ガヴ「くっそぅ、パソコンの調子が悪いせいで操作が上手くいかねぇ!!」
ヴィーネ「ガヴ、あんた学校にパソコンを持ち込んでるんじゃないわよ!?」
ガヴ「いいだろう…。それにもう放課後だ。咎める奴なんざいまい。」
ヴィーネ「まったく…。あっ、そうだ、帰る前に先生に提出物を出していかないといけなかったわね。ガヴ、ちょっと待ってて?」
ガヴ「あぁ…行ってこい」
タッタッタ
ガヴ「ふぅ~、これで静かにって、また止まったよ、くそっ!!」
ガヴ「しょうがねぇ。今度の休みにでもこのパソコン、修理に出しに行くか…」
ガヴ「おっ」ブルッ
ガヴ「いきなりにトイレに行きたくなんて来たっ!? あぁ、もうだめだ、早く行かないと!!??」
ダッダッダッ
シ~ン
?「………」スッ
…………………
ガヴ「はぁー、すっきr…って、あああぁぁぁっっーーー!!??」
タッタッタッタッタッタッ
ヴィーネ「ちょっとガヴ!?」
サターニャ「何よ、今の悲鳴はっ?!」
ラフィエル「あらぁ~、また何か面白い事でもありましたか?」
ガヴ「あ、ああぁぁっ…、わ、私のパソコンがああぁぁ……」ガクガク
ガヴリールのノートパソコン「」ボロボロ
サターニャ「な、何よこれぇっ?! ボロボロじゃないの!!」
ラフィエル「これは酷いですね…。画面が割れていて、キーボードも壊れてますね」
ガヴ「あわわわっ……」ガクガク
ヴィーネ「ガヴ、ガヴ~、大丈夫…しっかりしてぇーっ!!??」
~しばらくして~
ガヴ「ちっくしょーーーっ!! 誰だよ、私のパソコンをこんなにした奴はーーっ!?」
ラフィエル「おやおや、ショックに陥り、立ち直ったと思いきや、今度は怒りに燃えてますねぇ~」
ヴィーネ「しょうがないわよ。ガヴにとってパソコンは必需品だしね」
サターニャ「ガヴリールの怒りは、私でも分かるわ。自分の大事なものを台無しにされたらそりゃあ怒りたくもなるわよ!」
ガヴ「分かってくれるか、サターニャ?」
サターニャ「もちろんよ。こうなったら、私たちで犯人捜しをするしかないわね」
ラフィエル「えっ、私達だけで犯人をですか?」
ヴィーネ「いやいや、流石に難しいそうよ!?」
サターニャ「いや、案外そうでもないわよ?」
ガヴィーネ「えっ!?」
ラフィエル「えぇっ、サターニャさん、何か分かったのですか!?」
サターニャ「ふっふっふ。もちろんよ♪ 大悪魔は、常に悪魔級行為について模索してるが故、このようなド級の悪魔行為を上回るS級悪魔行為のボロがすぐに分かるのよ!!!」
ラフィエル「おぉぉーーー///」
ガヴ「成る程な。流石は大悪魔だ!!」
ヴィーネ(そこは褒めていいと言えるのかしら…)
ガヴ「で、お前の分かった事を聞かせてくれないか?」
サターニャ「もちろん。見なさい、これを!!」
ガヴィーネラフィ「「「んっ?」」」
サターニャ「ボロボロになったパソコンの残骸の傍に割れて飛び散った画面の欠片や飛び散ったキーボードの一部が随分と机の周囲に落ちている…。これは犯人が随分と派手にやった事を示す証拠よ」
サターニャ「つまり、犯人は派手にやるだけに、その勢いで痕跡を落とした可能性があるって事よ!!」
ガヴ「おぉ、成る程…そうか!」
ラフィエル「この辺りを探せば、犯人の痕跡が見つかるって事ですね」
サターニャ「えぇ、そういう事よ」
ヴィーネ「そう上手く見つかるかしらね…」
~そして~
ガヴ「あああぁぁぁーーっ!?」ビクッ
ヴィーネ「どうしたの、ガヴ?」
ガヴ「み、見つけた……髪の毛だ!!」スッ
ラフィエル「髪の毛、ですか? でも、誰のだか分からなければ…」
サターニャ「心配は無用よ。この髪の毛、よくよく見たら……色が黒っぽい紫のようねぇ…」チラリ
ガヴリール「おい、これって!?」チラッ
ラフィエル「あっ…」チラッ
ヴィーネ「えっ?!」
サターニャ「そう。これは…ヴィネット、あんたと同じ色の髪の毛よ!!」
ラフィエル「確かに色が、ヴィーネさんの髪型と同じようですねぇ…」
ガヴリール「じ、じゃあ、まさかっ!?」
ヴィーネ「ち、違う、私じゃないわよっ!?」
ヴィーネ「そもそも髪の毛が落ちてたからって何よ。私は、いつもガヴの机の傍にいる事が多かったんだから、髪の毛の一本や二本が床に落ちているのは当然でしょ!!」
ラフィエル「た、確かにそうですよね?」
ガヴ「いや、これは床に落ちてたんじゃない…ボロボロのパソコンのキーボードの辺りから見つかったんだ」
ヴィーネ「えっ?」
ラフィエル「あ、あのう、ガヴちゃん?」
ガヴ「んっ?」
