希「なあなあ真姫ちゃん?」 (45)
01
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穂乃果「あっち向いてホイ!」
凛「にゃ」
穂乃果「イェーイ!穂乃果の勝ちぃ!やったね!」
凛「にゃ~…はい、いいよ」スッ
穂乃果「へへへ~穂乃果のデコピンは痛いよ~」ピシッ
凛「痛っ…もう一回にゃ~」
海未「あなた達は…」
穂乃果「う、海未ちゃん…あの…けしてふざけていたわけでは」
凛「そうだよ?仲良く親睦を深めるために」
海未「私も混ぜてください」
穂乃果「え?」
海未「たまには私もあなた達と一緒にと」
穂乃果「え?海未ちゃんもやるの?デコピンを?」
海未「はい!」
穂乃果「あっ…穂乃果用事が…」ガチャ
凛「り、凛も」ダッ
海未「ちょっと?2人とも?」ダッ
真姫「…」
希「まーきちゃん?」
真姫「な、何よ?」
希「なんか羨ましそうに眺めてたから。もしかして混ざりたかったのかなって」
真姫「だ、誰がよ」
希「ふ~ん。そう」
真姫「そうよ」
希「ウチ等もやる?」
真姫「だ、だから私は別に」
希「違う違う。ウチが真姫ちゃんとやりたいんよ」
真姫「なっ…なによそれ」
希「ダメ?」
真姫「ダメって言うか…」
希「もしかして…負けるの怖いとか?」
真姫「だ、誰が」
希「じゃあ、やろっか?」
真姫「な、なんなのよ…もう」
希「ジャンケン」
真姫「ポン」
希「あっ…負けちゃった」
真姫「さっ、おでこ出しなさい」
希「ん」スッ
真姫「覚悟しなさい。いっつも人の事をおちょくって」
希「真姫ちゃん知ってる?」
真姫「何よ?」
希「おでこを見せるって特別な人にだけなんよ?」
真姫「は、はあ?なな何を言って…」
希「隙あり」ピシッ
真姫「いたっ。な、何すんのよ」
希「真姫ちゃん隙だらけなんやもん」
真姫「何よそれ。ジャンケンした意味ないじゃない」
希「まあまあ、許してよ。特別に!」
真姫「なっ」
希「さてと、屋上に行こうっと」
真姫「な、なんなのよ」
02
ガチャ
真姫「あら?」
希「あっ、真姫ちゃん」
真姫「希一人だけ?」
希「うん。にこっちもえりちも遅れるって」
真姫「絵里はともかくにこちゃんは珍しいわね」
希「そうやね~」
真姫「で?希は何してるの?まさか…勉強?」
希「そうなんよ。そろそろテストやん?」
真姫「部室で勉強しなくっても希なら余裕でしょ?」
まきちゃん
希「それがそうでもないんよ。どうも科学とか物理が苦手で前回のテストも殆ど鉛筆転がして乗り切ったんよ」
真姫「科学のテストをそんな非科学的な方法で…」
希「流石に今回はちゃんと勉強しようと思ってね」
真姫「そう。希の爪の垢を煎じて凛や穂乃果に飲ませてあげたいわね」
希「う~ん。それは衛生面的どうやろ?」
真姫「誰も本気でそんな事しないわよ」
希「ふふふ、冗談やって」
真姫「で?どこがわかんないのよ?」グイッ
希「ここなんやけど真姫ちゃん三年生の物理わかるの?…ん?真姫ちゃんシャンプー変えた?」
真姫「べ、別にどうだっていいでしょ」
希「気になって勉強が手につかない」
真姫「か、変えたわよ。だから何よ?」
希「よっしゃ!やっぱりや!ウチ真姫ちゃん検定があったら満点で合格出来そうや」
真姫「な、何意味わかんない事言ってるのよ」
