鞠莉「ダイヤ~~!!行ってきますのkiss!」グイグイ
ダイヤ「…はいはい分かりましたわ。」チュッ
鞠莉「んードライなkissね!でもマリーがんばっちゃう!!行ってきまーす!」フリフリ
ダイヤ「ただ大学に行くだけでしょうに、まぁ車に気を付けてくださいな。」フリフリ
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ダイヤ「まさか鞠莉さんが突然一緒に住むなどと言うとは思いもよりませんでしたが…、やかましい人でも隣にいてくれる…独りじゃないのはいいことですわね。」クスッ
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ダイヤ「さて…私はお休みですし、鞠莉さんの部屋まで掃除してあげませんとね。」
ガチャッ
ダイヤ「失礼しますわよ…ってなんなんですのこれは!!?」
ダイヤ「雑誌をしまってないうえに就寝用の服はちらかしっぱなし…飲みかけのペットボトルは冷蔵庫に入れなさいとあれほど言っているのに…。」ブツブツ
ダイヤ「はぁぁぁ……本当、私がいないと鞠莉さんは何もできないんですから…。とりあえず雑誌とペットボトルは片づけて…」ヨイショ
ダイヤ「…あとは服…ですわね。」ヒョイ
ダイヤ「…」スッ
ダイヤ(あ、鞠莉さんの香り…)
ダイヤ「……はっ!?私は今何を…!?ちゃんと畳まないといけませんわ。」
ダイヤ「畳まないと…」スンスン
ダイヤ「…」
ダイヤ「たまには…いいですわよね?」
ダイヤ「本人にはまだ恥ずかしくて簡単には出来ませんが…」
ダイヤ「こう…服に顔をうずめれば…」ボフッ
ダイヤ(あぁぁぁ!!鞠莉さんの香りですわ!!)
ダイヤ「すぅぅぅぅ…、はぁぁぁぁぁ落ち着きますわぁ…」はふぅ
ダイヤ「ふふ、果南さんのように昔からハグでコミュニケーションを取っておけばこうやって隠れて鞠莉さんの香りを堪能する必要もなかったのかもしれませんわね。」
ダイヤ「…でも、これはこれで…、というのも変態に思われてしまいますわ…。」
ダイヤ「自分で言うのもなんですが…鞠莉さんの香りに包まれているときが一番安心して落ち着きますし、なるべく鞠莉さんのそばにいたいのに…」
ダイヤ「どうしてまぁいつもあんなに意地を張ってしまうのか…。」
ダイヤ「いや、そもそもなぜ私はあんな相性の合わなさそうな人に恋をしてしまったのでしょうか…。」ハァ
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高校一年の時、鞠莉さんと果南さんとで、Aqoursとして活動していた時はそんな思いは感じていなかったはず…。
果南「ワン、ツー、スリー、フォー…はい、だいぶいい感じだよ。ちょっと休憩にしようか?」チラッ
ダイヤ「はぁ…はぁ…ふぅぅ…いえ、休憩の必要はありませんわ。」
鞠莉「汗ダラダラたらして説得力ないわね?そこまで激しい動きもないのに…」
ダイヤ「代謝がいいのですわ!!代謝が!!」クワッ
果南「はいはい、ダイヤ、本番が近くて練習をしていたいって気持ちはわかるけど…、それで怪我したりしたら元も子もないんだからね?ちゃんと休まないと。」
鞠莉「そうよダイヤ。あんまり無理したっていいパフォーマンスにはならないわ。せっかくだしおしゃべりしながら休憩しましょ?」
ダイヤ「…仕方ないですわね。」
えぇ…、確かにあの頃にそんな感情はなかったはず…。結局怪我をしてしまったのは鞠莉さんで…それから、現在のAqoursの皆さんも巻き込んでしまった二年に渡るすれ違いが…
鞠莉さんが、海外へ行ってしまった。
大切なものは失ってはじめて気づくとはよく言ったもので、鞠莉さんのいない教室や、秘密の合図が光ることもないあの場所も、気持ちのいい場所ではなくなってしまって。
初めて鞠莉さんと会った場所で人知れず涙を溢すこともありましたわね…。
あの涙はなぜ流れたのでしょう?鞠莉さんがいなくて寂しいから、なんて簡単なものではないはず…。あの時はっきり何かをしてやれなかった自分への責めの気持ち、後悔の念、果南さんやルビィにひどく迷惑をかけてしまっていること、様々な思いが絡んでいた気がします。
ダイヤ「うぅ…ぇぐっ、ぐす…」
鞠莉「ねぇ、なんで泣いてるの?」
ダイヤ「鞠莉…さん…?」
鞠莉「なんで泣いてるの?」
ダイヤ「分からないのです…自責の念とも、申し訳なさからとも、泣く理由がいっぱいで分からないのですわ。」
鞠莉「ふぅ~ん、ダイヤはもっと素直にならないとね。」
ダイヤ「…?」
鞠莉「簡単なことよ。ダイヤはこの時にはもう私の事、そういう意味で好きだったのよ。」
ダイヤ「いえ、そんなはず…再会してから、貴女に想いを伝えた少し前から恋い慕う想いがあったはずで…。」