ラフィエル「先ほどヴィーネさんが仰ったように、いつもガヴちゃんの机の傍にいたのならもちろん、ガヴちゃんのパソコンにヴィーネさんの髪の毛が落ちていても別に不自然では…」
ヴィーネ「そ、そう、ラフィの言う通りよ!」
サターニャ「いやいや、甘いわよ。ヴィネットがガヴリールの机の傍にいた事はあっても、流石にパソコンの近くまでは寄ってないでしょう…だったら」
ガヴ「あぁ。サターニャの言った通りだ。実は、パソコンにはいつもやっている私の髪の毛が多く残っててさぁ、ボロボロになる前も私の髪の毛ばかりだったんだ。」
ラフィエル「っ!? では!!!」
ガヴ「そうだよ。壊される前は私が髪の毛だけだったのに、壊された後はボロボロのパソコンからどうしてヴィーネの髪の毛が見つかるんだよ! そもそもヴィーネは私のパソコンを少し離れて見ていたから、傍にも寄ってなかったしな」
サターニャ「そうよ。だから、髪の毛が見つかることはまずありえない…だとしたら、そこに髪の毛が落ちたという事は、壊す際にそこにヴィネットがいた、という証明よ!」
ヴィーネ「違う。違う違う、違うわよ! 私じゃない!!」
ヴィーネ「髪の毛だけじゃ明確の証拠にはならない。そもそもガヴがトイレに立った後に、犯行が行われたようだけど、私がその間にここに戻ってきたって証明がないじゃないの!?」
ガヴ「うっ、確かなそうだな…」
ヴィーネ「大体、犯行が起こったとされる時間、その時私は提出物の事で先生と少し話していたのよ、職員室で」
ラフィエル「ですが、髪の毛が…」
ヴィーネ「それだって、きっと偶然nサターニャ「あらぁ~、じゃあ、そろそろ私が証人にならないといけないようね」
ガヴラフィ「「証人だと(証人ですかっ)!!??」」
ヴィーネ「な、何よそれ……」
サターニャ「ふふふっ、実はね犯行が起こった時間帯、私はその時、階段にいて、一人でどんな悪魔級行為をしてやろうかなって考えていたのよ!!!」
サターニャ「そしたら、教室から誰かが出て行く足音が聞こえてそこから覗いたらガヴリールが見えたのよ、最初は」
ガヴ「あぁ。私はトイレに立った時だな」
サターニャ「そう。そして、その直後、私は教室に急いで入って行く人物を見たのよ!!」
ラフィエル「えぇっ、ほんとですか?!」
ヴィーネ「な、何よ。じゃあ、それが私だって言いたいのっ?!」
サターニャ「もちろんよ♪ 私はこの目でしっかりと見たのよ、ガヴが出て行った直後、教室に入って行くあんたの姿をね!」
ガヴ「っ!?」
ヴィーネ「冗談じゃないわ! こんなのおかしいよ!!」
ヴィーネ「そもそもサターニャ、あんたはどうして今頃、私を見たって証言するのよ!?」
サターニャ「そりゃあ、ガヴリールのパソコンが壊されたって知って、あんたじゃないって思ったから言わなかったけど、その後証拠になるあんたの髪の毛が見つかったから、こうして言っただけよ」
ガヴ「そういうことだ。どうして、こんな酷い事をしたんだ、ヴィーネ?」
ヴィーネ「ち、違う…本当に私じゃ……」グスッ
サターニャ「しつこいわね。証拠があって証人もいる、後は素直に自白するだけよ」
ヴィーネ「何か間違いよっ?! そもそも……私がガヴのパソコンを壊す、なんて…そんな事……」ポロポロ
ラフィエル「もしや、普段からガヴちゃんがネトゲばかりにハマり過ぎてだらしなくなっているのが苦々しいと思い、衝動的に壊してしまったのでは?」
ヴィーネ「そ、そんなぁっ!? ラフィまでっ!!??」ポロポロ
サターニャ「さぁ、ヴィネット観念しなさい!!」
ヴィーネ「だから、私は何も……」ポロポロ
サターニャ「あぁー、もういつまで嘘w?「おやぁ♪」
?「嘘ってワードが出た時点で、ここはオレっちの出番かな~?」スッ
ガヴラフィ「っ!!??」
サターニャ「っ!?」
ヴィーネ「えっ……?」
?「いやぁ~、嘘って言葉に敏感なんだよね~、最近。そもそも、オレっちも嘘が大好きだからね」ニヤリ
ガヴ「はぁっ、なんだよ、こいつ!?」
ラフィエル「子供…小学生のように見えますね…」
?「酷いな~、同じ学校の、同じクラスなのに、本当は」
サターニャ「なっ、何なのよ、アンタ…誰よ!? そもそも、こんな子供、私らのクラスで見たことがないわよ!!」
?「へぇ~、鋭いねぇ。まぁ、それは嘘だけどね♪」ニヤリ
ヴィーネ「へっ、嘘? あ、あの…」
?「んっ?」
ヴィーネ「誰…なんですか?」
?「あっ、オレっち?」
?「オレっちは………」
ゴクオー「ゴクオーで、覚えてくれて結構だよ~ケケケケケ」
