ガヴリール「サターニャがべたべたスキンシップしてきてうざい」 (64)

サターニャ「ガヴリール!勝負よ!」

サターニャ「今日こそアンタをぎゃふんと言わせてやるんだからっ!」

ガヴリール(またかよ……)

ガヴリール(いや、別に勝負を挑まれるのはもう慣れっこなんだが……)

サターニャ「~~♪」

べたべた

ガヴリール(……なんでこいつは私をいちいち触ってくんの……?)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499884968

ガヴリール「めんどい、パス」

サターニャ「だぁー!待ちなさいよー!」

ぎゅううう

ガヴリール「なっ!?」

サターニャ「逃がさないわよ!勝負を受けるまで絶対に離さないんだから!」

ガヴリール(無駄に力だけは強いバカ悪魔め……こっちは繊細でか弱い天使様だぞ、苦しいっつーの……)

ガヴリール(てか夏真っ盛りなのに抱きついてくんなよ、暑苦しー……)

ガヴリール「あーーわかったよ……」

ガヴリール「受けてやるから離せ、サターニャ」

サターニャ「やたーー!!」

ガヴリール「……お前ってホント元気だよな、夏バテしねーの?」

サターニャ「暑さ程度でへこたれちゃうなんて貧弱な証拠よ、私はそんなの関係ないわ」

ガヴリール「ふーん……」

サターニャ「…………」

ガヴリール「…………」

ぎゅうう

ガヴリール「……なあ、そろそろ離してくんね?暑い」

サターニャ「あ、うん」


昼休み

サターニャ「さあ!昼食も済んだところで!」

サターニャ「お待ちかねの勝負よガヴリール!」

ガヴリール「待ってねーし……」

ガヴリール「で?私はどうやって勝負すればいいんだ?」

サターニャ「ふっふっふっ……」

サターニャ「今日は腕相撲にしたわ!」

ガヴサタいいぞ

ガヴリール「は?バカなの?」

ガヴリール「最初から勝敗がわかりきった勝負なんて意味あるか?楽しめんの?」

ガヴリール「お前って超絶なヌルゲーとか好きそうだな」

サターニャ「バカじゃないっ!話は最後まで聞きなさいよっ!!」

サターニャ「ふっふっふ、確かに私がガヴリールと力勝負するなんて悪魔が蟻を転がすようなもの……」

ガヴリール「誰が蟻だ、ヒアリだったら刺すぞ」

サターニャ「そんなんじゃ勝負にならないしアンタの言う通りつまらないわ、だからハンデをあげる」

サターニャ「私は利き手じゃないほうの腕で受けて立つわ、そしてアンタは両腕で来なさい」

サターニャ「どう?これでいい感じにフェアじゃないかしら?」

ガヴリール「まあ……そうだな」

ガヴリール(つっても私の腕力じゃ、そんな大きすぎるハンデ貰ってもアッサリ負ける自信があるんだが)

ガヴリール(どの道、適当にやって満足させてやりゃいいだろ)

ガヴリール(……これもよくよく考えたら、いや考えなくても手をべたべた触り合うスキンシップだな……)

ガヴリール(……ま、いいけどさ……)

サターニャ「敗者は勝者の言うことを聞くのよ!」

サターニャ「さ、ヴィネット!立会を頼むわ!」

ヴィーネ「ええ」

ヴィーネ(最近サターニャとガヴって仲良いわよね)

ヴィーネ(一緒にいることが増えた気がするわ)

ヴィーネ(サターニャからガヴによくスキンシップしてるような?気のせいかしら?)

ヴィーネ「……じゃあ、いくわよ」

サターニャ「……」

ガヴリール「……」

ヴィーネ「よーい……始め!」

ダンッ!


