ゆっくり気ままにしたいです
瑞鶴が一応メインっぽい??
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新米提督「これからよろしくお願いします!!」
元帥「あぁ…期待しているよ。ところで君は艦娘をどう思う?」
新米提督「え…艦娘ですか……深海棲艦への唯一の対抗手段でしょうか…?」
元帥「彼女達は人間だと思うかい?」
新米提督「いえ…人間というよりは兵器かと…」
元帥「そうか…分かった。下がっていいよ」
新米提督「は、はい。失礼しました!」
ややこしいですがメイン提督はこの元帥です
元帥「ふぅ…また違ったか…」
瑞鶴「どうしたの提督さん?」
元帥「瑞鶴…元帥だ」
瑞鶴「え~…提督さんは提督さんじゃん。今更呼び方変えられないってば」
元帥「それもそうだが…少しは威厳ってものを…」
瑞鶴「提督さんに威厳なんてあるの??」
元帥「…おい。それは少し言い過ぎじゃない?」
瑞鶴「本当の事でしょ?元帥になっても提督さんは変わらないよ」
そこでふと瑞鶴はカレンダーを見つめた。
瑞鶴「もう少しだね。記念日」
元帥「…ん?あぁ、もうすぐか。早いもんだな」
瑞鶴「今年はどうするの?また2人でどこかに行く?」
元帥「それは難しそうだな…もうすぐ大型作戦を行う予定だからな」
瑞鶴「そっか…また戦いか~…」
元帥「…すまんな瑞鶴」
瑞鶴「大丈夫だよ。元帥なんだから記念日よりも今は大型作戦に集中しなくちゃね」
元帥「あぁ。ありがとう」
瑞鶴「今回は提督さんが総指揮をとるの?」
元帥「いや…今回は中将提督に任せてある。私は彼の案を可決するかどうかを決めるだけだ」
瑞鶴「げ…中将提督か…私あの人苦手なんだよね。いかにも俺が絶対って感じがするし」
元帥「だが実績はあるからね…」
コンコン…
「失礼します。吹雪です」
元帥「…入っていいぞ」
吹雪「失礼します…あ、瑞鶴さん。こんにちは」
瑞鶴「あれ…最近大本営に来た艦娘がいるって聞いたけど吹雪型だったんだ」
吹雪「はい!よろしくお願いします」
瑞鶴「よろしくね」
元帥「で、どうした吹雪?」
吹雪「あ!中将提督から通信が入って来まして、決行は1週間後にするとのことです」
元帥「そうか…了承したと伝えておいてくれ」
瑞鶴「提督さん…もうお昼だけど一緒に食べよ?」
元帥「おぉ…もう昼か。そうだな後で行くから吹雪と一緒に行ってきなさい」
吹雪「え、私も良いんですか?」
元帥「構わないよ。瑞鶴だけは飽きてきてたしね」
瑞鶴「…ちょっと提督さん?どういうことそれ…怒るよ?」
元帥「ふふ…無傷の英雄・瑞鶴に怒られては俺も頭が上がらんな」
瑞鶴「ふん、思ってもないクセに…ね?伝説の軍神さん?」
元帥「はいはい。先に2人で行ってきなさい」
瑞鶴「分かったわよ…じゃあまた後でね」
吹雪「し、失礼しました!」
吹雪「ふぅ…」
瑞鶴「どうしたの?」
吹雪「いえ…元帥と対面するのは2回目なんですけどまだ緊張してしまって…」
瑞鶴「え…あの人に緊張してたらやっていけないわよ」
吹雪「それは瑞鶴さんと元帥の古参の艦娘の方だけですよ…何せあの「伝説の軍神」と呼ばれる人ですからね」
瑞鶴「まぁ確かにその異名は昔から言われてたわ」
吹雪「若い時から凄い方だったんですね」
瑞鶴「まさか…昔は変わり者って理由で馬鹿にされてたわよ?あの人も私たちも」
吹雪「えぇ…!?そうなんですか?」
瑞鶴「あの提督と関わると変な考えが感染るなんて言われてたわね…懐かしいな~」
吹雪「でも元帥って今も少し変わってますよね?新米提督さんには必ず艦娘をどう思うかを聞くだけ聞いてますし…」
瑞鶴「あ~…あれはね。とあるキッカケでね?」
吹雪「瑞鶴さんって元帥といつから一緒にいたんですか?」
瑞鶴「ん?いつからって…最初の方からだから…30年くらい?」
吹雪「長いですね…」
瑞鶴「まぁね…最初はあんなに柔らかくなかったし…」
吹雪「それは瑞鶴さん以外の人も言ってました!」
瑞鶴「そうなんだ。みんな覚えてるんだ」
吹雪「その時の元帥の話聞かしてもらえますか?」
瑞鶴「え…良いけどちょっと暗いよ?」
吹雪「大丈夫です!気になります!!」
俺も気になる
~30年前~
瑞鶴「今日この〇〇鎮守府に配属されました翔鶴型2番艦の瑞鶴です!よろしくお願いします」
提督「おぉ…遂に瑞鶴もこの鎮守府に来たか!」
瑞鶴「頼りにしててよね!提督さん」
提督「あぁ…勿論だ」
私が初めて配属された鎮守府は大きく成長している途中だった。勢いに乗っていて提督の位昇格も近いくらい。初めて見た時は優しそうな人だなって思ってたし、実際優しかった。
ーーーーー最初は。
提督は目の前の地位に目が眩み、艦娘を酷使し始めた。それこそ休みなく、ずっとずっと…出撃、遠征を繰り返していた。
私も幸運の空母なんて呼ばれてたから期待が大きかったんだと思う。でもその割りに失敗が多かったし、燃料もかなり費やす事になってた。
そんなある日、私の他にもどっちかと言うと出来は良くない駆逐艦で編成された隊での出撃が命じられた。そんな厳しいところじゃないからこの隊を組ましたと思ってたけど違ってた…
出撃してからしばらくしたら敵が待ってたの…しかもその敵は深海棲艦じゃない。同じ鎮守府の仲間だった。
その鎮守府ではエリートだった戦艦や空母たちがズラッと並んでた…
提督は無能な私たちを消すために出撃させたんだってそこで気づいた。必死に逃げようとするけど戦艦の威力の前に駆逐艦の娘達は跡形もなく消されていった。空母の私には同じ空母が攻撃して来た。
はっきり言って、惨敗。傷の1つ付ける事すら出来なかった。練度の差もあるけど私自身諦めてたんだと思う。いくら幸運の空母とは言っても私はそれ以上の不運の持ち主なんだ…って。
弓も持てなくなって倒れこんだ私に1人の空母が近づいて来た。赤城さん。〇〇鎮守府ではエース空母だったし、私に親しくしてくれた人だった。
遠のいてく意識の中だったからなんて言ってたのか上手く聞き取れなかったけど1つ確かなのは、彼女が泣いていた事は確かだった。
××鎮守府
金剛「ヘーイ提督!一緒にティータイムするネ!」
提督「えー…さっき昼食べた所だからしんどいよ」
榛名「榛名達と一緒にお茶するの嫌でしたか…?」
提督「嫌って訳じゃないけど…っておいおい!泣くなよ榛名!?」
榛名「榛名は大丈夫れすぅ…」
提督「わ、分かった分かった!後で行くから先に準備しておいてくれよ!な?」
榛名「分かりました!」
提督「ふぅ…じゃあこれだけ終わらせたら行くか…」
大淀「提督…港付近に艦娘らしき気配を感知しました。どうしますか?」
提督「艦娘らしき気配…?分かった向かおうか」
~港~
大淀「確かこの辺りのはずですが……」
提督「艦娘なんているか…?」
大淀「探知機の故障ですかね?」
提督「かもな…って、んん?あれなんだ?」
大淀「え…?どれですか?」
提督が指差す方に大淀が視線を向けるとそこには倒れてる艦娘が居た。
提督「ッ…!?」
そこへと走って向かう提督。その後を大淀が追う。
提督「お、おい大丈夫か!?」
瑞鶴「…」
大淀「ヒドイ怪我です…ひとまず治療を!」
提督「あぁ…!」
瑞鶴「……ん…」
私が目を覚ますと最初に映ったのは建物の天井だった。
大淀「目が覚めましたか?」
瑞鶴「大淀さん…ってあれ?ここ鎮守府じゃ…ない?」
大淀「えぇ…ここは××鎮守府。あなたの配属されてる場所とは異なります」
瑞鶴「なんで私ここに………あ…!」
(思い出した…私は…赤城さん達に…!)