ヴィーネ「ご、ゴクオー………」
サターニャ「ちょっとアンタ、無視するんじゃないわよ!? 見るからに年下に見えるけど、何者よ!!」
ゴクオー「オレっちか? オレっちは………ただの子供さ♪」ニヤニヤ
サターニャ「子供っ!? だったら、引っ込んでなさい!! そもそもどこから来たかも分からない、勝手に首を突っ込む失礼な奴には関係のない事よ!!」
ガヴ「おいおい、子供相手にそんなムキになんなって」
ラフィエル(………)
ゴクオー「そうかな~?」
サターニャ「はぁっ?」
ゴクオー「この事件、何か嘘くさい感じがするし……とにかく嘘だらけなんだよねぇ~♪♪」ケケケケケケッ
サターニャ「だかrゴクオー「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
サターニャ「っ!!??」ビクッ
ガヴ(な、なんだっ!?)ビクッ
ラフィエル(やはり、ただ者…ではないようですね…。人間、いえ別の何かでしょうか……)ジィィィィーーッ
ヴィーネ(な、なにこの迫力っ!? この子、一体……)ビクッ
ゴクオー「つーうわけで、ここからオレっちの出番だ!!」
ヴィーネ「あ、あの……」
ゴクオー「あぁ、オレっちは嘘が好きなんだ。特にこの事件は嘘が見えている……だからこそアンタは否定した…そうだろ、月乃瀬=ヴィネット=エイプリル…サン♪♪」ニヤリ
ヴィーネ「っ!!?? え、ど、どうして…私の名を?!」
ゴクオー「まっ、それはおいといてさぁ、見ててよ…。オレっちの華麗な嘘をさぁ♪」ニヤッ
ヴィーネ「っ!!!」
ゴクオー「さてっと」ジロリ
サターニャ「っ!? な、何よ?!」ビクッ
ゴクオー「アンタ、ほんとにこの人が犯人って疑っちゃってる訳?」
サターニャ「も、もちろんよ。だって、証拠も証人(私)もいるし、ヴィネットがまずガヴリールのパソコンを【殴り壊した】事に違いはないわよ!!」
ゴクオー「殴り壊した……」
サターニャ「そうよ。殴り壊した…それがどうしたのって言うのよ?」
ゴクオー「あれれ~、おかしいな? どうして殴り壊したって分かるかな~?」
サターニャ「そ、それはこんなに壊されてたら、普通は殴ったと思ったからよ」
ゴクオー「おや、それは変だな~♪ だってさ、普通は殴ったって言うよりも……【叩き壊した】か、【誰かが誤って落として壊した】かって疑いのが筋なのに、どうしてアンタは殴ったって真っ先に発言したのかな??」
サターニャ「うっ!?」ドキッ
ガヴ「あっ、そういやぁ、そうだな…」
ラフィエル「確かに、その子の言う事に一理はありますねぇ…」
ヴィーネ「サターニャ……」
サターニャ「あっ、いや、こ、言葉の誤よ、ただの!! 別に深い意味なんて、ないわよ?!」
サターニャ「っていうか、ヴィネットが100%怪しいわよ。だって髪の毛が見つかったし…」
ゴクオー「ふぅん。じゃあさ、髪の毛ってどうやって手に入れるの、教えてよ?」
サターニャ「はぁっ、何よ急に!?」
ゴクオー「だって髪の毛って人の毛にだよねぇ~? だったら、人の毛をどこにあって、どうやって入手できるのかな? オレっち詳しくなくて良くわかんないんだよね」
サターニャ「ふんっ、アンタって無知なのね。まぁ、所詮は下等な子よねぇ~♪ いいわ、特別に教えてあげる…いい、髪の毛は頭に生えているの、だから気軽に自分で頭を掴んでついている物を抜けばいいのよ」
ゴクオー「成る程~。じゃあ、自分以外の毛って手にする事は出来るの…教えてよ、天才のお姉さん♪」ニヤリ
サターニャ「て、天才っ/// しょうがないわねぇ…いい、もちろん自分以外の毛の入手も可能よ。むしろ、他人の毛なんてそこらへんに歩くような廊下とかにも落ちてるから、簡単に拾えるしね!」
ゴクオー「へぇ~。じゃあさ、今回疑われた人の毛も事前に拾ってそこに置いておいたもの、かなぁ~♪」ニヤニヤ
サターニャ「っ!!!???」ギクッ
ガヴラフィ「あっ!?」
ヴィーネ「っ!?」
ガヴ「そうだ。そいつの言う通り…かもしれん」
ラフィエル「えぇ。私たちはただ、髪の毛があったって事でヴィーネさんを疑ってましたが、良く良く考えてみれば、犯人の罠って可能性も捨てきれませんね!」
ヴィーネ「じゃあ、やっぱり私は…」
サターニャ「ちょっと待ちなさい!? 私の証言は、証人の話はどうなるのよ?」ダッ、ジャリ?
ゴクオー「………」
サターニャ「私の証言だと、ヴィネットはガヴリールが教室に出た直後に来たのよ…それはどう説明するのよ!?」ダンッ、ジャリ?