ヴィーネ「あはは、まあこうなるわよねー」

ヴィーネ「ほんの数秒で決着がついちゃった」

ガヴリール「い、一応これでも本気は出したんだぞ……」

サターニャ「やったーガヴリールに勝ったー!」

ガヴリール「まったくどんな腕力してるんだよお前……いってー……」

サターニャ「じゃあ、約束通り私の言葉に従いなさいよガヴリール!」

ガヴリール「え?んなの聞いてない」

ヴィーネ「確かに言ってたわよ?少し前に」

ガヴリール「マジか……」

ガヴサタいいぞ

ガヴリール「で、私の家で遊びたいってか」

サターニャ「客人なんだからしっかりもてなしなさいよね!」

ガヴリール(なんでもありの割には真っ当な要求だったし、それはいいんだけど……)

サターニャ「さっ、家まで案内してよガヴリール!」

だきっ

ガヴリール(だからなぜくっつく……)

ガヴリール(なぜ腕をからめてくる……)

ガヴリール「……お前って前に私ん家へ来てたろ、場所知ってんじゃねーの?」

サターニャ「それは私の家からで、今回は学校からよ?ルートが違うじゃない」

ガヴリール「そういうもんかね……」

サターニャ「そういうものよ」

ガヴリール「んじゃ行くか」

サターニャ「行きましょ!」

ガヴリール「…………」

サターニャ「…………」

ガヴリール「なあ、腕、解いてくんね?動きづらい」

サターニャ「あ、うん」

ガヴリール(さっきの腕相撲だって私が言うまで手を離さなかったよな……)


――――――――――――――――――――――――――――――

ガヴリール「おい、嘘だろヴィーネ」

ヴィーネ「言ってたわよ、ガヴだって頷いてたし」

ガヴリール「うっそー……適当に受け答えしてた……」

サターニャ「ちゃんと証人がいるのよ!自分で言ったことはきちんと守ることねガヴリール!」

サターニャ「~♪」

ぶんぶん

ガヴリール(嬉しそうだな、このやろう)

ガヴリール(そして私の手を掴んだまま振り回すな、上下に揺らすな)

ガヴリール「わかったよ……ちゃんと言った通りにする」

サターニャ「やった!!」

ぶんぶん

ガヴリール「だからそろそろ手を離せ、ぶんぶん振り回すのやめろ」

サターニャ「あ、うん」

――――――――――――――――――――――――――――――


ガヴリール(なんだというんだ……)


ガチャ

サターニャ「おじゃましまーす」

サターニャ「うわっ、相変わらずきったないわねー」

ガヴリール「うっせ、これでも比較的マシなほうだ」

ガヴリール「ほれ、荷物置いて適当なとこでくつろげ」

サターニャ「ゴミばっかで座れるとこ大分限られてるじゃない」

サターニャ「よいしょっと」

ガヴリール(……だからってなんで私のすぐ傍に座るんだよ、近いって)

ガヴリール「で、なにするよ?ゲームか?それくらいしかないけど」

サターニャ「じゃあそれでいいわ、勝負よガヴリール!」

ガヴリール「んじゃ対戦するやつで、と」

サターニャ「わー初めてやるやつだわー!」

ガヴリール「…………」

サターニャ「…………」

サターニャ「どうしたの?早く起動しなさいよガヴリール」

ガヴリール「いや、お前近いって、このままじゃプレイしづらい、離れろ」

サターニャ「あ、うん」

べターニャかわいい

ピコピコピコピコ

YOU LOSE!

サターニャ「わ゛ぁ゛ー!また負けたー!!」

ガヴリール「ほい、二十……一、二連勝くらいか?」

ガヴリール「お前ほんっと弱いな、これでも軽く相手してるつもりなんだけど」

サターニャ「体育ならガヴリールに負けないのにぃ……」

ガヴリール「そりゃそうだ、各々には得手不得手がある」

サターニャ「くやしい……くやしいわよぉ……うー……」

へたーべたー

ガヴリール(悔しいのはわかったから、こっちにしなだれかかんな……重い)

