武内P「渋谷さんのお尻にマイクが!?」(191)
卯月「刺さって抜けないんです! すぐ来てください!」
武内P「何故!?」
卯月「太い部分が奥側で、逆子状態なんです!」
武内P「ではなく!」
武内P「何故、マイクがお尻に刺さってしまったのですか!?」
卯月「急いで下さい! プロデューサーさん!」
武内P「いえ、あの! 島村さん!?」
武内P「説明をお願いします、島村さん! 島村さん!?」
・ ・ ・
ガチャッ!
卯月「二人共! プロデューサーさんを連れてきました!」
武内P「大丈夫で――」
未央「ほら! もっと力を抜いて!」
ぐいぐいっ!
凛「無理無理無理だから! 痛い痛い痛――い!」ジタバタ!
未央「うわっ!? あっ、暴れないでよ、しぶりん!!」
凛「ふうううぅぅぅん!! ふうううぅぅぅん!!」ジタバタ!
武内P「地獄絵図!」
武内P「ほっ、本田さんは何をなさっているんですか!?」
卯月「マイクを抜こうと、頑張ってるんです!」
未央「落ち着いて! 落ち着いて、しぶりん!」
凛「ぷっ、プロデューサー……! プロデューサー……!」ポロポロッ…
武内P「っ!」
武内P「涙を流しながら……私を呼んでいる……!?」
卯月「はいっ! だから、来て貰ったんです!」
凛「プロデューサーには……知られたくない……!」ポロポロッ…
武内P・卯月「……」
卯月「…………らしいです!」
武内P「お願いします! しっかりと、確認を取ってください!」
悲惨w
武内P「ですが、状況が状況です!」
卯月「えっと、つまり……ぶいっ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「が! 褒めてはいません!」
武内P「――渋谷さん! 大丈夫ですか!?」
凛「っ!?」ビクッ!
凛「ふうっ!? いっ、痛い痛い痛い痛い痛いっ!!」ジタバタ!
未央「!? しぶりん、力を入れちゃ駄目だって!」
凛「みっ……見ないで――っ!!」ジタバタ!
凛「プロデューサーは、見なくて良いから――っ!!」ジタバタ!
武内P「私も、可能ならば見ずにいたかったです!」
武内P「待ってください! すぐ、救急車を!」
未央「待って、プロデューサー!」
武内P「っ!? 本田さん!?」
未央「救急車なんて呼んじゃったら――」
未央「――アイドル、渋谷凛(15)」
未央「――肛門にマイクが刺さり、救急車で運ばれる」
未央「――なお、命に別状はない模様」
未央「――なんて、ニュースが流れるよ!?」
武内P「その可能性はあります! ですが!」
凛「嫌あああぁぁぁっ!! 絶対嫌あああぁぁぁっ!!」ジタバタ!
武内P「お気持ちは! お気持ちは、わかりますが!」
武内P「ですが、他に方法が!」
未央「……ぶっちゃけ、しまむーだったらどう?」
卯月「そういう報道がされたら、ですよね?」
未央「うん」
卯月「…………頑張ります」
未央「何を?」
卯月「苦しまずに、死ぬ方法を探すのを」
凛「救急車呼んだら、自爆するからああああああ!!」ジタバタ!
凛「今! ここで! 自爆するからああああああ!!」ジタバタ!
武内P「待ってください! 自爆は、あまりにも!」
武内P「自爆……自爆!? えっ!? 自爆!?」
凛「うううう! 痛い痛い痛い痛い……!」ポロポロッ…
未央「っ! そうだ! プロデューサーなら!」
武内P「えっ!?」
卯月「っ! 力があるから、抜けるかも知れません!」
武内P「えっ!?」
武内P「ま、待ってください!」
武内P「私が、マイクを引き抜くのですか!?」
凛「逃げないでよ! あああっ、痛たたたた!」ポロポロッ…
凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!? そうでしょ!?」ポロポロッ…
武内P「待ってください……待ってください!」
武内P「本気ですか!? あの、待ってください!」
未央「プロデューサー! ほら、代わって!」
武内P「えっ!? いえ、あの……!?」
未央「はい!」
ぐいっ!
凛「っ!?」パプリ!
凛「ふううううううぅぅぅぅぅぅんんんあああああ!?」ダバダバ!
卯月「凛ちゃん!? どうして、急にダンスを!?」
武内P「急に、お尻に刺さったマイクを動かしたからですよ!」
未央・卯月「! 成る程!」
武内P「いえ、あの! わかりませんか!?」
武内P「っ!」
ぱしっ!
武内P「渋谷さん! 大丈夫ですか!?」
凛「……!……!」イタイ…!イタイ…!
武内P「っ!? もう、声も出せない程……!?」
未央「さあ、プロデューサー! グイッと!」
卯月「お願いします、プロデューサーさん!」
武内P「待ってください!」
武内P「少しだけ! 少しだけ、休ませてあげてください!」
未央「でもっ! このままじゃ埒が明かないよ!」
卯月「凛ちゃん! お尻は、どうですか!?」
凛「い、痛い……! 痛い……!」プルプル!
未央「マイク、プロデューサーが握ってくれてるよ!」
卯月「どうですか、凛ちゃん!?」
凛「ど、どうって!?」プルプル!
凛「い、痛いに決まって――」チラッ
武内P「……!」
凛「――ふうううぅぅぅん!///」モジモジ!
凛「!?」ビクッ!
凛「いいいっ!? いいっ、痛たっ、たたたた!」ジタバタ!
武内P「渋谷さん!?……渋谷さん!?」
未央「もう駄目! 私、見てらんないよ!」
卯月「私もです! プロデューサーさん!」
未央・卯月「……!」
武内P「待ってください! それは、私もですよ!?」
凛「助けて……! お願い、助けて……!」ポロポロッ…
未央「しぶりん!……しまむー、私は右手を!」
卯月「! はいっ! それじゃあ、私は左手を!」
未央・卯月「マイク、お願いします!」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
未央「しぶりん!」
ぎゅっ!
凛「み、未央……?」プルプル!
卯月「凛ちゃん!」
ぎゅっ!
凛「うっ、卯月……?」プルプル!
未央「掛け声は、何にする!?」
卯月「チョコレートにしましょう!」
凛「……待って」
凛「待って待って待って待って待って――っ!!」
武内P「えっ!?」
武内P「……えっ!?」
武内P「ほっ、本田さん!? 島村さん!?」
武内P「あの……何を!?」
未央「プロデューサー! その手を――」
卯月「――離さないでくださいね!」
武内P「あの! 待ってください! 待っ――」
凛「待ってって言ってるでしょ!? 何な――」
未央「チョコ!」
卯月「レー!」
未央・卯月「トォ――ッ!!」
ぐいいいっ!
凛「っ!?……あ――っ!? あああぁ――っ!?」ジタバタ!
武内P「うっ、うおおおっ!?」
未央・卯月「トオォ――ッ!!」
ぐいいいっ!
凛「ああああ――っ!? ぉあああ――っ!」ジタバタ!
…フワッ
武内P「っ!? 待ってください、本田さん! 島村さん!」
武内P「渋谷さんの体が、浮いてしまっています!」
武内P「……と、言いますか……ですね!?」
凛「ひいいいっ!? ううういいいいっ!?」ジタバタ!
武内P「抜けないにも程があります!」
・ ・ ・
凛「うっ……ぐすっ!……ひっく!」ポロポロッ!
武内P「……渋谷さん、このハンカチを使ってください」
凛「ハンカチじゃ……マイクは抜けない……!」ポロポロッ!
武内P「そんな目的で差し出したのではありません」
武内P「……」
…そっ
凛「……」
武内P「……涙を拭いてください、渋谷さん」
武内P「貴女に涙は似合わない、と」
武内P「……そう、思います」
凛「……それ、お尻に刺さったマイクを掴みながら、言う?」
武内P「……」
ぎゅっ
凛「……でも、ありがと。借りるね」
武内P「はい、どうぞ」
武内P「痛みの方は……どうですか?」
凛「……まあ、悪くないかな」
凛「というか、もう感覚があんまり無い」
武内P「……」
凛「だから……さっき泣いてたのは、さ」
凛「このまま――マイク内蔵型アイドルになっちゃうのかな、って」
凛「……ちょっと、不安になっちゃって」
武内P「安心してください。その様な……」
武内P「……」
武内P「とにかく、安心してください」
凛「……ねえ、プロデューサー」
武内P「はい、何でしょうか?」
凛「マイクがお尻に刺さったの、わざとじゃないから」
武内P「……」
凛「でも……やっぱり、このままじゃいけないと思う」
武内P「……渋谷さん」
凛「……私、頑張るから!」
凛「だから、プロデューサー……!」
凛「っ……!」
武内P「……笑顔です」
武内P「笑顔で、頑張りましょう」
凛「っ! プロデューサー!」
・ ・ ・
武内P「リラックスして、力を緩めてください」
凛「う、うん……やってみる……!」
武内P「渋谷さん、笑顔です」
凛「笑顔……笑顔」
凛「――うん」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
凛「……一応言っておくけど」
凛「スカートの中見たら、怒るから」
武内P「事此処に至って、今更ですか?」
武内P(はい、わかりました)
武内P「呼吸法は、吐く、吐く、吐く……です」
凛「うん、わかってる」
武内P「……それでは、頑張りましょう」
凛「すうっ……」
凛「ひっ!」
武内P「!」
ぐっ!
