ガヴリール「ヴィーネ……」ヴィーネ「なに、ガヴ」 (18)

ガヴリール「……お前さ、なんでラフィやサターニャと楽しそうに話してんの?」

ヴィーネ「え?」

ガヴリール「なんでって聞いてるんだよ」

ヴィーネ「ガ、ガヴ…?どうしたのよ急に」

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ガヴリール「なんで私だけを見てくれないんだよ……」

ヴィーネ「……ガ、ガヴ、落ち着いてよ…」

ガヴリール「落ち着けるわけないだろ?!」ドンッ

ヴィーネ「きゃぁっ!」ドサッ

ガヴリール「……なぁ、ヴィーネ」

ヴィーネ(ガヴリールが変……私がどうにかしないと…)

ガヴリール「私たちってさ、学校が始まってから友達になって、いつも一緒にいて、私が堕落してもヴィーネは私を見捨てないでくれて…それどころか以前よりも二人の時間が増えて……それが今日までずっと続いてきただろ?」

ヴィーネ「え、ええ」

ガヴリール「それって…」


ガヴリール「ほぼ恋人同士のようなものじゃん」

ヴィーネ「……え?」

ガヴリール「だったらさ、もう私以外の人間なんていらないよね」

ガヴリール「誰も私のヴィーネに触れてほしくない。関わってほしくない」

ガヴリール「私はヴィーネがいれば、もう何も必要ないんだよ」

ガヴリール「友達も家族も、バイトも何もかもな」

ガヴリール「なのに、どうしてヴィーネは私以外のやつとそんなに楽しそうに笑うんだ?話してるんだ?」

ガヴリール「理解できない…したくもない………なぁ」

ガヴリール「ど う し て だ よ 、 ヴ ィ ー ネ」

ヴィーネ(………っ)ガクブルガクブル

ヴィーネ「ちょ、ちょっと待ってガヴ!」

ヴィーネ「私たちってまだ、恋人とか…そ、そういう関係じゃないでしょう?」

ガヴリール「……」

ヴィーネ「もうこの話はおしまいにしよ?……だ、だから……ガヴ、離してよ…怖いんだけど……」

ヴィーネ(ガヴの顔が、だんだん怖くなってきた)

ヴィーネ(その時私は、選択を誤ったことに……気づけなかった)

ガヴリール「…………そうか」

ガヴリール「私が怖いんだ」

ガヴリール「私はヴィーネをすごく愛しているのに……」グッ

ヴィーネ「…っ!」

ガヴリール「……じゃあさ……ヴィーネが私を愛して貰えるように頑張るからさ………」ググググ

ヴィーネ「………が……ヴ……………!!」

ガヴリール「もう私だけしか見られないようにヴィーネがどこにも行かないようにするんだヴィーネヴィーネああ可愛いヴィーネ私のヴィーネ今は苦しいかもしれないけど我慢してねヴィーネが好きだからやってるんだよ許してくれるよなヴィーネは優しいもんな」ググググググググググググ

ヴィーネ(……意識が……)

……………………………………………………………

……………………………………

………………






ガヴリール「…ネ。………ヴィーネ」

ヴィーネ「………ん……」

ガヴリール「ヴィーネ!……よかった。ずっと目を覚まさないから心配したよ」

ヴィーネ「………ガヴ」

ヴィーネ(私の腕と足は、完全に拘束されていた)

ヴィーネ(…できるなら、目を覚ましたくなかった)

ヴィーネ(でも…ガヴを悲しませる方が、私にとっては嫌だったのかもしれない)

ヴィーネ(ガヴの目は、完全に光が失われていた)

ガヴリール「ヴィーネを、やっと手に入れることが出来た…」

ガヴリール「もう離さない。ずっと一緒にいよう」

ガヴリール「この家で、ずっ………………とな」

ガヴリール「学校も魔界にももう戻らなくていい」

ガヴリール「…………ヴィーネ………」ギュッ

ヴィーネ「……ガヴ………」



ヴィーネ(……拒否、出来なかった)