大淀「とりあえず今、提督を呼んできますね」
瑞鶴「…えぇ…」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
提督「具合は大丈夫か?」
瑞鶴「…はい。大丈夫です」
提督「それなら良かった…ところでなんであんなにボロボロだったんだい?」
瑞鶴「………!?そ、それは……」
提督「……?」
瑞鶴「と、途中で深海棲艦と交戦して…囮になったんだ…」
提督「そうだったのか…なら助かって良かったな!今、君の鎮守府に連絡するからどこかおし「いや!!」…ッ!?」
瑞鶴「ハァ……ハァ…!」
提督「お、おいどうしたんだ!?」
瑞鶴「…ごめんなさい。もうちょっと私の鎮守府には連絡するの待ってもらえないかな?」
提督「あ、あぁ…大丈夫だけど」
瑞鶴「ありがとう…」
ーーー
ーー
ー
大淀「どうでした彼女?」
提督「身体は大丈夫なんだけど…何だか訳ありそうだね」
大淀「訳あり…ですか?」
提督「うん…元の鎮守府を聞こうとしたら息が荒くなったんだ…」
大淀「そうですか…」
提督「うーん…どうしたんだろうねあの娘…急にあそこでーー」
大淀「…?どうしました?」
提督「大淀…他の鎮守府の轟沈及ビ行方不明報告者の瑞鶴を調べて貰えるかな?」
大淀「…大丈夫ですけどどうしたんですか?」
提督「…いや、少し…ね」
ー
ーー
A提督『最近、艦娘を自分達で沈ませる提督がいるらしいぜ?』
提督『え、なんで?解体すれば良いんじゃ?』
A提督『さぁ…解体するのには大本営への許可とか色々いるからな…それが面倒なんじゃないか?』
提督『へぇ…無茶苦茶するヤツが居るんだな』
A提督『お前の一番嫌いなタイプだな!』
提督『あぁ、そんなヤツ取っ捕まえてやるってんだ!』
ーー
ー
提督「…あの瑞鶴がもしかすると…な」
現在の提督、瑞鶴は50~40歳か熟女艦娘やな色気むんむやな
こういう系の話案外好きやで
えっと……?まぁ好きじゃなきゃ書かんよなそりゃ……うん……まぁ……うん。
瑞鶴「……はぁ…」
気分は最悪。あの鎮守府には戻れないし、戻りたくない。かと言って他に行く所も無い。これならいっその事沈んだ方が…
瑞鶴「って…それは流石に失礼よね…助けてもらった訳だし」
提督「入って大丈夫かい?」
瑞鶴「…!え、えぇ…大丈夫よ」
提督「失礼するよ。少し聞きたい事がある…包み隠さず話して欲しい」
瑞鶴「ど、どうしたの急に?」
提督「…君は〇〇鎮守府の瑞鶴で間違いないかい?」
瑞鶴「……??」
提督「そして…君は囮で倒れたんじゃない」
瑞鶴「……」
提督「そこの提督によって傷ついた…違うかい?」
大淀『提督…数件の報告が見つかりました』
提督『ん…どれどれ?』
提督『最近のは2日前か…その前が3ヶ月前だから…』
大淀『この〇〇鎮守府で間違いないでしょうね』
提督『…〇〇鎮守府って今、すごい勢いのある所だよな?』
大淀『はい。深海棲艦の出没も激しい様なので、尚更ですね』
提督(なら…囮になるのもおかしくはないか…)
提督『…分かった。それじゃあ『でも…』…?』
大淀『ここの鎮守府。轟沈報告がここ最近異様に多いんですよ』
提督『それは深海棲艦との交戦が激しいからじゃ…?』
大淀『いえ…それにしてもペースがおかしいです。1日に艦隊一つが沈んでるんです…それに…』
提督『それに…?』
大淀『瑞鶴さんは囮になったと言ってましたがこの日、瑞鶴さん以外にも4人沈んでます』
提督『…何?』
大淀『それに囮は行方不明で報告する筈ですが轟沈と断言してる辺り…最近噂になってる…』
提督『提督による自作自演の轟沈…』
大淀『可能性は高いかと…』
提督『何でそんな事を…』
大淀『轟沈の場合は提督に負担がないですからね…現元帥によって解体は大本営からと艦娘の同意が必要になりましたし』
提督『…調べてみる必要がありそうだな』
大淀『はい』
ちょっと思ってたより長くなりそう…
この提督が現在の元帥で、過去の元帥も艦娘思いなんだね
わいと一緒のID?
