――深夜、神谷家(奈緒の部屋)
ガチャッ!
奈緒「おっと、そろそろまほまゆが始まる時間か」カチッ、カチッ
奈緒「うーん……今年の冬コミは公式からまほまゆのBDが売られるのか……特別編15分と、特典がふじともりくぼの妖精組のクッションカバーと……」
奈緒「あとはままゆによるぴにゃこら太惨殺シーン集も含めて全部で2480円か、高いな」カチカチッ!
奈緒「それにしても女児向けアニメなのに公式が冬コミでグッズ出すのか。女児向けアニメとはいったい……」カチッ
『特典についてるランダムキャラカード1枚がエグ過ぎる』
『もりくぼとミズキだけあれば十分なんだが……』
『ミユミユだけめっちゃイイ絵もらってるじゃん』
『これだけ肌色見せるならサキュバスはいっそ全裸でええやろ』
『ままゆは表紙だけ飾っててくれ』
奈緒「みんなよく糞アニメのグッズなんて買うよなぁ……よし、視聴に切り替えるとするか」
――
――――
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『第40話 戦慄のプロダクションマッチフェスティバル! アイドルの意地を見せちゃいます!』
――ビックサイト前
美波「漆黒の槍……はあああっ!!」ビュッ!
ズドォォンッ!!
まゆ「きゃああああっ!?」
ふじとも「ままゆ! みんな!」
ドサドサドサッ!
真奈美「フッ……悪いが、今回の私たちは少しばかり本気を出している。魔法少女、君たちに勝ち目はない」
瑞樹「うっ……こ、今回は本当に強いわよ……!」ハァ、ハァ……
美優「ま、まるで初めて戦ったときのような……」
まゆ「何でまた初回補正みたいなものが掛かってるんですかぁ」グググッ……
もりくぼ「あ、あわわわわ……つ、強すぎるんですけど。今回は本当にピンチなんですけど……」
ゆっこ「ふじともちゃん、新しい魔法少女の力を集めましょう! ガチャですよガチャ!」
ふじとも「ご、ゴメン、それが昨日調子に乗って余ってたジュエルでガチャ回しすぎちゃって……」
美波「さて……これでトドメです。魔族の魔力、たっぷりと味わって昇天してくださいね♪」パアアアアアッ!!
まゆ「そ、そんな……」
美波「あ、でもただ倒すだけじゃあ面白くありませんから……えいっ」ビュッ!
ズドドドドドドドッ!!
美優「も、もうダメです……」
ゆっこ「えええいッ! こうなったらユッコたちが盾になります! お2人とも!!」バッ!
ふじとも「魔法少女はあたしたちの希望……絶対守ってみせるんだから!」
もりくぼ「またやけくそなんですけどおおおおおお!!」
ドガアアアアアアアンッ!!!!
まゆ「ふじともちゃああああん!!」
瑞樹「もりくぼちゃん、ユッコちゃん!」
シュウウウウウウ……
真奈美「ははははっ! 命拾いしたか、魔法少女たち」
美波「あら……ちょっと予定と違いますけど、これはこれで面白そうですね。ふふっ、それじゃあ今日は帰りましょうか」
まゆ「そ、そんな……」
真奈美「フフフ……魔法少女たちよ、次の戦いも楽しみにしている。さらばだっ!」ビュッ!
美優「みんなが……私たちを庇って……」
瑞樹「跡形もなく吹き飛んで……」
まゆ「そんな……嘘です! ふじともちゃんは……みなさんは絶対にどこかに……!!」タタタタタッ!
