穂乃果「ロシアンたこ焼き」 (38)
穂乃果「いやぁ、カラオケなんて久しぶりだね?」
絵里「って言うかμ's全員でカラオケなんて初めてじゃない?」
凛「え?前に来たよね?」
真姫「ちょっと、次の曲誰よ?」
ことり「天城越えって…海未ちゃん?」
海未「は、はい。なんだか恥ずかしい」
にこ「やっと歌うと思ったら演歌って…」
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海未「浄蓮の滝~」
花陽「す、凄い上手いね」
希「ウチなんか泣けてきそうや」
ガチャ
店員「お待たせしました。ご注意文の品です」
穂乃果「あっ!たこ焼きだ!」
絵里「美味しそうね」
ことり「いつの間に頼んだんだろ?」
花陽「そうだね…でも、美味しそう」
穂乃果(穂乃果実は気がついてるんだよね…。さっき希ちゃんがメニュー表をじぃーと見ているのを…メニュー表のロシアンたこ焼きをじっと見つめてるのを穂乃果は知ってるんだよ)
真姫「どうしたのよ?」
穂乃果「え?何が?」
真姫「たこ焼きをじっと見つめてるから」
穂乃果「え?いや…美味しそうだなぁって思って。あはは」
凛「食べたいなら食べれば良いのに」
穂乃果「え?あっ、そうだね。ハハハ」
真姫(穂乃果…私、本当は分かってるのよ?たこ焼きを頼んだの穂乃果なのよね?しかも、ロシアンたこ焼きでしょ?だって普通のたこ焼きは6つ入りでロシアンたこ焼きは9つ入りって書いてあったもの。)
花陽「真姫ちゃんどうしたの?」
真姫「え?いや…」
花陽「そう?」
真姫(花陽も他の皆んなも穂乃果以外知らないのよね?それっていいの?穂乃果卑怯なんじゃ?それとまロシアンたこ焼きにってそう言うものなのかしら?あー、ロシアンたこ焼きのルールが分からないわ。だって友達とこういう事やった事ないもの…どうすれば良いのよ)
これは期待
いきなり水面下で激しい探り合い!
凛「真姫ちゃん?そんなに見つめて…たこ焼き食べたいなら食べれば良いのに…」
穂乃果「そうだよ。遠慮なんかしないで食べれば良いのに」
真姫「は、はあ?穂乃果が食べれば良いじゃない!卑怯よ」
穂乃果「え?卑怯?穂乃果卑怯なの?」
絵里(真姫…穂乃果…二人も気がついてるの?ロシアンたこ焼きだって…。どうせ希辺りが頼んだんだろうけど…)
海未「ふう。恥ずかしかったです」
にこ「コブシまで効かせて何が恥ずかしいよ」
海未「あれ?次の曲は誰でしょう?」
絵里(もしかして…さっき私がトイレに行ってる間に頼んだとか?それなら真姫と穂乃果のあの態度も納得いくわよね)
凛「絵里ちゃん?どうしたの?真姫ちゃんも絵里ちゃんもさっきからぼーっとして変だよ?」
真姫「そんな事ないけど?」
絵里「え?そ、そう?あっ!次私だわ!マイク、マイク貸して?」
凛「…」
海未「はい。マイクです」
絵里「あ、ありがとう」
凛(凛知ってるよ。このたこ焼きロシアンたこ焼きだよね?中にワサビが入ってるのが一つだけあるんだよね?この中だとロシアでやり慣れている絵里ちゃんが一番有利だけど…凛も負けないにゃ)
凛「たこ焼き頂きます」パクっ
穂乃果「あっ!」
真姫「え?」
絵里「太陽が目覚めたら~あっ!」
穂乃果(食べた!凛ちゃん食べたよ!何も知らないって羨ましい)
凛「美味しいにゃ~」
真姫(凛が食べたから残りは8つだから…凛はもう食べなくて良いのよね?いや、凛は知らないかもしれないし…それなら私も知らないていで…)
真姫「凛?なんなら私のも食べていいわよ?」
凛「あっ!結構です!」
真姫「え?あっ、そう?」
さすが凛ちゃん
ことり(やっぱり、皆んなも気がついてるのかな?さっき希ちゃんがたこ焼き頼んでたからもしかしてって思ったけど…ここで私がなんか言ったら水を差す事になっちゃうかなぁ)
にこ「どうしたのよ?」
ことり「え?」
にこ「いや、なんか様子が変だから」
ことり「そ、そんな事ないよ?」
にこ「いや、明らかに変でしょ?」
にこ(なんてね。ロシアンたこ焼きなんでしょ?分かってるのよ。こう言うのは早く食べた方がいいに決まってるわよね?だだって今食べれば8分の1の確率だものね。食べるのが遅くなるな連れて確率は高くなっていくんだから)
希「どしたん、にこっち?食べたいならたこ焼き食べたらええやん」
にこ「そうね!頂きます」
真姫(え?にこちゃんも食べるの?ロシアンって気がついてるの?気がついてないの?)
