加蓮「ねえ、Pさん」
P「どうした?」
加蓮「この部屋、ちょっと暖房効きすぎじゃない?」
P「え、そうか? 俺はそうでもないけど」
加蓮「ふーん……私の目には汗かいてるように見えるんだけど?」
P「あ………」
加蓮「おおかた、私が寒がるんじゃないかと思って温度高めに設定してたんでしょ」
P「……気持ちな。気持ち、高めにしただけだ」
加蓮「まったく……気を遣ってくれてるのはうれしいけど、私なら大丈夫だよ」
P「本当か? 最近冷えるし、風邪ひいたりしないか?」
加蓮「しないしない。むしろ、暑すぎてPさんが体調崩すほうが心配。律儀にスーツ着っぱなしだし」
P「そうか……加蓮がそう言うなら、温度を下げよう」
加蓮「よろしい」
P「最後に聞くけど、本当に大丈夫?」
加蓮「………」
加蓮「Pさん、過保護すぎ。はっきり言うと、ちょっとウザい」キッパリ
P「加蓮が反抗期に……」
加蓮「ほらほら、落ち込まないの。汗拭いてあげるから」フキフキ
加蓮「だいたい、昔のほうがよっぽど反抗的だったでしょ?」
P「それもそうだな」
加蓮「ノータイムでうなずかれるとちょっとムカつく」デコピン
P「いてっ」
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加蓮「乙女心は複雑だから、気をつけること」
P「なんか、娘を持った父親の気分だな。本とかドラマで見たような」
加蓮「今早速乙女心が傷ついたよ」
P「ええ……どうして」
加蓮「さあ、なんで私が怒ってるかわかる?」
P「うわあ、めんどくさいやつだ」
加蓮「一度言ってみたかったんだ♪」
P「ヒントをくれないか」
加蓮「ヒントは『娘』です」
P「………」
P「もう一個ヒントが欲しい」
加蓮「今ほとんど答え言ったと思うんだけど」
加蓮「ていうかPさん、本当はわかってるでしょ」
P「………」
加蓮「………」ジーー
P「ひとりの女性として、扱います」
加蓮「はい、正解♪」
加蓮「よくできました。ご褒美に肩揉んであげる」
P「ありがとう」
加蓮「今『娘に肩揉んでもらうお父さんの気持ちだ』とか思わなかった?」
P「思ってない思ってない」
加蓮「Pさん、肩凝ってるね。コリコリ音が鳴ってる」
P「昔から凝りやすいんだ。体質なのか、姿勢が悪いのか」
加蓮「そうなんだ。大変だね」
加蓮「じゃあ、なおさら念入りにほぐしてあげないと……ん、しょっと」
P「あー、もうちょっと下頼めるか?」
加蓮「ここ?」
P「もうちょっとだけ下」
加蓮「ここかっ」
P「そこっ!」
加蓮「オッケー、見つけた。重点的にやってくよー」
P「ありがとう。あ゛~、そこそこ」
加蓮「あははっ、Pさんすごい声出てるよ?」
P「それだけ気持ちいいってことだよ。加蓮、いい具合に力入ってるから」
加蓮「ふふん、私だってこれくらいは力持ちなんだから」
P「そうだな。出会ったころに比べれば、筋肉もついた」
加蓮「レッスンの成果だね。入院生活から解放されて、トレーナーさん達に鍛えられたから」
P「まだ細身だけど、見ていて心配になるレベルではなくなったな」
加蓮「……ちなみに、ついたお肉は筋肉だけじゃなかったりして?」
P「太ったのか」
加蓮「はい肩揉み終わり」
P「ごめんごめん、冗談だ」
P「担当アイドルの身体データはちゃんと確認してるからな。どこのサイズが大きくなったとか、わかってる」
加蓮「ふーん。なんか事務的な反応だね」
P「……バストサイズが成長していることを感情的に言ったらセクハラじゃないか?」
加蓮「ふふっ、言えてる。でも、薄い反応だとそれはそれでつまらないんだよねー」
P「乙女心は複雑だな」
加蓮「そーいうこと! だからPさん、もっとはしゃいでいいんだよ?」
P「はしゃがない」
加蓮「大丈夫、貴方が育てたおっぱいだよ」
P「俺が大きくしたみたいな言い方は勘違いを呼ぶからやめてくれ」
加蓮「Pさんにスカウトされてアイドルになった結果、トレーニングと規則正しい食生活を通しておっぱいが育った。ほら、Pさんが育てたようなものじゃん」
P「過程を省略しすぎだ」
加蓮「ふふっ♪」
加蓮「……でも、本当に。私が今の私に育ったのは、Pさんのおかげだよ」
P「………加蓮」
加蓮「ヒップも大きくなったしそこも誇っていいよ」
P「結局そういう話かっ! 身体的なところは俺の直接関与しているところじゃないぞ!」
加蓮「そんなことないってば」
P「なんだ、またさっきの遠回りな理論を使うつもりか」
加蓮「違う違う。ほら、よく言うじゃん」