ゴクオー「アリバイ……」
サターニャ「えっ?」シリッ、ジャリ
ゴクオー「疑われたお姉さんには、アリバイがあったかな~?」
ガヴ「おっ、そういえば、ヴィーネって…」
ヴィーネ「えぇ。私は提出物の事で職員室で先生と少し話していた…さっき説明した事よ!!」
サターニャ「そ、それ自体、嘘よ!!」ダンッ、ジャリ?
ゴクオー「………」ジィィィッッーー
ラフィエル「う~ん、アリバイの事で何か証明があれば…」
ゴクオー「アリバイがある時、必要な事って何かな~?」ニヤニヤ
ガヴィーネラフィ「「「ハッ、証明してくれる第三者っ!?」」」
サターニャ「あぁっ!?」ドキッ、ジャリ?
ヴィーネ「そうよ…先生よ! 犯行が行われた時間帯のアリバイを先生に証明貰えば私は……」
ガヴ「チッ。どうして、そんな単純な事に気付けなかったんだ…」
ラフィエル「そういえば、そうですね。髪の毛の事もそうです…都合良く見つかった事自体が出来過ぎてましたねぇ…今考えますと」
ゴクオー「簡単なことに気付けなかった原因はある人物の誘導に乗っかったせい♪」ニヤリ
ヴィーネ「えっ、それって……」クルッ
ガヴラフィ「「ま、まさか!?」」クルッ
ゴクオー「そう。その人物とは…初めに犯人への手がかりがあると推測し、尚且つ自らが証人になった、お姉さん……アンタだよ!!」ビシッ
サターニャ「うぅっ!!??」ドキッ
ガヴ「じゃあ、私のパソコンを壊した犯人はヴィーネじゃなくて…」
ラフィエル「サターニャさんっ!?」
サターニャ「………」
ヴィーネ「サターニャ…」
ゴクオー「いやあ、オレっちで地獄耳だから、先ほどの証拠の話や証言を聞いてたけど、どれも信憑性に欠けるんだよねぇ~。だって、髪の毛なんて犯人自らが落とさなくても別の誰かが事前に入手しておいたのを疑いのかける為に故意に置いたとか、そっちのお姉さんを見たって言う証言も、アリバイを根本的に疑って第三者からの証言を鵜呑みにさせたりだとか……」
サターニャ「………」
ゴクオー「あからさまに疑いをそっちのお姉さんに掛けたいかのような言い回しになっているようだったから、あまりにも都合が良すぎるんだよね」
サターニャ「…………」ギリッ
ゴクオー「それでピンと来たのさ。アンタは自分から疑いの目をそらす為、そっちのお姉さんのせいにする為に…置いておいた髪の毛を用いり、尚且つ自分が証人となることでわざと疑いを誘導させ、まんまとそっちのお姉さんに疑いを掛ける真似をしたんだ!」
ガヴ「そうか、それで私とラフィエルはヴィーネを頭から疑って!?」
ラフィエル「あぁー、私としたことが、そのような誘導に引っ掛かってしまうとは!?」
ヴィーネ「サターニャ、その子の…ゴクオーくんの言っている事は本当なの!?」
サターニャ「冗談じゃないわよっ!!!」ダンッ
ヴィーネ「っ!?」ビクッ
サターニャ「いきなり乱入してきたと思ったら、ヴィネットが犯人じゃなくて私が犯人ですって!? 見ず知らずの、それも下等生物の子風情が、偉そうに!!!」
ガヴ「確かにいきなり現れた訳の分からない奴の話に耳を傾けるのはアレだが、実際話を聞いて何かそいつの言葉には一理あるんだよな…。」
ラフィエル「私です。サターニャさん…もし、反論があるならば聞きます。ですので、しっかりとお願いします!」
サターニャ「くぅ……」
ゴクオー「へへっ。」
サターニャ「わ、私が犯人だと言いたいのなら、ヴィネットがもし、アリバイがあって犯人じゃなければ、他はどうなのよ? ラフィエルは、もしくはガヴリールが自分で壊したって可能性も!?」
ゴクオー「それじゃあ、お姉さんが指名する、そこのお姉さん二人に説明してもらいましょうか?」
ラフィエル「私は、教室を出る前に先生に呼び止められて話をしていました。証言は先生とその場にいたクラスメイトです」
ガヴ「私はトイレに行ってたけど、そもそも自分でパソコンを壊す理由はおろか、私が出来る訳ねえだろ!!」
ゴクオー「さぁ、それぞれが証言してるが、あんたはどうなのさ、お姉さん?」
サターニャ「ぐぅ。だから、私は階段で一人…」
ヴィーネ「サターニャ。それ、自分からアリバイを言ってるだけで、それを証明する人間はどこにもいないって事になるのよ?」
サターニャ「っ!!?」
ガヴ「そうだな!? 確かにそうだ!」
ラフィエル「では、アリバイが無いサターニャさんが、犯人……。」
ゴクオー「まぁ、正確には、アリバイが怪しいな!」
サターニャ「ち、違う! 私じゃないわよ!!? そもそもアリバイぐらいで…」
ゴクオー「……」
ガヴ「おい、クソ悪魔! 何が違うんだよ? アリバイが認められないというのは、そいつが言ってんだよ!」