絵里「ふう。次はにこの番よ?」
にこ「え?あっ…ちっ」
絵里「え?なんで舌打ち?」
にこ「え?な、なんでもないわよ」
やっぱりパイセンは数学ができへん
穂乃果(絵里ちゃん…なんで余計な事言うのさぁ)
真姫(にこちゃんは気づいてなかったのよね?私もさっさと食べちゃおうかしら?でも…最初に食べても後の方に食べても確率は変わらないものね。それに待ってれば誰かしらが2、3個食べてくれたりするかもしれないしね)
絵里(確率は変わらなくても早く済ませておけば気持ちの上で楽よね?だって一人一個だものね?そうよね?そう言うルールよね?ロシアンたこ焼きって…)
希「なあ?さっきから皆んなして黙ってどうしたん?もう歌い疲れたの?」
穂乃果(うわぁ。希ちゃん凄い煽ってくるなぁ)
真姫(希はどうなの?分かってるの?どうなのよ?)
希(う~ん。やっぱりこれってロシアンたこ焼きやんなあ?様子を見る限り皆んなも気がついてるみたいやね。ウチ普通のたこ焼き頼んだはずなのになぁ。店員さん間違えたんかな?面白いからええんやけど)
にこ「選挙の日って~うちじゃ~何故か~」
(くっ、早く食べちゃいたい。まだ誰も手をつける前に)
海未「誰もたこ焼き食べないのですか?」
穂乃果「え?」
真姫「いや…あの…」
絵里「た、食べるけど」
海未「私一つ頂いちゃいますよ?」
真姫「ど、どうぞ」
パクっ
海未「んっ…んん」
穂乃果「美味しい?」
海未「なんか…変わってますね」
真姫(え?どっち?)
絵里(変わってるって…でも、あの様子じゃ)
穂乃果(ハズレ?アタリ?どっちなの?ん?ワサビが入ってる方がハズレなのかな?それともアタリなのかな?どっちだろう?)
海未「飲み物を…グフッ」
穂乃果「あっ!」
真姫「これって!」
絵里「海未?」
海未ちゃんかわいそす…
海未「た、炭酸じゃないですか…」
凛「海未ちゃん…それ凛のジュースだよ」
真姫(え?そっち?)
穂乃果(紛らわしいよ)
絵里(結局のところどうなの?)
ことり「う、海未ちゃん?たこ焼き美味しかった?」
海未「なんでしょう?風味が…」
花陽「え?そうなの?私も一つ……普通のたこ焼きだよ?」
海未「そうですか?何かワサビの風味がしたのですが」
穂乃果「え?ワサビの味したの?」
真姫「したのね?」
にこ「よかった」
ことり「やっぱりそうだったんだよね?」
絵里「はあ…早めに終わって良かったわ。って言うか海未の反応見る限り大した量じゃなかったのね」
海未「は?なんの話ですか?」
花陽「さ、さあ?」
絵里「え?二人とも知らないの?」
穂乃果「絵里ちゃんも気がついてたんだ?」
絵里「私がトイレに行ってる間に頼んだんでしょ?」
穂乃果「え?希ちゃんがこっそり頼んだんでしょ?」
真姫「穂乃果じゃないの?」
凛「凛はてっきり絵里ちゃんかと思ってたにゃ。あれ?次誰も曲入ってないよ?」
真姫「そんなのは今は良いから…凛も気がついていたの?知っててよくなんの躊躇もなく言ったわね」
希「って事は知らないのは海未ちゃんと花陽ちゃんだけだったんやね」
海未「な、なんの話です?」
花陽「わ、私はなんとなくわかったかな?」
にこ「ったく。結局希が頼んだのね?」
希「ウチは普通のたこ焼き頼んだんやけどね?店員さんが間違えたみたい」
絵里「そうだったの?」
海未「普通の?」
穂乃果「いや、もう良いんだよ。海未ちゃん、ありがとうね?」
海未「はあ?何がですか?」
にこ「もうどうだって良いから次の曲入れなさいよ。カラオケに来たのよ?」
海未「?」
凛「かよちん!一緒に歌おう?」
花陽「う、うん」
穂乃果「あ~穂乃果本当はお腹空いてたんだよね」
絵里「実は私も」
希「所で…このロシアンたこ焼きって…ワサビ入り一つだけなんかな?」
穂乃果「え?」
