とある事務員の勘違い【ミリマスSS 】 (11)
ミリシタのアイドルコミュとは違う始まりを妄想しました。
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〜39プロジェクト オーディション会場〜
育「おかあさん、ちょっとトイレ行ってくるね。うんだいじょうぶ、一人でへいきだから。」
育「…もう、おかあさんだけじゃなくておとうさんまでついてくるなんて。オーディションくらい私だけでいいって言ったのに。」
育「たくさん練習してきんだもん、ごうかくまちがいなしだよね?」
育「…だいじょうぶ、かなあ?ちょっとここでおさらいして行こうかな。」
亜利沙「情報によれば、ここが765プロの新メンバーオーディション会場。つまり、今この建物には未来のアイドルちゃんの卵たちがわんさか…ムフフ。」
亜利沙「いったいどんな子達が来てるんでしょう、なんとしても確認せねば!」
亜利沙「…と、勇んでやってきたのはいいですけど。さすがに外からじゃ何も見えませんね。」
亜利沙「うーん、何か方法は無いでしょうか…おや?誰か出てきました。」
育「たてものの中より外でやった方が広いしいいよね。えっと、それじゃあ…」
亜利沙「ダンスの確認でしょうか?可愛いですぅ♡あの子は要チェックですね。」
亜利沙「しかし、あの子…」
育「よっ、やっ。ほっ…あれれ?」
亜利沙「あの、すみません!」
育「わ、びっくりした。な、なんですか?」
亜利沙「失礼ですがそのダンス。『キラメキラリ』の振り付けですよね?途中のステップ間違ってます、正しくはこう!」
育「え?あ、そっか。それで何かおかしいと思ったんだ。」
亜利沙「それからここをこう回って…はいっ、決めポーズ!」
育「わあ、すごく上手。それに曲もながれてないのにふり付けだけで分かるだなんて。」
亜利沙「アイドルちゃんを応援する身としてはこれぐらい出来て当然ですよ。さ、もう一度最初からやってみて下さい?」
小鳥「…お手洗いから戻ってこない?分かりました、私が探しに行ってきます。お母さんはここで待ってて下さい。」
小鳥「もう、困ったわね。オーディションの順番があるのに。小さい子だからどこか外でうろうろしてるのかしら…あら?」
育「えっと…こうかな?」
亜利沙「そうそう、イイ感じです。あと、もう少し手をまっすぐ伸ばした方が決まって見えますよ。ほら、こんな具合です。」
育「すごい!お姉ちゃんかっこいいね、ほんもののアイドルみたい。」
亜利沙「ムフフ、ありがとうございます。ですが、あなたもこれくらい出来るようにならなきゃダメですよ?」
小鳥「いた!ちょっと、中谷育ちゃん?」
育「あ、はい。なんですか?」
小鳥「何ですかじゃありません。オーディション始まりますよ、すぐ会場に来てください。」
育「あ、ごめんなさい!すぐ行きますから。」
亜利沙「おおっ、いよいよ本番ですか。頑張って下さいね、ありさも応援していますよ。」
小鳥「ちょっと、あなたも何のんびりしてるの。ほら急いで?もうプロデューサーさん、じゃない、審査員も待ってるんだから。」
亜利沙「ええっ!?あの、ありさは違いますよ?」
小鳥「何言ってるの、さっきあんなに上手に踊ってたじゃない。」
育「あ、お姉ちゃんもオーディション受けるんだ。それであんなにじょうずだったんだね。」
亜利沙「ち、違いますってば。ありさはただ、アイドルちゃんの卵たちをチェックしに来ただけで…」
小鳥「他の子に教えてあげてるなんて感心ね、いい心掛けよ。アイドルは一致団結が大切だからね。」
亜利沙「で、ですからありさは…」
小鳥「あ、いけない。オーディションの時間だわ。二人とも走るわよ、ついて来て!」
育「遅刻はだめだよね。お姉ちゃん、いそご!」
亜利沙「いやあの、ありさは…」
小鳥「ふー、ぎりぎりセーフと。プロデューサーさん、この二人で最後です。」
育「遅れちゃってごめんなさい。中谷育です、よろしくお願いします!」
小鳥「中谷育ちゃんと、それから。えっと、あなた名前なんだっけ?」
亜利沙「え、えっと。」
(どうしましょう、なんかどんどん大変な事になっちゃってます…)
(…それはそれとして、ここに未来のアイドルちゃん達が集まってたんですねえ。ムフフ…)
育「お姉ちゃん。ほら、お名前はって聞かれてるよ?」
亜利沙「…はっ!す、すみません。松田亜利沙です。」
亜利沙「じゃなくて!あの、すみません。ありさはですね、その。」
小鳥「こっちが中谷育ちゃんの分です。それと…あらあなた、履歴書は?見当たらないけど。ここに来た時に出すよう言っておいたでしょ?」
亜利沙「無くて当然ですよぉ。さっきから言ってるじゃないですか、ありさはですね…」
育「もしかして、忘れちやったとか?」
小鳥「ま、いいわ。多めに見てあげる、あなたなら多分合格出来るでしょうしね。」
亜利沙「え、ええっ!?とんでもないですよ、ありさがアイドルちゃんにだなんてそんな事…」
育「すごいじゃないお姉ちゃん、オーディション前からそんなこと言われるだなんて!」
亜利沙「む、無理です!ありさはアイドルちゃんになるだなんて、そんなつもり全然無いんですから。」
亜利沙らしい出会いだ
>>2
松田亜利沙(16)Vo/Pr
http://i.imgur.com/PPLSgvH.jpg
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中谷育(10)Vi/Pr
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>>4
音無小鳥(2X)Ex
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小鳥「急に不安になるのは分からなくもないわ。でも大丈夫、皆最初は初心者なんだから。ゆっくり進んでいけばいいの。」
育「そうだよお姉ちゃん、一緒に頑張ろ?わたしも頑張るから。」
亜利沙「違うんですってば!お願いですから話を聞いて下さ〜い!」
おしまい。お目汚し失礼致しました。
ついに最終日まであと1日となりましたが最後まで
『アイドルマスター ミリオンライブ!』と
『ミリオンライブ ドラマシアター』を
どうぞよろしくお願い致します。
このみさんもこんな感じでアイドルにさせられたのかな
亜利沙はお手本みてる回数多そうだしな
トレーナーやプロデューサー能力も高そうだわ
乙
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