ガヴリール「そろそろ対戦系も飽きたろ、次は協力プレイするやつでいくか?」

サターニャ「むー……仕方ないわね、そうするわー……」

サターニャ「このままやってもガヴリールに勝てそうにないしー……」

ガヴリール「じゃあソフト入れ替えるぞ」

サターニャ「んー……」

ガヴリール「…………」

サターニャ「…………」

だらー……

ガヴリール「おい、入れ替えるんだって、ソフト持ってくるからのしかかんな、どけ」

サターニャ「あ、うん」

サターニャ「これも初めてやるやつだわ!」

ガヴリール「難易度はハードでいいだろ」

サターニャ「えっ、そんなのクリアできるの……?」

ガヴリール「ある程度むずかしくないとつまんねえしな」

ガヴリール「お前がいくら足引っぱろうと、私はやりこんでるからハードでも丁度いい」

サターニャ「む~……舐めてるわねガヴリール……必ず前言撤回させてやるんだから」


サターニャ「行くわよ!突撃ー!」

ガヴリール「あっ、バカ!そこは単騎で突っ込むとこじゃないだろ普通!」

サターニャ「操作にもけっこー慣れてきたし、もう私は上級者よ!こんくらい大丈夫!いけるいける!」

ガヴリール「いけねーよ!ああもう、すぐ助けにいくから持ちこたえろ!」


~~~~~~~~


ガヴリール「はぁ~なんとか……クリアした……」

サターニャ「やった!やったわよガヴリール!私たち二人が協力した結果よ!」

ガヴリール「お前行動が無謀すぎんだよ……体力1の場面が何度あったか……」

サターニャ「でもクリアできたわ!これってなかなかに筋がいいんじゃない?」

ガヴリール「まー……初プレイにしては良いほうだったんじゃね……」

サターニャ「そうよねそうよね!!」

ガヴリール(子供のようにはしゃぐなぁ……そんなにクリアできて嬉しかったのか)

ガヴリール(つーか、ゲーム最中でしょちゅうくっついてきたし『きゃー!』と私の肩を掴んで揺らしたりするし……こいつゲームの興奮が挙動に出るタイプか)

ガヴリール(……今も後ろからべたべた抱きつかれてるんだが)

ガヴリール「と、もうこんな時間か……日も暮れてきたな」

ガヴリール「そろそろ帰ったほうがいいんじゃね?」

サターニャ「は?何言ってんのよガヴリール?」

ガヴリール「え?」

サターニャ「今日は泊まってくけど」

ガヴリール「……おいおい、聞いてないぞ」

サターニャ「一日中遊び尽くすに決まってるじゃない、明日が休みだからわざわざ遊びに来たのよ」

ガヴリール「私だってネトゲとか一人でしたいことがな……」

サターニャ「ねっいいでしょ!ね?ね?」

サターニャ「うんと言うまで離さないからね!」

ガヴリール(朝も同じ手段に出てたな、こんにゃろ……でもこいつの力じゃ振りほどけないし……)

ガヴリール「あーわかったわかったよ泊まってけよ、気の済むまでいろ」

サターニャ「わーい!」

ぎゅううううううう

ガヴリール(頷いたってのに逆にハグが強くなってるし……)

ガヴリール「……そういえば晩飯まだだろ、腹減ってるか?」

サターニャ「そうね、ゲームに夢中で気づかなかったけどお腹すいたわ」

ガヴリール「家になんもねえからコンビニ行くぞ」

サターニャ「アンタのおごり?」

ガヴリール「ぶん殴るぞ、こちとら金欠なんだよ」

サターニャ「ネトゲにつぎ込むのなんてやめたら?毎日大変そうじゃない」

ガヴリール「お前だって通販に無駄金つっ込んでるだろ、自分のことは棚上か?」

サターニャ「うぐっ!だって宣伝文句に乗っちゃってつい……」

ガヴリール「毎回ヘンテコなもの買ってきてこっちまで巻き込みやがって」

サターニャ「お、お腹空いたわ!あーお腹空いた!早くコンビニ行きましょガヴリール!」

ガヴリール「…………行きたいけどさ、うん、じゃあ行こうサターニャ」

サターニャ「…………?行きましょうよ?」

ガヴリール「…………」

ガヴリール「いつまでこの体勢なんだよ、いいかげん私への拘束を解いてお前から立ってくんね?」

サターニャ「あ、うん」

ガヴリール(私へのスキンシップが呼吸みたいになってないかこいつ)

ガヴリール(大丈夫かよ)

もぐもぐ、ぱくぱく

ガヴリール「なあ」

サターニャ「なによ?」

ガヴリール「ずっと言おうと思ってたんだが……」

