※若干のキャラ崩壊・メタネタがあります。これらの要素が苦手な方は閲覧をお控えください。
奏「どうしたもこうしたもないわよ!」
文香「奏さんがここまで怒るのも珍しいですね……」
奏「最近に限らずだけど」
ありす「はい」
奏「なぜネット上では私のことを『もみやで』と呼んでいるの!?」
ありす「あぁ……」
文香「それは……」
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奏「そりゃあ確かにね、私のサインも分かりにくかったかもしれないわ。でもだからといってサインに『もみやで』とは書かないでしょう? 普通に考えて私が書いたのだから『かなで』って書いてあるに決まってるじゃない!」
ありす「ネット上では面白おかしく解釈される事が多いですから……」
奏「それだけじゃないわ。最近私が何か大きな仕事をするたびにそういった変なあだ名が増えていっているの! まず最初に、『ザクロベチャベチャ女』」
文香「あのイラストの奏さんは、とても素敵でした……」
奏「精一杯のフォローありがとう、文香。でもね、世間ではなぜかザクロばかりがフィーチャーされているの。あくまで撮影の一環よ? 本当にべちゃくちゃ食べるわけないでしょう?」
ありす「でもあのザクロは齧りかけだったような……」
奏「そりゃあ確かに一口は食べたわよ? 結構おいしかったし。でもそんなべちゃあっとは食べないわよ。公衆の面前で」
文香「ザクロは人肉の味がするという言い伝えがあるらしいですが……そんなことはなく美味だそうですね」
ありす「そもそも人肉を食べたことがないのに言ってるほうもおかしいと思いますけどね」
奏「まだあるわ。次。『クラゲベチベチ女』『脇腹食い破られ女』」
ありす「あの時は、プロデューサーさんと水族館に行ったらしいですね?」
文香「あの真紅のドレスも、奏さんによく似合っていました……」
奏「ありがとう文香。でもね、そんな言葉ではもはや私の怒りは収まらないの。まず何!? クラゲベチベチ女って! 水槽の中のクラゲを見て感傷に浸ることさえ私には許されないの!?」
ありす「実際にベチベチはしたんですか?」
奏「出来るわけないでしょう! もっと言えば水槽も別にベチベチはしなかったわよ!」
文香「クラゲは概ね毒性がありますが、パラオ共和国のタコクラゲというクラゲは、毒性が弱く、触っても問題がないらしいです……」
奏「ためになる雑学ありがとう、文香。次! 『クソ(サメ)映画ハンター」
文香ありす「「あー……」」
奏「確かにね? 映画は好きだけれど、恋愛映画が苦手だとは言ったわ。でも、だからと言ってなぜ私がサメやB級映画が好きという話になるの? なんなの、この世の映画は恋愛映画以外にはサメ映画しか存在しないっていうの? 世界はラブアンドシャークなの? ピースは一体どこに行ったの?」
ありす「……映画に詳しいというイメージが、そういったマイナーな作品を好む通的な印象につながっているのでは?」
奏「なによ、マニアならマニアックなものしか好きじゃいけないの!? 別にマニアでも『スターウォーズが好き!』っていう人がいてもいいんじゃないのかしら!?」
文香「好きなのですか? スターウォーズ」
奏「いやそこまで好きではないけれど」
ありす「やっぱり奏さん……」
奏「と!に!か!く! 映画好きがみんなサメ映画を好きという偏見は今すぐにやめたほうがいいと思うわ。まだまだあるの。次、『花びらモグモグ女』」
ありす「お正月の時の仕事でしたか」
文香「私より年下とは思えない色気で、着崩した着物姿がとてもセクシーでした」
奏「ありがとう。でもあなたも色気ならたっぷりあると思うわよ」
ありす「私からしたら、お二方ともとっても大人びて見えます! 理想の女性です!」
奏「ありがとう、ありすちゃん。でもね、それとこれとは話が別なの。あれも撮影の一環の中で偶然にあったシーンの一つでしかないのに、それを愉快なあだ名にされちゃたまったもんじゃないわよ」
文香「最初から、あの構図で決まっていたわけではなかったのですか?」
奏「最初は、ただ花びらが後ろに舞っているだけなはずだったんだけど。なんだか雰囲気に乗せられちゃって、パクっとしてみたら偶然あの写真が」
ありす「……奏さんは無意識のうちにそういう事をするところありますよね」
奏「まだまだあるわ。次!『サーカスニコニコ女』! これが一番納得が行かないのよ!」
ありす「まゆさんと、加蓮さんとサーカスを見に行ったんですね」
文香「お二方も、口々に『すごかった』と言っていました……」
奏「ええ。サーカスに関してはとてもクオリティが高くて素晴らしい体験だったわ。でもね、なんで私がニコニコしているだけであだ名が一つ増えるの? いいじゃない! 私だって普通の女子高生なんだから、サーカスという未知の領域を楽しみにするくらいいいでしょう!?」
文香「普通の……」
ありす「女子高生……?」