大淀さんかっこヨス
提督「…どうかな?」
瑞鶴「……だとしたらどうするの?」
提督「…それは認めたと捉えて良いのかな?」
瑞鶴「…まぁ、どうせ否定しても信じないでしょ?」
提督「…さぁね」
瑞鶴「それは認めたと捉えて良いの?」
提督「…ふふ」
瑞鶴「…はは」
提督「はっきり言おう。もし〇〇鎮守府がその様な事をしてるなら俺は許さん」
瑞鶴「……」
提督「提督としてあってはならん姿だ。当然それ相応の処罰を大本営から受けるだろうな」
瑞鶴「正直、あの提督はどうも思わないの」
提督「…?」
瑞鶴「私がしっかりしていたら…赤城さんの手を…」
瑞鶴「ねぇ…提督さん?もし…もしも〇〇の提督が罰を食らったらあそこの艦娘はどうなるの?」
提督「基本は次の提督に引き継がれるか他の鎮守府への移動だ…しかし、君の様に仲間を轟沈させる計画に加担した艦娘はそれなりの処罰は食らうだろうね」
瑞鶴「そんな…!それに加担したのはあそこの鎮守府の最高練度の艦娘ばかりよ!?」
提督「たとえそうでも…彼女達はそれ以上の事を…」
瑞鶴「…泣いてたんだ」
提督「え?」
瑞鶴「赤城さん…最後に見た時泣いてたんだ。何て言ってたのかは分からなかったけど、多分謝ってたんだと思う」
提督「…」
瑞鶴「お願い…提督さん。赤城さん達は悪くない…無理矢理やらされてただけだよ絶対に…!」
提督「…まだ決まった訳じゃない。とりあえず君は休みなさい。泣いていたら余計に疲れが抜けないよ」
瑞鶴「う…ん…」
~夜~
提督「…」
加賀「ぼうっとしてどうしました?」
提督「…ん、いや…」
加賀「瑞鶴は?」
提督「…大丈夫だけど…違う部分で問題がね…」
加賀「…違う部分?」
提督「加賀…君はもし、俺が「味方を攻撃しろ」って命令したらどうする?」
加賀「そうですね…とりあえず貴方を殴ります」
提督「…おいおい。一応上官だぞ?」
加賀「その様な命令を下す人は上に立つべきではありません」
提督「…!」
加賀「それに…貴方はそんな事は言いません」
提督「…そうだな。当たり前だよ」
加賀「えぇ…当然です」
提督「…加賀。何人か艦娘を呼んできてくれないか?」
提督「おはよう瑞鶴。眠れたかい?」
瑞鶴「えぇ…ぐっすりとまでは言えないけどね」
提督「そうか…もう動けるかい?」
瑞鶴「…?えぇ…大丈夫だけど…」
提督「じゃあ行こうか」
瑞鶴「え…ど、どこに?」
提督「決まってるだろ?〇〇鎮守府だよ」
瑞鶴「…なんで??そんな事したら赤城さん達も…!」
提督「…別に俺には関係ないからな」
瑞鶴「な??…あんた最低よ!!」
提督「よく言われるよ」
~海上~
瑞鶴「……」
時雨「瑞鶴さん…なんであんなに怒ってるんだい?」
加賀「さぁね…提督がいつものようにセクハラでもしたんじゃない?」
榛名「な、提督はそんな事しませんよ加賀さん!!」
曙「分かんないわよ?あのクソ提督の事だから」
金剛「時間と場所を弁えなヨ…テイトクゥ」
提督「おい…勝手に人を変態扱いするなよ」
瑞鶴「……ふん…」
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今回のイベントも軽空母空母大鳳出禁次のイベントは全艦娘出撃出来るアルペコラボ復刻にして欲しい
後成績表リセットアイテム&選べる艦娘各最低でも無期限三個欲しいです無料配布で
運営課金したで全提督の要望答えてや
~〇〇鎮守府~
提督「すいません。〇〇提督に会いに来たんですけど」
高雄「あら?今日、提督に来客予定なんてあったかしら?」
提督「あ、いえ。急用だったので…大丈夫ですか?」
高雄「少し待って下さいね」
提督「…ふぅ…これで門前払い食らったらおしまいだなぁ」
加賀「その時はあの高雄型を気絶させるしかないわね」
時雨「ところで提督…その袋さっきから凄い動いてるよ…?」
提督「…ん?大丈夫だよな瑞鶴?」
瑞鶴in袋「¥&£$%#*???」
曙「何言ってんのよ…」
高雄「お待たせしましたどうぞ」
提督「どうも」
~執務室~
提督「初めまして〇〇提督」
〇〇提督(以下○提)「ん…始めましてだね。で、急用とは何だい?」
提督「はい。ここら辺りは最近、深海棲艦の出没が激しいじゃないですか?」
○提「なんだその話か」
提督「はい。そこで周りの鎮守府の艦娘を応援として送りたいと決まりまして…(ウソ)」
○提「…何?応援だと?」
提督「はい」
○提「その様なモノはいらん!」
提督「しかし…」
○提「2回も言わせるなくどい!全てこちらで上手くやっていけている!」
提督「すいません…しかし、この鎮守府の轟沈報告が最近多いので…」
○提「だからどうした?」
提督「いえ…艦娘も命がありますし…」
○提「…!貴様もしかして艦娘も人間だとほざいてるあの××鎮守府の提督か!」
提督「え…あ、はい…そうですけど」
瑞鶴(…どういうこと?だってさっき…)
提督『他の鎮守府俺には関係ないしな』
瑞鶴(…もしかして)
提督「○○提督は違う風にお考えですか?」
○提「違うも何も貴様以外は私と同じだろう。艦娘は兵器。それ以上でもそれ以下でもない…まぁ深海棲艦を倒せないヤツはゴミでしか無いがな!ハッハッハッ」
瑞鶴(…!やっぱり…!)ギリ
提督「…なるほど」
○提「分かれば帰れ!下官と話すのも貴様の様な変人と話す暇も無いんだ私は」
提督「分かりました…ところでこの袋が○○提督への献上品です」
○提「ん?何だこれは?」
提督「○○提督に相応しいものです」
○提「ふん…モノで私を釣ろうなど考えが甘いわ。まぁ中身は期待してないがな」
提督「えぇ…なんせ」
バサッ
瑞鶴「………」
○提「な??」
提督「あなたの言い方で言うところのゴミですからね」
○提「ず、瑞鶴…」
瑞鶴「…やっぱり提督さんは私たちを…兵器としか見てなかったんだね…」
○提「…ッ⁉あぁそうだ!貴様たちは兵器だよ…私の"物"でしかない!」
瑞鶴「…じゃあ…1つ聞かして?赤城さん達に私達の命令を強制したんでしょ?」
○提「あぁ…そうだよ!嫌がるもんでな…!鳳翔の片腕を失くしたんだ!」
瑞鶴「…なっ!?」
○提「するとすんなり首を縦に振ったよ!後輩であるお前よりも母のような存在をあいつは選んだんだ!」
瑞鶴「…良かった。赤城さんが鳳翔さんを選んでくれて…」
提督「……瑞鶴」
○提「何を言っている?鳳翔には解体申請を申し出たに決まっているだろう?」
瑞鶴「……ふ、ふざけんなぁ!」
○提「……ぅぐっ…き、貴様。上官に手をあげてタダで済むと思うなよ!」
○○提督は近くの無線機を手に取り、告げた。
○提『執務室に敵だ!直ちに来い!!』
○提「これで貴様もそこの変人提督も終わりだ!フハハハ!」
提督「あの…外を見られては?」
○提「は?外だと?…いったい何が―――んな!?」
執務室の窓から見えたのは○○鎮守府の艦娘達を気絶させてこちらに銃口を向けている。加賀、金剛、榛名、時雨、曙。そして赤城の姿があった。
思いの外、提督がクソすぎて草
○提「な、これはどういうことだ…?」
提督「こういう事もあるかなと思って先に貴方の所の艦娘達の気を失わさせてもらいました」
○提「貴様…こんな事して後でどうなっても知らんぞ!」
提督「あぁ。その点に関してはご安心をーー」
○提「?」
提督「今からこの部屋に砲撃が飛んで来ますんで後なんて無いですから」
○提「…んな??」
瑞鶴「え…??」
提督「…ん?そんなに驚く事ですか?死ぬだけですよ?」
○提「何を馬鹿げた事を言っているんだ!」
提督「馬鹿げた?ふふ…艦娘を殺す命令を下しておいて自分が死ぬ事は考えてないとは驚きですね」
○提「貴様…!ここで死んだらこの鎮守府の指揮を誰が取るんだ!」
提督「…いっそのこと深海棲艦に明け渡します?死ぬんだったら最後に大本営を裏切りましょうよ!」
瑞鶴「ち、ちょっと提督さん本気なの!?」
