【艦これ】提督十番勝負! (59)
思いつきとノリだけのオムニバス方式
キャラ崩、パロネタ注意
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萩風は司令と相いれない
嵐「司令ー、あ、なんだ萩もいるじゃん。丁度良かった、こないだの報告書できたぜ」
提督「おー、ありがとな。そこ置いといてくれ」
嵐「おう……ってなんだこの甘い匂い? 執務室で何やってんだ?」
提督「クレープ作ってる」
嵐「いやほんとに何やってんだ!?」
萩風「ごめん嵐、邪魔しないで! 今大事なトコだから!」
嵐「萩まで!?」
提督「丁度いいや、嵐、ちょっと食べてってくれないか」
嵐「いいけど……結局何やってんだ?」
嵐「……要は料理対決ってことか?」
提督「まぁそういうことだな。健康はいいんだが萩風の料理は味が薄くて如何なものかって」コトッ
萩風「司令のお料理が糖分過多なんです」コトッ
嵐「……まぁタダでクレープ食えると思えば悪くはないか。別に損ないしな」
提督「さ、好きな方から食べてみてくれ」
嵐「んじゃまず司令のから……あむ」
萩風「いただきます……ぁぁ、こんなにクリームたくさん……」ボソッ
嵐「ん、うまい! いかにもクレープってクレープだ。たっぷりのクリームにフルーツ、ちょっと酸味があるのはイチゴソースか?
うちの姉妹とかすげー好きな味だと思う……萩以外」
提督「うん、言わんとすることはわかる」
萩風「さっすが嵐! 私の気持ち、分かってくれてる!
いくら美味しくてもあんなにたっぷりお砂糖使ってたら糖分が大変なことになるわよね!」
嵐「ハハ……で、そんな萩の作ったほうは……はむ」
萩風「……どう? どう?」
嵐「なんつーか……不毛な味っつーか……麩を生でかじったような……」
萩風「ふ……不毛……」
提督「どれどれ?」パクッ
嵐「なっ?」
提督「ふんふん……フルーツが少ないのは想定内として、この感じ、クリームの代わりにメレンゲを使ったな?」
萩風「そうです! クリームよりはヘルシーでしょう?」
嵐「……メレンゲってこんなだったか?」
提督「そこは萩風だ。混ぜる砂糖を極端に減らしたんだろうな。実質これは固形卵白みたいなもんだ」
嵐「卵白……確かにそりゃ味しないわな。目玉焼きの白い部分だけ食ってるってことだろ?」
萩風「た、たしかにちょっと薄味かも知れないけど、健康を考えてのことよ! 不味くもないでしょう?」
嵐「まぁクレープって言われなきゃそういうもんだと受け入れたかもな」
提督「ここまでメレンゲ泡立てる技量がありながら何故こうなってしまうのか……」
嵐「ともあれ、クレープ対決って意味なら文句なしに司令の勝ちだな」
萩風「うぐぅ……」
提督「ほら、分かったろ萩風。健康ばっかじゃなくて少しは味とか量とかにも目を向けないと」
萩風「うぅっ、つ、次は負けませんから!」ダッ
嵐「次があるのか!? って待てよ萩!」
萩風「うぅ……また負けた」
嵐「またって、萩いつもあんなことしてんのか」
萩風「たまにね。司令が『健康もいいけど量や味にも気を配ってやれ』って言うから……『お前たちは育ちざかりなんだから』って」
嵐(もしかして俺が『萩の料理が健康的過ぎて辛い』って相談したからか……?)
嵐「し、しっかし、なんで萩もそんな健康に拘るんだ? っていうか前よりひどくなってないか?
前に司令にケーキ作った時は普通に美味いのできてたじゃんか」
萩風「……実は、最近ちょっと艤装のベルトがピンチで」
嵐「……それで俺や司令まで巻き込んで健康熱がヒートアップか」
萩風「ま、巻き込むなんて! それに私が危ないってことは同じ生活してる嵐だって危ないはずよ?」
嵐「俺別に太ってないけど」
萩風「え?」
嵐「……あ。っていうかさ、司令と料理してるからじゃねーの? 作ったら食べるだろ?」
萩風「…………あぁっ!?」
嵐「……訓練、いくか?」
萩風「思いっきりキツいのでお願い……」
伊勢型剣友会
提督「あれ、今日は三人だけか」
伊勢「そうなのよ。……って出撃シフト組んでる本人が何言ってるの」
日向「たまには艤装に刀を持つ者同士で語らいたくもなるさ」
天龍「師匠と語るっつったら瑞雲ばっかだけどな……」
日向「なんだ天龍、お前もついに瑞雲を乗せる気に……」
天龍「ならねぇから! なれねぇから!」
伊勢「まぁ日向の瑞雲好きは置いといて、せっかくだから今日は特別な稽古にしようと思って」
日向「特別? 瑞雲か!」
提督「そもそもこの剣友会自体が特別な稽古みたいなもんだけどな。なんだよ、『せっかくだから近接戦の訓練もしたい』って」
天龍「せっかく剣持ってんのに振らないのは損だろ?」
提督「お前らが剣振る距離ったらもうそれは衝突だろ」
伊勢「まぁまぁ、空母が弓道やってるなら戦艦が剣道やってもいいじゃないって話よ」
日向「まぁ我らが伊勢型剣友会は戦艦に限らず幅広く仲間を募集しているがな」
提督「っと、話がズレたな。で? 今日は何やるって?」
伊勢「そうそう、今日はね、多対一の訓練をしたいと思って」
提督「多対一?」
伊勢「ぶっちゃけ、提督VS私たち」
提督「またなんでそんなリンチみたいなこと……まさかここにきて積年の恨みが!?」
天龍「ないない。いやな、こないだ水戸黄門の再放送見てたんだけどよ、何人来ても助さん格さんにボコボコにされんだよな」
日向「思えば一対一や集団戦の訓練はしてきたが、自分たちが多の側で一人を囲む訓練などしたことがないなと思ってな」
提督「あー、まぁ言わんとすることは分かった。確かに海上でも敵の地上施設に十二人がかりでタコ殴りしたりしてるもんな」
伊勢「と、いうわけで皆木刀は持ったわね? 私たちは艤装つけてるから、提督は本気で殴っても平気よ」
提督「いつでもいいぞ。かかってこい」
天龍「おっ流石、威勢がいいじゃん! でも……三人に勝てるわけないだろッ!」ブォン
提督「ほっ」クルッ
伊勢(躱した!)