希「で、ここなんやけど」
真姫「ど、どれよ?」
希「抵抗がどうとか電圧がどうとか電気って難しいよね?」
真姫「まあ、そうね」
希「こんな難しい計算しなくっても電気なんて簡単に流せるのにね?」
真姫「はあ?」
希「ほら、こうやって真姫ちゃんの手とウチの手をくっつければ」ピトッ
真姫「な、なによ急に」
希「ほらな?指と指が触れただけでショートしそうやろ?」
真姫「は、はあ?ぜ、全然なんにも上手くないし言ってること意味わかんなし…意味わかんない。もう知らない」ガチャ
希「あらら?行っちゃった」
ガチャ
絵里「ちょっと?なんか真姫が怒って出会ったけど?また何かしたの?」
希「からかい過ぎてショートしちゃったみたいやね」
03
希「おや?」
真姫「希?音楽室に何か用なの?」
希「いや、ピアノの音が聞こえたから」
真姫「そ」
希「うん。そう言えばこないだの曲良かったよ?」
真姫「そう。ありがと」
希「でも、あのラップの部分にこっちはよく噛まずに歌えるなぁ」
真姫「まあ、希はゆったりした口調だものね」
希「そうなんよ。真姫ちゃんはそう言うの得意なんやろ?」
真姫「別にそんな事はないけど」
希「花陽ちゃんが言ってたけど?」
真姫「な、なんの事かしら?」
希「だから早口言葉とか得意なんやろ?出来ないの?」
真姫「出来るわよ」
希「あめんぼ赤いなあいうえお」
真姫「あめんぼ赤いなあいうえお」
希「真姫ちゃん可愛いかきくけこ」
真姫「ま、真姫ちゃん可愛いかきくけこーーーーーーー。ふ、ふふ、絶対にそう来ると思ったわ。今回は私の勝ちよ」カァァァ
希「真姫ちゃん凄いなさしすせそ」
真姫「ま、真姫ちゃん凄いなさしすせそーーー。もう吹っ切れたわよ」
希「ふ~ん。真姫ちゃんとってもたちつてと」
真姫「真姫ちゃんとってもたちつてとーーー。も、もういいでしょ?」カァァァ
希「のんちゃん大好きなにぬねの」
真姫「のんちゃん大す…なっ、な…」
希「ん?」
真姫「大好き…なにぬねの」ボソボソ
希「なあに?聞こえんなぁ?」
真姫「…も、もう。私の負けでいいわよ」ガチャ バタン
希「ふふっ、いつから勝負になってたんやろ」
04
穂乃果「あっぷっぷ」
凛「にゃははは」
穂乃果「ちょっと?まだ穂乃果なにもしてないんだけど?何で笑うの?穂乃果これでもアイドルなんだよ?」
凛「にゃははは」
穂乃果「ちょっとーー」
希「まーきちゃん?」
真姫「何よ?」
希「ウチ等もにらめっこ」
真姫「いいわよ」
希「おっ!珍しい!」
真姫(ふふっ、絶対にそう来ると思ったわ。どうせ、真面目に睨めっこする気なんてないのだって分かってるわ)
希「じゃあ、あっぷっぷ~」
真姫「…」(どうせここら辺で私の事を揺さぶる様な事を言うんでしょ?希の手の内は分かってるのよ)
希「…」ぷく~
真姫(ふふ、口なんか膨らませて。でも、ここらへんでそろそろ)
希「ん~真姫ちゃん」
真姫(ほら、やっぱりね)
希「真姫ちゃんって綺麗な目をしてるね」
真姫「へ?目?」
希「うん。綺麗な目やからウチの姿がよく映ってるんよ」
真姫「そ、そう。それで?今睨めっこの最中なんだから」
こういう直球な百合は珍しいですな
希「本当に綺麗やな」
真姫「その手には乗らないわよ。ほら、こうして目を瞑ってしまえばそんな事も言えない」