提督「当たり前だろ?でもまぁ、瑞鶴はせっかく無事だったのに死ぬのはおかしいな…」
提督「○○提督さんも死ぬのやめますか?」
○提「あ、当たり前だろ!」
提督「そうですか…じゃあ今から2つの条件飲んでくれますか?」
○提「な、なんだ早く言え!」
提督「1つ目。私のお願いした艦娘の異動を許可してもらうこと。2つ目。貴方の提督業からの退任。」
提督「この2つを守ってください。良いですか?」
○提「ふ、2つ目は勘弁してくれ!」
提督「えー?どっちかと言うと2つ目の方が優先なんですけど…それにーー」
提督は〇〇提督の目の前まで近づいた。
提督「てめぇみたいなヤツが艦娘の上に立つ資格なんてねぇよ」
○提「…ひ…!」ゾクッ
瑞鶴「て、提督さん?」
提督「と言うわけで条件呑んでくれますか?」
○提「あ、あぁ…分かった」
提督「…これで気は晴れたか瑞鶴?」
瑞鶴「まだ一つあるよ…」
提督「…なんだ?」
瑞鶴「鳳翔さんに…赤城さんに…みんなに謝って」
○提「な、なんだと?艦娘の頼みなんぞだれが「あー、瑞鶴間違って爆撃しちゃいそうだなー!」…ひっ…!わ、分かった分かった!」
瑞鶴「じゃあ今すぐして来てね!」
○提「ひ、ひぃ~~!」ドタドタ
提督「…お前も鬼だな」
瑞鶴「提督さんこそ!」
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瑞鶴「お疲れ…提督さん」
提督「おぉ…瑞鶴」
瑞鶴「凄い熱弁してたね」
提督「思ってる事を言っただけだよ」
瑞鶴「て、提督さんは…さ…?」
提督「…?」
瑞鶴「本当に私達を…人として扱ってくれるの?」
提督「…当り前だ。俺は昔からこの考えだけは変えるつもりは無いからな」
瑞鶴「…ありがとね。提督さん」
提督「お礼を言われることじゃ無いよ」
瑞鶴「……ん…」
提督「瑞鶴は赤城達…空母に会ったのか?」
瑞鶴「…ううん…まだ…」
提督「そうか…ところで瑞鶴、秘書官をやってみないか?」
瑞鶴「え…ど、どうしたの急に?」
提督「いや…今まで大淀に頼りきりだったんだけど大淀には大淀の仕事があるからね…他の娘に頼もうかなと思ってたんだが」
提督「一番最初にお前が頭に浮かんでね」
瑞鶴「……っ///」
提督「どうかな?引き受けてくれるか?」
瑞鶴「し、しょうがないわね…!特別に私がやってあげるわ!」
提督「おぉ…ありがたい!じゃあ早速…」
提督「赤城達の処遇と鳳翔についてだがーーー」
瑞鶴「え…」
31スレ目の部分が抜けてるんでこれっす。
あの後、○○提督は全艦娘に謝罪した。でも許した人なんか多分いないと思う。みんな、仲間や姉妹を○○提督に殺された様なものなんだから。
提督さんも提督さんで、鳳翔さんの解体申請の撤回や何十もの艦娘の異動申請で忙しかったみたい。
私はあの騒動から後も赤城さん達に会っていない。お互いどう接するべきなのか分かってなかったんだと思う。
そんな中で今日、この鎮守府に着任する艦娘全員が揃ったから提督さんから言葉をもらった。
提督「まずは君達に謝ろう。○○提督の件については本当に申し訳ない」
艦娘達が密かに騒めいているけど…もしかしたら提督が頭を下げるのが彼女達にはあり得ない事なのかも知れない。
提督「今後、2度とこんなことがない様に大本営の監視も厳しくするつもりだ」
提督「そしてここに着任する君達に俺の考えを聞いてもらいたい」
そこで提督さんはマイクを地面に置き、声を張って話し始めた。
提督「俺は君達を人間と何ら変わらないと思っている!君達にも体が…心が…そして命がある!」
提督「なのに世間は君達の事を兵器としか見ていない!俺はそれがもの凄く腹立たしい!」
提督「俺は君達の存在がいかに尊いかを世間に伝えたい!だが今の俺が吠えてもすずめの涙も無いくらいの影響しか及ぼせない!」
提督「だから俺は海軍のトップに立ち世間のこの考えを…腐った考えを変えたい!俺がトップに立つには君達の力が必要不可欠なんだ!」
提督「だから君達の命を俺に預けて欲しい!代わりに俺は君達を必ず…絶対に…命を落としてでも守るつもりだ!」
提督「信用出来ないかも知れない!だか当然だ!それ程君達に深い傷を負わせたんだから!」
提督「でも…もしも…もう一度君達が俺を信じてくれるなら預けてくれないか…?俺はこの言葉を証拠として絶対に有言実行してみせる!」
提督「…以上だ」
自演失敗してて草
ワイと同じID?じゃねえよ
もっと前に自演失敗してんぞ
構ってちゃんか?
赤城「赤城です…よろしくお願いします」
提督「…よろしく。でだ…早速君やそれ以外の加担した者への処遇を伝えよう…瑞鶴」
瑞鶴「は、はい!」
瑞鶴(提督…こんなタイミングは幾ら何でも無いよ!)
瑞鶴「赤城、飛龍、蒼龍、長門、陸奥の5名への処罰は鳳翔型軽空母…鳳翔への奉仕。え?」
提督「ん。と言うわけだ。鳳翔のサポートよろしくな」
赤城「待って下さい!それだけですか?」
提督「…ん?あぁ…だってお前達が首謀者じゃないし、脅迫によるものとなると流石に話は変わるからな。何とか罰を軽くしてもらえた」
瑞鶴(提督さん…大本営に直接出向いてたのはこの為?)
提督「とはいえ鳳翔は片腕を失くした状態だからな。義手は与えているが、艦娘としての再起は難しいだろうな」
赤城「…やはりそうですか」
提督「鳳翔にはまだ伝えていないが彼女にはこの鎮守府の憩いの場として酒屋を作ってもらうことにした」
赤城・瑞鶴「え?」
提督「前提督は休みはおろか、艦娘同士の接触も制約してたらしいからな。艦娘同士で語り合うも良し…俺に言えない愚痴を鳳翔にこぼすのも良し」
提督「そういう場所を作ってもらう。鳳翔の件はこれで良いか?」
赤城「…ぅ…ありがとうございます…!」
提督「…なに…別に泣くほどの事じゃない」
瑞鶴「…提督さん…ありがとう…」
提督「鳳翔の店はもう出来る。明日中には鳳翔に働いてもらうが赤城よろしくな」
赤城「はい…!」
提督「だがお前も客として入りたいだらうから赤城…ここの瑞鶴と一緒に行ってこい」
赤城・瑞鶴「え?」
提督「え?じゃない。これは提督の命令だぞ」
自演失敗してるけど話はまぁまぁ嫌いじゃないな。
まぁ、遠い目で見てやるよ
提督さん。カッコつけ過ぎだろww
まあ、居酒屋・鳳翔誕生の理由はこんなもんだろうな
ID被りなんてありふれた現象だろうて
瑞鶴「と、まぁこんな感じだったわ」
吹雪「随分と凄い出会い方だったんですね…」
吹雪「それに鳳翔さんのお店ってそんな理由があったんですね」
瑞鶴「まぁね…あれが全鎮守府最初の試みだったから注目は浴びたわね」
吹雪「それにしてもあの元帥がそんなスピーチしてたなんて…本当に有言実行しましたね!」
瑞鶴「…まぁ、あの人の指揮は実際ホンモノだったし。私達もそれなりには期待に応えてたつもりだったしね…」
吹雪「瑞鶴さんも「無傷の英雄」なんてカッコいいです…!あー、私もそんな異名欲しいなー」
瑞鶴「あはは…演習を頑張ればきっと叶うわよ」
吹雪「でもどうして「無傷の英雄」なんですか?「幸運の空母」って異名があるのに…」
瑞鶴「…この指輪ね…本当は私が付ける予定じゃなかったんだ」
吹雪「え…?どういうことですか?」
瑞鶴「提督は他の娘に渡すつもりだったんだと思う…けど私が本当に沈みかけた時に、提督が私の力が増す為にって渡してくれたんだ」
吹雪「戦いの最中にですか!?」
瑞鶴「違うわよ…何とか帰投した後にね。また同じ場所に出撃する予定だったからね」
吹雪「そうなんですか…」
瑞鶴「でも…まぁ、私にとってこの指輪は何より大切な物なんだけどね」
吹雪「瑞鶴さん…」
ID被りはよくあることだけど一般的にSS投下者しかつけないメル欄sagaだからな…
でも面白いので期待
ID被りは良くあること。そしてイジられるのも良くあること。
めげずに頑張れ。話はおもろいから期待。
翔鶴姉ぇはまだかな?
