過去と言うほど前ではないけど以前渋に上げたやつです
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やばいわー
梨子「もうね、最近のよっちゃんがやばいの」
曜「善子ちゃんがやばいって?」
梨子「朝学校で会うでしょ?」
千歌「会うね」
梨子「そうするとね、すっごい笑顔で駆け寄ってくるのよ」
曜「それは可愛い」
梨子「そしてそのまま抱きついてきて頬ずりまでしてくるの」
千歌「善子ちゃんやばすぎるね」
梨子「まあでもそこまでは大丈夫なんだけど」
曜「大丈夫なんだ」
梨子「抱きついた時にね、毛先が絡まるの」
千歌「ん?」
梨子「私とよっちゃんの髪の毛が絡み合うの」
千歌「ごめん待って」
梨子「ん?想像して鼻血でも出ちゃった?」
千歌「いや出ないから、寧ろどこに鼻血がでる要素があったのか教えて欲しいんだけど」
梨子「毛先が絡み合ってるところ以外に鼻血が出る要素はないと思うけど?」
曜「いやいや、毛先が絡まってるくらいじゃ興奮しないから」
梨子「はぁ…、これだから童貞ヨーソローは…」
曜「あ"?」
梨子「どうせ千歌ちゃんにキスの一つも出来てないんでしょ?」
曜「私たちは高校生らしい慎ましやかな恋愛をするって決めてるから」
千歌「えっ?」
曜「えっ?」
千歌「曜ちゃんがいつもヘタレてるだけじゃないの?」
梨子「まあしょうがないよ、ようちかはそういうものなんだから」
梨子「他の人には超絶イケメンヨーソローなのに千歌ちゃんの前でだけ何故か童貞ばりにテンパッたりヘタレたりしてしまって、それにしびれを切らした千歌ちゃんが無知を装ってそのロリ顔巨乳ボディーで誘惑をするも、曜ちゃんがその誘惑に興奮しすぎて鼻血を出して倒れるところまでがようちかのテンプレじゃない」
千歌「梨子ちゃん…、お隣さんだからって覗きは犯罪だよ?」
梨子「えっ、本当なの?」
千歌「一言一句そのまま」
梨子「誘惑されて鼻血出して倒れるって、40歳まで女の人との接点がほとんどなくて童貞を貫き通したおっさんのリアクションじゃん…」
曜「ぐはっ!」
千歌「ほんとだよ…、キスすら出来ないってどれだけ童貞なんだか…」
曜「そ、それより梨子ちゃんはどうなの?」
梨子「あっ、聞きたい?私のよっちゃんの話!」
曜「あっ…」
千歌「こういうのをやぶへびって言うんだよ…」
梨子「さっきの話の続きだけど、よっちゃんって髪綺麗でしょ?」
千歌「まあそうだね」
梨子「それが絡み合うのよ?もうやばい」
曜「やばさが何も伝わってこない」
梨子「女の人にとって髪の毛ってなんだと思う?」
曜「?髪の毛は髪の毛じゃないの?」
千歌「髪の毛は命より大切なものっていうやつ?」
梨子「そうそれ、つまり髪の毛が絡み合うって言うのは命より大切なものが絡み合ってるのよ?」
曜「はあ…」
梨子「言い換えると毛先が絡み合うということは命が絡み合うのと同じ」
梨子「もっと言うと、私とよっちゃんの命が混ざりあってるということなのよ!」
千歌「ええ…、流石にそれは大げさでしょ…」
梨子「大げさなんかじゃないわ!毛先はそれほどまでに尊く、素晴らしいものなのよ!」
千歌「そ、そうなんだー」
梨子「そういえば、この前毛先にまつわるよっちゃんの物凄く可愛い出来事があったわ」
曜「へー」
梨子「普通に私の家でゆっくりしてたら、よっちゃんが私の毛先を指に巻き付けて『えへへー、運命の赤い糸ー』とか言うのよ!?」
曜「なにそれめっちゃ可愛いじゃん!そういう話をもっと聞かせてよ!」
梨子「えー、しょうがないわねー!」
曜「すっごい嬉しそうだね」
千歌「まあ惚気ける側は楽しいからね」
梨子「この前いつものように一緒にお風呂に入ってたんだけど」
曜「ごめん待って」
梨子「なに?」
曜「いつも一緒に入ってるの?」
梨子「当たり前じゃない、曜ちゃんたちは一緒に入らないの?」
千歌「梨子ちゃん、察して」
梨子「あっ…、ごめん」
曜「ねえ!謝らないで!」
梨子「それでお風呂に入ってる時に、私が先に身体洗ってから湯船に浸かってるんだけど、よっちゃんって必ず私の足の間に座りたがるのよ」
千歌「この時点で可愛い」
梨子「しかも座るだけならまだしも、対面で座って抱きついてくるのよ?」
千歌「破壊力がやばすぎるね」
梨子「そんな体勢になったら毛先が絡み合いまくるじゃない!」
千歌「途中まで良かったのになー」
梨子「肌がぴったりくっついてる状況っていうだけでも理性が吹っ飛びそうなのにその上毛先までよ!」
千歌「んー、そんなに熱く語られても私には縁のない話だからなぁ」
梨子「まあ曜ちゃんだしねぇ」
曜「私が悪いの!?」
千歌・梨子「「悪い」」
曜「よーそろ…」
千歌「で、結局理性はもったの?」