ラフィエル「サターニャさん…」
サターニャ「うぅ……」
ゴクオー「やれやれ。嘘もここまでだな」
サターニャ「う、嘘じゃ!?」
ゴクオー「違う、違う。オレっちが犯人の指摘を間違えてたって事サ!」
ガヴィーネラフィ「「「えっ!!?」」」
ゴクオー「良く考えたら、お姉さんには階段に居たってアリバイ…。こっちも嘘だって言い切る為の証拠が無いしねぇ…」
ヴィーネ「あっ!?」
ラフィエル「あっ!?」
サターニャ「ハッ……ふっ、フフフフッ♩ そうよ、そうだわよねぇ~♩」ニヤニヤ
サターニャ「証拠もないくせにアンタたちは私を疑ってさぁ、土下座でもしてもらおうかしらねぇ~?」ニヤニヤ
ガヴ「チッ。調子に乗りやがって!!」バッ
ゴクオー「」スッ
ガヴ「お、おい!?」ピタッ
ゴクオー「でも…さぁ」
サターニャ「?」
ゴクオー「お姉さんのアリバイが本当だっていう、証明もまだされてなかったねぇ~♩」
サターニャ「っ!!?」
ガヴ「あぁっ、そうか?!」
サターニャ「な、何よ!! 私が階段に居たって事は証明できるわよ!?」
ヴィーネ「聞こうじゃないの!」
ラフィエル「サターニャさん…」
サターニャ「え、えぇと…。それは……」
ガヴ「おい、どうした?」
サターニャ「う、うるさいわね!!?」
ゴクオー「あ~ぁ、近くに誰か居て、誰かの声を聞いてたとか…それを証言したら、きっと証明になると思うんだけどなぁ…。」
サターニャ「っ♩」ニヤリ
サターニャ「あー、そうそう…思い出したわ!」
ラフィエル「何をですか?」
サターニャ「私のアリバイの証明はガヴリールよ!」
ヴィーネ「えっ?」
ガヴリール「はぁっ!?」
ゴクオー「へぇーー、それは何どういうことかな~?」
サターニャ「どうもこうも…私はガヴリールの近くに居て、ガヴリールがあの時、言ったのよ……『また止まったよ』とか『今度の休みにでもこのパソコン、修理に出しに行くか』って言葉をねぇ~♩♩」ニヤニヤ
ガヴリール「っ!!??」
ゴクオー「♩」フッ
サターニャ「どうよ? これが証明よ!!」
ヴィーネ「えっ、そうなの、ガヴ? 私は直接聞いた訳じゃないし、分からないんだけど?」
ラフィエル「私もです。ガヴちゃん…」
ガヴリール「あぁ…確かに言ったな。」
サターニャ「ふふん、それみなさい♩」
ガヴリール「けど……」
ガヴリール「それは私がトイレに行きたくなる直前、それも教室で…言った言葉なんだけど」
サターニャ「」
ヴィーネ「えっ、なにそれ!?」
ラフィエル「トイレに行く前のガヴちゃんの発言をサターニャさんが聞いているとなれば、つまりガヴちゃんがいた教室に近くにサターニャさんがいた、という事を物語ってますね。」
ゴクオー「そういう事♩ つまり、階段の近くにいたんじゃなくて、そこのお姉さんがいた教室の近くに居たって事だよ!!!」
サターニャ「くっ!!??」ビクッ
サターニャ「あっ、そうだ、確かガヴリールは大きな声で独り言を言っていたのよ!? それで、その言葉は階段まで聞こえてきて私が聞いていたって訳よ!!」
ヴィーネ「いやいや、大きな声で独り言だなんて、独り言の意味がないでしょ?!」
ラフィエル「ふふっ、もしそのような事を行う人物がいたのなら、少しお笑いですよ♩」クスッ
ゴクオー「それにオレっち、実際に距離を見たけど、教室から階段までって結構あるから声も届きにくそうだったしな。よほどの地獄耳じゃないと無理だと思うんだよね。」
サターニャ「あっ!?」ギクッ
ゴクオー「これで分かっただろ? 階段まで聞こえるはずのないお姉さんの声を聞いていたという具体的な証言、そして考えたら明らさまに誘導しているかのような推理にでっち上げの証拠……つまり、全てはアンタが犯人だと示しているって事だよ、このウソツキが!」
サターニャ「ぐはぁっ?!」ビクビク
サターニャ「な、なんで私がこんなに追い詰められて…ハッ!?」
ゴクオー『良く考えたら、お姉さんには階段に居たってアリバイ…。こっちも嘘だって言い切る為の証拠が無いしねぇ…』
ゴクオー『あ~ぁ、近くに誰か居て、誰かの声を聞いてたとか…それを証言したら、きっと証明になると思うんだけどなぁ…。』
サターニャ「あ、あああああぁぁぁーーーっ!!? ま、まさか、あの時のアンタの発言は、私のアリバイが嘘である事を証明する為、私の口からボロを出させる為の………」
ゴクオー「そう♩ ウソだよ♩♩」ニヤリ
ガヴ「おぉ、マジかよ!? まさか、ウソで他人の嘘を暴くとは…」
ラフィエル「確かにいつも嘘を言う私も感心するくらい、嘘の扱いが上手いですね…。あの子、一体何者なのでしょう?」
ヴィーネ(あれ……ウソで嘘を暴く……。あれ、確か、どこかで??)
