文香「映画部野外活動記録9」 (29)

※ここに警告文のあるものとする


ヘレン「マナーが……世界レベルを作るのよ!」ヘーイ

奈緒「いやぁ、待ちに待ったって感じだなー」

奏「ジョン・ウィックの時にも思ったけど、まさか続編があるなんてね」

小梅「び、びっくり……だよね……」

ヘレン「ジョン・ウィックはともかくとして、キングスマンは綺麗に終わった作品だったから、続編は予想してなかったわ」

文香「確か、予告PVではステイツマンという諜報機関がでていましたね……」

奈緒「アメリカ版キングスマンって感じか……」

奏「楽しみね」

ヘレン「早速行きましょうか」




『映画部とカントリーロード』

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518356522

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映画館




文香「正直なところ……私は今回のキングスマンの続編について、あまり快く思っていないのですよね……」

奈緒「えっ、なんで!?」

小梅「文香さん……キングスマン、好き……だったよね……?」

文香「好きだからこそ、と言いますか……先ほどもヘレンさんが仰っていましたけど、前作が単品モノとしてあまりにも綺麗に収まっていたので……蛇足になりはしないかと不安です」

奏「なるほどね、分からなくもないわ」

小梅「続編に当たりなし……の法則……」

奈緒「えぇ~、そうかぁ?あたしは凄い楽しみだけどなぁ」


小梅「予告編で…ハリーも出てた……ね…」

奈緒「闘ってる感じの描写だったよね」

奏「どんな感じで登場してくるのかしら」

文香「そこも重要ですよね……易々と復活されてしまうと……」

小梅「うーん……難しく考えすぎ……なんじゃ……?」

文香「そう…でしょうか……」

奈緒「そうそう。なんか甘いものでも食べて、脳をリラックスさせなよ」

文香「……そうですね。では、マシュマロチョコピザを買ってきましょう」

小梅「マシュマロチョコピザは……もうない…よ…」

文香「復活しているかもしれないではないですか」

小梅「ないよ」

文香「……確認してきます」スタスタスタ

ヘレン「ヘーイ、発券完了よ!中央前方寄りの席を取ったから、字幕が見やすいわ」

奏「混み具合はどうかしら?」

ヘレン「ボチボチといったところね。公開開始から結構日が経ってるし、もうそろそろ終わるかもね」

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劇場内



文香「マシュマロチョコピザのないTOHOシネマズなんて、吹き替えのないコマンドーです」

小梅「だから言ったのに……」

文香「復活を所望します。コーヒーなんていう利尿性の高い飲み物を販売するよりも、はるかに効率的です。小腹も満たせますし、チョコとマシュマロで女性人気も間違いなし。それに加え、ハイカロリー&ピザというジャンクさは、映画ファンにとってかけがえのない……」

奈緒「必死すぎるでしょ」

ヘレン「始まるわよ」

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上映中




奈緒(うおぉ……いきなり最高なアクションシーンだ……!)

奏(やっぱり長回しのアクションは見応えがあるわね……。あっ、この人……へぇ♪)

小梅(わあっ……素敵グロシーンもある……♪)

ヘレン(ステイツマン……なかなかいい味を出してるわね……)

文香(ハリー……うーん、そうですか…なるほど……)


一同(おぉー……………)

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上映終了



奈緒「…………」

奏「…………」

小梅「…………」

文香「…………」

ヘレン「……移動しましょう。近くに世界レベルのハンバーガーショップがあるわ」

小梅「わあっ♪」

奈緒「わぁ……」

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ハンバーガーショップ




ヘレン「感想戦よ」

奈緒「いやぁ、最高でしょ」

奏「抜群のアクションがクールに冴えわたっていたわね」

奈緒「序盤の車内でのアクションとかヤバかったよなー!これこれ、これを待ってたんだよ!っていう感じのさぁ!」

ヘレン「おかえり!キングスマン!」

奈緒「おかえりー!!!!」

小梅「おかえり…と言えば……ハリーも……」

奈緒「ハリーおかえりー!!!!」


奏「ハリーの登場の仕方はどうだった?」

文香「うーん……まあ、こんな感じだろう、という予想はしていたので、そこまで悪い印象はありませんでしたね……。そこに伏線となる要素もさらっと入っているのを見ると、必然的な場面だったのではないかと」

