.　 　,．'^　　 　 　 　 　 　 /　　ヽ　　　　 { .ｈ },.｡-.､
　／　 　 　 .／　　 　 　 /　　　　'､　 r‐'ﾆヽ、 つ ﾉ
/　　　　　, '　　　　　　　'　　 　 　 l 　＼`ﾆ,.r 　 ﾆヽ、
　　　　　/ 　 　 　 　 　 {　　:　　　 　 　 i　/ U ト､´__>
　 　 　 /　 　　　 　 }　 :| 　 i　　　　　 　}. 入,ノ ヽ1 ＼__,.
　　　　i　／　 　 　 j　X,ﾍ　:{　　　　　 } |V　i 　 .　ヾ:-‐'´
/　 　 ／　 ./　　／!_/__ `Y､l'、　 1　 .jィ^ヽ ﾄ:､ ＼.　＼
　 _／_,..｡-7　 ／,rｼ'^ﾟ¨`_＝Nﾍ、 .l　/;r_'⌒ヾk/>､弋ー-'‐
　 ￣　 .／ィ'ﾞ| .f/　　　.{rcY　　 ＼l/ ´kd1　 j'1.ﾍ 　 '、
　　 　 '^´i 　 }　｀' 　 　 `''´　　 　 　 　 ｀¨__　 {i、 i. 　1
　　　|　　.|　　}　　　｀ 　´ 　　 ´´´´　'　　, , , ,.Y　 l 　 l
　　　1　 　 　 １ 　 ´´´´　　 　 　 　 　 　 　 　 |:　 |.　 |
　　　 l, 　 　 　 '、　　　　　　　　　　 　 　 　 　 j: 　.ﾊ　.|ヽ､
　　　　'、　. 　ヽ '､　　　　　　　　 ,r１ 　 　 　 ./　　 :{1 }¨´
　、　　 ﾍ　'、　 {`ﾐ､.　　　　　　 <　ﾉ　　 　 ,.ｲ:　.}　 .刈
､ ヽ　 i　.{ヽ.ﾄ､　｀i: ､,_　　　　　　　　　　,.ィ/:/}　ﾉ　ノ ﾘ.、

タプリス「誰が悪魔の言葉に耳を貸すもんですか！！」

タプリス「もう許せません！将棋で先輩のかたきを取ります！」

タプリス「私と一局将棋を指してください！！」

　　　　　　 　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : ヽ :.､: : :.＼
.　　 　 　 　 　 / : : : /: : : : : : : : : : :/.: : : : :|: (ゝ,n,ﾊ
.　　　 　 　 　 .: : : : / : : : :/ ;ｨ:ヽ:/: |: : : : : :|: :.Ｙ^^Y
　　　　 　 |＼|／|/.:|: : : : :|:/ |: :/＼| : : : : ∧: ; : : :|
　　 　 　 _え__〉_ﾉ.:_:|: : : : :|≫汽垰xﾊ : : :ムイ/ : : |
..　　　　＞.: : :}}／:_:|: : : : :i` 弋:ン　　jｊ／汽垰 :/:｜

　　　 　⌒＞く:`Ｙ´_l : : : .ｉ|ヽヽヽ　　　　弋ン,ｹ/: : |
.　　　　　//:/^).:ﾄ､(｢: : : 小、　　 　 　　' ヽヽ｢ : : : |
. 　 　 　//:/ /.:/　│: : : :| 　 　 rv: .　、　　 .' : :l :/
　 　 　//:/ /.:/　　 v: : : :| 、 　 ､　__)ﾉ 　 ノ.: :/|/
　　 　 い(_/.:/　　 /:ヽl＼[__＞ .　 _ . ｒ＜]/l／
　 　 　 `ー '　 　 /:::::::::::::::バ　か_ﾉ.::ﾉ
　　　　 --=≠＜⌒＼::::::/ヽ:Ｖ/::|:／