きっと身内がこのスレ覗きに来たんだゾ
>>41
草
>>43
世界は広いな
自演でも他演でもいいから早く続き書くんだよ
あれ…止まった?
話は良かったのに……
元帥「お、いたいた」
吹雪「あ、元帥…!席を取っておきました!」
元帥「ありがとう。先に食べてても良かったのに…」
吹雪「あはは…瑞鶴さんの話に熱中してしまって…」
元帥「…?何の話をしてたんだ?」
瑞鶴「別に…。昔話をしてただけよ」
元帥「…そ、そうか」
吹雪(うーん…瑞鶴さん、少し元帥に素っ気ないな…さっきの話でかな…ここは私が一肌脱ぎますか…!)
吹雪「そうそう…!元帥は瑞鶴さんの事好きですか?」
元帥「ん…?いきなりどうした?」
瑞鶴「な…!?ちょっ…ふ、吹雪!?」
吹雪「瑞鶴さんがケッコンカッコカリしてるのに私は元帥に好かれてないかも…とか言われてるんで…」
元帥「なんだそんな話か…」
吹雪「どうなんですか!?」
元帥「もちろん、好きだぞ…昔から変わらずな」
吹雪「やっぱりですよね!」
瑞鶴「ふん…!」
『特型駆逐艦・吹雪。工廠の方に来てください』
元帥「ん…放送だ。呼ばれだぞ吹雪」
吹雪「あちゃ~…もっと聴きたかったのに…」
元帥「はは、また今度な」
吹雪「はい!では、また!」
元帥「…さて」
元帥「どうしてあんな嘘をついたんだ?」
瑞鶴「…!聞いてたんだ…」
元帥「まぁな」
瑞鶴「提督さんもいい性格してるね」
元帥「…だが俺は嘘をついたつもりは無いぞ?」
元帥「お前のことが大切だからケッコンカッコカリをしたんだ」
瑞鶴「確かにそうかもしれないけど私は…」
元帥「…まだあの事を気にしてるのか?」
瑞鶴「…当たり前じゃ無い。あんな事さえなければ私も…提督さんも…悲しまずに済んだのに…」
元帥「だからと言ってお前が俺に好かれていない理由にはならないだろう」
瑞鶴「好かれてるか好かれてないかの問題じゃない。私は好かれる…いや、大切に思われる資格なんてあの時から無いの…!」
瑞鶴「利己的に…我欲に溺れた私なんかが……ね」
元帥「だからあれはお前のせいじゃないと何度も…」
瑞鶴「…彼女が生きてたら「無傷の英雄」だとか「大本営の砦」なんて称号は私じゃなくてあの娘になってたんでしょうね…」
元帥「…」
瑞鶴「否定しないって事は提督さんもそう思ってるんでしょ?」
元帥「…そんな、事は…」
瑞鶴「良い娘だったよね。提督さんの事大好きだったし、艦娘に好かれてたし、成績も優秀だったし、可愛かったし、なによりーーー」
瑞鶴「提督さんに愛さ「もういい!」…」
元帥「…お前もここ最近の秘書官の仕事で疲れてるんだ。今日はもう休め」
瑞鶴「…わかった」
瑞鶴「何十年も秘書やってるのにそんな訳ないじゃん」ボソッ
元帥「…はぁ。どうしたらいいもんかな…」
元帥「なぁ…飛龍…?」
こいつら若く見ても45歳以上やろ良い年齢した熟年カップルやろ……
<<50
艦娘は歳取らないからこれまた微妙だな
おじさんと少女の恋、いいじゃないですか
パッと見禁断な感じだけどその実ずっと連れ添った夫婦みたいなもんやし
事案発生やんけ爺が少女と会話したりしただけで捕まるんやぞ
瑞鶴のボソッと呟いた言葉がすげぇ深いよな
元帥「…!ゲホッ…ゲホッ…!」
元帥「…もうそろそろヤバイな」
元帥「せめて…この作戦は成功させないと…」
~執務室~
瑞鶴「はぁ…」
瑞鶴(さっきは言い過ぎちゃったな…)
間違った事を言ったつもりはない。しかし事実をあまりにも深く掘り下げすぎた。
瑞鶴「休めって言われたけど…報告書の印だけでもやっとこうかな…」
瑞鶴「判子は…どこ、だっけ…っと」ガサゴソ
瑞鶴「確か机の中に…あ、あったあった」
瑞鶴「…ん?何これ?」
手に取ったのは薬とその診断書。
瑞鶴「風邪でも引いたのかなあの人…なになに…」
瑞鶴「え……。う、嘘でしょ…?」
医者『…癌ですね』
元帥『そうですか』
医者『レベル的にもかなり高い…それに転移もしている』
元帥『…』
医者『まぁ、保って1年生きられたら奇跡ですね』
元帥『早ければ…?』
医者『3ヶ月…くらいかなと』
医者『延命治療を受ければもう少し…まぁすずめの涙ほどの効果ですが…どうします?』
元帥『…いえ。大丈夫です…』
医者『しかしそのままでは普通の生活も次第に難しくなって行きますよ』
元帥『…何とかそこはなりませんか?』
医者『激痛や吐き気を抑えるものはありますけど、副作用は激しいですよ?』
元帥『大丈夫です。それでも今くたばる訳にはいかないんです』
医者『元帥…』
元帥「…」
瑞鶴『大切に思われる資格なんてあの時から無いの』
元帥「…俺こそあの時から大切に思う資格が無かったんだよ」
元帥「あれから22年か…」
元帥「俺も今では50を過ぎたじじいだからな…物忘れが激しくなった」
元帥「でも…それでも…あの日の事だけは忘れたくても忘れられないんだ…飛龍」
元帥「教えてくれ…お前は…俺が憎くて死んだのか…?」
元帥「あの日、俺がお前にあんな事を言わなければお前は死なずに済んだのか…?」
元帥「教えてくれよ…飛龍…」
飛龍(霊体)「そうだよ元帥があのとき酔っぱらってる私にコードレスバンジーしてみてなんて言わなければ私はまだ生きていられた……」
今時の50代はジジイに入らない
今は50代も若いうちにはいるよなぁ
裏を返せばそれだけ高翌齢化が進んでしまってる事になるわけだが
~20年以上前~
提督「今回の棲地攻略もご苦労だったな。ゆっくりと休んでまた頑張ってくれ」
赤城「はい。失礼します」パタン
提督「…ふぅ」
瑞鶴「お疲れ様提督さん。良かったね攻略出来て」
提督「あぁ。みんなも大怪我が無くて何よりだ」
あの騒動から数年が経ってこの鎮守府も新たな仲間が増えてかなり賑やかになった。
あの鎮守府に居た艦娘も最初は提督さんに警戒してる部分もあったけど今ではみんな提督さんを慕ってる。
提督さんもあれからそれなりに出世したみたいで敬語を使う提督も少し見かけるようになってきた。
瑞鶴「そろそろお昼だし、食堂に行く?」
提督「ん…もうそんな時間か。そうだな食べようか」スクッ
大淀「失礼します提督。大本営から書類が届いています」
