心「なんですかって、そりゃあ尊敬ですよ尊敬☆」
心「はぁとはネネちゃんさんを尊敬してるの」
ネネ「そ、尊敬だなんて……私、心さんにそう言ってもらえるようなことをしたでしょうか?」
心「してるしてる♪ だってさ」
ネネ「だって?」
心「あの我が強いおマセさんふたりに懐かれてるんだもん」チラ
ネネ「あのふたり……」チラ
飛鳥「どうしたの。ふたりしてこっちを見つめて」ジトッ
梨沙「なーんか悪口言ってたんじゃないでしょうね」ジトーー
心「このふたり」
ネネ「ふたりともいい子ですよ?」
心「そうやって一切の邪気なく言えるのがずるいんだよねえ……ホント、天使かよ」
心「天使かよ~~~!!」ウリウリ
ネネ「きゃっ! ちょ、ちょっと心さんくすぐったいっ、あはっ」
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梨沙「ちょっとハートさん! ネネが困ってるじゃない」
心「メンゴメンゴ☆ あまりの天使ぶりに興奮しちゃったの♪」
飛鳥「天使、か。大仰な表現は時と場合を考えて使いたいけれど、ネネさんに関しては適格と言っていいだろうね」
心「キミどっちかというと普段から大仰な表現使ってない?」
飛鳥「そんなつもりはないけれど……ふわぁ」
ネネ「飛鳥ちゃん、眠そうですね」
飛鳥「あぁ。昨日、少し遅くまで起きていてね」
ネネ「ラジオですか?」
飛鳥「イグザクトリィ。どうしてもリアルタイムで聴きたい番組があってね」
ネネ「気持ちはわかりますけど、睡眠はしっかりとりましょうね。今日は早寝しましょう」
飛鳥「あぁ」
心「……あの飛鳥ちゃんがめっちゃ素直にうなずいてる」
梨沙「普通なら寝る時間くらい縛られたくないとかなんとか言いそうよね」
心「やっぱりすげえよネネは……いったいどうやって……はっ!」
心「実は裏番だったりしない? キレたらうさぎのぬいぐるみに正拳突きかましてるとか」
ネネ「しませんよそんなこと!」
心「いや、だって『ネネちゃん』だし。はぁとは『しんちゃん』だし♪」
梨沙「それだとハートさんがお下品ってことになるけど」
心「それは困る♪ はぁとはえんじぇるだもん☆」
飛鳥「………」
梨沙「………」
心「なんか言って☆ つらい☆」
ネネ「この前のライブの天使の衣装、とてもよく似合っていましたよ。元気いっぱいで、ファンの皆さんも笑顔でした!」
心「ネネちゃんセンパイさん~~!!」ダキッ
ネネ「きゃっ」
梨沙「ネネって優しいわよね」
飛鳥「きっと本人にその自覚はないだろうけどね。……いや、だからこそ『優しい』か。うん、なるほど」
梨沙「またひとりで納得してうなずいてる……」
ネネ「あ、そうです! 私、ちょうど皆さんにおすそわけしたいものがあったんです」
梨沙「おすそわけ?」
ネネ「じゃーん! さっき作った新作のミックスジュースです!」
飛鳥「フルーツジュースか」
ネネ「栄養たっぷりでおいしいですよ? 今回はマロンの味が強めだと思います」
心「マロン……栗……栗原だけに?」
梨沙「ちょっとハートさん。ネネがそんなダジャレ考えてるわけ」
ネネ「………てへ」テレテレ
梨沙「考えてたっぽい!」
飛鳥「時折年相応なところが出てくるね、ネネさんは」
心「ドリンクといえば、はぁともスペシャルドリンク用意してるぞ☆」
ネネ「え、心さんもですか?」
心「うん♪ ちょっとまってて☆」
心「じゃーん! はぁと特製のハートドリンク☆ 練乳とかはちみつとか砂糖とかそのへんタップリ☆」
梨沙「前にも作ってたやつね。あっまあまだけどおいしかったわ」
ネネ「あっまあま……」ドキドキ
心「どっちのドリンクがスペシャルか、勝負だネネちゃん☆」
ネネ「しょ、勝負ですか!?」
心「あれ、自信ないの?」
ネネ「自信がないわけではないですけど、勝負するつもりで持ってきたわけじゃないですし……」
心「そんな硬くなるようなことでもないって♪ ちょっとみんなで飲み比べしよーってだけなんだから♪」
心「楽しそうでしょ?」
ネネ「……確かに、それは楽しそうかも」
