提督「夏のプレゼント」 (61)

提督「今日も雨か……」

霞「そうね」

提督「ニュース見る限りじゃ、あと数日は同じような天気だそうだ」

霞「昨日、島風が遊べなくてつまんないとか言っていたわ」

提督「この雨と風じゃ出撃も難しいしな」

霞「弱くなってくれればいいんだけど……」

提督「うーむ、そうだな……。台風も来てるというし……」

提督「何か気晴らしにできればいいんだがなぁ……」

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霞「何ってなによ?」

提督「例えばパーティーなんてどうだ? そういえば鎮守府の四周年も祝ってなかったしな」

霞「かなり遅いけど、それいい案ね。あの時は大規模作戦の準備で忙しくて、何もできなかったものね」

提督「よし、決まりだな」

霞「そんなに簡単に決めていいの? それに、すぐにパーティーなんてできないわよ」

提督「大丈夫だよ。みんなで準備すれば間に合うさ」

霞「みんなが了承してくれるかもわからないのに?」

提督「心配性だなぁ。みんなも賛成してくれるさ。会場は食堂、時間は20時頃くらいでいいか」

霞「はぁ……、私は心配性らしいから手伝うわ」

提督「すまないな。まずは長門と大淀にしよう」

霞「ええ、あの二人に話して協力してもらいましょ」

明石霧島榛名比叡磯風睦月鳳翔陸奥「横須賀鎮守府依り愛を込めて映画化決定」

須賀京太郎様提督「俺様の精子が枯渇する」

全巨乳艦娘「搾り取る」

イケメン金髪王子須賀京太郎様のハーレム須我神社霞巫女「あららら霞ちゃんパパと御飯事かしら」

霞マッマ「ちょ石戸霞先輩」

巫女霞「あらあら愛しの京様は曙は抱いても貧相な霞は抱かないってさ」

満潮霞「須賀提督のゴミ野郎」

モテモテキング「なんでさ」

完結

提督「まずは訓練室にいる長門から……」

提督「長門、訓練中にすまない。ちょっといいか?」

長門「提督と霞か。一体どうした?」

霞「四周年記念も含めて食堂でパーティーをやろうってことになったのよ」

提督「長門も手伝ってくれないかと思ってね」

長門「ああ、それならお安い御用だ。この悪天候のせいで、なかなかに暇だったからな」

提督「それは助かる。20時頃には始めたいんだ。長門は人手を集めてくれないか? 細かい指示は追って伝える」

長門「任せろ。その間、提督たちは何をするんだ?」

霞「私たちは大淀にこの件を伝えてくるわ」

長門「それでは大淀によろしく伝えておいてくれ」

提督「わかった」

霞「次は作戦室にいる大淀ね」

提督「大淀いるかー? 用件があって来たんだが」

大淀「はい。何でしょうか、提督?」

提督「突然だが、20時頃に四周年記念も含めて食堂でパーティーをやろうと思ってな」

大淀「それはいいですね。というと、私は何かお手伝いでも?」

提督「大淀には運営管理を任せたい。細かい指示は追って伝えるよ」

霞「長門が人手を集めてるはずだから、協力しながら準備を進めてちょうだい」

大淀「わかりました。必ずやパーティーを成功させます!!」

提督「協力ありがとうな」

提督「あと準備しなくちゃいけないことは……」

霞「他の子達にはどう伝えるの?」

提督「準備の進捗具合よりけりだな。そろそろ料理の準備も始めないといけないし」

霞「それなら厨房の間宮さんのところね」

提督「ついでに長門たちとも会って、準備の進捗も確認しなくちゃならないか」

霞「ええ、少し急ぎましょ」

提督「間宮さーん、頼みたいことがあるんですが……」

間宮「パーティーの件ですよね?」

霞「話が早いわね」

間宮「大淀さんからお聞きしましたので、伊良湖ちゃんと共に協力させていただいてます」

伊良湖「頑張ります!!」

提督「よろしくお願いします。不備でもあったら誰かに伝えてください」

間宮「はい、美味しい料理を準備しておきますね」

提督「準備が早くて助かる。あの二人に頼んで正解だったな」

霞「そうね。長門たちの準備はどのくらい進んでいるのかしら?」

提督「そっちの具合はどうだ、長門」

長門「提督か、こちらの準備は抜かりない。陸奥や赤城、加賀たちにも手伝ってもらっている」

陸奥「たまには提督もいいこと考えるわね♪」

提督「息抜きくらい必要だろう?」

赤城「提督、ありがとうございます。他の子達も喜ぶと思います」

加賀「ええ、提督にしては良い判断ね」