梨子「もつと思う?」
千歌「思わない」
梨子「おっしゃる通りで」
千歌「いーなー!私の彼女もそれぐらいの積極性があったらなあー!」
曜「うぐっ!」
梨子「鞠莉さんに媚薬的ななにか貰ったら?」
千歌「それだ!」
曜「それだ!じゃないよ!」
梨子「じゃあ曜ちゃんは何もなくて千歌ちゃんにアタックできるの?」
曜「えーと、それは…」
千歌「よし!鞠莉ちゃんに連絡完了!」
曜「早くない!?」
梨子「私もなにか鞠莉さんに薬お願いしようかなぁ」
千歌「なにか善子ちゃんに不満でもあるの?」
梨子「よっちゃんに不満は欠片もないけど、毛先でも感じ合いたいなぁって思って」
千歌「…梨子ちゃん、今まで友達で入れて楽しかったよ」
曜「これからは別々の道を歩むと思うけどお互い頑張ろうね」
梨子「なんで!?」
千歌「いや普通の反応だと思う」
梨子「だってあの毛先よ!」
曜「そんな事言ってるの梨子ちゃんだけだと思う」
梨子「2人は毛先の良さを全然分かってないわ!」
千歌「わかってるよー、命が混ざりあってるんでしょ?」
梨子「じゃあ命が混ざりあってるってどういう意味?」
千歌「えっ!?えーと、それは…」
梨子「全然わかってないじゃない!」
梨子「命が混ざりあってるっていうことは好きな人と一つになれるのよ!」
千歌「!」
梨子「男と女は凹凸をくっつけて一つになってる感覚を味わってるらしいけど、毛先同士をくっつけることは命よりも深いところで一つになる感覚を味わえるの!」
千歌「毛先…、尊い…!」
曜「千歌ちゃん!?」
梨子「曜ちゃんはまだ毛先の尊さに気付いてないみたいね」
曜「そりゃ当然だよ」
梨子「じゃあもう一つの毛先が尊い理由を語ってあげるわ」
千歌「おお!」
曜「千歌ちゃん完全に洗脳されてるじゃん…」
梨子「髪の毛は女の命ってのはさっきから言ってると思うけど、つまりこれまでの毛先談義は女の子同士でしか通用しないってのは分かる?」
曜「確かに言われてみればそうだね」
梨子「つまり、毛先は百合なのよ!そして百合は尊い物」
梨子「ここまで言えば分かるわよね?」
曜「毛先は…尊い…?」
梨子「That's right!」
曜「ってならないから!」
千歌「えっ!?なんで!?完全に完璧なさんだんろんぽー?だったじゃん!」
曜「三段論法を使えば必ず説得できるわけじゃないからね!?」
梨子「童貞のくせに強情ね」
曜「それは悪口と取ってもいいのかな?」
千歌「違うよ梨子ちゃん、童貞だから好きな人と一つになりたいという感覚が理解出来ないんだよ」
梨子「あっ…」
曜「あっ、てなに!?」
梨子「こうなったら童貞でも毛先の魅力に気付けるエピソードを披露するしかないのね」
千歌「なにそれ!?聞きたい聞きたい!」
梨子「まあ多分女の子なら誰でもが体験したことのあるシチュエーションだと思うのだけどね」
千歌「そんな身近に毛先があったんだ…!?」
曜「いや、毛先は誰しもが持ってるから…」
梨子「女の子同士が並んで座る時とかにたまに寄りかかったりするでしょ?その時に寄りかかってきた子の毛先がふわってなって例えば耳をくすぐったり、鼻先をくすぐったりするの」
梨子「しかもとってもいい匂いがするというおまけ付きでね」
曜「あれ?でもそれだと絡み合ってなくない?」
梨子「曜ちゃんは全然分かってない!絡み合うだけが毛先じゃないの!まず毛先が自分に当たるという距離を考えてみて!もうその時点で尊いじゃない!しかも毛先が当たったときに2人で『くすぐったいよ~』、『ごめ~ん』なんてあまーい会話が行われてるのよ!その雰囲気こそが毛先が奏でる尊さなのよ!」
千歌「す、凄いよ梨子ちゃん!毛先にそんな魅力もあったなんて!」
曜「…でもそれって髪が長い人だけだよね?」
梨子「はぁ…、曜ちゃんはさっきまでの話の何を聞いてたの!確かに髪が長い方が絡み合いやすいし接触しやすいけど、髪が短いってことは滅多に触れ合ったり絡み合ったりしないからこそ触れたり絡み合った時の尊さが素晴らしいのよ!言わばギャップ萌えよ!」
曜「ごめん梨子ちゃん、私が間違ってたよ!」
梨子「いいのよ、人は誰しも間違えることはあるもの」
梨子「その間違いから何を学べるかが大切なことなのよ!」
曜「私、まだやり直せるかな?」
梨子「毛先への愛があれば必ずやり直せるわ!私が保証する!」
曜「梨子ちゃん…!」
梨子「曜ちゃん!」
ダイヤ「…あなたたちは部室で一体何をやってるのですか?」
千歌・曜・梨子「「「あっ…」」」
終わりです
毛先流行れ()
本人なのか?
酉で検索するしかないんじゃないかな
毛先姦という新ジャンル
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