サターニャ「そういう事なら話は別よ！」

サターニャ「棋士の端くれとして挑まれた勝負を断るわけにはいかないもの！」

サターニャ「でも貴方、ルールは知ってるのかしら？」

　　　　 　 / 　./　　　　　 |　 　 i　　 　 　 |　 ､ ∨　　､,|
　　 　 　 /　　j　/　　　　 {　 　 `　　 　 l .|､　ヽ　＼.　 |
　　　　 ./ i 　 |/　　　　　 ﾍ　.i　　　 . ｰj1斗-rー 　 `' |　　:.
　 __,＞'’ {　 ./　　　　　|　 ﾊノk,　　 i　 }.ﾘ 　_,.≧ﾐ'_ｰi-|
　　￣｀ ^}　/　　 ,r} 　 ,レ/´＼代. 　{: .|　 ri^j,.心 ｀ﾘ'1.{　　　:.
　　　　　i/　_,／ i/　 /.|/r=Fｾ=k,ヽ　V　　 V^ﾟ<ﾘ　'　| |
　　　‐テ''T´|　　/ ／､.f《　'ト<ﾘr}　 ＼'、　　｀~´　 　 | |
　 -＜,_.ィ'{　l.　/ｲ 　 .ﾍ ｀　｀'ｰ 'ﾞ　　　､　 　 　 ´´´´ } |
　　　　 　 {.i 1　 l:{: ､ . .ﾍ　, , , ,　　　　　　　　　 　 u j ,|　　　　　: .
　　　　 　 .〉　、 1ﾍ, l、 i.ﾄ、　 　 　 　,..｡-‐┐　　 　.//:!
　　　 　 ／ 　 '、:|　ヾﾄ､{ヽ::,　　　 　 ‘､　　ﾉ 　 　 .ｲ/ﾘ|　　　　.:
　　 ‐＜....ノ　　ﾍ ＼_,.入::`:‐`= ､,__　　　　_,..．＜´:: :;.rーr.ｧ
.　　　　　　‘、:ﾄ､.＼. ｀`'ー '^/:: :: : :｀:￣: : :: :: :: :. ::/ ,／´‐-ｭ

　　　　　　　 `'ゝｲ´⌒'ｰ:､ rく;_ :: :: :: :. :: :: :: :. :: :: :7/´／￣ノ
　　　　 　 　 　 ./|　　　 V'}、: ::｀丶､;_:: :: : : :: : :: ::{　'ﾞ ／ ,／
　　　　　 　 　 /:::{　　 　 .Vi＼:: :: :: :: ::`:ｰ::-::‐::'´:}　 '　./´:.　　

タプリス「か、かじった程度ですけど……」

タプリス「四間飛車を指しこなす本や角交換振り穴スペシャルは読破してます！」

　　　　 / : :/ : :/ j: : : : :/ : : : : : :　: : : : : : }: : :1: : i:､: : : : : : :1:ﾍ: : l
　　　　.': : :i : : jﾞ:.;{ : : : ｲ : : : : : : : : : : :. : .:j!: : :|: :｜i : : : : : : :|: .:'、:}
　　　　i : : |: : .:ﾄj_|: : .:7 ! : :i : : : : : : : :i:. .:/} : : i : :j:.:} : : : : : : : !: i:V{

　　 　 { : : ln、lV ﾞlヾ､{　{: : |: : : : : : : .:j: :/ 1: .:j!: :/:.:| : : : : : :｜: /ミ}　　 _,,、
　　 　 |: : :r{. Yx｡､,{_ j｀`'ト::ﾄ:. :i: : : :､_jl;:Z..⊥:.r:f./T:j : : : : : : :|.:｛三ﾘ'三ｼ'´
　　　　’: /l }　代!｀{＾f'=x,V|'V:.l:: .: .:/,/ ＿,,l:/__j_　ﾘ' : : : : : : :}: :lミ＞:.':^Z

　 　 　 l;// j　 Vヽ Vkﾟｄ}｀ヾ Ｖ}: .:/　'^T丁｡:}ﾞT'jｼ7 : : : : : : :7.;ｨf´:. :. : : :｀ヽ
　　.}`i　{ .{　ﾟ、　',　　`' '’,.ｨiァ　ﾚ'ﾞ　 　 Vﾍ-C'　 /: : : : : .: .:/': :/ﾍ:. :. :. : .:1｀
.　　{ .l、| .}　 1　　、 　 ./　/、　　　　 　 ｀¨~　 ./ :/: : : : :i:/:. .:/　 ＼:..ﾄ-､:;}
　　 '、ﾍ}　!.　　 　 ヽ､ノ゛　!　　　　　 　 　 　 ／:イ: : : : .:/:. : :/　　　l:`'ﾄ
　　　'､　　　　　　　　　 　 '　　　　　　　　　 '^~　/: : : : ;ｲ: : : :} 　 　 !:. .:!
　　 　 ､　　　　　　　　　 /＾マ^ 'ｰv‐'　　　 　 ,ｨ/: : : .:/7:. : : :| 　 　 i: : :|
　 　 　 '､　　　　　　　__,ﾉ 　　 ￣｀　　　_,.． ^.ィ : : ／ /:.i : : :{　　　.': : .:!
　　　　　ヽ 　 ,．: T￣.i:　} ､　　　_, ｡‐'^_,..ィi:i:/ .:／ 　 '{:.:! : : :l 　　/: : .:}
　　　 　 ,ノi:´ .{ . .｜. .j . j r:i`:ih　 ,.r:f:i:i:i:i:ji:/:ィ^i:ix,_　 1:.l: : : ﾍ,_ノ: : : ::'
　　　　 { . .l. . .i . . j. . .} . }ｲ:i:i:i:i:1/l{:i:i:i:i:i:i:i '´:i:i:i_iノ.. .Y `: :、: : :`‐:. : .:/
　　　　 Y . 〉. .ﾉ. . '. . .j_ノi'1:i:i:i:!:}'i:入:i:i:i:i:i:＞' ^ . . . 　 ＼'､:. : : : : : .:ノ
　　　　.ﾉ. .(. ._{__. ;レ :'´:. }!{:i:i:iｨi>'´　}.i:i／ . . . 　 . . . ヽ. .ヽ丶､:.:＞'’
　　　　／'^´ . . .　 . . . . .j;:-､r'_,.ィi:iｼ'ｸ . . .　 . . . .　. . . '. . .',
　　　/ . . .　. . . .　. .　. .人..ノ:i:j:ｼ'. ./ . . . .　. . . . . 　 . . .j . .｝