日向(何故バク宙……だが遠慮なく着地を狩らせてもらう!)
提督「ふっはっせいっとりゃっ!」 Y ラッシュ
天龍「ぐっがっげっばっ!」
木刀が壊れそうだ……
提督「それっ」ポイッ
天龍「ボコォ」ドサッ
木刀が壊れた
伊勢(え……何今の動き? 目で追えなかったんだけど)
日向(既に着地している……? だが、背中はがら空きだっ!)ブンッ
提督「ほっ、よっ」キィン
伊勢(天龍から奪った木刀で防いだ! 背面なのに!)
提督「よし」 △ デュエルバウト
日向(構えが変わった……何をする気だ?)
提督 ?
?
ジ・エンド
?
提督「それっ!」ズバッ
日向「バカな……一瞬で……」ガクッ
伊勢「私巻き添え食らってるんだけど……」バタッ
提督「……うん、やっぱお前ら海向きだわ」
日向「……それ以来陸上での訓練は護身術程度にしかやってないのさ」
最上「時々思うんだけど、提督って人間なんだよね……?」
日向「お前も、立派な艦娘になりたければ海に目を向けるんだな。……陸のことは提督たちに任せておけばいい」
最上「あはは……提督も海軍なんだけどね」
日向「それに何より、海上なら何はばかることなく瑞雲が運用できるからな!」
最上「あれ? これ瑞雲の話だったの!?」
多摩、しつけ大作戦
提督「お手」
夕立「ぽいっ!」
提督「おすわり」
時雨「はい」
提督「チンチン」
時津風「はーい」
球磨「提督はいつからブリーダーになったクマ……?」
提督「なんか犬っぽいよなぁ? って思ってたらいつの間にか」
球磨「まぁいいクマ。そんな提督を見込んで頼みがあるクマ」
提督「球磨が頼みごととは珍しいな。なんだ?」
球磨「一匹躾けてほしい動物がいるクマ」
多摩「くー」
提督「多摩じゃねーか」
球磨「こたつを出したが最後、完全に猫と化して今や遠征すら黙[ピーーー]る始末クマ」
提督「『猫じゃないにゃ』とは一体……」
球磨「というわけで、多摩を躾けて欲しいクマ」
提督「つってもなぁ、猫のしつけって難しいんだぞ? 犬と比べて時間もかかる」
多摩「そこは『いや多摩は艦娘だから』と拒否するところにゃ」
提督「おぅ、起きてたのか」
多摩「全部聞いてたにゃ。やれ人を猫とか躾とか無礼千万にゃ」
球磨「多摩、お手クマ」
多摩「犬じゃないにゃ」
提督「多摩、骨あげるから遠征行ってくれ」
多摩「だから犬じゃないにゃ! 犬にしてももうちょっとマシな餌で釣ってほしいにゃ!」
球磨「見ての通り、困ったペットクマ」
多摩「実の妹を堂々とペット呼ばわりにゃ!?」
提督「そういや球磨の妹たちはどうした?」
多摩「少なくともここに一人いるにゃ!」
球磨「あー、木曾は自主練、大井と北上はお買いものクマ」
多摩「ナチュラルにハブられた!? 本当に飼い猫扱いで通す気にゃ!」
提督「あいつら色々と出かけるの好きだよな。球磨はコイツと散歩とかしないのか」
多摩「コイツ呼ばわり!? もう完全に畜生扱いにゃ!」
球磨「犬じゃないんだから散歩なんてしないクマ~」ケラケラ
多摩「多摩だって散歩くらい……いや、そもそもペットじゃないにゃ!」
提督「いやいや、猫だって慣れれば散歩できるらしいぞ? 何なら抱っこして散歩してる人もいるし」
多摩「同じくらいの背を抱っこしてる軽巡姉妹の図に疑問は感じないにゃ!?」
球磨「流石にコレは持てないクマ~」
多摩「おぉっ! そうにゃ! 多摩は人が持って歩くサイズじゃないにゃ!」
球磨「食べさせ過ぎたクマ~」
多摩「[ピザ]じゃないにゃ!!」
提督「運動不足かも知れないぞ?」
多摩「だから[ピザ]じゃないにゃ!!」
球磨「確かに、最近出撃も遠征もしないでゴロゴロしてたクマ……ダイエットさせるクマ?」
提督「食生活を見直すのも大事だぞ。ちゃんと缶詰は油分切ってから食べさせてるか?」
多摩「分かった分かったにゃ! 遠征行けばいいにゃ!?」ノソノソ…バタン!
