高垣楓「若々しい気質」 (39)

・モバマスのSS

・地の文あり

・書き溜めありなのでさくっと終わる予定

それでは始めて行きます

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 瀟洒で落ち着いた内装に、耳に心地よいジャズの音色。
 少し照明は落としているけれど、決して暗くはない店内。
 そんなバーのカウンターに、私と彼は腰かけていた。

「それじゃ」

「ええ」

 私はブルームーンを。彼はキールを手に取って、グラスを軽く打ち合わせる
 澄んだ音が、BGMの中にあって、それでも綺麗に響いた。

「乾杯! 楓さん、お誕生日おめでとうございます」

「乾杯。ふふっ、ありがとうございます、プロデューサー」

 そう、今日は私の――高垣楓の誕生日。
 この事務所に入って、アイドルの皆と……プロデューサーと出会って。
 初めて過ごす、私の誕生日だった。

「……ふぅ。久しぶりにカクテルを飲みましたけど、美味しいですね」

「楓さん、打ち上げとかでも日本酒ばかりですもんね」

「ええ、大好きですから。でも、カクテルだって好きなんですよ」

「そうなんですか」

「ええ。それに、誕生日にこういうバーで飲むっていうのも、素敵じゃないですか」

 そう言った時、あることがふと頭に思い浮かんだ。
 うん……これはいいかも。
 そう思った私は、アイドルのレッスンで培った演技力を使って、哀しそうな表情をつくりながら、静かに言う。

「でも、一つだけ残念なことがあるんです」

「え、なんですか」

「素敵なバーですけれど……ステーキがあれば、もっとすてーき、なんて」

「……うーん、60点ですかね。無理やりすぎです」

「あら厳しい」

 そんなことを言って、私達は笑いあう。
 モデルの端くれと、アイドルのプロデューサーという立場で出会ってから、まだちょうど1年ほど。
 短くはないけれど、決して長くは無い時間。それでも私達は、何故だかそんな気はしなかった。
 まるで、もう長い付き合いの友人であるかのような。
 それこそ、こうやって、誕生日に二人で飲みに行く位の。
 ……それが心地よいのだから、何だか本当に、不思議な気分ね。

 なんて、しみじみとそんな事を思っていると。

「ところで。おつまみにサイコロステーキありますけど、頼みます?」

「ちょっと気になりますけど……流石に遠慮しておきます」

「ですよね。それじゃマスター、ミックスナッツと――」

 笑って、プロデューサーが幾つか適当にオーダーする。
 でも、まさかステーキが本当にあるなんて。少しだけ驚いてしまった。
 それじゃあ本当にすてーきなバーですね――なんていう言葉は、流石に口には出さずに、留めておいたけれど。

「楓さん、何か頼みます?」

 料理を食べながらグラスを空けてしまうと、プロデューサーが何気なくそう言う。
 なんとも絶妙なタイミングに、思わず感心してしまう。
 こういう間の取り方は、人と相対する場面の多い職業ならでは、なのかしら。

「そうですね……それじゃ、ジンフィズを」

「ジンフィズですか。ブルームーンも甘すぎないやつですし、けっこうすっきりしたカクテルが好きなんですか?」

「どうでしょう。でも日本酒も、どちらかといえば辛口が好きですから……ええ、確かにそうかもしれません」

 特に意識はしたことはなかったけれど、確かにすっきりしたお酒は大好きかも。
 勿論、そういう好みもある。けれど、今、というよりも、今の季節は。

「今は梅雨の季節ですし。お酒もすっきりしたもののほうが、なんだか美味しい気がしちゃって」

「それもそうですね。あー、でもそうか、楓さんと出会ったのも、こんな季節でしたね」

「ええ。もう1年、されど1年。なんだか不思議な感じです」

 モデルとしてある程度活躍して、それなりに満足はしていたけれど、どこか晴れない想いを抱えていたあの頃。
 ある仕事の打ち上げで、アイドルの――凛ちゃんの事だけれど――の付添で来ていた彼に出会ったのだ最初だった。
 名前通り凛としてはいるけれど、慣れない状況に戸惑っていた凛ちゃんを、それとなくサポートしていたのが、とても印象的だった。
 ああ、仕事という以上に、きっと優しい人なんだなと、そう思ったのを覚えている。

「どうでしたか、移籍して約1年。芸能界とはいえ、モデルさんの仕事とは、違う所も多いと思いますけど」

「そうですね。今まで生きてきて、歌って踊ってなんて、やったこともありませんでしたから」

「その割には、歌が随分、というかとんでもないレベルで上手いですよね……?」

「そう、なんでしょうか。自分ではあんまり自覚が無くて……あ、アイドルになってからは、勿論努力はしてますよ」

 トレーナーさんも、凛ちゃんやかな子ちゃん達も随分褒めてくれる。
 私自身、本当に自覚は無いのだけれど、おかげで様で「こいかぜ」も好評だった。
 折角の長所なら、伸ばしていきたい。今はそう思っている。心から。
 それに、何より。