心「でしょ?」
梨沙「そういえば、飛鳥も朝に何か作ってなかった? 冷蔵庫に入れてた気がするけど」
飛鳥「あぁ、アレか」
心「なになに、飛鳥ちゃんも手作りジュース用意してるの? だったら今持ってきて一緒に飲もうぜ☆」
飛鳥「ふむ……しかし」
ネネ「せっかくですし、ね?」
飛鳥「わかった。持ってこよう」
心「やっぱりネネちゃんが言うと飛鳥ちゃん素直だよね」
ネネ「今のはたまたまだと思いますけど」
梨沙「それで? なに作ったのよ」
飛鳥「市販の味を再現した疑似マックスコーヒー」
梨沙「ジュースじゃないんだけど」
飛鳥「ボクはジュースだとは一言も言ってないよ」
心「まあ練乳モリモリで甘々だからオッケー☆」
飛鳥「いつでもどこでも買える代物ではないからね。供給の少なさを嘆くなら、自分で作ってしまおうというわけだ」
ネネ「それで再現しちゃうんだからすごいですね!」
飛鳥「フッ、よしてくれ」
梨沙「の割に誇らしげな顔ね……あ、ちなみにアタシはなにも用意してないわよ。なんか仲間はずれみたいになってるけど」
心「じゃあ、公平にジャッジできる梨沙ちゃんが審査員だね♪」
ネネ「そうですね。まあ、採点はとりあえず置いておいて。まずはみんなで」
4人『かんぱーい!』
そして
心「ネネちゃんさあ~~~ホントいい子だよなあ~~~! はぁとも妹いるからさ、ちょっとは気持ちわかっちゃうからさあ~~~」ウルウル
ネネ「は、はあ」
心「よっちゃんっていうんだけどね? ほんといい子なのよこれが!」
ネネ「心さんの妹さんですか……」
梨沙「なんでハートさん酔っぱらった時みたいになってるのよ」
飛鳥「涙もろいのはもともとだけどね。まあ、乾杯したことで飲み会用のスイッチでも入ったんじゃないかな」
梨沙「なにそれ」
飛鳥「さぁ。あくまで推論さ」
梨沙「スイレン?」
飛鳥「推論。未知の事象を予想することさ」
梨沙「ふーん」
心「この前もよっちゃんがね? 『お姉ちゃん、はやくいい人見つけてくれないと私心配になっちゃうよ』ってね? 妹の優しさに思わず泣けてきちゃった……」
ネネ「立派な妹さんなんですね」
心「ホントにね。あ、言っておくけど優しさ以外に涙がこぼれた理由はないからね♪」
梨沙「あるって言ってるようなものじゃない」
飛鳥「心さんに限っては、雄弁が金かもしれないね」
心「うるさいぞ☆」
ガチャ
P「ただいま。お、みんなで楽しそうになにしてるんだ?」
心「あ、プロデューサー! この前よっちゃんがね、『早くいい人見つけてくれないと心配しちゃう』って言ってきたのよ☆」
P「はあ」
心「言ってきたのよ!」
P「なんで俺を睨みながら言うんですか……」
飛鳥「Pも大変だね」
梨沙「ハートさん、今なぜか酔っぱらってるから頑張りなさいよ」
ネネ「ふふっ……でも、こうしてみんなと一緒にいるだけで本当に楽しいですね」
ネネ「たくさん元気をもらえて、笑顔になれますから」
飛鳥「そうかな?」
梨沙「そうかしら」
ネネ「そうですよ?」
飛鳥「………そうか」フッ
梨沙「そうね!」ニカッ
飛鳥「ただそれはそれとして。ジュースを飲みすぎてお腹が重い」
梨沙「アタシも……」
ネネ「ふふっ。レッスンまで、少しお休みですね♪」
おしまい
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
マックスコーヒーは神
シリーズ前作:的場梨沙「ナースのお仕事!」 佐藤心「チクッといくぞ☆」
その他過去作
モバP「栗原ネネはあざとい」
モバP「朋、俺の恋愛運を占ってくれないか」
などもよろしくお願いします
乙乙
一度飲んでみたくはあるMAXコーヒー
乙乙
津島神社でホットのMAXコーヒーを見て以来、見たことがないな
乙
つ「マストレ特製ドリンク」
昔一瞬九州でも売ってたんだがな
ここ数年見ないや
おつ
徒歩30秒のトコにマックスコーヒーの自販機あるな、買ったことないけど
♪
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