提督「…………」
球磨「…………」
翌日
多摩「ほら、遠征の報告書にゃ。ちゃんと行ってきたにゃ」
提督「ふむ。確かに」
多摩「これで分かったにゃ? 多摩は猫じゃ……」
球磨「助かるクマー!!」ダキッ
多摩「っ!? っっ!!??」
提督「よくやったぞ多摩。お前はできるって信じてた!」ナデナデ
多摩「っ?? っ!??」
球磨「さっすが自慢の妹クマ!」スリスリ
提督「球磨型の二番艦は伊達じゃないな」ウリウリ
多摩「んにゃっ、や、やめてよぉ、くすぐったいってばぁ///」ニマニマ
猫のしつけ方・一度冷たくしてからご褒美に優しくしてあげましょう
乙
メール欄にsagaと入れると黙殺 するとかデ ブとかが変換されずに書けるようになるよ
おつ
多摩ちゃん可愛がり隊
ちょっと事故で右手がバファアってなってました。残り七つやるかはわからない
伊168は待てができない
提督「………………」
朝潮「………………」
提督「よし! いいぞ」
朝潮「はい! いただきます!」モグモグ
提督「さ、次はイムヤの番だ」
伊168「よ、よし! いつでも来て!」
提督「いいか? いくぞ……『待て』!」
伊168「……」
提督「……」ジーッ
伊168「…………」プルプル
提督「…………」ジーッ
伊168「……司令官、イムヤのこと、嫌いになったの?」ウルウル
提督「はいアウト。朝潮、タイムは?」
朝潮「2分2秒04です」
伊168「司令官! 2分超えたわ!!」
提督「2秒で喜ばれてもなぁ」
提督「こんなんで普段大丈夫なのか? 非番はともかく待機してる時とかあるだろ」
朝潮「潜水艦の皆さんからは、普段はしっかり者だと伺っていますが」
伊168「当然よ! 潜水艦こそ司令の厳命が大事なんだから」モグモグ
提督「イムヤ、ステイ」
伊168「………………し、しれいかぁん」プルプル
提督「ダメじゃねーか」
伊168「ふ、普段はちゃんとしてるのよ? 本当なんだから!」
提督「いやまぁお前から違反の話は聞いたことないしそこは信用してるけどな」
朝潮「司令官の前でだけ挙動不審になるということでしょうか」
伊168「きょ、挙動不審……」
提督「実害はないんだが、部屋にいると数分おきに愛を確かめてくるから困ってなぁ」
伊168「あ、あっ、あ愛って何な、何言ってるの司令官!?」
朝潮「イムヤさん、顔色が真っ赤です。大丈夫ですか?」
伊168「だっ、だって司令官がっ! あっ、あっ、あい、愛してる……なんて!」バタバタ
朝潮「落ち着いて下さいイムヤさん! 司令官『が』愛してるとは一言も言っていません!」
伊168「あっ……はい……」シュン
提督「……で、何が問題なんだ。俺そんな嫌そうな顔してたか?」
伊168「そんなことっ! 全然っ全然ないし! ……むしろいつもカッコイイし」ボソッ
提督「……? 顔じゃないなら態度か? そんなにイムヤ嫌ってる感出してたかなぁ」
伊168「嫌な態度なんてされたことないわ!」
朝潮「そうです! 司令官は私たちを邪険になんて絶対しません!」
提督「お、おう……じゃあイムヤは何が不安なんだよ」
伊168「……だって……艦娘が増えて司令官とお話できる時間も減ってるのに、折角一緒にいても仕事ばっかりで……
潜水艦だって増えたし、司令官、もうイムヤに興味ないんじゃないか……って」
提督(仕事中ずっと途切れず話しろってのも苦痛だろ……って言うのはダメなんだろうなぁ)
提督「立場上あんま興味だ何だって言いづらいだけで、正直お前たちにどうでもいい奴なんていないよ」
伊168「……ちゃんと私に興味、持ってくれてる?」
提督「……正面切って言うのも照れるが……持ってるよ。興味津々」
伊168「イクとかろーちゃんよりも?」
提督「なんでその二択。別に潜水艦で優劣があるわけじゃないが……」
伊168「下ではないのね……ね、水着の下……見たい?」チラッ
提督「なくはないがやめてくれ。お前までイクみたなこと言うな」
朝潮「司令官が脱げと言うなら! この朝潮! いつでも脱ぐ覚悟です!」ガバッ
提督「言わないから着ろ! ポレロ脱ぐな! ほら見ろ朝潮が変な事覚えたらどうしてくれる!」
伊168「ふーん……見たいんだ……ふーん……ふふっ」
提督「朝潮! おすわり!」
朝潮「はいっ!」ペタン
伊168「しーれいかんっ!」
提督「なんだ急に元気になって」
伊168「私、もっと頑張るから! ちゃんと私のこと見ててよね!」
提督「そしたら三分超えてくれるのか?」
伊168「頑張る!」
伊168「……司令かぁん」
朝潮「ぴったり5分です!」
提督「まぁ善処っちゃ善処……なのかなぁ」
うーちゃんドッキリ対決!
提督「戻ったぞーっと」ガチャ
タライ<オッスオネガイシマース ヒュー
提督「いってぇ!?」ガンッ
卯月「ぷぷぷー! ひっかかったぴょん!」パタパタ
落とし穴<オレヤデ バキッ
卯月「ぴょぉぉぉぉぉん!?」ズボッ
提督「やるな……卯月」
卯月「そっちこそ流石だぴょん」
青葉「と! いうわけで始まりました第一回鎮守府ドッキリ対決ー!」
大淀「なんですかこれ何始めてるんですかってアレなんで執務室に穴空いてるんですか???」
青葉「ルールは簡単! 司令官と卯月ちゃんのドッキリを受けてもらい、どっちがドッキリしたか判定してもらいます!」
大淀「私の疑問はスルーなんですね……で、誰に仕掛けるんですか?」
青葉「公平を期すために、通りがかった艦娘からランダムで選ばれます!」
大淀「はた迷惑極まりない……」
青葉「実況は私、青葉! 解説は仕掛け人でもある司令、卯月両名でお送りします!」
提督「よろしくお願いします」
卯月「お願いするぴょん!」
青葉「おっと、早速一人目が来たみたいですよ!?」
大淀「あぁもう仕方ないですね……あんまり酷いと大本営に通報しますからね?」
吹雪『~♪』
青葉「吹雪ちゃんです! 何も知らず二人が仕掛けたドッキリエリアに入っていきます!」
吹雪『ふんふ~n……』カチッ
鉄球<セナカガガラアキダゼ
吹雪『へぶらっ!?』ドゴォ
先手・卯月 背後から鉄球
青葉「おーっと! 無防備な吹雪ちゃんに鉄球が直撃! たまらず倒れました!」
卯月「背後からの奇襲は基本だぴょん」
提督「流石だな卯者」
大淀「なんですかうーじゃって」
吹雪『いったぁ……もう、何? 鉄球? 誰がこんなこと……』
青葉「ぼやきながらも引き返さない吹雪ちゃん! 間もなく曲がり角に差し掛かります!」
吹雪『卯月ちゃんかな……? 最近どんどんエスカレートして……る……』
ティラノサウルス<ヤァ!
