佐久間まゆ「私の大好きなプレゼント」 (11)

えっちなのは初投稿です


目を覚ますと、見覚えのない天井が目に飛び込む。「ここはどこだ?」と少し考えると、事務所の仮眠室であることが分かった。自分はあまりこの部屋を利用しないため、状況を把握するまで時間がかかってしまった。

そうか、今自分は仮眠室のベッドの上にいるのか…どうして?

さらに状況を把握するために、体を起こそうとする。しかし、両手両足がベッドの柱にロープ状の何かでくくりつけられていて身動きが取れないことも分かった。それは力を込めて腕を動かしても、まったく外れそうな気配などない。

ますますワケが分からない。どうして自分はこんな状況になっているんだ。

体を動かすことを後回しにし、頭の中でこの状況を理解するために思考を走らせる。今日のことを回顧していくことで、状況把握を謀った。

覚えている一番最後の記憶は、事務所でやった我が担当アイドル、佐久間まゆのバースデーパーティ。

だが、それがあったということは覚えているが、その子細を一切覚えていない。ただまゆに、プレゼントとして彼女に似合いそうな真っ赤なリボンを渡したことだけは、はっきりと覚えている。あんなに嬉しそうな笑顔なんて、忘れたくても忘れられない。

「Pさぁん…♡」

あれやこれやと考えていたら、聞き覚えのある声が仮眠室のドアの方向から聞こえてきた。そちらの方向へ顔を向ける。

「まゆ…」

今日のパーティの主役、佐久間まゆの姿がそこにあった。


「Pさんがパーティの途中で寝てしまったものですから…この部屋まで運ばせてもらいましたぁ…」

そう言いながら俺の方ににじり寄ってくるまゆ。その頭にはさっきプレゼントしたばかりのリボンが巻かれている。

「このリボン…本当に嬉しかったんですよぉ…でも、今、まゆはもっと欲しいプレゼントがあるんです」

まゆはベッドに手をつき、仰向けになっている俺の腰の上に座り込んだ。そのまま俺の胸板の上に手を置き、さするように撫でる。

…そうか、今回は『こういう』プレイか。こういうのは初めてだな。しかも、そう考えると、今の意味不明な状況全てに説明がつく。この状況は全てまゆがやったことで、そして俺はこれからまゆに好き放題されるだろう。

しかし、それを悪く思わず、むしろ楽しみにしている自分がいる。最初の頃は俺の成すままに体を委ねていたまゆが、こういうことをしてくるなんて思ってもみなかった。


腰よりも少し下の方へ体を移したまゆは、俺のベルトをカチャカチャと器用に外し、パンツと一緒に下ろして俺の股間をあらわにする。

「うふふ…かわいい…♡」

まだ勃起していない俺のペニスをまゆは指先でつつく。その刺激を受け、俺は少しだけそこを甘固くした。そのぴくぴくとした細かな動きをまゆは見逃すことなく、更につついてきた。いつもより固くなりやすい感覚があるのは、いつもとは違うシチュエーションだからだろうか。

「もっと大きく…あむっ」

口を開け、まゆが未だ不完全な大きさのペニスを固くさせようと頬張る。口内の竿に舌を巻き付けるように絡ませられ、そのまま強く吸い上げられる。ジュル、ズズズッという下品な音が一層俺の興奮をかき立て、更にペニスを固くさせた。

「…♡」

口の中で更に大きく、固くなったことペニスにまゆは追加で大きな刺激を加える。頭を振り、更に強く強くペニスを吸い上げる。鈴口付近まで吸い上げたかと思うと、また根元まで深く頭を落とし、しごくようにペニスを舐めあげる。

「気持ちいいですかぁ…?」

「うん…今までで一番気持ちいいかも…」

まゆがペニスから口を離して俺に尋ねた。俺は正直に答えた。まゆは満足そうに微笑み、亀頭に1度キスをしてからフェラを再開した。どうしてか再開後の方が激しいように感じる。

ツバを含んだ音は静かに部屋に響き、まゆに荒くなっていく息づかいに重なる。

「まゆっ…そろそろ出そっ…!」

まゆの丁寧ながらも激しいストロークを受け、俺は射精しそうになる。しかしまゆはそこでまた口を離し、手で強くペニスを握りしめた。急に来た慣れない刺激に「あうっ」と情けない声を出してしまう。

「ダメですよぉ、まだ出しちゃ…」

少し不満そうにまゆはそう言い、流れるように俺のYシャツのボタンを一つ一つ外す。あらわになった俺の乳首にまゆは吸い付く。

「…いっぱい舐めさせてもらいますね♡」

ちろちろと俺に乳首を舌先で責めるまゆ。その間にもペニスへの刺激は忘れること無く続けられており、右手が止まることはない。ペニスへの刺激は、乳首とは違ってゆっくりとしていて弱かった。おそらく、射精をさせない為だろう。

上半身と下半身への、強弱の刺激。本当に好き放題にされているが、こんな感覚も悪くないと思い始めていた。

ちゅぱちゅぱとした音が止むと、舌先を這わせながら次は鎖骨へと標的が移動した。鎖骨を吸い、舐め、甘噛む。一通り…といってもかなり長い時間だが、満足したら次は首元、その次は唇、次は耳…と体の様々な部分を舐められる。

