフェスタで上映された後
トントン拍子でアニメ化が決まり、その勢いは絶頂の最中にあった。
恐らく人気を妬んだ末の逆恨みと解釈して警察は事情を追っている。
しかしこのような行為に及んだ佐々木容疑者は、一貫して殺意を否認していた。
「彼女が生きる事を望んでいるとしたら! 俺は彼女の命を守りたいんです!」
と犯行についても発言し、一方で
「彼女の視力と利き手を奪えば漫画を諦めてくれると思った」という趣旨の供述も始めている。
# # #
「……」
その刃は伊月の胸に届かなかった。
それなのに胸の上にポタポタと熱い液体が零れ落ちていく。
「……何やってんだよッ!」
怒気の籠もったその男声の方を伊月は振り返った。
目は見えないものの、その声の主は分かる。
赤石元気――見舞いに来た彼はとっさに手で刃を握り締め、止めてみせたのだ。
「……。手を放して、赤石さん」
「離す訳ないだろ!」
「離して」
「離さない!」
「邪魔しないでよッ!」
無理やりそれを振り解こうとする伊月。
元気がわざと手を離すとナイフを握ったままバランスを崩す。
その隙を突いて、彼は苦痛に耐えながら彼女の手を叩いた。
血を吸ったナイフが回転し、無機質な音を立てて床に落ちる。
「もう生きてる意味がないのッ!
私から漫画を取ったら、何も残らないのッ! 死なせてよ……赤石さんッ!」
光を失った彼女の眼から、悲しい涙が溢れ出てきた。
悲痛な彼女の姿を見ると、死という救済を奪った罪悪感を覚えてならない。
漫画家にとって視力というのはどれほど大事なものか
それは元気にも痛いほど分かっている。
学校ではイジメに遭い、引きこもりを続け、一念発起して上京し
アシスタントをしながら、やっとこの若き天才漫画家は栄光を手に入れた。
そしてその栄光と約束された未来を、よりによって最も慕っていた漫画家の凶手で奪われた。
これほど残酷な事があるだろうか。
彼女の中に占めていた大切なものは、終わらない漆黒の向こう側に消えてしまった。
ナースがやって来た。事情を説明すると陳謝し、刃物を取り上げて去っていった。
彼女はまだ悲しみの最中にある。
「……ああ、そうかよ!」
元気は歯を食い縛り、伊月を押し倒した。
反応の遅れた彼女の口に彼はそのまま乱暴に唇を押し付ける。
暴れ出す彼女をいなし、血のついたその手で上着を引き裂くように脱がした。
大きくはだけた襟元から、白く輝く艶やかな桃乳がまろび出る。
「やぁッ! やめて……ッッ!」
「どうせ死ぬんだろ! だったら、好きにさせろよ!」
乱暴な手つきで半裸にすると、その可憐な乳房を鷲掴みにした。
彼の手の中で形を歪ませながら、白い美乳は血化粧をしていく。
もう片方の乳房に口づけをした彼は、歯形がつくほど乳首を噛み、吸った。
彼女は無理やり彼を引き剥がすと、その左頬を思いっきり引っ叩いた。
「……はぁっ……! はぁっ……! はぁっ……!」
「……元気が戻ってきたか。俺が嫌いになったろ?
