私は読者モデルをやっていたときにプロデューサーさんにスカウトされました。
それから、プロデューサーさんといっしょにいるうちに、プロデューサーさんに恋をしました。
プロデューサーさんは運命の人、そう思っていました。
でも、それは間違ってました。
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ある日のこと、プロデューサーさんはいつもどおりに私を仕事場に連れていきました。
多少のミスはあったものの、無事終わらせることができました。
いつものプロデューサーさんなら、「気にするな」と答えるはずです。
ですが、その日は違っていました。
人気のない場所で、プロデューサーはこう言いました。
「あの時、なんでミスをしたんだ?」
私は戸惑いました。そしてその直後でした。
私のお腹に衝撃が走り、わたしはその場で膝をついていました。
私は一瞬、なにが起きたのかわかりませんでした。
プロデューサーさんに殴られたというのがわかったのは、髪を掴まれ、プロデューサーさんの顔が近くに来てからでした。
「あんなことでミスなんかしやがって…ふざけんなよ。」
プロデューサーさんはすごい恐ろしい表情をしていました。ものすごく怖いものでした。
なぜ、こんなことをしたのかは、その時はわかりませんでした。
「ご…ごめんなさい…」
恐怖と困惑の中、私はその言葉しかしぼり出せませんでした。
その時から、プロデューサーさんが少し恐ろしく見えました。
でも、私の中のプロデューサーさんは優しい人です。嫌いにはなれませんでした。今日はたまたま嫌なことがあったんだ、私は無意識にそう思っていました。
しかし、プロデューサーさんは戻りませんでした。
それから数日、私はプロデューサーさんにひどいことをされながら、言われながらも仕事を続けました。
プロデューサーさんは私が拒否するごとに「俺は運命の人なんだろ?」とか「好きな人の頼みも聞けないのか」と凄まれました。
確かに私はプロデューサーさんに「あなたは運命の人です」と言ったり、プロデューサーさんの家に忍びこんだり、少し行き過ぎたことをしました。しかしそれは以前の、暴力を振るうような人に言ったつもりはありません。
そうして身も心もボロボロになって言ったある日のことでした。
事務所の中を歩いていると、壁に寄りかかってしゃがみこんで泣いていた人がいました。
美優さんでした。
美優さんには殴られたあとがあり、床には血でできた、丸に近いいびつで少し大きな点がいくつかあり、美優さんの手も、血で汚れていました。
「み、美優さん!大丈夫なんですか!?」
「ま、まゆちゃん!?」
美優さんは口の中を切っているようでした。喋り方がほんの少し変でした。
「わ、私は大丈夫だから…」
そうには見えません。おそらく、美優さんも私と同じ目に遭っていると思いました。
「美優さん…私もプロデューサーさんにひどい目に遭わされてるんです、無理しないでください。」
「…」
どうやら、苦しんでいるのは私だけではありませんでした。
笑って見れなかったらR
エロ描写ないから問題ないぞ
>>6は自治スレに貼り付いてるなんj語の荒らしだろ
プロデューサーさんの暴言、罵倒、暴力、パワハラは他のアイドルにも向けられていました。
私のように暴力や暴言を受けただけじゃなく、水をかけられたりものを投げられたり、それはプロデューサーさんに好意を寄せている人に顕著に現れていました。
みな、辛そうで、悲しい表情をしていました。
しかし、そんな日も続くことはありませんでした。
事務所の上層部がプロデューサーさんの行為を知り、直接話を聞くことになったそうです。
告発したのは、凛ちゃんでした。
凛ちゃんも暴力を振るわれたり酷く罵倒されたりで、酷くやつれていて、耐えられずにちひろさんに相談したそうです。
そして、上層部の人に質問された時に、プロデューサーさんはこう答えました。
「アイドルのせいで、俺の恋人が死んだ」と。
プロデューサーさんには、結婚を約束した大切な恋人がいたそうです。
しかし、私達アイドルが好意で寄ってきたり家にきたりして、その恋人とすれ違いが続き、結局、別れてしまったそうです。
それだけではありませんでした。その恋人は「信じていたのに、愛してると言ってくれたのに、裏切られた。」と書き置きを残し、自ら命を絶ってしまったそうです。
プロデューサーさんは前に何日か休みましたが、それは恋人の葬式でした。
いつしかプロデューサーさんは「アイドルが自分の幸せをめちゃくちゃにした」と思ってしまったのでしょう。
その時プロデューサーさんはこう言ったそうです。
「アイドルたちは俺を苦しめた。」と
私達は、プロデューサーさんにそんな人がいるとは思いませんでした。
それなのに私達は一方的に好意を寄せ、押し付け、結局彼のことを考えてはいませんでした。
その話を聞いた時、私は何も言えませんでした。ただ、私が彼の幸せを壊していたことにショックを受けただけでした。
そして、彼は、プロデューサーという職を降ろされ、別の、ウチの事務所の傘下の事務所に左遷されていきました。
彼が事務所を去り、私は暴力を振るわれることはありませんでした。
そして、それから数日後のことでした。
朝、ちひろさんから連絡がありました。
凛ちゃんが、プロデューサーさんに襲われ、意識不明の重体になっているというものでした。プロデューサーさんはすぐに警察に捕まりました。おそらく、報復なのでしょう。
そしてその結果、プロデューサーさんのこと、事務所のことが報じられました。
世間の反応は様々で、プロデューサーさんに同情するものもいれば、やりすぎだというもの、そもそもアイドルがプロデューサーに好意を寄せるのが悪いというものがありました。
この事件のおかげで、事務所を去っていくアイドルが多数いました。 美優さんも、その一人でした。
美優さんは、地元に帰って暮らすそうです。
私は残ることにしました。前のプロデューサーさんはこの世界に導いてくれました。それはどうしても忘れられません。でもそれは、今のプロデューサーさんの呪いで、彼を変えてしまった私はそれに向き合わなければいけない気がします。
数ヶ月後、新しいプロデューサーが数人入って来ました。今度は前のプロデューサーさんみたいにならないようにしなければいけません。
何故なら、運命の人というのは一方的な妄想で、そんなものは存在しないんですから。
終わり。
間接的に人一人を殺してるのにあっさりとしたもんだな
他人の死なんてそんなもんだよな
何を伝えたいのか分からん。-114514点
テンプレ化したPハーレムへのアンチテーゼでしょ。何があってもPだったら惚れるアイドルのせいで全員が不幸になるっていう
Pの心情やアイドルを憎むまでの過程、アイドルの悔恨とか責任の押し付け合いとかをしっかり書けば良かったと思いました
逆恨みの八つ当たりだな
面白かった。またこういう路線で書いて欲しい
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