ヒュウウウウウウ……
ペラッ
まゆ「あれは……?」
美優「ま、まゆちゃん……?」
まゆ「いまここに……これは……?」スッ
瑞樹「紙……いえ、カード……かしら?」
まゆ「こ、これは……カードに、ふじともちゃんの絵が描かれてますよぉ!?」
……
…………
――夜、女子寮(まゆの部屋)
まゆ「うーん……」
ふじとも『いやぁ……あたしたちも何がどうなったのやら……』
もりくぼ『身動きが取れませんけど、閉鎖的でむしろ落ち着くんですけど……』
瑞樹「念話で会話が出来るってことは、妖精のみんなはこの3枚のカードに封印された……ってことなのかしら」
美優「このカード、ですか……何か、色々なことが書かれていますけど……えっと」ペラッ
<<妖精ふじとも>>
効果モンスター
星7/光属性/妖精族/攻2500/守2100
このカードは通常召喚出来ない。自分のフィールド上の妖精族モンスターを2体デッキに戻してのみ特殊召喚する。
コイントスを3回行い、表が出た回数によって以下の処理を行う。
この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ1に使用する事ができる。
●3回:このカードを墓地に送り<<フォーチュンヒーロー 藤井朋>>1体を手札またはデッキから特殊召喚する。
●2回:フィールド上に存在する全てのカードを破壊して墓地に送る。
●1回:自分フィールド上に存在する全てのカードを持ち主のデッキに戻す。
●0回:このカードを墓地に送る。
<<妖精もりくぼ>>
効果モンスター
星5/光属性/妖精族/攻800/守2200
このカードは召喚・反転召喚に成功した時、守備表示になる。
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードは、守備表示の状態で攻撃する事ができる。
その場合、攻撃力の数値を適用してダメージ計算を行う。
このカードがモンスターを戦闘によって破壊したターンのエンドフェイズ時、
このカードを墓地に送る事で<<おどおど狩人 森久保乃々>>1体を手札またはデッキから特殊召喚する。
<<妖精ゆっこ>>
効果モンスター
星6/光属性/妖精族/攻2400/守1500
このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、
フィールドの罠カードの効果は無効化される。
このカードがフィールド上から墓地に送られた時、
<<サイキックマジシャン 堀裕子>>1体を手札またはデッキから特殊召喚する。
まゆ「なんでしょうか、これ……」
ゆっこ『なんて書いてるんですか?』
瑞樹「ちょっと読むの大変だけど……攻撃力とか、守備力とか……」
もりくぼ『な、なんだか……まるで、カードゲームみたいですね』
まゆ「カードゲーム?」
ふじとも『そういえばマジカルランドでも流行ってるわよね。マジックなんとかってカードゲーム』
美優「ちょっとよく分からないですね……」
まゆ「うーん……あ、そうですっ」
……
…………
――女子寮(廊下)
紗南「あ、それマジックスピリットマスターズのカード! まゆちゃんもマジスピやってたんだ?」
まゆ「これ、マジック……なんとかってカードなんですね」
瑞樹「やっぱりこういうことを聞くなら紗南ちゃんね」
紗南「でもまゆちゃんが持ってる3枚のカード、見たことないなぁ……あたしもそれなりにマジスピやってるんだけど」
まゆ「そ、そうですか……」
紗南「あっ! もしかしてまゆちゃんも次のフェスに参加するの?」
まゆ「え? なんで突然フェスのお話になるんですか?」
紗南「ほら、マジスピを使った大会だよ。今のマジスピプレイヤーの上位はアイドルでひしめき合ってるくらい、アイドル界でもマジスピブームになってるでしょ?」
まゆ「この番組40話くらい続いてるんですけどそんなお話初めて聞きましたねぇ」
瑞樹「最近の若い子の流行はわからないわ……」
紗南「最近のプロダクションマッチフェスティバルも、マジスピを使った大会になってるしね。まゆちゃんが出るならあたしも負けないように頑張らないとねっ!」
まゆ「は、はぁ……」
……
…………
――翌日、女子寮
「まゆちゃーん、お手紙来てるわよー」
まゆ「あ、はーい」
……
…………
――女子寮(まゆの部屋)
美優「ええっ!? て、敵の幹部から手紙が届いたんですか……?」
まゆ「は、はい……そうなんです。これ……」ピラッ
瑞樹「木場真奈美……あの幹部の名前ね。もしかして、再戦の果たし状かしら」
ゆっこ『て、敵の挑戦状……一体何が書いてるんでしょうか!』
ふじとも『まゆちゃん、読んでみて!』
まゆ「は、はい」カサッ
師走に入り、ご多忙な日々をお過ごしのことと拝察いたします。
さて、魔法少女の皆様はカードに封じ込められた妖精たちを助けるために一刻を争う事態となっていることでしょう。
僭越ながら私共のほうで妖精たちを助ける為に必要な、とある魔法道具を用意させて頂きました。
魔法道具につきましては、下記日程において開催されるプロダクションマッチフェスティバルの優勝賞品となっております。
妖精たちの命は、まさに枯れ木に残る最後の1葉と言っても過言ではないでしょう。
つきましては、下記日程において大会が開催されますので、ご参加くださいますようお願いいたします。
