咏「高火力雀士を集めた結果」 (40)
えり「三尋木監督!インタビューの時間ありますか?」
咏「おおっえりちゃん!?久しぶりだねー。これからお昼食べる所だよ」
咏「久しぶりだし奢るよー。一緒に食べに行こうよ」フリフリ
えり「はい。ありがとうございます」ペコリ
スレタイみたいなことして負けたのが白糸台
咏「うなぎ好きかい?」
えり「はい。好きですよ。養殖に成功して良かったですよね」
咏「昔は高級食材じゃ無かったらしいよ。知らんけど」
うなぎ屋
えり「さて…と。インタビューよろしいでしょうか?横浜ロードスターズのキャプテン兼監督の三尋木プロ」
咏「もう仕事モードかい?えりちゃんは何年経っても真面目だねぇ」
えり「コホン。三尋木監督」
咏「ごめんごめん。ははっ、横浜も久しぶりに三位浮上だからね。私自身浮かれてるのさ。質問どうぞー」
えり「ハートビーツ大宮との三連戦ですが…。見事三タテしましたね」
咏「しかもあっちのホームでね。知らんけどツいてたね」
えり「松実選手が一度も振り込まない和了がらせないナイスプレイでした」
咏「本人も驚いてたよ。まぁうちは取られたら倍取り返せのチームだからね」
えり「なるほど……。今月は首位の佐久フェレッターズと9試合もありますけど何か秘策などは?」
咏「あーないない。うん、ないね。正面からぶつかって行くしかないねー」
えり「宮永姉妹のローテとぶつかる事になりそうですが……」
咏「あの姉妹、どっちかでも怪我してくれないかねー(笑)あっ、ここカットね」
えり「はい。私も冗談くらいわかってますよ」カキカキ
咏「まぁ真面目な話……。策は考えてるけど…、今は言えないかなー」フリフリ
えり「なるほど」カキカキ
咏「竜華の平均獲得素点のタイトルは取れそうだね。もちろん怪我がなければ。知らんけど」
えり「二位は愛宕選手、三位が小瀬川選手ですね。かなり差が開いてますが」
えり「渋谷選手の役満日本記録にも注目が集まりますね」
咏「夏場に調子が落ちるかなーって思ったけど、今年は問題ないみたいだね。本人は記録よりチームの勝ちのが大事って言ってたけどね」
ふーむ
咏「そーいえば今年で私引退するかもー」
えり「ええっ!?」
咏「今年39歳だしね。もうそろそろ…いいでしょみたいな。知らんけど」
えり「しかし今の横浜で三尋木プロが居なくなると…」
咏「やっぱりキツイかな?」
えり「佐久フェレッターズとハートビーツ大宮に勝ち越してる先鋒は三尋木だけですから…。流石に考えられないです」
咏「ふーむ」
えり「ファンも雀団も望んでないと思います。せめて47歳までやりましょうよ」
咏「おいおい」
咏「またタイトル取りたいねぇ」
えり「違う雀団に移れば取れるはずですよ。三尋木プロなら」
咏「高校卒業してから横浜でずっとやってたからね。監督までさせて貰って……。私はそこまで恩知らずじゃないさ。知らんけど」
えり「なるほど。ところで七月の月間MVPの発表がさきほどありましたよ」
咏「へーうちには関係ないからね。どーせ宮永姉妹のどっちかでしょ?知らんけど」
えり「違います。片岡優希選手です。去年まで横浜ロードスターズに所属してた」
咏「ゆーきちゃんかー。なるほどー」
咏「あの子そんなに活躍してたの?私も振り込んだ事あるけどさー」
えり「七月は東場で和了率が五割を超えています」
咏「ご、五割!?」
えり「毎年夏になると調子が上がるタイプなんですよ。夏女と言いますか」
咏「確かに…。過去にタイトルも二回取ったな」
えり「片岡選手自体は来年も契約して貰えるか心配してたみたいですが。大丈夫そうですね」
咏「いらんならうちに帰って来ればいい」
えり「無理だと思いますよ。去年の会見で……」
優希『私自身、横浜を出る喜びがあるじぇ。親友の咲ちゃんと一緒に佐久フェレッターズで優勝を経験したいじぇ』
うたちゃん…
咏「そんな事も言ってたねぇ。優勝争いねー、ゆーきちゃんが高校生の時とか横浜もAクラスが当たり前だった」