サターニャ「あっ、この激辛おにぎり美味し」

サターニャ「ほら!ガヴリールも食べてみなさいよ!」

ガヴリール「私は辛いものあんま得意じゃないっての、つうか話を」

サターニャ「えいっ」

ガヴリール「むぐ……」

ガヴリール(間接キス……)

ガヴリール「…………あっ、確かに美味いなこれ」

サターニャ「でしょー」

ガヴリール「……!み、水!あ、後から来やがった!!」

ガヴリール「ひ、ひー!辛ぁあああー!!」

サターニャ「?そんなに辛い?美味しくてパクパクイケるし旨辛ってレベルじゃない?」

ガヴリール「ごくっごくっ……ぷはぁ……!!」

ガヴリール「はぁはぁ……まったくお前の味覚は大悪魔レベルだな……」

サターニャ「え、もしかして褒めてる!?」

ガヴリール「……あーほ」

ガヴリール「よいしょっと、口直しにスイーツでも……」

サターニャ「それ美味しそう、一口ちょうだい!」

ガヴリール「ん、ほら」

サターニャ「あーん」

ガヴリール「どうよ?」

サターニャ「……まあまあね、もっとスパイシーさが欲しいわ」

ガヴリール「お前はスイーツに何を求めてんだ」


ガヴリール「……なあ」

サターニャ「なによ」

ガヴリール「どうしてお前は私のすぐ横で飯を食ってるんだ?」

サターニャ「なに言ってんのよ?アンタの家で晩ごはんなんだから当然ガヴリールと一緒に食べることになるじゃない?」

ガヴリール「いや、そうじゃなくて、距離が、近い」

サターニャ「そう?こんなもんじゃない?」

ガヴリール「いやいや、飯を食うときにはもっと友達的な距離感あるじゃん」

サターニャ「そんなの人それぞれ……いや悪魔それぞれよ」

サターニャ「それがずっと言いたかったこと?」

ガヴリール「いや違う、まあ似たようなことなんだが……」

ガヴリール「サターニャさ……私へのスキンシップ激しくね?」

サターニャ「へっ」

ガヴリール「最初は気のせいかと思ってたんだけど、やっぱそうだわ」

ガヴリール「いつからかは知らんけど、最近お前ってめっちゃ私を触ってこない?」

サターニャ「え、待って、まったくそんな自覚ないわよ……?」

ガヴリール「いやいや、今だって私に身体ひっつけて飯食べてるっしょ」

サターニャ「あ、うん」

ガヴリール「うん、おかしいよ、それ」

サターニャ「え、ええー……?そんなぁ……そうなの……?」

サターニャ「……私っておかしいの……?」

ガヴリール「ガチで無自覚か」

いいぞー

サタ

無自覚いいね

ガヴリール「ついさっきのコンビニでもさ」

サターニャ「な、なんかあった!?」

ガヴリール「お前があまりにも私にひっついてるもんだから、周りからジロジロ見られてたぞ……」

サターニャ「え……」

ガヴリール「好奇の視線にさらされて、すげえ買い物しづらかった私」

サターニャ「ほ、ほんと……?」

ガヴリール「こんな嘘ついてどうすんだ」

ガヴリール「……あのコンビニはよく利用しててな、私が行く時間帯とシフトが被ってるのか、レジ打ってた店員とは頻繁に顔が合うんだ」

ガヴリール「その店員さんが、目を丸くしてこっちを見てたよ」

ガヴリール「ありゃ『こいつらデキてんのか……?』って言ってる目だったな……」

サターニャ「」

ガヴリール「次に行くとき超気まずいんだけど」

サターニャ「ご、ごめんガヴリール……!」

ぎゅっ……

ガヴリール(言ってるそばから手にぎってきたぞ、おい)

ガヴリール(……でも、サターニャ本人は無意識にやってるみたいだから責めるに責められねーし……)

ガヴリール「……まあ、スキンシップとか……そういうコミュが悪いとは思わんけど……」

ガヴリール「節度っていうか……不都合が起きると色々マズイだろ、うん」

サターニャ「え、ええ……」

ガヴリール「だからまずこの手をはなそっか」

サターニャ「あ、うん」

サターニャ「…………あぁ!ご、ごめん!!」

ガヴリール(なんかの病気じゃないだろうか、心配になってきた)

あ~いいっすね~^^

サターニャ「自分じゃまるでそんなこと気づいてなくて……」

サターニャ「今だってごく自然とガヴリールにタッチしてたわ……」

サターニャ「も……もしかしてガヴリール!他にも私おかしなことしてたりする!?」

