モバP(以下、P)「うーむ、どうしたものかな…」
雪美「…P…、…どうしたの…?」
P「ええっとな、新作映画のオーディションで雪美に合いそうな役が合ったんだが、中々演技の難易度が高そうなんだよ」
雪美「…どういう……役……?」
P「ヒロイン役なんだが、多重人格の女の子で日常の出来事がトリガーになって、色んな人格に切り替わるんだ」
P「普段は物静かで、落ち着いた雰囲気のキャラクターらしい。監督から指定されている条件も小学生~中学生くらいの綺麗な長い髪の女の子ってことだから、別人格の演技さえ上手くできれば雪美にハマると思うんだよなぁ」
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雪美「…Pは……、…私に……映画………出て欲しい……?」
P「出来るなら、出演させたいと思ってるよ。この監督、かなり優秀な人で話題作もいっぱい作ってるからなぁ。出演したらファンもたくさん増えるはずだ」
雪美「…そう……。…うん……、…Pの気持ち……伝わる……。…私も……、…Pと同じ気持ち…。…出たいと……思う……」
P「分かった。じゃあ、来週のオーディションに参加しよう。ただ、分かっていると思うけど、今の雪美だとヒロインを演じるには表現力が足りない」
雪美「…うん……。…特訓……、…必要………」
P「だな。で、オーディション対策として特別レッスンを考えてみたんだ」
雪美「ふふっ……。…秘密の……個人レッスン……ね…?」
P「お、おう。確かにトレーナーさんの空きがないから俺が一緒にレッスンするけど、誤解を招きそうな発言はやめような!」
雪美「…ふふっ……。…なんのこと……かな…?」
P「雪美はお茶目さんだなぁ!」
P「さて、気を取り直してレッスンの話だ。いきなり適当なお題を出されても演じるのは難しいだろうから、事務所のアイドルのモノマネをしてもらおうと思う」
P「普段からよく知っているアイドル連中なら、特徴や口調なんかも捉え易いだろう? ウチのプロダクションは個性豊かな人間が盛り沢山だから、真似するだけでも演技の上達に繋がると思うんだ。どうだ、雪美。やれそうか?」
雪美「……うん…。…ものまねだったら…多分……できる……。…まかせて……」
P「よし、決まりだな。ちょうど空いてる会議室があるから、そこで練習しよう!」
雪美「…うん……。…いっぱい…演技する……」フンス
お題:『双葉杏』
雪美『…P……。…お仕事………、…疲れた……。……ソファーに……ばたりー………』
雪美『…ふう…。…ソファー……気持ちいい……。このまま事務所で…寝たい……かも…』
雪美『…だめ…? …そんなー……。…雪美は…ぐうたらアイドルだよ……。…適度に甘やかさないと……働かない……ぞー……』
雪美『……ん…。…いつものなでなで……、…気持ちいい……』
雪美『…しょうがない…にゃあー……。…いいよ……。…Pのために……、…またちょっとだけ…働く……』
雪美『……』
雪美『…だから……また…なでなで……。…お願い……ね…』
お題:『一ノ瀬志希』
雪美『……これ…? …なにを作ってる……かって……?』
雪美『……みんなが……ペロと話せるように……なる……お薬……』
雪美『……みんなが話せるようになったら……たぶん…、…今よりも…楽しくなる……かも…』
雪美『……ふふっ…。…でも……、…副作用……ある……』
雪美『……飲んだ人…猫になる……かも……。…ダイジョーブ……、…確率……10%……だから……。…P……、…飲んで……』
雪美『…ふふっ……。…飲んでくれて……ありがとう……』
雪美『………10%……、…本当は……成功率……だよ……』
雪美『…安心……して…。…Pが猫になっても……、…いっしょう面倒……見てあげる……』
雪美『…私と……ペロと……P……。…ずっと一緒……。…これでずっと……幸せ……、…ね…。…ふふっ……』
お題:『神谷奈緒』
雪美『…な…、…なに……Pさん…?』
雪美『……新しい…お仕事……、…グラビア……!』
雪美『……ム…、ムリ……。…わ…、…私……、…そんなに…可愛くない…し……、…水着……需要……ない…』
雪美『…えっ……? …そんなことない……って…? …むしろ……、…みんな…すっごく…見たい………?』
雪美『……Pさんもっ……、…そ…、…そう…なの……?』
雪美『……小学生の…水着……、…見たいって……、…へんたい……!///』
雪美『………でも…、…Pさんが……そこまで見たいなら……、…しょうがない…から……、…グラビア……出てあげる……』
雪美『…かっ…勘違い……しないで……! …べっ…別に……Pさんのため…、……じゃない……!』
雪美『……Pさんの魔の手………、…他のアイドル……行かないように……、…身代わりになる……だけっ……!』
雪美『…ううっ……/// …Pさん……、…すごく……ニヤニヤ……/// ……バカ…バカ……///』ポカポカ
お題:『二宮飛鳥』
雪美『…やあ……、…こんなさびれた屋上にくる……なんて……。…わた…、……ぼくは……くろねこ……だよ…。…ふよういな邂逅……不幸になるかも……なのに……。…ぼくに何かご用……かな……?』
雪美『……ふふっ……。……たそがれに来ただけ……って……?』
雪美『……きみ……、…痛いひと……だね……』
雪美『……ふふ……。…だけど…ぼくも…、……痛い…ひと……。…これは…きょうめい……?』