サターニャ「じゃあ、大丈夫そうね」

サターニャ「そっちの先手で結構よ？早速始めましょう」ｶﾁｬｯ

　　　　　　　 / 　 　 /　 !　　　、　　　　 　 ヽ.　 ヽ
　　　　　　 ./　/ 　 .i 　 {　　　 }　　　　 　 　 '、　 ヽ
　　　　　　 '　 ﾞ　.l　:| i　　　　　|　 }　| ､ 　 　 1　､　'、
　　　　 　 j　 j　{.{、ﾊ.{　　　..ｲ八_j.イ} １　 　 .|　 ヽ １
　　　　 　 |　 | /l入|_`ト、 ./ ﾘ_,,l/__jLj｜　 　 !　　 '. |
　　　　 　 {　 {,|Y''^F;::}`'∨　　 .{;r-:}　V　　　 }　 　.N}
　　　　 　 }　 |｀１. ヽ.ノ　　　　　 '= 'ﾞ　/　　　 }　　　|｀
　　　 ､_,ノ .f j　 .! .:: 　　｀　　　　　::: / /　　　|　i 　 |
　　　　`'ー'}.j　　{　　　　l^￣ヽ　　 /ｲ　　　 ｉ.l　.| 　 l
　　　　　　 | |　　丶、 　 {　　 .〉　　 /　　　 ./{　 :_,.　l
.　 　 　 　 j! ',　　 .V!` r ､,_　 _,.｡- 7　　 　./　｀¨ノ　 1
　　　　　　'　 '､　　 'k　ﾞ､__;. }　 　 /　　　 /:,_`^´　V　`、　　 　 ,、
　　　 　 ./　　 ヽ＿_弋´_《＿＿___{　 　 ./　　.ヾ.. 　ﾟ､.　ト---‐'ﾟﾉ
　　　　 / 　 　 ..{￣￣￣￣￣￣l::||　　/ 　 ／　Y..　 V　　 _,／

ガヴ「今回の解説は私がやるぞ！」

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　 　 　 ,.｡‐ '^￣　　 ￣｀ 丶､_,.｡--- ､_
　　　　　　 　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 ‐'^~＼￣`''≒､
　　　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
　　　　　　　 /　　/ n. 　 　 / 　 　 i　 １　 　 n_,ﾍ
　　　　　　　.'　　/ `|ﾄ、　　.{　　　　 　 .}　 　'"||　ﾟ、
　　 　 　 　 |　　.゜ ∥ ! /　r| { 　 　 :　i l、 i、1 l|　 !
.　　　　　　 {　　j　 ﾞ　l/ .メ､{ |!　　　:i ﾙ_V斗 }　　 1
.　　　　　　 |　 _{ 　　 lィﾞ,_ 　`ﾄi-　　j/_,.｡,,ヽヾ!　　 |
　　　　　　 ｲ　{ |　　. }　￣`ヽ､ `ー'^´l拘(}ヾN　　 j
　 　 　 ／::::l　.N　　i l　'^~￣｀　 　 　 ヾ-’ ´/　　｜
　　　 /::.::..:;ｲ　 .| 　 |.|　｀｀｀　　　　　　　｀｀｀ }:　　 |
　　　 ＼;::/::|!　 {. 　 |ﾄ､　　 　 >‐-ｒ　　　　 .ﾉ. 　　l
　　　 　 ./::.:i1　 ',　　'}..i＞､,_　`ｰ ' 　　_,．'^|　,,、 i
　　　　 /::.::j' |　　'、　Yｲ　`'ｰ､丁`ﾋ,~__　./ .! {　} l
　　 　 /::.:::j!　　r=ﾍ 　.代, 　 / }入ﾄ、 Vl《　{/rく`ヽ、
.　　　 ｀ヽ､l'　　{ 　 ﾍ　 l T{i:i:i:i:Fj:i:i:i:i/　j ｈ.|Y^ｰ　 }
　　　　　　j! 　 | 　　 '.　 ! 弋Vi/ 'ik.}^　 ヽ N..L　　j!
　 　 　 　 |　　 }　　　 '、１　 /ijﾍ lk'i:N　　 V..〉　 /
　　 　 　 .|　　.ハ　　　.}i ,〉 《i:j　<ﾄTi｝　 　 'V 　 |
　　　　　 j　　j!＝===＝'^1　｀. . .　　　 . . .　} 　 |
　　 　 　 |　　`'ー-r---‐弋 . . . .　 　 . . . .ノ　　j