ガヴリール「気になって実はここ数日お前を観察してたけど、ヴィーネやラフィ、そしてクラスメイトたちと一緒にいる時……」

サターニャ「ごくり……」

ガヴリール「接し方は以前と変わってなかった」

サターニャ「はー……よかったぁ……とりあえず一安心ね……」

ガヴリール「ベタベタしていたのは私のみだったな、不可解なことに」

ガヴリール「……客観的に見てやっぱり変だぞこれは」

ガヴリール「なにか心あたりはないか?」

サターニャ「う~ん……」

ガヴリール「魔界通販じゃないか?」

ガヴリール「どうせまた私を陥れようと妙なもん買って自爆したんだろ」

サターニャ「違うわよ!」

だきっ!

ガヴリール(肩をつk……もういいや……今は家の中だし)

ガヴリール(いちいちつっこんでもキリがないわ)

サターニャ「少なくともこんな効力のあるものなんてなかった!」

ガヴリール「じゃあ一体……」

サターニャ「少し待ちなさい、ちょっと自分の中で整理してみるから……」

サターニャ「むむむむ……」

ガヴリール(悩むのはいいとして、その分私をつかむ力が強くなってるんすけど)

ガヴリール(はあ、メシ食いながら待機しとくか……食いづれぇ)

数分後

サターニャ「………………」

ガヴリール「もぐもぐ」

ガヴリール「……おい、まだかよ」

サターニャ「………………」

ガヴリール「おいサタ……」

サターニャ「!!」

サターニャ「なぁーはっはっはっ!!」

ガヴリール「ひぃっ!」

サターニャ「まとまったわッ!!」

ガヴリール「び、びっくりさせんな!!」

ガヴリール「……まあ、答えがでたようでなにより、で?どんな結論だ?」

サターニャ「…………えーと、あのね、その…………」

ガヴリール「……?」

ガヴリール「どうした?早く言えよ」

サターニャ「確かに、なんでガヴリールにこうするようになったのか、自分なりの答えは導けた……んだけど」

ガヴリール「けど?」

サターニャ「ぜ、絶対に引かない?これから私が何を言っても引かない?」

ガヴリール「いや話によるけど……」

サターニャ「じゃあ話さないっ!」

ガヴリール「わーったよ、たとえどんなことでも引かねえよ、約束するから……」

サターニャ「絶対よ!絶対だからねっ!!?」

ガヴリール「ああ……わかったって」

ガヴリール(ここまで念押しとか、一体どんな内容だっていうんだ……?)

サターニャ「そ、そのね……」

すっ

ガヴリール(あっ、手を両手で包んできた)

サターニャ「ぅー……」

もじもじ……

ガヴリール(そんで言いにくそうに俯いてもじもじしてるし……)

かわいい

ガヴリール「……本当に引かないって、ほら話してみ?」

サターニャ「……」こくり

サターニャ「わ、わたしね……」

サターニャ「……」

ごくり

サターニャ「ガヴリールのことが、好きなんだと思う……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「へ」

サターニャ「だ、だからぁ!その……アンタが好きかもしれないって言ってるの……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「はぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!?!!?」

ガヴリール「お、おまっ!?な、なにいってんだ!!?」

サターニャ「だぁぁ!!そういう意味じゃなくて!!」

サターニャ「あ、あくまで好意があるってだけで、その好意にも色んな種類があるでしょ!?」

サターニャ「友達への友情とか!先輩への憧憬とか!家族への愛情だとか!」

サターニャ「だ、だかっだから!か、勘違いしないでよ!?」

ガヴリール「あ、ああー……えーと……」

ガヴリール「つまりサターニャは私のことがす、好きだけど……LoveというよりはLikeだ、ってこと……か?」

サターニャ「そ、そうよ!理解が早くて助かるわ……」

サターニャ「きっとそう……そうに決まってるんだから」

ガヴリール(まさかの……サターニャから好きって言われるなんて……一応そういうのじゃなくて、友人的な?ニュアンスらしいけど)