記
日時・・・12月3日(日) 10時~
場所・・・幕張メッセ 幕張イベントホール
魔法少女の皆様のご参加をお待ちしております。
敬具
まゆ「なんなんですかこの手紙は! 左寄せされているせいで読みにくいんですけど!」クシャクシャポイー
美優「ゆ、許せません! こんなこと……」
もりくぼ『あわわわわ……も、もりくぼたちの命は敵の掌の上なんですけど……』
ゆっこ『くっ、カードの封じ込められた状態だとサイキックパワーも使えませんし……』
ふじとも『なんて卑劣な奴らなの! やっぱりあいつらは悪の権化よ!』
瑞樹「うーん……この手紙、あの幹部が書いたにしては妙に拙いわね……まるで、どこかの会社の新入社員が頑張って書いたかのような……」
まゆ「川島さん! そんなこと気にしてる場合じゃありませんよぉ! ふじともちゃんたちを助けるにはフェスで優勝するしかないんですよ!」
瑞樹「そ、そうだったわね、ごめんなさい……さて、それじゃあどうしましょうか」
美優「手紙に書いていたプロダクションマッチフェスティバルって、昨日紗南ちゃんがお話してくれた……」
ふじとも『マジスピの大会、ね』
まゆ「もしかしてみなさんがカードの姿になったのも……」
ゆっこ『恐らく、敵の作戦でしょう。そしてこの誘いは間違いなく罠ですよ!』
瑞樹「とはいっても、あの幹部たちって妙なところで正々堂々というか、律儀というか……優勝賞品の話は本当だと思うけれど……」
美優「それに、今の状態ですとみんなをカードから戻す手段もありませんし……」
まゆ「参加するしかないですねぇ」
もりくぼ『み、みなさん……もりくぼたちのために……』
瑞樹「そうと決まれば、まずはフェスに参加するための準備ね。マジスピのことはよく知らないし、まずは参加するまゆちゃんがルールを覚えるのと、あとは……」
まゆ「え、参加するのはまゆで決まってるんですか?」
……
…………
――東京、カードショップ千川(店内)
まゆ「ここがカードショップ……」
美優「まさか大人になってからこういう場所に来るとは思いませんでしたね……」
「いらっしゃい。お客さん、うちの店は初めてかい?」
瑞樹「はい。マジックスピリットマスターズのカードを探しているんですけれど……」
「お嬢さんたちもマジスピをやるのかい? うちの店は特別活きの良いカードパックが入荷されてるから、じっくり選んでくれよ」
美優「ど、どうも……」
まゆ「えーと、カードパック……これですね」
美優「……たくさん種類がありますね。どれを買えばいいんでしょうか」
「ん? なんでぇ、お嬢さんたちマジスピをやるのは初めてなのかい?」
瑞樹「ええ……だからカードの選び方もあまりよくわからなくて……」
「そうかいそうかい。それじゃあ仕方がねえな、俺が今オススメのカードを紹介してやるよ」
まゆ「いいんですか?」
「美人で可愛いお嬢さんたちが困っているなら、助けるのがカードショップの店員なんでね。それじゃあ……これなんかがオススメだな」
ゴトッ!
まゆ「なんですかこれ? えーと、ストラクチャーデッキ……?」
「初心者向けに手軽に遊べるように販売されているカードデッキさ。1箱に決められたカードが必ず入ってるんだ」
「まずはこのストラクチャーデッキ、『マジカルテット・マジカルガールズ』を3つ買ってみるのがオススメだ」
瑞樹「3つも買うの?」
「同じデッキを3つ買って、必要なカードを混ぜてデッキを組みなおせば1つだけ買うよりも何倍も強くて使いやすいデッキになるのがストラクチャーデッキなんだぜ」
瑞樹「阿漕な商売ねぇ……まあ、1箱1080円だし3箱くらいなら……」
「あとはそうだな……うん、このデッキを強化するなら、このカードパックは相性が良くてオススメだ」
まゆ「ブースターパック『殺戮の紅魔術師』ですかぁ……じゃあそれも買いましょうか」
「俺からはこれくらいだな。あとはお嬢さんたちで気になったものを買ってもいいんだぜ」
美優「気になったものですか……あ、あれは……?」
「ん? おお、あれは『シンデレラフェス』ってブースターパックだよ。レアカードの封入率が他よりも少しだけ良いパックで、初心者でも使いやすいカードも入ってるぜ」
まゆ「それじゃあそれも買いましょう」
「毎度あり。シンデレラフェスのパックはレアカードの封入率が高くて、1パック10枚入りで3200円だから少し高いんだけどな」
瑞樹「高っ!? このデッキのセットが1箱で1080円なのに……」
美優「ま、まあ、みなさんを助けるためですから……」
……
…………
ちょっと回してきます
――女子寮(まゆの部屋)
瑞樹「さてと、それじゃあ買ったカードを開けてみましょうか」ガサガサッ
美優「えっと……ルールブックも買いましたよね。それを読みながらネットでカードの使い方を調べて……」
まゆ「それじゃあまゆはパックでも開けてましょうか」ガサゴソッ
まゆ「シンデレラフェスのパック、10枚入りで1パック3200円って高すぎじゃないですかねぇ……」
ふじとも『ごめんねまゆちゃん、あたしたちのせいで……』
まゆ「ふじともちゃんたちのせいじゃありませんよ。悪いのは全部幹部たちなんですから」
まゆ「パックはいくつか買いましたし、とりあえず順番に開けてみましょうか」ビリビリビリッ!