絵里「いや、そうでしょ?ロシアンルーレットだって弾は一つだけなんだから」
にこ「いや…場所によってはハズレが二個の所もあるわ」
九個なら当たりが二個ぐらいあってもおかしくないな
μ`sでカラオケとか絶対楽しい
まきちゃん
穂乃果「…これは食べるべきなのかな?」
絵里「そりゃあ…もったいないもの…ねえ?ハズレがまだあるとは限らないし」
にこ「そ、そうよね?」
真姫「そ、そうよ。全く、にこちゃんが変な事言うから」
希「えいっ」パクっ
ことり「あっ…」
希「ん~セーフや。良かったぁ」
穂乃果「あっ…穂乃果も先にあれを食べておけば良かった…」
にこ「ほんとね…やっぱりあたりが多いうちに食べておくべきだわ」
穂乃果「本当だね…どんどんセーフの数が減ってくよ」
真姫「そんなタラレバを言ってたらキリがないしそもそもその理屈は間違ってる」
にこ「は?何が?」
絵里「真姫が言いたいのは先に食べようと後に食べようとハズレを引く確率は変わらないって事よ」
にこ「は?」
穂乃果「絵里ちゃんは何を言ってるの?」
絵里「いや、だから確率の話を…似た話でモンティーホール問題とか知らない?」
にこ「何よそれ?パクっ…あ~セーフだわ!」
穂乃果「モンキーパンチなら知ってるけどね。さっき希ちゃんが歌ってたもんね?パクっ…やった!セーフだよ!」
希「あれはモンパチやけどな…モンゴル800」
真姫「絵里の言ってるモンティーホール問題も少し違うけどね」
ことり「そんな事言ってる間に私達3人になっちゃったよ?」
穂乃果「ことりちゃんが残るなんて意外だね?こう言う時真っ先に抜けそうなのに」
絵里「最悪だわ…」
にこ「さっきから理屈ばっかり言ってるからよ。人間の心は理屈じゃないの!数字じゃ表すことなんて出来ないのよ」
穂乃果「にこちゃんよく言ったよ!」
真姫「二人が言いたいことはわかんないけど…もう早く食べて終わりにした方がいいのわ確かだわ」
絵里「そうね…それに忘れてたけど万が一ハズレを引いても海未の様子を見る限りじゃ大した事なさそうなのよね。そうよね?」
海未「はあ…ワサビの風味は感じましたけどね」
絵里「そうよ。大丈夫よ!真姫、ことり!一斉に食べましょう」
真姫「ええ」
ことり「うん」
絵里「せーので行くわよ?せーの」パクっ
真姫「あっ、ちょっ…タイミングが」
ことり「絵里ちゃん早いよ~」
穂乃果「一人で食べちゃったよ…」
絵里「…」
穂乃果「どうなの?」
にこ「セーフ?」
絵里「ん~」
賢そうなこといって賢くない絵里ちゃん
でも問題の名前知ってるだけ僕より賢い
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
にこ「穂乃果…あんた慰めてきなさいよ」
穂乃果「え~穂乃果が?む、無理だよ。なんて言えばいいのさ?あんだけワサビが入っていたら仕方ないよって言うの?」
真姫「はあ…こんなのは二度とゴメンだわ」
ことり「海未ちゃんは本当に大丈夫だったの?」
海未「はい。本当に風味を感じる程度でしたけど」
凛「何か歌う?そんな元気ない?」
花陽「今はそんな元気ないんじゃ」
希「勝つか負けるかそれはわからない~それでもとにかく戦いの出場通知を抱きしめて~あいつは海になりました~」
にこ「ほら、行って来なさいよ」
穂乃果「わ、わかったよ…あの…こう言う日もあると思うよ?………ファイトだよ…」
おわり
やっぱり絵里ちゃんかよ!
乙
オチ要員チカァ
「ん~」のとこではまだキテなかったのか
なんにせよ当てちゃうのがかわいい
悲しそうなえりちが目に浮かぶ
絶対あたりを引き当てる絵里ちゃん可愛い
えりちはかわええなぁ…
にこちゃんはやっぱりバカだったにゃ
な
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