俺は明日もここに来る。どうせ死ぬなら、俺を殺してからにしろ。
俺を殺すために明日まで生きろ」
二人は、顔や服に血を滲ませながら互いに相手を思った。
# # #
二週間後、伊月は退院した。
白い杖でコツコツと前方の床を叩きながら、ナースに誘導されて病院の玄関を出ていく。
「藍野」
ナースに代わってその手を握った男がいる。彼女は呼び声に顔を上げた。
暗闇の向こう側に、赤石元気の姿が見えるようだった。
「赤石さん……ありがとう」
彼女は静かに会釈した。
「……感謝されるような事はしてねぇ」
「だって、あの時私を襲ったの……自殺を思い留まらそうとしてやった事でしょ?」
「さぁな」とだけ言う彼の言葉はどこか爽やかだった。
伊月の様子を見て安堵した様子だ。
彼女を車に乗せて、彼は病院の敷地内を出た。
「なあ、藍野。……漫画家、辞めるなよ」
前を見ながら彼は助手席の伊月に話しかけた。
「無理だよ……目が見えないとどうしようもないし。
……自分の納得のいく線も、分からなくなっちゃった」
「……。……俺が、お前の眼になるってのは駄目か?」
「えっ……」
元気は続けた。
「お前は原作を担当するんだ。漫画は俺が描く」
「連載は? 赤石さん、たしかまだ連載して……」
「章ごとに話を畳めるようには考えてある。今の話ならあと十一話程度で終わり、区切りが良い」
「駄目だよ。赤石さんの漫画、ずっと楽しみにしてるんだから!」
伊月は赤石元気の作品をずっと追っている。
一度過労で彼女が倒れた時、真っ先に病院へ向かったのは彼だった。
それまで「透明な漫画」を作る事に固執し、彼女はアシスタントも雇わなかった。
しかし、病院のベッドの上で「俺はお前の漫画が見たい!」
という彼の言葉で、伊月はやっと目が覚めた。
それからは無理をせず、アシスタントを雇い、自由に描くようになった。
彼に作品の本来のあり方を教わった彼女は互いに連絡を取り合って切磋琢磨し合い
一位と二位を争うまでのライバルになっていた。
「私の都合で話を終わらせちゃったら!
ファンだって悲しいし……私だって、嫌だよ……」
「じゃあ、同時連載する。今の連載も続けてANIMAも描く」
伊月は彼の言っている事が飲み込めなかった。
ただでさえ過酷な週間連載を二本継続する。
これがどれほどの苦行かは、いつも締切に追われている彼自身が知っている。
過去にそれをした作家は居ないでもないが
大抵片方は短期連載であったり、あるいは作家側がギブアップしている。
「無茶でもいい。俺はここでANIMAも、アイノイツキも終わらせたくないだけだ」
「赤石さん……」
# # #
「……無謀過ぎるな」
元気の提案に担当の菊瀬編集は難渋を示した。
彼はアイノイツキの担当も兼任している。
過労を止められなかった宗岡編集は不適だとして、その後の担当は彼が引き継ぐ事になった。
「君の筆圧の強い絵柄は、彼女の繊細なタッチと真逆だよ。
ANIMAはしっかりしたストーリー展開も魅力だけど
何より世界観に合ったあの絵に魅了されたファンも少なくない。
そこに殴り込みに行けばどうなるかなんて、想像がつくと思わないか?
合わない作画をつけられて作品がレイプされるくらいなら
打ち切りになった方がマシと考えるファンもいるだろう」
「そこを何とかお願いしますっ、菊瀬さんっ!」
「とは言っても……そもそも君だって連載を抱えている身だろう?
今の連載作品を畳むという選択肢ははっきり言って認められない。
ただでさえホワイトナイトがこの前打ち切りになったんだ。
全盛期の勢いはないとはいえ、あれでも二万部は今も売れていた。
ANIMAも休載が続く今、君の作品はジャンプを支えるかけがえのない柱の一つなんだ。
それを失うのだって痛手なんだよ」
「それなら」
「『二本の作品を平行して連載する』果たしてそんな芸当が出来るかどうか……
いいかい、もしも君がANIMAを引き継いだとしてもそれからどうするの?