https://i.imgur.com/Yg9dJcR.jpg
https://i.imgur.com/1okdmKB.jpg
まゆ「うーん……よくわかりませんけど、5、6パック開けて強そうなカードが入っていたパックはこれくらいですねぇ」
瑞樹「あ、まゆちゃんパック開けたかしら?」
まゆ「はい、全部開けましたよ」
美優「それじゃあ、wikiを見ながらデッキを組みなおしてみましょうか」
ゆっこ『待ってください!』
瑞樹「どうしたの?」
もりくぼ『も、もりくぼたちも一緒に……た、戦うんですけど!』
ふじとも『そうよ! いまのあたしたちはマジスピのカード……つまり、まゆちゃんの戦いのサポートが出来る状態なのよ!』
ゆっこ『ユッコたちもやられてばかりではいられませんからね! カードになっても幹部たちに一泡吹かせてみせますよ!』
美優「でも……危ないですよ。もしみなさんの身に何かあったら……」
ふじとも『いや大丈夫でしょ……戦いっていっても今回はカードゲームの大会なんだから……』
まゆ「それもそうですね」
瑞樹「よーし、それじゃあみんなも混ぜてデッキを考えるわよ!」
……
…………
まゆ「なんですかこれ……同じような効果の説明なのにカードごとに効果の裁定が違うんですけど」
美優「ずいぶんと……難しいルールですね」
瑞樹「えーっと……特定のカード効果を無効にするカード効果が発動する際、そのカード効果に合わせて無効化対象になるカード効果を使用すれば発動できる……わからないわ」
美優「日本語って難しいんですね……」
ふじとも『そういえばあたしたちってカードになっちゃったけど、どんな絵になってるのかしら』
ゆっこ『妖精らしく可愛い絵だといいですねぇ』
もりくぼ『カードの中から出なくていいなんて居心地が良すぎるんですけど……』
……
…………
まゆ「あの……これ、もしかして……」
瑞樹「ええ、そうね……」
美優「や、やっぱりそうなんでしょうか……?」
まゆ「ふじともちゃんたちのカード、弱すぎませんか?」
ふじとも『ええっ!?』
もりくぼ『あまりにも辛辣な一言なんですけど……』
瑞樹「そうねぇ……使いどころがないっていうか、ふじともちゃんなんてカード2枚使って召喚しなきゃならないのに効果がコイントスって……」
まゆ「しかも、みなさん上位のカードに変わる効果もありますけど、そもそも上位のカードなんて持っていませんからねぇ」
ふじとも『いや確かにあたしたちって世界で1枚しかないカードみたいなものだけど……』
瑞樹「ユッコちゃんはピンで使えそうな場面もありそうだけど」
ゆっこ『うーん……さすがサイキックパワーですね』
ふじとも『そ、そんな……ま、まゆちゃん! あたしたち、いつも一緒に戦ってきたわよね!? 今回も一緒に戦うのよね!? そうよね!?』
まゆ「ええええ……うーん、まぁ、とりあえずみなさん光属性でデッキの属性と一致してますし、何かのコストにでも使いましょうか」
……
…………
――数日後、幕張メッセ前
まゆ「ついにこの日がやってきましたねぇ」
瑞樹「フェス当日ね」
美優「お客さんもたくさん来てますね……」
P「いやぁ、それにしてもまゆが今回のフェスに参加したいなんて言い出すとは思わなかったぞ。マジスピやってたんだな」
まゆ「えっ!? は、はい……す、少しだけ、ですけど……」
P「へぇ……俺は仕事で見る機会はあるけど、やったことはないからなぁ。今度教えてくれよ」
まゆ「Pさん……はいっ! まゆが手取り足取り教えてあげますよぉ♪」
美優「そ、そろそろ受付に行きましょうか。早くエントリーしませんと……」
……
…………
――幕張メッセ、幕張イベントホール(受付)
P「混んでて受付の場所が分からんなぁ……悪いけど皆も探してくれないか?」キョロキョロ
まゆ「はーい……って、え……」
美優「どうしましたか?」
まゆ「……あそこにいる人」
瑞樹「あそこ? あ、受付の人はバニーガールなのね……え――」
美波「フェスへのエントリーはこちらでお願いします♪」
まゆ「サ、サササササササキュバス!?」ダダダダダッ!
美波「きゃっ!? あ、あなたたち!?」ビクッ!
瑞樹「ちょ、ちょっと! なんでサキュバスがフェスの受付なんてやってるのよ!」
美波「シーッ! し、静かにしてください! サキュバスなんて言わないで……今は仕事中なんですから!」
P「うーん、受付はー……お、あの会社のロゴが……そういえばKCは今回のフェスのスポンサーだったんだっけ」
瑞樹「いや、ていうかサキュバスであることを隠したいなら何で一人だけバニーガールの格好でいるのよ……」
美優「他のスタッフさんたちはマジスピのロゴ入りTシャツ姿なのに……」
美波「そ、それは……サキュバスの本能というか……せめてこれくらいの格好じゃないと落ち着かないというか……」
まゆ「やっぱりサキュバスは痴態の象徴なんですよねぇ」
P「いたいた! おーいみんな、受付ここだったのか」タタタッ!
まゆ「あ、Pさん」
美波「P……?」ピクッ
P「ふう、ようやく見つけた……すみません、受付の人ですか? フェスのエントリーに来たんですが……」
美波「……」
P「参加するアイドルは1人なんですけど……」
美波「……」
P「あの……?」
美波「……あっ、す、すみません! えっと、エントリーですよね? こちらの用紙の太線で囲まれた項目をご記入してください」
P「ありがとうございます。えっと、事務所と、参加アイドルと……」
美波「……」
瑞樹「どうしたのかしら、あのサキュバス……」
美優「さ、さあ……」
まゆ「……なんか、嫌な空気ですねぇ」ギリギリギリギリギリッ!!