提督「え…大本営から?」
瑞鶴「提督さん…何かしでかしたの?」
提督「いやいや、まさか…階級が上がったのはほんの前だし…何だ一体?」
瑞鶴「…もしかしてまた昇格かも?」
提督「それは無いだろ…瑞鶴先に食堂に行っててくれるか?」
瑞鶴「…ん。別に良いけど早く来てよねー」
提督「はいはい。読んだらすぐ行くよ」
瑞鶴「はーい」パタン
提督「…さて一体ーーー」
提督「…なるほどね」
入ってたのはケッコンカッコカリの一式。
提督「…まぁ確かにウチも練度90越えも数人出てきたからな…」
正直、ケッコンカッコカリをしても構わない。
大本営としても命令を聞いてもらえて、鎮守府も戦力アップに繋がるし、それは対象の艦娘にも言える。みんなにメリットがある。
しかしそれと同時に艦娘の中から1人だけを特別扱いする事にもなる。ジュウコンも出来ると思うが俺はそんな事をしたくない。艦娘にとってこれは結婚と何ら変わり無いものだ。彼女達には愛のあるモノに違いない。だからこそ俺は戦力としてのケッコンカッコカリはしたくない。
とはいえ1人だけを愛するのは如何なものか…はっきり言ってみんな俺に好意を持ってるのは気づいてる。偉そうに言ってるが正直嬉しい。
もし、仮に1人とケッコンカッコカリをしてその娘が他の娘達と距離が離れたら…とか思ったりもしてる。
だからケッコンカッコカリをしないでも良いと思ってるのだが…
提督「大本営からとなるとな…」
飛龍「大変だね提督も」
提督「…うぉい!飛龍!!」
飛龍「提督がブツブツ独り言言ってるから勝手に入ってきたよ」
提督「…お、おぉ。そうか…」
飛龍「で、それどうするの?」
提督「…!う、うーん…大本営からだからな…多分する」
飛龍「ふーん。あんまり気負い過ぎちゃダメだよ。かと言って軽い気持ちで選んじゃダメだからね」
提督「…肝に銘じとくよ…」
飛龍「今からお昼食べるんだけど提督もどう?」
提督「え?あ、すまんな…昼は瑞鶴と食べるから…」
飛龍「あ、そうなんだ…分かった。じゃあまた今度ね!」パタン
提督「お、おぉ…またな…」
提督「…軽い気持ちで、か…」
~提督室前~
飛龍「…提督にも遂に来たんだ…」
飛龍「敵は多いけど、私諦めないからね提督」
飛龍「一番の敵はやっぱり…瑞鶴ね」
飛龍「…見てなさい。ずっと秘書艦だからって余裕ぶってたら寝首かかれるわよ」
瑞鶴「…へっくし!!」
間宮「どうしたの風邪?」
瑞鶴「いや、何でもない!」
瑞鶴(誰か私の話したのかな?)
提督「なぁ…瑞鶴」
瑞鶴「なに?」
提督「もし俺がさ、他の娘を秘書艦にしたらお前はどう思う?」
瑞鶴「…変えたいの?」
提督「いや、参考程度にだ。予定はない」
瑞鶴「…まぁさみしいよね。何年もやってきたしさ…」
提督「…そうか。ありがとう」
瑞鶴「でも、どうしていきなり?」
提督「いや…ちょっとな…?」
瑞鶴「どこ行くの提督さん?」
提督「…ん。少し休憩がてらの散歩だ」
瑞鶴「早く帰ってきなよ?まだ終わってないんだから」
提督「はいはい」パタン
瑞鶴「…あやしい」
瑞鶴(だって今まであんな事聞いたことなかったくせに…もしかして大本営からのヤツに何か理由があるのかな?)
瑞鶴「提督さんは大事なものや、隠したいものは机の引き出しの一番下の奥に入れてるからそこかな?」ガサゴソ
瑞鶴「…やっぱり。ここにあった」
瑞鶴「なになに?ケッコン…カッコ、カリ…」
瑞鶴「って…えぇ!?」
瑞鶴(嘘!?これってまさかあのケッコンカッコカリ!?)
瑞鶴(じゃあ提督があんな事聞いたのって…)
ーーー
ーー
ー
提督「どう思う?」
瑞鶴「そんなの嫌だよ!私、提督さんと離れたくない!」
提督「瑞鶴…それって…」
瑞鶴「うん…私、提督さんの事大好きだから…」
提督「…ならケッコンカッコカリしようか」
瑞鶴「え…ほんとに?」
提督「あぁ…ずっと一緒だ!」
瑞鶴「提督さん?」
ーーー
ーー
ー
瑞鶴(ってなってたかもしれないって事!?)
瑞鶴「…もしかして私、対象から外れた?」
瑞鶴「で、でも…さみしいって言ったし、提督さんの事嫌いとは誰も言ったないから大丈夫よね…」
瑞鶴(…もしかして提督さん。今ほんとは皆に聞き回ってるんじゃ…)
瑞鶴「このままじゃ、提督さんがケッコンカッコカリした相手に秘書艦の座を奪われちゃう!」
瑞鶴「こうしちゃ居られない…!なんとかしなきゃ!」
まだ慌てるような時間じゃない
正妻の余裕を見せてやれ
提督「…」
提督(瑞鶴は少なくとも俺の事を嫌がってはいないようだな)
提督「とは言え、好意を持ってる確証には至ってないが…」
翔鶴「あら…提督どうしたんですか?」
提督「おぉ…翔鶴。なに、少し散歩をな」
翔鶴「そうでしたか。いつも瑞鶴と居られるので喧嘩でもしたのかと…」
提督「はは…いつも一緒に居るわけじゃないからな」
提督(翔鶴も練度は高かったよな…)
提督「翔鶴」
翔鶴「…はい?」
ーー
ー
瑞鶴「はぁはぁ…見つけた…!って……」
瑞鶴(し、翔鶴姉ぇ!?)
瑞鶴「嘘でしょ…いきなりどデカイ壁に当たっちゃったよ…」
瑞鶴「翔鶴姉ぇに私じゃ勝てないよ…」
提督「もし俺がお前にケッコンカッコカリを申し出たらどうする?」
翔鶴「え…?」
瑞鶴(ぎゃあああ…!やっぱりぃぃぃぃ!!)
翔鶴「そ、それは勿論喜んでお受けいたしますけど…」
提督「…けど?」
翔鶴「意外です。提督はてっきり瑞鶴となさるかと…」
提督「…翔鶴」
翔鶴「もし…本当に貴方が心から私を選んで下さるならその時はこの翔鶴。喜んでお受けいたします…」
提督「あ、あぁ…そうする、よ」
翔鶴「ふふ…では、失礼します」
翔鶴「後は貴方次第よ…瑞鶴?」スタスタ
瑞鶴「翔鶴姉ぇ…気づいてたの?」
翔鶴「さぁ…?」
瑞鶴「翔鶴姉ぇ…ありがとう」
ーー
ー
提督「…」
提督(皆、俺は瑞鶴とすると思ってるのか?)
提督(確かに瑞鶴とは長く一緒にいるが、秘書艦という以外に理由は無いだろう?)
提督(それに彼女たちの鎮守府がああなる前から金剛達だって居たんだ)
提督(じゃあなぜ俺は瑞鶴を秘書艦に…?)
提督(なぜ大淀から変えるタイミングなどずっと有ったのに瑞鶴が来てから変えたんだ?)