サターニャ「くぅ…。でも、私が教室に近くにいて、教室に入る事も出来るし、アリバイも嘘だと言う事は認めるわ。だけど、私が直接壊したって証拠がないじゃない!!」
ガヴリール「チッ。最後はそれかよ…」
サターニャ「そうよ。証拠がなきゃ納得しないわよ!!」ダンッ、ジャリ?
ゴクオー「!?…そこだ、ネコカラス!!」スッ
?「ニャア、カア!」シュバ
サターニャ「ひぇっ!?」ズル
ガヴィーネラフィ「「「っ!!??」」」
サターニャ「ふぎゃああああああああああ!!」ドスン
ラフィエル「サターニャさん!?」
サターニャ「イタタッ、何よ?」
ゴクオー「あっ、ごめんごめん。うちのペットがつい、迷惑を掛けたようで。」
ネコカラス「ニャア、カア!」
ガヴリール「えっ、ペット??」
ゴクオー「ネコカラスだ。今、流行のペットだ!」
ネコカラス「ニャア、カア」
ラフィエル「わああぁぁーー、見た事がありませんが、可愛いですね~♩♩///」
ヴィーネ(流行のペット…あぁいうの、見たことがないし、どう考えても人が飼うようなものじゃないわ…。それにどう見てもここで育ったものじゃない気がする……人間界じゃなくて、何か別の場所で……)
サターニャ「あんたねぇ…使い魔を飼うんだったら、もっと教育しないとダメじゃないの!!」
ゴクオー「すまなかったな。あれっ、お姉さんの靴の裏、何か光ってるねぇ?」
サターニャ「えっ!?」
靴の裏『』ピカピカ
ゴクオー「あれあれ~、良く見るとこれ……何かの破片が刺さっているようだけど、気のせいかな~♩」
サターニャ「あっ……」
ガヴィーネラフィ「「「っ!!!???」」」
ラフィエル「サターニャさん、申し訳ありませんが、重要な事ですので回収しますね。えい♩」スッ
サターニャ「あっ、ちょっと!?」
ラフィエル「はい。ヴィーネさんにガヴちゃんも良く見て下さい?」
ヴィーネ「ねぇ、この破片って…」
ガヴリール「割れて飛び散ったパソコンの画面の欠片じゃないか!!?」
サターニャ「」ガーン
ゴクオー「いやあ、お姉さんさっきから…」
~回想~
サターニャ「ちょっと待ちなさい!? 私の証言は、証人の話はどうなるのよ?」ダッ、ジャリ?
サターニャ「私の証言だと、ヴィネットはガヴリールが教室に出た直後に来たのよ…それはどう説明するのよ!?」ダンッ、ジャリ?
サターニャ「えっ?」シリッ、ジャリ
サターニャ「そ、それ自体、嘘よ!!」ダンッ、ジャリ?
サターニャ「あぁっ!?」ドキッ、ジャリ?
~回想終了~
ゴクオー「ムキになる時や驚いた時とかに足を強く踏み込む度に、何かが地面と擦れるような音が、足元から聞こえてたんだよね!」
サターニャ「っ!!!」
ゴクオー「それで、ピンと来たのさ! 靴の裏に何かがくっついていて、裏には付いて尚且つ地面との擦れる音を出すのは、石かもしくはガラスの破片のような物…。ただし、部屋用の履物に石が付くとは到底思えないし、残るは破片しかないと思ってサ!」
ゴクオー「つまり、アンタがパソコンを壊した際に飛び散った画面の破片をその足で踏んだ=アンタが壊した張本人だという証拠だ! この大ウソツキィ!!」ドコォッ!
サターニャ「ふぎゃああああああああああ!!」ドサッ
ラフィエル「す、凄いです…。」
ガヴリール「マジでサターニャを犯人として挙げやがった!?」
ヴィーネ(ウソを交えつつも、独自の観察眼と考えだけで犯人をウソを見破り、その犯人を当てる……ハッ、まさか、ゴクオーくんって!!?)
ゴクオー「ケケケケッ♩」ニヤリ
ガヴリール「これで犯人だという確信が持てたよ…。おい、サターニャ、どういう事だ?」ジリッ
ラフィエル「私も聞きたいです。どうして、ガヴちゃんのパソコンを壊したのですか、なぜヴィーネさんに罪を擦り付けるマネを?!」ジリッ
サターニャ「あ、わわわ……し、知らない!? 私には、何のことだか、分からないわよっ?!!」アタフタ
ヴィーネ「ダメ、サターニャーーッ!? ゴクオーくんの前でもうウソはつかないで……彼は実h」タッタッタ
ゴクオー「ウソを決め込むか…。」
ゴクオー「この際だ。オレっちはとっくに見抜いてたが、魔界の住人であるアンタに、魔界の他のもう一つの怖い場所「地獄」というものを見せてやるよ!!」ガバァッ!!