……
…………
――幕張イベントホール(客席)
「さあはじまりました! プロダクションマッチフェスティバル!」
「今回はアイドルたちが己のアイドルとしての意地と信念を掛けて、マジックスピリットマスターズのカードでフェスを盛り上げるぞぉ!!」
<ウオオオオオオオッ!!
P「いやそれにしても凄い盛り上がりだな」
瑞樹「私たちは客席で見てるけど……」
美優「本当に人気だったんですね……このカードゲーム……」
「まずは予選! ステージ上で4ブロックに分かれてぞれぞれのアイドルたちがデュエルを行うぞ!」
「予選を勝ち抜いて最後に残った16人のアイドル……いや、デュエリストたちが決勝トーナメントに進出するルールだ!」
「それでは……予選開始だあああああ!!」
瑞樹「えーと、まゆちゃんは……Aブロックね」
……
…………
――幕張イベントホール(ステージ)
まゆ「大会が始まりましたねぇ……」
柚「へー、アタシの最初の対戦相手、まさかハートフルまま――」
まゆ「ストップ! こ、ここでは普通のアイドルですからっ!」
柚「おっとそうだったそうだった。てへっ♪」
まゆ「そういうあなたは、以前戦った……」
柚「柚だよっ! さーて、最近は煮え湯を飲まされ続けてたし、残念だけど今回は勝たせてもらうからねっ」
まゆ「まゆは負けません……まゆはこの大会で優勝して、ふじともちゃんたちを助けるんですから!」
柚「そう上手くいくかなー? まあいいや、それじゃあ、お互いに支給されたデュエルディスクにデッキをセットして、オートシャッフルだよ!」
まゆ「今回は随分と攻めたお話ですねぇ……えっと、腕にはめたデュエルディスクにデッキをセットして、オートシャッフルボタンを……」ポチッ!
ガショショショショショショショショッ!!
まゆ「す、すごいです! デッキが自動的にシャッフルされて――」
ふじとも『いででででででで!?!?!?!?』
もりくぼ『あばばばばばばばばばばばば!?!?!?!?』
ゆっこ『痛い!? 全身が痛いんですけど!!』
まゆ「ああっ!? 機械的なシャッフルのせいでカードが痛んでいきますねぇ……」
柚「準備はできた? それじゃあいくよ!」
「「デュエル!!」」
柚「お互いのライプポイントは8000だよ! 最初はアタシの先行、ドロー!」
柚「アタシは手札から星3、愛くるしい緑ぴにゃこら太を攻撃表示で召喚!」
ぴにゃ「ぴにゃああああ!」
まゆ「デュエルディスクの効果でモンスターの立体映像が映ってますねぇ……」
柚「さらに手札から永続魔法、秘境の地ピニャコラータを発動!」
柚「このカードは1ターンに1度、自分のメインフェイズ時にミニぴにゃこら太トークン1体をフィールド上に特殊召喚するよ!」
ミニぴにゃ「ぴにゃっ!」
柚「カードを1枚伏せてターンエンド! 先行1ターン目はバトルできないからねっ」
まゆ「最初から敵のフィールドにモンスターが2体……初心者には厳しい世界ですねぇ」
まゆ「まゆのターンです。ドロー」シャッ!
もりくぼ『最初の手札5枚の中にもりくぼがいるんですけど……』
まゆ「えっと……手札から星3モンスター、悠久のイグアナを召喚します」
まゆ「悠久のイグアナのモンスター効果を発動します」
まゆ「このカードは1ターンに1度、メインフェイズ時にデッキから星3以下の魔法使い族モンスターを1枚選んで手札に加えることができます」
まゆ「まゆが選ぶのは……星3、清らかな水の少女です」
まゆ「さらに手札から魔法カード、継承されし魔法の力を発動します」
まゆ「このカードは自分フィールド上に悠久のイグアナが存在する場合のみ発動できます」
まゆ「効果発動時、手札、またはフィールドから可憐な愛の少女、清らかな水の少女、聖者の緑の少女を墓地に送ることができます」
まゆ「まゆは手札の清らかな水の少女を選択して墓地に送ります」
柚「え、モンスター効果で手札に入れたカードを墓地に……?」
まゆ「まだ続きますね。清らかな水の少女のモンスター効果を発動します」
柚「え?」
まゆ「このカードは墓地に送られた時、デッキから星6モンスターの流水の魔法少女を特殊召喚しますよぉ!」
柚「1ターン目から上級モンスターを召喚するの!?」
まゆ「バトルです! 流水の魔法少女で緑ぴにゃこら太を攻撃です」
瑞樹『まゆちゃんまゆちゃん!!』
まゆ『な、なんですか川島さん、突然念話して……今デュエル中なんですけど』
瑞樹『忘れたの? この大会はフェスなんだから、アイドルとしてパフォーマンスしないと!』
まゆ『あっ、そ、そうでした……』
まゆ「えーっと……お、お願いしますね! 流水の魔法少女の攻撃、アクアスプラッシュ♪」
柚「ピニャコラータの効果発動! このカードがフィールド上に表側表示で存在するとき、『ぴにゃ』と名前の付くモンスターがバトルをしたときに発生する自分へのダメージを無効にするよ!」
柚「さらに罠カード発動! 惨殺された恨み!」
柚「このカードは『ぴにゃ』と名前の付くモンスターが墓地に送られたとき、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与えて、バトルを行った相手モンスターを破壊するよ!」
緑ぴにゃ「ぴにゃああああ……!」
柚「いけ、ぴにゃ! 恨みの一撃!」
ズドォンッ!!