雪美『……ふふっ…。…違う…かな……? …かんそく者は…きみ……、…だから……、……ぼくは…アイドル……だよ…』
雪美『……ねえ…、…空……見て…?』
雪美『…まるで……らぐなろく……ね…。……せかい……、…終わりそう……』
雪美『…ふふっ……、…冗談……だよ…。…きみ……、…かみさま……信じてる……?』
雪美『…ふふっ…、信じているんだ……。…ぞんがい……、…ろまんちすと……だね…』
雪美『……ぼくに……会えたこと……、…かみさまの……贈り物……?』
雪美『……ふふ……。…やっぱり……、…痛い…ひと……』
雪美『…でも……なぜ……? …この場所……、…こごえるみたいに…寒いのに……。…心…、……満たされるみたいに……あったかい…』
雪美『……きみ…、…魔法使い……みたい…』
雪美『…今度は……ぼくに…触れたい…って……? ……次は…どんな魔法……かけるの……? ふふっ……、…楽しみ……だね…』
お題:『日野茜』
雪美『…!』
雪美『………』
雪美『う……』
雪美『ぅぉぉぉぉ…! P、おはよう!! 朝陽、気持ちいい!!! ね!』
雪美『今日!! 事務所来る前、ランニングしてきた!! 健康!! お茶!! おいしい!!!』
雪美『なんか、体!! 熱い!! Pのお膝!! トライ、してもいい!!??』
雪美『ペロ、持って!! Pに、ドーーン!! これで5点、ね!!』
雪美『わ!! P、強い!! ビクとも、しない!!!』
雪美『私!! まだまだ、修行足りない!!』
雪美『もっと鍛えたい!! ぅぉぉぉぉぉ…! 燃えるぅぅ…!!!』
雪美『いきなりだけど、流行りのやつ!! やる!! ね!!』
雪美『空前絶後のぉ…!! 三点リーダーアイドルっ…!! ペロを愛しっ!! ペロに愛された女の子!! 前川みく、一ノ瀬志希、高峰のあ、すべての猫アイドルの生みの親ァ!!! そう、私こそはぁ!!! 佐城ぉぉっ!!!』ボフッ(ペロを頭の上に乗せる音葉)
雪美『雪っ!! 美っ!! ィェェェェー…!!! ジャスティスっ……!!!』
―――特訓終了後
雪美「」チーン
P「おおー、よしよし。雪美はよく頑張った。えらいえらい」ナデナデ
雪美「うう……。…すごく……、…疲れた……。…雪美はもう…、…働かないよ……」グデー
P「ははっ。杏っぽい雪美もギャップがあっていいな。たまには、こんな感じもありかもな」ナデナデ
雪美「……P…、……養いたく……なった……? …一緒に暮らしたら……私とペロ……、…一緒に遊べて……楽しい……よ…」
P「魅力的な提案だなー。杏と違って、雪美は家事とかも頼めばやってくれそうだしな」
雪美「…一家に一人と一匹……。…雪美とペロ……だよ…。…ごろにゃー……」スリスリ
P「かわいい(かわいい)」
P「それにしても、雪美にこんなに引き出しがあるとは思わなかったよ。将来、女優を目指すのもいいかもな」
雪美「……」
雪美「…Pは……、…演じてる私の方が………好き…?」
P「…ん? まあ、色んな雪美を見れたのは、楽しかったな」
雪美「……そう…」ボフッ
P「おおっと、いきなり俺の胸に顔を押しつけてきてどうした? 雪美さん、ヤバイよー。早苗さんに見つかったら俺、シメられちゃうよー」
雪美「……知らない……」ムスー
P「……」ナデナデ
P「……大丈夫だよ。俺は雪美のこと、ちゃんと見てるから」ナデナデ
雪美「……」
P「どんなキャラクターを演じても、本当の雪美を忘れたりしないさ」
雪美「…!」
雪美「……ふふっ…。…Pと私……、…やっぱり心…繋がってる……ね……」
雪美「…ん……。…それなら……、…安心……。…うん……。…私……、…オーディション……がんばる……」
P「おう。雪美ならきっと受かるよ。応援してる」
雪美「……ねぇ…、…P……。…オーディション……受ける前に……、…勇気……分けて欲しい……」
P「勇気?」
雪美「…うん……。…ちょっとだけ…だから……」
P「んん!? なんか雪美の顔が、目の前に迫って来てるんだが!」
雪美「……奏のものまね……だから……、…ダイジョーブだよ……。…Pのキスで……、…私を…満たして…欲しいの………。…胸から零れ落ちほどでも……いいから……。……Pの…愛情の海で……揺蕩いたい……」
P「ゆ、雪美! それ、まじでヤバいって! 事案、事案なっちゃうから! リアルに冷たい牢獄に捕らわれるやつだから! 第一、奏は基本寸止めだぞ! 思わせぶりだけど本当にはしてないからな、たぶん!」
雪美「……ものまね…、…誇張した方が……それっぽく見える……。…だから……レッスン的に……キスするのが正解………だよ…。……P…、…人生……あきらめが肝心……。……受け入れて……」ズイッ
P「雪美、ちょ、ま、マジでダメだって! あっ、あっ、あっ、アーーッ!!」
その後、Pとの特訓のおかげか、雪美は無事にオーディションでヒロイン役を射止めた。
映画本編も好評を博し、速水奏が考察本を執筆するほどの大ヒットになったそうな。
終わり
HTML化の依頼出しておきます。
小学生と...キスするなんて...この...変態...
しずくとたくみんと(ry にはある部分かまだ届かないからマネはできないな
おつ
かわいい。
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