ヴィーネ(私がガヴをこうさせてしまったんだ。だから責任を取りたかった)

ヴィーネ(それに今のガヴは、何をするか分からないから)

ガヴリール「ヴィーネ、ご飯出来たぞ。私が全部食べさせてあげるからな」

ヴィーネ「……うん」

ヴィーネ(あれから数日経った。ガヴは、周りの家事を全てやってくれるようになった。荷物も私の家から運んでくれていた)

ヴィーネ(サターニャとラフィエルが何度もドアの前に訪問してきたけれど、その間ガヴはまるで聞こえてないかのように無視して私を抱きしめていた)

ガヴリール「ヴィーネ、一緒にお風呂入ろう」

ヴィーネ「ええ」

ヴィーネ(数週間経った。ガヴは、お風呂の時やトイレの時は拘束を解いてくれるようになった)

ヴィーネ(二人の訪問も、日に日に少なくなっていった)

ヴィーネ(……ふたり、って………誰だっただろう)

ヴィーネ(とても大切な人だったはずなのに…思い出せなくなった)

>>8訂正

ヴィーネ(サターニャとラフィエルが何度もドアの前に訪問してきたけれど、その間ガヴはまるで聞こえてないかのように無視して私を抱きしめていた) ✕

ヴィーネ(サターニャとラフィが何度もドアの前に訪問してきたけれど、その間ガヴはまるで聞こえてないかのように無視して私を抱きしめていた)〇

ガヴリール「ヴィーネ、ぎゅってしよ」

ヴィーネ「……うんっ」

ヴィーネ(一ヶ月経っただろうか。でもそんなことはどうでもよかった)

ヴィーネ(私にはガヴがいるのだから)

ヴィーネ「ガヴ……大好き//」ギュゥゥ

ガヴリール「ヴィーネ……私も、ヴィーネが大好きだよ//」

ヴィーネ(そしてだんだん私は、ガヴリールが私のそばからいなくなることを極端に恐れるようになった)

ガヴリール「…ちょっと、買い出し行かないとな…」

ガヴリール「ヴィーネ、家にいてくれないか?」

ヴィーネ「えっ……」

ヴィーネ「い、嫌だ……置いていかないでよ、ガヴ……!」

ガヴリール「すぐ帰ってくるから、大丈夫だって」

ヴィーネ「ガヴ、お願い…お願いだからぁ………ガヴ、一緒にいさせてよ……」グスッ

ガヴリール「ヴィーネは、甘えん坊だな……わかった、一緒に行くか」ニコ

ヴィーネ「うん……!」

ヴィーネ(ガヴといつも一緒にいないと、私がどうにかなりそうだった)

ヴィーネ(あれからどれくらい経っただろう。もう、思い出せない)

ヴィーネ(私たちは、一緒に家事を行うようになった)

ヴィーネ(一緒にネトゲをして、一緒にお風呂に入って、一緒に買い物に行って)

ヴィーネ(キスして、抱き合って、お互いがお互いを求めあって)

ヴィーネ(仕送りはガヴがちょっとずつ更生していっていることと、私が堕ちた生活を送ることによって増えていく一方で、生活には困らなくなっていた)

ヴィーネ(私たちは幸せな毎日を送れている)




ガヴリール「ヴィーネ、ずっと一緒にいよう」

ヴィーネ「うん。ガヴも私とずっと一緒にいてね」

ガヴリール「ああ、当たり前だろ」ニコ

ヴィーネ「ふふっ」ニコ


お わ り

前日のヴィーネ「ガヴ……」ガヴリール「なに、ヴィーネ」を逆転させてみました
ガヴィーネイチャイチャ書けました

ありがとう

がゔぃーねちゃん

うん…これはイチャイチャだな!


ヤンガヴは至高

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