サターニャ「っ!?」ビクッ
~地獄~
サターニャ「な、何よここっ?! まるで魔界じゃない…いや、何だか魔界とは違うような!!?」キョロキョロ
ゴクオー「そのとーり。ここは、地獄だ! 正解だヨ、悪魔の胡桃沢=サタニキア=マクドウェル、サン♩」ニヤリ
サターニャ「なっ、あ、アンタ…。ってか、ど、どうして私の名前を、なぜ悪魔だとっ!?」ギクッ
ゴクオー「そりゃあ、オレっちもただの人間じゃないからさ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
サターニャ「(うっ、なんていうオーラなのよ!!? でも、それより…)あ、アンタ、人間じゃないなら…一体何者なのよっ!?」
ゴクオー「初代閻魔大王、地獄王(ジゴクオー)だ!」ゴオオオオオオオオッ
サターニャ「ぎゃああああーーーっ!!!???」
ゴクオー「正直、人間以外を罰する、なんてユリ太郎(天使)やサタ公(同じ地獄王候補)以来だな!」
サターニャ「え、閻魔大王だが、何だか知んないけど、いい加減にしなさいよ!? この、私を…大悪魔様を、舐めるんじゃないわよ!!!」
ゴクオー「アンタは確かに悪魔だ…。だけど、まだ大悪魔じゃない!! 言っただけで、どうにかできる訳ではないのさ!」
サターニャ「なっ?!」ギクッ
ゴクオー「だが、アンタは悪魔だし、悪魔としてやった悪い事、オレっちに聞かせてくれないかな?」
サターニャ「はぁっ、何よそれ?」
ゴクオー「だから、アンタが今までやった悪い事を話して、もしオレっちを一度でも怖がらせる事が出来たら特別に許すって事だよ、お姉さん」
サターニャ「ほ、ほんと!? ふっふっふ、じゃあ…特別に話してあげようじゃないの、私の悪魔的行為(デビルズアクション)を♩」ニヤニヤ
サターニャ「私の悪い事はそれは、宿題をやってこなかったり、ゴミの分別をわざと間違えた事よ!! どう、それなり悪いことでしょ♩」クックック♩
ゴクオー「………下らねぇ。ウソ以上に下らねぇなぁ!!」
サターニャ「っ!??」
ゴクオー「期待外れもいいとこだよ。」
サターニャ「き、期待外れですって?!」
ゴクオー「あっ、ちなみにオレっちは空き地で野球をした時、隣の家の庭にボールを投げ込んじゃってさ…。しかもそのボールが、その家の住人の頭に当たってさぁ!」
サターニャ「なっ、そ、それで、どうなったのよ?」
ゴクオー「も・ち・ろ・ん、赤い液体が出てきたなぁ♩♩」ニヤニヤ
サターニャ「っ、ヒィィィィッ!!?」ブルブル
ゴクオー「と、まぁそういう訳でオレっちを怖がらせる事が出来なかったお姉さんには、罰を与えないとね」スッ
サターニャ「ま、待って……。私は大悪魔よ、大悪魔が悪い事をするのは当然じゃないのかしら?!」
ゴクオー「当然か…。だが、お姉さんは他人の物を自分で壊しておきながら、それを同じ悪魔で、同胞のせいにしようとした!! 悪魔が悪魔に責任擦り付けたクセに、開き直って行いを正当化しようとした…悪魔以上に最低な行為なんだよ!」
サターニャ「だから待ってって!? ……ぐおっ!? あ、アンタ…この大悪魔にこんな事して許されると思ってるの!!?」ガキンッ!
ゴクオー「許すも何も言ったでしょ、お姉さんは大悪魔にも見えないし。それにオレッちも閻魔大王だから別に支障ないし、なにより今まで天使や同胞の舌を抜いた事もあるくらいだしね♩」
サターニャ「っ!!!」
ゴクオー「とりあえず、以上の行為からお姉さんには罰を与える!」
ゴクオー「悪漢、
ゴクオー「べーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」ブチッ
サターニャ「ふぎゃあああああああああーーーーーっ!!?」
サターニャ「はっ!?(ユ、ユメ?)」
ガヴリール「おい、サターニャ?」
ラフィエル「サターニャさん!?」
ヴィーネ(もし、今のがそうだとしたら……きっとサターニャはすぐに…)
サターニャ「い、いや、だからそれは……っ!!?」ピクッ
サターニャ「そうよ! ガヴリールのノートパソコンを壊して、それをヴィネットのせいにしたのはこの私よ!!」レロレロ
サターニャ(なっ、舌がかってに!?)
ガヴラフィ「「!?」」
ヴィーネ(やっぱり…。)
ゴクオー(ウソのつけない舌のプレゼントだ!)ニヤリ
サターニャ「私はガヴリールとヴィネットに会う為に教室の近くに居たんだけど、たまたまアンタの独り言が聞こえてきて…。で、アンタのノートパソコンの調子が悪いことを知ったのよ!!」レロレロ
サターニャ「それで私は思ったの……この、ノートパソコン、大悪魔の私でも直せるんじゃないかとね! 実際に人間風情が直せるのなら、私だって直せないわけじゃないって!!」レロレロ
サターニャ「けど……」
~回想~
サターニャ「あぁー、なかなか直らないわねぇ…。」カタカタ
サターニャ「ああああぁぁぁーー、もう…イライラするわーーーーーーっ!!!!!」ドン、パリーンバコン!!