希「いやいや、睨めっこの最中に目を瞑るのは反則やって」
真姫「え?」
希「と言う事でウチの勝ちやな~」
真姫「あ、あのねそんな事言ったら希なんて」
希「でも、あれやろ?あれだけウチの事見てたら目に焼き付いちゃったやろ?」
真姫「そ、そんなわけないでしょ」
希「じゃあ、もう一回やろうか?」
真姫「もういいわよ」
05
凛「よし~グループが出来たにゃ」
希「よっしゃ、そしたら今日から活動開始や」
穂乃果「ねえ?なんで穂乃果が海未ちゃんに説教されてる画像をトップ画にするの?やめてよ」
凛「え~ベストショットだよ?」
希「このアングルも最高やんな?」
穂乃果「やだよって穂乃果生徒会に行かなきゃいけないんだ。海未ちゃんに怒られちゃうよ」
凛「早く行った方がいいよ?」
希「うん。ウチもそう思う」
穂乃果「じゃあ、後で連絡してね」
希「うん」
凛「じゃあ、凛は新しいトップ画を撮りに穂乃果ちゃんを尾行してきます!」
希「うん」
真姫「…」
希「どしたん真姫ちゃん?」
真姫「別に…」
希「もしかして参加したかった?」
真姫「べ、別にそんな事言ってないでしょ?」
希「そう?なら」
真姫「あ、いや…せっかく誘ってくれるんなら…うん。せっかくだし」
希「そう?」
真姫「ええ。それじゃあ、招待を」
希「じゃあ、早速凛ちゃんの援護に行こうか?」
真姫「え?」
希「だって参加するんやろ?穂乃果ちゃんの隠し撮り」
真姫「え?そ、そっち?」
希「そっち?」
真姫「てっきりグループの方だと」
希「え?もしかしてグループに参加したかったん?」
真姫「べ、別に…だ、だって話の流れからして」
希「真姫ちゃん?携帯確認してみなって」
真姫「え?」
希「グループの方は既に招待済みやけどな~」
真姫「なっ…もうしらない」ガチャ バタン
ガチャ
にこ「なんか真姫が怒って出てったわよ?何かしたの?」
希「いやぁ~真姫ちゃんの反応が可愛くってついついね。ちゃっかりグループに参加してるとこも可愛いなぁ」
にこ「タチ悪いわねあんたも」
希「一人っ子やから妹が出来たみたいでね。あっ、もちろんにこっちの事もそう思ってるよ」
にこ「にこはあんたの事お姉ちゃんなんて思った事ないけどね。同級生だから!」
からかい上手の希ちゃん
06
真姫「はい。これでいいわよ」
凛「わあ~ありがと真姫ちゃん」
花陽「真姫ちゃんは凄いなぁ。なんでも出来るよね?」
真姫「べ、別に…まあ」
希「うんうん。真姫ちゃんは何でも出来るんやなぁ」
真姫「なっ、希!?どこから現れたのよ」
希「いや、普通に部室に居たんやけど。なあ、えりち?」
絵里「そうね」
真姫「あら?絵里も居たの?」
絵里「それ結構傷つくわよ?」
凛「二人はいつも一緒にいるよね~」
希「そうやね。ウチとえりちは仲良しやからね」
凛「にこちゃんは?」
希「もちろんにこっちもよ」
凛「そっかぁ」
希「そんでもって凛ちゃんの事も大好きやで~」
凛「にゃ~凛も希ちゃん大好きにゃ~。絵里ちゃんもかよちんも真姫ちゃんも大好きにゃ」
花陽「ふふ、私もだよ」
凛「絵里ちゃんは?」
絵里「もちろん!私も大好きよ」
凛「にゃ~」
希「それで?真姫ちゃんは?」
真姫「なっ」
くそつまらん
最高にかわいい
なんで唐突に終わってるの?