凛「ひぎにぃっ!?」
武内P「頑張ってください!」
ぐいっ!
凛「ふうううううううううんんん!!」
武内P「!」
…スポ――ンッ!!
武内P「! やった! 抜けましたよ、渋谷さん!」
凛「あっ! か、はあっ! ふっ、ふうっ!」ビクンビクンッ!
武内P「っ! しっかりしてください、渋谷さん!」
凛「ぬっ、抜けた……? 本当に、抜けたの……?」
武内P「はい! その通りです!」
凛「おっ、お尻……私のお尻、壊れてない……?」
武内P「大丈夫です! 渋谷さんは、アイドルですから!」
凛「良かった……! アイドルで、良かった……!」…ニコッ
武内P「……良い……!」
武内P「良い、笑顔です……!」
武内P「しかし、一体どんなマイクが……?」
凛「ちょっ、ちょっと待って!」
武内P「ん。すっぽ抜けて……飛んで行ってしまったようですね」
凛「確認しなくて良いから!/// やめてよね!?///」
武内P「す、すみませ――」
「ひぎいいいいっ!? お尻! お尻にマイクがあああっ!?」
武内P・凛「!?」
武内P・凛「……」
武内P・凛「!!?」
武内P「……申し訳ありません、渋谷さん」
凛「……うん」
武内P「……確認、してきます」
凛「……うん」
武内P「……この様な形で、刺さったのでしょうね」
凛「……多分」
武内P・凛「……」
「誰か助けて! 誰かああああっ!?」
武内P・凛「……」
武内P「尻を叩かれたので、行ってきます」
おわり
おつー
10/28まで書いていきます
お付き合い頂けると幸いです
見辛くなるので、過去スレは最後に貼ろうと思います
色々諸々、まだ特に何も考えてません
考えなさすぎて、締めのスレタイがご覧の有様です
どうしたもんでしょうねw
おやすみなさい
多分最後のスレだがこれでいいのか
これでいいのだ
なんだこれ――
なんだこれ!?
元気があるので即興一本書きます
お題ください
武内Pのマイク(意味深)がお尻に入っちゃった話は?
魔法少女
>>30-31
書きます
「魔力が足りない……!?」
覗き込むようにして見ている、プロデューサーさん。
その顔は、とても心配そう。
「……はい」
そう返した私の声は、とても小さく、今にも消え入りそうだった。
本音を言えば、声を発する事すら厳しい。
今の私は、それ程消耗しきっていた。
「……!」
そんな顔をしないでください、プロデューサーさん。
貴方の、悲しげな表情なんて……私、見たくないですよ。
せっかくだから、笑ってください。
……なんて、ふふっ! 欲張りすぎ、ですかね?
「私の事、忘れないでくださいね」
私は、アシスタント――千川ちひろ。
そして、魔法少女――マジカルチッヒ。
「何を……仰っているのですか!?」
強く、強く……力の入らない体を抱き寄せられた。
プロデューサーさんの匂いが、鼻腔をくすぐる。
こんな状況なのに……私ったら、もう。
でも、最後くらい、良いですよね。
「ちゃんと、お休みとらないと駄目ですよ?」
私が言わないと、ずっと働き続けちゃうんですから。
お休みをとるのも、お仕事の内です。
リフレッシュして、ちゃんと英気を養ってください。
その方が、きっと効率が上がります。
「わかりましたか?」
人差し指で、胸をトスリと突こうとした。
でも、もう……たったそれだけの力も、残ってないみたい。
辛うじて人差し指は立てられたけど、手が、腕が……上がらない。
それでも必死に力を込めて上げた手は、震えが止まらない。
もう、あまり時間は残されてないみたい。
「わかりましたか?」
だったら、せめて。
アシスタントとしても、やり残しの無いようにしたい。
本当は、事務処理も残ってるし、スケジュールの管理に……色々あるんだけど。
でも、だけど、やっぱり私は――
「っ……!」
――この人の、アシスタントだから。
とっても大きな手が、私の手を包み込む。
それがとても温かくて、暖かくて。
突きつけようとした手の形が、崩されてしまった。
「千川さん……!」
さっきまで全然力が入らなかったのに。
なのに、不思議と私の手は、プロデューサーさんの頬に伸びていた。
重ねられた大きな手は、私の小さな手の助けをしてくれている。
ふふっ、これじゃあ……どっちがアシスタントか、わかりませんね。
「……」
プロデューサーさんの頬に、触れた。
火傷するかと思う程、熱い。
いえ、きっと……そう感じてしまう位、私の手が冷たくなってるからですよね。
驚かせちゃってたら、すみません。
「何か……方法は、無いのですか!?」
私の魔力は、もう底をつきかけていた。
それ程までに、相手は強かった。
私が、私であるという事を維持しきれなくなるまで、激しい戦いだった。
でも、頑張っちゃいました。
だって、貴方が見ていたから。
「ふふっ……笑顔です♪」
仕事でも、プライベートでもない、もう一つの顔。
それを見守ってくれる、貴方が居たから。
格好つけたくなるのも、仕方ありませんよね?
「笑顔、ですか……?」
方法が無い、という訳じゃないんですよ。
だけど、このタイミングで言ったら……ずるい女になっちゃいます。
「……笑顔……笑顔……っ!」
私は、魔法少女です。
だから、ズルはしないんです。
「っ! 出来ません……! 出来ない……!」
ポタリ、ポタリと、プロデューサーさんの瞳から、涙がこぼれ落ちた。
それは、私の頬に落ち、じんわりと熱が広げていく。
笑顔って言ったのに、そんな顔をするだなんて。
……もうっ!
「頑張ってください」
良いですか、これがお手本ですよ。
プロデューサーさんの頬を、ムニッと釣り上げた。
ファイトですよ、プロデューサーさん。
「うっ……く……!」
涙を流すプロデューサーさんを見ながら、私は考えていた。
大人の男の人って、こういう風に泣くんだな、とか。
プロデューサーさんは、私のために泣くんだ、とか。
この人って、本当に……笑顔が下手っぴだな、とか。
「……」
体の感覚が、どんどん無くなっていく。
一人だったら、きっと……ううん、絶対泣いちゃってた。
消えてしまう事が、悲しくて、怖くて。
私の人生って、何だったんだろうなんて思ってたかも。
「プロデューサーさん」
だけど、この人が居てくれた。
「ありがとうございました」
それだけで、ハッピーエンドで終われちゃう。
これって、誰にでも出来る事じゃありませんよ。
「っ……!?」
プロデューサーさんの目が、大きく見開かれた。
きっと、私の体から光の粒子が立ち上っているのだろう。
なんて、もう目があんまり見えないから……推測ですけど、ね。
「待ってください! 千川さん、待ってください!」
グイと、抱き寄せられた。
逃げていく光をその腕の中に押し留めようとするように。
溢れた涙が、私の顔に降り注いだ。
そう思える程、近い位置に顔がある……って事よね。
……すみません。
「お先に、失礼します」
やっぱり私、魔法少女じゃなく――魔法女です。
お疲れ様でした、と、いつもの言葉は聞こえない。
だって、私の唇が、彼の唇を塞いでいるから。
だから、何も言わせない。
「……ん」
唇と唇が軽く触れ合い、離れた。
ほんのちょっと、一瞬だけのキス。
そして……私は光になって、消える――
「んうっ!?」
――筈だった。
「んんっ……ん……!」
再び……今度は、プロデューサーさんから、唇を重ねられた。
驚いて少し口を開いた所に、スルリと舌が滑り込んできた。
思考が停止し、脳が溶かされる。
息が出来ない、体が熱い。
わからなくなる、わからない。
――こんなの、魔法少女にするキスじゃない!
・ ・ ・
「……っは!」
頭が、ポワポワする。
この人は、何をしたんだろう。
「はぁ……はぁ……っ……!」
消える筈の体が、消えていない。
どうして? なんで?
お願いします、教えてください。
「……千川さん」
プロデューサーさん。
「残業、お願いします」
……そんな、笑顔で言われたら。
アシスタントの私が、断れる訳ないじゃないですか。
「……残業代、高いですよ」
それでも、良いんですか?
「はい、構いません」
一切の淀み無く、プロデューサーさんは言った。
そんな、この人の余裕の表情を崩したくなって。
――耳元で、残業代の内訳を甘く囁いた。
「それ、は……」
右手を首筋にやって、困ってる。
私も、多分……ううん、絶対、顔が真っ赤になってますよね。
……って、もう! そんなに、見ないでください!