ガヴリール(あー……どう反応すればいいんだこれ……めちゃくちゃ困る)

ガヴリール「…………」

サターニャ「む、無言で見ないでよっ!引かないでよっ!なんか喋りなさいっ!!」

ガヴリール「あー……じゃあ……」

ガヴリール「……なんでそう思い至ったんだ?」

サターニャ「だって、それしか考えられないじゃない……」

サターニャ「天使なのに悪魔みたいで、最初に会ったときから仲良くなりたいなとは思ってたし……」

サターニャ「そのくせ天使のような優しい一面も持ってて……なんなのよ、気になっちゃうじゃない……」

サターニャ「毎日勝負を挑むのもホントは私に構って欲しいからで……」

サターニャ「ってなに言わせてんのよっ!!」

ガヴリール「お前が勝手に言ったんだろっ!!そこまで深くは聞いてねえよ!!」

サターニャ「あうう……私が誰かにこれほど……ひ、惹かれたの始めて……多分……」

サターニャ「だからその好意があふれだして……無意識にガヴリールを触りだした……」

サターニャ「のだと……思いました……」

ガヴリール(なぜに敬語……)

サターニャ「っ~~~~~~~~~////////」

ガヴリール「…………///////」

ガヴリール(赤面するくらいなら言うな!こっちまで恥ずかしくなる!!)

ガヴリール(いや、聞いたの私だけどさ……)

敬語ーニャいい…

やべぇ最高すぎる

サターニャ「……////」

ガヴリール「……////」

カアアアアァァ……

ガヴリール(サターニャとお互い顔を赤くして俯きあってるって……なんだこれ……!?)

ガヴリール(沈黙すればするほど、ますます顔が熱くなってくる……なにか切りださないとこの空気に耐えられん……!)

ガヴリール「さ、さたっ……」

サターニャ「が、ガヴリーりゅぅ!!」

ガヴリール「お、おおう!?なんだ!?」

サターニャ「わ、私にずっと触られて……その……」

サターニャ「い、いやだった……?」

ガヴリール(……上目遣いで聞くなよ、そんなこと……)

ガヴリール(もし私が童貞だったら即落ちしてんだろうな……)

ガヴリール「あー……うん」

ガヴリール「いやでは……ないかも?」

ガヴリール(そんな仕草で尋ねられたら嫌とは言えんだろ……卑怯だぞ)

サターニャ「ほ、ホントっ!?」

ガヴリール「けどまあ……時々うざいとは思ったり」

サターニャ「!!」ガーン

サターニャ「そ、そっかぁ……ごめんね……」

ガヴリール「か、勘違いすんなっ、うざいのは単にいま夏だからベタベタされると暑いってのが主な要因だから!」

ガヴリール「お前に触れること自体は……えーと……さっき言ったようにイヤじゃない……から」

サターニャ「!あ、ありがとうガヴリール!」

サターニャ「……嬉しい……」

ガヴリール「お、おう、良かった」

サターニャ「じゃ、じゃあね……その……お願いなんだけど」

ガヴリール「うん?」

サターニャ「これからもガヴリールを……触り続けて良い……?」

ガヴリール「え」

【悲報!ガウリールは童貞じゃなかった!!】


ぎゅうううううううううううううううううううううううううう♥

サターニャ「ガヴリール~♪」

ガヴリール(どうしてこうなってしまったのだろう?)

ガヴリール(もともと私はサターニャのスキンシップを止めようとしていたはずなのに)

ガヴリール(いつの間にかそのベタベタを公認してしまっていた……)

サターニャ「えへへ、ガヴリール~大好き~♪」

ガヴリール「も、もちっと優しくハグしてくんね?サターニャ……」

サターニャ「だめ……この気持ちを自覚しちゃって、もうガヴリールへの想いが止まらないの……」

サターニャ「気づかせたのはガヴリールなんだからね?責任とりなさいよ……?」

ガヴリール「責任て……」

サターニャ「それにガヴリール本人がスキンシップを許したんだから、しっかり私の愛を受け止めるべきじゃない!」

ガヴリール「そうだけどさー……」

ガヴリール(なんであの時サターニャのお願いを受け入れちゃったかなぁ私……)

ガヴリール(もうどう言ってもサターニャが『あ、うん』とスキンシップを止めることはなくなった……自覚した分たちが悪いな)