奏「そこは言葉のあやよ。一番の問題はね? これが許されてたら次に私がどんな仕事をしても愉快なあだ名が増え続けることになるの。例えばよ? 私が料理の仕事をしたとするでしょ? そうしたら、やれ『グラタンぐつぐつ女』だとか『シチューコトコト女』だとか言われるのよどうせ……」
文香「さすがにそこまでは……」
奏「ああ! ひょっとしたら今こうしているのも『愚痴グチグチ女』とか言われたりするのよきっと! ああなんて嘆かわしい!」
ありす「……奏さん、少し落ち着いてください」
奏「何が『キス魔スイッチ』よ! 何が『チューバッカ』よ! そうよ私はキスの女よ! そうやって呼んでるやつに片っ端からキスしていってやりましょうか!」
ありす「奏さん!!! おさえて!!!」
(数分経過)
奏「ふぅ……ごめんなさい、二人とも。少し取り乱しちゃったわ」
ありす「少しどころじゃない気がしたんですが……」
奏「溜め込んでたものを一気に出したから、すっきりしたわ。ありがとう」
文香「私たちはただ聞いていただけなのですが……」
奏「そうだ、二人も何か思ってることはない? この機会に全部ぶちまけちゃった方が楽になるわよ?」
文香「思ってることが……ないわけではありませんが」
ありす「文香さん、何か思うところが?」
文香「えぇと……その、なんと言いますか。前々から、私のファンアートのようなものがたくさん出来ているようで」
奏「いいじゃない、それだけ人気がある証拠よ」
文香「はい……それ自体は非常にありがたいことなのですが……なんというか、少し過激なイラストが目立つと言いますか……」
ありす「文香さん、そんなイラストまで届いてるんですか!?」
文香「い、いえ。私に届けられているわけではないのですが、その。たまたま目に入ってしまって、つい気になってしまい……」
奏「そういう情報は間違いなく見ない方がいいのだけど……ついつい気になっちゃうのよね」
ありす「フ、フケツです! 文香さんはそんな人じゃありません!」
奏「でもね、ありすちゃん、あなたも大概そういうイラストが多いらしいわよ」
ありす「えっ? 私まだ12歳ですよ……? それに、文香さんや奏さんみたいに、その。……胸も大きくありませんし」
文香「……世の中には、様々な趣向の方がいらっしゃいます。ある意味、その方々に私たちアイドルは支えられているのかもしれませんね」
奏「私もそうやって、文香みたいにポジティブに捉えられれば良かったのだけど。ありすちゃん、あなたは何かないの?」
ありす「……そういえばありました! 実に不本意なのですが、私、ネット上で『ちょろい』ってイメージが付いてるらしいんです!」
文香奏「「ああ……」」
ありす「私、全然ちょろくありません! そもそも、なぜそういった風潮がネットに出回っているんですか!? 私そんな言動したことないんですけど」
文香「……ありすちゃん、大変言いづらいのですが」
奏「そのイメージ、大体当たってると思うわよ」
ありす「なんでですか! お二人までそういうことを言うなんて……やはりインターネットは悪です! 私たちアイドルにとって不要なものです!」
奏「ありすちゃん、普段の自分の行動をよーく思い返してみて」
ありす「普段の……私?」
(ポワンポワンポワン)
ありす『橘…橘ありすです。橘と呼んでください。』
ありす『プロデューサー、その…今まで私、名前が嫌いで…頑なだったかもしれません。でも…私らしさも大事って教えてくれて、ありがとう』
ありす『プ、プロデューサー、あの、別に…私の名前…呼んでもいいですから…』
ありす『プロデューサーさん、今日の私は甘くて美味しいですよ、…なんて…クリスマスジョークです。二度と言いませんけど』
ありす「どこをどうとってもちょろい所なんて一つもありません」
奏「どこがよ」
文香「ありすちゃん、素直なありすちゃんが、私はとてもいいと思いますよ」
ありす「そ、そうですか? ……えへへ、ありがとうございます」
奏「っ! ……そういう所が、ちょろいって言われる原因じゃないのかしら?」
ありす「へっ!? 奏さん、それってどういうことですか? 詳細な説明を要求します」
奏「ふふっ、教えてあげない」
ありす「うぅっー……このっ! アドバイスしぶしぶ女!」
奏「言ったわね、ありす!? せっかくさっきのことは忘れてたのに……! そんなんだから、すぐコロッと落とされる役回りばっかりなのよ!」
ありす「っ!? いくら奏さんでも言っていいことと悪いことがありますよ!?」
文香「あわわ……どうしましょう、とりあえずちひろさんを呼んで……それともプロデューサーを……いやしかし……あわわ……」
P(この3人でバラエティー番組やらせるのも面白いかもな。企画書書いとこ)
オチはないです。この3人の絡みがまた見たい。
HTML化依頼してきます。
ちょろい
乙
最後のオチが、釈迦の手の極右だな
乙
この空間に歩く○クロスさん混ぜたい
乙
これ読んだら早速もみやで来て吹いた
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