復活しても短期連載だと意味がないんだ。やるからにはどちらも長期連載。
だけど片方は作画のみとはいえそれをこなすのは難しい。
俺は週間連載をいくつも掛け持ちして潰れた漫画家を見ているんだ。
その過密スケジュールをこなせる漫画家は片手で余るくらいしかいない。
彼女が原作に付くとしても、連載中の君が作画を担当する必要は無……」
「菊瀬さん……!」
打ち合わせの最中に入ってきたのは伊月だった。
彼女は杖をついて自宅から編集部までやってきたのだ。
菊瀬は少しよろめく彼女の傍に寄った。
「大丈夫かい!? まだ移動には慣れていないだろ」
「私からもお願いします! 赤石さんなら……絶対やり遂げます。
……これ、彼のスケブです」
菊瀬は彼女の手からスケブを受け取った。
一ページをめくる毎に彼の顔に驚きの色が浮かぶ。
「ふむ……いや、驚いた。赤石君がこんなタッチの絵を描けるなんて……」
「彼ならきっとやり遂げてくれます!
私、彼に作品を描いてもらいたいんです!」
「しかしアイノ君。君には見えてないはずだろう? どうして……」
「手の平で触って伝わって来たんです。いつもの作風とは違うなって……
赤石さんの筆圧の強い絵はネームでも分かりやすいんです。
でも何度も描いた跡があるのに線の部分はほとんどなくて……
アシスタントさんに聞いて、それが『私の絵柄を研究したもの』だって分かりました」
それから二人は長い時間をかけて菊瀬を説得した。
彼は煙草を吸うために席を外す時こう言った。
「……。連載は出来ない。これは変わらない」
菊瀬の背中を見て、二人はうなだれる。
「――まずは、『読み切り』からだ。それから十週のスピンオフ短期連載。
これから編集長にかけ合ってみる」
「……菊瀬さん!」
「これで話が通っても、アンケート下位に落ちるようなら綺麗にやめるんだ。いいね?
勿論赤石君の連載は維持して、だ。簡単な道じゃないよ?
新装版として今までの単行本十二巻分を連載中に一から描き直す作業もやってもらう」
「覚悟は出来てます! 読者のためなら……!」
「それ以外にも理由があるんじゃないか?」
菊瀬に言われて、元気は包帯の巻かれた右手を隠した。
「……彼女の自殺を止めてくれてありがとう。
少年ジャンプとしては、君もアイノイツキも失いたくはないからね」
# # #
こうして赤石元気作画のANIMA読み切りは掲載された。
アイノイツキの休載で飢えていた読者には概ね好意的に受け入れられた。
十週連載の権利こそ得られたものの、その後は賛否両論が続いた。
以降彼が作画を引き継ぐ事に戸惑う声も少なくなく
編集部には「これ以上ANIMAを汚すな。赤石元気を辞めさせろ」
という脅迫染みた誹謗中傷の手紙も届いて騒ぎになった。
だがそんな向かい風にメンタルを揺さぶられる事なく、彼は十週の短期連載をやり通す。
結果だけを見れば否定意見こそあれ赤石版ANIMAを喜ぶ声に満ちていた。
連載を持ちながらもアイノイツキの絵柄に寄せ、ファンを思いやった彼の姿勢が評価されたのだ。
しかし、ANIMAが連載再開してからは過酷を極めた。
何せ人気連載作品を二本並行して週間で描かなければならない。
アニメ化が決まった時、全く睡眠時間を取れなかった彼は
流石に自作のアニメの放送期間をずらして欲しいと懇願したという。
ともあれ、彼はこの同時連載を七年間という異例の長期間やり通し、見事円満終了させたのだ。
ANIMAは途中休載こそあったが、連載終了まで人気を落とす事なく完走した。
# # #
「『アイノイツキ、結婚』か……」
宿直の男はスマホのニュースを眺めながら薄暗い建物を巡視していた。
赤石元気とアイノイツキの結婚は人気漫画家同士
そして原作者と漫画家の結婚であり、SNSを問わず各所で話題となった。