まゆ「きゃあああああっ!!」ズザザザザザザッ!!
「おおっとっ!? CGプロダクションの佐久間まゆちゃん! カウンターで吹き飛ばされたぞぉ!」
まゆ「いたたたた……え、痛い?」
柚「ふっふーん、ようやく気付いた? せっかく魔法少女と戦うんだから、やっぱりちゃんとした戦闘じゃないと面白くないもんね」
まゆ「ま、まさか……」
柚「そう、ちょっと魔法でこのステージを細工してるんだよね。このステージ上ではデュエルで受けたダメージがプレイヤーに直接反映される。それに……」
柚「墓地に送られたカードはそのまま消滅! 2度と使えなくなるからね!」
まゆ「え、えええええっ!?」
柚「どう、驚いた?」
まゆ「い、いえ、驚く以前に……デュエルでダメージを受けたりカードが無くなったりするのはやりすぎなんじゃ……」
ふじとも『異変を訴える人が増えて大会が中止、なんて事態になると思うんだけど』
柚「そう? でもみんなすごく盛り上がってるよ?」
「ああっ!? お、俺の魂のカードが……! くそっ、てめぇ絶対に許さねえ!」
「ふぅん、貴様のような雑魚は地べたに這いつくばっているのがお似合いだ。この俺の最強のカードの力を受けて散れ!」
「カードを墓地に送ったら消滅だと……ふざけやがって!」
まゆ「ええええ……」
もりくぼ『デュエリストの血が騒ぐんですけど……』
柚「まっ、さしずめ闇のゲームってトコかな? さ、いいからアタシたちもデュエルの続きをするよっ」
まゆ「ううう……流水の魔法少女が墓地に送られたとき、墓地から清らかな水の少女を自分フィールド上に特殊召喚されます」
ゆっこ『墓地にカードが送られて消滅しても、カード効果で復活したらちゃんと戻ってくるんですね』
まゆ「せっかく有利になれたと思ったんですけど……ううう……ターンエンドです」
……
…………
――幕張イベントホール(客席)
瑞樹「1ターン目からすごい戦いね……まゆちゃん、大丈夫かしら……」
美優「でも……初心者でも十分戦えてますよ。頑張れば勝てるかもしれません」
瑞樹「このフェスで優勝しないとふじともちゃんも、もりくぼちゃんもユッコちゃんも助からないから……頑張って、まゆちゃん!」
P「おー、すごいなまゆは……ん、電話か?」ピクッ!
美優「Pさん……どうかしましたか?」
P「いえ、ちょっと電話が……すみません、少し外しますのでまゆのこと応援してあげてください」
瑞樹「任せて! ミズキがバッチリ応援しちゃうんだから♪」
……
…………
――幕張イベントホール(通路)
P「はい、はい……では会議のセッティングはお任せしますので、はい」
P「わかりました。こちらも資料は用意しておきますので、では、失礼します」ピッ!
P「ふう……こんなときに会議の電話か。まあ、もともと予定してた話だったけど」
P「さて、まゆの応援に戻るとするか……ん?」
美波「あっ……」
P「そのバニーコスは……受付の人ですよね? お疲れ様です。もう12月ですけど寒くないんですか?」
美波「は、はいっ、だ、大丈夫です」
P「そうですか」
美波「……」
P「……さて、早く席に――」
美波「……あ、あのっ」
P「はい?」
美波「……お、お元気ですか?」
P「……はい、元気ですよ」
美波「……具合が悪くなること、ありませんか?」
P「最近は特に……年末はまたキツくなりそうですけど」
美波「足が痛くなることはありますか?」
P「いえ、特には」
美波「胸が苦しくなることは?」
P「それもないですね」
美波「それじゃあ……目が、見えなくなることは……?」
P「目が見えないと、アイドルたちのことを見てあげることが出来ませんからね。大丈夫ですよ」
美波「……そう、ですか。よかった」
P「え?」
美波「あっ! な、何でもありません! す、すみません、お邪魔して……」
P「いえいえ、気にしないでください。こっちもバニーさんに声掛けてもらって得しちゃいましたよ」
美波「も、もうっ……」
P「さてと、そろそろ応援に戻らないと……」
美波「……あの!」
……
…………
――幕張イベントホール(客席)
美波「Aブロックでしたら、こちら側の席のほうがよく見えますよ」
P「おーホントだ。まゆの顔がよく見えるぞ……いいですね、こっち側の席」
美波「機材置き場にしているスペースにも席がありますから、ここに座ってください」
P「いいんですか?」
美波「はい。その……ここでなら、ゆっくりできると思いますから」
P「うーん……川島さんと美優さんを待たせてるけど……確かにここからならまゆもしっかり見えるし……それじゃあ、少しだけお邪魔します」
美波「はい、どうぞ」
P「よいしょっ。さーてデュエルはどうなってるのかな……ありゃ、まゆが結構押されてるのか……頑張れー、まゆ」
美波「……」スッ
P「ライフポイントもあと少ししか残ってないな……頑張れまゆ、まだ逆転できるぞ……!」
美波(本当に……本当に、ゆっくりできる……この人の隣にいると……どう、して……?)
