10レス1SSのリレーSS(25)


基本的なルール

・話を進めるレスは一人一日一回まで(感想評価はいくらでもOK)(日付けが変われば連投OK)

・話が分岐してしまった場合は先に投稿した方で話を進める(遅かった方は諦めて下さい)

・ルール違反は無視で

・10レス目で話が途中でも何が何でも終わらせる

・1SS終わったら新しい10レスリレーSSを初めて良いです

以上、宜しくお願いします


赤鬼「人間と仲良くなりたい……」

青鬼「なら俺に良い考えがある」

赤鬼「?」

青鬼「俺が人間の村で大暴れする。そこへお前が出て来て俺を懲らしめる。そうすれば人間達にお前が善い鬼だという事が分かるだろう」

赤鬼「でもそんな事したら君が人間達から嫌われちゃうよ」

青鬼「気にすんな。俺は別に構わないさ」

赤鬼「いや、でも……」

魔王「ならその役目、余が果たそう」

赤鬼・青鬼「「えっ?」」

――― 後日 ―――

使者「魔王軍が突如『人間共を根絶やしにする』と宣言して攻撃して来ました。そして『我が軍の進撃を止められるのは赤鬼だけであろう』と宣っておりまして……」

青鬼「ご指名だな」

赤鬼「……泣きたい」

青鬼「泣くのは未だ早いんじゃないかな?」


使者「それで、魔王軍の進撃を止めてくれますか?」

赤鬼「はい」

青鬼「そうだな、俺も一緒に魔王を懲らしめに行くか」

使者「おお! やってくれますか! そしたらこれを。王様からの贈り物です」スッ

赤鬼「ひのきのぼうに5ゴールド…」

青鬼「おいこれ何だよ」

使者「伝統です。あと魔王軍は強大ですから挑む前に酒場で仲間集めしてから行った方がいいしょう」

赤鬼「酒場で仲間集めか……」

――― 酒場 ―――

赤鬼「あの、俺達これから魔王軍を止めに行くんですけど協力してくれる方いませんか?」

いいぜ、という声が酒場の奥から上がった
薄暗い影がゆらりと立ち上がり、恐ろしく滑らかな動きで歩み寄ってくる

小鬼のような鉄仮面を被り、鎖帷子で身を包んだ小柄な男だった

緑鬼「通り名はグリーンゴブリン。クラスは盗賊。ゴブリンとでも呼んでくれ」

さっそくだが、と続く

緑鬼「王宮の宝物庫に業物がある。名はバスタードソード」

神話級とまでは行かないが相当の代物だ
竜やら巨人くらいならあっさり斬り倒せる切れ味
もちろん吹かしでないことも確認されている
今、入手できれば必ずや魔王軍との戦いに役立つだろう
そしてちょっとしたツテがある。今夜遅くにでも『盗み』に行こう

緑鬼は淡々とした口ぶりで、二人の鬼にそう告げた

緑鬼(まさか一人で盗むことになるとはな)

緑鬼(まあいい。どのみち最初から奪うつもりだったが)


「よく来たな、招かれざる者よ」

「意外じゃな。ワシはてっきりあの鬼共が来ると思っていたのじゃが」

緑鬼「!? だ、誰だ! バスタードソードはどこにある!」

魔王「貴様の獲物はここにある」 チャリ

国王「ありきたりな台詞じゃが、ここを見られたからには生きて変えれぬよ」

緑鬼(な……なんだ? あの剣、まるで生きてるような……)

魔王「ところで国王よ。そなたは見ておきたかったのだろう?」 ドシュ

緑鬼「か、は……」 ドサ

国王「ああ。バスタードソードの不適合者が宿主となったとき、どうなるかじゃったか」

ドクン


使者「た、大変です! 最前線の魔王軍がっ、あ、赤鬼によって魔王軍が大打撃を被り、潰走させられましたっ!!」

魔王・国王「「ほう」」

ドクン   ドクン   ドクン   ドクン   ドクン

――― 時を遡って…… ―――

魔王軍四天王筆頭「ふっふっふっ、この最前線に噂の貴様らが現われるとはな」

赤鬼「仲間から情報を得て、居ても立っても居られなくなったからな……」

――― 回想 ―――

赤鬼「分かった、それじゃ今夜遅く盗みに行こう」

青鬼「はいよ。しかしこれが俗に云う“うまい話”ってやつかな」

緑鬼「疑っているのか? ……俺はただ、早くこの戦いを終わらせたいだけさ。知っているか? 王国が最前線に投入しているのは監獄に居た囚人達、街のゴロツキや浮浪者や孤児達を即席で兵士に仕立てた軍でモラルが無い」