「~~っ!」
視線から逃げるため、胸に飛び込んだ。
「……!」
何て、言うだろう。
……怖い。
顔をプロデューサーさんの胸に、押し付けた。
トクリ、トクリと、心臓の音が聞こえてくる。
「……急いだ方が、良さそうですね」
低い、低い声が聞こえた。
その声は、少し緊迫していて、私もその理由に思い至り、体を確認した。
うっすらとだけど、体から光が立ち上っている。
きっと、キスだけじゃ不十分だから……よね。
「スタミナドリンクを頂けますか?」
そんな、あまりにもいつもと同じ台詞。
だからか、私も……本当に、いつも通りにスタミナドリンクを差し出した。
プロデューサーさんはそれを受け取ると、
パキリと封を開け、中身を一気に飲み干した。
「では……頑張ります」
頑張ります……って!
「ちょっ、ちょっと待ってください!」
両手を揃えて前にやり、二人の間に小さな壁を作る。
わかってはいます、けど! でも!
「検討します」
嘘ばっかり!
作ったばかりの小さな壁は、勢いをほんの少し緩めただけ。
肘がどんどん曲がり、腕は簡単に折り畳まれていく。
心の準備が! だって! こっ、こっこ、ここっ、こ!
「此処! 敵の本拠――」
さっきのお返しのつもりですか!?
いえ、急がなきゃ駄目だって、自分でもわかってますけど!
だけど、あまりに強引すぎます!
ああ、もう……何も言えない……!
・ ・ ・
「「……」」
いそいそと、着衣の乱れを正す。
結論から言えば、魔力の補給は済んだ。
でも、失敗した。
入らなかった。
「「……」」
じっ――時間を! かけて! ゆっくり出来れば!
そうすれば! ちゃんと! 出来ました!
でも! また、途中で体が消えそうになるし……!
だけど……だからって……! だからってぇっ!
「その……い、痛みますか……?」
プロデューサーさんが、心配そうに声をかけてきた。
「……頑張ります」
私は、お尻を抑えながら、前向きな言葉を返した。
おわり
途中まではこのスレをもう終わらせる気かと思うような素敵な雰囲気だったのにスレタイを遵守した結果w
珍しくちひろさんルート
前に入らないからって後ろはもっと入らなくないか
それはそうと、過去スレってどこなら見れるかな
たまには千川さん大勝利があっていいよね
そうか武内君の年齢Pは年々凶悪になってるんだなぁ
過去ログはまとめサイトにあるんかね?
プロデューサーの某が入らない
この人が駄洒落おばお姉さん以外の性交渉描写するの初めてだな
一部キャラから目を逸らしつつもの申すが、最近感嘆符に釣られて武pのキャラを見失ってやしませんか?
過去ログはSSまとめ速報で武内Pでスレタイ検索した時に1000レス完走してるのがほぼ>>1のネタ
あと1ネタだけで埋められてないのもいくつかあるけどスレタイが特徴的だからすぐわかると思う
スーパークラウンをかぶらされた武内Pお願いします
やっぱりssまとめ速報しかないんかね
あそこ見てるけどいくつかスレ中の抜けがあるんだよね
ありがとう
>>52
未熟さが出ました、申し訳ない
締め直します
言い忘れていましたが、このスレも載せないでください
加えて、もう過去スレも載せないでくれると有り難いです
速報落ちから移住も進み、これからって時だと思うのです
落ちた当初の混乱は乗り切ったので、もう俺は無しで良いでしょう
何のために同じスレに書き続けたか、わからなくなっちゃいます
もう既にエレ速とかに転載されてるんだよね
作者の都合お構い無しで転載しまくるからまとめってほんとクソだわ
読者様は気にすんな
好きに書いていいんだ
「私が、ですか?」
我ながら、素っ頓狂な声を出してしまったと、自覚した。
だが、聞かされた話の内容を考えると、仕方のない事だと思う。
私でなくとも……いや、誰だろうと、同じ様な反応をするだろう。
「ああ、そうだ」
談話スペースのソファーに腰掛けながら、今西部長は言った。
人の良さそうな笑みを浮かべながら、こちらの様子を伺うこの人は、
笑顔の下で、一体何を考えているのだろうか。
「君に、担当して貰いたいと思っている」
……よりにもよって、この私に?
「アイドル部門の新企画――シンデレラプロジェクトのプロデューサーを」
そう言いながら、部長はその笑みをより一層深めた。
不思議なその迫力に、即座に反応する事が出来ず、
右手を首筋にやって心を落ち着くのを待つ。
これは、いつの間にか部長からうつってしまった、私の癖だった。
「……」
長く続く、老舗芸能事務所――346プロダクション。
そのアイドル部門に、私はプロデューサーとして所属している。
当然、先に部長が述べた新企画についても概要は把握していた。
……だが、私が直接関わるような事になるとは、想像もしていなかった。
「……」
――女の子の輝く夢を叶えるためのプロジェクト。
「……」
メンバーの人数等の、具体的な数字は、まだ正式に決まっていない。
それは、担当するプロデューサーの裁量に可能な限り任せる、という事。
会議の段階では、10人から15人程度で、と……そういう話だった。
「……」
明らかに、私が担当をするには、大きすぎる企画だ。
相応しいとは、思えない。
多くの少女達の夢を叶えられる程、私は器用な人間では、無い。
「申し訳、ありません」
右手を降ろし、膝の上で軽く握った。
左手も同様にし、座りながらだが姿勢を正す。
「そのお話、お受け出来ません」
部長は、私がこう返す事はわかっていただろう。
だから、こういった場を選んだ。
私以外にも、この様に話をし、反応を見ている可能性が非常に高い。
この方は、時折そうやって人を試す癖がある。
「……ふむ」
芝居がかった動きで、部長は右手を顎に添えた。
眼鏡の奥の瞳が、真っ直ぐに私を捉えている。
「……」
流れる、沈黙。
この沈黙は、何を意味しているのだろう。
それを察するには、目の前のこの人は、老獪過ぎた。
「それでは、質問を変えようじゃないか」
口調も態度も変え、部長は言った。
先程までとはまるで違う軽い調子で、空気が軽くなった様に感じた。
左手に持っていた缶コーヒーを一口すすると、
「この企画……成功すると思うかい?」
と、苦笑交じりに投げかけられた言葉。
どう、返したものだろうか。
先のものとは違い、これには反応に困る。
思わず、また右手を首筋にやって、言葉を探した。
そして、探しに探した結果、出した答え。
「……いえ、思えません」
それは、完全な否定の言葉だった。
会社人としては、間違った答えかもしれない。
だが、私はプロデューサーだ。
アイドルに関する事を嘘や偽りで誤魔化したくはない。
「何故だね?」
何故か、と問われれば。
「私達の、考えの通りに事が進むのならば……」
答えは、あまりにも簡単だ。
「芸能界は、今頃トップアイドルで溢れているでしょうから」
新人アイドルを十数人集めて結成。
それ自体は、難しいことでは無い。
しかし、そのメンバー全ての夢を叶えるのは、不可能に近い。
「……はっはっは! 確かにそうだ!」
部長の、大きな笑い声が響いた。
メンバーの内の、誰か一人でも欠けてしまったら。
それは、失敗と言わざるを得ない。
なので、この企画は失敗すると、そう考えています。
「だが、失敗するとは限らないよ?」
ソファーに深く座り直し、部長は言った。
まだ、先の笑いが収まっていないのか、肩が震えている。
缶コーヒーを持った左手を私に向け、
視線の交差する線上に位置させ、言葉を紡ぎ出した。
「私達の、考えの通りに進まない」
缶が、揺れる。
「それもまた、アイドルじゃないかね?」
揺れていた缶が――落ちた。
「っ!?」
咄嗟に手を差し出し、空中でそれをキャッチした。
飲み干されていたため、中身が溢れることは無かった。
「おっとっと、すまないね」
部長は、空き缶を渡すようにと手を差し出してきた。
しかし、空ならば、渡す必要はないだろう。
「いえ、私が」
「おう、ありがとう」
空き缶を左手に持ち直した。
「確かに、失敗する可能性が高い」
新人アイドルの、成功する割合。
加えて、大人数を抱えるという難しさ。
個別の活動のケアや、個性に合わせた育成方針の違い。
失敗する要素を挙げていけば、キリが無い。
「……だが、チャンスだ」
何の……誰のとは、部長は言わなかった。
「賭けてみるだけの価値は、ある」
そうでなければ、企画とは言えないさ、と。
部長は笑いながら言った。
「……」
確かに、その通りだ。
失敗を恐れていては、成功を掴むことは出来ない。
そう、わかってはいる。
……わかっては、いる。
「君、ちょっと」
部長は、私の左手の中にある空き缶を指差した。
そして、指で、こちらに渡せと催促をしてくる。
一体、何をしようと言うのだろうか。
促されるままに、先程掴んだ缶を部長に返した。
「どうだい、一つ賭けをしようじゃないか」
……賭け?