提督「二人とも手厳しいな」

加賀「手厳しいのは当たり前よ。もう少し提督らしくしてほしいわ」

陸奥「あらあら、私はそんなつもりで言ってないわよ?」

赤城「うふふっ♪ 加賀さんったら」

加賀「あ、赤城さん。早めに準備を終わらせましょう。提督は他に行きなさい」

提督「わかったよ。痛っ!!」

霞「……ふんっ」

翔鶴「パーティー会場はここでしょうか?」

瑞鶴「私が手伝いに来たわよ!! 何か仕事をくれないかしら?」

翔鶴「瑞鶴ったら。すみません、提督」

瑞鶴「あれ? 提督さんいたの?」

提督「一応、発案者だからな。どのくらい準備できてるか確認しとかないと」

霞「あなた達、手伝いに来たのなら、赤城たちの手伝いに行ってくれる?」

瑞鶴「ええ、任せなさい。赤城さーん!!」

赤城「瑞鶴? どうしたの?」

瑞鶴「赤城さんの手伝いに来たわよ」

赤城「それはちょうどよかったです。私は買い出しに行くので、あなたは加賀さんの手伝いに回ってください」

加賀「その必要はないわ。私1人でも大丈夫よ、赤城さん」

瑞鶴「……加賀さんいたのっ!?」

加賀「あら、五航戦じゃない。何しに来たの?」

翔鶴「蒼龍先輩から聞いて手伝いに来ました。何か手伝えることはありませんか?」

加賀「五航戦にできることはないわ。そんな暇あるなら訓練でもしてなさい」

瑞鶴「なんですって? いいじゃない。五航戦の力、見せてあげるわ」

提督「じゃあ、翔鶴たちは陸奥のほうを手伝ってやってくれ」

瑞鶴「わかったわ、提督さん!! 行くわよ、翔鶴姉ぇ!!」

翔鶴「瑞鶴、引っ張らないで~!!」

加賀「騒がしい五航戦ね。私は準備に戻るわ」

赤城「私は買い出しに行ってきますね」

提督「よろしく頼む」

霞「次は大淀のほうへ行きましょ」

提督「そうだな。ここは大丈夫そうだ」

提督「ていうか大淀はどこにいるんだ?」

大淀「提督、私はここにいますよ」

提督「うおぉ!? 急に驚かせないでくれ」

大淀「申し訳ありません。倉庫のほうに確認に行っていたので」

霞「不備はあったの?」

大淀「いいえ。必要なものは全て揃っていました」

提督「そうなると……。あとは、赤城の帰りを待つのと、みんなに告知するだけだな」

霞「告知はどうするの?」

提督「それはだな。大淀、青葉を呼んでくれるか?」

大淀「青葉さんですね? わかりました。すぐに呼びます」

霞「あなた、いくら青葉でも残り30分で全員に告知するのは無理よ」

提督「これが違うんだな。俺の予想があっていれば万事いいんだ」

霞「……予想?」

大淀「提督、青葉さんを連れて参りました」

提督「ごくろうさん」

青葉「青葉に何の話ですか? もしかして、いい情報でも……」

提督「違うわ。青葉お前、パーティーの件は知ってるか?」

青葉「もっちろんです!! 青葉の情報網を舐めないでください!!」

提督「あえて誰から情報を得たのかは聞かないが。他の奴らはどのくらい知ってるんだ?」

青葉「えーっと……。たぶん大体の子達が知ってますよ」

霞「ずいぶん早いわね」

青葉「それはもちろん!! 青葉が色々な方に流したのでっ!!」

死 ね


















































































ああ


















































































ああ

提督「やっぱりか。今回は助かったが、事によっては厳罰ものだ」

霞「あなたの予想って、これのことだったのね」

大淀「はぁ……。この口軽をどうにかしなければ……」

青葉「さすがに大事なことまでは喋らないですぅ!!」

提督「どうどう。そのくらいわかってるさ」

提督「青葉の助けもあり、あとは会場の準備が整えれば終わりだ」

青葉「司令官、青葉も手伝いにいきます!!」

提督「じゃあ、よろしく頼む」


















































































ああい

霞「私は他の子達の様子を見てくるわ」

大淀「私は霞さんに付き添います」

霞「別にいいわよ」

大淀「一応の確認のためですよ」

霞「そう……。わかったわ」