ラフィエル「勿論私も解説を手伝いますよ♪」

ラフィエル「天使コンビの二人がお届けします！」

　
　　　　 　 　 　 _,,.,_　_,．‐￢＝ー＜⌒ﾟヽ、
　　　　　　　　'⌒／´　, ﾞ　　　　　　｀ヽ　 ﾞ
　 　 　 　 　 　 /　 /_,j_　　　j　　　 　 V､ .1
　　　　　　　　/　f'.{ /{:i　i .j./.大 ,} 　　1.Y |

　　　 　 　 ト'7　{r{-ｧ=rヽ{'^-;rxＶ.|.　　 |/} `、
　　　　　　 ｀'{. い,　'<ﾝ　　　.ﾋ_ﾝ ﾉ　 　 !/　 |
　　 　 　 　 ｜ /^'⊃　　　　⊂＜ノ　　 ヽ_,　1
　　　　 　 　 {　ヽ.　　　 ｎ　　　 .|　　　r:ｰ'ﾟ 　i
　　　　　　　 '、　 ｀i:=x、 _,..｡ -:7　　../!: . 　　}

ガヴ「さて、タプリスがさっき四間飛車を指しこなす本と角交換振り穴スペシャルは読破してるって言ってたし」

ガヴ「戦型は多分、先手のタプリスが角交換型の四間飛車、またはノーマル四間飛車のどちらかだろうな」

ガヴ「そしてサターニャが居飛車で真っ向から迎え討つのか」

ガヴ「相振り飛車にして力戦の将棋にするのかがまず見所の一つになりそうだ」

京太郎「囲碁将棋を遣ろう」

菫「嫌テェス囲碁オセロ将棋を遣ろう」

照「嫌々クッキー御菓子玩具囲碁野球を遣ろう」

誠子「嫌々ＤＭＭポーカーゲームを遣ろう」

尭深「嫌々ＤＭＭサービス終了萌えサイトを巡回しよう」

淡「嫌々麻雀罪ゲーオセロを遣ろうよ」

さぁ百合厨全ジャンル将棋頂上対決だ

>>6
淫夢のリストにぶち込んでやるぜ

▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲6八飛
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　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿
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　　　　　　 　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 ‐'^~＼￣`''≒､
　　　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
　　　　　　　 /　　/ n. 　 　 / 　 　 i　 １　 　 n_,ﾍ
　　　　　　　.'　　/ `|ﾄ、　　.{　　　　 　 .}　 　'"||　ﾟ、
　　 　 　 　 |　　.゜ ∥ ! /　r| { 　 　 :　i l、 i、1 l|　 !
.　　　　　　 {　　j　 ﾞ　l/ .メ､{ |!　　　:i ﾙ_V斗 }　　 1
.　　　　　　 |　 _{ 　　 lィﾞ,_ 　`ﾄi-　　j/_,.｡,,ヽヾ!　　 |
　　　　　　 ｲ　{ |　　. }　￣`ヽ､ `ー'^´l拘(}ヾN　　 j
　 　 　 ／::::l　.N　　i l　'^~￣｀　 　 　 ヾ-’ ´/　　｜
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　　　　 /::.::j' |　　'、　Yｲ　`'ｰ､丁`ﾋ,~__　./ .! {　} l
　　 　 /::.:::j!　　r=ﾍ 　.代, 　 / }入ﾄ、 Vl《　{/rく`ヽ、
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　　　　　　j! 　 | 　　 '.　 ! 弋Vi/ 'ik.}^　 ヽ N..L　　j!
　 　 　 　 |　　 }　　　 '、１　 /ijﾍ lk'i:N　　 V..〉　 /
　　 　 　 .|　　.ハ　　　.}i ,〉 《i:j　<ﾄTi｝　 　 'V 　 |
　　　　　 j　　j!＝===＝'^1　｀. . .　　　 . . .　} 　 |
　　 　 　 |　　`'ー-r---‐弋 . . . .　 　 . . . .ノ　　j

