【プレイヤー:看護師】
【イントロ:呪われた学校】

看護師「これが例の呪いの本舎ね、呪いがどうとか言って封鎖されて5年と聞くけど…一体呪いってなんなのかしら」

看護師「まぁその正体を突き止めに来たのだしとりあえず中に入って見ましょう」

看護師「しかし保健医として採用されて最初の仕事が呪いの校舎の調査なんてあの学校絶対おかしいわ
まぁいつまでも仮校舎で授業を受けさせられる子供たちも可哀想ではあるけど、少なくとも私一人で行かせるのは間違ってるわよね」

看護師「まぁ言ってても話が進まないからちゃちゃっと調査して帰りましょう」

【シーン1:バリケード】

看護師「思った以上に厳重に封鎖されているわね、とりあえず破って入りましょう」

ダイス結果→【失敗】
取得→【設定:呪われた血】

看護師「…ぐっ、ぬぅ…っ！ぐぎぎぎ…っ！！はぁ！…はぁ…はぁ…思ったより硬い…“今の”私の力では開けられないわ…どうしましょう…」

看護師（あるいは【あの力】を使えばこんなもの…いえ、あの力はむやみやたらに解放していいものじゃない、別の方法を探しましょう）

【シーン2:血塗られたゆるキャラ】

？？？「どうしたの？諦めるの？」

看護師「誰！？」

踵を返そうとした看護師に横から声がかけられる

振り返るとそこにはゆるキャラらしき着ぐるみが血まみれの姿で立っていた

看護師「！？！？！？」

ゆるキャラ「？そんなに驚いてどうしたの？怖いものでも見たみたいだよ？」

元来の愛らしい姿におびただしいまでの返り血、
それは恐怖を掻き立てるのに充分過ぎる程の姿であった

看護師「……貴方は…いったい何…？」

ゆるキャラ「やだなぁみんな大好きこの街のゆるキャラだよぉ！ゆるちゃんって呼んでね！」

あまり興味が無かったのでうろ覚えではあるが言われてみればこんな感じだった気がする

ゆるキャラ「ところでお姉さん、その建物に入りたいんだよね？」

看護師「ええそうだけど…何？貴方がどうにかしてくれるの？」

ゆるキャラ「任せてよ！ボクはそこに入る簡単な方法を知ってるんだ！」

看護師「へぇ、じゃあ教えてもらえるかしら」

ゆるキャラ「まっかせてー！えっとね、こうすればいいんだよ！！！」

看護師「ーーーーーーーッッ！！！！」

そう言うや否やゆるキャラは看護師に拳を繰り出す
いや、それは拳ではない…丸く愛らしい手から突き出たそれは正に『かぎ爪』
それを明確な殺意を持って看護師に繰り出したのだ

それを寸でのところで看護師は回避する

看護師「…いったいなんのつもり？そんなもの当たったら死んでしまうと思うんだけど」

ゆるキャラ「やだなぁそのつもりなんだよお姉さん、死んで魂だけになればモノで出来た壁なんて簡単にすり抜けられると僕は思うよ！」

看護師「何を言って…はぁ…付き合ってられないわね」

ゆるキャラ「およ？ボクのアイディアに乗ってくれる気になったのかな？」

看護師「バカな事を言わないで、もうめんどくさいから貴方もろともその封鎖をぶっ飛ばして力づくで入るって言ったのよ…！」

看護師の身体が変形を始める、
肌と頭髪が変色し、ツノと尾が生える

その様は正に物の怪そのものであった

その姿こそが看護師の呪われた血の証
人と物の怪の間の子としての“力”だった

ゆるキャラ「おおっ！お姉さんも本気でやるんだね！」

看護師(怪物)「一瞬でケリをつけるわ、私にその爪を向けた事、あの世で後悔なさい！」

ダイス結果→【敗北】
取得→【設定:江戸から来た】

人外の力を解放しての突進、これを受け止められる者などそうはいない

それをゆるキャラは

ゆるキャラ「…やだなぁお姉さんちゃんと本気でやってよ
それともそれで全力？だとしたら残念だなぁ…」

まるで子供と遊ぶかのように片手で制してみせた

看護師(怪)「なーーーーっ！？」

ゆるキャラ「それともまだちゃんとした力の解放の仕方が解らないのかな？
うーん…今のお姉さんを“取り込んでも”あんまり意味がないや」

看護師(怪)「貴方…何を言って……ッッ！」

ゆるキャラ「いいお姉さん？異形の力っていうのはね、こう使うんだよ！！」

そう言いながらゆるキャラは看護師の腹部に強烈な拳を叩き込む
さっき見せた爪ではなく拳、それは明確に手加減されているという証拠であった

更にその拳は看護師が怪異の力を解放した状態だというのに重く鋭く体に響き、その変化を解かせ人間の姿に戻すに至った

看護師「が…カハ……ッ！！」

元いた江戸時代からこの時代に来てこれまで、一度もこんな怪物に出会うことはなかった

こいつの正体は一体なんだ？なぜ今現れた？私に何を求めている…！？

ゆるキャラ「ありゃりゃ戻っちゃった、うーん…やっぱりまだ今のお姉さんを殺しても何にもならないや
出直しておいで、ボクはここで待ってるから」

ゆるキャラはこの場において圧倒的強者である
それが自分を「見逃す」と言っている以上ここに留まる意味はない

そう感じた看護師は言われるがままにその場を後にせざるを得なかった

ゆるキャラ「でも勘違いしないでね、かならずここに戻ってくるんだよ？
お姉さんはどのみちボクからは逃げられないんだから」

そんなセリフを背中で聴きながら
看護師は呪いの校舎を後にするのだった…

【シーン3:ショッピングモール】

看護師「ゆるキャラ強いわ、あれに勝つには武器が必要ね

というわけでショッピングモールにやってきたわ

刀剣類とは言わないまでもそれなりに刃渡りのある刃物が手に入ればお江戸で鍛えた私の剣腕が披露できる筈だし探してみましょう」

ダイス結果→【失敗】
取得→【アイテム:チェーンソー】

看護師「鉈くらいあると思ったけど見つからなかったわ、斬れればいいかと思って勢い余って目に付いたチェーンソーを買ってしまったけど…これ間違いなく剣術的に使える道具じゃないわね…しくったわ……」

看護師「でもせっかく買ったんだし捨てるのもね、一応持っておきましょう
ひょっとしたらこれが決め手になってあのゆるキャラを倒す事ができるかもしれないわ
学校に戻りましょう」