大和「吹雪さんは私の母になってくれるかもしれない女性なんです!」 (27)

吹雪「お母さん!?私が?」

大和「はい」

吹雪「急に何、某赤い人みたいな事言い出すんですか大和さん?」

大和「正式にお母さんになってもらいたいと思いまして」

吹雪「ええ…」


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吹雪「私の方が小さいのにお母さんって変ですよ」

大和「身体の大小は関係ありません。それよりも内に秘めた母性が大事なんです」

大和「雷ちゃんも霞ちゃんもママと呼ばれてるでしょ?」

吹雪「私に母性なんてあるかな…」

大和「あなたから受けた優しさから私は母性を感じる事ができました」

吹雪「大和さんにそこまでの事をしたかな…?」

大和「ちゃんとしてくれましたよ。それは私があなたと初めて会った時の事…」

大和「その時の私はトラック島で出撃する事もなくずっと待機するのみ…まるで籠に閉じ込められた小鳥のようでした(TVアニメ8話参照)」

大和「そんな時に現れたのが吹雪さん、あなたです」

吹雪「懐かしいな…あの時は大和さんの大きさと強さに驚いてたっけ」

大和「ふふふ。驚いたのは私も同じですよ。吹雪さんと出会い、私の心は三式弾級の衝撃を受けました」

大和「私をこの島から連れ出そうとしてくれる、この人はいったい何なの!?まさか、私の運命の王子様?」

吹雪「ええ…」

大和「しかし、その認識もすぐに間違いである事に気づいたのです」

大和「私を小さなボードに乗せて、引っ張ってくれた事を覚えていますか?」

吹雪「はい、覚えていますよ。重たくて私一人じゃあ引っ張れなくて睦月ちゃんと夕立ちゃんが手伝ってくれたんでしたね」

大和「そうでしたね…あの時、私は自分の重量を呪ったものです。もう少し私が軽ければ吹雪さんと二人きりで海に飛びだす事ができたのに…」

吹雪「はぁ…」

大和「まあ、そんな事は今ではどうでも良い事です」

大和「初めて海に出た私は感激で心が震えました。揺れる波と水しぶき、空の美しさ…世界が変わったかのような衝撃でした」

大和「この美しい世界に私を引っ張ってくれる…いいえ、導いてくれる人がいる」

大和「吹雪さん、私を導いてくれ…」

吹雪「赤い人からいい加減離れません?!」

大和「というわけで私は吹雪さんに母性を感じたのです」

吹雪「そうなんですか…」

大和「途中で吹雪ちゃんから吹雪さんと呼び方を変えたのも母性を感じたからですよ。母になってくれるかもしれない女性にちゃん付けは失礼ですからね」

大和「まあ、お母さんにちゃん付けはそれはそれで、そそられるものがありますが」

吹雪「さいですか…」

大和「急に話は変わりますが、吹雪さんは『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』を見た事がありますか?」

吹雪「はい、漫画もアニメも見た事がありますよ。ジョジョの中では1,2を争うぐらい好きですね」

大和「私も吹雪さんと同意見です。ジョジョ4部は良いですよね。その中でも私は川尻早人くんが印象に残っています」

大和「殺人鬼である吉良からママを守るため必死に戦う彼の姿が印象的でした」

大和「この川尻早人くんに私は共感を覚えます」

吹雪「え?」

大和「鉄底海峡で深海棲艦から吹雪さんを守るため戦った時は(劇場版参照)あの子と同じ気持ちになったのです」

大和「ママは私が守るんだって」

吹雪(ついにママとか言い出したよ…)

吹雪「とにかく私にはママなんて無理です!まだまだ子供だし…」

大和「そんな事はありません!」

大和「吹雪さんは私にかけがえの無いものをくれました」

大和「寂しく辛かった私が吹雪さんの中に見つけたものです」

大和「それはとても暖かく優しいもの…」

大和「それを希望<ママ>と呼ぶのかしら…」

ダメだこの子

吹雪「希望<ママ>!?」

大和「そうですよ、吹雪さんは私…いいえ、みんなの希望<ママ>なんです」

大和「私だけでなく多くの艦娘たちが吹雪さんに助けられ希望<ママ>を見つけたんです」

吹雪「…」

吹雪「そうか、私は希望<ママ>だったんだ」

吹雪「今まで辛く苦しかったんだね…これからはその苦しみは私が一緒に受け止める…ずっと一緒だよ」ギュッ

大和「吹雪ママー!」

大和「あのね…ママ。大和をおんぶしてくれる?ママにおんぶしてもらうのが夢だったの」

吹雪「うん…いいよ」

大和「わーい♪おんぶだー!ママにおんぶしてもらうのー♪」

吹雪「うっ…」

吹雪「お…重たい!!」

吹雪「ギャッ!!??」

グチャッ

大和「あっ」

大和「吹雪さんがミンチより酷い状態に!?」

大和「いったい誰がこんな酷い事を!?」

大和「早く入渠させないとー!」





吹雪「やっぱり私にはママは無理です…」

大和「そんなー!!」


チャンチャン♪

おまけ

陸奥「吹雪をお母さんにしようとするなんて、大和にも困ったものだわ」

長門「吹雪がママか…」

長門「良いな…」

陸奥「え」

おまけ2

睦月「ママー、プリンが食べたいにゃしぃ」

如月「あらあら。睦月ちゃんったら困った子ね…」

吹雪「睦月ちゃん、如月ちゃんの前だとにゃしぃ言って甘えるんだ…」

夕立「姉妹艦で妹の方がママとかおかしいっぽい」

時雨「女の子はいつかママになるのさ」

夕立「いや、そういう問題じゃないっぽい…」

陸奥「今度は睦月と如月の二人がそういう事するなんて…」

陸奥「今この鎮守府で誰かをママって呼ぶのが流行ってるのかしら」

陸奥「まあ姉の方がママと呼ばれるのは百歩譲って納得できても、妹の方がママって呼ばれるのは流石にねー」

長門「なー、陸奥」

陸奥「なぁに?」

長門「ママって呼んで良い?」

陸奥「え」


終わり

最後まで読んでくださってありがとうごいます。
色々とキャラ崩壊ごめんなさいです。

割と容易に想像出来ちゃうのがなぁ・・・おつおつー

サボテンが花をつけている……乙

大和「よくないなぁ...こういうのは...」

全てアニメ提督ってやつの仕業なんだ!

もうだいじょうぶだ。きっと、ふぶきちゃんがたすけてくれる。
いつものように、わたしの手をにぎって、たすけてくれる。

これも全部提督ってやつのせいなんだ

金剛「金剛改二は伊達じゃないデース!」

実際劇場版での大和の入れ込みようは異常

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