P「凛と響子と夏祭り」 (25)

・モバマスSS
・しぶりんと響子ちゃん、誕生日おめでとう
・コレジャナイ感があるかもしれません

それでは、よろしくお願いします。




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P「えー、皆さんこんばんは。Pです」


P「僕はこれから、近所の夏祭りに向かいます」


P「……夏祭りなんて、何年ぶりでしょうかね」


P「なんて考えていると、今日の主役のご登場です」





渋谷凛「プロデューサー、誰に話してるの?」


五十嵐響子「ほら、Pさん早く行きましょうっ!」


P「ああ、そうだな。……二人とも、浴衣似合ってるよ」


響子「そ、そうですか?ありがとうございます!」


凛「……ふふっ。ありがと、プロデューサー」



ガヤガヤ……


響子「わぁー、とっても大きなお祭りですね!」


凛「そうだね。お祭りなんて久しぶりだなぁ」


P「ははは。人も多いから、あんまり離れるなよ」


響子「それじゃPさん、ちょっと失礼しますね」ギュッ


P「こらこら、そんなにくっつかれると歩きづらいんだが……」


響子「そうですか?少しくらいいいじゃないですか」


P「やれやれ……凛?」


凛「……何?」


P「……りーんー?」ジーッ


凛「何なの、さっきから」ソワソワ


P「こっち、空いてるけど」


凛「……そう」ギュッ


P(両手に花。傍から見たら凄い状況だろうなぁ)