えり「今年は6年ぶりにAクラス入りですね」
咏「まだわからないよ。シーズン途中だしさ。それにAクラスって言うか優勝したいよ」
えり「首位の佐久フェレッターズには15ゲーム差。二位のハートビーツ大宮には7ゲーム差ですね」
咏「まだワンチャンあるんじゃね?知らんけど」
えり「佐久フェレッターズとの直接対決で全勝すれば…あるいは…」
咏「やってやろうじゃん!知らんけど」
えり「ふふっ今年の横浜は一味違うんですね?」
咏「当たり前、FAで竜華の補強に漫ちゃんの開花。昨日から池田も昇格したよ」
えり「怪我から復帰ですか?池田選手、大宮の福路選手に東場持たずKO。帰りに階段から落ちて全治二ヶ月でしたね」
咏「池田は昔から大宮にボコボコにされてるなー」
えり「エースの福路さんの後輩なんですよ、彼女」
咏「弱点知り尽くしてるわけか。明日から早速オーダーに入って貰うけど大丈夫かねぇ」
えり「うーん。私には何とも……」
咏「何とかなるでしょ!知らんけどな」
えり「明日は先鋒松実玄、次鋒池田華菜、中堅渋谷尭深、副将薄墨初美、大将清水谷竜華。これですか?」
咏「そーだねー。リーグきっての高火力オーダーだと思うよ。まっ失点とか防御率はリーグワーストだけど」
えい(また乱打戦なんだろうなぁ)
咏「おっとそろそろ時間だ。他に何か質問ある?」
えり「明日からの意気込みについて聞かせて下さい」
翌日東京ドーム
照「……」ソワソワ
優希「照ねーちゃんどうしたじぇ?」ヒソヒソ
咲「今日勝ったら雀団新記録の16連勝だからオーナーがアイドルを呼んだみたい」ヒソヒソ
優希「アイドル?そんなの来るのか」
咲「打つ前に軽くコンサートするらしいよ。お姉ちゃんの大好きなアイドルグループなんだって」
優希「緊張してるのかな?あの宮永照が」
咲「緊張してるみたい」
ちゃちゃのんの予感!
コンコン
咲「はーい。どうぞ」
ガチャ
マネージャー「失礼します。初めまして。今日始打式で歌わせて貰う事になってるmixジュスのマネージャーです」
照「!?」ビクッ
優希「犬も好きなアイドルだじぇ。いい年こいてCD買ってたじょ」
咲「京ちゃんも好きなんだね。私もサイン貰っておこうかな」
照「あっあああ……あああ、あのっ…あのっサインお願いします!!!!!!」
そして
照「ま、マイにゃんのサイン貰っちゃた……ふふっ…」ニヤニヤ
咲(うれしそうだなぁ)
優希「あんな小娘が好きなのかじぇ?私も雀士じゃなくてアイドルになれば良かったじぇ」
咲「アイドルは恋愛禁止だから色々と大変だと思うよー」
監督「照。そろそろ記者会見の時間だ」
照「はい」キリッ
監督「オーダーを発表する。先鋒宮永照、次鋒片岡優希、中堅辻垣内智葉、副将小走やえ、大将藤田靖子。今日はこれで行く」
優希「よーし今日も頑張るじぇー」
咲「うん。控え室から応援してるね」
うたちゃんは三浦なのか中畑監督なのか
記者会見
記者「それで今日勝てば記録達成ですが」
照「あまり意識しないでやろうと思います。私の記録よりチームの勝利が大事ですから」
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外野席
穏乃「今日は人がいっぱい居るなぁ」
娘「チケットタダで配ってるからねー」
穏乃「そうなんだ。どうりで多いわけだ」
娘「ねえ、ママは今日も勝てるかなぁ?」
穏乃「わかんないよ。麻雀は運も関係してるから……。後佐久フェレッターズだからね、超強いよ」
娘「私のユニフォームちょうだい」
穏乃「はいはい」ゴソゴソ
取り出したのは横浜ロードスターズ、松実玄ユニフォーム背番号99
娘「よーしいっぱい応援するぞー」
穏乃「はい。メガホン。すいませーーーん、ビール下さーーーい」
売り子「はーい」
娘「かっ飛ばせーーーーーー!松実!ま・つ・み!」
アコチャー…
あこちゃー涙目
東一局
玄「今日、娘が来てるんですよ」トン