吹雪『』
ティラノサウルス<ガブー
吹雪『ひっ、きゃ、キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!?』ダッ
後手・提督 恐竜の被り物が襲ってくる
青葉「おぉー! いいリアクションです!」
提督「中の人を扶桑に頼んだのが正解だったな。扶桑ならあの被り物を使いこなしてくれると思ってたぞ」
卯月「むむむ……最初からクライマックスだぴょん……恐るべし司令官」
吹雪『キャアアアアアアアアアアアアアア!』カチッ
ティラノサウルス(扶桑)<ウフフーマテマテー
鉄球<オレノデバンカ
吹雪『ァァァァァァ!』スッ
扶桑『ぇっ?』ドッゴォ
青葉「おーっと!? 鉄球の振りが吹雪ちゃんに間に合わず後ろの扶桑さんに当たってしまったぁ!?」
大淀「なんですぐ再セットしたんですか」
卯月「立て続けにも対応しようとした結果の悲しい事故だぴょん……」
提督「卯月のそういう技術力ほんと尊敬するわ」
青葉「はい、というわけでどっちがドッキリしたか聞いてみましょう! 吹雪ちゃん、どうでした?」
吹雪「えぇ……強いて言うなら恐竜ですかね……中が扶桑さんだったことも踏まえて」
青葉「と、いうわけで一回戦は司令官に軍配が上がりましたぁ!」
卯月「くっ……ベーシックすぎたぴょん」
提督「初手でぶっこむ奇策の結果だからな。本当の勝負はここからだぞ」
卯月「望むところぴょん!」
吹雪「ところで扶桑さんは?」
大淀「入渠中です。三時間もあれば出てくるでしょう」
卯月(鉄っぽく塗っただけのプラスチックだったんだけど、そんな怪我するかな……?)
…………
ビスマルク『なにこのヒビ? この建物こんなにボロかったかしら』ツン
壁 ドンガラガッシャーン!
ビスマルク『キャァァァッっ???』
グラーフ『ビスマルク……いくら溜めこむものがあるとはいえ鎮守府を破壊するのは……』
ビスマルク『ちっ、違!?』
加賀『瑞鶴、さっきの演習はどういうことかしら』鼻眼鏡
瑞鶴『っ!? っ、……???』
加賀『いくら五航戦といえど限度があります』ポヒュー
瑞鶴『ブフッ、っ!? ?!』
鈴谷『ていとく~ホ別3万でど~う?』
三隈『!?』
最上『あっ、ボクも一緒にいいかな?』
三隈『ッ!!!??????!!!!??!?』
能代『嘘っ!? 阿賀野姉ぇがちゃんと布団を畳んでるなんて……』
阿賀野(これでドッキリって言われるのは流石にどうなのかなぁ……)
酒匂『酒匂もバッチリだよ!』
能代『』白目
矢矧『……二人とも、これを機に少し反省なさい』
阿武隈『みなさ~ん! 整列してくださーい!』
駆逐艦's ビシッ!
阿武隈『ぅえぇっ!? ……グスッ、皆、初めて一回で言うこと聞いてくれた……ヒクッ』
(((もう少しちゃんと指示聞いてあげよう……)))
荒潮『そんなことよりぃ、アレ、敵の飛行機じゃないのぉ?』
満潮『また始まった……そんなのいないっていつも言って……(ボトッ)……ん?』
天井から降り注ぐ蛇のおもちゃ
満潮『嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!? ヘビッ、蛇がっ! にっ、逃げ……』
荒潮『あらあら~』グルグル
満潮『キャアアアアアアアアアア!? 何巻き付けてんのよこっち来ないでバカやめてホントお願い許してごめんなさい』
…………
青葉「いやぁ二人とも見事な驚かせっぷりでした! では結果を見てみましょう!」
大淀「結局一日潰してしいました……」
吹雪(正直途中から面白くなってたとは言えない)
青葉「司令官23票 卯月ちゃん21票で司令官の勝利です!」
提督「やったぜ。」
卯月「くぅ~! 惜しかったぴょん」
青葉「ずばり、勝敗を分けたのはどのような所でしょうか?」
提督「方向性ぃ……ですかね。卯月は物理的に衝撃を与えるタイプが多いのですが、普段戦闘してる艦娘にしてみればそこまで怖くもないのでしょう」
卯月「その点、司令官のは痛くないけど精神に来るタイプだったぴょん。そこの違いが勝負を分けたと思うぴょん」
青葉「なるほど!
では最後に被害者の皆さんからのお礼参りです!」
提督・卯月「えっ」
大淀「まさかここまでやっておいて、自分たちは安全だなんて思ってませんよね? お二人とも」
この後滅茶苦茶ボコボコにされた
……
山城「姉さま、大丈夫ですか?」
扶桑「ありがとう山城。やっぱり慣れない恰好で走り回るものじゃないわね」
山城「鎮守府内で足をくじくなんて……あの提督のせいですよね! ちょっと行ってきます!」
扶桑「あ、待って山城……行っちゃったわ」
何故か無関係の山城にもボコられた
おつ?
提督はしんざきおにいさんだった!?