佐々木事件で同情されていた彼女の笑顔をツイッターで見て、その幸せを願わないファンはいなかった。
これは、彼女が彼と出会ってからちょうど『十年目』に当たる年の出来事だった。
『フューチャーサンダー!!!』
突如暗闇の中で発せられた電子音声に、思わず男はスマホを落とした。
不審に思った彼は待機中の同僚にすぐ連絡しつつ、声のする方へと向かった。
「……なんだコイツは?」
――そこは押収されたものを一時保管しておく倉庫だった。
裁判が七年目を迎えるあの痛ましい佐々木事件の押収品もここに在る。
特に目を引くのが電子レンジと冷蔵庫の溶け合った粗大ゴミだ。
ご丁寧にその表面は電気の焼け跡まで残っていた。
本来なら廃棄処分する所だが、被告が捨てないでくれと懇願するため
スペースを奪って未だに居座っている。
彼が言うにはそれは言葉を話して未来のジャンプが送られてくるそうだが
七年間そんな事は全く起こらず、精神異常者の世迷言の証拠として管理人の失笑を買っていた。
そのレンジにライトを当てた宿直はしきりに首をひねっていた。
応援がやってきた時、男は鍵のかかっていたこの倉庫で
不可解ないたずらをやった奴が居ると訴えた。
しかしそこには彼ら以外誰もいなかった。
ライトで照らされた先には砂鉄でこのような文字が浮かんでいた。
――ホワイ卜ナイ卜は“イツキの描く”ANIMAに勝利 イツキちゃんの生存ヲ確認――
# # #
買い出しを終えた元気は暗い玄関から入ると、ワイドスイッチを押してリビングを明るく照らした。
そこで伊月はスケッチブックの上に前のめりになって、何やら書き殴っている。
覗くと、次回作の構想を練っていると分かった。
夫婦両作の大ヒットで一生働かなくて良いくらい稼いだ彼女だったが
内から湧く創作意欲は抑えきれない様子だ。
スケッチブックには字の踊る中でイキイキとキャラが動いている。
指先の感覚だけで仕上げたそのタッチは、パッと見て
視覚に頼らず描いたものとは思えないレベルだった。
元気が作画している間ずっと彼女も練習に練習を重ね続けたのだ。
「ごめん、つけるの忘れちゃった」
やっと伊月は元気が帰ってきたと知った。
目の見えない彼女は放っておくと、昼でも夜でも明かりを付けずに過ごす。
多少不便ではあるが、元気は全く問題にしない。
目の見えないからだろうか、不謹慎ではあるものの、伊月はどことなく危うい色気を増し始めた。
常に周囲に気を配っているためか、相手の言葉や挙動を知るためか
かつての元気はなりをひそめ、静かに耳を立てて聞く事が多い。
そしてその姿がまた可憐であり、健気であり、庇護欲を掻き立てくる。
「風呂は?」
「まだだよ。一緒に入ろう?」
彼女と入浴するのももうすっかり日常になった。
新居の浴室にはきちんと滑り止めマットも手すりもあるし、危険な段差もない。
視覚に頼らない暮らしをしてもう八年――彼女一人でも
余裕で入浴は出来るのだが、彼女はそうしようとしない。
最初の頃介護されたように、元気に入れてもらいたがる。
それが視覚にコンプレックスをもった彼女なりのアプローチだと、元気は結婚前から気づいていた。
「脱がせて」
「自分で脱げよ」
と言いつつ、結局彼女の服を脱がせてやる。
不摂生な生活を送りがちな漫画家の常として、彼女の体型も変わった。
成長期を過ぎ、細身の体は優しい丸みを帯びていった。
人には話さないが、特に乳房の膨らみは著しく
ANIMA連載開始時はお気に入りの制服が入らなくなっていた。
華奢なタイプだから巨きな胸乳は人の目を引いた。
「んっ……」
シャワーで濡れた互いの体を、ソープの滴る手がゆっくりと滑っていく。
掌で乳肉の輪郭を優しくなぞられた伊月は、桃色の吐息を思わず漏らした。