赤鬼・青鬼「「え~?」」

緑鬼「そして魔王軍側も似た様な事をやっていて戦場となる地域は」
ガタンッ
赤鬼「すぐに魔王軍の所に向かう」

緑鬼「えっ? 今夜バスタードソードを盗みに行くんじゃ」

青鬼「俺も一緒に魔王軍の所に行く。バスタードソードの件は悪いが一人で行って来てくれないかな」


――― 回想終わり ―――

青鬼「ところで魔王軍の進撃を止められるのは赤鬼だけって話を聞いた事があるんだけど」

魔王軍四天王次席「ふっ、それは単に魔王様が貴様らの全力ならば我が軍と互角だと判断されただけの事」

魔王軍四天王三席「だが貴様らは金棒を持たずにのこのこと我が軍の前に姿を現した!」

魔王軍四天王筆頭「ふっふっふっ、貴様らに金棒がなければ我々に負けはないな」

赤鬼「何で最近は鬼といえば金棒なんだろうな?」

青鬼「最近のトレンドってやつだろ」

魔王軍四天王筆頭「何を言ってるんだ? 昔から鬼の武器は金棒だろ?」

赤鬼「そっちこそ何を言ってるんだ? 鬼の武器は昔から槍とか弓とか、そしてこういう剣だろ」スッ

魔王軍四天王四席「はぁっ!? もしかしてそんな銅含みっぽい拳十個分ほどな鉄剣で我が軍と戦うってーのか?!」

青鬼「見た目通りのただの拳十個分ほどの含銅鉄剣だけど、百人斬りとか出来るぜ」

魔王軍四天王筆頭「ふん、まぁ取り敢えずそろそろ我が軍の進撃再開の時間だ、邪魔だから死ね!」バッ

――― 現在 ―――

使者「たった、剣のたった一撃で魔王軍四天王全員を含む百名近くの兵が死に、軍は大混乱、潰走したとの事です……」

魔王「さすがは千年以上の時を生きる古代の鬼じゃな。少々甘く見てしまったのう… …じゃが」


魔王「目には目を、剣には剣を当てればよい。奴を出せ」

使者「はっ、かしこまりました」

魔王(しかしあの小刀、一見して無銘に見えるが鋼竜の鱗を使っているな。我が軍に裏切り者がいるのか……まあよい)


青鬼「しかし手応えがないな。もしかして手加減でもされてるのか」

赤鬼「ま、あり合わせの兵にしてはよくやってる方だろ……ん?」

「……き……ッ……」

赤鬼「み、緑鬼!? お前、なんでこんなところに……バスタードソードは盗めたのか?」

青鬼「待て赤鬼! そいつ……様子がおかしいぞ!」


緑鬼「ききききききギギッギギキキギギギ斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬」 ジャキン

赤鬼「な!?」


魔王「鳥の翼は空を舞うため、馬の蹄は大地を駆けるため。ならば奴の刃は増えて子を為すためのものよ」

魔王「その身に一太刀でも受ければ欠片が体内に侵食し、脳を奪われ全身が剣と化すだろう。適合者を見つけるまでバスタードソードは止まらぬ」


赤鬼「全身が剣になった!?」

青鬼「やばそうだな。…意識は怪しい感じだけど一か八か、おーい、通り名はグリーンゴブリンの男! 俺達が分かるかー!?」

赤鬼「! そういえば通り名はグリーンゴブリンって言ってたっけ。すまん、すっかり忘れてた」

緑鬼「斬斬斬…斬、斬斬…、そ、その…声は、鬼ぃ、さん達か、お俺の話ぃ、を、よく、聞いてくれぇ、お、俺は、よ、夜中に、王宮の宝物庫に、バ、スター、ドソードを、盗み、に入って、そ、そこで国王と、ま、魔王の、二人が待ち、構えていて、バスター、ドソー、ドが、ま、まるで生きているかの様に、お、俺に取り着いて、この様に。国王と、魔王の話から、この、バスタード、ソぅードは、一太刀でも受ければ、か、欠片が体内に侵食し、脳を奪われ、全身が剣と化す。適合者を、見付ける、までは、バスタードソードは、止まらない。斬、斬斬…この、ままじゃ、頼む、お、俺を殺して、くれ!」