ラフィエル「四間飛車対居飛車の戦いになりましたね」

ラフィエル「ここから後手は急戦と持久戦がありますが」

ラフィエル「サターニャさんがどちらを選択するか気になります！」

　　　　　　　　　　　　　　 _,..。 - ー--　､
　　　　　　　 　 　 　 ,． ^　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　 　 　 　 .／　　　　　 、 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　_,:r＝=v'ﾞ　　 /　　　　ヽ　.　ヽ.　　　 　 ヽ
.　 　 　 ´　 　 / /　'　ﾟ　　 　 　 }　ヽ '.ヽ　 　 '、 ヾ､
　　　　　　 　 .゜j　｜ |　　　　h　}`、}V} １　 　.i　　N
　　　 　 　 　 { .{ ｉ .|　li _、　　}T/'''Ｖ^V1.l　　　|　　 l`
　 　 　 　 　 ｜1 ヽ!>ｲVﾍ　. j ' ,r==ｪ- ‘}　 　 }　 　 i
　　　　　　　　l, ﾍ :lﾍ ,r=ﾐ ヽﾉ　゛ 　 ,,.,　/　　　|　　 ､1　　 　 　 ､
　　 　 　 　 　 l.　ヾﾄ ＾　　､　　　　 　_,/_ /: 　 {.　 　 ＼　　　 　 }Y
.　　　　　 　 　 '、 　 } ''ﾞ　 　_,｡..ィ　　イ /　　　l、_,/　　 `'-=　-' /
　　　　　　　　　}　　:ﾍ 　 　 ‘､　.)　　j　ﾞ　　 j､_,.ノ　　　　、　 _ノ
　　　　　　　　　}　　 i. `ｰx､,_　　　．＾| i　　 /....,｡ユ.　　 　 ＼
　　　　　　 {'ｰ'^.{　 i { 　 i r{...i.`/ ＼/1j 　 /./ .. ... ﾍ　.　　 　 ＼
　　　　　　　 ￣ {　 ｌ.|.　ｨﾞ...|... ...{'k_,ﾊ N:　 j'. .. ... ... ..1 .　、　　　 ＼
.　　　 　 　 　 　 '.　 ｉ{.　|.!..ﾍ;r‐::Yil>::‐'{　 { .. ../.. .. ...} .　 ､ 　　　　 ヽ
　　　　　　　　　/^、 V j...:､|ﾍ:.:.:.;L};_::.:r|　1 ../... ... ..i:}, . 　'　　　　　　ﾞ:

　　 　 　 　 　 / .rﾍ　 !j:.. ｀l/L/:/ r!:ヾ':}　|../... ... .. i..!:、. . l　　 　 '、　}
　　　 　 　 　 fﾟ / | １　{.. ..ヾ､:;_ﾉV,入;ノ　.}... ... ... ... .j..1 .　|　　　　.}　 '
.　　　　　　　 {./　1 :l　ヽ:,_ ﾊ... ....[|.._,ノ_,イ.... ... ... ... 7...! . .j　　　　 l. /
　　　　　　 　‘{　　ﾟ. '、 Tﾞ＾..:ﾍ、...'i{...￣.ノ:--..'^... ...〈:. .|、.l　　　　.//

