裏方「本物が出るお化け屋敷」(18)


 お化け屋敷。

裏方「あー、まずいな」

裏方「どうした?」

裏方「お客さん入れるのストップ」

裏方「お、何々?」
裏方「どうしたどうした?」

裏方「出て来た、」

裏方「出て来たって、うわー……マジか……」
裏方「入口に連絡回しとくわ」

ゆうれい「…………」ズルズル

裏方「いつ見てもえぐい」

裏方「さっきのグループ滅茶苦茶に走ってたけど、見ちまったからなんだろうな」

裏方「確かに初見は逃げるわ。走って逃げるわ」

裏方「とりあえず参加する奴は支給された対幽霊棒を持て」

裏方「……棒っぽいものは、と」

ゆうれい「…………」ズルズル

裏方「準備おっけー」
裏方「同じく」

裏方「竹箒じゃ駄目かな」
裏方「バレなきゃいいだろ。素手よりはマシだし」

裏方「ガムテームが無いぞ」
裏方「やべ、忘れてた」

おばけ「ヴァァアアア」サッ

裏方「お、ありがと」
裏方「川見さんありがとう」

裏方「しかし仕事始まると頑なに台詞以外喋ろうとしないのは何故だ」

裏方「くそ真面目だからな、川見さんは」

おばけ「ヴァァアアア」

裏方「え、川見さんも参戦するの?」
裏方「いいよ、川見さんアンタ怖がりじゃん」

おばけ「ヴァァアアア」

裏方「川見さんが本気だ」
裏方「無理そうだったらさがってていいからな」

裏方「準備出来たか?んじゃいくぞ」


「出口と確認取れたぞ。最後のお客さん出た」

「入場も止めてる。けど、お客さん並んでるから5分ぐらいで終わらせてほしいって」


 入口、出口共に担当との連絡はついた。
 あとは目の前の事象を対処するだけだ。


「了解。--みんな、もう慣れたよな。シフトの都合で遭遇が少ないっていっても、最低二回は遭遇済みだろ?」


 ずるずると這うソレを見ながら男が言う。応える声は肯定が多い。が、口では慣れたと言っても、やはり異常な事象だ。這い回るソレが視界に入った瞬間は、誰もがぞわりと寒気を感じた。


「こんなとこでバイトなんかしなけりゃ、こんなものの対応なんてしてなかったのに」

「でも時給が良い。だから続けてるんだよな、みんな」


 ソレは、俗に言う幽霊だと、彼らは認識していた。おそらく、男だ。髪は短い。肌は黒に近く、人型の影のように見える。ただの影のようにのっぺりとしているのなら、まだ可愛げがあった。しかしソレは影にしてはやけに立体的で、重い体を引きずり這い回る。
 おまけに、目が特徴的だった。
 白く濁った目玉が二つ、ぐるりぐるりと絶えず動いている。


「しっかし、グロい見た目だねぇ。ちゃちゃっと済ませて早く持ち場に戻りたいよ」

「同感」


 それぞれ無意識に、棒を握る手に力がこもる。
 手にしているのは1メートルより少し長い、木刀に似た棒だ。バイト初日に配布された--誰もが冗談だと思った、対幽霊マニュアルにも記載されている。対幽霊専用と言えば聞こえはまだマシになるが、この棒は何の変哲もない、手頃な長さと適度な硬度を備えただけの物だった。


「いてっ!」

「あ、ごめん」


 皆が寸分違わず同じ棒を持つ中、一人だけ竹箒を手にしている者がいた。棒は棒だが、下で膨らんだ細い枝状の先端は当たるとそれなりに痛い。広くはないお化け屋敷の通路で持つには向かない棒だった。


「実は支給された棒が行方不明でさ、幽霊つつく専門だし、それが嫌になって家出しちゃったんだと思う」

「棒に意志があってたまるか。ちゃんと探しとかないと上に怒られるぞ」

「はーい」

「ヴァァ、」

「……無駄話、してる場合じゃないよな」


 警戒を促すようにおばけが唸った。
 見れば、這い回っていたはずの幽霊の動きが止まっていた。--いや、正確には止まってはいない。動かないのはその背と、手足だけだ。後頭部だけがゆっくりと動いていく。人間の首の可動域など完全に越え、ソレは、振り返ろうとしていた。


「うへぇ……、マジ、ホラー………」


 濁った目玉が、ぐるりぐるりと動く。誰の目にも、ソレがこちらを確認しているように見えた。瞬間、誰の口とも知れず声にならない悲鳴があがる。


「--っ、各自、マニュアル通りに。step.1、開始」

「はいよ」
「了解」
「……いくかいくか、」


 まず三人がソレを囲んだ。ソレをを直視しないようにしつつ、手の棒をソレの体へと--刺した。すこん、と床に棒があたる音がする。音だけ聞けば、ただ棒が床に落ちただけの音。しかし、何かを突き抜けた手応えは確かにあった。