瑞鶴だってたまには風邪ひくし
提督「瑞鶴が風邪?」
翔鶴「はい……なので今日は私が代わりに出撃させて頂きたいのですが」
提督「分かった。季節の変わり目だしな。翔鶴の休みは調整しとくよ」
翔鶴「ありがとうございます」
提督「で、瑞鶴の面倒は誰に頼むんだ?」
翔鶴「いえ、あの子も子供じゃないので一人で大丈夫だと……」
提督「それもそうか……ま、分かった。後は任せて行ってくれ」
翔鶴「はい。翔鶴、出撃しますね」
翔鶴「……『任せて』?」
提督「瑞鶴ーいるかー」コンコン
瑞鶴「ていとくさん……?」ケホッ
提督「お、思ったより重症っぽいな」ガチャ
瑞鶴「どうしたの……仕事は?」
提督「お前が直接連絡に来ないから心配でな。一日くらいサボっても問題ないしな」
瑞鶴「そっか……心配かけちゃったんだ。ごめんね……」
提督「いいから寝てろ。熱は……かなりあるな。ご飯はまだか? 薬も飲んでないな」
提督「ほら、林檎すりおろして来たぞ。身体起こせるか?」
瑞鶴「ん……ありがと……」コホッ
提督「熱は9度弱か……とりあえずこれ食べて薬飲んどけ」
瑞鶴「んむ……んく……」
提督(いつも生意気な瑞鶴がこうも弱ってると……なんか、クるものがあるな)
蒼龍「ねー今日演習キツかったね」
飛龍「イベント近いからね、しょうがないね」
蒼龍「瑞鶴ちゃん大丈夫かな~……?」
瑞鶴『ハァ……ハァ……こんなに沢山、飲めないよぉ……』
提督『いいから飲め。無理にでも飲ませるからな』
瑞鶴『んぐっ……苦ぁ……ハァ、ハァ……』
提督『よし、全部飲めたな偉いぞ』
飛龍「なっなっなっ中で何やってんのぉ……!?」
蒼龍「お、おジャマしちゃ、イケない感じかな、これ」
飛龍「いや病人だし止めたほうが……あぁでも普段の瑞鶴ちゃんからすると満更でもない……のかな?」
蒼龍「とりあえず、出直そうか……」
瑞鶴「すぅ……すぅ……」
提督「少し落ち着いたかな。熱は相変わらずだな……タオルがすぐ温まる」ギュー
瑞鶴「ん……んぅ」
提督「もう氷無くなってんじゃん……こりゃ加賀を焼き鳥とか言えないな、っと」
瑞鶴「……ていとくさん」キュッ
提督「おっと、起こしちゃったか」
瑞鶴「置いてかないで……」
提督「大丈夫、ちょっと氷持ってくるだけだから。氷枕もそろそろ温いだろ?」
翔鶴「瑞鶴……今朝はああ言ったけど大丈夫かしら……」
翔鶴「瑞鶴~? 起きてる~?」ソローッ
瑞鶴『んっ……ていとくさん、気持ちいい……』
提督『瑞鶴が熱すぎるんだよ。火傷しそうだ』
瑞鶴『……改めて見ると、おっきぃ……ね』
提督『鍛えてるからな……ほら、痛くないか?』
瑞鶴『うん……大丈夫。気持ちいいよ……』
翔鶴「ずいかっ、えっ、ず、瑞鶴!????」
翔鶴「そんなっ、まさか弱った瑞鶴に付け込んで……? いえ提督に限って……あぁ声だけじゃなくて見てみたい……」
翔鶴「~~~~~~~~~…………飛龍さんたちの所にお邪魔しよう」モンモン
提督「ちょっと冷やし過ぎて痛いかと思ったんだけどな」
瑞鶴「ううん……むしろ丁度いいよこの氷枕……」
提督「寝れそうなら寝ておけ。もう手は掴んだままでいいから」
瑞鶴「うん……提督さんの手……冷たくてきもちい……ぃ」
翌日
瑞鶴「んーっ! 瑞鶴復☆活! ありがとね、提督さん!」
提督「元気になったら何よりだが無理はするなよ? とりあえず今日は室内で事務作業だけにしとけ。服装も温かくな」
瑞鶴「分かってるって。おはよーございまーす!」ガチャ
「ケホッケホッ」
「ゴホンゴホン」
「ゲフンゲフン」
「コンコン」
「ヒックヒック」
提督「なにここ……野戦病院か何か?」
大淀「あぁ、提督……瑞鶴さんはもう大丈夫なんですか?」
瑞鶴「あ、うん。心配おかけしました……ってなにこれ!?」
大淀「どこからか『風邪をひけば提督に手を出してもらえる』などと噂が広がったらしく、この有様です」
提督「なんでそんな……出してないから! そんな目で見るな!」
瑞鶴「うわっ翔鶴姉、帰ってこないと思ったらこんなトコに……飛龍さんと蒼龍さんも!?」
翔鶴「ケホンケホン」(ふふふ……瑞鶴? あなただけ提督としっぽりしようなんてお姉さんの眼の黒いうちはさせませんよ)
飛龍「ケフッケフッ」(まさかとは思うけど一応ね? 提督が弱った娘フェチみたいな可能性にワンチャン賭けてみたりね?)