「あの……何を」
そう問いかけると、部長はこちらを見ずに、
「こいつが入ったら、前向きに考えてくれたまえよ」
そう言いながら、右手に持った缶を前後させ、
少し離れた位置に置かれたゴミ箱に狙いを定めていた。
失礼な言い方になってしまうが、入るとは思えない。
成功する可能性は、ほぼ無いに等しい。
「……わかり、ました」
部長は、何を考えているのだろうか。
しかし、ここで拒否をするのは、あまりにも無粋すぎる。
そんな考えあって、提案を受け入れた。
「よしよし! 男に二言は無いからね!」
部長は、本当に楽しげに笑った。
入るはずがない。
だと言うのに、私は少し緊張していた。
「さて、奇跡は起こるかな……!」
もしも、奇跡が起きたら。
シンデレラプロジェクトに関して、前向きに検討……したとしても。
そうしたとしても、私は、やはりお断りするだろう。
奇跡では、意思は変わらない。
「よっ、と!」
放たれた缶が、放物線を描いた。
しかし、
――カランッ!
と音を立てて床に落ち、コロコロと転がった。
「……」
予想通りの結果に、私は息を吐いた。
気づかないうちに、呼吸を止めてしまっていた。
「はぁ……やれやれ」
部長は膝に手を付き、立ち上がった。
ゆっくりと転がった缶に近づいていき、腰を曲げて拾い上げた。
そのまま、目的地まで缶を弄びつつ、
――カコンッ
収まるべき所へ、それを収めた。
「と、言うわけで――」
そして、振り返ると、
「――前向きに検討してくれたまえよ」
笑いながら、言った。
「…………えっ?」
「ま……待ってください!」
投げて、入ったら……という話では、無かったのですか。
抗議をするため、そして、離れた場所にいるため、少し大きな声で。
だが、部長は、私に背を向けて歩き出した。
「悪いが、煙草を吸いたいんだ」
今はこれ以上話す気はない、という意思表示。
離れていく足取りが軽やかに見えるのは、気の所為ではないだろう。
追いかければ、まだ間に合う。
しかし、先の部長の言動は、私からその気力を奪い去っていた。
「……」
手元に視線を落とし、コーヒーの缶を見た。
まだ、中身は半分ほど残っている。
「……」
私は、グイと一息に、それを飲み干した。
「……」
空になった缶を手の中で転がし、弄ぶ。
そして……狙いを定め、構えた。
「……」
が、そのまま手を下ろし、立ち上がった。
結果は同じだとしても、過程は慎重に。
――カコンッ
「……」
考えなければいけない事が、増えてしまった。
それも……本当に、多くの事を。
「しかし……」
まずは、床に微かに散っているコーヒーの水滴。
それを掃除しなければ、いけませんね。
おわり
仕切り直せば状況の説明とおっさんだけの会話だけでもこんなに面白い。
ベットシーンを詳しく聞いてくるみりあちゃんをください!
賭け事とかみりあちゃん何者だよ
楓さんは賭ケグルイ
アカギみりあなんだろ
>>77
座布団1枚
みりあ「狂気の沙汰ほど面白いよね~♪」
「んー……っと」
シンデレラプロジェクト。
それは、女の子の輝く夢を叶えるためのプロジェクト。
「確か、このフロアって話だったよ……ね」
……って言っても、まだメンバーも集まってないみたいだケドね。
企画が立ち上がって、担当するプロデューサーが決まって。
形になっていってる真っ最中、ってトコかな。
「あ、多分あそこだ」
ドアが、ほんの少し開いてる部屋を見つけた。
今日は、ルームの家具を運び入れる、ってコトらしいから。
でも、ドアが開いてるなんてラッキー★
やっぱアタシ、ついてる~!
「……あ、ヤバ」
此処まで来たケド、大事なコトを確認し忘れてた。
……担当のプロデューサー、居るかな。
「……」
そっと、ドアの隙間から中を覗いてみる。
中の電気は点いてたから、誰か居る筈だよね。
「……んっ」
居た。
プロジェクトルームの、通路の終点。
部屋の入り口に当たる場所に立って、リストをチェックする大きな後ろ姿。
身長、たっか……って、寝癖立ってんじゃん。
「……」
こういう時って、なんて声をかけたら良いんだろ。
あの人、思いっきり仕事中みたいだし。
アタシの用事は、まあ……仕事と言えば、仕事だケド。
でも、ちょっぴり気が引ける。
「……っ!」
ええい! 悩んでたって、仕方ない!
「すみませーん!」
少しだけドアを開けて、声をかけた。
ちょっと離れてても、全然問題無い。
何せ、アタシってばアイドルですから。
ダンスも得意だケド、歌――声を出すのも、自信アリ★
「――はい」
低く、良く通る声が返ってきた。
返事と共に、声の主がゆっくりと振り返った。
「……ぅっ」
……ヤバ!
チョー顔怖いんですケド!
思わず変な声出そうになったケド、聞こえてないよね!?
「貴女は?」
無表情で、こちらを見る鋭い目。
アタシは、声をかけたのを少し後悔した。
「ええっ、と」
でも、部屋の中にこの人しか居ないっぽいし、しょうがない。
今更、別に何でもありませーん、じゃ通じないよね。
……うん、オッケ、落ち着いた。
「シンデレラプロジェクトの、担当プロデューサーって……」
――どこに居るか、知ってますか?
って聞こうと、ほんの少しだけ、言葉を切った。
その、ほんの少し……ほんのちょっとの隙間に、
「はい、私ですが……何か、御用でしょうか?」
なんて、全然考えもしなかった言葉が差し込まれた。
あまりに予想外で、突然過ぎて、
「ウソッ!? アンタがそうなの!?」
大きな声をあげてしまった。
「はい、そうですが……」
アタシが大声で驚いても、表情一つ変えてない。
物凄く失礼な反応をしたのに。
戸惑ってるのか、怒ってるのか、何を考えてるのかサッパリ。
ただ、右手を首筋にやっただけ。
「ごっ、ごめんなさい! 今のは、そういう意味じゃなくて!」
マジ、最悪!
話があったのに、これじゃ第一印象チョー悪いじゃん!
でも、何て言ったら良いワケ!?
顔が怖くて、プロデューサーと思わなかったとか、言えないって!
「……」
無言で、アタシの眼の前まで歩いて来ると、持っていたリストを小脇に抱えた。
上着の内側のポケットからケースを取り出し、中身の、
「――こちらが、名刺になります」
受け取る時の「どうも」という声は、消え入りそうな程小さかった。
・ ・ ・
――少しだけ、待っていてください。
「……」
そう言われたアタシは、プロジェクトルームの一室。
大きなプロデューサー用のデスクと、
ちょっとした応接用の机と椅子が置かれた、小さな部屋に通された。
小さいと言っても、ケッコー広いんだケドね。
「……」
入口側の椅子に腰掛けながら、あの人を待つ。
手持ち無沙汰で、横に置いたカバンの取ってを指で弄ぶ。
さっき、あんな態度取っちゃったんだもん。
ケータイとかイジってたら、感じ悪いっしょ?
「……」
でも、この部屋……殺風景すぎ。
いくら仕事場で、プロジェクトの始動前だからって。
窓から日の光が差し込んでこないのも、圧迫感を感じる。
「……」
ちょっと見た感じだと、もう使い始めては居るみたいなんだケド。
その証拠に、デスクの上にはノートパソコンが置かれてるし、
ペンケースにも……って、アタシってば何考えてんのよ。
これじゃ、ドラマに出てくるお姑さんみたいじゃん。
「――お待たせしました」
カチャリとドアが開く音と共に、この部屋の主が入ってきた。
気を抜いてたから、体が驚きでちょっと浮き上がっちゃった。
「全然、そんなコトありません」
でも、すぐに切り替え、落ち着きを取り戻す。
だって、これから大事な話をしなきゃいけないんだもん。
「それに、用事があるのは、アタシの方ですから」
シンデレラプロジェクトのメンバーの……一次オーディション。
数日後に行われるそれに、アタシの妹が参加する。
大事な……大事なアタシの妹の、莉嘉が。
「それと、自己紹介が遅れて、すみません」
正面を真っ直ぐ見据えながら、言う。
「城ヶ崎美嘉。アイドル部門で、アイドルとして活動してます」
トーゼン、向こうも知ってる。
むしろ、ウチの事務所で働いてて、カリスマJkアイドル、城ヶ崎美嘉を知らないなんて、
そんなのある筈無いんだけど……ね。
これは、思い上がりでも何でも無い、ただの事実。
「はい。ご活躍の方は、把握しています」
アタシは、今の自己紹介で、それを明確にしただけ。
これからする話にも、関わってくるから。
――アタシが、既に現役で活躍してる、アイドルってコトが。
「ありがとうございます」
緊張を胸の奥に押し込めながら、ニッコリと微笑んだ。
「それで、お話と言うのは?」
無表情にアタシを見る、シンデレラプロジェクトのプロデューサー。
その目は、真っ直ぐにアタシの瞳を捉えていた。
フツーだったらさ、ちょっと位シャツの胸元とか、足に目が行ったりするのに。
……って、今はソレは関係ないか。
「シンデレラプロジェクトの、一次オーディションに――」
本題に、
「アタシの妹――城ヶ崎莉嘉が、参加しますよね」
入った。
「ええ、その予定です」
まだ、表情は変わらない。
アタシも、微笑みを崩さない。
「……」
この人が、オーディションの参加者を把握しているのか。
それとも、‘アタシの妹だから’莉嘉の名前を覚えていたのか。
それはまだ、判別がつかない。
だから、アタシは言葉を続けた。
「それで、合格したら……」
一度、言葉を切って、
「アタシの妹として、デビューさせますか?」
真っ直ぐ、真剣に。
さっきまで顔に貼り付けてた笑顔を放り投げて。
とても重要で、大事で、知っておきたいコトを聞いた。
「……」
でも、表情は一向に崩れなかった。
「……」
無表情のまま、右手を首筋にやってる。
「……」
そして、数秒間の完全な沈黙。
打ち破ったのは――シンデレラプロジェクトのプロデューサー。
「貴女は……そして、妹さんは、それを希望しているのでしょうか」
――莉嘉には、莉嘉のイイ所がいっぱいあるんだから!