「……うぇぇ」

「やっぱ、この手応え、キモイ」

「……鳥肌……鳥肌ぁ………」


 棒が刺さったことを確認し、残りがソレと三人に歩み寄り始める。


「はいみんな、補助。step.2、いくぞ」

「おーう」

「だが竹箒。お前はイラネ」

「えー、私と私の愛棒竹ちんの何が悪いって」

「女のシモネタはひくから」

「ごめんなさい。出来心でした二度と言いません」


 マニュアル通りにいけば、あとは引きずって元通りに戻すだけだった。三人が刺した状態でソレを引きずり、余った者は棒でつつき進行の補助をする。
 向かう先は入口に近い大きな鏡だ。正しくは、鏡が立て掛けられた壁だ。鏡を移動すれば、大人の拳大の穴が開いている。そこはガムテームでしっかりと塞がれているはずなのだが、先行した者が確認するとやはりガムテームは剥がれていた。


「川見さん、せっかくだからガムテ役やる?」

「いやここは気合い役でしょ」

「やめとこうぜ。やっぱ怖いんだって、何回も見てるけど俺今でも鳥肌たつし、川見さんこの場にいることだけで精一杯だと思う」

「涙目だしね」

「これに参戦する自体がかなりの進歩だからな、ここは慣れる優先で」

「そうそう」


 体のあちこちに棒を刺され引きずられていても、ソレはされるがままだった。頭は完全に180度を回ったまま、目玉だけがぐるりぐるりと動く。
 --まるで俺達を見ているようだ、誰もが思い、口にしないでいた。引きずる誰もが、早くこの仕事を終わらせたいと思っていた。

 穴はもう目の前だ。物理的に不可能な大きさの穴にソレを押し込む作業は、毎回行われている。やはり幽霊という存在だからなのか、押せば押すほど壁の穴に入ってしまうのだ。全て押し込めた穴をガムテームで塞げば、晴れてこの気分の悪い作業も終了となる。


「対幽霊マニュアル。『step.1、幽霊を専用の棒、または棒状の何かで刺しましょう』んで、『step.2、穴まで引きずりましょう』」


 しばしの無言に耐えられなかった一人が口を開けば、続けてまた一人、口を開く。


「『素手では極力触れないようにしましょう』ってあったけど、触れたらどうなるんだろ」

「痒くなる。虫に刺された感じの痒さ。酷いと酷く被れる。軟膏塗ったらすぐに治ったけど」

「え、実体験?」
「実体験」


 また一人、一人と会話に加わっていく。その会話に混ざらず、彼女は隣のおばけに視線をやる。何故かおばけは、涙目ながらソレを見ているようだった。見ていて気分が良いものではないのに、と彼女は思う。


「掴まれたらどうなるんだろう。一応手とかあるんだし」

「訊くかそれを」

「え、実体験?」
「掴まれたの?」
「ききたいききたーい」

「…………くっきりと掴まれた痕が残る」

「なにそれホラー」
「痛かった?」

「痛みじゃなくて痒くなる。あと掴まれた瞬間心臓がひゅんってする。掴まれた痕は一週間ぐらいで消えた」

「うひゃー、やだやだホラー」

「コイツ刺されると動かなくなるのに、掴まれたって……」

「タイミングの問題だったのかな」


 ついに、穴の前に到着した。すぐ横に移動した鏡には、人数分の人間しか映ってはいなかった。


「『step.3、幽霊を穴に押し込みます』」

「よっしゃ、押し込むぞー」

「………………っ、」


 一人だけ、おばけだけが息を呑んだ。声には出さず、まず同僚達の顔を見た。誰一人意に介していない。考えなくてもわかった。誰もソレを見ていないからだ、気付いていないからだ。

 だらりと垂れ引きずられていたソレの腕が動き、大きく開いた手が自身を刺す棒を探すように揺らめいている。
 おばけが声をあげる前に、その手は、

 深々と刺さる三本の棒の内の一本を、掴んだ。


「--え?」


 その棒の持ち手は、おかしな手応えに驚き、その声に気付いた全員の視線が、持ち手へ、その掴まれた棒へと向かう。皆が呆然と見る中、持ち手には棒を掴むソレが力をこめたのがわかった。

 次の瞬間には、棒を支えに、ソレはずるりと起き上がった。立ち上がった。


 手応えはあった。立ち上がったことによって手元近くまでずぶずぶと刺さっていく感覚。刺す時は一瞬だった、だが今はどうだ。この感覚は、終わらないのかと思う程長く感じる。


「っ、く……」


 聞いていない。こんなことは。全員が初めてのことだった。マニュアルにも記載されていない。ソレが立ち上がる、なんてことは。
 尋常ではない寒気が全員を襲う。指先が震えた。