P「なにを」
加蓮「女の子は、恋をすると女らしくなるって」
加蓮「身体も、心もね」
加蓮「やっぱり外は冷えるね……息が真っ白」
P「本当な。事務所の中と寒暖の差が激しくて……風邪、ひかないようにな」
加蓮「ありがと、大丈夫だよ。Pさんこそ、人の心配ばかりで自分が体壊さないようにね」
P「俺は大丈夫だよ。健康体だから」
加蓮「よくエナドリ飲んでるの、知ってるんだよ。私」
P「うっ」
加蓮「いつも見てるんだから、隠し事なんてできないと思うこと」
P「わかったわかった……いつも見てる、か」
加蓮「そうだよ。全部見てるし、全部覚えてる」
加蓮「アイドルになってから、Pさんと一緒に経験してきたこと。歩いてきた道のりってヤツかな……全部、忘れられない想い出だから」
加蓮「これからのことも、全部全部、ちゃんと覚えていくから」
加蓮「だから……隣にいてほしいな。ずっと」
P「……そうか」
加蓮「そうかって……それだけ?」
P「ああ、ごめん。すごく気持ちのこもったことを言ってもらえてうれしいんだけど、なんて答えたらいいのか」
加蓮「他の子より体重が軽いぶん、愛を重くしようと思って」
P「どんなバランスのとり方だ」
加蓮「ふふっ……あ、雪だ」
P「お、本当だ。結構降ってきてるな」
加蓮「やば、傘持ってきない」
P「俺の折り畳みでよければ、貸すよ」
加蓮「ありがと……って、Pさん傘2本あるの?」
P「いや、これだけ」
加蓮「………」
ぐいっ
P「おおっと」
加蓮「これで大丈夫……持ち主を濡らすわけにはいかないでしょ。ふたりで入ろう?」
P「……わかった。傘、持つよ」
加蓮「うん、ありがと」
P「俺のほうが背が高いからな」
加蓮「………あ、そうだ」
P「どうした」
加蓮「今日さ、新しいネイルにしてたんだけど。気づいてた?」
P「えっ……いや、ごめん。今知った」
加蓮「だよね。微妙に色が変わってるんだ。ほら、見て」
P「んー……陽が落ちて暗いからよく見えないな」
加蓮「もっと顔近づけて」
P「ああ」
加蓮「………はい、隙あり」スッ
P「えっ」
ちゅっ
加蓮「ふふっ♪ 背が高いから、しゃがんでもらわないとね」
P「お前な……こんなところ、誰かに見られたら」
加蓮「ごめん。頬だから、許して?」
P「……まあ、周りに人がいなかったから許す」
加蓮「ありがとう」
加蓮「……ねえ、もう一回、言ってもいい?」
P「ああ」
加蓮「じゃあ、言うけど」
加蓮「Pさん。ずっと……私の隣に、いてほしいな」
………
……
…
「いってきまーす」
加蓮「はい、いってらっしゃい」
P「ハンカチ持ったか? ティッシュは? 今日は寒いからちゃんと手袋も」
「もー! ちゃんと全部あるよ! パパ、かほご!」
P「なっ……これが娘の反抗期か……」
加蓮「パパはね、ママにも過保護だったんだよー。そういうところ、全然変わってないんだから」
「かほご! かほご! 今度こそいってきます!」
タタタッ
P「あ、おい。走ると危ないぞー!」
加蓮「心配無用だよ。あの子ももう小学生なんだから」
P「しかし、心配なものは心配でな」
加蓮「もう……ちょっとは子離れしないと。あの子も十分大きくなったんだから」
加蓮「気持ちはわかるけど、ね」
P「……そうだな。少しは、心配性を卒業しないとな」
加蓮「そうそう。きっと大丈夫。だって」
P「だって?」
加蓮「貴方と私が、育てた子供だよ?」
P「………」
P「ああ。それなら、きっと大丈夫だ」
加蓮「ふふっ。でしょ?」
P「違いないな」
加蓮「貴方が育てた私のおっぱいをたーくさん吸って育ったんだから」
P「俺が育てたってフレーズ、必要?」
加蓮「ふふっ………今夜、また育てる?」
おしまい
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
加蓮っぱいはウエスト細いぶんかなりでかそうですね
過去作
モバP「速水はキスがねっとりしていそうだな」
相葉夕美「恋バナ」
などもよろしくお願いします
育てないなぁ…加蓮っぱい
加蓮
155cm 83-55-81 42kg
奈緒
154cm 83-58-81 44kg
カタログ値はNWのそれほど差はないな(あっちは亜子が一番デカい)
千早の胸はワシが育てた
>>15
ははは、ご冗談を
つまり仕事をサボってた訳だ
ファミ通の攻略本かと思った
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