「してない! 全然、そんなコト無い!」
――そこに目を向けず、アタシの妹として‘だけ’扱うなんて。
「……です」
そんなの絶対ダメ、許せない。
「……成る程」
姉妹だから、後からデビューした方が影響を受けるのは仕方ない。
だって、お仕事だから。
より売れる――稼げる方向で売り出すのは、トーゼンだケドさ。
それじゃあ……莉嘉は、きっと心の底から楽しめないと思う。
「……」
アタシの妹としか、見られない。
カリスマJKアイドル、城ヶ崎美嘉の妹のアイドルとしか。
アイドル、城ヶ崎莉嘉として見て貰えない。
……そんなの絶対ダメ。
「――それを聞いて、安心しました」
えっ?…………安心?
「貴女と妹さんが、そういった形でのデビューを希望している場合」
淡々と、
「不合格にせざるを得ませんでしたから」
アタシの、考えもしなかった未来の話がされていく。
「ふっ、不合格!?」
「はい、残念ですが」
コイツ……本気で言ってる!
「なんで!?」
アタシの――カリスマJKアイドル、城ヶ崎美嘉の妹なのに!
なのに、なんで不合格にするなんて判断が出来るの!?
わかんない!
何を考えてるのか、サッパリわかんない!
「笑顔です」
「えっ……笑顔?」
どうして、それが理由になるワケ?
ねえ、教えてよ。
アンタが、何を考えてるのか、教えて!
「もしも、シンデレラプロジェクトのメンバーになった場合、ですが――」
アタシの妹としてデビューするのは、約束出来ない。
現段階では、メンバー内で個別にユニットを組む予定でいる。
それに、まだオーディションは行われていず――合格するとも限らない。
……そんな、どこかズレた答え。
「――なので、ご希望に添えなくなってしまいますから」
それを聞いて、アタシは安心していた。
「……アハハ! 何それ?」
この人は、考えすぎな程、アイドルの事を考えてるってわかったから。
「もし希望してたら、どうするつもりだったの?」
さっきまでの緊張は、一体何だったんだろ。
ううん、アタシが不安に思ってたコトって、意味無かった。
やっぱり、大手プロダクション――346プロのプロデューサーってカンジ。
アハッ、ケッコーやるじゃん★
「そう、ですね……」
オーディションの結果次第で、他の部署に。
その部署と連携して、デビューして貰う形になる。
……なんて、それこそ意味の無い話でしょ。
って、聞いたのはアタシか、ゴメンゴメン。
「まっ、莉嘉はトーゼン合格するケドね★」
結果なんて、わかってる。
「シンデレラプロジェクトの、メンバーにさ!」
……ヤバ。
敬語、使うのいつの間にか忘れてた。
「今度のオーディション、楽しみにしててよね★」
忘れてたコトを……あえて忘れて。
砕けた口調で、余所行きの仮面を脱ぎ捨てて。
アタシは、ありのままで、シンデレラプロジェクトのプロデューサーに接するコトにした。
怒られたら……まあ、その時はその時★
「……良い、笑顔です」
言われて、イヒヒと笑い返してやる。
きっと、莉嘉の可愛さにビックリするんだから!
合格するとも限らない……なんて、そんな言葉を後悔する位ね★
「あと……一つだけ、アドバイス」
これから、何度もこの部屋には来るコトになるだろうから。
「観葉植物とかさ、置いた方が良くない?」
その方が、絶対イケてるって★
おわり
乙
観 葉 植 物
「うえきちゃん」
珍しくちゃんとカリスマしてる
この武内PはCP以外のプロデュースはしてないのかな
2期生の話みてみたいな
書きます
武内P「性欲大爆発、ですか」
ちひろ「すみません! すみません!」
未央「だっ、大丈夫なの!? プロデューサー!」
卯月「『夜のスタミナドリンク』だなんて……!」
凛「どうしてそんなのがあるの!?」
武内P「いえ、それは後にしましょう」
武内P「皆さん、今すぐに逃げてください」
未央・卯月・凛・ちひろ「!?」
未央「もしかして、本当に効いてるの!?」
武内P「すみません……自分では、よく」
武内P「ですが、万が一という事もあります」
卯月「だっ、大丈夫ですか!?」
武内P「島ムラさん」
武内P「はい、今の所は……ですが」
凛「……待って。なんか、ちょっと変じゃない!?」
ちひろ「まさか、試しに作った一本が紛れ込んでたなんて……!」
未央「なんでそんなの作ったの!?」
武内P「待ってください」ジィッ
武内P「今は、この場を離れる方が先です」ジィィッ
卯月「な、なんか視線が……いつもより、下じゃないですか!?」
武内P「そう、でしょうか?」ジィッ
武内P「私は、皆さんの胸を見ているだけですが」ジィィッ
凛「見なくていいから! ねえ、効果凄すぎじゃない!?」
ちひろ「し、試作品だから……」
ちひろ「とりあえず凄く効果が出るように……って」
未央・卯月・凛「……!?」
未央「絶対ヤバいって! プロデュ――」
武内P「待ってください!」
未央「っ!?」
卯月「ぷっ、プロデューサーさん……!?」
凛「どうしたの!? ねえ!」
武内P「それ以上、私に近づいてはいけません!」
武内P「近寄られると……理性が……!」
未央・卯月・凛・ちひろ「……!」
武内P「……今は、理性で性欲を抑えています」
武内P「しかし、想像以上にドリンクの効果は高いようです」
武内P「なので……今のうちに、逃げてください」
武内P「私が性欲を抑えていられる間に……早く!」
未央・卯月・凛「っ……!」
ちひろ「……行きましょう、皆」
未央・卯月・凛「でもっ!?」
ちひろ「ここは、私が責任を持って守り抜きます」
ちひろ「それが――アシスタントの、務めですから」
未央・卯月・凛「えっ!?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「千川さん……あの、何を……?」
ちひろ「……元々、私のせいですから」
ちひろ「だから、責任を取るのは……当たり前じゃないですか」
武内P「いえ、あの」
武内P「全員、外に出て頂けるだけで……」
ちひろ「……」
ちひろ「今日の下着、黒ですよ♪」
武内P「!? ぐうっ、おおおおっ!?」ムラムラムラムラッ!
未央・卯月・凛「……!?」
未央「ちひろさん!? 何言ってんの!?」
卯月「プロデューサーさん、苦しんでるじゃないですか!」
凛「ねえ! どうしてあんな事言ったわけ!?」
武内P「おおっ……あああっ……!」ムラムラムラムラッ!
ちひろ「だ……だって……」
ちひろ「いくら同僚とは言え、異性として全く意識されてなくて……」
ちひろ「偶然だけど、チャンスと思ったら……つい」
武内P「っぐ……ふうっ……! ふううっ……!」ムラムラ…ムラッ…
未央・卯月・凛「……」
ちひろ「でっ、でも! やっぱり駄目よね!」
ちひろ「その……ほら、ムードとかあるし」
武内P「お……お願いします……!」ムラムラッ…!
武内P「早く……早く、部屋の外へ……!」ムラムラッ…!
未央・卯月「タイム!」
武内P「!?」ムラッ!?