蒼龍「コホッコホッ」(うぅ……なんか一緒にやっちゃったけど絶対提督そういう人じゃないよね……でももし万が一あったら嬉しいなぁ)
提督「あぁもう仕事どころじゃねぇな……とりあえず鳳翔と間宮呼んで……」
鳳翔「クシュン」
間宮「エホンエホン」
提督「お前らもかブルータス!」
この後数日鎮守府機能が麻痺した
お艦までか
鳳翔さんのクシャミは花粉症っぽい…
試される不動の心
提督「……」
卯月「ペロペロペロペロ」
雪風「カジカジカジカジ」
霧島「……あの、司令?」
提督「ん、どうした」
霧島「いえどうしたはこっちの台詞です。……なんですか? そこの二人は」
卯月「ペロペロペロペロ」
雪風「カジカジカジkジ」
提督「なんかわからんがすっごい指先舐めてるな」
霧島「舐めるっていうか齧られてますけど」
提督「ウサギとかハムスターとかってよくこうやって指先弄るんだよな。あれなんでだ?」
霧島「指先の塩分が欲しいとか、甘えているサインだとか言われてますね……じゃなくて!」
提督「え、嘘なの?」
霧島「いえ、噛む理由はそうですけど、そうじゃなくて! なんでされるがままなんですか! 片手塞がれてるんですよ?」
提督「右手一本でも書類は書けるし、なんか一心不乱に齧ってくるから止めづらくて」
霧島「齧られてる実感あるんじゃないですか……ほら、二人とも離れなさい」
雪風「(´・ω・)」
卯月「(・ω・`)」
提督「どんだけ俺の指美味かったんだ……」
雪風「はい! なんだか病みつきになる味です!」
卯月「間宮さんのアイスに僅差で負けるくらい美味しいぴょん」
霧島「そんなまさか……」
提督「俺に食材としての付加価値をつけるな」
霧島「司令の……味……」ジーッ
提督「霧島さん?」
霧島「ハッ! い、いえ、なんでもありません」
雪風「ジーッ」
卯月「ジーッ」
霧島「な、なんですか! なんでもありませんったら! ちょっと舐めてみたいとか微塵も思ってませんから!」
提督「あー……霧島さんや」
霧島「なんでしょう」キリッ
提督「……少し、味見する?」
霧島「っ! 宜しいですか!?」パァァ
提督(あぁ……コイツも金剛の妹なんだなぁ)
霧島「では失礼して……」ストン
霧島「れろっ……んちゅ、はぷ…………んむっ、んるっ……ぴちゅ……」
提督(齧るどころか思いっきりしゃぶられてるんですがそれは)
霧島「んぷっ、じゅる……くちゅ……れる……じゅぷっんちゅっ」
提督(そして無駄にエロいし止め時がわからん)
金剛「ヘェェーイ! 提督ゥー! ティータイムのお誘いネー!!」バァン!
霧島「ぷぁっ!?」
提督「……あっ」
金剛「き……霧島? 見ないと思ったら何してるデース……?」
霧島「おっ、お姉さま? 違うんですこれは……」
金剛「こんな昼間っからおしゃぶりなんて霧島も大胆ネー……溜まってたノ?」
霧島「違うんですっ! これは、そう、一時の気の迷いというか……」
金剛「大丈夫ヨ霧島……人ならだれでもそういう時はありマース。今度榛名に色々貸してもらうといいネ」ポンッ
霧島「ちっ、ちがっ……司令! 助けて下さいぃ」
提督「舐めてたのは事実だしなぁ……」
霧島「そんなぁあぁ」
金剛「提督! そんなわけで今日のお茶会は秘密の女子会に変更ネ! 代わりに明日はとびっきりの紅茶、用意しておきマース!」
提督「いってらっしゃーい……」
雪風「?」ポリポリ
卯月「^^」パリパリ
青葉「霧島さんは欲求不満のおしゃぶり魔……と。流石にこれは命が危ないですかねぇ」
次のニュースです。
本日未明、重巡洋艦の女性が港に浮かんでいるのが発見され、警察では怨恨の可能性から捜査を進める方針です。
大鳳さんは整備中
大鳳「提督、私のマガジン知りませんか?」
提督「あぁ、なんか妖精さんが調子悪いって言うから明石に診てもらってる」
大鳳「そうなの? 昨日の整備では何ともなかったのに……」
提督「金属疲労とか誰かがものすごい力でねじ切ったとかあるからな」
大鳳「そんな帝王みたいな相手と戦ってないけど……じゃあ今日の演習どうしようかしら」
提督「それなら代わりの物を預かってるからコレ使ってくれって」スッ
大鳳「そうなの? じゃあそれで……えっ、コレ? ホントに??」
天城「あっ大鳳さん、艤装のほうは大丈夫でした?」
大鳳「えぇ、代わりを貰ってきたから大丈夫……だと思う」
如月「えぇ……それ? あっ、もう始まっちゃうわ」
天城「えっあっ、ぜ、全機発艦!」
赤城「新鋭艦の錬成とは言え、見ようによっては先輩の可愛がりよね」
加賀「どう見えようと演習は演習。彼女達を思えば手を抜くことこそ不義理よ」
赤城「勿論分かってます。さ、時間ね。全機発艦!」
如月「くっ、流石に制空権が厳しいわね……対空が追いつかないわ」
天城「大鳳さんの不調がなければ……」
ブルルルル…
如月「あっ!」
天城「如月ちゃんっ!」
マイティアクションエーックス!
ドゴォン
如月「えっ」
天城「変なブロックに艦載機が当たって……大鳳さん!?」
大鳳「艦隊の運命は……私が変える!」ガシャット!
赤城「何ですか……アレ?」
加賀「私の目が間違ってなければ、変な装備の大鳳が直接艦載機を撃ち落としているように見えますが……」
嵐「なんだアレ! かっけー!」
漣「なるほど大鳳氏の挿入口はそのために……ってんなワケありますかーっ!?」
響「……いいな、アレ。欲しいな」
明石「……というわけで、頼まれるまま色々作ってみたんですが」
提督「その結果がこの惨状か」
島風「ひとっ走り付き合ってよ!」ドラーイブ タイプ スピード!
嵐「行くぜ萩!」ジョーカー!
萩風「えぇ嵐!」サイクロン! サイクロン!ジョーカー!