ガヴ「急戦、持久戦と言えばアマチュアだと急戦ばかり指されるよなｗｗ」

ガヴ「ま、攻めてる方が勝ちやすいから仕方がないけど……」

ガヴ「それに比べてプロ間はほとんど穴熊まで囲う将棋が多いよね？」

ガヴ「振り飛車に急戦で挑み続けてるの加藤一二三先生くらいしか知らないぞ」

　　　　　　　　　　　　　_,｡-'^　／｀`　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 /　 !　　　 1　　　 n　　 　 　 　 1
　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　j　　{ 　 ! .ｉ｜ヽ 1 'T''　i　　　 　 .l
　　　　　　　　　　 　 　 　 ;'_ﾚl　.| .i　 　 j! j_j,ヽ_.N　||　｜ 　 　 　 !
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｜||.|　ﾊ |　　.7l'/ﾘ　 ＼1　　 .}　.i　　　　l　
　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　 ﾚj^ N,　..//'　__ 　　ﾟ}　　 .|. ｜　　　 1
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　 |/ _,,_￣　　''⌒^ヾ　1　　 ﾄ、.i　 　 　 |
　 　 　 　 _＿,.。..-::ー::::T-1　ﾊ.ﾞ⌒ 、　　 　 　 　 |　　..| ｝ {　 　 　 1
　　　　　 |:{:r-_‐ ニ二::}::|i ||.　.:{　 　 　 　 　 　 　 | 　 ..}ﾉ　1　　　　 l
　　　　　 |:{:l:|:::/:::1:::.::|:|::} .l|､　 ｉ　　　 .rｰ┐ 　 　 |　　.|:　　!　　　　､|
　　　　　 |:{:l:|/::.ll :ヾ:::|:|::| :代　 :ﾄ､　　 ヽ ﾉ　 　 ,. |　　j:. .　.l. .　　　 ﾟ{
　　　　　 |:{:l:{::.＾||＾::.}::!:|::| .|| Ｎ　１V丶、　_,.｡-'"　| 　.j、.. 　{. . .　　　ﾍ
.　 　 　 _ l:{:l:|、::||:::./::|:{_,Ｌ||　'|　 | ヾ..ヽ.´＞i,　 　j 　 ﾞ ,＞'⌒丶.. .　.　ﾍ
　　　　j/`モ:i::Y:`::::}:._;>‐ｪ､ヽ １　l_r'^`　/　 .}　 ./　./'ﾟ/ 　 　 　 ヾ.. . 　ﾍ
　　 　 { ^ﾆ=:|::::'ー' `ァ≠'ｰ　'､}　 | i　　 '､^ヽ　,/　 / /　　　　　　 '、. .　 ﾍ
　　 　 ヽ^ユ:'ー::‐::‐`'''^＞ 　 '.|　 | 1　　 ´　'^/　 /ｲ　　　　　　　　}.. . 　　ヽ

ラフィエル「相手より固く囲って、大駒を捌いて勝つのが現代将棋の基本なので当然と言えば当然です」

ラフィエル「居飛車側が急戦策に打って出ると、どうしても振り飛車の美濃囲いが硬すぎて勝ちにくいですし」

ラフィエル「美濃囲いより硬い左美濃や穴熊まで囲って捌きをどうしても狙いがちになるんですよ」

ラフィエル「振り飛車側も対抗して穴熊まで囲って、相手と同じ硬さにしても」

ラフィエル「居飛車側の飛車先の歩が伸びている事が多いので先攻され、主導権を握られがちです」

ラフィエル「あれ…？もしかして四間飛車って…？」

　　　　　　　 / 　 　 /　 !　　　、　　　　 　 ヽ.　 ヽ
　　　　　　 ./　/ 　 .i 　 {　　　 }　　　　 　 　 '、　 ヽ
　　　　　　 '　 ﾞ　.l　:| i　　　　　|　 }　| ､ 　 　 1　､　'、
　　　　 　 j　 j　{.{、ﾊ.{　　　..ｲ八_j.イ} １　 　 .|　 ヽ １
　　　　 　 |　 | /l入|_`ト、 ./ ﾘ_,,l/__jLj｜　 　 !　　 '. |
　　　　 　 {　 {,|Y''^F;::}`'∨　　 .{;r-:}　V　　　 }　 　.N}
　　　　 　 }　 |｀１. ヽ.ノ　　　　　 '= 'ﾞ　/　　　 }　　　|｀
　　　 ､_,ノ .f j　 .! .:: 　　｀　　　　　::: / /　　　|　i 　 |
　　　　`'ー'}.j　　{　　　　l^￣ヽ　　 /ｲ　　　 ｉ.l　.| 　 l
　　　　　　 | |　　丶、 　 {　　 .〉　　 /　　　 ./{　 :_,.　l
.　 　 　 　 j! ',　　 .V!` r ､,_　 _,.｡- 7　　 　./　｀¨ノ　 1
　　　　　　'　 '､　　 'k　ﾞ､__;. }　 　 /　　　 /:,_`^´　V　`、　　 　 ,、
　　　 　 ./　　 ヽ＿_弋´_《＿＿___{　 　 ./　　.ヾ.. 　ﾟ､.　ト---‐'ﾟﾉ
　　　　 / 　 　 ..{￣￣￣￣￣￣l::||　　/ 　 ／　Y..　 V　　 _,／