凛「えっ、ちょっと待って!? えっ、何!?」
未央「これから、第一回ニュージェネ会議を始めます!」
卯月「はいっ! 島村卯月、頑張ります♪」
凛「何なの!? ねえ、ちょっと二人とも!?」
未央「私、ちひろさんの言うことも一理あると思うんだよね」
凛「待って! ねえ、どういう事!? ちゃんと説明して!」
未央「――しぶりん、例えばだよ?」
凛「な、何」
未央「しぶりんのスカートが風でめくれてさ」
未央「それをプロデューサーに見られてて、ね?」
未央「全然、何とも思ってなかったとしたら……」
未央「……どう思う?」
凛「……それは……何か、イラッとするかも」
未央「でしょ!?」
武内P「あの……! 外で……!」ムラムラッ…!
武内P「会議は、外でお願いします……!」ムラムラッ…!
卯月「……私、パジャマ姿を見られた事もあるんです」
凛「……うん、聞いた事ある」
卯月「――無反応、だったんです」
凛「……」
卯月「パジャマだとか、髪ボサボサだ……とか」
卯月「……恥ずかしいと思ってたのって、私だけで」
卯月「全然、プロデューサーさんは普通にしてて」
卯月「……どう思います?」
凛「……それは……うん、ムカッとするかも」
卯月「ですよね!?」
武内P「すみません……! 申し訳、ありませんでした……!」ムラムラッ…!
武内P「ですから……お願いですから、外へ……!」ムラムラッ…!
未央「ちひろさん! さっき、どう思った!?」
ちひろ「さっきって……その……ムラムラっとされて?」
卯月「はい! 正直な感想を聞かせてください!」
ちひろ「……そうね、いざと言う時のために試作したドリンクだったけど……」
凛「……まあ、今のは聞かなかった事にしておくから」
ちひろ「……凄く」
ちひろ「凄く、気分が良かったわ」
ちひろ「……うまく、表現出来ないんだけど」
ちひろ「こう……本当に、気分が良かったわ」
未央・卯月・凛「……そんなに?」
武内P「……っく、おおっ……!」ムラムラムラッ…!
武内P「あの、早く……! 早く、外へ……!」ムラムラムラッ…!
ちひろ「――プロデューサーさん♪」ウフーン♪
武内P「っ!? ああっ、お、おおっ……!」ムラムラムラムラッ!
ちひろ「……!」ゾクゾクッ!
未央「っ! ぷっ、プロデューサー! ほ~ら♪」アハーン♪
武内P「ふぐっ、うううっ……! くうううっ……!」ムラムラムラムラッ!
未央「……!」ゾクゾクッ!
未央「これヤバイ! やばいって!」ゾクゾクッ!
卯月「っ! ぷっ、ぷぷっ、プロデューサーさんっ!///」オホーン♪
武内P「うううっ……ぐうっううっ、おおおああっ……!」ムラムラシマムラッ!
卯月「……!///」ゾクゾクッ!
卯月「りっ、凛ちゃ――んっ!/// これ……凛ちゃ――んっ!///」
凛「……!」
凛「まっ、待って!/// ちょっとだけ、心の準備させて!///」
武内P「……!……!」ムラムラムラムラムラムラッ!!
凛「すーっ……はーっ……」
武内P「!」ボンッ!!!
凛「!」
凛「こっ……こんな、感じ……とか……?///」イヤーン♪
武内P「……」
凛「……!///……!///」イヤ~ン♪
未央・卯月・ちひろ「……?」
未央「あの……ぷ、プロデューサー?」
武内P「――はい」キラキラッ!
未央「っ!? えっ、何!? 何々!?」
卯月「な、なんか……急に、爽やかに!」
ちひろ「せっ、性欲は……どこへ……!?」
武内P「――はい」キラキラッ!
武内P「大爆発して――跡形もなく、消し飛びました」キラキラッ!
未央・卯月・ちひろ「っ!?」
凛「……?///……?///」イヤァ~ン♪
未央「嘘でしょ!? えっ、そういうものなの!?」
武内P「いえ、恐らくですが……」キラキラッ!
卯月「なっ、何か理由があるんですか!?」
武内P「はい。それは――皆さんです」キラキラッ!
ちひろ「……私達?」
武内P「皆さんが、あまりにも魅力的すぎたからです」キラキラッ!
未央・卯月・ちひろ「っ……!?///」
未央・卯月・ちひろ「は……はい……///」
凛「……?」イヤァァ~ン♪
凛「……」
凛「待って」
凛「ねえ……ちょっと」
武内P「? 渋谷さん?」キラキラッ!
凛「ふざけないでよ!……ふざけないでよ!」
凛「爽やかとか良いから! ねえ、何なの!?」
武内P「っ!?」ビクッ!
武内P「し、渋谷さん……!?」
凛「未央も、卯月も、ちひろさんも!」
凛「三人は、エッチな目で見たでしょ!?」
未央・卯月・ちひろ「い、言い方……///」
凛「ねえ、未央! どうだった!?」
未央「ふえっ!? え、ええっと……いやぁ~、それはちょっと///」
凛「卯月! ねえ、卯月! 卯月はどうだったの!?」
卯月「はいっ!? そ、それは、その……えうぅ……///」
凛「ちひろさん!……ちひろさんっ!」
ちひろ「ご、ごめんね……ふふっ!……うふふっ///」
凛「……」
凛「――ねえ」
武内P「っ!?」ビクッ!
凛「……」
ツカツカツカツカ!
武内P「……!?」
凛「ねえ」
グイッ!
武内P「っ!? し、渋谷さん!? ネクタイを離し――」
凛「性欲、早く」ギロッ!
グイィッ!
武内P「……そっ、そう言われましても!」
武内P「くっ、苦し……待ってください!」
凛「何? 私のことは、エッチな目で見られないの?」
武内P「……す、すみません、今は……!」
凛「今は? じゃあ、いつ? いつ、性欲?」
武内P「……た」
武内P「助けてください! 皆さん、助けてください!」
シーン……
武内P「……!?」
凛「馬鹿にしないで!」
凛「皆の助けがないと、私をエッチな目で見られないの!?」
武内P「!? あっ、いえ、その……」
武内P「……う……んんん……!」
武内P「で、では……お願いがあります」
凛「何」
武内P「目を……閉じていただけますか?」
凛「は?」
武内P「……」
凛「なんで?」
武内P「……必要な事です」
凛「……」
凛「っ!?///」
凛「ふっ……ふーん!?///」
凛「意味がわからないけど!///」
凛「わからないけど、目を閉じれば良いんだよね!///」
凛「――はい、閉じた!///」
凛「閉じたから!/// 閉じたから――っ!///」
武内P「……」
凛「……!///」ドキドキ!
武内P「……」
凛「……!///」ドキドキ!
凛「……!///」ドキドキ!
武内P「……目を開けてください」
凛「……ん?」
武内P「どう、でしたか?」
凛「……どう?」
武内P「私なりに……ですが」
武内P「頑張りました」
凛「……」
凛「何が?」
武内P「!? 待ってください! 何も、感じませんでしたか!?」
凛「えっ? だ……だから、何を?」
武内P「っ……!?」ガーン!
凛「ねえ、もしかして……エッチな目で見てるつもりだったの?」
武内P「……すみません、今は……すみません」ションボリ
凛「え、えっと……調子が悪かっただけだって! ねっ?」
武内P「……」ションボリ
凛「また、今度! 今度で良いから!」
凛「そんなに気にしないで! 大丈夫だから!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
・ ・ ・
ちひろ「……だからあの後、凛ちゃんは優しかったんですね」
武内P「……」
ちひろ「ふふっ! でも、上手く躱されましたね♪」
武内P「……千川さん」
ちひろ「はい?」
武内P「今回の件に関してですが――」
武内P「溜め込むのは良くない、と」
武内P「……そう、考えています」
おわり
まだ奥手な面々で助かったな
乙
唯一肉食っぽい子が対象外だった悲劇(救い)
一瞬定期的にちひろに相手しろって言い出したのかと思ってびっくりした
乙
あのあと魔法少女ちひろさんは少女を卒業できたんだろう、多分。
……魔力切れがミッシーでなくてよかったな
市原仁奈「ゼブラの気持ちになるでごぜーます!」
申し訳ない、我慢できなくて書いてきました
スッキリしたのでまた明日から書きます
おやすみなさい
乙!