天城「私が最後の希望です!」フレイム プリーズ
舞風「ここからは私のステージだ!」ハナミチ オン ステージ
響鬼「鍛えてますから」キィン
青葉「いっきますよー!」ファイナルベント
如月「如月、タイマン張らせてもらうわ!」ロケット ドリル オン リミットブレイク
足柄「戦うことが罪なら、私が背負ってやるわ!」エクシードチャージ
睦月「睦月が最強にゃーーー!!」バイト ブリザード ブリザードクラッシュ
祥鳳「ウェイ!!」キック サンダー マッハ ライトニングソニック
羽黒「リッリボルケイン!」キュイーン
提督「……回収しろ」
明石「えぇー! 結構苦労したんですよ、あれ!」
提督「何人か人に戻れなくなるからマジでやめろ」
もう提督が剣術凄腕なのは飽きたわ…
おつ( ´•ω•` )
>>38
ようやったwwwwwwようやったwwwwww
山雲は静かに暮らしたい
山雲「うふふ~今日もいい天気ね~」
提督「お蔭で汗ダクダクだよ……だから草むしりは早い時間にやろうって言ったのに」
山雲「ごめんなさいね~。お漬物の様子が気になっちゃって~」
提督「よくやるよなぁ。駆逐艦で糠床やってるやつなんてお前くらいだろ」
山雲「そうかしら~? そんなに難しいものでもないですわ~」
提督「俺は前に一回挫折したがな。野菜を育てて料理もできる。いつでも農家に転職できるな」
山雲「そうね~。戦いが終わったらそうしてゆったり暮らすのも悪くないわね~。でも土地がありませんから~」
提督「はは、本気でやりたいなら国有地の一つや二つ払下げてやるよ」
山雲「今のは~聞かなかったことにしてあげますね~?」
提督「本当にできた駆逐艦だよ。山雲は」
山雲「うふふ~。そういえば~司令さんこそ、随分畑仕事に慣れてるように見えるのだけど~」
提督「あぁ、実家がまぁ田舎でな。昔っからよく手伝わされたんだ」
山雲「あら~、司令さんこそ実は農家さんだったの~?」
提督「昔は自分たちで耕してたらしいんだがな。今じゃ土地はほとんど周りに貸してら。とはいえ借したじーさん達も齢がな……」
山雲「ふ~ん……? じゃあ、司令さんと結婚したら~、山雲、農家さんになれるわね~」
提督「土地目当てを隠そうともしないその姿勢は評価しよう」
朝雲「聞き捨てならないわねっ!」ガサッ!
山雲「あら~朝雲姉いつからいたの~?」
朝雲「『今日もいい天気』のあたりからいたわ!」
提督「最初じゃねぇかさっさと出て来いよ」
朝雲「司令が山雲に変な事したら出て行こうと思って」
提督「まだ俺の信用ってその段階なの?」
山雲「変なことなんて~。司令さんはぁ、山雲の嫌がることはしないわ~?」
朝雲「……嫌がらないから止めなきゃなのよ」ボソッ
山雲「~?」
朝雲「とにかく! 私の目の黒い内は『二人で早期退職して田舎でいちゃいちゃスローライフ』なんて許さないんだからね!」
提督「……そんな話だったっけ?」
山雲「多分だけど~、若干ゃ朝雲姉の願望が混ざってるわね~」
提督「朝雲、実はスローライフに憧れてたりするのか?」
朝雲「へ? いや別にそんなには……」
山雲(憧れてるのはそこじゃないと思います~)
提督「意外と艦娘にはそういう需要があるのか……? 山の一つでも払下げて農園でも作ってみるか……」
朝雲「やめなさいったら! 私は山雲ほど農業やりたいとか思ってるわけじゃないから!」
山雲「あら~、山雲も、別にどうしても農業したいってわけじゃないのよ~?」
提督「あれ、そうなのか?」
山雲「もちろん、ゆっくり田舎暮らしできたらいいな~とは思うけどね~?
司令さんと~、朝雲姉と~、一緒に平和でいられたら、それ以上は望まないわ~」
朝雲「山雲……」ジーン
提督「山雲はいい子だなぁ。なっ?」ポンッ
朝雲「うっ」
提督「どこかの退職すら認めてくれない姉とは大違いだなぁ」
朝雲「ち、ちがっ」
山雲「司令さん~? あんまり朝雲姉いじめちゃダメですわ~」
朝雲「山雲……!」
山雲「司令さんとお話した後は~、朝雲姉、部屋でぬいぐるみ抱いてず~っと転がっちゃうので~」ニコッ
朝雲「山雲っ!?」
提督「ほぉう」ニヤ
朝雲「なっ何よ!?」ビクッ
この後滅茶苦茶朝雲イジった
朝雲「もう勘弁して……///」
山雲「うふふ~、未来の旦那様と二人っきりの時間を邪魔した罰よ~」ヒソッ
朝雲「ホントに土地だけ目当てに結婚する気だったの!?」
山雲「あら~、土地『だけ』なんて言ってないわ~」
朝雲「えっ、ちょ、それって、えぇー!?」
提督「元気だなー二人とも」ザックザック
結局畑は提督一人でやった
鹿島さんはナメられたくない
島風「てーいとくー! かけっこしよー!」ガチャ
鹿島「えぇ、ですからここはこちらから……」
提督「そうするとこっちが手薄になるんじゃ……」
鹿島「でもここは外せないので……」
提督「先にこっちの方が……」
島風「おぅ……なんか難しい話してるー」
提督「ん? 島風、どうした?」
島風「ぁ、かけっこしたいなーって思ったんだけど、忙しそうだから天津風とやってるね!」
提督「あぁ、別に大丈夫だぞ。鹿島とは来月の演習を相談してただけだし」
島風「そうなの?」
鹿島「はい。心配しなくても、向こうひと月、演習の計画はバッチリです♪」
島風「ふ~ん」ジーッ
鹿島「し、島風ちゃん? 私の顔に何かついてる?」
島風「ううん。鹿島教官って真面目なお話できたんだ、って」
鹿島「えぇっ!?」
提督「島風……それはどういう」
島風「あ、違うよ? 変な意味じゃなくて! 座学とかちゃんと教えてくれてるし!