赤鬼「…えーと、そう言われても… …それにその話が本当ならその全身の剣は相当の代物のバスタードソード、この拳10個分ほどのただの含銅鉄剣で斬れるかどうか……」

青鬼「なら前に俺がプレゼントした小刀を使うと良いよ」

赤鬼「え? 確かに今、君がくれた小刀を持っているけど…」

青鬼「それ、鋼竜の鱗を使っているから殺れるはずだよ」

緑鬼「た、頼む、斬斬...俺の、意識が、斬、斬、完全に、消える前に!」ジャキ...

赤鬼「く、仕方ないっ! 行くぞ!」スッ

ザジュッ

緑鬼「――」ドサリ

赤鬼「……」

青鬼「……この後どうする? グリーンゴブリンの話が本当なら王宮で魔王と国王が一緒に居たそうだけど」

赤鬼「王宮に行ってみる」


「その必要はない」

青鬼「!? 危ない赤鬼ッ!」 バッ

ドシュ

魔王「流石は古代の鬼と言ったところだな。転移魔法からの死角を突いた一撃を受けてなおも絶命しないとは」

赤鬼「青鬼! それにお前らは……!」

青鬼「こ……これくらい、どうってことはな、い……うぐっ!?」 ドクン

国王「確かにただの剣ならばその通りじゃな。残念ながらお主を貫いたのはバスタードソードのオリジナルよ」

赤鬼「なんで……魔王、国王! なんでお前らはこんなことをする!? 話が違うじゃないか!」

魔王「逆に聞くが。なぜ我々が一介の鬼風情に兵を動かし、国を攻め、断琴の交わりを誓った部下を死地に追いやると思ったのだ?」

国王「それもこれもすべては赤鬼、お主がバスタードソードの適合者だからじゃよ」

赤鬼「は……? そんな理由、だけで?」

魔王「この剣の適合者は、他の不適合者の意思と生殺与奪を掌握することができる。死ねと言えば命を断ち、増えろと命じれば姦淫を犯すだろう」

国王「我らが目指すのは、人も魔物も境界のない新たなる支配体制じゃ。今ごろ両国にバスタードソードの欠片が蔓延っているじゃろうて」

青鬼「や、やめろ! 赤鬼、そいつらの言葉に耳を貸すな……!」

魔王「仲間を助けたいのだろう? 人間と仲良くしたいのだろう!? 貴様の選択はもはや残されてはいない、この力を受け入れるのだ!」

赤鬼「……いいだろう。 あ、それと…」

己に剣本体を、魔王に欠片を突き刺す赤鬼

赤鬼「不適合者全員に命ずる!両国各地に堕とした戦火の後片付けをした後 世界各地に広まり『善』に殉する生き様に一生を費やせ!」

魔王「ヴワァァ~~っ!!貴様、何てマネを…せっかく2つの世界を牛耳れる力を何てカタチで…」

赤鬼「ある意味コレも又、異形に御似合いの結末なのかも知れん」

赤鬼「……、うぅ、一体何が間違ってこんな事に 怨むぞ運命の女神サマとやら…! ヴォォォーー…!!」ナミダボロボロ



その後 赤鬼はバスタードソードをその体内に封じ、やがて人知れず何処とも知れぬ地に骨をうずめたと伝えられているとか…

こうして 少なくない犠牲のもと 世界に(一時的に)平和が訪れた

尚、恐いものが去ったひとときの幸福を謳歌する様を表す『鬼の居ぬ間の洗濯』という言葉が在るが、この表現が世間一般に流行り始めた頃と事の全てを知った国民達が元国王に贖罪として切腹か非五体満足で終身刑どちらを選ぶか最後に残った赤鬼が旅立ち居なくなるまでに不条理に決めさせられるそのタイミングが少し近すぎるのは偶然の一致だと自分は信じ込もうと思う(※目江眠ジャーナル系列雑誌内の某記事より抜粋)