……
…………
――幕張イベントホール(ステージ)
まゆ「きゃああああああっ!!」ズシャアアアアアッ!!
柚「これで残りライフポイントはあと50! もう逆転するためのライフも残ってないね!」
桃ぴにゃ「ぴーにゃぴにゃぴにゃ」
黒ぴにゃ「ぴにゃぁ……」
まゆ「そ、そんな……ま、まゆは……」ハァ、ハァ、ハァ……
ふじとも『頑張ってまゆちゃん! 何とかしてあたしたちを召喚して、そうしたらまだ逆転が……!』
まゆ「コイントスなんてギャンブルで勝てるほど甘い戦いじゃありませんよぉ!」
もりくぼ『うううう……ま、まゆさん……もりくぼたちがバトルで負けたら墓地に送られて消滅するからって……』
ゆっこ『ユッコたちが手札に入っても、消滅する可能性があるから召喚出来ないなんて……足手纏いにしかなってなくて、悔しいです!』
柚「それにしてもおかしいなー。闇のゲームでこれだけダメージを受け続けたら、普通はデュエルが終わる前に気絶したりするのになー?」
ふじとも『あ、それ、まゆちゃんって元々お腹の底から闇属性みたいなものだから、そういうのに耐性ついてるのよ』
まゆ「今の発言でふじともちゃんがまゆのことをどう見ているのが分かりましたねぇ……」
柚「さてと、次のアタシのターンで終わりだろうけど……そっちのラストターンだよ! 早くカード引いてねっ」
まゆ「ううう……ど、どうすればいいんでしょうか……もう、まゆは……」ハッ!
まゆ「あ、あれは……あそこにいるのは……」
P「――」
美波「――」
P「――!」
美波「――、――♪」
まゆ「Pさんと、サキュバス……? どう、して……あんなに、楽しそうにお話をして……」
まゆ(まさか……受付にいたときのあの女の様子……もしかして、Pさんことを……)スッ……
柚「さあ、そっちのターンだよ! ドローしてよ!」
まゆ(許せない……ふじともちゃんを、もりくぼちゃんを、ユッコちゃんをこんな目に遭わせて……Pさんにまで、手を出そうとするなんて……)ギリッ!
まゆ(許さない、あの女……許さない、許さない、ゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない)ギリギリギリギリッ!!
まゆ「……許さない」
柚「ん?」
まゆ「まゆのターン……ドロー!」シュッ!
ふじとも『まゆちゃん、今こそあたしたちを召喚して! 消滅することなんて怖くない、まゆちゃんを信じてるから――」
まゆ「魔法カード、殺戮の愛憎を発動します!」
ふじとも『え?』
まゆ「このカードは手札のモンスターカードをすべて墓地に送ることで発動することができます! そして、魔法、罠、モンスター効果の対象になりません!」
まゆ「まゆの手札は5枚あります! そのうちモンスターカードは3枚! すべて墓地に送ります!」シュッ!
ゆっこ『ちょっ!?』サァァァァ……
もりくぼ『消滅するんですけ――』サァァァァ……
ふじとも『まゆちゃん、どうして――』サァァァァ……
まゆ「殺戮の愛憎の効果! デッキからカードを1枚ドローします!」シュッ!
まゆ「ドローしたカードがモンスターカードの場合は召喚条件を無視してフィールド上に特殊召喚します!」
まゆ「まゆが引いたカードは……新緑の魔法少女!」
まゆ「新緑の魔法少女を特殊召喚! 殺戮の愛憎の効果で特殊召喚したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できます! リーフストリーム!!」
柚「ぎゃあああああっ!?」
まゆ「そしてバトルを行ったモンスターは相手に戦闘ダメージを与えることに成功したとき、墓地に送られます!」
柚「う、ううう……ダイレクトアタックは結構きいたね……けど、アタシのライフはまだ残ってるもんね! これで次のアタシのターンで――」
まゆ「ドロー!」シュッ!