でも提督の前だといっつもポヤポヤしてるから、そういう人なのかなーって皆と話してたの」
鹿島「皆? えっ、私皆にそう思われてるの?? っていうかポヤポヤって何???」
提督「ポヤポヤ……言いえて妙だな」
島風「でしょ? 『ふわふわ』だと陸奥さんとかと被るかなーって、雪風が命名したの!」
鹿島「えぇ~!?」
島風「ほらほら、その感じ」
鹿島「うぅ……駆逐艦の子はほとんど私のこと『ポヤポヤ』だと思ってたみたいです」
提督「まぁ香取と比べると緩いのは確かだからなぁ。阿武隈といい、ナメられてる感は否めない」
島風「阿武隈さんもいい先輩だよ!」
提督「あぁ、お前らが蔑ろにしてないのは分かってるよ」(いざとなったら阿武隈は実力で黙らせられるしな……)
鹿島「やっぱり、香取姉みたいにムチを使うべきでしょうか……」
提督「別に香取も叩いてるわけじゃないからな? ……ないよな?」
島風「大丈夫大丈夫。たまに突っつかれるけど」
提督「まぁその程度ならいいか」
鹿島「そんなに私、提督さんの前でポヤポヤしてますか……?」
提督「してるっていうか、元からそういう性格なんだろう」
鹿島「でも、真面目に相談してるだけで驚かれたってことは、普段は真面目じゃないと思われてるんですよね?」
島風「うーん。真面目じゃないっていうか……なんかクネクネしてるよね」
鹿島「クネっ!?」
提督「あーわかる。普段は背筋ピンとしてるのに、時々俺の反応伺って覗き込んだり回り込んだりするよな。確かにクネクネだわ」
鹿島(言われてみると心当たりしかない……)
島風「それに、なんかずっと好き好きオーラ出してるし」
鹿島「なっ! なっ、ななな、何っ、島風ちゃん何言ってるの!?!?」
提督「時々デジャブ感じると思ったらソレか。夕立とかの懐き方を彷彿とさせるんだな」
島風「夕立ちゃんも隙あらば撫でてもらおうと接近してるもんねー」
鹿島「なぁんだそういう……」(安心したけどちょっと不満かも……ってそれはともかく!)
提督「まぁ困ってないし別にいいんじゃないか? 裏を返せば鹿島が怒らず困らずいられる証拠だろ?」
島風「そうだよね。そんなこと気にし出したら駆逐艦なんて『にゃしにゃし』とか『んちゃんちゃ』とかよくわかんないのばっかりだし」
鹿島「いいえっ! そういうわけにはいきません!」
提督「鹿島?」
鹿島「教導艦として! 生徒にポヤポヤなんて思われたままではいられません!」
島風「でもどうするの?」
鹿島「……皆の前で提督さんをビシッと怒ります! ヤル時はヤル女だってことを見せつけてあげるんだから!」
島風「えぇ……」
鹿島「提督さんっ! 行きますよ! まずは人の多そうな運動場からです!」
提督「えぇ……」
「あ、司令官ー!」
「鹿島教官もいるわ」
「一緒にドッヂボールしよー!」
鹿島「よし、結構いますね」
提督「マジでやんの?」
鹿島「勿論です! いきますよ……」
島風「ゴクリ……」
鹿島「こ、こらぁー!!」
「「「!?」」」
提督「……えっと、何に?」
鹿島「へ?」
提督「何に対しての、『こらー』なの?」
鹿島「…………考えてませんでした」
「鹿島教官どうしたのかしら?」
「なんか叫びたい気分だったんじゃない?」
「秘書官もいろいろ大変なのよ」
島風「見直すどころか同情されてる……」
鹿島「つっ、次に行きましょう///」カァーッ
提督「いたたまれない……」
鹿島「やっぱり理由って必要ですよね!」
提督「おーよく気付いたなーえらいえらいー」
島風「すっごい棒読みー……」
鹿島「というわけで、提督さんの仕事ぶりに怒ってみます!」
鹿島「ったく、どんな采配してんのよ!!」
提督「(何って鼠輸送だけど)はい」
鹿島「ちゃんと目を見て言いなさいな!」
島風(霞ちゃんパクってるっぽーい……)
提督(怒る言葉のレパートリー少ないから……)
鹿島「だらしないったら! こ、このクズ!」
「鹿島さん、何怒ってるのかな?」
「星座占い悪かったとか?」
「案外二日目とかじゃない?」
提督「いいのかコレで」
鹿島「良くないです……」
島風「さっきと違っててーとく黙っちゃってるからいじめてる感すっごーい」
鹿島「こうなったら最後の手段です!」
提督「おお!(手段少ないなーおい)」
鹿島「提督さんは人前で私にエッチなイタズラして下さい! これなら自然に怒れるはずです!」
提督「えぇ……」
島風「私が言うのもなんだけどそれって痴……」
鹿島(提督さん! 思った通り、食堂は人がいっぱいです! 作戦実行ですよ!)
提督(マジでやんの……?)
鹿島(駆逐艦にナメられちゃ練習巡洋艦は務まりません! さぁ、むぎゅっと!)
島風(どうなっても知らないからー)
提督「えーっと……えい」ムニュ
鹿島「ぁんっ」
ざわ……ざわ……
鹿島(今一つ気付かれてないみたいです。もう一回!)
提督(既に一部射殺すような視線が飛び交ってるんですが……)モニュ
鹿島「んぁぁっっ」ビクッ
ナニアレ……
ソウイウプレイ?……
テイトクイヤナカオシテナイ?
鹿島(その調子です! もっと、私が良いと言うまで弄ってください!)ハァハァ
提督(なんか色々見失ってないか?)ムニムニ
鹿島「んっ、はっ、いぅ……ぁぁぁっっ!」ビクビクッ
鹿島「はぁ……はぁっ……はっ! つい気持ち良く……」
「鹿島さんって、あぁいう人だったんだー」
「付き合ってあげる提督も提督だけどー」
「正直、妹たちには見せられないわね……」
鹿島「ぁ……ちが……そんなつもりじゃ……い、イヤーーーーーーーーーーーーーー!!」ダッ!
提督「そりゃそうなるよ……疲れてるのかな、少し休暇を出してやろう……」
雪風「なんの騒ぎですか?」
島風「……鹿島教官には優しくしてあげようねってお話」
島風のおかげでポヤポヤ扱いは収まった。
が、見られて興奮する変態の烙印が押された鹿島さんの明日はどっちだ!
依頼出してきます
怪我とか病気とかほんまつっかえ……やめたらこの作者ぁ(自業自得
これで終わるのか
おつ
色々治ったらまた書いてや
おつ
山雲ちゃんかわいい
このSSまとめへのコメント
青葉・・・いい奴だったのにw