サターニャ「あっ!?」ビクッ
~回想終了~
サターニャ「結局、イライラしてつい、八つ当たりで壊しちゃって…。素直に言おうとしたわよ……けど、壊したと分かればアンタは本気で怒るし、それに私は一度だけ本気で怒ったガヴリールにドアごと吹き飛ばされた事もあるのよ!! あんな体験以来、怒りのアンタがある意味トラウマになったのよ…。」レロレロ
サターニャ「だから素直に言うのも怖くて、そんな時にヴィネットの髪型がガヴリールの席から少し離れた所にあるのを見つけて、そこからヴィネットに罪を被せようと考えたのよ…。つい、魔が差したようね……。」ズーン
ラフィエル「サターニャさん…」
サターニャ「なによっ!?」
ラフィエル「ガヴちゃんのノートパソコンを直そうとして壊してしまったのは仕方がないと思いますが、それをヴィーネさんのせいにするだなんて、最低です!!」
サターニャ「………」
ヴィーネ「サターニャ、私からも言いたい事はあるけど、まずガヴの言い分を聞かないとね」
ガヴリール「チッ。確かに私は自分なら直せるかもって軽はずみにノートパソコンに触れた挙句に壊し、自分だと正直に言わずにヴィーネのせいにした事は許せない…。」
サターニャ「」ウルウル
ラフィエル「当然です。いつも揉め事やトラブルを起こす事が多い私でもこれにはドン引きですよ! しかも、すぐに自分だと名乗り出ていればこういう事にならなかったのに……」
ガヴリール「けど、サターニャが言ったように、私に吹き飛ばされたトラウマがあって言えなかった。というのには、私も非が少しだけあるしな! 今回は、初犯として許してやる!!」
ラフィエル「えっ、ガヴちゃん、それでいいのですか!?」
ガヴリール「もちろん、壊したノートパソコンは弁償はしてもらう! 分かったな、サターニャ?」
サターニャ「っ!?……許してくれるの!?」
ガヴリール「許すも何も、弁償してくれなきゃ困るし! まずはそれからだよ!!」
サターニャ「も、もちろん、弁償するわ。それで許してもらえるなら!!」
ラフィエル「……はぁ、ガヴちゃんはやっぱり優しいですね。まぁ、ガヴちゃんが許すというのなら、私も許しますよ、サターニャさん♩」ニコリ
ヴィーネ「ガヴがそういうのなら私の方からは何も言う事はないわ。だけど、サターニャ…次は悪い事したら正直に言って謝るのよ、分かった?」
サターニャ「え、えぇ。その…あ、ありがとう/// ハッ、フンッ!?///」プイッ
ガヴリール「ったく、お礼を言ってるのか、意地を張るのか…どっちだよ……。」
ラフィエル「あれ、そういえば、あの子はどこに?」
ガヴリール「あっ、ほんとだ! いつの間にいなくなってるなぁ?!」
ヴィーネ「あっ、さっき、「もうオレっちは用済みだな」って言って去って行ったわよ!」
ガヴリール「マジか…。それにしても不思議な奴だったな…一体、何者だったんだ?」
ラフィエル「そうですね。ただ言えるのは、普通の人ではないという事ですね…。」
サターニャ(閻魔大王か…。てっきり魔界だけかと思ったけど、まさか地獄も存在していたとはねぇ…。)
サターニャ(それにしても、あの話マジで怖かったわね…。まさか、人間の頭にボールをぶつけて、流血させてしまうなんて…。)
ヴィーネ「あ、サターニャ…ゴクオーくんから去る前に手紙を受け取ったわよ? サターニャに渡してくれ、ですって!」スッ
サターニャ「んっ、何よ、よこしなさい!!」パッ
サターニャ「どれどれ……」ピラッ
内容『ウソのつけない舌はどうだい? 正直に言えば、許される事だってあるのを理解したろ? 最後に…赤い液体っていうのはウソだよ♩ 実はその住人はちょうどトマトジュースを飲んでいたみたいで、ボールが頭にぶつかった時は気絶し、こぼれたトマトジュースがその場に流れて流血したように見えただけだったのサ! では、ゴクオーより!!』
サターニャ「な、何よ、それぇーーっ?!! 結局、最後までウソに振り回されたって事じゃないのっ!!??」ズデン←ずっこけた音
ガヴリール「なんだ? いきなりコケて??」
ラフィエル「っ/////」プルプル←笑いを堪えている。
ヴィーネ(噂で聞いたことがあるわ…。ウソツキゴクオーと呼ばれる小学生がいる……ただし、それは表向きで、実際は地獄の初代閻魔大王という話を…。まさか、本当だったとはねぇ…。けど、そのおかげで助かったわ。ありがとう、ゴクオーくん♩)ニコリ
おしまい
※以上です。
ゴクオーくんを読んでたらハマってしまい、しかも天使まで登場していたので、ガヴリールドロップアウトと重ねてしまい、このようなSSを思い付きました!
ただし、中途半端な形ですが。
最後まで読んで下さった方は、ありがとうございました。ではノシ
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