「--く、ク○ラが……立った」

「クラ○が、立った、のか……」

「わ、わーいわーい、○ララが立ったー」

「わーいわーいじゃねぇよ、そんな明るい状況じゃないだろ、どう見てもやばいだろこれ…!!」


 背中に顔があるというのは、いざ立たれるとさらに不気味さが増すようだった。這っていた時と同じく、目玉はぐるりぐるりと動いていた方がマシだったのかもしれない。
 今、濁った目玉は、意志を持っているかのように自身に棒を刺す人間の顔を見ていた。執拗に目を見ていた。
 誰もが必死に目をそらした。目だけは絶対に合わせたくなかったのだ。いっそのこと目を閉じてしまいたかったが、感じる視線は瞼にこびりついている。閉じたが最後、今度は開けることが出来なくなりそうだった。


「…………ふぅ、泣きそう」

「事前にトイレ行ってなかったら絶対ちびってた」

「どうしよう悪いけど俺滅茶苦茶震えてる人間バイブ状態」


「ガクブルってレベルじゃないぞ……」

「……でも、やるっきゃないだろ……」


 お互い目を合わせる余裕もない。だが、皆が同意と頷いたのは雰囲気でわかった。
 幸いにも棒は刺さったままだ。立たれようが動かれようが、押し込む穴は目前にある。いつもと勝手が大きく違うが、続けるしかない。


「せぇの、で移動するぞ」


 短く息を吐く。棒の感触を確かめるように握り直した。覚悟を決め、口を開く。


「せぇ、」


 言い切る前に、ソレは動いた。ふらりと棒から手を離し、その手は持ち手へと向かう。


「ひっ、」


 反射的に棒から離した手を、ソレは追い--


「--っっ!!」


 掴んだ。
 掴まれた、感触はある。人の手に近い。冷たくはなかった。が、温かさなどあるはずもない。ただ握られた感触だけを感じた。


「う、ああ……!!」

「ヴァァアアア!!」


 その瞬間、動いたのはおばけだった。隣にいた彼女の竹箒をひったくり、素早く踏み込む。そして下から、一片の躊躇いもなく目玉を狙って箒の柄を突き刺した。
 おばけは止まらない、突き刺した勢いのまま、頭部を床に叩きつけた。柄の先と床が激しくぶつかり大きな音をたてる。衝撃で各自手放してしまった棒が抜け転がった。


「か、川見さん……」

「まだだ!」


 早々と我に返った一人が棒を拾い、動き出した腕に突き刺した。意図がわかった面々が続け様にソレの四肢を狙い突き刺す。その感覚に怯んでいる暇はない。


「続けるぞ!押し込め!!」


 あとは力ずくだ。全力で穴の方へ引きずる。頭から入れたい所だが贅沢は言ってられない。ソレの足の先が穴へと入った。そこから崩壊が始まる。足だった部分はボロボロと崩れこうして穴の中へと吸い込まれていくのだ。


「っ、見るなよ!目のとこは絶対に!」


 足を担当していた者が離れ、視線を移してぎょっとした。
 ソレの下半身は吸い込まれた。腰から胸にかけてはすでに崩壊が始まっている。しかし頭部は未だ健在だ。残った目玉は、自身の目を突き刺す棒の主をじっと見ていた。主であるおばけも、感情無く見下ろしている。


「川見さん!見なくていいから!」

「見るなって!」


 おばけの背後から、竹箒を持ち出した彼女が飛びかかるように目隠しをする。その瞬間、おばけの身体から力が抜けた。竹箒から手が離れ、そのまま倒れそうになるのを周りの者が受け止める。


「頼んだ」
「わかってる」


 おばけは同僚に任せた。彼女は竹箒を強く握りしめた。持ち手が変わったことで視線が彼女へと向く。--絶対に見ない。
 崩壊は肩、そして首。あと数秒もたたず頭部まで崩壊は及ぶだろう。それまでの、時間にすればたったの一瞬の辛抱だ。


「もう少し……入ったぞ!!」


 竹箒にまとわりつく感覚が消えた。ちらりと竹箒の柄の先を確認すれば、ソレはいない。全て崩壊し穴に吸い込まれたらしい。


 安堵するのもそこそこにその場を離れた彼女と入れ替わりに二人、穴の前へと躍り出た。一人の手にはガムテープ。


「気合い!」

「っしゃあ!汝の在るべき姿に戻れぇえええ!!!」

「ガムテープ!!」

「幽霊やろおおおお!!!」


 雄叫びに合わせ穴に適度な長さに切られたガムテープが叩きつけられた。素早く重ね隙間を埋める。最後の一枚が貼られ、隙間が完全に無くなった瞬間、全員がその場にへたり込んだ。

