男「…夢見の祠?」 (13)
ザアアアアッ…ゴロゴロゴロ…
男「はあっ、はあっ…」ビシャビシャ
男「そん、な……幼馴染……!」
ピカアッ!!
血まみれの幼馴染の死体「…」
男「う、嘘だ…幼馴染…!」
ズキン!!
男「うぐうっ!?あっ、頭が…!」
男「お、幼馴…染…っ…」バタン
チュンチュン…
男「…っ!!」ガバッ
男(また…あの時の…)ズキン
男「…クソッ…」ギリッ
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【注意】このSSは、厨二マシマシ・微グロとなっております
気を悪くした方はごめんね
チュンチュン…
男「…っ!!」ガバッ
男(また…あの時の…)ズキン
男「…クソッ…」
ーー食卓ーー
母「男?早く朝ごはん食べちゃいなさい。学校遅れるわよ?」
妹「アニキおはよー」モグモグ
男「…おはよ…」
母「あら、元気無いわね。熱でもある?」
男「いや、そんなんじゃ無いよ…」
妹「…また、あの夢?」
男「…」コク
妹「…やっぱりね。アニキが元気無いとき、大抵そうだもん」コトン…
母「……幼馴染さん、残念だったわね。」
男「…」
男(幼馴染が死んで、3ヶ月が経った。)
男(死因は、外的損傷による失血死らしい)
男(幼馴染の変死体を見つけた僕は、そのまま気を失ってしまい…)
男(気がついた時には、警察に身柄を確保されていた。)
男(その後、僕の容疑は晴れたものの、以前犯人は捕まっていない。)
妹「あの、さ、アニキ…。あんまり背負いすぎちゃダメだよ?」
妹「幼馴染さんを見つけた時のことなんて、忘れられる訳ないと思う…けど、このままだとアニキ自身が壊れちゃうよ。」
男「…うん、僕は大丈夫。ありがとうね妹」ナデナデ
妹「なっ!ちょっと撫でないでよ!!」パシッ
男「いてっ!ご、ごめんってば!」
母「…ほら、ご飯食べなさい。学校遅れるわよ?」
男「うん…いただきます」
男「じゃあ、いってきます」ガチャ
妹「私も!」
母「車に気をつけなさいよ~」
男「…ハァ」
男(3ヶ月前までは、僕・妹・幼馴染の3人で登校してたっけ…)
妹「もう、またアニキ落ち込んでる!ほら、スマイルスマイル!」ツネ-
男「いたたたた!!な、何すんだよ妹!!」
妹「よし、元気になった!ほら行くよ!」ギュッ
男「…はいはい」フッ
男(…ありがとう、妹…)
ーー昼休みーー
男「……」
ザワザワ…
ねえねえ…男の噂知ってる…?
幼馴染ちゃんが亡くなったとき、すぐ隣で倒れてたんだって…
そういやアイツ、幼馴染とよく喧嘩してたな…
…バカ!聞こえるでしょ!
男「…」
男(…ここから、離れよう…)ガタッ
男「はい…気分が悪いので、早退します。」
先生「またか、男…。これで今学期だけで10回目だぞ?」
男「…すいません…」
先生「…真面目なお前のことだ、本当に体調が悪くて言ってるんだろうけどな。」
先生「なあ、悩みがあるなら相談してくれないか?俺で良ければ、協力してやる…」
男「…いえ、大丈夫です。では失礼します…。」ガチャ
先生(……)
ーー河川敷ーー
男「…」ゴロン
男(学校に居辛くなったときは、いつもここに来る。)
男(誰も見て居ないし、何より寝心地がいい…)フワァ
男「…下校時刻まで、ここで寝てよう…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…ポツ…ポツ…
男「…ふわぁ…雨…?」
男「うわっ!?周り真っ暗じゃんか!!今…何時だ…?」ガバッ
スマホ【21:35】
男「…9時半!?!?やべえ、早く帰らないと!!」ダッ
男「はあっ、はあっ…家への近道は…」
男「…あの空き地を通るか…」
男(…できれば通りたくないんだけどなぁ…)
ーー空き地ーー
男「…とっとと抜けちゃうか…」
男(この空き地は、僕と幼馴染が小さい頃よく遊んだ場所。)
男(小さな祠があるだけだったけど、僕達が遊ぶにはそれで十分だった。)
男(そして、この空き地は…)
男(あのとき、幼馴染が死んでいた場所でもある…)
男「…?誰か人が…?」
黒服A「おい、早くしろ…!人が来たらどうすんだ…」
黒服B「ああ、わかってるさ…そう慌てるな。」
男(…っ、隠れた方が良さそうだ…!)ゴソゴソ
黒服A「ったく…お前、そんなこと言ってたせいでこの前失敗したんじゃねえか!?」
黒服B「ああ…あの殺っちまった女の事か」
男(…!!殺っちまった……女……!?)
黒服B「なぁに、ガキの1人や2人いくらでも始末出来る…それに、俺たちはこれからもっとデカいことを成し遂げるんだ。そうだろ?」
黒服A「…へっ、まあそれもそうか。」ニタァ
男(…こいつら…まさか…っ!!)ダラッ
黒服A「ここまで準備するのには苦労した…が、それも今日で終わりよ。」スッ
勾玉「…」ゴゴゴゴ
黒服A「あとはこいつを通して、『夢見祠』を開いてやるだけさ。」
男(…確証はない……だが、おそらくこいつらは……)
男(幼馴染を殺した……犯人……!)ギリィッ!
黒服B「…さぁ、始めるぜ兄弟!今日から俺たち2人は淘汰される側じゃねえ…」パアアア…
黒服B「今日からは、俺達が…支配者だ!!」
祠 「」ゴゴゴゴゴゴゴ…
男(なっ…何だ…これ…!?あいつら一体、何したんだ!?)
黒服A「は…ははは…開いた…開いたぞ…!」
黒服A「これでとうとう俺達は、こんなクソみたいな世界から…!」
ピカアアッ!!
黒服A「ははははははははははははァッ!!」
男「うっ、うわあああああっ!?」
男……男ぉ……っ!
男(…?誰かが、呼んでる……?)
男(僕は、黒服達が怪しげな事してるのを見て、それから…)パチッ
男「…ここは…」
幼馴染「男…やだ…死んじゃ…やだ…っ!」ボロボロ
男「……!?!?!?!?」
男「おっ、お、幼馴染!?!?」ガバアッ
幼馴染「……えっ!?」
男「なっ、えええええええええええ!?!?!?し、死んだはずじゃあ!!?!?」ズササササササ
幼馴染「うわあああああああああっ!!!!お、男が私のこと見えてるぅっ!!?!??」ビクウッ!!!
男「なっ……えぇ!?!?幼馴染、僕、死んだのか!?!?」
幼馴染「しっ、死んでないよ!自分の身体見てみなって!!!」
男「そっ…そんなバカな!!」ペタペタ
男「すまん、幼馴染!!」ペタペタ
幼馴染「きっ、きゃあああああああ!!!ど、どこ触ってんのよ!!!!!!」バチィッ!!
男「いってえええええええええ!!!」
ギャ-ギャ-ワ-ワ-!!
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