希「ん?」
真姫「べ、べ、別に…」
希「別に…何?」
真姫「別に言う必要ないでしょ」
凛「え~凛は真姫ちゃんからも聞きたいにゃ~」
真姫「誰しもが」
希「ん?」
真姫「誰しもが凛や希みたいに素直に自分の気持ちを相手に伝えられる訳じゃないのよ」
凛「真姫ちゃん?」
希「それって要約すると…真姫ちゃんもウチ等の事が好きって事やんね?」
凛「そうなの?」
真姫「何でそうなるのよ!一言もそんな事言ってないじゃない…絵里ぃ」
絵里「ごめんなさい。私も好きって聞こえたわ」
花陽「じゃあ、皆んな大好きどうしだね?」
真姫「し、知らない」ガチャ
希「あらら、行っちった」
絵里「意地悪し過ぎたかしら…」
ガチャ
穂乃果「お疲れ様~」
絵里「穂乃果?」
穂乃果「なんか真姫ちゃんが嬉しそうに廊下歩いてたんだけど?なんかあったのかな?」
希「きっと良い事があったんやない?」
07
穂乃果「でね~」
凛「へ~」
希「ふ~ん」
穂乃果「え?そんなに興味ない?穂乃果の話にそんな興味ない?」
真姫「はあ…」
穂乃果「え?ため息?」
真姫「別に…」
ピロリン
真姫「ん?何かしら?」
希:なあなあ真姫ちゃん
真姫「希?何よ?目の前にいるんだから直接…」
ピロリン
希:みんなの前じゃ恥ずかしくって
真姫「は、はあ?」
穂乃果「び、びっくりしたぁ。そんなに?怒るほど穂乃果の、話つまらない?」
真姫「ち、違うわよ」
ピロリン
凛「さっきから誰と連絡してるの?」
真姫「べ、別になんでもないわよ」
希:真姫ちゃんに伝えなくちゃならない事があるの
真姫「な、なによそれ」ピッピッピ
ピロリン
希「…」
真姫:何よ伝えなくちゃいけない事って?
ピロリン
真姫「また…」
希:ウチな…真姫ちゃんと…
真姫「な、なんなのよ」
ピロリン
真姫「ちょ…ちょっと」
希:真姫ちゃんと…
真姫「なっなんなのよ」
ピロリン
希:一緒に帰りたい。今日一緒に帰ろ?
真姫「は?はぁぁぁあ?」
穂乃果「な、何?なんなの?」
凛「真姫ちゃんさっきからうるさいにゃ」
真姫「こんなの直接言えばいいじゃない」
穂乃果「え?な、何が?」
真姫「穂乃果じゃないわよ」
ピロリン
真姫「また…」
希:返事は?
真姫「はあ…」
ピッピッピッ
ピロリン
真姫:別にいいけど
希「…」ジィー
真姫「な、何よ?」
希「ふふっ」ニコッ
真姫「なっ」
希「なあなあ、今日は真姫ちゃんと帰りにラーメン食べに行くんやけど」
真姫「え?」
凛「行く!凛も行くにゃ!」
穂乃果「穂乃果の話は終わり?行くけど!」
真姫「な、何がしたかったのよ」
08
希「でな、ウチには特別なパワーがあるんよ」
凛「希ちゃん凄いにゃ~」
真姫「そんなわけないでしょ?また凛をからかって」
凛「え?そうなの?」
希「ううん。本当やって」
凛「だって真姫ちゃん?」
真姫「あっそ」
希「試してみる?」
真姫「バカバカしいわ」
希「とか言って本当だったらどうしようとか思ってるんやろ?」
真姫「なっ、そんな訳ないでしょ。いいわよ、やってみてよ」
希「うん。じゃあ、来て?」
真姫「え?」
希「ウチに抱きついてくれればええよ。そしたらウチのパワーを真姫ちゃんに」
真姫「な、何よそれ」
希「だってそうしないと」
真姫「なんでそうなるのよ」
希「ふふっ」
真姫「なんてね。そういつもいつも希にやられっぱなしじゃないわよ。さあ、良いわよ?」
希「うん。だから…来て?」
真姫「はあ?だから…」
希「真姫ちゃんから来てくれないとあかんのよ」
真姫「はあ?なんでよ?」
希「なんでって言われても…仕方ないやん。ね?凛ちゃんならやってくれるよね?」
凛「うん」
真姫「で、でも」
希「ウチからはええのに真姫ちゃんからはしてくれないの?」
真姫「なんでそんな語弊のある言い方をするのよ」
希「ん?」
真姫「わ、わかったわよ」ギュー
希「あっ、にこっち」
真姫「え?」
にこ「何してんのよ…あんた達」
希「何って真姫ちゃんに抱きしめられた」
凛「それを見てるにゃ」
真姫「ち、違う」
にこ「まっ、なんでもいいけど」
真姫「ち、違うってばぁ」
完
ヌコッチタイミング良すぎくない?
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