凛「ちょーっとした嘘をついても許される日だよ！」

花陽「そうなんだ…知らなかった」


凛「えっ！かよちん知らなかったの！？」


花陽「うん。初めて聞いたよ」

凛「えぇ！メイプリルフールはすっごく有名なんだよ！」

花陽「そうなんだ…ふふっ、凛ちゃんって物知りなんだね！」にこにこ


凛「ぷぷぷ」

花陽「あれ？」

凛「かーよちん」

花陽「なーに」


凛「うそにゃー」
花陽「あっ！」

凛「メイプリルフールは凛がさっき作った日だから知らなくて当然だよ」

花陽「凛ちゃんが作った日なの！？」

凛「うん！広めて有名な日にするつもりにゃー。」

花陽「うぅ…。凛ちゃんのことを物知りだって本気で尊敬したのにー」ぽかすかぽかすか

凛「ごめんにゃー」にやにや

花陽「もうっ！」

凛「えへへー。ねぇ、かよちんも広めてね！メイプリルフール！」にこっ

花陽「うん。2人で頑張って広めよう」にこっ


凛「けど、かよちんは素直で純粋すぎるから今流行りのりんりん詐欺にかからないか不安にゃ」

花陽「りんりん詐欺？」

凛「うん！オレオレ詐欺の凛バージョンだよ」

花陽「凛ちゃんバージョンなんてあるの！？」

凛「あるよ！」


凛「もしもしかよちん！凛だよ！お腹が減って倒れそう…今すぐラーメンを食べないと倒れちゃうにゃ…ってことで、今から言う口座に80万円ほど振り込んでほしいなー」

花陽「えっ…」


凛「なんちゃって。これも嘘にゃー」

花陽「…」ぷるぷる

凛「かよちん？」


花陽「あの電話…凛ちゃんじゃなかったの」ぷるぷる

凛「え、えぇ！本当にりんりん詐欺に引っかかっちゃったの！？」

花陽「80万円振り込んじゃったよぉ…」


凛「ど、どうしよう！まずは警察に…ううん！かしこい可愛い絵里ちゃんに相談にゃ！」


花陽「警察より絵里ちゃんなの？」くすくす

凛「あれ？」

花陽「えへっ」にこにこ

凛「あ…」
花陽「今日はメイプリルフールでしたー」


凛「すっかり騙されたにゃ…けど嘘でよかった！」

花陽「ふふっ。メイプリルフール…流行るといいね、凛ちゃん」


凛「うん！」

ぐぅぅぅぅぅ


花陽「あっ…」カァァァァ


凛「メイプリルフールでもかよちんのお腹は嘘つけないみたい」

花陽「えへっ。やっぱり美味しそうな名前だからお腹減っちゃった」

凛「大丈夫？今日は凛がかよちんのために握ったおにぎりが…」


花陽「おにぎりなんかよりフレンチトーストが食べたいな」

凛「！！！」


凛「かよちんが…パンを？おにぎりよりもパンを？」


凛「全宇宙が驚きにゃ！！」

凛「凛はパン派のかよちんも好きにゃぁぁぁ！！！」


花陽「くすくす」
凛「あぁ！また騙したの？」

花陽「今日はメイプリルフールでしたー」

凛「かよちんはメイプリルフール上手でびっくりしちゃうにゃー」

花陽「ねぇ凛ちゃん…さっきの本当？凛ちゃんの…」

凛「おにぎりの事は本当だよ！凛もお腹が減ったし、いい天気だから屋上で食べない？」

花陽「うんっ！」

凛「そうと決まればダッシュにゃー」

ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃーん

りんぱな「わー」

花陽「オチなんて！」

凛「ないにゃ！！」

りんぱな「おしまい！！」

ありがとうございました。

乙乙

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