『意味がわかると怖い緒方智絵里』 (12)

『意味がわかると怖い緒方智絵里』

最近、芸能界絡みで殺人事件が頻繁に起こっている。被害者は全員男性、しかも揃ってお偉方

その犯行はとても残虐で、死体はどれも見るに耐えないカタチになっているという

犯行現場は路上だったりホテルの個室だったりと規則性はない

その現場には被害者を惜しみ、多くの花が並べられている

しかし奇妙なことにその中には必ず大量のシロツメクサ、つまりクローバーの花が敷き詰められていた。他の現場でも同様にクローバーの花がどっさりと供えられていた

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モバマスssです、トレース、キャラ崩壊、暗い展開が苦手な方はご注意ください。

その現場には被害者を惜しみ、多くの花が並べられている

しかし奇妙なことにその中には必ず大量のシロツメクサ、つまりクローバーの花が敷き詰められていた。他の現場でも同様にクローバーの花がどっさりと供えられている

偶然にも俺はそのクローバーの供えられるところを見掛けた。花の主は見た目10代の若い少女だった。赤みがかかった髪色と、ツインテールがとても愛らしい

周りから変な目で見られても仕方ないのによくやるもんだとある意味で感心した

とても温厚そうな娘だった。涙は見せず、優しい笑顔で花を供え、手を合せて帰っていく。恩師か誰かだったのだろうか

私も花を供えにと思い現場へ向かうと、ちょうどその少女と会った


その娘はいつものようにクローバーを供えている


ふと気になって話しかけてみた


「どうして毎回クローバーの花を?」


少女は優しく微笑んでこう答えた


「クローバーって、幸せのシンボルだと思うんです。だから、向こうでも幸せでいてくれたらなって思って意味を込めて」


そう答える彼女の表情は、優しく、しかしどこか儚げで切なそうだった

「実は、前亡くなってしまった人は私が色々お世話になってた人で。今回も同じような形でやられてしまったみたいで。
私の他にはかな子ちゃんと、卯月ちゃん未央ちゃんもお世話になってたかなぁ」


「私も最初は耐えられなかったんですけど、こうしてクローバーを供えて、あっちにも幸せが届いと欲しいと、そう願っていたんです」


少女は涙ながらにそう話すと、すっきりしたようにその場を去っていった


世の中にはこんな優しい娘もいるのだなと思いながら俺もその場を去った

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凛「...で?」


『うん?意味がわかると怖い緒方智絵里』


凛「...智絵里の意味ある?」


『クローバーっつったら智絵里だろう』


凛「ふーん...どうでもいいけど」


『そう、暇潰しに話すことなんかどうでもいいくらいで丁度いい』

凛「一応聞くけど、フィクションだよね?」


『勿論。ほとんどトレースだトレース。智絵里が意味怖に載るような案件起こすはず無かろう。何しても痛くない自慢の天使だぞ?いいか?俺は智絵里ないし可愛い可愛い担当アイドルの笑顔を護るためならなんだって出来ると自負して』

凛「うるさい」


『いえっさ。っと、もう仕事の時間なんで、もう少ししたら電話切る』


凛「...そう。プロデューサー、私は行かなくていいの?」


『お前はサボり』


凛「なにそれ」

ゴソゴソッ、という音が電話越しに聴こえる


凛「...で?なんで私に?」


『お前なら今の時間帯でも起きてそうだったから。てか気苦労で寝れなかったろ』


凛「...なんでその話をしたのが『よりによって私』なのって、聴いてるの」


『知らん。さっさと寝な、肌が荒れるぞ』


凛「王様の耳?」


『なんのことやら』


プツッ


凛「...」

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その後しばらく、私は電気も点けずにスマホのニュース記事を眺めていた


...『幸せの為の』クローバー、ね


凛「...ま、悪くないかな」


終わり

元ネタは意味がわかると怖い話『クローバー』です
解説はちえりんにチョップされました
お付き合いありがとうございました


クローバーの花言葉か…

復讐と意味だろうが、ちえりんがお偉方に復讐って何だろう?

枕したのにそのこと自体をネタに強請られて

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