「歌も踊りも、時にはトークも。慣れない事ばかりですけれど、一生懸命……それ以上に楽しんでやらせてもらってますから」

「そう言ってくれるなら、スカウトした身としてはこれ以上ないですよ」

 モデルの時も、充実感はあった。大変なことは多かったけれど、楽しくなかったとは言わない。
 今だって大変なことは勿論あるけれど、それも含めて楽しいと思っている。
 ……正直、高校生の子達と体力の差を感じることはあるけれど。
 私も高校の時、あんなだったのかしら。なんて、それはともかく。

「ええ。お仕事、わーくわーくして待ってますから、これからも宜しくお願いしますね、プロデューサー♪」

「ははっ、勿論。任せてください」

 と、そんな事を話しているうちに。

「あら。プロデューサーもお酒、無くなってますよ」

「ん、そうですね。それじゃ……っと」

 まるでしまった、とでもいうように軽く口を押えて、プロデューサーは黙ってしまう。
 表情も、少し気まずそうで……一体どうしたのかしら。

「プロデューサー?」

「ん、あー、その、好きなカクテルがあって、注文しようと思ったんですけれどね」

「そうなんですか? 勿論、頼まれて構いませんけれど」

「いや、かなり度数は高いけど美味しいんですが……ちょっと名前に差し支えがあるというか」

「名前?」

 それなりにカクテルは飲むけれど、そこまで詳しいというわけではない。
 だから思わず首を傾げたのだけれど、プロデューサーはそれを促していると受け取ってしまったみたい。
 居心地悪そうにしながら、そのカクテルの名前を告げる。

「その、ビトゥイン・ザ・シーツって、言うんですけれどね」

 Between the sheets。ベッドに入って、とでも訳すのかしら。
 それはまた、なんというか……。

「随分と、刺激的な名前ですね」

「ええ。名前だけっちゃそれだけなんですけれど、嫌がる人もいると聞きますから」

 確かに、嫌がるとまでは行かなくても、少し身構えてしまう人はいるかもしれない。
 でも、プロデューサーはそういう人じゃないと知っている。
 それに。

「ふふ、お気になさらず。私の誕生日だって連れてきてくれたんですから、プロデューサーにも楽しく飲んで欲しいです」

「そうですか? それじゃ、お言葉に甘えて」

 ――それに私自身、ちょっとドキリとしたけれど、悪い気はしなかったから。
 でも、それとは別に。

「それにしてもプロデューサー。こんなお酒を頼み慣れてるなんて……ひょっとして、えーっと……スケコマシ?」

 私がそう言うと、ぶふっ、と咽るプロデューサー。

「スケコマシって! いやいやいや、そういうんじゃないですから!」

「そんな事言って……アルコール度数高いお酒を女性に飲ませて……」

「本当に! そういうんじゃないですって!」

 必死に否定するプロデューサー。
 ……ちょっと可愛いかも。


「ふふっ、すいません。少し冗談が過ぎました。プロデューサーがそういう人じゃないって、知ってますから」

「もう、勘弁してくださいよ……」

「ふふっ、本当にごめんなさい。ほら、カクテル来ましたから飲みましょう?」

 少しいじけてしまったプロデューサーを宥めながら、もう一度乾杯して飲み直す。
 けれど頭の片隅で。

 もし、プロデューサーとアイドルという立場じゃなくて、彼がそういうつもりだったなら……私はそれに、一体どう答えたのだろう。

 そんな事を、ふと思ってしまった。


 それから、プロデューサーの勧めで、カシスソーダやアイオープナーを飲みながら談笑した。
 普段は飲まないカクテルは、新鮮で、とても美味しくて。プロデューサーとの会話も相俟って、とても楽しい時間だった。
 そうやって2時間くらいは過ぎていただろうか。話もひと段落し、静かな、けれど気持ちの良い時間を楽しんでいた頃。
 ふとプロデューサーが切り出した。

「そうだ、誕生日祝いっていうのは言いましたけど、少し渡すものがあるんです」

「渡すもの?」

 誕生日、それに渡すものと言えば……。

「あの、もしかして……誕生日プレゼント、ですか?」

「ええ、ご名答です。さすがに分かっちゃいますよね」

「ふふっ、そうですね。でも、いいんです? ここに連れてきてくれるのも、誕生祝だって仰ってましたけれど」

 勿論、貰えるのは嬉しい。嬉しいけれど……少し、気が引けてしまう気もする。
 けれどプロデューサーは、気にしないでください、と明るく笑っていた。

「こういうのも何ですけれど、大したものではないですから。気にしないでください」

 そう言って、どうぞ、とプロデューサーは包みを差し出す。
 大きさは、手の平より少し大きいか、同じくらいの大きさ。
 きっと箱に入っていて、そんなに重くないもの……中身は一体、何かしら。