ー完ー

完結乙
取っ散らかった感はあったけど、無事に終わって良かった
あと10レスのスケールじゃないなこれ

1SS目完結乙
ほんと無事に終わって良かったよ

次のお題欲しいな

兄「性欲を持て余す」

妹「……は? いまなんか言った?」

兄「だから性欲を持て余s」

妹「聞き間違いじゃ無いのかよ、そういうのホント止めてよぶん殴るよマジで」

兄「在り来たりなオナニーにはもう飽き飽きなんだ……なんかこう刺激的なオカズとか無いん?」

妹「知らないよこのクズ兄、コレでもご飯にかけて食べてろよ」 つワタパチ

兄「は~~……ねぇ? お前の友達に年上の彼氏絶賛募集中な可愛こちゃんとかいねぇの?」 モグモグパチパチ

妹「いたとして誰が友達を人間のクズに売るかっての、真人間になって出直してこいや」 モグモグパチパチ

ID変えて自分で続き書かないとダメなん?

自分で全部書きたいならここじゃなくてスレ立てたらいいじゃん

妹「そもそも妹相手にオカズとか臆面も無く言い出すのは兄、というか人としてどうなのよ」

兄「いやいや、正直それだけ欲求が貯まっているということですのよおっかさん」

妹「誰がおっかさんよ。一人で勝手に発散してなさいよ」

兄「だからそれがもう飽き飽きしてるって言ったの! 新しい刺激が欲しいの!」

妹「だからって妹に頼む兄がどこにいんのよ! このクズ!」

兄「兄に向かってクズとは何ですか! お兄さんはそんな風に育てた覚えはありませんことよ!」

妹「アンタに育てられた覚えはないわよ! っていうか、さっきからなんで口調が不安定なのよこのバカ兄は!?」

兄「実は、欲求が溜まりすぎて情緒不安定なんだ」

妹「外でアホみたいな行動はやめてよね。兄が犯罪者とかまともに表を歩けなくなるじゃない」

兄「妹が冷たい……」

妹「はあ? クズの相手してやっているんだから、感謝して欲しいぐらいだわ。つーか勉強の邪魔すんな」

兄「しかし、なんだ」

妹「なによ」

兄「妹も成長したよなあ……」

妹「はあ? なにしみじみと言ってるのよ、気持ち悪い」

>>17
いや自分以外の人が書かないでリレーが成立しなかったら虚しいなと思っただけやで
あとはあんまり微妙な書き出しで後に続かないようなら無しにしてもらおうかと思ったんな、続いたから良いけども

今のところ一日平均2レス最高3レス最低1レスだから長い目でやって行こうよ

日常系は書いたことないから分かんない頑張って

妹「っていう事が昨日あってさ? ホンットにもう最悪っていうか有り得ないって言うか」

妹「しかもその後もず~~っと生暖かい目でこっち見て来るの、本当に気持ち悪いったらなかったよ」 ハァ

お嬢「あらあら、妹さんったら実のお兄様の事をそんなに悪く言ってはいけませんよ?」

妹「え~? でもさぁ?」

兄『妹も成長したよなあ……』(風呂上がり脱衣所にて)

兄『妹も成長したよなあ……』(深夜のトイレ前にて)

兄『妹も成長したよなあ……』(早朝自室にて着替え中に)