鞠莉「ダイヤのloveは再会してちょっとでコクっちゃうほど薄っぺらなloveじゃないよ。勿論複雑な気持ちもあったろうけど。単純に、ダイスキな私と離れ離れだから泣いてたのよ。」
ダイヤ「そんな…昔はドキドキしたりすることもなかったんですのよ?」
鞠莉「うーん、思うんだけどね?普通の友達関係なら、出来ることなら離れたくないなって関係だと思うの。でも、この人だけは離したくないって思うのってさ、どんな時だと思う?」
ダイヤ「…それが恋、と言いたいわけですのね。」
鞠莉「そゆこと♪べつにドキドキしちゃうばかりが恋の形じゃないのよ?ダイヤは昔から、ずーっと昔から、私の事そう想ってくれてたんだよ?」
ダイヤ「筒抜け…でしたの?」
鞠莉「どうかな、それは本当の私に聞かないとだよ。」
ダイヤ「…またなにか問答ですか?」
鞠莉「ううん、なんでマリーはここにいるんだろうね?」
ダイヤ「あぁ…これは…夢を見ているのですね。」
鞠莉「うん、だから伝えてあげて、ダイヤがどれだけ私のことを好きか。それから気になるなら昔話でもすればいいんじゃないかしら?」
ダイヤ「やけに大人しい鞠莉さんだと思ったのですわ。ありがとうございます。それでは。」
鞠莉「なんか失礼しちゃう…ま、私によろしくね。大好きよダイヤ。」
ダイヤ「ええ、私もですわ。」
そうですのね。この恋にはっきりとした発端はなくて…好きになった理由もあるわけではない…。まぁ、夢物語のような恋ではないのですから、そういうものなのですわ。
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ダイヤ「んっ…んぅぅ…」パチッ
ダイヤ「いつの間にか寝てしまったみたいですわね…。」
鞠莉「…」ニヤニヤ
ダイヤ「あ、鞠莉さんの服を畳まずじまいでしたわ…」
ダイヤ「……もうちょっとだけ…」スンスン
鞠莉「…」ニッコニコ
ダイヤ「はふぅ……ってあああああ!!!!???鞠莉さん!!?なんでいるんですの!?」ガバッ
鞠莉「えぇ~?講義が終わったから家に帰っただけよ?そしたらぁ~、私のベッドにかわいい彼女がいたから見守ってただけよ♪」
ダイヤ「あぁぁっぁぁ!!!ああああああ!!!!」ゴロゴロゴロゴロ!!!
鞠莉「ルビィが見たらイメージが崩壊しそうね…、いや誰でもかな?」
ダイヤ「はぁ…はぁ…。あ、鞠莉さん…。」
鞠莉「ん?なぁにダイヤ?」
ダイヤ「好きですわよ。」
鞠莉「っ…」キュン
ダイヤ「ちょっと変わった夢を見たんです。そこでしっかり好きを伝えないとという印象だけが強く残っていて…」
鞠莉「え…あ…、私もダイスキよ??」カーーー
ダイヤ「それと…、鞠莉さんはどうして私のことを好きになったのでしょうか?」
鞠莉「」
ダイヤ「昔話でもと思いましたが、無理に答える必要は「秘密!!!」
ダイヤ「だから秘密でいいと」
鞠莉「絶対絶対秘密なんだから~~~~!!!!」ムギュ
ダイヤ「ちょっと鞠莉さん!!のしかからないでくださいな!!おも…苦しいですわ!!」
鞠莉「もうーーー!!ニヤニヤしてダイヤをからかう予定だったのになんなのよ~~~!!!」モッギュー
ダイヤ「ちょ!鞠莉さん!!落ち着いて…」
ダイヤ(というか鞠莉さんの香りが濃すぎて頭が…!!)
ルビィ「お姉ちゃん~~!内浦から救援物資だよぉ!」ガチャリ
ダイヤ、鞠莉「」ビクッ
ルビィ「うゅ?お姉ちゃん~?」キョロキョロ
ルビィ「あ!お姉ちゃん!!…と鞠莉ちゃんが…ベッドの上で抱き合ってる…」
鞠莉「待ってルビィ、これにはちょっとlong storyがあって…」
ルビィ「あ、えと…、頑張ルビィ!!」ソソクサ
ダイヤ「ルビィ!!待ちなさいルビィ!!アポなしで来るから…!!」
ダイヤ「ルビィィィィィィィィィ!!!!!」
鞠莉(なんであの一件でこんなシスコン好きになっちゃったのかなぁ…。)
おしまいですわぁ!!
お退屈様でした。HTML化依頼を出してきます。
過去作です。
ダイヤ「ただいま帰りました…」鞠莉「あ、お帰りダイヤ」
ダイヤ「ただいま帰りました…」鞠莉「あ、お帰りダイヤ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499607558/)
鞠莉「今日は絶対ご飯!」ダイヤ「絶対パンですわ!!」
鞠莉「今日は絶対ご飯!」ダイヤ「絶対パンですわ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498225953/)
つまらなかった
これは続くな(確信)
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