毒触手
『あーもう、食べるならはやく食べちゃってよ、目の毒だよ』

催淫触手
『はいはい』ﾇﾘｭｯ

女冒険者
「あひいっ！？」ﾋﾞｸﾝｯ

催淫触手
『まずは皮ふに毒をぬりこんで…』ﾆｭﾙﾆｭﾙ

女冒険者
「か、身体が熱く…！？ひっ、やめろおっ！」

催淫触手
『粘まくは特に念入りに』ｸﾞﾘｭｯｸﾞﾘｭｯ

女冒険者
「あっつ、あっあっ」

催淫触手
『身につけてるものをはぎ取って…』

催淫触手
『あれ、なかなかうまくいかないな』ｸﾞｲｰ

女冒険者
「あぐっ、ひっぱるなあっ！」

催淫触手
『というかコイツさっきからうるさいな、口からも毒を流しこんでおくか』ｶﾎﾞｯ

女冒険者
「うぶっ！？ふぐおっ、んむううう！！」

催淫触手
『これでもう大声は出せないな…しっかし、はがしにくいなコレ』

女冒険者
「げぼっ、うえぇ…んん゛っ」

毒触手
『手伝ってあげようか？そのニンゲンのウデ１本でいいよ』

催淫触手
『必要ない…あー面倒だな、もういいやこのまま食べちゃえ』ｽﾞﾌﾞｯ

女冒険者
「！？ひ、ひい゛いぃぃ?」

催淫触手
『前のは動けなくしてからすぐ丸のみしちまったが、こうやってしゃぶってもなかなかイケるな、ニンゲンは』ｼﾞﾙｼﾞﾙ

女冒険者
「んおっ?お゛ぉ?」

毒触手
『…』

毒触手
『…キミはいいなあ』

催淫触手
『？』

毒触手
『ボクよりすばやくて力もあって、そのうえ毒までもってるなんて…うらやましいや』

催淫触手
『んー、そうは言うがよ』

催淫触手
『俺の毒はお前のとちがってすぐには効かないし、相手をえらぶからなあ』ｼﾞｭｯﾎﾟｼﾞｭｯﾎﾟ

女冒険者
「う゛ぅっ?ん゛っ?ん゛っ?」

催淫触手
『毒をあびせたあとも、エモノはあばれたりさわいだりするし』ﾄﾞﾋﾞｭﾋﾞｭｯ

女冒険者
「あ゛っイグっ、お゛ひっ?」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

催淫触手
『全部消化するまえにテキに見つかりやしないか、いつもひやひやするぜ』ｸﾞﾆｭｸﾞﾆｭ

女冒険者
「かひゅっ…ひぁ…?」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

毒触手
『もしそうなったら、そのときはボクが守ってあげる』

催淫触手
『そりゃ頼もしいことで』ｽﾞﾙｽﾞﾙ

女冒険者
「…」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

毒触手
『だからそのエモノ少し分けて』

催淫触手
『ダメです』ｺﾞｸﾝ

毒触手
『ああっ』

～

ここは、世にも恐ろしい異形の魔法生物達が繁栄する森。
その外縁からやや入った辺りに、二体の触手生物が住んでいた。

毒触手
『どうすればもっとエモノをとれるのかなあ』

催淫触手
『なんだよ、最近のお前はそればっかりだな』

毒触手
『だってさあ、ここしばらく角ウサギより大きいエモノを食べてないんだもん』

毒触手
『なんかいいやり方がないかなーって』

催淫触手
『お前、毒の強さはスゴいのに、トロいせいでいっつも毒を打つまえにエモノに逃げられるからなあ』

催淫触手
『それにお前のトゲじゃ、大牙イノシシとか足長クマあたりの、毛皮の連中にはキズも付けられないし』

催淫触手
『たしかに今のままじゃどうにもならねえな、かわいそうに』

毒触手
『ひどいや、そんな言い方しなくても』

催淫触手
『でもその通りじゃん』

毒触手
『むぐぐ』