柚「ええっ!? 連続ドローなんて反則だよ!」
まゆ「殺戮の愛憎の効果はモンスターカード以外をドローするまでずっと続きます! 次に引いたカードは白銀の仮面魔法使い!」
まゆ「白銀の仮面魔法使いでダイレクトアタックです!」
柚「うあああああああああっ!?」ズザザザザザッ!!
まゆ「ドロー! モンスターカード!」
柚「ああああああっ!?」
まゆ「ドロー! モンスターカード!」
柚「ぎゃー!!」
まゆ「ドロー! モンスターカード!」
柚「う……あ……」
まゆ「ドロー! モンスターカード!」
柚「……」
まゆ「ドロー! モンスターカード!」
柚「…………」
まゆ「ドロー! モンスター――」
瑞樹『もうやめてまゆちゃん!』
まゆ「うるさい! あの女が、あの女がPさんを!!」
瑞樹『とっくに敵のライフはゼロよ、もう勝負はついたのよ!』
まゆ「あの女が……はっ!?」ビクッ!
柚「…………」ピクッ、ピクッ
「おおおっとぉ! まゆちゃんの猛攻に、たまらず柚ちゃんダウーン! ライプポイントもゼロになってるぞ!!」
「Aブロックの第一試合、佐久間まゆちゃんの勝利だああぁぁl!」
まゆ「え……まゆが、勝ったんですか……?」
「Aブロック、第一試合からすさまじいデュエルとなりました! 続いてBブロックの様子はどうなってるー!?」
美優『ま、まゆちゃん、初戦突破おめでとうございます』
まゆ『え……あの、まゆも無我夢中だったので、何がどうなったのか……』
瑞樹『もう、冷や冷やしながら見てたわよ……でもまあ、とりあえず勝ってよかったわ』
まゆ『勝った……そう、そうです。まゆはこのフェスで勝って、優勝しなきゃダメなんです。ふじともちゃんたちを助けるために』
瑞樹『そうよ? 次のデュエルも応援するから、ちゃんと優勝するのよ?』
美優『わ、私たちも一緒にいますから……』
まゆ『川島さん、美優さん……そうですよね、まゆは、いつもみなさんに助けてもらって……だから……』
まゆ「だからまゆは、絶対に優勝してみせます。Pさんの為に……あの女から、Pさんを守るために……最強のアイドルになります!」
つづく
……
…………
『次回予告!』
まゆ「はぁ……もうクリスマスですよ、クリスマス」
瑞樹「まゆちゃん知ってる? アイドルにはね……クリスマスなんてないのよ」
――辛い現実に打ちのめされるアイドルたち。
P「今年はクリスマスライブがあるからな! 皆、頑張ってくれよ!」
美優「クリスマスにお仕事なんて……普通はみなさん、恋人や家族と一緒に過ごす日になると思いますけど……」
まゆ「でも、それでもやっぱり、まゆは……」
――それでも、望んでいることがある。
まゆ「ライブ……終わっちゃいましたね」
まゆ「Pさん、この後……お話したいことがあるんです。とっても、とっても大切なこと……」
――聖なる夜に、まゆの想いは……。
まゆ「こんな日にまでまゆの邪魔をするなら……殺しますよ」
『次回、魔法少女ハートフルままゆ第41話!』
『プロデューサーさんと2人で……。クリスマスに願うまゆ』
まゆ「だって、まゆがアイドルになった理由は……」
『次回もお楽しみに!』
――
――――
――深夜、神谷家(奈緒の部屋)
奈緒「何だよこれは……先週見逃したかな? と思った冒頭からのカードゲームアニメとか……魔法はどうした魔法は」
奈緒「ていうかデュエル中にふじともたち消滅しちゃったし……最後はままゆの目的も変わってるし」カチッ、カチッ
奈緒「ここに来て突然の路線変更とかどんな糞アニメだよこれは……ほらもう、実況スレも荒れてるし」
奈緒「『妖精組、殉職』『完全に主人公が戦犯なんだよなぁ……』『まーたままゆのせいか』『カードで出てきたロリ組可愛くね?』ほらこれだよ」カチッ、カチッ
奈緒「まあ、今までも主要メンバーが殉職しても次の回には復活してたし……」
奈緒「ていうかフェスも1回戦で終わって、来週はまた別の話やるみたいだし、これどんな最終回を迎えようとしてるんだか」
奈緒「はー……まあいいや、そろそろ年末に向けての準備もしないとなぁ」
奈緒「冬コミに行くときは、いつものメンバーに声かけて……まあいいや、今日寝よう……」
……
…………
おわり
乙
乙
容赦無く切り捨てられる妖精組…
墓地利用できないのか……
乙
今回の元ネタは狂戦士の魂か
某トレーナーや悠貴、加蓮はその作品に出てたな
遊戯モデルで闇属性だから魔法使いのマジカルテット使うのか
先行ドローしちゃうのか…懐かしいなぁ
乙
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