おけ、またお願いします
武内Pの飲みかけのスタドリを盗み飲みしたらパルプンテのごとくいろいろな効果が出てしまったアイドルどもお願いします
ペットボトルサイズのスタドリを常用してそうだな
一升瓶かと思ってた
粉タイプあったよね。たしか
ちひろさんゴブリンスレイヤーにいるね
あれ原作がちっひAA使ってたんだっけ、それはともかくミッシングロウプロダクションシリーズまた書いたのかw
ゴブリンだ・・・は笑顔です。に通じる何かがある
武内Pはニンジャスレイヤーに似ている
書きます
武内P「スタドリが一本足りない……?」
ちひろ「はい、何か知りませんか?」
武内P「いえ、心当たりはありませんが」
ちひろ「どうしましょう……困ったわ」
ガチャッ
未央「――依頼は無いか」
武内P・ちひろ「……」
武内P・ちひろ「えっ?」
武内P「お、おはようございます、本田さん」
未央「依頼は無いか」
ちひろ「えっ、わ、私?」
ちひろ「ええと……未央ちゃんは、今日はレッスンよね?」
未央「――シブリンだ」
武内P・ちひろ「……」
武内P・ちひろ「はい?」
武内P「渋谷さんも、同じ予定の筈ですが……」
未央「シブリンだ」
ちひろ「あの、未央ちゃん?」
ちひろ「今日は、ダンスレッスンの予定でしょ?」
未央「――そんな事より、シブリン退治だ」
武内P・ちひろ「……」
武内P・ちひろ「えっ!?」
武内P「ほっ、本田さん? 退治……とは……?」
未央「そのままの意味だが」
ちひろ「えっと、凛ちゃんを……やっつけるって事?」
未央「違う、シブリンだ」
未央「シブリン退治の依頼は無いのか?」
武内P・ちひろ「……」
武内P・ちひろ「え、ええと……?」
武内P「本田さんの様子が……明らかにおかしいですね」
ちひろ「はい……口調も変ですしね」
武内P「一体、何が……?」
ガチャッ!
卯月「――プロデューサーさん、大変です!」
卯月「皆……皆、変になっちゃったんです!」
未央「――シブリンが出たのか?」
武内P・ちひろ「……皆?」
・ ・ ・
武内P「……成る程」
武内P「皆で、スタミナドリンクを味見してみよう、と」
卯月「す、すみません! 勝手に持ち出しちゃって……!」
武内P「……その話は、また後ほど」
武内P「今は――」
未央「そんな事より、シブリン退治だ」
武内P「……この状況をどうにかすべきでしょう」
卯月「は……はい……!」
武内P「千川さんが、部長に報告しに行っている間」
武内P「その間、本田さんから目を離さないように――」
「ふ――――んっ!! ふ――――んっ!!」
武内P・卯月「!?」
卯月「こ、この声は……!?」
未央「――シブリンだ」
武内P「あ、いえ……それは、わかります」
未央「む、そうか」
武内P・卯月「……」
「ふ――――んっ!! ふ――――んっ!!」
武内P「渋谷さんは……何故、こんな大声を?」
未央「威嚇のつもりだろう」
卯月「い、威嚇ですか?」
未央「ああ、そうだ」
未央「シブリンは――アイドルだ」
未央「力は、普通の女子高生より少し強い程度しか無い」
未央「……だが、裏を返せば」
未央「普通の女子高生より少し強い力は有る、という事だ」
武内P「その……はい、その通りだと思います」
「ふ――――んっ!! ふ――――んっ!!」
卯月「こっ、声が段々近づいてきましたよ!?」
未央「ああ、そうだな」
卯月「どうするんですか、シブリンスレイヤーさん!」
武内P「!? し、島村さん!?」
未央「どうもこうもない、退治するまでだ」
未央「シブリンは――残らずな」
武内P「待ってください!」
武内P「あの、渋谷さんは一人の筈ですが!?」
未央「違う、シブリンはその数を増やす」
武内P「いえ、あの!」
卯月「どういう事ですか!?」
未央「シブリンは、男の子と女の子一人ずつが良いと言っていた」
未央「アイドルを引退した後、花屋を継いでな」
未央「だが、最後には――よくわからないけど……と」
未央「割と具体的に語っておきながら、そう締めくくっていた」
「ふ――――んっ!!/// ふ――――んっ!!///」
未央「……声に照れが混じったな」
卯月「こっ、この部屋の中の会話を聞いてるって事ですか!?」
武内P「あの! ドアの、すぐ外に居るだけでは!?」
「ふ――――んっ!! ふ――――んっ!!」
未央「来るぞ……油断するな」
卯月「はいっ! 島村卯月、頑張ります!」
武内P「ゆ、油断……?」
ガチャッ!
凛「――おはよう」
凛「? 身構えて……どうしたの?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「……渋谷さん?」
凛「何?」
武内P「あの……どこも、おかしな所は見られ――」
未央「ちいっ! 油断するなと言っただろうが!」
武内P「えっ?」
凛「ふ――――んっ!!」
ぎゅうっ!
武内P「!? し、渋谷さん!?」
凛「ふ――――んっ!! ふ――――んっ!!」
ぎゅううっ!
武内P「は、離し……離れてください、渋谷さん!」
卯月「ぷっ、プロデューサーさん!」
未央「待て、慌てるな」
卯月「でっ、でも!?」
未央「あれを見ろ」
凛「ふーん!/// ふ……ふーん!/// ふふっふーん!///」
ぎゅうっ!
武内P「い、いけません、渋谷さん! 離れてください!」
卯月「! 抱きついただけで、幸せそうです!」
未央「ウブなシブリンのようだ。慌てる必要は無い」
武内P「えっ!? あの、本田さん、島村さん!?」
武内P「彼女を……渋谷さんを何とか、お願いします!」
凛「ふーんふーん!/// ふふふっ、ふっふーん!///」
ぎゅうっ!
卯月「でも……どうするんですか?」
未央「シブリンの習性を利用する」
卯月「習性を……利用……?」
未央「ああ、そうだ」
未央「シブリンの、恥ずかしいエピソード」
未央「それを話せば、思わず両手で顔を覆う」
卯月「! 確かに……それなら!」
武内P「待ってください! それは、あまりに悠長すぎます!」
凛「ふふっ!/// うふふっ、ふーん!/// ふっふーん!///」
ぎゅうっ!
武内P「普通に! 普通に、引き離して頂ければ!」
未央「シブリンは……最近、よく呼び間違える」
未央「お父さんを――プロデューサー」
未央「学校の先生を――プロデューサー」
卯月「あっ! それなら私も!」
卯月「プロ……卯月って呼ばれました!」
凛「ふうううぅぅぅん!!/// ふうううぅぅぅん!!///」ジタバタ!
ぎゅううっ!
武内P「待ってください! 抱きつく力が、強く!」
凛「ふうううぅぅぅん!!/// ふうううぅぅぅん!!///」キカナクテイイカラ!
ぎゅううっ!!
武内P「ぐ、おおおっ……!?」
未央「最近……美味しいものを食べた時」
未央「――これ、プロデューサー好きそう」
未央「――お土産、買って帰ろうかな」
未央「――いや、今度一緒に……と、独り言を言っていた」
卯月「えっ!? 私、それ初耳です!」
凛「ふひいいいぃぃぃん!///」
バッ!
未央「! 今だ! 取り押さえろ!」
卯月「はいっ!」
・ ・ ・
ちひろ「――それで、取り押さえている間に……」
武内P「……はい、皆さん正気に戻られました」
ちひろ「でも……アイドルの子がスタドリを飲むと……」
ちひろ「あんな風に、混乱しちゃうんですね……」
武内P「そう、ですね」
武内P「スタドリだけでなく、他に採っていた物の成分」
武内P「それらが影響しあって、あのような事になった、と」
武内P・ちひろ「……」
武内P「混乱している間の記憶は……無いようでした」
ちひろ「自分が、何をしてたかも?」
武内P「……の、ようです」
武内P・ちひろ「……」
ちひろ「……スタドリの管理には、十分注意しないといけませんね」
武内P「……申し訳、ありません」
武内P・ちひろ「……」
武内P・ちひろ「……はぁ」
ちひろ「――とりあえず!」
ちひろ「気を取り直して、頑張りましょう!」
武内P「……千川さん」
武内P「はい、そうですね」
ちひろ「ふふっ♪ それじゃあ、今日のログインボーナスの――」
ゴソゴソッ
ちひろ「スタミナド……リン……」
ゴソゴソゴソッ!
ちひろ「……!? あれ……あれっ!?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「せ……千川さん?」
ちひろ「…………すみません」
ガチャッ
未央「――依頼は無いか」
武内P「本田さん!? あの、またですか!?」
ちひろ「未央ちゃん! シブリン退治の依頼なんて無いわよ!?」
未央「……何を言っている?」
武内P・ちひろ「えっ?」
未央「――キラリンだ」
武内P・ちひろ「……」
武内P・ちひろ「えっ?」
おわり
書きます
武内P「ストレス、ですか?」
莉嘉「そそっ! Pくんも、ストレスとか感じるの?」
武内P「そう……ですね、恐らくは」
みりあ「ねえねえ、どんな時にストレスって感じるの?」
武内P「どう……でしょうか」
武内P「自分では、よくわかりません」
ハラハラリッ…
きらり「……」
きらり「!?」
きらり「ぴぴっぴっぴぴPちゃん!?」
武内P「? 諸星さん?」
武内P「どうか……されましたか?」
きらり「いっ、今! 今……!」
武内P「……?」
きらり「……!」
きらり(かっ、髪の毛が……にょ、にょわわわわわっ!?)