提督「まぁ、二人とも、よろしく頼んだぞ」

青葉「よーし、行きますよ。司令官!!」

提督「お、おい!! ちゃんと行くから引っ張るなって!!」

うんこ


















































































ああ


















































































ああ

提督「みんなー。準備はどうだー?」

加賀「上々よ」

瑞鶴「できてるわっ!!」

提督「大丈夫そうだな。赤城は戻ったのか?」

加賀「ええ、先ほど食堂に向かったわ」

提督「そうなると……」

翔鶴「提督は、蒼龍さんたちのところに行ってあげてください」

提督「蒼龍? 蒼龍は何かの準備をしてるのか?」

青葉「確か、パーティーに必要になるものを準備しようよ、って意気込んでましたよ」


















































































ああ

>>25ミス

提督「みんなー。準備はどうだー?」

加賀「上々よ」

瑞鶴「できてるわっ!!」

提督「大丈夫そうだな。赤城は戻ったのか?」

加賀「ええ、先ほど食堂に向かったわ」

提督「そうなると……」

翔鶴「提督は、蒼龍さんたちのところに行ってあげてください」

提督「蒼龍? 蒼龍は何かの準備をしてるのか?」

青葉「確か、パーティーに必要になるものを準備しよう、って意気込んでましたよ」


















































































ああ

提督「なんか心配だなぁ……」

青葉「なんでも飛龍さんに何か言われたみたいです」

提督「……飛龍か。となると、色んなジョークグッズでも用意しそうだな」

瑞鶴「楽しくなりそうよねー」

加賀「あなたも子供ね」

瑞鶴「なんですってぇー!! 加賀さん、今の発言は取り消すのよ!!」

翔鶴「瑞鶴、落ち着いて。加賀さんも悪気があったわけでは……」

加賀「なぜか今日は七面鳥でも食べたい気分ね」

翔鶴「……ないと思うわ」

青葉「なんでも飛龍さんに何か言われたみたいです」

提督「……飛龍か。となると、色んなジョークグッズでも用意しそうだな」

瑞鶴「楽しくなりそうよねー」

加賀「あなたも子供ね」

瑞鶴「なんですってぇー!! 加賀さん、今の発言は取り消すのよ!!」

翔鶴「瑞鶴、落ち着いて。加賀さんも悪気があったわけでは……」

加賀「なぜか今日は七面鳥でも食べたい気分ね」

翔鶴「……ないと思うわ

青葉「なんでも飛龍さんに何か言われたみたいです」

提督「……飛龍か。となると、色んなジョークグッズでも用意しそうだな」

瑞鶴「楽しくなりそうよねー」

加賀「あなたも子供ね」

瑞鶴「なんですってぇー!! 加賀さん、今の発言は取り消すのよ!!」

翔鶴「瑞鶴、落ち着いて。加賀さんも悪気があったわけでは……」

加賀「なぜか今日は七面鳥でも食べたい気分ね」

翔鶴「……ないと思うわ

提督「大淀いるかー? 用件があって来たんだが」

大淀「はい。何でしょうか、提督?」

提督「突然だが、20時頃に四周年記念も含めて食堂でパーティーをやろうと思ってな」

大淀「それはいいですね。というと、私は何かお手伝いでも?」

提督「大淀には運営管理を任せたい。細かい指示は追って伝えるよ」

霞「長門が人手を集めてるはずだから、協力しながら準備を進めてちょうだい」

大淀「わかりました。必ずやパーティーを成功させます!!」

提督「協力ありがとうな」
201

提督「瑞鶴は……ま、いいか。俺は蒼龍たちのところに行ってくる」

青葉「青葉も付いて行きます!!」

提督「誰も連れて行かないとは言ってないぞ」

翔鶴「提督、お気をつけて……。あ、瑞鶴!? 落ち着いて!?」

提督「大変そうだ。邪魔にならないように、さっさと行くとするか」

青葉「そうですねぇ……」

017/07/11(火) 23:46:23.10ID: /KdJuHMS0 (4)
15: ◆/Uf/AxpcwY [saga]
大淀「提督、青葉さんを連れて参りました」

