春はやよいお。 (16)
春はやよいお。二人のみにて出でかかるるに、やよい持ちてきし破籠、恥づかしげに食む伊織の様はめざまし。
食はさむとするやよいの気色など、げにことさらなり。
春はやよいお(が良い)。二人きりで出かけているときに、やよいが持ってきた弁当を、恥ずかしそうに食べる伊織の様子はすばらしい。
食べさせようとするやよいの様子など、まさしく格別である。
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夏はひびたか。夜月眺め入りて、しろかねの髪たなびきたるを、響の「いかにして然様にうるはしかるや」と問ひたるはかなし。
みづからもうつくしきに思ひ及ばず。互ひの髪梳きあへるは、いみじふ尊し。
夏はひびたか(がすごい)。夜の月を眺めていて、(貴音の)銀色の髪が風でたなびいているのを見て、響が「どうしてそんなに綺麗なんだ?」と尋ねるのとか最高。
自分の髪も綺麗なのに気づいてない。お互いの髪を梳きあっているところとか、本当に尊い。
秋ははるちは。共に紅葉見んと出でかかるるに、春香、長きこと待ちたりけれど、「ただ今来けり」と偽るはまかなし。
紅葉見かかれて千早「綺麗なり」と言ひたれど、春香の「来年も共に見らるればよかるかな」と心ひそかに思ひたるもいとあはれなり。
千早其れに思ひ及ばざらむもまたおかし。
秋ははるちは(以外ないわね)。一緒に紅葉を見ようと出かけるんですけど、春香ちゃんが(待ち合わせのとき)長いこと待っていたのに、「ううん、今来たとこだよ」と嘘をつくのとか可愛いったらない。
紅葉を見ていて、千早ちゃんが「綺麗ね」と言うんですけど、春香ちゃんのほうは「来年も一緒に見られたらいいなぁ」って密かに思ってたりするのが趣深すぎてもう。
千早ちゃんがそれに気づいていないのもまたいいですね。
冬はゆきまこ。火燵に二人にて入れど、何方も手冷え、中にて触れあひて「いと冷えたり」「汝こそ」と言ひ合ひたるはおもしろし。
かくすればなほ暖けしと、寄り添ひたる様よ。 かほ紅くなりてきけるにしても、離れず然ながらなり。
ときどき美希の膨れ面にて間に入りてくるも、まためざまし。
冬はゆきまこ(じゃなきゃダメ)。コタツに二人で入るんですけど、どっちも手が冷えてて、コタツの中で触れ合って「真ちゃん、冷えてるね」「雪歩こそ」って言い合ってるのとかたまらないわ。
こうすればもっと暖かいよとか言って、寄り添ってるところとか!ね!? 顔が赤くなってきても、くっついたまんまだったりするの。良くない?
たまーに美希ちゃんが膨れっ面で二人の間に割って入ってくるのも、そういうのも最高だと思います。
※小鳥草子・全文より引用
律子「……何考えてるんですか」
小鳥「……」
律子「仕事中にこんなしょうもない文章打ち込んで」
小鳥「……」
律子「私に言わせればですよ、小鳥さん」
小鳥「……」
律子「春はあみまみ」
小鳥「!?」
おはり
みきりつがないの、やり直し
律子編にあるからそれは
しゃちょPがないの
>>8
お前はバネ✕武派と高✕黒派を敵に回した
律子編はよ!
乙
あみまみは夏か冬っぽくね?
解説文にどんどん素が出てくるのが好きだ
おつ
あずささん……
個人的には秋がゆきまこで冬がはるちはかなぁ
ワイトは春だけにはるちはがすこ
乙
これは律子バージョンを書かない理由があるだろうか、いやない(反語)
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