μ’sの本当にあった怖い話。 (6)

「心霊スポット」

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これは私が高校二年生の夏、友達と近くの心霊スポットに遊びに行った時に体験した話です。

「ねえ…?本当に行くの?」

「なんや、昼間はあんなに行きたがってたのに結構怖がりなんやなぁ」

「そ、そんな事はないけど…にこちゃんが怖がってるし」

「怖がってないわよ」

「それはどうかにゃ」

「ほら、着いたよ。あの家や」

一体人が居なくなってから何年経っているのか…。庭には伸びきった草が放置され家の窓ガラスは至る所が割れていました。

「うっ…入る訳?」

「当たり前やん」

「にこちゃん怖がってるにゃ~」

「怖くないわよ」

「……」

「どしたん?」

「いや…何でもないよ」

この時、私は何故か嫌な予感がしていました。

「お邪魔しま~す」

「うわっ。やっぱり雰囲気あるわね」

「なんかジメジメしてるにゃ」

「でも…思ったより何もないね」

「そもそもここって何があったの?」

「殺されたの」

「そ、そうなの?」

「え?何が?」

「いや、だから…殺人事件があったの?ここ?」

「あ~うん。そう言う噂もあるみたいやね」

「最悪。聞かなきゃよかった…」

「ん?何やこれ?」

「指輪やね」

「指輪?」

「うん。どうする?」

「捨てなさいよ。気持ち悪いし」

「そんな事ないわ」

「他に何か面白いものあった?」

「ん~特にないなぁ」

バキッ

「ん?」

「その指輪綺麗でしょ?見つけてくれてありがとう」

きゃああああああ。

長い黒髪の女の人がいつの間にか立っていました。

はよ

つまんね

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