ヘレン「今作は、前作からのキャラクターが沢山出てきたわね」

奈緒「ああ、あの人が!おー、この人も!っていうのがどんどん出てくるから、ファンとしては嬉しいよね」

奏「それに加えて新キャラも沢山出てきたわよね。どれも魅力的なキャラクターだったわ」

奈緒「みんなキャラ立ってたよなー」

ヘレン「既存のキャラも掘り下げられていて、また新しい一面を見せてくれたわね」

文香「私はそこが少々引っかかっていまして……」

ヘレン「というと?」

文香「今作は……キングスマンのメンバーのより内面的、本質的な部分に迫ったシーンが多くあったのですが、それによって前作で抱いていたイメージを一気に崩されてしまったように感じてしまいました」

奏「あぁ……まあ、ちょっと印象は変わるかもね」

文香「新しい一面とも、キャラ崩壊とも……プラス要素ともマイナス要素とも受け取られてしまうのが、なんとも言えないところですね……」

奈緒「マーリンとか大分印象違うかもね。あたしは今回のマーリンの雄姿を観て、前よりも好きになったけど」

ヘレン「今回のキャラクター設定は、どこか遠い所にいた存在が、親近感のある存在に変わったという印象ね」


小梅「今回も悪役が…よかった…ね…」

奈緒「うーん……悪役に関しては、あたしはちょっと刺さんなかったなぁ。敵のボスにあんまり魅力がなかった気が…」

文香「前作よりも、敵キャラが増えていたのが影響しているかもしれませんね……敵としての魅力が分散されてしまっているのかもしれません」

小梅「そ、そうかな……ハンバーガーのシーンとか・…好きだったんだけど……」


ヘレン「うーん、そろそろ評価に移りましょうか」

奈緒「うーん……S-かなぁ。なんだかんだ言って、最高であるのは間違いなかったよ」

奏「私はSね。キャラのやりとりもストーリーも素敵だったわ。エルトン・ジョンも最高だった」

小梅「S…です……すっごく…楽しい作品…だった……♪」

文香「……A+でしょうか。大変面白い作品なのですが、引っかかる箇所が多くて…」

ヘレン「私は文句なしのSランクよ!最高に楽しませてもらったわ」

ヘレン「それでは、総合評価はSランクでいいかしら?」

一同「異議なし」

ヘレン「キングスマン2。満場一致とはいかなかったけれど、世界レベル映画に認定!」

一同「わーーー!!!」パチパチパチ


奈緒「よっしゃ、いいもん観れた!」

奏「幸先の良い滑り出しよね」

ヘレン「キングスマンは3もやるのかしらね」

小梅「2が出たら……3も観たい……よね……」

文香「出来なくもないのでしょうが……結構厳しいのではないかと」

ヘレン「私は次世代のジェームズ・ボンドとしてエグジーが活躍するのもアリだと思うわ」

奈緒「まあ、なにはともあれ、待ってればそのうち情報が入ってくるでしょ」



『映画部とデュエリスト』に続く


ヘレン「咲を観るわよ」

奏「……咲?」

奈緒「咲ってあの麻雀アニメの?」

小梅「知ってる…の…?」

奈緒「本編は観たことはないけど、なんとなくは知ってる」

文香「どういうお話なのですか…?」

奈緒「簡単に言うと……麻雀の全国大会に挑む女子高生たちの話、かな」


奏「ふーん……で、今日はそのアニメ映画を観に行くわけ?」

ヘレン「実写版よ」

文香「……今なんと?」

ヘレン「実写版を観に行く、と言ったのよ」

奈緒「ご、ごめんヘレンさん。もう一回言ってくれるかな。よ、よく聞き取れなかったなぁ。耳にバナナが入っていたせいかも」

ヘレン「麻雀アニメの咲 阿知賀編の実写版を観に行く、と言っているのよ」

奈緒「ファッキンバナナアアアアアアアアアアアア!!!!!???」

文香「い、一体どうしてしまったのですか……?」

奈緒「本当だよ!アニメの実写化なんて爆死率高いのに!」

奏「ハガレンの叩かれっぷりを忘れたの!?」

小梅「ま、まさか……精神力の修行……?」


ヘレン「ヘイヘイ、落ち着きなさい。観てもいない作品を悪く言うものじゃあないわ」

奈緒「だ、だって……いつもだったら絶対にチョイスしない作品じゃん」

奏「何故そんなチョイスを?」