照「へー、娘居たの」トン
姫子(対局中ば静かにして欲しいばい)
晴絵「玄の娘はどちらかって言うと玄寄りなんだよなー」トン
玄「リーチ!」タン
玄(今日勝ってレギュラー定着ですのだ)
こういうチームがあった方が盛り上がるだろうな
超火力ってベイスターズ…
晴絵「ロン、3900」玄「は、はい」
東二局
玄「リーチですのだ」
姫子「ツモ、12000」玄「は、はい」
東二局
照「ロン、1300」玄「はい」
東三局
照「ロン、2600」玄「ぐ、ぐぅ」
東三局
玄(今回はダマテンで行きますのだ)
照「ツモ、5200」
>>24
それ以上はいけない
そん「ば」の使い方はおかしかよ
「ば」は標準語の「を」の意味ですけん
狙い打ち可哀想…
東三局
玄「り、リーチ」トン
外野席
娘「ママ!ドラ4あるよ」
穏乃「裏乗ったら倍満もあるねー。玄さん、しっかりー」
娘「まつみ!ま・つ・み!ま!つ!み!ファイトーーーー!!!!!フレーフレー!!!」
照「ロン、12000」玄「がっ…!?」グニャアアア
iイ彡 _=三三三f ヽ
!イ 彡彡´_ -_=={ 二三三ニニニニヽ
fイ 彡彡ィ 彡イ/ ィ_‐- 、  ̄ ̄ ヽ し ま
f彡イ彡彡ィ/ f _ ̄ ヾユ fヱ‐ォ て る
f/ミヽ======<|-'いシ lr=〈fラ/ !フ い で
イイレ、´彡f ヽ 二 _rソ 弋_ { .リ な 成
fノ /) 彡! ィ ノ ̄l .い 長
トヾ__ら 'イf u /_ヽ,,テtt,仏 ! :
|l|ヽ ー '/ rfイf〃イ川トリ / .:
r!lト、{'ー‐ ヽ ´ ヾミ、 / :
/ \ゞ ヽ ヽ ヽ /
./ \ \ ヽ /
/〈 \ ノ
-‐ ´ ヽ ヽ \\ \ 人
ソロだったらもう飛んでる…
横浜ロードスターズ控え室
竜華「監督、もうあきませんって」
咏「根性で何とかならないかな?知らんけど」
初美「根性で何とかなるほど麻雀は甘くないですよー」
咏「代打か…。せめて南入まで持たせて欲しかったけど…」
池田「さっさと代えるし!華奈ちゃんでも5万点差くらいが限界だと思うし」
咏「しっかし変えるのがなー。対局室に電話してみるか」
プルルル
咏「いきなりピンチなんだけど誰か居る?」
コーチ「弘世を使いましょう」
菫(げっ…昨日も一昨日も打ったのに…。しかも照とか…。私の防御率また悪くなるのか)
アナウンス「代打のお知らせです。松実に代わりまして弘世」
娘「うわーーーーーーん!!!ママ代えられたーーー!」
穏乃「こんな日もあるよ。帰りにおもちの写真集買ってあげるから元気だしなって」
玄「うっ……」ポロポロ
照「娘さん見てるのにごめん」
晴絵(あーあ。今日は駄目だったかぁ。稼ぐ時は稼ぐんだけどな玄は)
そして菫の代打。32000点の失点で先鋒戦を終える
娘はもうおもちに目覚めてるのか
次鋒戦
池田「今日は調子いいしー」
アヘアへ跳満女の池田。息をするように跳満×2
咏「おおっ追いついたー」
竜華(まっ10万点差つけて逆転負けするのがうちのチームなんやけどな)
そして中堅戦
実況「渋谷選手、24号の役満が飛び出しました!」
尭深「ツモ、大三元」
咏「やったー!勝てる…勝てるんだ!」
副将戦
初美「あぅあぅー」
初美、大量失点の48000点
咏「ああっもう!代打!誰か代打!」
竜華「打てそうなん泉くらいちゃいますー」
泉「えっ?」
そして大将戦
竜華(あかん負ける)
咏「代打、私!私!」
支援
南三局
咏(配牌がいい…、高目…高目)
靖子「え?交代?今日の私は調子いいのに?」
咲「ごめんなさい。監督命令で」
靖子「仕方ないな。宮永なら…逃げ切れるだろ」
咲「はい。守るのは得意ですから」
咲「ツモ、1300」
咲「ロン、1300」
今日も横浜は負けたとさ。
終わり
うたたそ…
おつかれちん
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