妹「って感じなんだよ? タイミングとか色々と意味分かんないんだけど」

お嬢「それだけ妹さんへの愛が深いという事でしょう? ……あの、妹さん? もし今日の放課後ご都合宜しければ、お兄様に……」 モジッ

妹「……え? ……………ええぇぇっ!?」

【その日の放課後】
お嬢「お兄様、ご無沙汰しておりますわ」

兄「やあ、お嬢ちゃん! ご無沙汰って三日振りだよね」

お嬢「ふふっ、三日もあれば久しぶりですわ」

兄「そういうものかな。お嬢ちゃんのようなかわいい子が会いに来てくれるなら、毎日でもウェルカムだけどね! HAHAHA!」

お嬢「まあ、お兄様ったら。そんな調子で、また過激なことを妹さんに言って困らせたのでしょう?」

兄「うおーい!? 麗しのマイシスターは無垢で純情なお嬢ちゃんに何言ったんだーい!?」

お嬢「全く、お兄様ってば。妹さんのことを思いやっているのは存じておりますが、もっと器用にやればよろしいのに……」

兄「へ? いやいや。お嬢ちゃん、いったいなにを言っているんだい?」

お嬢「妹さんは、子供の頃は体が弱くて良く風邪をひいてました。お兄様が面倒見てたの、私も覚えてます。おかげで妹さんは、お兄様にべったりでした」

兄「そんなこともあったようななかったような……しかし、今ではクズ兄とかバカ兄呼ばわりさ。お嬢ちゃんを見習って、少しは兄を敬って欲しい!」

お嬢「ふふっ、そんなこと仰って。妹さんが兄離れするように、わざとやっているのでしょう?」

兄「いやー、お嬢ちゃんも大きくなったなー! お兄さんは嬉しいぞぉー!」

お嬢「お兄様、ごまかすにしてももうちょっと――ふえ?」

兄「うんうん、本当に大きくなったなあ……」

お嬢「お兄様、私の胸を見てしみじみと言わないでくださいませ……まったく、仕方のない人ですね」

妹「はぁ……な~んで、親友をクソ兄と二人きりで会わせておいて、自分だけコンビニで立ち読みなんてしてるんだろ……」

妹(別に席を外してって言われた訳でも無いのに……同じ部屋にいなくても、自分の部屋で待ってるなりすれば良いのに)

妹(……バカみたい、理由なんて分かりきってるってのに……やだなぁ……親友に対して、こんな風に思っちゃうなんて)

妹「……はぁ……アイスでも買って、帰るかぁ」

妹「お嬢ちゃんは……あ、雪見だいふくある……じゃあこれを二人で分けて……クズの分は、ガ◯ガリ君でいっか」

妹(あぁでも、梨味わりと美味しいし……よし、コッチにして一口、うぅん半分くらい頂くとしますかね)

妹「普段からの迷惑料って事なら文句ないよね……っ」 ...クスッ

妹「さて、と……アイスが溶けちゃうし、仕方ないから急いで帰りますかね、うん」 タッタッタッ


???「……あの小娘で間違いない、か? ……よし、手早く済ませようじゃないか」

???「そこの小娘!」

妹「ひゃあ!? な、なんですかいきなり!? あなたいったい誰よ!?」

少女「ふっ、誰かと聞かれたら答えよう。我は――女子高生だ!」

妹「いやそれはセーラー服見れば分かるわよ」

少女「そして、先日そなたに道案内をしてもらったおじいちゃんの孫だ」

妹「おじいちゃん? 道案内? あー、そんなことたしかにしましたけど……」

少女「うむ、だが恩を受けて、返さないのは我の流儀に反する。よってそなたの特徴を訊きだし、捜していたと言うわけだ」

少女「さあ、願いを言え! どんな願いも我が一つだけ叶えてやろう! 実現可能なことに限るがな!」

妹(うわぁ……変な人に関わっちゃったなあ。というかこの人訊いた特徴だけで、たった一人を捜してたわけ……?)

少女「なんだ……まあ、初対面の人間に、いきなりそんなことを言われて、困るのも分かる」

妹(尊大な態度の割に、意外と察しが良い!)

少女「ふむ……なにやら悩んでいたようだが、悩みくらいは別口で訊いてやるぞ? 赤の他人だからこそ、話せることもあるだろうよ」


お嬢「妹さん、遅いですわね……妹さんが大好きなクッキーと紅茶を用意してきたのですが」そわそわ

兄「おおおお、お嬢様? そそそそ、その私めの腕に、その柔らかいものがあたっているのですが」

お嬢「い、妹さんだけでなく、お兄様も妹さん離れする必要がありますから! ですから、こ、これは練習です、他の女の子に慣れるべきですわ!」(顔真っ赤)

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