「これ、開けてみても?」

「ええ」

 その言葉を受けて、私は丁寧に包みを剥していく。
 出てきたのは、シンプルな青い箱。
 その箱を、開けてみると。

「まぁ。これ、バレッタですか?」

 入っていたのは、落ち着いた深い緑色の布地で彩られた、和風のバレッタだった。
 和風のものなんて見慣れないけれど……落ち着いた、いい雰囲気の一品だった。

「楓さん、いつもレッスンの時、髪を纏めてるでしょう?」

「ええ」

 確かに私はレッスン中は髪を纏めている。
 そんなに長い方ではないけれど、それでも踊ったりするときには気になってしまうから。

「けど、この間のレッスンでしてなかったから気になったんですよ。それで凛に聞いたら、壊れちゃったらしい、って聞いて」

 その言葉に、少し驚く。
 まさか、レッスン中のそんなに細かいところまで見ているなんて、思ってもいなかったから。
 それに、この色も好きな色だった。昔から緑色が好きで、よく使うのだけれど……きっと、そういう所も見てるのね。

「ふふっ、流石プロデューサー、かしら」

「?」

ベレッタに空目した

「いえ、何でもありません。これ、明日から早速使わせて頂きますね。色も凄く好みですから」

「よかった。喜んでもらえて何よりです」

 誕生日プレゼントなんて、仕事の場以外で貰ったのは何年ぶりだろう。
 勿論、プロデューサーだって仕事の人だ。それは変わらない。
 けれど、こうして二人きりの誕生祝で、こうやって誕生日プレゼントを貰うなんて、本当に久しぶりのことで。
 何だかたまらなく、嬉しくて。

(ああ)

 そう思った時、何かがすとんと、胸の中に落ちた気がした。
 私は――きっと無意識の内に――舞い上がってしまっていたのを、この時、初めて自覚したのだ。
 そして……それはきっと、相手がプロデューサーだからだ、ということも。

(なんだかまるで、学生の頃に戻ったみたいね、私)

 なんて、そんなことを思わずにはいられない。
 そう思ってしまうくらい、今の私は単純で。
 そしてそれ故に、この時間が、楽しくて仕方がなかった。

 それからまた、喋っては静かにお酒を飲むような時間がしばらく続いて。
 そろそろ、帰らないと明日に支障が出る時間になってきた。
 何より、私は明日、仕事こそないけれど午後からレッスン。
 凛ちゃん達と一緒だから、ちょっと頑張らないと。

「プロデューサー。そろそろお開きにしますか?」

「あー、そうですね。時間も時間か」

「ええ」

「……」

「……」

 お互い黙りこくってしまって、席を立つことができない。
 プロデューサーが何を思っているかは分からない。
 けれど……この時間が終わってしまうのが惜しい。
 それだけが今、胸の中を占めていた。

 きっと、時間にすれば大したことは無い時間。
 意を決して、私は口を開いた。

「……なんだか、この時間が終わってしまうのが、惜しいです」

「はは、奇遇ですね。僕もです」

 そうか、プロデューサーもだったんだ。
 暖かいものが、胸の中にじんわりと広がるのを感じる。
 そんな些細な事だけで、今はとても嬉しい。

「でも、明日はレッスンもありますから……帰らないと、ですね」

「はい。だから、あと一杯だけ飲んだら、本当にお開きにしましょうか」

 それがきっと、落としどころ。
 いくら別れがたくても、別れないわけにはいかないのだから。今の私は。
 そう思って、私は頷いた。

「ええ、そうしましょう」

「……良かった、帰るって言われたら、どうしようかと」

「あら、そんなコト、言うはずないじゃないですか」

「そうですか?」

「ええ、勿論♪」

「……それじゃあ最後の一杯ですけど、どうしましょうか」

「あー、僕に任せてもらってもいいですかね」

「あら、何かいいのがあるんですか?」

「ええ。楓さん、すっきりしたのが好きって言ってましたけれど、甘いのも大丈夫ですか?」

「? はい。カルーアミルクなんかも、けっこう好きですし」

「よかった。それじゃ、マスター、ルジェストロベリーコラーダ、2つお願いします」

 そう言ってプロデューサーが頼んだのは、よく分からない名前のカクテルだった。
 ストロベリーというくらいだから、苺味だろうことは想像つくけれど……。
 そんな内心の疑問が、顔に出ていたかしら。プロデューサーが教えてくれた。