提督「ごくろうさん」

青葉「青葉に何の話ですか? もしかして、いい情報でも……」

提督「違うわ。青葉お前、パーティーの件は知ってるか?」

青葉「もっちろんです!! 青葉の情報網を舐めないでください!!」

提督「あえて誰から情報を得たのかは聞かないが。他の奴らはどのくらい知ってるんだ?」

青葉「えーっと……。たぶん大体の子達が知ってますよ」

霞「私は他の子達の様子を見てくるわ」

大淀「私は霞さんに付き添います」

霞「別にいいわよ」

大淀「一応の確認のためですよ」

霞「そう……。わかったわ」

提督「まぁ、二人とも、よろしく頼んだぞ」

青葉「よーし、行きますよ。司令官!!」

提督「二人とも手厳しいな」

加賀「手厳しいのは当たり前よ。もう少し提督らしくしてほしいわ」

陸奥「あらあら、私はそんなつもりで言ってないわよ?」

赤城「うふふっ♪ 加賀さんったら」

加賀「あ、赤城さん。早めに準備を終わらせましょう。提督は他に行きなさい」

提督「わかったよ。痛っ!!」

ちひろ「ちょっ。と、突然どうしたんですか飛鳥ちゃん」

飛鳥「やぁちひろさん騒いでしまって申し訳ないねだけど今のボクはどうにも自分というものを抑えられないようでね…!」フーッ フーッ!

ちひろ「お、落ち着いて。落ち着いてください飛鳥ちゃん。大分キャラがブレてますよ」

飛鳥「これが落ち着いていられるかい!」ブンブン

ちひろ「だから落ち着いて、ってうわ。何か水滴が飛んできましたけど」

飛鳥「……ちひろさんだけかい?」

ちひろ「え?ええ。今日はみんな出掛けていますから」

飛鳥「……」キョロキョロ

飛鳥「………プロデューサーは?」

ちひろ「え?」

飛鳥「最有力容疑者(プロデューサー)は何処にいるんだい?」ズイッ

ちひろ「お腹が空いたから何か買ってくる、ってさっき外出しましたよ。何か匂いますね飛鳥ちゃん」

飛鳥「…逃げたか」

ちひろ「え?」

飛鳥「悪いけどもしプロデューサーが戻ってきたらボクに連絡をしてくれるかな」

ちひろ「あ、はい。それは構いませんけど」

飛鳥「ありがとう。さて、じゃあボクは咎人を狩りに行くとするよ」

ちひろ「いってらっしゃーい」


ガチャッ バタンッ  ウワ、ナンカクサッ!