最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる~とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。

最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる~とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。

よいぞ

ガヴリール「ほら……周りの目だってあるし……?」

サターニャ「気にすることないわ、私のガヴリールを触りたい衝動はあくまで友情の範疇から来るものよ?」

サターニャ「至って健全なことなんだから、ね?」

サターニャ「ガヴリール~♪」

すりすり

ガヴリール「……もう好きにしろ……」

サターニャ「好きにするわ!」


ラフィエル「今日もお二人は仲がよろしいですね~微笑ましいです~」

ヴィーネ「こ、この前よりずっと過激なスキンシップで仲が良すぎる気もするけどね……」

ヴィーネ(サターニャはああ言ってるけど、ガヴに友情以上のものを感じるのは気のせいかしら……)


サターニャ「ふんふーん♪」

パラリ

ガヴリール「ん?なんか落ちたぞサターニャ?」

サターニャ「あ」

サターニャ「な゛ぁ゛あああ!!?そ、それはダメぇ!!」

ガヴリール「これって……」

ガヴリール「……うわっ……私の写真……しかも復数枚……?」

サターニャ「」

ガヴリール「……いつも持ち歩いてるのかよ、これ……?」

サターニャ「……ぁぅ……」

サターニャ「/////////」

ガヴリール(答えを聞くまでもなく顔に答えが出てきたな……)

ガヴリール「……友情とかなんとか言ってるけど、お前ってやっぱりそっちの気が……」

サターニャ「ちちち違うのからぁっ!!」

サターニャ「ここここれはあくまでっ!ガヴリールが傍にいないときの禁断症状を抑えるためにね!!?」

ガヴリール「…………」

ガヴリール「サターニャ、当分スキンシップ禁止な」

サターニャ「んなぁ!?」



おまけ 冬


ガヴリール「はぁー……さむ……」

ガヴリール「息も白っ……」

ガヴリール(……こういう時こそ、あいつが役に立つな……)

ガヴリール(夏は暑苦しくて鬱陶しかったが、冬ならカイロとして有用だ)

サターニャ「ガヴリールー!おはよう!」

ガヴリール「遅かったなサターニャ」

ガヴリール(やっと来たか私のカイロ)

ガヴリール(さあ!思う存分くっつけ!無駄に代謝がよくて暖かな体温をこっちもよこせ!!)


ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

シーン…………

ガヴリール「…………?あ、あれ……?」

サターニャ「あらあら~どうしたのガヴリールぅ~?」

サターニャ「やけに物欲しそうな顔してるわね~?」

サターニャ「もしかして~私に抱きついて欲しかったのかしらぁ~?」ニヤニヤ

ガヴリール「なっ!!?」

ガヴリール「お、お前……!?」

サターニャ「なぁーはっはっはっはっ!その反応は図星ね~ガヴリール?」

ガヴリール「~~~~っ//////」

ガヴリール(こ、こいつ!?うっぜぇ!!!)

すっ

ガヴリール「?」

サターニャ「た、たまには……」

サターニャ「……ガヴリールのほうから……私に来てよ……」

ガヴリール「……お前って、ときどき本当に可愛いことを言うよな……」

サターニャ「ば、ばか!早く来なさい!!」

ガヴリール「ん」

ぎゅう……

サターニャ「……ふふふっ、お気に召した?」

ガヴリール「ああ」

ガヴリール「……暖かい……」


サターニャ「………………好きよ、ガヴリール」

ガヴリール「……………………………………私も」



数年後、これが友情以上の気持ちだと自覚したサターニャはガヴリールに告白します
二人は結婚します

ガヴサタ流行れ

ガヴサタの波動で脳みそとろけそう
乙乙乙

おつ
やっぱりガヴサタは至高


理想に近いガヴサタだった

数年かかるところがサターニャだ
かわいい


良すぎるガヴサタ頂きました

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