武内君PaPになってまうん?
莉嘉「きらりちゃん、どうしたの?」
みりあ「うんうん、なんか様子が変だよ?」
きらり「えっ!?」
きらり「そ、それはぁ……」
きらり(どどっ、どうしよう~!)
きらり(Pちゃんの髪の毛が、うっきゃ~ってなったって知ったら……)
武内P・莉嘉・みりあ「?」
きらり「……!」
きらり(だぁ~れも、ハピハピな事にならないにぃ!)
きらり「……!」
きらり(ここは、きらりんが頑張るしかないにぃ!)
きらり(じょーずに、うっま~く話を逸らすゆ!)
きらり「うぇへへ! ちょ~っと呼んでみただけだにぃ☆」
武内P「はあ……そう、ですか」
ハラハラリッ…
きらり「にょっわ~~~っ!?」
莉嘉「どっ、どうしたのきらりちゃん!?」
みりあ「やっぱり様子が変だよ!?」
きらり「にょ、にょわ!? なっ、何でもないゆ!?」
武内P「あの……話して頂けませんか?」
きらり「何でもない! Pちゃんには、関係ないゆ!」
武内P「……そう、ですか」
ハラハラリッ…
きらり「Pちゃ――んっ! お話、聞いてほっすぃ~にぃ――っ!」
莉嘉「そうだよ! それが良いって!」
みりあ「みりあ達も、力になるよ!」
きらり「う……うん、ありがとにぃ……」
武内P「それで……何が、あったのでしょうか?」
きらり「えっと、そ……それはぁ~……」
武内P「……」
きらり「……」
武内P「……」
武内P「……」
ハラハラリッ…
きらり「ちょお~っと待ってにぃ! 待って待ってにぃ!?」
莉嘉「えっと……アタシ達が居ると、話しにくいコト?」
みりあ「ねえねえ……きらりちゃん、そうなの?」
きらり「!」
きらり(きらり~んチャーンス!)
きらり(二人なら、髪の毛の話もしやすくなるにぃ!)
きらり「うぇへへ……実は、そうなの!」
莉嘉・みりあ「……もしかして――告白!?」ワクワク!
武内P「えっ!?」
ハラハラハラリッ…
きらり「違うゆ違うゆ! そうじゃないから大丈夫だゆ~っ!」
莉嘉「ちぇっ! な~んだ、そっかー」
みりあ「えへへ! みりあ、告白だと思っちゃった!」
きらり「そっ、そんな事しないよー!///」
莉嘉・みりあ「あーっ、赤くなった!」
きらり「もっ、も~っ!/// あんまりからかっちゃ、メッ、だゆ!///」
莉嘉・みりあ「はーい♪」
きらり「うんっ! 二人共、良いお返事だにぃ☆」
武内P「……」
ハラハラリッ…
きらり「Pちゃ――んっ!? 待たせてごめんにぃ――っ!?」
武内P「いえ、大丈夫です」
きらり「だいじょーぶじゃないゆ!? ハラハラしてるにぃ!」
武内P「ハラハラ?……諸星さん?」
きらり「うっきゃ~っ!? ハピハピ! ハピハピでしたー!」
武内P「……何があったかは、わかりません」
武内P「ですが――」
武内P「私を信じて……話しては、貰えませんか?」
ハラハラリッ…
きらり「ずぇ~んぶ話します! おしゃべり~きらり――んっ!!」
きらり「莉嘉ちゃん、みりあちゃん!」
きらり「ちょぉ~っとだけ、Pちゃんと二人にして欲しいにぃ!」
きらり「ごめんにぃ! ちょぉ~っと、大事なお話なの!」
莉嘉・みりあ「……うんっ!」
きらり「ありがとにぃ!」
莉嘉・みりあ「――きらりちゃん!」
ガチャッ
莉嘉・みりあ「チューしたら、教えてね♪」
バタンッ!
武内P「……」
ハラハラハラリッ…
きらり「しないしないしませ~んっ! しないゆ! しないゆ!?」
武内P「それで……お話というのは?」
きらり「え、えっとぉ……」
きらり(うっきゃ~っ!? どう言えば良いの~っ!?)
きらり(あんまりハッキリ言うと、Pちゃんを傷つけちゃう!)
きらり(えっと、えっとぉ……にょ、にょわぁ~っ……!?)
きらり「ぴ、Pちゃんはぁ……えっと、疲れた時ってぇ……」
きらり「体の調子が、どこか悪くなったり……すゆ?」
武内P「そうですね……稀にですが、頭痛が」
きらり「ずっつーん! ズバリすぎるにぃ!」
きらり「もしかして、今もちょっと痛かったり!?」
武内P「……そう、ですね。少しだk」
きらり「にょっわー!? そんなのダメダメぇ~っ!」
武内P「も、諸星さん?」
きらり「きらりんが、おまじないしてあげゆ!」
武内P「おまじない……ですか?」
きらり「うん! 全部、きらりんに任せて!」
武内P「は……はあ」
きらり「Pちゃんの頭のぉ~!」
武内P「……」
きらり「痛いの痛いの! きらりんパワーで!」
きらり「それっ! 飛んでけ~っ!」
武内P「……」
ハラフワァッ…!
きらり「飛んでくの中止! 中止でおにゃーしゃー!」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「あの……諸星さん?」
きらり「ごめんごめんにぃ! Pちゃん、ごめんにぃ!」
きらり「きらりん、やりすぎちゃったにぃ!」
武内P「い……いえ」
武内P「諸星さんの、お心遣いはとても有難い、と」
武内P「……そう、思います」
ハラハラリッ…
きらり「うそつき――っ!」
武内P「えっ!?」
ハラリッ…
きらり「Pちゃん、迷惑だと思ってりゅ!」
武内P「いっ、いえ! そんな事は、決して!」
ハラハラリッ…
きらり「見ればわかりますぅー! わかっちゃうにぃ!」
武内P「わ、私の表情は……変わっていないと思うのですが」
ハラハラリッ…
きらり「表情じゃないですのだ! もっと上なの!」
武内P「もっと上……ず、頭上に、何かが……?」
ハラハラリッ…
きらり「にょっわ~~~っ!」
きらり「Pちゃん! ほんとの事を言いなさい!」
武内P「ほ、本当の事……?」
きらり「Pちゃん、ストレスを感じてるにぃ!」
武内P「わ、私が……ですか?」
きらり「きらりんは、Pちゃんにハピハピしてて欲しいにぃ!」
きらり「だけど、このままじゃ! ハゲハゲに」
武内P「? ハg」
きらり「ハグハグ! ハグハグしちゃいます!」
きらり「むっきゃ~って抱きついちゃうゆ!」
武内P「諸星さん……申し訳、ありません」
武内P「貴女に……ご心配をおかけしてしまっていたようですね」
きらり「……ううん、きらりんもごめんね」
きらり「にょわ~って、大声出しちゃって……」
武内P「ですが、信じてください」
武内P「私は――貴女のお心遣いを本当に有り難いと思っています」
武内P「そして、迷惑だと感じたことは……一度もありません」
きらり「Pちゃん……」
きらり「……うんっ! きらりん、Pちゃんを信じるゆ!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「その笑顔が見られれば……ストレスなど、吹き飛びますね」
きらり「うぇへへ!/// 恥ずかすぃー!///」
きらり「――って! やっぱり、ストレスを感じてたのぉ~!?」
武内P「あ、いえ、それは……」
きらり「Pちゃん!?」
武内P「……その、此処だけの話ですが――」
武内P「今日も帰れそうにない、と」
ハラハラ…
武内P「……そう、思いまして」
…ハラリッ
きらり「……」
・ ・ ・
武内P「……」
武内P(最近……皆さんは、レッスンに打ち込んでいるようだ)
武内P(そのお陰か――仕事が、非常に捗る)
武内P(そして、久々の――定時あがり)
武内P「……良い、傾向です」
「あら! 丁度良い所に!」
「珍しいじゃない、こんな時間に!」
「ふふっ! これは、飲みに行くのみ……うふふっ!」
武内P「……」
ハラハラリッ…
おわり
武内君がPaPになってまう・・・
尋常じゃない速度で禿げそう
その髪の毛を拾い集めて武内人形を作ってハァハァしながら愛でるアイドルどもお願いします
くそう連投されると感想が
シブリンスレイヤーはオチも含めて傑作の部類だと思いますはい
キラリン退治は難易度ヤバい
未央が勝てるビジョンが見えない
速報VIPが蘇ったから過去スレが読めるでござる、というか向こうに戻るのかこっちで続けるのかどうするんでしょうか?
復旧してすぐで使用感がわからないので、試しに書いてきます
SS速報VIPが復旧したので、途中まで埋めていた、
武内P「ムラムラ、ですか」
武内P「ムラムラ、ですか」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509540801/)
こちらへ一旦戻ります
ここを埋めて以降は、埋まる前に考えます
完結おめ
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