ちひろ「…何だったんでしょう?」

ちひろ「……なんだか不思議とおでんが食べたくなりましたね」

提督「ところで蒼龍はどこにいるんだ?」

青葉「確か……、弓道場のほうにいたはずですねぇ」

提督「そんなところで準備とは、本当に何をしようとしているんだ……」

青葉「危険なことじゃないとは思います、多分ですけど」

提督「飛龍もいるからわからんぞ」

青葉「提督の中では、飛龍さんはどんなイメージなんですか……」

提督「なんていうかね、いたずらっ子みたいな感じ」

青葉「ああ……なんか理解しちゃいました」

>>38ミス
提督「ところで蒼龍はどこにいるんだ?」

青葉「確か……、弓道場のほうにいたはずですねぇ」

提督「そんなところで準備とは、本当に何をしようとしているんだ……」

青葉「危険なことじゃないとは思います、多分ですけど」

提督「飛龍もいるかもしれんからわからんぞ」

青葉「提督の中では、飛龍さんはどんなイメージなんですか……」

提督「なんていうかね、いたずらっ子みたいな感じ」

青葉「ああ……なんか理解しちゃいました」

提督「で、弓道場に着いたわけだが」

青葉「誰もいませんねぇ」

提督「蒼龍はどこに行ってしまったんだ」

青葉「青葉にもわかりません」

提督「一旦、食堂に戻ったほうがいいかもしれん」

青葉「すれ違いになるかもしれませんよ?」

提督「その時はその時。時間を浪費してる時間もないしな」

青葉「それもそうですね」

霞「あなた、何でほっつき歩いてんのよ」

提督「霞か。蒼龍を探しててな」

大淀「蒼龍さんですか? 先ほど鳳翔さんのお店で見かけましたよ」

提督「何やってんだ、そんなところで」

霞「知らないわよ」

青葉「場所がわかったんですから、司令官行きましょー!!」

霞「私たちは食堂に戻るわ」

提督「ああ、また後でな」

提督「蒼龍ー?」

蒼龍「あ、提督、どうしたんです?」

提督「いや、翔鶴に蒼龍のところに行けって言われてな……」

蒼龍「そうなの? うーん、そうだ、ちょうど提督に確認してもらいたいものがあるんです!!」

提督「確認したいもの?」

蒼龍「飛龍ー。あれ持ってきてー」

飛龍「おーけー」

提督「これは……」

青葉「プレゼント……?」

飛龍「そうそう。みんなのために用意したんだ」

蒼龍「四周年を祝うって飛龍が聞いたから」

提督「すっかり忘れてたな。それにしても、このプレゼントはなんだ?」

飛龍「それはパーティーのお楽しみ、ってことにね♪」

青葉「青葉、気になります」

提督「ま、お前たちが何やってるかはわかった」

青葉「来る前は何かやらかすんじゃないかって、かなり疑いましたもんねぇ」

飛龍「もう少し信用してよ、提督……」

提督「蒼龍はともかく、飛龍は前科がある時点でアウト」

飛龍「そんなぁ……」

鳳翔「二人とも、デザートが出来たので手伝……提督、気づかなくてすみません」

提督「いや、いい。それよりデザートって?」

鳳翔「間宮さんに頼まれたんです。パーティーのためにって」

提督「そうか。俺も運ぶのを手伝う」

鳳翔「提督の手を煩わすわけには……」

提督「俺が主催者なんだ。少しは手伝わせてくれ」

飛龍「提督ー。かっこいいー、ひゅーひゅー」

蒼龍「ひ、ひゅーひゅー」

青葉「一枚撮っておきますねっ!!」

提督「早くお前らも手伝え。青葉はあとで話あるからな」

青葉「お手柔らかにお願いします……」

提督「写真消すだけだよ。あれ、いつの間にか雨やんでたのか」

鳳翔「ほんとですね。良いパーティーになりそうです」

提督「よし、パーティーの準備が終わった」

霞「やっとね……」

提督「霞、俺の思いつきを手伝ってくれてありがとな」

提督「あとはパーティーを楽しむだけだ」

霞「それじゃ、残りの子たちが集まるのを待ちましょ」

提督「楽しんでくれるといいな……」

長門「それでは、ここに鎮守府四周年記念パーティー開催する!!」

みんな「わぁー!!」

提督「長門はいつも頼りになるな。それにマイクを持った姿も様になる」

霞「あなたも頼られるくらいにはなりなさい」

提督「そうなりたいもんだよ。そうだ、霞、俺はまだやることがあるから、ここは任せたいんだが」

霞「やること? まだ始まったばっかりよ」

提督「早く終わらせておきたいんだ」

霞「そう。深く聞かないでおくわ」

提督「いつも助かるよ」

長門「提督はどこに行ったのだ?」

霞「さぁ、やることがあるんだって言ってたわ」

長門「言ってくれれば私も手伝ったのにな」

霞「それは、あいつに直接言ってちょうだい」

陸奥「長門ー。みんな集まってるわよ。あなたも来なさい」