P「今日は二人とも、好きに楽しんでいいよ。俺の奢りだ」


響子「え、いいんですか?……なんだか気が引けますね」


凛「……じゃあプロデューサー、私はかき氷が食べたいな」


P「おう、いいぞ。響子は?」


響子「わっ、私も食べたいです!」


P「そうか。すみませーん、かき氷二つ。味は?」


響子「イチゴ味で!」


凛「ブルーハワイかな」


凛「冷たくておいしいね。……プロデューサー、ほら」


P「ん?」


凛「ほら。あーん」スッ


P「ああ」パクッ


P「んー、冷たい。でも、夏って感じがしていいよな」


響子「……」ジーッ


P「響子?」


響子「はい、Pさん。あーん、です」スッ


P「おう」パクッ


P「イチゴ味もいいよな」


凛「プロデューサーは何味が好きなの?」


響子「あ、それ私も気になります」


P「ミルク金時。置いてる所はそんなに多くないけどな」


P「他には何かあるか?遠慮するなよー」


響子「はーいっ。……あ、Pさん!私、射的やりたいです!」


P「射的か。凛もやるか?」


凛「うん。……たまにはいいかなって」


響子「じゃあ凛ちゃん、どっちが多く落とせるか勝負ですっ!」


凛「いいよ。勝った方は……」ゴニョゴニョ


響子「っ!!わっ、わかりました!」


P「?」


凛「射的なんて、最後にやったのは小学校の頃かな……えいっ」パンッ


響子「私もです。難しいんですよね……それっ」パンッ




凛「難しいなぁ……上手く当たらないや」パンッ


響子「えへへ、それじゃあ私が……あれっ、当たらないなぁ……」パンッ




凛「あともう少し……あっ、弾切れだ」


響子「あれっ、私もです……引き分けですね」



P「……二人とも、あれが欲しかったのか?」


凛「い、いや……うん、そうだけど」


響子「Pさん、どうするんですか?」


P「まあ、見てなって」


P「ほら。こっちは凛で、こっちは響子だな」


凛「うん……ありがと」


響子「は、はいっ!ありがとうございます!」


凛「……プロデューサー、射的上手いんだね」


響子「私もびっくりでした」


P「昔取ったなんとやら、だよ」



P「にしても……二人とも、そんな玩具のネックレスでよかったのか?」


凛「っ!?」


響子「へっ!?」


P「あー、いや。変な意味じゃない。そういう可愛いのが好きなのかなって」


響子「……あはは、そうですよね。ええ、好きですよこういうの」


凛「私は……あんまりこういうの、似合わないんじゃないかって思うけどね」


P「そんなことないぞ。貸してみろ」


スッ


凛「あっ……」


P「うん。似合う似合う」


P「ほら、響子も貸してくれ」


スッ


響子「……どう、ですか?」


P「いいね。似合ってるよ」


凛「似合ってる、かぁ……ふふっ」


響子「凛ちゃん、とっても素敵な笑顔です♪」


凛「……響子もね」


響子「へっ!?ほ、本当ですか!?」カァァァ



P「……どうした、二人とも?」


凛「なんでもない。なんでもないから」


響子「な、なんでもないですよ?」


P「そうか?」


凛「うん。ほら、行くよプロデューサー」ギュッ


響子「わわっ、待ってください!」ギュッ


P「だから、歩きづらいっての。……やれやれ」


こんな夏祭りみたらダメージ半端ねーですよ


P「ん、そういえば……二人ともちょっとごめんな。電話かけてくるから、少し待っててくれ」


凛「いいけど……お仕事?」


P「あー、半分公用だな」


響子「Pさん、はやく戻ってきてくださいね」


P「ああ、わかってるよ」





凛「……ねぇ、響子」


響子「なんですか?」


凛「響子はさ……プロデューサーの事、どう思ってるの?」


響子「えっ!?」


凛「いきなりごめんね。言いたくなかったらいいよ」


響子「……Pさんは優しくて、どこか抜けてるけど頼りになる人だな、って」


凛「……そっか」


響子「凛ちゃんは?」


凛「こんな私を可愛いって言ってくれて、アイドルにしてくれて……」


凛「うん、信頼してる。やっぱりプロデューサーには頼っちゃうなぁ」


響子「……えへへ。私達、おんなじですね」


凛「同じ?」


響子「はい。年も、誕生日も、アイドルなのも、それから……」




P「おう、すまなかったな。……どうした二人とも?」


響子「何でもありませんよっ!さあ、行きましょう!」


凛「響子、さっきのは……」


響子「ナイショです♪」


P「何か食べたいものは他にあるか?」


凛「あ……クレープ食べたいな」


響子「いいですね、クレープ。Pさん、いいですか?」


P「もちろん。味は?」


凛「じゃあ、プロデューサーにお任せ」


響子「私もそれでっ!」


P「おいおい、困ったな……わかった、ちょっと待ってな」



P「はい。好きな方選んでくれ」


凛「うん、ありがと。……じゃあ私はイチゴにしようかな」


響子「私のは……チョコバナナですね。うん、おいしいですっ」


P「そっか、そりゃよかった。……二人とも、こっちこっち」


凛「プロデューサー、私達どこに行くの?」


P「まあ、まあ。この辺がベストポジションかな」


響子「ベストポジション?何がですか?」


P「時間も……そろそろか。二人とも、あっち注目」


凛「……?」


響子「何ですか?」




ドーン……




凛「あ……花火だ」


響子「綺麗ですね……」


凛「うん。……流石、プロデューサーだね」


P「……ごめんな、誕生日なのにプレゼントもなくて」


響子「いえ、こうしてPさんと凛ちゃんと一緒に来れて、とっても嬉しいです」


凛「……私もだよ。来年も、プロデューサーと響子と、また三人で来ようね」


P「ああ。約束だな」


響子「はいっ、約束です♪」ギュッ


凛「うん、約束だよ」ギュッ



P「凛、響子。二人とも、誕生日おめでとう」




ドーン……




凛「……プロデューサー、ありがとう。今日のこと、ずっと忘れないよ」


響子「……Pさん、ありがとうございます。今日は今までの中で、最高の誕生日ですっ!」

末長く爆発しろください


P「さ、花火も終わったし帰ろうか」


凛「そうだね。……ねえ、プロデューサー」


P「どうした?」


凛「その……」


P「?」


凛「えいっ」ギュッ


P「……手を繋ぎたかったのなら、そう言えばいいのに」


凛「……ばか」


響子「ふふっ。凛ちゃんばっかり、ずるいです♪」ギュッ


P「響子もか」


響子「はいっ!このまま事務所まで帰りましょう?」


P「そうだな」


P「うん、いい時間だな。打ち合わせ通り」


凛「……どうしたの、プロデューサー?事務所の前で立ち止まって」


P「あー、二人とも。俺より先に入って」


響子「え?どういうことですか――」



ガチャ



凛「あ――」


響子「わぁ――」





「――誕生日おめでとう!」





凛「……うん」


響子「……はいっ!」





「――ありがとう」





おわり

なんでだ口から綿菓子が逆流してきたぞ?

書き溜めしているSSが煮詰まったと思ったら、
誕生日の二人と夏祭りに行くSSを書けと急にお告げが来たので。
ただ、タイトルはミスりました。モバPにするはずだったのに……。

しぶりんも響子ちゃんも誕生日おめでとう!
ということで、ではまた。

砂糖の先物市場が暴落しそうなぐらい砂糖吐いた

おっつおっつばっちし☆ミ
サトウザバー

>>11
青春を疎かに過ごした冴えねー社会人の気持ちになるのですよ

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