ガヴ「それ以上はいけない」

ガヴ「ラフィの認識を改めさせるためにも、ちょっと四間飛車の歴史について話をしようか」

　　　　　　　　　　　　　　 _,..。 - ー--　､
　　　　　　　 　 　 　 ,． ^　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　 　 　 　 .／　　　　　 、 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　_,:r＝=v'ﾞ　　 /　　　　ヽ　.　ヽ.　　　 　 ヽ
.　 　 　 ´　 　 / /　'　ﾟ　　 　 　 }　ヽ '.ヽ　 　 '、 ヾ､
　　　　　　 　 .゜j　｜ |　　　　h　}`、}V} １　 　.i　　N
　　　 　 　 　 { .{ ｉ .|　li _、　　}T/'''Ｖ^V1.l　　　|　　 l`
　 　 　 　 　 ｜1 ヽ!>ｲVﾍ　. j ' ,r==ｪ- ‘}　 　 }　 　 i
　　　　　　　　l, ﾍ :lﾍ ,r=ﾐ ヽﾉ　゛ 　 ,,.,　/　　　|　　 ､1　　 　 　 ､
　　 　 　 　 　 l.　ヾﾄ ＾　　､　　　　 　_,/_ /: 　 {.　 　 ＼　　　 　 }Y
.　　　　　 　 　 '、 　 } ''ﾞ　 　_,｡..ィ　　イ /　　　l、_,/　　 `'-=　-' /
　　　　　　　　　}　　:ﾍ 　 　 ‘､　.)　　j　ﾞ　　 j､_,.ノ　　　　、　 _ノ
　　　　　　　　　}　　 i. `ｰx､,_　　　．＾| i　　 /....,｡ユ.　　 　 ＼
　　　　　　 {'ｰ'^.{　 i { 　 i r{...i.`/ ＼/1j 　 /./ .. ... ﾍ　.　　 　 ＼
　　　　　　　 ￣ {　 ｌ.|.　ｨﾞ...|... ...{'k_,ﾊ N:　 j'. .. ... ... ..1 .　、　　　 ＼
.　　　 　 　 　 　 '.　 ｉ{.　|.!..ﾍ;r‐::Yil>::‐'{　 { .. ../.. .. ...} .　 ､ 　　　　 ヽ
　　　　　　　　　/^、 V j...:､|ﾍ:.:.:.;L};_::.:r|　1 ../... ... ..i:}, . 　'　　　　　　ﾞ:

　　 　 　 　 　 / .rﾍ　 !j:.. ｀l/L/:/ r!:ヾ':}　|../... ... .. i..!:、. . l　　 　 '、　}
　　　 　 　 　 fﾟ / | １　{.. ..ヾ､:;_ﾉV,入;ノ　.}... ... ... ... .j..1 .　|　　　　.}　 '
.　　　　　　　 {./　1 :l　ヽ:,_ ﾊ... ....[|.._,ノ_,イ.... ... ... ... 7...! . .j　　　　 l. /
　　　　　　 　‘{　　ﾟ. '、 Tﾞ＾..:ﾍ、...'i{...￣.ノ:--..'^... ...〈:. .|、.l　　　　.//

ガヴ「まず四間飛車の歴史はめちゃくちゃ古い」

ガヴ「現存最古の棋譜だと1607年の大橋宗桂対本因坊算砂で後手の算砂が四間飛車を採用してたくらい昔からある」

　　　　 　 　 　 ／　　　 .r　 　 /　　　　ﾍ　　　 　 ＼
　　　　　　　　 ﾞ 　 　 　 l　　　 i　　 　 　 1　 　 　 　 ヽ
　　　　　 　 /　　　　 　 {　　　 |　　 　 　 .}　　　　 .n.　ﾍ
　　 　　 　 .′ j'L 　 　 :|　　　 　 　 　　 ..|　　　i　`|ﾄ 　 i
　　　　　　.' 　^||　.'　/ ∧ .i_,ノ 　　 }＼_i:j丶ヽ　1　|}　　 l
　　　　　　|　　 '　j ./,/｡-くﾞﾄ、..　 ..jl　../ﾘー戈、1　　　　1
　　　　　　!　.　　 }/ﾉ_r=,Zﾐヽ ﾄｰ‐'^‐'~ィjﾆ'≒､ヾ}　　　 !｜
　　　 　 　{　i　 　|^/ﾟ　{_jdr}　 三三　　{r5i }　`>}　 1　.|｜
　　　 　 　|　i 　　}　｀　`‐'^~　― ' ー　 ~' ‐’ 　 .|　 l.　 |｜
　　　 　 　|　l　　 i、　.:::.　　 　 ,.．-‐､　　　　.::::　|　.!.　 | 1
　　　　　.,ｲ　|　　.|ｈ　　 　 　 /　　　 ‘,　　　　　 '}　j..　 l .|、
　　　 　/:::|　l　　 { ﾍ U　　　.' 　 　 　 1　 　 　 /1 .j..　｜j::ヽ
.　　　 /:::.::{　|　　 |｀T､　　　 {　　 　 　 } 　 　 .ﾉ"}　|..　 j .|:::::ヽ
　　　└:､:::|　i／^'<-、` :､ 　 ヽ..　　 .ノ　 ,. ィ:r‐┴┴ー'-.}::/⌒
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ラフィエル「い、今は2017年ですから……」