「楓さん、ピニャコラーダっていうカクテル、知ってますか?」

「……ぴにゃこら太?」

「いやあの緑の物体ではなく。まぁ元ネタかもしれないですけど……」

「ふふ、冗談です。飲んだことは生憎ありませんけれど、そういうカクテルがあることは、ええ、知ってます」

 何時だったか、レナさんが飲んでいたのは目にしたことがある。
 ココナッツのいい香りがしたのは、今でも覚えている。

「あれに、ストロベリーのリキュールを加えたものなんですけどね。実はその、楓さんの、6/14の誕生酒なんですよ」

 その言葉に、私は目を丸くする。

「まぁ、そうだったんですか」

「ええ。これも誕生日プレゼントってことで」

「本当に嬉しいです。ありがとうございます」

 誕生酒というのが存在していることは、知識としては知っていた。
 けれど自分の誕生酒が、そういう名前のカクテルだとは知らなかった。
 ……とはいえ。

「やっぱりプロデューサー、そんな事知ってるなんて、スケ」

「コマシじゃ、ないですからね? 実は、調べておいたんです。誕生日だし、頼む機会もあるかなと思って」

「ホントですか?」

「ホントですって。誓って」

 なんて、そんな事を言っていたら、丁度カクテルが出来たらしい。
 運ばれてきたのは、苺ミルクのような色の、まるでデザートみたいなカクテル。
 ココナッツと苺の香りが、とてもいい。

「冗談はともかくとして。それじゃ、飲みましょうか」

「ええ」

 お互い、グラスを軽く持ち上げて、同時に口を付ける。

「……甘い。けどこれ……パイナップル、かしら。意外と残らない甘さなんですね」

 確かに甘い、フルーティなカクテルだった。
 けれど、ねっとりと残るような甘さではなく、こういうカクテルにしては爽やかな甘さだった。

「どうですか?」

「ええ、美味しいです。とっても」

 甘くて、フルーティで、とても美味しいカクテル。
 けれどそれだけじゃなくて……なんだか飲むたびに、満たされていくような気がして。
 そんな、まるで少女漫画の一コマのような事を考えてしまうのは……雰囲気に酔っているから、かしら。
 何にせよ。きっとこのカクテルの味は、きっと一生忘れられないだろう。
 そう思わずには、いられなかった。

 やがてカクテルは飲み終わってしまい、今度こそお開きの時間。
 相変わらず、名残惜しくはあるけれど……けど、今度は不思議とすっきりとした気持でもあった。
 私の中で、この気持ちがひとつの型に嵌ったから……かしら。

「それじゃ、これで。本当に、送らなくて大丈夫ですか?」

「ええ。電車に乗って、最寄駅からはすぐですから」

「了解です。それじゃ、気を付けてくださいね」

「はい。あの、プロデューサー、本当に今日は、ありがとうございました。プレゼントも、カクテルも。なんだか至れり尽くせりで」

 私がそう言うと、プロデューサーは恥ずかしそうに頬を掻く。

「そう言ってもらえてよかったです。実は、わざわざ調べるとかやりすぎかな、とも思ったんですけど」

「ふふ、そんなことありません。色々考えてくれたんだなって、嬉しかったですから。最高の誕生日プレゼントでした」

「……なんか、恥ずかしいですね」

「本当のことですから。胸を張ってください」

 きっと傍から見れば、なんてことはない、バーでゆったりと過ごした時間だったことだろう。
 けれど、今の私にとって。
 その時間全てが、掛け替えのない『誕生日プレゼント』だった。
 そして、ああ、と心の中で嘆息する。

 ここまで嬉しくて、楽しかったのは、祝ってくれたのがプロデューサーだから。
 ……いつも私達をサポートして、支えてくれて、導いてくれる人だからで。

 この想いを、どう口にすればいいのか、それはまだわからない。
 そもそも、口にしていいものなのかどうかすらも。
 けれど、今この想いは本物で、どうにかして、それを伝えたかったから。

「それじゃ、また明日」

「ええ」

「お疲れ様です、――さん」

 下の名前でそう呼んで、彼に手を振った。
 たったそれだけのことなのに、まるで世界が輝いているかのように見えた。

「これが、輝く世界の魔法なのかしら、なんて」

 私はそうひとりごちて、静かな夜道を、駅に向けて歩き出した。

おわり。

というわけで、楓さん誕生日おめでとう!なSSでした。
胸の中にある思いが段々と形になって行く様子がかけてたらいいなぁ、なんて。

因みに、タイトルの「若々しい気質」は、ルジェストロベリーコラーダの酒言葉「若々しい気質の持ち主」からとったものです。
キスミークイックは、以前ネタとして使ってしまったのであれこれ考えた挙句、誕生酒に行き当たりました。
甘口ではありますが、よければ楓さんの誕生酒、飲んでみてください。

それでは、HTML化依頼出してきます。

おつおつ

スッキリしていていいSSだった


誕生酒の存在を初めて知ったよ

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