ヘレン「実は、他所の事務所のアイドルに『私が出演してる映画なんです!是非、観てください!観たら感想下さいね!』ってチケットを貰ったのよ」

小梅「わあ……きっちり5枚…ある…ね…」

ヘレン「ということで、観に行くわよ!」

奈緒「やぁぁああだあぁああああああ」

ヘレン「世の中には、付き合いというものがあるのよ」

奈緒「やだやだやだ!アイドルが主演張ってる映画なんて絶対クソもん!」

奏「アイドルが何言ってるのよ」

文香「アニメの実写化に加え、メインキャストにアイドル起用……地雷に地雷が重なっていますね……」

奈緒「やだよ!あたし、絶対観ないからな!」

ヘレン「大亀あすかが出演するらしいわよ」

奈緒「…………………マジ?実写?」

ヘレン「実写で」

奈緒「…………………行く」

小梅「ちょ…ちょろい……」




『映画部とデュエリスト』

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映画館



文香「小さくて、昔ながらの映画館ですね……」

奏「まだこんな映画館あったのね。ふふっ、ちょっとワクワクしてきちゃう♪」

奈緒「はぁ……なんか上手く連れてこられちゃったなぁ……さっさと観て帰ろうよ」

ヘレン「落ち着きなさい、席を確認するわ。ふむ……こっちね」

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劇場内


小梅「け、結構……人がたくさん……いるね…」

奏「ええ、ほぼ満員なんじゃないかしら?」

ヘレン「始まるわよ」

奈緒「うあ~~~……よし、観るかぁ」

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上映中



小梅(みんなかわいい……)

奏(咲も麻雀も全く知らないけれど……結構分かるものね)

文香(牌の扱い方が綺麗ですね……相当、演技指導に力を入れたのでしょうか)

ヘレン(なかなか熱い展開ね……!)

奈緒(おお……おおっ?……おおっ!)



一同(おっぱいでかっ…………)

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上映終了



奈緒「……………」

奏「…………」

小梅「…………」

文香「…………」

ヘレン「とりあえず、移動しましょう。近くに世界レベルのクレープ屋があるわ」

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クレープ屋




小梅「感想戦…だよ…」

奈緒「どうしよう……結構面白かった……」

文香「はい……面白かったですね」

奈緒「最初のシーンを観た時は、正直バカにしてた。でもさ、牌の扱い方とか、キャラクターを一生懸命研究したんだろうなっていうのが物凄い伝わってきて…」

奏「アニメ版を大事にしているのが伝わってくるわよね。あのスバラとか言ってる人とか特に」

ヘレン「演技もなかなか良かったわね」

文香「はい……正直、私はああいう舞台染みた演技の仕方が苦手だったのですが、映画の世界観、と言いますか……アニメや漫画などの作り方、進行の仕方にとてもハマっていて、観ていて違和感がありませんでした」


小梅「役者さんも…可愛かった…ね……」

奏「ちょっと自信なくしちゃうわね」

奈緒「そういえば、あの人なんなの?和役の人」

ヘレン「ああ、凄いおっぱいだったわね」

奈緒「ズルでしょ、あんなの。あんなおっぱい、ズルいじゃん……すき……」

ヘレン「ちなみにあの人は浅川梨奈さん。アイドルよ」

奈緒「マジかぁ……なんか番組とかで一緒になれないかな」

小梅「すっかり…ハマっちゃってる……ね……」

奈緒「これは実写版全部観るしかないなぁ……」

奏「予想はしていたけれど、麻雀の内容については一切分からなかったわ」

ヘレン「麻雀のルールを知らないと、ちょっと厳しいかもね」

文香「ですが……ルールが分からなくても、今誰がどういう状況で、どのくらいの危機に立たされているのか、というのがセリフや表情から察することができるので、スト―リーを追う上でそれほど問題はありませんでした」