ラフィエル「約410年前！？」

ラフィエル「そんな昔から四間飛車はあったんですね……」

　
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ガヴ「所変わって、1950年に移り変わる」

ガヴ「この頃から振り飛車党が爆発的に増えた、特に四間飛車を指す人たちで溢れかえった」

ガヴ「要因としては強い人達がこぞって四間飛車でタイトル戦や順位戦で勝ち続けたことにある」

ガヴ「それで研究する人も次第に増えていって、指す人が多くなったって感じかな」

ガヴ「更に時代は進んで、1980年！」

ガヴ「居飛車穴熊と左美濃の有用性がついに発見されてしまった」

ガヴ「四間飛車はこの2つにめっきり勝ち星を上げられなくなって、四間飛車を指す人は消えた」

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ラフィエル「勝てなくなったら辞めちゃうなんて……」

ラフィエル「人間って愚かな生き物ですねぇ」

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ガヴ「しかし、ある一人の男によって四間飛車は息を吹き返したんだ」

ガヴ「その男こそ、終盤のファンタジスタこと、藤井猛先生！！」

ガヴ「この人が編み出した藤井システムによって、四間飛車が苦手とした左美濃と居飛車穴熊をついに攻略」

ガヴ「特に対左美濃の藤井システムは、左美濃対策の決定版とも言われていて」

ガヴ「プロ間で左美濃が見られることは無くなった、事実上の絶滅と言っていい」

ガヴ「対居飛車穴熊の藤井システムも優秀で、初披露の順位戦では相手をわずか47手で投了に追い込んだ」

ガヴ「その後、藤井猛先生は藤井システムを使って竜王戦初挑戦で4戦ストレート勝ちを飾り」

ガヴ「見事竜王位のタイトルを奪取」

ガヴ「将棋界ならず、一般のアマチュアにまで藤井猛の名と藤井システムが知れ渡ることになる……」

ガヴ「そしてアマもプロも藤井システムばっかり指す、四間飛車の黄金時代がやってきたんだ」

　
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ガヴ「勿論、居飛車側も対策を練らなかったわけじゃない」

ガヴ「ミレニアム囲いって言う藤井システムに対抗する囲いも考えられたし」

ガヴ「藤井システムを牽制する手順や駒組みも数々発見された」

ガヴ「でも決定的な対抗策とまでは行かなかったんだよな」

ガヴ「だから藤井システムに対して居飛車側はギリギリまで急戦か持久戦か態度を悟らせない駒組みをする必要が出てきた」

ガヴ「とまぁ、これが1990年代後半までの歴史の流れかな」

ガヴ「2000年代になると、研究も進んできてどうやら後手番での藤井システムは不利」

ガヴ「先手番の藤井システムはほぼ互角だろうって結論になって先手四間飛車に対して相振り飛車にすることが多くなった」

ガヴ「2010年代に入ると、将棋ソフトの躍進も相まって、後手の藤井システムでも指せるんじゃないかって言われ始める」

ガヴ「そして2017年……」

ガヴ「プロの世界から四間飛車がまたもや消えてしまう事態となった」

　
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ガヴ「最近の研究だと、先手四間飛車が相手でも松尾流穴熊にすれば後手が若干有利って結論になったんだよな」

ガヴ「だからもうプロの間で、今はノーマル四間飛車が見られることが少なくなっちゃった」

ガヴ「でも四間飛車は有力な戦法であることに変わりないし、この先また復興する可能性は十分にある」

ガヴ「四間飛車は決して弱い戦法じゃないんだ！間違っても弱いとか思うんじゃないぞ！」

ガヴ「はいっ！四間飛車の歴史はこれで終わり！」

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ラフィエル「今後の四間飛車に期待ですね」

ラフィエル「そろそろ対局>>8の解説に戻りましょうか♪」

ラフィエル「ガヴちゃんのお話の通りなら、サターニャさんが持久戦を選んだ場合、松尾流穴熊に組む可能性があるということなので」

ラフィエル「展開が非常に楽しみです♪」

一旦終了

おつおつ

続きか

乙、ここまで詳しいと尊敬してしまうわ