耳を舐められるというのは初めての体験だった。こうまで気持ちのよい行為だったのか。まゆも俺が初めての快感を得たことに気づいたようで、

「Pさん…ここが好きなんですかぁ?」

と耳元で甘く囁かれながら他の場所よりも丹念に舐められる。舐められていない方の耳を塞がれると、頭の中で水音が反響し、更に興奮をあおる。

じゅるじゅる、ずずっ、じゅぱじゅぱ、ぴちゃぴちゃ。

先ほどのフェラの時よりも淫らな音は、まゆの手の中のペニスを成長させた。


「…そろそろですね」

まゆは耳から口を、ペニスから手を離し、そのままスカートの中に手を入れて自らのパンツを脱ぎ、それを俺に見せつけた。薄いピンク色をした可愛らしいパンツのクロッチ部分にはシミが広がっているし、そこからする匂いはそれだけで男をノックアウトできる程嫌らしかった。

「見えますか?まゆももうこんなになっちゃってるんです…それに今日は、大丈夫な日で…ああ、言わなくてももう分かってますよね」

そのまままゆはパンツをベッドの下に落とす。膝を立てながらスカートの端を掴んで上げ、自分のべっとりとした女性器を晒す。

「これから挿入れますから、よぉく見ていてください♡」

ぎらぎらとした笑顔でまゆは俺に投げかける。俺は、まゆの言うことに従って挿入される自分のペニスを見る。それを確認したまゆはゆっくりと腰を落としていった。

「うんっ…くぅ…はぁ…♡」

ぬぷ、ぬぷ、と、少しずつ、少しずつまゆの膣が俺のペニスを呑み込んでいく。少し進む度にまゆは甘い吐息を漏らし、口角を上げていく。

「…あっはぁ…全部入っちゃいましたよぉ…♡」

まゆに騎乗位で、ペニスの根元まで呑み込まれる。先ほどまでの刺激に加え、まゆの生の膣はあまりにも気持ちよく、挿入しただけだというのに射精してしまいそうだった。

しかしまゆはそのまま腰を動かすことは無く、上体を俺の体の上に倒れ込ませ、俺の首元に腕を回し、

「射精しちゃダメです…もっとまゆが満足するまで我慢してください…」

と耳元で囁き、また耳舐めを再開した。まゆの舌先で自分の耳の穴を蹂躙される。気持ちいい。でも物足りない。でも気持ちいい。矛盾した苦悩と快感が体と思考を支配した。


たまらず、少しだけ自分の腰をベッドのスプリングを利用して跳ねさせた。まゆは想定していなかった俺の動きに少しだけ驚き耳元から口を離した。「うふふ」と少しだけほほえむと、

「…そんなに、動いて欲しいんですかぁ?」

挑発的なウィスパーボイスで耳元で囁かれた。俺がそれに応えあぐねていると、まゆは耳たぶを甘噛みしてきた。この甘噛みの刺激さえも、もはやじれったく感じる

「…はい、動いて欲しいです」

「……」

まゆに自分の要望を伝えた。情けないことこの上ないが、それでも俺は射精したかった。俺の答えを聞いたまゆは甘噛みをやめ、一度だけ頬にキスをし、

「……………ふふっ♡」

と笑い、体を起こした。


まゆはそこから何も言わなかった。ただ息づかいだけを口から零しながら、両手を俺の腹に置いて支えにし、ただむさぼるように腰を振り、射精させるようにペニスに刺激を与え続けた。

その表情は満足そうにほほえんではいるものの、ペニスへの貪欲な刺激は強くなっていく一歩で、その表情の中の据えた目は、視線だけは真っ直ぐ俺の方へ向けられていた。

パンパン、ニチュニチュと水音を含んだ腰と腰がぶつかる音と、互いの短い吐息だけが部屋を支配する。

「っまゆ…俺もう…!」

幾度目かのまゆの動きに耐えられなくなり、俺はまゆの膣内で射精した。腰を震わせ、精液をまゆに注ぎ込む。まゆも腰の動きを止め、膣内でそれを受け止めた。

「…っ、は、はぁ…」

…やっと射精できた。ずっと焦らされていた分、射精の快感もいつもより大きか「…まだですよぉ♡」

パンパンと、まゆが腰を動かし始め、音が再開する。射精直後で敏感になっているペニスにきた刺激に、たまらず声と疑問を漏らした。

「まゆっ、なんで…!」

疑問を投げかけられたまゆは、腰を止めることなく、にこりとした表情で、

「言ったじゃないですかぁ…『もっとまゆが満足するまで』って…まゆはまだまだ満足しきっていませんから♡」

と答える。

…ああそうか、そうだったな、今回は「そういうプレイ」だ。今の俺はただのプレゼントで、まゆはそれに満足するまで味わおうとしているだけなんだ。

まゆが腰を動かしながら上体を倒し、俺の唇をこじ開け舌を入れ、口内を舐めだした。どうやらキスにもまだ満足していないらしい。

俺の口内とペニスを蹂躙するまゆが満足するのは、いつになるのだろうか。全く見当もつかない。

しかし、こんな風に食い散らかされるようなプレイも、悪くないなと思い始めている自分もいる。自分はマゾヒストではないはずだが…不思議なことだ。

まあともかく、今の俺に出来ることはまゆを満足させることだけだ。今日の主役が満足するまで、プレゼントの役割に徹しよう。

そう思っていると、まゆがまた耳を舐め始めた。俺は舐められることを好むようになったが、まゆはどうやら舐めることを好むようになったらしい。

「もっともぉっと…まゆが満足するまで、お願いしますね♡」

この囁きに含まれるまゆの望みが敵うのは、一体いつのなるのだろうか?

プレゼントした頭のリボンが、腰のグラインドと共に揺れるのを眺めていた。

ここまでです、ありがとうございました。

初投稿のつたないエロで申し訳ありません。精進します。

前作→
荒木比奈「なぜ私がプロデューサーを避けるのか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504015070

非エロです、時間とお暇があれば

おつおつ

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