奏「本来、状況をセリフで説明するっていうのは、あまり良くない演出なんだけどね」

ヘレン「麻雀という、動きのほとんどないゲームという性質上、仕方がないんじゃないかしら」

ヘレン「さて、ボチボチ評価に移りましょう」

奈緒「うーん……Aあげてもいいかな」

奏「私は…B+かしらね」

小梅「私は……Aです…みんな……かわいい……」

文香「……Bですね。面白かったですが、まだまだ改善の余地があるように思えました」

ヘレン「私はA。キャラを大事にする気持ちが伝わってきたのが好印象だったわ。では、総合評価Aランクってところかしら」

奏「意外と高くついたわね」

奈緒「そういえば、大亀あすかってどこにいた?」

小梅「さ、さあ……」


外伝『小梅と涼の血の盆踊り』に続く

『小梅と涼の血の盆踊り』


涼宅


小梅「~~~♪」フリフリ

涼「こら、小梅!風呂上りに死霊の盆踊りごっこしちゃダメだっていつも言ってるだろ!」

小梅「え~……」

涼「そんな顔してもダメだ。風引いちまうぞ?アイドルは体調管理が大事だってトレーナーさんも……」

小梅「でも……お風呂上りに死霊の盆踊りごっこをすると……気持ちいんだよ……?」

涼「……気持ちいい?」

小梅「そう……気持ちいいの……」

涼「気持ちいい……」

小梅「気持ちいい……(気持ちいい……)気持ちいい……(気持ちいい……)」

涼「キモチ…イイ……」グルグル

小梅「ぜろ、ぜろぜろぜろ」

涼「」ビクンビクンッ

小梅「ふふっ……身体は素直…だね……♪」

小梅「ちなみに……死霊のはらわたのリメイク版を観ても……気持ちいいんだよ…?」

涼「キモチイイ……」

小梅「一緒に観ようね……」

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鑑賞後



涼「あう……あう……」ビクッビクッ

小梅「吹き替え版の……ちひろさんに似た声の人がお漏らしするシーンに合わせて……お漏らしすると……気持ちいいでしょ……?」

涼「もっと……もっと……」

小梅「じゃあ……次は…徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑…を…観ようね……」

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鑑賞後



涼「んあぁ……あああぁ……!」

小梅「これを観ながら……お股を広げられると……興奮する……でしょ……?」

涼「モット……モットォ……!」

小梅「ふふ……たっぷり味わわせてあげる……もっといーっぱい……映画観ようね……♪」





終劇


これにて終了ですー。
冬の交流会お疲れ様でした。台本No5 晶葉「できてないぞ!」で初めて参加させて頂きました。
いろいろな作品を知れて、とても楽しかったです。主催の方々、コメントを下さった方々、ありがとうございました。
そして受賞された方、おめでとうございます。

去年のと今年のまとめ



〈いつもの〉


若葉「L.M.B.G.とアンキモとアレとソレとコレと」

奈緒「映画部野外活動記録7」

ヘレン「映画部野外活動記録8」

卯月「ケツ押さえて寝たれ、へたれパン」


〈いつものじゃないの〉


未央「女子高生 vs セクシーなぞなぞお姉さん」  (R)

モバP「拓海おまんこゴリラ」

拓海「Shit king's highway」

モバP「志希にゃん印の陰毛しらす丼」 (R)

奏「Chapter1」

アーニャ「ニェット……過ちは繰り返すものですね……」

晶葉「できてないぞ!」

夏樹「NO FUN」

みく「にゃん・にゃん・にゃんのネコチャンラジオ!」

亜子「さくら大戦」


あといろいろ

おつー

キングスマンは面白くて見て損したとは思わなかったけど、エグジーがミスしすぎて被害半端なかったりとか不満点も少なくなかったわ
あと、ポスターとかでハリーの生存をバラしちゃってたのもどうかと思った……まぁエルトン・ジョンで滅茶苦茶笑ったけどww

おっつおっつ
マーリンの雄姿で思わず泣いたぞ

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