 あの寒気は無い。感じる雰囲気は、いつものお化け屋敷。


「終わったな……」


 一人がぽつりと呟いた。少しの間を開け、一人、また一人とか細いながらも応えた。
 最後に口を開いた一人が、力無く笑って言う。


「まあ、お客さんは並んでるわけだけどね」



 ひとつめ、おわり。


 休憩中。

 俺さ、凄いびびりなの。
 いや、びびりのくせに何でお化け屋敷のバイト選んだって訊かれるとまた困るんだけど。
 とりあえずさ、びびりなんだよ。

 原因は二つある。一つは映画。ヒトコロスイッチのやつ。どんな小さな始まりでも死に繋がるってのがもうトラウマレベルで怖かった。おかげでグロも駄目。血とか駄目。だから消毒と絆創膏貼らせろ。竹箒でざりっとやった負傷者多すぎ。

 ……謝らなくていいよ。話はきいた。森野さんが竹箒持って来てたから何とかなったわけだろ?川見さんにはもう本当によくやったありがとうって感じだけど。

 --話を戻して。そんな真剣に聞かなくていいからさ、適当に流してくれたって構わないから、うん。

 原因の二つ目な。
 ……俺、昔から変なものを見てるんだ。
 簡単に言えばマドハンド。手だけ。手だけがぽつんと落ちてたり、空中に浮いてたりしてるのを、よく見る。毎回同じってわけじゃなかった。きれいな、多分女性の手もあれば、小さな子供の手、毛深い手とか、様々。
 何かのファミリー映画の手みたいに、意志を持ってい動き回るってタイプは見たことない。


 で、その手だけど。
 ほとんどの場合、二つ一緒に見るんだ。右手と左手が浮いてたり、そこらに転がってたり、ぶらーんって上から垂れ下がってたり。

 昔は気にならなかったんだけど、気付いちゃった瞬間、俺のびびりメーターは振り切れた。

 --わかるだろ?言いたいこと。わかんない?じゃあ一つヒントな。

 俺、あの穴から出てくる幽霊、黒い手が二つ、地面をペタペタ進んでるようにしか見えない。

 ……うん。そう、俺が見えていないだけで、今まで見てきた手にはちゃんと主がいたんだ。繋がる腕が、繋がる体があったんだ。気付いてからは自分の想像力を呪ったよ。見かける度に、その手の先を想像してしまう。それで内心ガクブルに震える。

 怖いんだ、いつか、本当に手が繋がる先を見てしまったら。そう考えると。多分見たら俺ショック死するかもしれない。

 で、俺が何でこんな話をしたかというのにも、ちゃんと理由がある。

 最近、穴のガムテープよく剥がれるだろ?あれ、誰かが故意に剥がしてるんじゃないかって思うんだ。


 お客さん入れてる時は鏡で穴自体隠してるし、あのエリアは鏡に映る自分を見てうおっ!?ってなる驚きポイントだし。わざわざ鏡の裏を確認するような奇特なお客さんがそうそういるとは思えないんだよ。

 面倒な事になるとわかってる俺達お化け屋敷関係者が剥がすとも思えない。

 じゃあ誰がってなるよな。
 多分コイツかもしれない。

 コイツってどいつだって、思ったか?

 ……話長くてごめん。最初に言ったろ、俺びびりだって。だから口にするだけでも凄い勇気がいるんだ。

 頼むから何を見ても置いていかないでくれよな。置いてかれたら俺ショック死するかもしれない。

 よし、言うぞ。うん、言うぞ。


 さっきからずっと何かが俺の足掴んでて動けないんだ。テーブルの下、絶対何かいるよな。


裏方「--多分コイツが剥がしてんじゃないのかな」

裏方「ひいいいいい!!」ガタッ
裏方「うそお!!」ガタッ

裏方「ぎゃああああ!!何かいる!!テーブルの下に何かいる!!」

裏方「女ですねこれ!!城崎さんの足がっちりホールドしてます!!」

裏方「そろそろ本題言うわ。助けて」

裏方「おまっ!!遅いよ言うの!!もっと早く言えよ!!」

裏方「本当に怖い下見れない動けない助けて」ポロボロ

裏方「城崎さんが泣いた!そんだけ怖いくせによくあんだけ平然と喋ってられたな!」

裏方「あ、お疲れ様です」テクテク
裏方「」パタッ
裏方「やべぇせっかくこの場にいなかったのにタイミング悪く戻ってきてついでにテーブルの下のがっちりホールドガール見ちゃったびびりの川見さんがびびって倒れた!!」

裏方「完璧な状況説明!そんな事叫んでないでさっさと川見さんを介抱しなさい!」
裏方「はい!」

裏方「竹箒の出番!?」
裏方「お前は座ってろ森野さん」
裏方「はい」シュン

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