提督「俺ってーーー」
提督「瑞鶴の事を好きなのか??」
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蒼龍「あれ提督?」
提督「…俺は…瑞鶴を…」
蒼龍「…?おーい、提督ー?」
提督「でも他の娘にだって…」
蒼龍「おーい!!」
提督「…!?そ、蒼龍か…驚かせるなよ…」
蒼龍「全然反応しないからじゃん!」
提督「あ、あぁすまんな。少し考え事をしていて…」
蒼龍「ふーん?ま、いいや。それより今から飛龍と間宮さんの所に行くんだけど一緒にどう?」
提督「え…あ、すまんな。まだ仕事が途中でな…」
蒼龍「あ、そうなんだ。あまり瑞鶴にばかり押し付けちゃダメだよ?あの子そんなに「仕事仕事!」ってタイプじゃないんだから」
提督「瑞鶴…」
蒼龍「え…どうしたの?」
提督「俺って何で瑞鶴を秘書艦にしたんだろうな」
蒼龍「いや…自分で決めたんでしょ…そんなの分かんないよ」
提督「そ、そうか…なぁ、蒼龍」
蒼龍「何?」
提督「瑞鶴は俺とケッコンカッコカリしてくれるかな…?」
蒼龍「え…するの?」
提督「いや…分からん。そもそもあいつは俺の事を好いてくれてるのか?俺はあいつが…あいつだけを好きなのか?それとも他のーー」
蒼龍「あー!もういいよ!!それ以上は!」
提督「しかしだな…」
蒼龍「しかしじゃなくて…瑞鶴は、っていうかこの鎮守府の全員が提督の事を好きだと思うよ?」
提督「え?」
蒼龍「みんな提督の事好きだし、ケッコンカッコカリをしたいと思ってる」
蒼龍「だからみんな瑞鶴のポジションが羨ましいし、私も羨ましい」
蒼龍「でも瑞鶴も相応の努力をしてる。秘書艦としても頑張ってるし、艦娘として海の上でも頑張ってる」
蒼龍「私達、空母の中でも頭一つ抜けてる位だもん」
蒼龍「でもそれも努力をしてるから…。私たちも負けてられないって気持ちになる」
蒼龍「きっと瑞鶴も同じなんじゃないかな?」
提督「同じ?」
蒼龍「うん。瑞鶴も今のポジションを奪われない様に…提督の秘書艦として相応しい強さになる為に頑張ってるんだと思う」
提督「…そんなの艦娘それぞれだろ?」
蒼龍「そう…私たちはそれぞれ違う。けど1つだけ一緒な事がある」
蒼龍「提督の艦娘で、提督の事が好きな艦娘だって事」
提督「っ!!」
蒼龍「そんな瑞鶴が提督のケッコンカッコカリを断る訳ないじゃん!」
蒼龍「まぁ「カッコカリなんて嫌よ!」とは言うかも知れないけどね」
提督「…ふふ。そうだな…あいつは我儘だもんな」
蒼龍「うん…」
提督「…ありがとう蒼龍。お陰で目が覚めた」
蒼龍「そう…なら良かった。間宮のアイス券で良いからね」
提督「はは…そうだな。また今度一緒に食べに行こうか」
蒼龍「うん」
提督「じゃあ執務室に戻るよ…瑞鶴が待ってるからな」
蒼龍「うん…頑張ってね」
提督「あぁ…ありがとう」スタスタ
蒼龍「…」
蒼龍(…残念。私にはお言葉が掛からなかったか~…)
ーー
ー
蒼龍『瑞鶴は提督さんの事大好きだもんね~』
瑞鶴『な!?そんな事…別に…ない、訳じゃない…けど』
蒼龍『あはは…!照れちゃって可愛い!』
瑞鶴『も、もう!からかわないでよ!!』
ー
ーー
蒼龍「…良かったね瑞鶴」
瑞鶴「…」ドキドキ
瑞鶴(うそ…これって提督室に待ってれば告白してもらえるやつ!?)
瑞鶴(蒼龍さん…ナイスだよ!早く戻らなきゃ!)バタバタ
ーー
ー
提督「…」ガチャ
瑞鶴「…!て、提督さん…」
提督「すまんな少し散歩が長引いた」
瑞鶴「良いよ別に。さぁ、気合い入れて終わらせよ!」
提督「ん。あぁ、そうだな」
瑞鶴(…まだ、か…)
ーーー
ーー
ー
提督「…よし。今日の執務はこれで終わりだ」
瑞鶴「ふぅ…やっと終わった…」
瑞鶴(まだ…なんだ…)
瑞鶴「じゃあまた明日も執務がんばろうね提督さん」
提督「…」
瑞鶴「…提督さん?」
提督「翔鶴型2番艦・瑞鶴」
瑞鶴「な、なに…?急に…」
瑞鶴(もしかして…きた!?)
提督「本日をもって秘書官の任を解こう」
瑞鶴「………え…?」
提督『…』スタスタ
提督(そうだ。簡単な話だったんだ)
提督(俺が何故瑞鶴を秘書官にしてたのか…それが理由で彼女の事を好きだと分かったつもりになってたのは)
提督(俺は瑞鶴の事を好きじゃないからだ)
提督(秘書官にしてた理由。瑞鶴を好きな理由共に分からない俺が彼女を好きだから秘書官にしてるなんて筈がない)
提督(秘書官は好きな艦娘を選ぶ。俺は勘違いをしてたんだ)
提督(俺は誰も好きじゃないんだ。そして誰かを嫌いな訳でもない)
提督(秘書官なんて誰でも良いんだ。なんなら俺1人でこなす)
提督(艦娘は兵器じゃない。だが人間ではない)
提督(人間でしかない俺には彼女達を愛せない)
俺達はあくまでも提督と艦娘でしかないんだーーー
提督(もし…彼女達が俺の為に…いや、秘書官になる為に強くなっているのだとしたら…)
提督(俺は彼女達の動機なんだろう。しかしそれは同時に彼女達を沈める可能性を高まる存在になってるんだ)
提督(彼女達が強くなるには出撃するしか無い。行く回数が増えれば増えるほど沈む可能性も高くなる…)
提督「あの時…俺に命を預けろなんて言っておきながら、俺が元凶になっていては仕方がない」
提督「瑞鶴は秘書官を辞めさせて、俺が彼女達と距離を置いたらこの鎮守府を去ろう」
瑞鶴「…どういうこと?」
提督「どうもこうもない。秘書官を辞めろと言ったんだ」
瑞鶴「な、何で急に!私、ミスした!?」
提督「いや…お前はこの数年良く働いてくれた」
瑞鶴「だったら…!」
提督「だが、もう必要ないんだ」
瑞鶴「え?」
提督「ここからは俺一人でやる」
瑞鶴「ど、どうしたの本当に…明日の執務量を1人なんて無理だよ」
提督「…そんな事は無い」
瑞鶴「そんな事あるって!2人でやってのに!急に1人なんて…「うるさい!」…!」ビクッ
提督「じゃあ思い出してみろ!」
提督「いつも先に終わるのはどっちだ!?次に移動する際に待ってるのはどっちだ!?」
提督「休憩を多く挟んでるのはどっちだ!?」
提督「いいか!?簡潔に言ってやろう!」
提督「お前は秘書官に向いてないんだよ!!」
提督「お前は艦娘なんだ!睨むのは書類じゃなくて深海棲艦にしろよ!!」
瑞鶴「……」
提督「何とか言えよ…」ハァハァ
瑞鶴「…ごめん…少し、外歩いてくる…」パタン
提督「…」ギリッ
提督「…本当に最低だよ俺は」
提督「でももう直ぐだ…みんなに嫌われるまでもう少しの辛抱だ」
ーー
ー
瑞鶴「…」
提督『お前は秘書官に向いてないんだよ!!』
提督『お前は艦娘なんだ!睨むのは書類じゃなくて深海棲艦にしろよ!!』
瑞鶴「…そっか、私が間違ってたんだ」
ーー
瑞鶴『見て提督さん!MVPだよ!!』
提督『おぉ…!やったな瑞鶴!!』
ーー
瑞鶴「…」ウトウト
提督『ったく…こんな所で寝たら風邪引くぞ』
提督『…いつも秘書官、ご苦労様…』
ーー
瑞鶴『提督さん…練度99になったよ』
提督『おめでとう。お前は俺の自慢の艦娘だ』
瑞鶴『えへへ…』
ーー
瑞鶴「…わたし、が…1人で…ずっと…!」
瑞鶴「……でも…!それでも……!」
瑞鶴「ひどいよ……!提督さぁん……!」
ーー
ー
飛龍「…あれ?瑞鶴…?」
飛龍「何して…って、何で泣いてるの!?」
瑞鶴「飛龍さ、ん…」
飛龍「…提督と何かあったの?」
「」ドンドン!