元気は背中から彼女を抱き締め、そのたわわに実った恵みを心行くまで揉みほぐした。
蜜乳を弄られた彼女は、尻肉に押し付けられた剛直の温もりに愛しさが募った。
尻の谷間で彼のを煽るようにしごくと、ますます熱を帯びて硬く膨れ上がり、堕肉を押し上げる。
「伊月……」
「んっ……いいよ……♪」
シャワーで泡を流し落とすと、堪え切れんとばかりに
元気は立ったまま彼女の萌門に肉色のペンを忍ばせる。
彼女は軽く股を開いて、それをゆっくりと膣内に導いていった。
「あっ、んっ……っはぁっ……キモチ、いいぃ……♪」
壁の手すりを握りながら、伊月は蜜尻を妖しく元気に差し出している。
元気は勃起した雄を何度も彼女のナカに突き立てる。
洗ったばかりだというのに、そこはもうクリーム状の蜜汁が垂れ始めていた。
「濡れるの早過ぎるだろ……」
「んっ……だって元気さんのオチンチン、久しぶりだから……♪」
久しぶりと言うが、前にセックスしたのは三日前だ。
伊月は結婚後セックスを知ると、もう漫画以上に夢中になった。
特に激しく乱暴にされると感じるらしい。
彼女はどうも、病院で彼に組み敷かれたあの興奮が忘れられないらしい。
意図せぬ所で性癖のトリガーを引いてしまったようだ。
「あはぁっ……来てる、奥に来てるぅ……ッッ!」
浴室に響く肉と肉のぶつかる小気味良い音が二人の淫心をヒートさせる。
水気に満ちた牝穴を彼のは激しく突きほぐし、蹂躙する。
熱く粘っこい本気汁が彼の分身を焦がし、漲らせた。
「あッ! ……キ、キスしながら、イキたい……♪」
繋がったまま夫婦はタイル床に腰を下ろした。
元気が寝そべり、それを彼女が跨ぐようにして腰を振る。
主導権を握った彼女は水を得た魚のように乱れ、愛しい彼のペニスを巧みに膣圧で嬲った。
両手指をしっかりと絡めると、ギュッと力が返ってくる。
視覚を失った者特有の恐怖心がそうさせるのだろう。
「んあん……オチンチン好きぃ……
元気さんの大っきなオチンチン、大好きぃ……♪」
彼女の乳肉が、大きく跳ね暴れる。
下から見上げる推定Gカップのそれは見惚れるほどに美しかった。
「ちゅっ……♪ んふっ……♪ 元気さぁん……♪」
伊月は上体を倒してキスをしてきた。
絶頂が近いのだ。元気は両肩に巨乳の重みを感じつつ
差し出してきた彼女の舌を唇で挟み、吸った。
やがて互いの舌は相手の口内に潜り込み、絡み合い、境目が分からなくなるまで蕩けていく。
「あはぁっ……出してぇ……♪
元気さんの赤ちゃんエキス、伊月の奥に仕込んでぇ……♪
赤ちゃん育てる部屋に気持ち良いピュッピュッしてぇ……♪」
元気は爪先に力を入れ腰を持ち上げた。
浮いた腰を使って下から激しくマシンガンピストンを食らわせる。
彼女はリズムに合わせて腰をバウンドさせ、弾む度に痴蜜が噴き散っていく。
伊月、伊月と叫び続け、猛スピードで駆け上がっていく。
「ぁはあ――ッッ!」
元気の肩から乳が離れた。
伊月は海老反りになり、汗を滲ませた牝乳を突き出したまま登り詰めた。
膣道が蛇のようにうねり、肉門は咥え込んだ根元をきゅううっと締め付ける。
ドビュッ、ドピュッ、ブッビュブブブッッ!
遅れて元気も粘性の高い雄汁をしこたま発射する。
壊れた玩具のように激しく亀頭を振り乱して吐き散らすペニスを、彼女のは愛しそうに貪り啜る。
絡みつく牝襞が雁首を捉え裏スジを舐め回し、至上の射精感を与えてくれる。
「んぅ……エヘヘ、元気さんの赤ちゃんごちそうさまぁ……♪」
彼の上に君臨する淫らな女王を見ると、歓喜の笑みを浮かべていた。
不釣り合いなくらいあどけなさの残る、可愛い笑顔だった。
以上です
あの主人公はどの世界線でも改心しないのか…
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