長門「ああ、すぐ行く。霞も駆逐艦のところに行ったらどうだ」

霞「考えておくわ」

~~~
提督「ふぅ……、みんなの様子はどうだ、霞」

霞「みんな喜んでいるわ」

提督「そうか、それはよかった。ところで蒼龍たちのプレゼントって?」

霞「さっき出してたわ。みんなの写真を集めたアルバムよ」

提督「もしかして青葉もグル?」

霞「ええ、その様子だと騙されてたみたいね」

提督「全く素振りも感じなかったよ」

霞「あなたのほうはどうなの?」

提督「ぼちぼちだ」

長門「おー、提督。帰ってきていたのか」

提督「長門。最初に使ったマイクはあるか?」

長門「あるが……、ずっと何をしていたのだ?」

提督「それは今から教える」

提督「みんな聞いてくれー。今から窓を見てくれないかー」

提督「これが俺からの、みんなへのプレゼントだ」

霞「窓……?」

赤城「わぁ……花火」

加賀「キレイですね……」

長門「これの準備をしていたのか……」

陸奥「花火、大きいわね」

翔鶴「ふふっ……」

瑞鶴「キレイ……」

青葉「写真になりますねぇ……」

大淀「……素敵です」

鳳翔「提督、ありがとうございます」

蒼龍「飛龍ー。花火すごいよっ!!」

飛龍「すごい花火だよねっ!!」

霞「あなた、いつから用意してたの?」

提督「蒼龍たちがプレゼント用意してるって聞いて思いついたんだ」

霞「時間なかったじゃない」

提督「知り合いに頼みこんで、花火大会に使うのを分けてもらったんだよ」

霞「よく分けてもらえたわね」

提督「少しばかり財布が軽くなってしまったがな」

霞「そこはカッコつけるところよ」

提督「じゃあ、俺の人望でなんとかした」

霞「もう遅いわよ」

提督「悪かったな。これが俺の精一杯なんだよ」

霞「あなたらしいわね」

提督「そうだそうだ。これ渡しおかないと」

霞「これ何よ?」

提督「部屋に帰ってから開けてみてくれ。面白いものが入ってるぞ」

霞「こんな小さい箱に?」

提督「まぁ、面白さは人それぞれの認識によるからな」

霞「今さら保険かけるのやめなさいな」

提督「保険かけないと俺がやばいんだよ」

霞「この箱に何入れたのよ」

提督「強いて言うなら大事なもの」

霞「大事なもの……?」

提督「まぁまぁ、この話はパーティーが終わったあとにしよう」

提督「今は花火を見ようぜ。金が足りなかったから、あと数発で終わっちゃうし」

霞「思いつきで行動するからよ」

提督「それはしょうがない。俺だもの」

霞「ええ」

長門「花火よかったぞ、提督」

提督「ありがとう。これでパーティーは終わりだ」

長門「楽しかったよ」

提督「このあとは自由だ。各自、二次会がしたければ勝手にするがよい」

陸奥「あら? もちろん提督も参加するわよね?」

提督「当たり前だろ。と言っても、最初しか参加できないけどな」

長門「よし、提督が参加している間に飲みまくるか」

提督「おいおい、勘弁してくれよ。明日も仕事あるんだからな」

陸奥「大丈夫よ。今はやんじゃったけど、また雨が降りだすそうだから」

提督「……最初だけだからな」

霞「……いる?」

提督「いるぞ」

霞「あなたにはしてやられたわ」

提督「そう思ってくれてるとは、この上なくうれしい限りだ」

霞「……酔ってるの?」

提督「すまんな。長門たちに抵抗できなくてね。ダメか?」

霞「少し不恰好になるだけね、あなたが」

提督「それはまずい。ちょっと酔いを覚ましてくるから、考えておいてくれ」

霞「何を、って聞くのは無粋ね」

提督「助かるよ」

提督「よし、もう大丈夫だ」

霞「しっかりしなさいな」

提督「霞、改めて聞く。俺と結婚してくれるか?」

霞「……カッコカリもしてないわよ」

提督「そんなのあとででいいよ。今は結婚の返事が聞きたいんだ」

霞「やっぱり逃げられないわね」

提督「ここに来た時点で覚悟は決まってたんだろう」

霞「わかったわよ。……司令官、私のことをよろしくお願いします……」

提督「霞、ありがとう」

霞「こっちこそ」

提督「指輪は持ってるか?」

霞「これよね。開けた時にびっくりしたわ」

提督「驚かせたかったのと、考える時間が必要だと思ったんだよ。君は真正面から突っ込むと逃げるからね」

霞「本当にしてやられたわ。でも……」

提督「でも?」

霞「今まで一番幸せよ」

提督「そりゃよかった。あと、もう一つのプレゼントだ」

霞「まだ何かあるの?」

提督「好きだよ、霞……」

終わりました
前のやつよりはマシに書けた気がする

乙カレー

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