提督「…はい。どうぞ」
飛龍「…」
提督「なんだ飛龍か…こんな時間になんだ」
飛龍「…瑞鶴に何であんな事言ったの?」
提督「…聞いたのか」
提督「そのままの意味だよ。彼女を秘書官から降ろした」
飛龍「そこじゃなくて!あそこまで言う必要がどこにあったのって聞いてるの!」
提督「…事実を言ったまでだ」
飛龍「事実って…そうかも知れないけどさ!頑張ってたじゃんあの娘だって!」
飛龍「提督もそれを褒めてたじゃない!なのに何で!!」
提督「それだよ」
飛龍「え…?」
提督「俺が褒めるから瑞鶴は無理をする様になったんだ」
提督「昼に蒼龍から聞いたんだ。瑞鶴は努力をして空母の中で頭一つ抜けた存在だと」
提督「鎮守府としては朗報かもしれないが、個人的には嬉しくないんだよ」
提督「あいつが強くなればなるほど大本営は瑞鶴を召集するだろう…そうなるとあいつの身が危うくなる…」
提督「大本営は艦娘を兵器としか見てない…沈んでも戦力を失ったとしか見ない」
提督「俺は自分の鎮守府からそんな艦娘を出したくないんだ」
提督「分かってくれ飛龍」
飛龍「…なら何でそう言わないの?」
提督「…言えないさ」
飛龍「…別に正直に話せば瑞鶴だって…!」
提督「違う…問題はそこじゃないんだ」
飛龍「え…?」
提督「俺はもうすぐこの鎮守府から居なくなる」
飛龍「…冗談でも笑えないよ?」
提督「冗談でこんな事言う人間じゃないのはお前も分かってるだろう?」
飛龍「…何で、提督が居なくなるの!?」
提督「俺が居たらこの鎮守府から犠牲者を生むからだ」
飛龍「え…?」
提督「さっき言ったように俺が居ると瑞鶴だけじゃなくて他の艦娘まで目を付けられる…」
提督「大本営は絶対だ。逆らう訳にはいかん」
提督「そうなると対処法は俺が居なくなる際に大本営に偽の報告を伝え、この鎮守府を戦力外と見てもらう他に方法がない」
飛龍「…辞めた後はどうするの?」
提督「そうだな…海の仕事をしたんだ。山の仕事でもしようかな。ハハッ」
飛龍「…ふざけないでよ」
提督「…え?」
飛龍「ふざけないでよ!!」
飛龍「そんな心配されなくても私達は沈まないよ!!」
飛龍「私達は提督の艦娘なんだよ!?」
飛龍「他の提督が来ても絶対に言うこと聞かないからね!!」
提督「頼む言う事を聞いてくれ」
飛龍「嫌だよ。私以外のみんなも絶対に変わらない」
提督「飛龍…我儘はよしてくれ」
飛龍「我儘じゃない…提督が間違ってるだけだからね」
提督「しつこいぞ!!!」
飛龍「!?」
提督「いい加減にしろ!お前は艦娘だろ!!」
提督「提督の言う事を聞かないなんて何様のつもりだ!」
提督「お前達は俺の言う事を聞く!それが仕事だ!!」
提督「良いな!分かったな!!」
飛龍「……もういいよ。話にならない」
提督「それはこっちの台詞だ。明日の定期巡視を忘れるなよ」
飛龍「…」バタン!
提督「…これもみんなの為だ。俺1人が傷ついて済むんだ…安いもんだよ」
提督…急に屑になってしまって…
ここから提督覚醒して大本営に攻めるんですね分かります
提督がワケわからん理由で突然クズになるのは艦これssならよくあることだからね
艦これssに限らず現実でも突然クズになる人たくさん居る
提督「…」
提督(眠れなかった……いつも快眠なのに)
ーーー
ーー
ー
~執務室~
提督「さて、始めるか…」
提督「まずは……何から手をつけるか…」
提督「そういえば今日の予定は何だ?」
提督「瑞鶴ーーーは居ないんだったな」
提督「そういえば、そろそろ定期巡視だな」
提督「まぁ、そんな危険は無いから大丈夫だろう」
提督「…思い出せば、いつも巡視に行く艦娘達を送り出していたな…」
提督「飛龍も瑞鶴もまだ待っててくれてるのかな…」
ーーー
ーー
ー
飛龍「もうそろそろ行こう瑞鶴?」
瑞鶴「う、うん…」
飛龍「瑞鶴…提督はもう来ないよ多分」
瑞鶴「そ、そんな事…ないよ…」
飛龍「じゃあ、巡視の報告の際に提督にガツンと2人で言ってあげよ?」
瑞鶴「…そうだね」
飛龍「さ、行こ?」
瑞鶴「うん…」
飛龍「やっぱりこの付近には深海棲艦もいないね」
瑞鶴「そうだね。やっぱり向こうも近くに私達の鎮守府があるのを分かってるんだろうね」
飛龍「もう少しだけ、見回って最後に索敵機飛ばして終わろ?」
瑞鶴「うん」
ーーー
ーー
ー
提督「終わらん…」
提督「いつもなら次の仕事に取り掛かってる頃だぞ…」
提督「…大淀に手伝って貰うか?」
提督「いやいや、そんな事すれば昨日の演技が無駄になる」
提督「…瑞鶴の存在が大きかった事を再確認させられるな」
提督「ブツブツ言ってたって始まらない。執務を続けよう」
「」コンコン
提督「…?どうぞ」
蒼龍「失礼しまーす…」
提督「蒼龍か…どうした」
蒼龍「え、あ…っと、あ、あのね?」
提督「?」
蒼龍「昨日、飛龍が泣いて部屋に帰って来たから何かあったのかな…って思って」
提督「……」
蒼龍「飛龍凄い辛そうだった。「いっその事沈んでやる!」とか言い出して…」
提督「……なに?」
蒼龍「ねぇ、何があったの?」
提督「……」
蒼龍「……」
提督「何も無かったよ。俺は少なくとも知らないな」
蒼龍「…そう、分かった。ありがとう」
提督「あぁ。もうすぐ定期巡視から帰って来る頃だから迎えに言ってあげたらどうだ?」
蒼龍「うん…そうする」
蒼龍「…嘘つき」ボソッ
提督「……」
蒼龍『飛龍凄い辛そうだった。「いっその事沈んでやる!」とか言い出して…』
提督「本気じゃ……ないよ、な?」
あのさあ…
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期待